おさかなごはん | M. B. ゴフスタイン, 佐々木 美香(編集)
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トンカチ 2024年
ハードカバー 44ページ
A5変形判 縦210mm 横173mm 厚さ7mm
- 内容紹介 -
伝説的絵本作家、M. B. ゴフスタインが1976年に出版した傑作『FISH FOR SUPPER』(原題)が新訳・新装版にて『おさかなごはん』として待望の復刊。
『おさかなごはん』(原題:FISH FOR SUPPER)は、一人暮らしのおばあちゃんの日常を描いている。朝5時に起き、釣りに出かける彼女の姿は、時が止まったかのような静けさと繰り返しの中にありながら、自然と同調して生きていくことの喜びに触れている。現代社会において「品のある暮らし」を実践することは容易ではないが、彼女の毎日はその大切さと可能性を教えてくれる。
ゴフスタインの絵はシンプルな線でありながらも、決して情報量を失わず感情にあふれている。私たちはページをめくるたびに、湖に浮かんだ船のように心が揺さぶられるのだ。おばあちゃんと私たちは同じ風景の同じ時間の中に漂っている。
この本には現代的なテーマが多く含まれている。エコロジカルでサステナブルな生活、心の余裕と規律、いつまでも楽しんで生きること、そして老い。1976年の初版時より大きくせり上がってきたこれらのテーマに、おばあちゃんの生活は静かな示唆を与えてくれる。
『おさかなごはん』は、ただの児童書ではない。むしろ、大人が自分の人生を振り返り、未来を想い描くための指南書である。M.Bゴフスタインがなぜ、孤高の伝説的絵本作家であると言われるのか、それは『おさかなごはん』を1枚めくればわかるはずだ。
- 前書きなど -
静かで強い、おばあちゃんの毎日。
誰もが歳をとり、誰もが食べて眠り、出かけて戻る。
たんたんと、普通にしっかり生きている、私のおばあちゃんのパーフェクトな日々。
発表からほぼ半世紀を経て、全く色褪せないM.B.ゴフスタインの傑作。新訳にて待望の復刊。
- 著者プロフィール -
M. B. ゴフスタイン (エムビーゴフスタイン) (著)
1940年、アメリカミネソタ州セントポールに生まれる。大学卒業後、ニューヨークに移り絵本作家として活動を開始。1966年に最初の絵本を出版。シンプルな線、スピリチュアルで哲学的なストーリーが児童書の枠を越えて影響を与える。1989年以降は小説を執筆。晩年は自然や天国についての物語や詩を書いた。2017年77歳の誕生日に没。
佐々木 美香 (ササキ ミカ) (編集)
「デジタルハリネズミ」などのカルトカメラのデザインから、絵本「わたしとハリネズミ」、音楽作品「Return of Sasakisan / Sasaki Mika」など。リサ・ラーソンを再発見した人でもある。
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