CARMEN HERRERA | 尾鷲市九鬼町 漁村の本屋 トンガ坂文庫

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CARMEN HERRERA

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LISSON GALLERY 2018年
ハードカバー 78ページ
290 x 235 mm

- 内容紹介 -
ニューヨークを拠点に活動するキューバ系アメリカ人アーティスト、カルメン・ヘレーラ(Carmen Herrera)の作品集。アーティストとしての生涯をかけて、徹底して抽象的でミニマルな作風を極めてきた。作者のペインティングの本質はくっきりした輪郭と直線にあると思われるかもしれないが、近くで観察してみれば手作業で塗られていることが分かり、果てしない色の広がりに予想を裏切られる。ディプティックやトリプティック(二連あるいは三連の絵画作品)の構造がさりげなく取り入れられた直近の作品を披露した展覧会もまた、大きなキャンバスを見事に仕上げる卓越した手腕を示している。また本書では、ニューヨークにあるスタジオと自宅の写真も見ることができる。収録されているエッセイでアメリカ人キュレーター/美術批評家のロバート・ストー(Robert Storr)はこう記している。

「2015年の作品『Alpes』でヘレラは緑と白の三角形を交互に描いた。食いしばった歯のようなパターンが続くと思えば、最後の緑色の『歯』だけが抜け落ちている。このために全体的な連続性は失われ、二枚絵の内側にかろうじて収まっているどこまでも続く白の広がりの中に消えていくのである。」

様々な芸術運動が起こった1930年代から1940年代にかけて、ハバナ、パリ、ニューヨークに暮らした作者だが、ラテン・アメリカやヨーロッパの構成主義やコンクリート・アート、さらにはモンドリアンの新造形主義やパリのアブストラクション・クレアション運動の流れを汲んだ彼女のスタイルからも、自分自身を芸術史上の特定のグループに属しているとみなしたことがないことは注目に値する。ジェンダーや国籍などの枠に囚われないアーティストであるヘレラが帰属意識を持つとすれば、それは純粋なモダニズムである。また彼女の作品には、芸術活動が盛んであったどの時代よりもむしろ建築の「インターナショナル・スタイル」の精神や土台が反映されているように思われる。本書は、ニューヨークの「 Lisson Gallery」で2016年5月3日から6月25日まで開催された展覧会に伴い刊行された。

by Carmen Herrera

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