月曜か火曜 | ヴァージニア・ウルフ(著), ヴァネッサ・ベル(画), 片山亜紀(訳)
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エトセトラ・ブックス 2024年
ソフトカバー 196ページ
四六変形判 縦169mm 横116mm 厚さ14mm
- 内容紹介 -
永遠のフェミニスト作家、ヴァージニア・ウルフが
自分で編んだ唯一の短編小説集。
彼女の真摯な「叫び声」を、100年後の今そのまま読む。
ウルフの最初の短編集を、1921年刊行当時のまま、姉ヴァネッサ・ベルの版画5点とともに完全収録。最良のガイドとなる、翻訳者の片山亜紀による詳細な注・訳者解説付。
【収録作】
ゴースト・ストーリー「幽霊たちの家」
フェミニズム冒険活劇「ある協会」
都市のある一日を描く「月曜か火曜」
その後の長編に連なるメタフィクション「書かれなかった小説」
音楽のスケッチ「弦楽四重奏」と色彩のステッチ「青と緑」
草花と人々とカタツムリのコラージュ「キュー植物園」
フェミニズム小説であり評論でもある傑作「壁のしみ」
――ウルフの原点であり、その後の長編にも連なる真摯で切実な全8編。
学識豊かな男たちなんて、魔女や隠遁者、すなわち洞窟や森でうずくまって薬草を煎じ、トガリネズミを尋問し、星々の言葉を書きつけていた者たちの末裔でしかないのでは?(「壁のしみ」より)
- 目次 -
幽霊たちの家
ある協会
月曜か火曜
書かれなかった小説
弦楽四重奏
青と緑
キュー植物園
壁のしみ
本文注
訳者解説
訳者解説注
参考文献
- 著者プロフィール -
ヴァージニア・ウルフ (ヴァージニア ウルフ) (著)
1882年ロンドン生まれ。1915年に小説『船出』でデビューし、その後『昼と夜』『ジェイコブの部屋』『ダロウェイ夫人』『灯台へ』『オーランドー』『波』『歳月』『幕間』と書き継ぐ。エッセイ『自分ひとりの部屋』『三ギニー』でも知られる。著作のほとんどは、夫とともに設立したホガース・プレス社から刊行された。10代以降、たびたび心身の不調に苦しめられ、1941年に自死。
ヴァネッサ・ベル (ヴァネッサ・ベル) (画)
1879年ロンドン生まれ。画家、インテリア・デザイナー。ロイヤル・アカデミーで絵画を学び、妹であるヴァージニア・ウルフとともにブルームズベリー・グループの一員でもあった。ウルフ作品の表紙画や挿絵も担当した。1961年没。
片山亜紀 (カタヤマ アキ) (訳)
イースト・アングリア大学大学院修了、博士(英文学)。イギリス小説、ジェンダー研究専攻。論文に「ヴァージニア・ウルフ『幕間』(1941)--戦争の気配」(高橋和久、丹治愛編『二〇世紀「英国」小説の展開』所収)など。訳書にヴァージニア・ウルフ『自分ひとりの部屋』『三ギニー』『幕間』(いずれも平凡社ライブラリー)、『ある協会』(エトセトラブックス)など。
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