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不穏な熱帯 人間〈以前〉と〈以後〉の人類学|里見 龍樹

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河出書房新社 2022年
ハードカバー 450ページ
四六変型判 縦195mm 横138mm 厚さ33mm


- 内容紹介 -
東日本大震災の直後、
南太平洋の島々でのフィールドワークは、
文化と自然の境界が揺らぐ領域へと私を導いた――。
人類学の新時代を告げる衝撃作!

*  *  *

文化人類学者がうらやましい。
彼らにあっては地理的冒険と知的冒険が重なり合っている。
南洋の島のわずか3か月の調査行がかくも豊かな実を結ぶ。
人間とはいかなる存在であるかを教えてくれる。
――池澤夏樹(作家)

南西太平洋の「海の民」の思考から、
人新世の時代に必要な画期的な「自然」の概念が導かれる。
民族誌の極と理論の極の間の激しい往復に興奮した。
――大澤真幸(社会学)

*  *  *

東日本大震災から間もない2011年7月、若き人類学者は南太平洋でのフィールドワークに赴いた。岩を積み上げて人工の島を築く人々。海を隔てて届いた「ツナミ」。間近に迫った教会の祭典。村の隠された歴史と一人の女性との出会い。そして、ある日の暴風によって聖なる茂みの大木が倒れたことをきっかけに、事態は思いもよらない方向に動き出し――。 フィールドワークに基づく近代人類学の誕生から100年、「ポストコロニアリズム」「存在論的転回」「マルチスピーシーズ民族誌」などを経て、人類学はどこへ向かうのか? 南太平洋でのフィールドワークと哲学/思想や文学を峻烈に交差させ、人類学を「外部としての自然」へと解き放つ新たなる思考。人類学的思考の根源を現代に回復し、世界の見方を根底から変える衝撃作。

*  *  *

[目次]
はじめに

第1部 他者
第1章 人類学/民族誌の現在
 1マライタ島へ
 2フォウバイタ村
 3島々
 4「文化を書く」――人類学/民族誌批判の展開
 5問い直される人類学/民族誌
 6フォウイアシ島
 7ディメ
 8民族誌をめぐる実験――テクスト性の問題
 9バハイ

第2章 浮上する「自然」
 1「ツナミ」の夜
 2「故地に帰る」
 3存在論的転回――「単一の自然/複数の自然」の問題
 4「世界青年の日」
 5「本当の土地所有者」
 6夜の村で
 7広義の自然――ヴィヴェイロス・デ・カストロの「多自然主義」
 8いくつもの「存在論」――デスコラの「自然の人類学」
 9コイナ

第2部 歴史
第3章 歴史に抗する島々
 1殺戮の夜
 2謎としての歴史
 3交換論とその彼岸
 4島々の歴史を書く――マリノフスキから歴史人類学へ
 5「歴史なき島々」と「歴史の中の島々」の間で――サーリンズの歴史人類学
 6植民地史の中の島々――サーリンズからトーマスへ
 7アシの島々の形成史
 8「戦闘の時代」
 9「法律が来た」

第4章 イメージとしての島々
 1「カストムの時代」の島々
 2戦闘と戦士
 3戦闘と移住
 4戦闘の装置としての島々
 5歴史からイメージへ――ストラザーンの歴史人類学批判
 6「新しい」島々
 7「語ることができない」歴史
 8忘れっぽい景観――メラネシアにおける「歴史」と「自然」
 9倒れた木

第3部
第5章 生きている岩
 1葬儀に向かう道
 2育ち、死ぬ岩
 3「自然/文化」を超えて――現代人類学の展開
 4「生きている岩」
 5エリフォウ島のサマニ
 6島を造る人々
 7「自然=文化」を記述する――ラトゥール以後の展開
 8「岩」の死
 9メラネシアにおける「自然=文化」――交換論の限界

第6章 沈む島々
 1沈む埠頭と島々
 2人新世を生きるアシ
 3「生き存えること」の民族誌
 4「海に住まうこと」の衰亡
 5崩れゆく岩々
 6析出される「自然」――ワグナーから「自然の人類学」へ
 7「深み」と「地中」
 8イメージとしての「自然」――ストラザーンにおける展開
 9民族誌の自然— 「転回」以後の人類学的思考
 10伐られた木

おわりに/あとがき/資料/註/索引


- 著者プロフィール -
里見 龍樹 (サトミ リュウジュ) (著/文)
1980年生まれ。早稲田大学人間科学学術院准教授。文化人類学、メラネシア民族誌。著書『「海に住まうこと」の民族誌』、共訳書ストラザーン『部分的つながり』、デ・カストロ『インディオの気まぐれな魂』など。

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