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中国手仕事紀行 | 奥村忍, 石田 エリ(編集), 在本 彌生(写真)

¥2,750 税込

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青幻舎 2020年
ソフトカバー 240ページ
13 x 1.9 x 19.1 cm


- 内容紹介 -
少数民族たちの“生きた"民具を求めて、
中国の奥地を彷徨い歩いた10年間。

民藝とは民衆的工芸の意味で、1920年代半ばに柳宗悦が生み出した言葉ですが、
無名の職人が作った実用的な工芸品に、美術品に負けないほどの美しさがある、と柳は主張しました。

日本や世界の各地から集めた手しごとを中心とした生活雑貨のお店、
「みんげい おくむら」は店主の奥村忍(おくむら・しのぶ)が柳をはじめ、
民藝の先達たちの思いを受け継ぎつつ提案する、
今の時代、今の生活に合った「みんげい」の品々が人気のウェブショップです。

奥村は自ら産地に赴き、自分の目と足をフルに使い買い付けをします。
行き先は国内外問わず、買い付けの旅に明け暮れる日々を送っています。
その奥村が魅せられ、ここ数年ほぼ毎年旅をしているのが中国です。
1991年に初めて渡航して以来、コンスタントに訪れてはいたものの、
その熱は冷めるどころか加速して、2018年には7度渡航したといいます。
中国の手仕事というと、藍染め、竹細工、手織りの布、陶磁器、ガラス、銅や真鍮細工。
鉄の刃物、箒、民族衣装などなど、広大な国土同様、多種多様です。
それらを求め、奥村は南から北から、西へ東へと買い付けの旅を続けます。

本書ではそんな奥村がここ数年特に注目している、雲南省と貴州省にスポットを当てます。
雲南省は日本よりも少し広いほどの大きさで、南はラオスやミャンマーと国境を接し、
北はチベット自治区へとつながるため、地形や気候に特徴があります。
雲南省の手仕事といえば、少数民族の竹細工や銅や真鍮の雑貨、他に焼き物が挙げられます。
一方の貴州省は中国でも最貧の地というネガティブなイメージで語られることもありますが、
少数民族の宝庫として知られ、苗族(ミャオ族)やトン族の藍染め・ろうけつ染めの布は圧倒的な美しさがあります。

日本で両省についての情報を得ようとしても、ガイドブックや旅のポイントをまとめたサイトなどはほぼ皆無です。
頻繁に渡航するにとどまらず、都市部はもちろん地方にまで足を伸ばしている人物は
世界広しといえども奥村をおいて他にはいないといっても言い過ぎではないでしょう。
本書は奥村が現地で出合った手仕事の紹介のみならず、旅のルポにもなっています。
基本的な英語すらほぼ通じない、グーグルも使えない土地でどう行動すべきか、
ガイドブック以上に心強いアドバイスとなるはずです。
また、奥村は食通としても知られており、食にまつわる連載を持つほどですが、
中国の田舎の旅では食が何よりの楽しみといい、日本とは比較にならないほど
多彩な中華料理が次から次へと登場し、見る者の目を刺激します。
また本書の写真は、世界各国を旅して作品を撮り続けている
写真家 在本彌生が奥村に同行して撮影したものです。
在本の感性によって現地の色彩が鮮やかに切り取られています。

奥村が現地で見聞きして言葉や文章で我々に伝えてくれる内容は、
中国という国が持つパワーとも相俟ってとてもプリミティブなエネルギーに満ちています。
それはまだインターネットがなかった、海外旅行も身近ではなかった時代に、
雑誌や小説などでしか得られなかった情報が持っていた熱に似ています。

奥村は中国のことを「江戸時代と令和のひとつ先ぐらいの時代が共存しているような超大国」と表現し、
中国の旅はどこをどんな風に切り取っても面白いと言います。
一方で開発は加速し、毎年膨大な量の新幹線の新規路線が開通し、地方へも伸びていっています。
手仕事も急速に失われ、いつまで見られるのか分からないという現実があります。
本書がありし日の中国を記録した、貴重な文献となる日も遠くないかも知れません。

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