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植物考|藤原辰史

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生きのびるブックス 2022年
ソフトカバー 240ページ
四六判 縦188mm 横128mm 厚さ170mm


- 内容紹介 -
人間の内なる植物性にむけて――

はたして人間は植物より高等なのか? 
植物のふるまいに目をとめ、歴史学、文学、哲学、芸術を横断しながら人間観を一新する、スリリングな思考の探検。


目次
◆第1章 植物性
植物と人間の違い 
植物性
植物は動かないのか 
炸裂
人間の根と葉 

◆第2章 植物的な組織
出町柳の根性松 
植物の知性について 
マンクーゾの描く植物的な未来 
植物的な政治?
評価機構なき組織化
マンクーゾを超えて 

◆第3章 大気のクリエーター
コッチャの「植物の哲学」 
枯葉剤 
大気と太陽 
浸り 
「浸り」を買う時代

◆第4章 植物の舞踏―ブロースフェルトの『芸術の原形』に寄せて
ブロースフェルトの写真 
ベンヤミンの評価 
建築物としての植物 
彫刻作品としての植物 
踊りとしての植物 
『芸術の原形』が教える植物論

◆第5章 根について
起死回生 
根の形態 
植物恐怖症 
ハンナ・ヘーヒ 
立てこもる庭 
ヘーヒの植物の絵の特徴 
嵐の時代の根毛 

◆第6章 花について
花束について 
劇場としての花 
理性としての花 

◆第7章 葉について
「モンステラ王」 
裂ける葉 
食べられる葉 
飛翔できない鳥 
植物性の青い針 
葉のない植物 
冷却装置としての葉 
ゲーテにとっての葉 
教訓詩「植物のメタモルフォーゼ」 
空気間隙 
植物の多孔性 

◆第8章 種について
種とはなにか 
種と風船 
植物と歴史学 
植物と帝国主義 
『植物と帝国』 
種に振り回される人間の歴史 
バジルの慈悲 
『種蒔く人』のなかの植物 
理草花 
思想を食べる 
吸水と酵素 
血と土を超えて 

◆第9章  「植物を考える」とはどういうことか
植物らしさの在処 
完全菜食主義者の「植物中心主義」批判 
植物の権利 
植物の美 
植物を食べること 
スキン・プランツ 


あとがき


版元から一言
花粉症、枯葉剤、人新世、戦争と暴力…。ありうべき人間と植物の未来をさぐるエッセイ。

「近代社会は、移動せよ、動け、休むな、と人間に要請しつづけてきた。『移動の自由』という監獄の中でもがいているともいえるかもしれない。縛り付けられるのではなく、動きつづけるのでもない、土地や太陽との付き合い方はないのだろうか。ひょっとすれば、動きすぎることもなく、止まりつづけることもなく、風と光と土を直接に感じ取る植物のふるまいに、それを探るための鍵が隠されているかもしれない」(本文より)


- 著者プロフィール -
藤原辰史 (フジハラ タツシ) (著)
1976年生まれ。京都大学人文科学研究所准教授。専門は農業史、食の思想史。2006年、『ナチス・ドイツの有機農業』(柏書房)で日本ドイツ学会奨励賞、2013年、『ナチスのキッチン』(水声社/決定版:共和国)で河合隼雄学芸賞、2019年、日本学術振興会賞、『給食の歴史』(岩波新書)で辻静雄食文化賞、『分解の哲学』(青土社)でサントリー学芸賞を受賞。著書に、『カブラの冬』(人文書院)、『稲の大東亜共栄圏』(吉川弘文館)、『食べること考えること』(共和国)、『トラクターの世界史』(中公新書)、『食べるとはどういうことか』(農山漁村文化協会)、『縁食論』(ミシマ社)、『農の原理の史的研究』(創元社)、『歴史の屑拾い』(講談社)ほか。共著に『農学と戦争』、『言葉をもみほぐす』(共に岩波書店)、『中学生から知りたいウクライナのこと』(ミシマ社)などがある。

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