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救出の距離 | サマンタ・シュウェブリン, 宮﨑真紀(翻訳)

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国書刊行会 2024年
ハードカバー 192ページ 函入
四六判


- 内容紹介 -
シャーリイ・ジャクスン賞中長篇部門受賞作にして国際ブッカー賞最終候補作!
Netflixで映画化もされた「まったく新らしい幻想譚」が本邦初上陸!!!

アルゼンチンの片田舎の診察室で死にかけている女アマンダ、その横にたたずむ謎の少年ダビ。
彼女はなぜ死にかけているのか、ふたりは対話を通してその記憶を探っていく。
すべては熱に浮かされているアマンダの妄想なのか、ダビはそこにいるのかいないのか、そして愛する娘はどこに行ってしまったのか……
〈スパニッシュ・ホラー文芸〉を牽引する作家による、めくるめく愛の悪夢がいまここに。

「虫が体に入り込む」

【2017年度国際ブッカー賞最終候補作】
【2017年度シャーリイ・ジャクスン賞中長篇部門受賞作】
【2015年度ティグレ・フアン賞受賞作】
【Netflix映画『悪夢は苛む』(クラウディア・リョサ監督、2021年)原作】

〈スパニッシュ・ホラー文芸〉とは
マリアーナ・エンリケス、エルビラ・ナバロ、ピラール・キンタナ、フェルナンダ・メルチョール、モニカ・オヘーダ――今、スペイン語圏の女性作家が目覚ましい躍進を遂げている。作家によっては三十か国以上で翻訳され、世界中で好評を博すなど、現代文芸シーンにおける一大ブームとなっている。中でも、社会的なテーマを織り込みながら、現実と非現実の境界を揺るがす不安や恐怖を描いた作品群である〈スパニッシュ・ホラー文芸〉は、特に高く評価され、全米図書賞などの著名な賞の候補にも作品が上がるなど、今、最も注目すべき熱い文芸ジャンルの一つである。本書の著者サマンタ・シュウェブリンは、発表した作品の多くが国内外で高く評価され、現代スペイン語圏文学を牽引する作家である。

Distancia de rescate, Samanta Schweblin, 2014


- 目次 -
救出の距離
訳者あとがき


- 著者プロフィール -
サマンタ・シュウェブリン (サマンタシュウェブリン) (著/文)
1978年、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスに生まれる。ブエノスアイレス大学映画学科を卒業後、2002年に短篇集『騒ぎの核心』でデビュー。同作はアルゼンチン芸術基金賞を受賞、続く短篇集『口の中の小鳥たち』(2009年)ではカサ・デ・ラス・アメリカス賞を受賞するだけでなく国際ブッカー賞にもノミネートされる。2010年には英国最大の文芸誌『グランタ』が選ぶ「35歳以下のスペイン語圏作家ベスト22」の一人に選出される。長篇デビュー作となる『救出の距離』(2014年)はティグレ・フアン賞とシャーリイ・ジャクスン賞中長篇部門を受賞、また国際ブッカー賞最終候補となり、2021年にはNetflixで『悪夢は苛む』として映画化もされた。近年では2015年に発表した短篇集『七つのからっぽな家』の英訳版が2022年度全米図書賞翻訳部門を受賞するなど、現代スペイン語圏文学で国際的な注目を集める作家である。


宮﨑真紀 (ミヤザキマキ) (翻訳)
スペイン語圏文学・英米文学翻訳家。東京外国語大学外国語学部スペイン語学科卒業。近年の主な訳書に、エルビラ・ナバロ『兎の島』、マリアーナ・エンリケス『寝煙草の危険』(ともに国書刊行会)、マネル・ロウレイロ『生贄の門』(新潮社)、ポー/ラヴクラフト/ギルマン他『怖い家』(エクスナレッジ)、フェリクス・J・パルマ『怪物のゲーム』(ハーパーコリンズ・ジャパン)、トーマス・フィッシャー『いのちの選別はどうして起こるのか ER緊急救命室から見たアメリカ』(亜紀書房)、ガブリ・ローデナス『おばあちゃん、青い自転車で世界に出逢う』(小学館)、グウェン・アズヘッド/アイリーン・ホーン『そして、「悪魔」が語りだす 司法精神科医が出会った狂気と共感の物語』(海と月社)などがある。

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