男らしさの終焉|グレイソン・ペリー, 小磯洋光(翻訳) | 尾鷲市九鬼町 漁村の本屋 トンガ坂文庫

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男らしさの終焉|グレイソン・ペリー, 小磯洋光(翻訳)

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フィルムアート社 2019年
ソフトカバー 208ページ
四六判


- 内容紹介 -
どうしたら窮屈な“男らしさ”のスーツを脱げるのか?
男性はどこへ向かうべきなのか?

男性が変われば世界全体がより良い場所になる

──ターナー賞アーティストであり異性装(トランスヴェスタイト)のクレアとしても知られるグレイソン・ペリーが、新しい時代のジェンダーとしなやかな男性のあり方を模索する。


英国生まれのアーティストであり、TVメディアでパーソナリティを務めるグレイソン・ペリーは、12歳の時に自分の男性性に疑問を抱き、やがて女性の服を着ることに魅力を感じるようになりました。

暴力的な継父など周囲の男性たちやジェンダーの縛りのせいで苦しんだ経験をもつグレイソン・ペリーは、男性の最大の敵は、男性自身だといいます。
男性性の被害者は女性だけではありません。
男性自身もまたジェンダーを演じることに駆り立てられている犠牲者といえます。

大抵の男性はいい人で道理をわきまえています。
しかし、乱暴な人間、レイピスト、犯罪者、殺人者、脱税者、汚職政治家、セックス中毒、ディナーで退屈な話をするのは、なぜ男性ばかりなのでしょうか。

世界は絶えず変化しています。男性にも変化が必要です。
マッチョで時代遅れの男らしさと距離を置き、それとは別の男らしさを受け入れることで、世界にポジティブな変化をもららすことができるのです。

本書では主に男性性が支配する四つのエリアについて言及しています。
・権力(男性が世界を支配する様子)
・パフォーマンス(男性の服装と振る舞い)
・暴力(男性が犯罪や暴力に手を出す様子)
・感情(男性の感情)

グレイソン・ペリーは、人種、階級、性別、セクシュアリティ、経済学、人類学、社会学、および心理学など、さまざまな分野を横断しながら、冷静な(時には風刺を交えて)分析をしています。そして、本書の最後に、男性向けの未来のマニフェストを提示しています。

《男性の権利》
傷ついていい権利
弱くなる権利
間違える権利
直感で動く権利
わからないと言える権利
気まぐれでいい権利
柔軟でいる権利
これらを恥ずかしがらないでいい権利

社会で規範とされている男性像、男らしさの固定観念から自由になるために。
世界を少し違った形で見るために。

これからのジェンダー論、ついに刊行。
目次
序:壊れてないなら直すなよ
1章:魚に水のことを聞く
2章:男性省
3章:ノスタルジックマン
4章:客観主義という殻
終わりに:男たちよ、自分の権利のために腰をおろせ


- 著者プロフィール -
グレイソン・ペリー (グレイソン ペリー) (著/文)
960年イギリス生まれ、ロンドン在住のアーティスト。現代社会におけるアイデンティティやジェンダー、社会的地位、セクシャリティ、宗教など、普遍的に人間的な主題を風刺的に扱い、陶芸作品やタペストリー、彫刻、版画といった伝統的なメディアを使って物語絵的に表現している。2003年にはターナー賞を受賞。日本では2007年に金沢21世紀美術館で個展を開催。2011年の大英博物館、2017年のサーペンタイン・ギャラリーなど個展も多数開催しているほか、作品制作のドキュメンタリーや社会問題を扱ったテレビ番組が英国アカデミー賞を受賞している。著書に『Playing to the Gallery』(Penguin, 2014)。クレアという異性装のキャラクターとしても知られる。

小磯洋光 (コイソ ヒロミツ) (翻訳)
1979年東京都生まれ。翻訳家。イースト・アングリア大学大学院で文芸翻訳を学ぶ。英語圏の文学作品の翻訳のほか、日本文学の翻訳にも携わる。翻訳書にテジュ・コール『オープン・シティ』(新潮社)。「かみのたね」にて「With or Without Dictionaries 日本語を翻訳する人たち」を連載中。

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