偶偶放浪記 | 小指
¥1,980 税込
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白水社 2024年
ソフトカバー 182ページ
A5判
- 内容紹介 -
寄居、いちょう団地、石岡、城ヶ島……有名な観光地でも“映え”スポットでもない、人々に忘れ去られそうな場所を「たまたま」訪れる愉しみ──
外出や旅行が憚られたコロナ禍の2020 年。漫画・エッセイ・絵画・音楽等多方面に活躍する著者は、どこにも行けないのならと家に籠り、わずかひと月の間に過去の旅の思い出を漫画と文章で甦らせ、『旅の本』という書名で自費出版、大きな反響を呼んだ。これを大幅に加筆・修正し、さらにPR誌「白水社の本棚」連載「偶偶放浪記」や書き下ろし四篇を加え、新たな旅の本としてまとめたのが本書である。
宿も食事も想定外、なぜか巻き込まれる奇怪なアクシデントの数々、時代に取り残され失われつつある光景、交錯する自らの記憶……笑いと哀感が入り交じり、読後はふらっとどこかへ行きたくなること必至の、珠玉の旅漫画+旅エッセイ集。
「私も小指さんの目と、耳と、鼻を借りて、今すぐ旅に出たい。近くて遠い、異界の入口をのぞいてみたい。しみじみと、最高です」 ──岸本佐知子
「どうでもいい町を歩く楽しみが、どうでもいい人生を楽しむ極意を教えてくれる」──都築響一
- 目次 -
はじめに
登場人物紹介
いちょう団地の思い出
寄居旅行記
城ヶ島奇譚
ほら穴
神々の集う島 神津島
まぼろしの町 石岡
天下茶屋散歩日記
近所のチベット 笹山団地
大阪遠征 西成さすらい編
山谷のアーケード遺跡
沖縄のアサヒ食堂
横須賀の奇人「アトム爺」
横浜中華街にまつわる掌編
子安という町
京急線と奇妙な長屋群
関西旅行記
偶偶放浪記[第1~6話]
おわりに
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