アーカイブのちから 世界は足跡(アーカイブ)に満ちている | 伊東 未来, 岩城 考信, 宮本 隆史, 森昭子
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風響社 2023年 ブックレット〈アジアを学ぼう〉別巻
ソフトカバー 88ページ
A5判
- 内容紹介 -
民家・古写本・美術カタログ・流刑囚の書……
本書は、これらの痕跡や存在そのもの、転用・誤読・秘匿などの作為や来歴も含めて「アーカイブ」を論じる。さまざまな「アーカイブ」のありようから、AI時代にいたる「情報の集積」なるものの本質に迫る。
目次
はじめに(伊東未来・宮本隆史)
1 「アーカイブ」にあふれた現代
2 「アーカイブ」は自明の何かではない
3 「アーカイブ」の価値も自明ではない
4 「アーカイブ」をとらえるさまざまな視座
Ⅰ タイ中部の高床式住宅に刻まれた洪水への対応史(岩城考信)
はじめに 11
1 高床式住宅の建築的な特徴
2 タイ中部の洪水常襲地域にあるバーンバーン地区の洪水対策と高床式住宅
3 2011年大洪水時のバーンバーン地区における対応の多様性
Ⅱ トンブクトゥにおける写本の救出活動(伊東未来)
1 はじめに
2 トンブクトゥの歴史と写本図書館
3 「読める」写本――アラビア語写本に対する住民の矜持
4 トンブクトゥにおける混乱と危機
5 写本の危機と移送
6 おわりに
Ⅲ ガーナ南部の看板絵と芸術実践から読み解くアーカイブ(森 昭子)
1 はじめに――残らない看板絵
2 欧米博物館におけるアフリカ看板絵のアート化
3 欧米アートワールドにおけるアフリカ看板絵のアーカイブ化
4 アフリカ人美術匠による看板絵のアーカイブ化
5 おわりに――看板絵と芸術実践から読み解くアーカイブ
Ⅳ アーカイブをめぐる綱引き
――アンダマーンの流刑囚による書きものの場合(宮本隆史)
1 はじめに
2 アンダマーンの歴史とその喪失
3 ターネーサリーとそのテクスト
4 民族主義のテクストへ?
5 おわりに――安全な過去としての「独立戦争」
おわりに(宮本隆史・伊東未来)
あとがき(伊東未来)
- 著者プロフィール -
伊東 未来 (イトウ ミク) (著/文)
1980年、福岡県生まれ。
大阪大学大学院博士前期課程修了。
現在、大阪大学大学院博士後期課程在籍。日本学術振興会特別研究員(DC2)。
主な論文に「社会に呼応する同時代のアフリカン・アート─マリ共和国のアーティスト集団カソバネを事例に─」(『アフリカ研究』第75号、2009年12月、17-28頁)、「イスラーム「聖者」概念再考への一考察─マリ共和国ジェンネのalfaを事例に」(『年報人間科学』第30号、2008年3月、83-100頁)などがある。
宮本 隆史 (ミヤモト タカシ) (著/文)
1979年、京都市生まれ。
東京大学大学院総合文化研究科博士課程
日本学術振興会特別研究員DC
主な論文に「植民地統治と監獄制度─19世紀中葉の海峡植民地における囚人の管理」(『南アジア研究』19号、2007年)、「19世紀英領海峡植民地における監獄制度、1820─70年代」(『年報地域文化研究』10号、2007年)などがある。
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