ぼそぼそ声のフェミニズム | 栗田 隆子 | 尾鷲市九鬼町 漁村の本屋 トンガ坂文庫

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ぼそぼそ声のフェミニズム | 栗田 隆子

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作品社 2019年
ソフトカバー 224ページ
18.8 x 13 x 1.6 cm

- 内容紹介 -
声が大きくて強くなくても、「弱さ」を足場にしてフェミニズムを語れるはず。
フェミニズム理論や社会運動からすらこぼれ落ちてきたものを拾い集めて、「ぼそぼそ声」で呟く著者が提案する、これからのフェミニズムのかたちです。

就活・婚活、非正規雇用、貧困、ハラスメント、#MeToo……
現在の社会が見ないようにしてきた問題を、さらには、それと闘うはずのフェミニズム理論や社会運動からすらこぼれ落ちてきたものを拾い集めて、つぶやき続ける――〈私〉が、そして〈あなた〉が「なかったこと」にされないために。
「弱さ」と共にある、これからのフェミニズムのかたち。

目次
はじめに ぼそぼそ声のフェミニズム
「わからない」を抱えつつ/私の「フェミニズム」との出会い/身近な女性たちから感じるフェミニズムの気配/フェミニズムと祈り――己の「弱さ」に心を向けていく/この本の読み方
第1部 〈私〉から出発し、女性の貧困を見据えること
1 ないものとされてきた女性たち
私はないものとされてきた/「結婚さえすれば」……/「贅沢」と「貧乏」
2 教える/教わる「女性の問題」
「学校外」で学んだ女性解放の思想/「フェミニズムは教えるものではなく“教わる”ものである」/「教える」場所と「教わる」場所/学校の記憶から
3 シューカツを巡る〈大人〉の欲望のまなざし
「ものすごい、ショックです」/「就職活動」と「シューカツ」/「××カツ」を巡る欲望
4 取り散らかった「私の部屋」から出発する
私という部屋/変わったこと・変わらないこと/増殖してゆく問い/男性の貧困との位相の違い/「政治」に関わりうる回路/「組織」に向き合う
第2部 女性を分かつもの
5 労働の「他女」/アカデミックなフェミニズムの「他女」として叫ぶこと
「働くことが怖い」――働く女性たちを突き刺すとき/無頓着な暴力装置としての会社/「キャリア」と「自己実現」/すべてにいったん「?」をつぶやく
6 “偽装”婚活迷走レポート
“偽装”婚活の一歩/婚活について語る困惑/某大手結婚相手紹介サービスでのカウンセリング
7 「愚かさ」「弱さ」の尊重
運動の中に居場所はなかった/努力ができないということ/「できる」でも「できない」でもなく
第3部 新しい「運動」へ
8 「自立」に風穴を開けるために
「自立」はどうしてこんなに怖い言葉になったのか?/「大変」「努力」そして「自立」/かつての「憧れ」の自立/「自立とは孤立だ」/対話の場作り
9 「気持ち悪い」男・「気持ち悪い」出来事
「運動内の人間関係も政治的なこと」/「かわいそう」って何だ?/支配欲の「気持ち悪さ」
10 真空地帯としての社会運動
「犬をけしかけられる」ような苦しみ/声を上げるとは?――「公」としての運動の領域を巡って/歴史の断絶――「組織内女性差別問題」を巡って/恋愛という名の免責作用/真空地帯が開かれること
11 「私も」(MeToo)を支えるもの
「私も」の「も」/「私が」という馴染み深い感覚/「あなたは一人ではない」
あとがき


- 著者プロフィール -
栗田隆子 (クリタリュウコ) (著/文)
1973年生まれ。大阪大学大学院で哲学を学び、シモーヌ・ヴェイユを研究。その後、非常勤職や派遣社員などのかたわら、女性の貧困問題や労働問題を中心に新聞・雑誌等で発言。
2007年から雑誌『フリーターズフリー』を編集委員の一員として3号まで出版。
2008年、「女性と貧困ネットワーク」呼びかけ人となる。2014年~2017年、「働く女性の全国センター(ACW2)」代表。
共著に『1995年――未了の問題圏』(大月書店、2008年)、『フェミニズムはだれのもの?――フリーターズフリー対談集』(人文書院、2010年)、『高学歴女子の貧困――女子は学歴で「幸せ」になれるか?』(光文社新書、2014年)。

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