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痴漢とはなにか 被害と冤罪をめぐる社会学|牧野 雅子

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エトセトラブックス 2019年
ソフトカバー 256ページ
四六変型判 縦188mm 横131mm 厚さ17mm


- 内容紹介 -
なぜ日本では「痴漢」という性犯罪が、こんなにも日常化しているのか? そして、「被害」の対で語られるべき「加害」ではなく、なぜ今「冤罪」ばかりが語られるのか? 戦後から現在までの雑誌や新聞記事を分析し、これまで痴漢がどう捉えられ、社会の意識がどうつくられてきたか読み解く、これまでなかった画期的な「痴漢」研究書。前提を共有し、これから解決策を考えていくために必読の一冊。

(主なトピック)
痴漢事件はどれくらい起こっているのか/夏は痴漢が増える、という思い込み/痴漢被害者に求められる「羞恥心」とは?/「痴漢は犯罪です」――は本当か?/女性専用車両は誰のために生まれたか/痴漢が娯楽になっていく過程/痴漢ブームは終わらない/たかが痴漢、されど痴漢冤罪の矛盾/痴漢=性依存というアプローチが注目される理由…etc.
目次
第1部 事件としての痴漢
1.痴漢事件はどのくらい起こっているのか
2.痴漢事件はどう捜査される
3.痴漢を取り締まる条例

第2部 痴漢の社会史~痴漢はどう語られてきたのか
1.戦後から1960年代まで~電車内痴漢という被害
2.1970年代~悩まされる女性たち
3.1980年代~文化と娯楽としての痴漢
4.1990年代~痴漢ブームと取締り
5.2000年以降~痴漢冤罪問題と依存症

第3部 痴漢冤罪と女性専用車両
1.痴漢冤罪ばかりが語られる理由
2.女性専用車両をどう考えるか
前書きなど
メディアでは、痴漢被害をいかに防ぐか、痴漢冤罪に巻き込まれないためにはどうしたらいいのか、女性専用車両は男性差別ではないのかといったことが問題にされているが、対策を講じるためには、これまでに何が起こり、何が語られてきたのかという前提を共有する必要がある。/過去を知ること、共有すること。性暴力をなくすための議論のために、本書は書かれた。(本文より)


- 著者プロフィール -
牧野 雅子 (マキノ マサコ) (著)
1967年、富山県生まれ。龍谷大学犯罪学研究センター博士研究員。警察官として勤めたのち、 京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(人間・環境学)。 専門は、社会学、ジェンダー研究。 著書に、『刑事司法とジェンダー』(インパクト出版会)、 『生と死のケアを考える』(共著、法蔵館)がある。

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