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ユリイカ 2024年8月臨時増刊号 総特集◎折坂悠太 ―『たむけ』『平成』『心理』、そして『呪文』へ
¥1,870
青土社 2024年 ソフトカバー 238ページ 22.1 x 14.4 x 1.4 cm - 内容紹介 - 折坂悠太の音楽は静かに見つめ返す。旋律に置かれた言葉を耳にしながら私たちは、置かれなかった言葉の蠢く沈黙の気配にも呑まれてゆく――不在のものへの思いが込められた『たむけ』(2016)、個人史と重なる一つの時代を切り取った『平成』(2018)、コロナ禍の社会で惑い揺れる心を見つめた『心理』(2021)という3枚のアルバムを経て、来たる6月に放たれる新たなアルバムの名は『呪文』だという。ドラマや映画への楽曲提供、展示「薮IN」(2022)や歌詞集の刊行、活動10周年弾き語りツアーなど、さまざまな歌と言葉の旅の先で折坂悠太の音楽はいかなる風景のなかを進みゆくのか。いま足音の聞こえるほうへと耳を澄ませる。 目次* ❖カラー口絵 撮影・構成=塩田正幸 ❖対談〈1〉 安達奈緒子×折坂悠太 ❖歌のたより 青葉市子/寺尾紗穂/あだち麗三郎/坂口恭平 ❖アンケート わたしと折坂悠太 / 石橋静河 イ・ラン KID FRESINO 後藤正文 仲野太賀 中納良恵 松井文 夜久一 ❖創作〈1〉 折坂漫画 呪文 / 寺田燿児 ❖インタビュー 今日を生きるおまじない / 折坂悠太 聞き手=白岩英樹 ❖音から音へ 大石始/輪島裕介/細田成嗣 ❖創作〈2〉 水に生まれる / 廣川毅 ❖言葉と出会う 細馬宏通/斉藤倫/カニエ・ナハ ❖創作〈3〉 静物 / 正一 ❖光を手渡す 永冨佳代子/山本啓太/佐藤快磨 ❖物語の隣で 木津毅/高山花子/柴崎祐二 ❖対談〈2〉 ゴンザレス三上×折坂悠太 司会・構成=松永良平 ❖いくつもの景色 松永良平/九龍ジョー/中村公輔/中里友 ❖それぞれの歩き方 岡村詩野/峯大貴 ❖資料 折坂悠太クロニクル / 和田信一郎(s.h.i.)
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NEUTRAL COLORS 5|加藤 直徳
¥2,970
NEUTRAL COLORS 2024年 ソフトカバー 276ページ B5判 縦257mm 横182mm 厚さ16mm 印刷:オフセット・リソグラフ ※限定トートバッグ 付 - 内容紹介 - 第5号の特集は「言語」です。言語は個がもっとも顕れるものだと考えます。グローバル化が進んでもスキップできない。土地の固有性や、個別の文化とか、個であることを重視するNEUTRAL COLORSとしては探究したいテーマです。この特集では言語の伝わらなさを認め、どうやったら伝えることができるのかを雑誌全体で考えていきます。いくつの年齢になっても新しい言葉を学ぼうとすること。点字や手話やジェスチャーで伝えるもの。言語とは「伝えようとするもの」すべてです。 - 目次 - ・言語特集の扉 ・父が見つけたもうひとつの言語 ・言語の地層 ・ミヤギフトシ:ニューヨークへ、 ニューヨークから ・インドネシア伝統文字を追って ・わたしの好きな字 ・ヒロインズと翻訳と「行く場所」 ・2H0E1 ・森山未來:身体が言語を踊るとき ・視覚・身体・言語 見ているのに見えていなかった隣の世界 ・記号接地遊戯β オノマトペ ・動物言語① シジュウカラ ・パラ言語としてのタイポグラフィ ・選ばなかった道たち――それでも言語の探究を ・それは50かもしれない ・指で読む言葉 ・NCリソ刷り唄 ・動物言語② ミナミハンドウイルカ ・プログラミング言語問答 ・インドの言語で彷徨って座談会 ・ルーマニア語:詩人の言葉 ・言語特集のための書体 ・動物言語③ 頭足類 ・澤田詩園:読み込み中...... ・木原共:明日たちのカレンダー ・アラビア文字 最初の一筆 ・自分の中の言葉 ・基地と坂道と米語 ・君の人生にはなぜ、 異なる言語が必要なのか ・27歳の留学日記 ・アモールがくれた言葉たちへ ・手の声が聞こえる - 前書きなど - 第5号の特集は「言語」です。雑誌をつくりながらいつも思い知らされます。大切なことを伝えたいのに、うまく言語化できないこと。海外で、口ごもったり黙ってしまったり、言語の壁が立ちふさがること。NEUTRAL COLORS にとって言語とは「伝わらないもの」です。だから、雑誌全体で伝えてみます。 - 版元から一言 - 『NEUTRAL COLORS』はインディペンデントな雑誌です。一番大切しているコンセプトは「個人のなかで生まれたものを伝える」こと。編集者、デザイナー、寄稿者自身が、実際に目で見たこと・感じたこと・ずっと考えてきたことが題材となります。一方で、自身が表現するものには責任を持つべきです。あらゆる差別やハラスメント、誹謗中傷は掲載しません。 発行は1年に1冊。とてもゆっくりと感じられるでしょうか。私たちはその時間をリサーチ、実地、思考、印刷に向けているのです。第5号の特集は「言語」です。言語は個がもっとも顕れるものだと考えます。グローバル化が進んでもスキップできない。土地の固有性や、個別の文化とか、個であることを重視する本誌としては探究したいテーマです。この特集では言語の伝わらなさを認め、どうやったら伝えることができるのかを雑誌全体で考えていきます。いくつの年齢になっても新しい言葉を学ぼうとすること。点字や手話やジェスチャーで伝えるもの。言語とは「伝えようとするもの」すべてです。 NEUTRAL COLORSの特徴 ・超個人的なインドへの想いが綴られた現地取材 ・かつてない色彩のビジュアルと、豊富すぎる文字量 ・「オフセット」「リソグラフ」「オフセット&リソグラフ」で印刷 ・週刊誌のような厚みのある中綴じマガジン仕様
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NEUTRAL COLORS 4|加藤 直徳
¥2,970
NEUTRAL COLORS 2023年 ソフトカバー 272ページ B5 正寸 H257mm × W182mm 印刷:オフセット・リソグラフ - 内容紹介 - 第 4 号 「仕事」特集 「仕事とはなにか?働く意味は?」という根源的な問いとともに、 ベーシックインカムの可能性を探究しながら取り組んだイシュー。 まずは自分が「雑誌を仕事として継続していけるか」を探りに、 ベルリンのブックフェアとアムステルダムのパブリッシャーを訪ねる。 ヨーロッパ及び世界流通へ、飛び込み営業の結果やいかに。 美濃和紙の工房に“臨時”で弟子入りし、オリジナル和紙を漉き込む。 福島の故郷に戻り人生を模索する女性、空飛ぶ車を開発するテック企業、 消えゆく文字の仕事「写植」を記憶し、落選中の政治家にフォーカスする。 障害を持つ人が働くほんとうの意味、宮大工が思考する木と石の建築物。 アリ植物の夢を見て、シンガポールのインディペンデント出版に触発される。 校正という仕事の裏側、写真家が養蜂に見る“脱成長”への道——。 NEUTRAL COLORS ならではの手刷り感溢れる印刷、 泣きたくなるくらい正直で内面に刺さるテキスト、 雑多でページをめくるたびに驚きがあるデザイン。 紙でしか味わえない新しい雑誌体験がここにあります。
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NEUTRAL COLORS 3|加藤直徳
¥2,750
NEUTRAL COLORS 2022年 257x182x15㎜ 264ページ - 内容紹介 - オフセットとリソグラフを融合させた唯一無二の印刷で話題となった雑誌NEUTRAL COLORSの第3号。特集:大人になって見る行きたい学校の夢 前号が「子どものための学校」特集だとすれば、第3号は「大人のための学校」特集。自分がもう一度行きたい学校とはどこか?大人になったいま、これからの学びについてゆっくりと考えてみました。 CONTENTS ●インドネシア/ドイツ/山口 自分のグッドスクールはどこにある? 写真=Panji Purnama Putra/文=加藤直徳 ●スイス わたしの「造形」を探して 写真=Hanna Biker/文=岡本菜穂(SIRI SIRI) ●エッセイ あの生徒のこと 永田益豊(元小学校教員) 遠藤直哉(私立学校教頭) 石田 誠(特別支援学校教員) ●インタビュー 尹雄大:学ぶことの意味 温又柔(作家) 山縣良和(ファッションデザイナー) 上間陽子(琉球大学教授) 福森伸(しょうぶ学園施設長) ●USA バークリーで鳴る音は 写真・文=唐木 元 ●対談 16通の往復書簡 文=愼允翼・西村亮哉 ●川崎 Outside the School 談=磯部 涼/写真=細倉真弓 ●名古屋 港まちグッドスクールダイアリー 写真=今井正由己・江本典隆・三浦知也/文=加納大輔 ●オランダ Werkplaats Typografie学校案内 文=加納大輔/翻訳=深井佐和子 ●SEX EDUCATION 静かに読んで聞かせる性教育 イラスト=水野 咲/文=加藤直徳 ●エッセイ 「あのとき」の学習日誌 写真・文=岸田 繁(くるり) ●座談会 大学時代とはなんだったのか ぶっちゃけ座談会 AKIRA(元SEALDs) haru.(HIGH(er)magazine編集長) 能條桃子(NO YOUTH NO JAPAN代表) 編集=平山 潤/文=西山 萌 ●東京 その男たち、学ランにつき 写真・文=numa ●秋田(AIU) 普通の大学生 文=佐藤寧々/写真=岩根 愛/編集=佐藤 啓 ●エッセイ 日常というノイズに耳をひらく 文=dj sniff/写真=山本 華 ●フランス 新たな自己を受け入れる旅 写真・文・コラージュ=宮本 武 ●岡山 光を視る 写真=中川正子/文=加藤直徳 ●福島 旅立ちのとき 写真=西村亮哉/文=本間美和 (出版社紹介文より) https://neutral-colors.com/books_post/neutral-colors-3/
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女性議員を増やしたい ZINE | 濵田真里
¥1,100
タバブックス 2023年 ソフトカバー 58ページ B6判 - 内容紹介 - ジェンダーギャップ指数で日本は政治分野が146カ国中139位。なぜ日本には女性議員が少ないのか。 政治家=スーツを着た男性、家庭と両立できない仕事という固定概念、さらに可視化されにくい女性議員・候補者へのハラスメント。 変化する社会課題解決に向け、多様な人々が政治参画するための第一歩を考えます。 これまでずっと男性主体で続いてきた「政治」を解体し、もっと多様な人たちが関われるものにする作業を、たくさんの人たちと一緒にやっていきたい。1人でも多くの人に、女性議員を増やすためにできることを見つけてほしいという思いから、このZINEを作成しました。 【目次】 はじめに 1章 女性議員はどれくらいいる? 2章 なぜ女性を増やす必要がある? 3章 女性議員が増えない理由 4章 女性議員に対するハラスメント問題 5章 女性議員・候補者のサポート活動 6章 私たちにできること 応援・ボランティア・バイスタンダー 付録① 選挙ボランティアのしおり 付録② こどもと一緒に選挙ボランティアしてみよう!リーフレット 付録③ もっと知りたい人のためのおすすめ本リスト * 『女性議員を増やしたい ZINE』 著 濵田真里 2023年4月18日発売予定 デザイン 片桐麻実 髙橋彩花 ページ B6判・58ページ
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パレスチナのことを話し続けるzine | パレスチナのためのブッククラブ
¥1,100
パレスチナのためのブッククラブ 2024年 ソフトカバー 154ページ A5判 - 内容紹介 - エッセイ、小説、イラスト、短歌など寄稿者35名によるパレスチナに連帯するzine。 売り上げ(制作費除く)をパレスチナに寄付。 音声読み上げ用のテキストデータ付き。
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スパイスとセーファースペース
¥770
本屋メガホン 2023年 ソフトカバー 12ページ W105mm×H250mm - 内容紹介 - スパイスを使ったチャイをみんなでつくって飲みながらセーファースペースについて考えるイベント「スパイスとセーファースペース」をまとめたzine。 本書の主な内容は、イベント後に行った座談会の内容をまとめたものです。新刊書店「本屋メガホン」を運営する和田、アーティスト・コレクティブ「ケルベロス・セオリー」のメンバーである山もと、デザインを担当する浦野のイベント企画者3人に加え、イベントに参加してくれた、東京都内のチェーン書店に勤める皆本夏樹さんと、東京都内で一箱本屋として活動する「Castellu」の店主の5名で、イベントを終えた感想やセーファースペースをめぐるそれぞれの実践、問題意識などについて話し合いました。 “イベントにおいて共通の問題意識として話し合われたのは、「セーファースペースについてまとまった資料や文献が少ない」ことでした。セーファースペースという概念そのものが、常により良い状態を模索し、そのあり方を更新し続けることを前提としているため、その都度立ち返ることのできる指針のようなものの存在は誰にとっても必要なはずだと考え、今回のイベントの様子をzineとしてまとめることにしました。本書が、これからセーファースペースについて考えたいと思っている人にとっての道標となったり、すでに実践している人にとってその考えを広げるような役割を果たすことができれば嬉しいです。”(「はじめに」より) *セーファースペースとは 「差別や抑圧、あるいはハラスメントや暴力といった問題を、可能な限り最小化するためのアイディアの 一つで、『より安全な空間』を作る試み」(『生きるためのフェミニズム パンとバラと反資本主義』堅田香緒里/タバブックス/2021年) のこと。様々なジェンダーや階級、言語やセクシュアリティを有する人々が一同に集まる社会運動の場において、そういった社会的背景の違いから生まれる差別や軋轢をいかに最小化するか、という問題意識から生まれたこの概念は、すべての人にとって完全に安全な空間など存在しないという前提を共有しつつ、それでも「“より安全な空間”を共同して作り続けていくこと」を目指す試みであることから、safeでもsafestでもなくsafer(=より安全な)という比較級が用いられています。
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あなたとケーキをシェアするためのいくつかの方法 | Moche Le Cendrillon
¥1,650
本屋メガホン 2024年 ソフトカバー 56ページ A5サイズ - 内容紹介 - 「他者に性的/恋愛的な惹かれを感じない」アロマンティック/アセクシャル(Aro/Ace)で、あらゆる差別に反対するフェミニストで、ADHDで、ドラァグ・パフォーマーの「Moche Le Cendrillon」による初めてのZINE。 間違った偏見を持たれたり、情報にアクセスしにくかったり、クィアコミュニティの中でも透明化されたりしやすいAro/Aceの、多様で複雑な経験について語り、書き残し、"あなた"とシェアするために制作されました。 Aro/Aceのオンラインコミュニティで用いられる象徴の一つに「ケーキ」があり、「セックスよりもケーキが好き」といった冗談に由来しています。まとまらないエッセイやもたついた対談、極私的で個人的な私の経験という名の「ケーキ」を、お茶を飲みながら他愛もないお話をするように楽しんでいただけたら嬉しいです。 [目次] はじめに WHO AM(ARE) I(YOU)? 誕生日に書いたケーキについての日記 おなじ傘の下で #1 Aro/Ace FUCKOFF事案 境界と共感について からだに関するいくつかの小話 おなじ傘の下で #2 Aro/Ace的おすすめコンテンツ WHY DRAG? おわりに [本文より] “もし10年以上受けてきた教育のどこかで、自分を指し示す言葉に出会えていたら、私の経験はどれだけ違っていただろうか。自分の存在が誰かに嘲笑され、努力が足りない怠惰な人間だと判断されたり、未熟だと馬鹿にされることが全くもって不当なものだと、誰かが教えてくれていたらどれだけ楽になっただろうか。何を成し遂げても、パートナーがいないことで自分がまぬけで未熟で魅力がない人間だと思い続けずに済んだのだろうか。自分に好意を寄せてくれた相手に、明らかに納得できるわけもない理由を並べて傷つけることもなかったのだろうか。”(「WHO AM(ARE) I(YOU)?」より) “Aro/Aceは広いスペクトラムで、長い不可視化の歴史を持っていて、全く異なる感覚を持っている。ほとんど同じ文化を共有していないし、集まる場所を持ってこなかったし、自分が物語のどこにも描かれてこなかった。それ以前に、そもそもどんな共通点があろうが私たちは当たり前に違う人間だ。 ただ、Aro/Aceであることは、抵抗とアイデンティティを守るのに必要なカテゴリーだ。圧倒的に大多数の人間が持つ性的な惹かれや大きく渦巻く強制的性愛の流れに、全く沿わない人々の存在が無視されず、どの生き方を選択しても人権が保証され、アイデンティティが尊重される社会を作ることがAro/Aceのポリティクスだ。”(「境界と共感について」より)
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すこしだけ深く息を吸う | 橘ぱぷか
¥500
ゆらら出版 2024年 文庫判サイズ 56ページ - 内容紹介 - いつかの私の支えとなるもの。そんなかけがえのない本との出会いを1冊のzineにまとめました。 読むことでゆさぶられた感情、引き出された記憶とともに
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SLOW WAVES issue03
¥1,000
なみうちぎわパブリッシング 2024年 - 内容紹介 - 海の文芸誌SLOW WAVES 第3弾。 特集は「海辺のドライブ」。 ドライブに出よう。 よく晴れた日に海の匂いをかぐのは、 いつだって格別だ。 ●創 作 ホワット・シー・セッド 今枝孝之 パーティー 春田玲奈 ドライブ・バイ・ミー 小舟祐輔 ●短 歌 ドライブ・ウィズアウト・ライセンス 水野葵以 水彩の温度 塩見佯 Winter Song 橘高なつめ ●エッセイ 人生のアクセル 土橋美沙 グレーの海にゆられて 加藤菜瑠 ●詩 西へ 四塚麻衣
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現代思想2024年6月臨時増刊号 現代思想+ 15歳からのブックガイド
¥1,980
青土社 2024年 ソフトカバー - 内容紹介 - 考えることを人生にプラスする 時代もジャンルも問わず、専門家が選びぬいた一冊を集め、これからを生きる人たちに向けて送る珠玉のブックガイド。表面的なわかりやすさに流されることなく、しかし平易に綴られた文章は、たんに読者に一冊の概要を知らせるのではなく、その書物の向こうに広がる知の宇宙へと読者が旅立つためのスタート地点の役割を果たしてくれるだろう。 line2.gif 【目次】 現代思想+ 15歳からのブックガイド 医療 マクニール『疫病と世界史』 文系・理系の枠をこえて楽しめる歴史書 / 美馬達哉 歴史 手塚治虫『アドルフに告ぐ』 「歴史意識」を学ぶということ / 小野寺拓也 政治 マキャヴェリ『君主論』 一度しか生きられない人間はこの世に何を賭けるべきか / 重田園江 思想 加藤典洋『敗戦後論』 「ねじれ」と「よごれ」を生きる / 岩内章太郎 法 リップシュタット『否定と肯定』 悪しき両論併記に堕しないために / 木村草太 多様性 田中宏『在日外国人』 多様性を当たり前のものにするために / 朴沙羅 フェミニズム リッチ『世界の半分、女子アクティビストになる』 立ち上がり、声をあげるときに知っておくべきこと / 北村紗衣 コミュニケーション イプセン『人形の家』 支配するコミュニケーション / 三木那由他 家族 宇佐見りん『くるまの娘』 ありきたりの定義に抵抗し続ける / 信田さよ子 心 木村敏『異常の構造』 「ふつう」の手前から考える / 松本卓也 傷 ハーマン『心的外傷と回復』 あなたの灯火になる言葉 / 岩川ありさ 哲学 西田幾多郎『善の研究』 蒼龍の宝珠 / 浅沼光樹 宗教 石牟礼道子『椿の海の記』 現代の孤独に響く宗教と民衆文化 / 島薗進 文学 ウォーカー『カラーパープル』 暴力に抗うための手紙の連鎖 / ハーン小路恭子 環境 幸田文『木』 ちがう時間を生きるものへの共感 / 青田麻未 占い カーネマン『ファスト&スロー』 もしあなたが、占いを仕事にしようと思うなら。 / 石井ゆかり 科学 池谷裕二『進化しすぎた脳』 脳の特性を知れば、あなたの能力は大躍進 / 小川眞里子 数学 アティヤ『数学とは何か』 アルスとテクネの交叉点 / 丸山善宏 宇宙 小松左京『果しなき流れの果に』 時空を超えた物語と科学革命のめくるめく熱 / 井田茂 自然 辻まこと『あてのない絵はがき』 山の声、人のしるし / 石井美保 AI チャン『あなたの人生の物語』 AIが支配するかもしれない世界で、なんのために生きるのか / 松井哲也 言語 オースティン『言語と行為』 あなたはまだオースティン以前の言語観を生きているのか / 和泉悠 芸術 ビショップ『ラディカル・ミュゼオロジー』 美術館から「現代」を再考する / 小田原のどか 建築 坂牛卓『教養としての建築入門』 雑種的な分解を読み解く / 五十嵐太郎 ファッション バーバー『女の仕事』 「見えない」歴史から衣服をたどる / 平芳裕子 食 白尾悠『サード・キッチン』 多文化社会をつなぐ食 / 阿古真理 仕事 アレント『人間の条件』 仕事することと労働すること / 百木漠 経済 河邑厚徳+グループ現代『負債論・エンデの遺言・貨幣の思想史』 社会を変えるお金 / 小川さやか 身体 ブルデュー『ディスタンクシオン』 身体の社会性 / 石岡丈昇 抵抗 ツァラ『ムッシュー・アンチピリンの宣言』 ダダのほうへ、おもむろに / 森元斎 古典 藤井貞和『古典の読み方』 現代社会で古典を読むということ / 青島麻子 未来 バトラー『キンドレッド』 異なる存在(あるいは異ならない存在)と向き合うタイムスリップ / 宮本道人
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現代思想2024年6月号 特集=〈友情〉の現在
¥1,760
青土社 2024年 ソフトカバー - 内容紹介 - あいまいな〈友情〉のかたちを捉える 「家族」や「恋人」という枠組みには収まらないつながりが切実に考えられつつある今、〈友情〉はいかなる可能性もしくは問題を秘めているのか――。シスターフッドの再評価やホモソーシャルへの批判といった昨今の潮流に目を向けつつ、これまで見過ごされてきた関係のあり方や〈友情〉という概念そのものに正面から向き合いたい。 line2.gif [目次] 特集*〈友情〉の現在 【討議】 すべてを「友情」と呼ぶ前に――名づけえないいくつもの関係 / 中村香住+西井開 【今この場所でつながること】 契ろう / 大田ステファニー歓人 「友達問題」と「推すこと」――好意の御しがたさ / 筒井晴香 共依存と友人関係――悩みの共有先としての身近な存在 / 小西真理子 友人関係と共同的親密性――「友人関係は結婚を代替し得るか」という奇妙な問いをめぐって / 久保田裕之 位置情報を交換する若者たち――友だちとの繋がり方 / 鈴木亜矢子 【関係性の輪郭を探りながら】 ロマンチック・フレンドシップ・シンドローム / ひらりさ ポリアモリーと友情 / 深海菊絵 親密さの境界を問い直す――アセクシュアルとノンバイナリーからみる「恋愛/友情」の(不)可能性 / 佐川魅恵 【往復書簡】 ラブソングのその先へ――永遠不滅の友情を歌う / 児玉雨子+ゆっきゅん 【それぞれの友情のリアリティ】 そんなに友情を歌わせてどうする――合唱コンの卒業式化をめぐって / 森山至貴 バンドマンたちの友情のゆくえ / 野村駿 ホモソーシャルなつながりの周縁 / 沖縄ヤンキーの若者のしーじゃ-うっとぅ関係をもとに / 打越正行 ママ友は「仲良く」ケンカする――「保護者」と「友だち」の狭間の攻撃ストラテジー /大塚生子 【友情のアルケオロジー】 若者の友人関係とそのゆくえ / 浅野智彦 受験と「真の友情」 / 石岡学 いかにして「仲良し」は「尊い」ものになったか――テレビ・芸能にみる〝友情〟表象の過去、そして現在 / 太田省一 【気づけば共に生きている】 有償から始まる / 佐々木チワワ 非人間的友情という隘路――最小の友情、そしてダナ・ハラウェイ「かけがえのないタガい」 / 逆卷しとね 共に書く、友と書く / 山本貴光 【連載●科学者の散歩道●第一〇二回】 湯川のオッペンハイマーとの初邂逅――一九三九年のUCバークレー / 佐藤文隆 【連載●「戦後知」の超克●最終回】 見田宗介の「近代」と「現代」 13 / 成田龍一 【連載●社会は生きている●第二二回】 環境とシステム 8――言語の道具性――主体を動かす / 山下祐介 【連載●現代日本哲学史試論●第六回】 考える私の諸相――左近司祥子、鷲田清一、そして中島義道 / 山口尚 【研究手帖】 なぜ人は涙を流すのか / 石井悠紀子
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現代思想2024年5月号 特集=民俗学の現在
¥1,760
青土社 2024年 ソフトカバー - 内容紹介 - 私たちの「日常」を捉えるまなざし 近代西洋に端を発し、日本ではとりわけ柳田国男らの主導により独自の体系化を遂げた「民俗学」。しかしそれは必ずしも伝統文化や古俗・伝承のみならず、現代に生きる私たちの「日常」そのものを広く捉え考える現在進行形の実践として、いまなお展開の途上にある。本特集ではそうした現代民俗学の最前線を、アメリカなど国外の動向にも目を向けつつ多彩なトピックを通じて一望する。 line2.gif [目次] 特集*民俗学の現在 【討議】 回遊する知としての民俗学 / 菊地暁+島村恭則 【広がるフィールド】 実践としての「介護民俗学」 / 六車由実 繰り返すことの民俗学――日常・クィア・強迫症 / 辻本侑生 自己・世相・日常――現在を史学する視点 / 及川祥平 民俗学から日本の出産史を問い直す――「安産中心史観」を超えて / 伏見裕子 〈日常〉はゆらぐ――霊的次元の近代 / 大道晴香 【俗なるもののための理論】 ヴァナキュラー・マテリアリティ――人・モノ・権力の民俗学へ / 門田岳久 民俗学に心は必要か?――心意から相互行為、そして霊魂へ / 廣田龍平 聞き、書き、話し、あい、語り、継ぐ――民俗学的ナラティヴ研究とその実践性 / 川松あかり ドイツ民俗学とは何か――金城ハウプトマン朱美 【受け継ぐこと、立ち還ること】 流動性と異質性の民俗誌に向けて――贈与の伝統/伝承論 / 塚原伸治 伝承への倫理 / 加藤秀雄 創られる文化財保護の文脈――運用から捉える「財と遺産の仕組み」 / 後藤知美 建築はなぜ民俗的なるものを欲望するか / 青井哲人 【日常の淵に遊ぶ】 マンガから民俗学を考える――「日常系」マンガ、「考現学マンガ」、エッセイマンガ /イトウユウ フォークロレスク入門 / ジェフリー・A・トルバート(訳=廣田龍平) 民俗学とホラーの親和性、あるいは民俗学者はなぜすぐに死んでしまうのか / 飯倉義之 【連載●科学者の散歩道●第一〇一回】 オッペンハイマーという選択――米国物理学会の興隆 / 佐藤文隆 【連載●「戦後知」の超克●第四〇回】 見田宗介の「近代」と「現代」12 / 成田龍一 【連載●社会は生きている●第二一回】 環境とシステム 7――道具の加工──物の主体化 / 山下祐介 【連載●現代日本哲学史試論●第五回】 純粋な思考のスタイルズ――永井均と小泉義之 / 山口尚 【研究手帖】 〈情報としての身体〉とセルフ・サーヴェイランス / 河野静香
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YOKOKU Field Notes #02 韓国・勝ち敗けのあわい | コクヨ ヨコク研究所, 工藤 沙希, 田中 康寛, 株式会社ロフトワーク (編集)
¥1,320
コクヨ株式会社 ヨコク研究所 2024年 ソフトカバー 128ページ 25.8 x 18.2 x 0.8 cm - 内容紹介 - 〈YOKOKU FIeld Notes〉は、コクヨが目指す「自律協働社会」の兆しを個別の地域から探索する、 ヨコク研究所のリサーチ活動とそのレポートです。 同じ時代を異なる環境条件で生きる人々の中に身を投じ、フィールドワークを通じてその営みの断片にふれることで、 既存のシステムや規範をかいくぐるオルタナティブな社会のあり方を探り、また問い直すことを目的としています。 〈YOKOKU Field Notes〉シリーズ第2段となる本書では、競争の原理や能力主義の規範が根強い韓国をフィールドに、「勝ち敗けのあわい」を問いの切り口として、6つの活動を巡ります。 ・〈Library tTsome〉 京畿道 城南市 中院区 12~19歳の青少年に無料のサードプレイスを提供する施設公共図書館 ・〈ソウル鉛筆〉 ソウル特別市 鍾路区 対話や読解、廃棄物を使った遊びから子どもの自律性を養う組織 ・〈南海尚州 同苦同楽協同組合〉 慶尚南道 南海郡 尚州面 村を一単位として文化と経済の循環をめさす協同組合 ・〈穀物集〉 忠清南道 公州市 鳳凰洞 在来穀物を介して持続可能な食文化を次世代に手渡すコレクテイブ ・〈1 Euro Project〉 ソウル特別市 城東区 地域と商業の関係を問い直す小商いの複合施設 ・〈DMZ SPACE〉 京畿道 波州市 郡内面 非武装地帯の森から新たな農林業と観光のあり方を提示する6次産業プロジェクト 韓国各地に点在する新たな営みの断片をこれらのケース・スタディから捉え、 人々が不本意な他律的基準に巻き取られることなく、主体のままで他者に揉まれながら共存するための構えを考える一冊です。
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ユリイカ2024年3月臨時増刊号 総特集=92年目の谷川俊太郎
¥2,860
青土社 2024年 ソフトカバー 462ページ - 内容紹介 - いつでも、どこでも、ずっと谷川俊太郎 なぜ谷川俊太郎には一見して批評が似つかわしくないように思われるのか、それは現代を生きる詩人としておそらくもっとも一般に普及した存在だからだろうか、谷川俊太郎を批評しよう、そうあっさり呼びかけるのはもしかしたら谷川俊太郎自身かもしれない、「谷川俊太郎による谷川俊太郎の世界」(『ユリイカ』1973年11月臨時増刊号)が試みられてから50年、谷川俊太郎によるのではなく、谷川俊太郎に向かっていく。92年目の谷川俊太郎。 line2.gif 総特集*92年目の谷川俊太郎 ❖始まり 往復詩 2023.12-2024.01――第二信まで / 伊藤比呂美×谷川俊太郎 ❖谷川俊太郎の世界へ! 世界の谷川俊太郎・谷川俊太郎の世界 / 連東孝子 谷川俊太郎さんのあとに / 藤井貞和 迎えに来ていただけますか……、谷川さん。 / 和合亮一 ❖孤独のコスモロジー 『二十億光年の孤独』――孤独の旅の軌跡 / ディエゴ・マルティーナ 詩人の中のアトム / 田原 勉強すると、谷川俊太郎の言葉が変身する / 小笠原鳥類 青空を見つめて死なない――谷川俊太郎について / 下西風澄 ❖うたのことば 黙想する谷川さん / 小室等 んぱぱ んぽぽ うん うん――「いまここ」をめぐる旅 / 原田郁子 この気もちはなんだろう / 柴田聡子 ❖谷川俊太郎が聞こえる 歌う谷川俊太郎、そのプロテスト / 坪井秀人 校歌の宇宙 / 細馬宏通 扱いやすさの罠の前で / 森山至貴 子どもの詩人・谷川俊太郎 / 周東美材 ❖採録 今更、谷川俊太郎――谷川作品をめぐるシンポジウム / 伊藤比呂美×尾崎真理子×高橋源一郎×マーサ・ナカムラ×四元康祐 ❖谷川俊太郎を再演する 「詩」を書くよりも / 奥山紗英 谷川俊太郎に共振する――シンポジウム「今更、谷川俊太郎」学生パフォーマンス解題 / 廣瀬楽人 ❖詩人と読む 快楽主義者の詩学 / 大崎清夏 谷川俊太郎だけが詩人なのであって、他に詩人なんていないのかもしれない / 岩倉文也 谷川俊太郎と日本語と私 / 佐藤文香 ❖詩論という試論 狂暴な無垢――谷川俊太郎の詩を読む / 鳥居万由実 谷川俊太郎とはなにか / 佐藤雄一 谷川俊太郎の余白に / 久谷雉 詩における時間性をめぐって――わたしの谷川俊太郎論 / 小野絵里華 ❖創作〈1〉 小説による「朝のリレー」 / 福永信 ❖言語学/詩学/文献学 谷川俊太郎の日本語 / 今野真二 グラドゥス・アド・パルナッスム――谷川俊太郎の詩のかたち / 中村三春 リズムと調べ、あるいは音律 / 工藤貴響 谷川俊太郎の詩をどうやって読めばいいか / 加藤邦彦 ❖本に飛び乗る ボート / 奥村門土(モンドくん) 谷川俊太郎さんと出会い直す / 矢萩多聞 「谷川俊太郎 絵本★百貨展」に「百貨店」と「百貨典」 / ゆめのゆき ❖かたちあるもの しずかでにぎやかな絵本 / 寺村摩耶子 メディア装置と谷川俊太郎 / 和田敬 再論・谷川俊太郎とテレビドラマ / 瀬崎圭二 詩に詩を乗せる――『ピーナッツ』と谷川俊太郎 / 三浦知志 宇宙はわらうか――表情制作論としてのキャラクター、絵文字、詩 / 布施琳太郎 ❖創作〈2〉 ゲゲゲの俊太郎――あるいは闇の谷川俊太郎の錬成 / 山田亮太 ❖この国の詩人 谷川俊太郎の愛国詩――ロスト・ジェネレーションの感動 / 田口麻奈 哲学・文学・ヒューマニズム――谷川徹三についてのエッセイ / 山口尚 戦後文学における「励まし」としての谷川俊太郎――大江健三郎を参照項に / 菊間晴子 擦れ違う世界認識――谷川俊太郎と寺山修司 / 堀江秀史 とめどない実験 / 髙山花子 ❖谷川俊太郎から見る 定義とその周縁を解く / 三瓶玲奈 ラジオアイ ポエムアイ カメラアイ / 青柳菜摘 今日も書いている人 / 瀬尾夏美 ❖詩の果て、空の果て 宇宙と地球と私、そして――谷川俊太郎の静かな絶望について / エリス俊子 言葉になっていない言葉へ――意味を壊し生み出す / 西村ユミ 認識絵本の薔薇十字ポイエーシス――谷川俊太郎讃 / 高山宏 抽象の亀裂に現れるリアル / 郡司ペギオ幸夫 ❖93年目に向かって 〈谷川本〉をめぐる / カニエ・ナハ 装丁・レイアウト(目次・扉・見出し)=矢萩多聞
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製本と編集者 vol.2 | 笠井瑠美子
¥1,320
十七時退勤社 2023年 ソフトカバー 106ページ A5判変形判 - 内容紹介 - これまでの出版業界にとって本を作るということは疑う余地もなく、紙の本を作るということだった。電子書籍が登場し、多くの人たちが当たり前にそれを読む端末を手にし、紙の本の価値を問われるようになって久しいが、それでもまだ紙の本のほうが商売になる(儲かる)という理由で、なんだかんだと紙の本は作られ続けている。けれど商売になるかどうか以前に、どうして紙の本をいいと思うのか説明できるようになりたい。それは自分がこの先もこの仕事を続けていく理由に繋がるはずだからだ。 製本の現場から、三人の編集者へ問いかける これからの本についてのインタビュー、シリーズ第二弾 編者:笠井瑠美子 話す人:松井祐輔(エイチアンドエスカンパニー (H.A.B))、三輪侑紀子(岩波書店)、藤枝大(書肆侃侃房) 松井祐輔 まつい・ゆうすけ 一九八四年、愛知県名古屋市生まれ、春日井市育ち。千葉大学文学部史学科卒。出版取次の株式会社太洋社に勤務の後、株式会社筑摩書房、NUMABOOKSを経て、現在は無所属。二〇一四年に『HAB』を刊行。以降は断続的に『ナンセンスな問い』(友田とん)、『山學ノオト』(青木真兵、青木海青子)、『台湾書店百年の物語』(台湾独立書店文化協会)、『パリと本屋さん』(パリュスあや子)などの書籍を刊行。二〇一四年から「小屋BOOKS」、二〇一五年には移転し「H.A.Bookstore」として実店舗を運営。二〇二〇年に閉店し、現在はwebのみで販売を行う。並行して取次業も担う。本を売って生きている。 三輪侑紀子 みわ・ゆきこ 一九八七年、静岡県浜松市生まれ。二〇一〇年頃から角川春樹事務所書籍編集部アルバイト。二〇一四年頃から編集部員に。二〇一九年岩波書店入社。所属は児童書編集部。二〇二〇年に出産。二〇二一年頃から『図書』編集部にも参加。二〇二三年の担当書は『地図と星座の少女』『ローラ・ディーンにふりまわされてる』『クロスオーバー』『モノクロの街の夜明けに』『ナイチンゲールが歌ってる』。 藤枝大 ふじえ・だい 一九八九年に八丈島で生まれ、関西で育つ。未知谷を経て、二〇一七年より書肆侃侃房で勤務。主に詩歌、海外文学、人文書、文芸誌の編集をしている。短歌ムック「ねむらない樹」 (編集統括)、文学ムック「ことばと」、「現代短歌クラシックス」シリーズのほか、『左川ちか全集』『葛原妙子歌集』『はじめまして現代川柳』『うたうおばけ』『月面文字翻刻一例』『象の旅』『赤の自伝』『路上の陽光』『ベルクソン思想の現在』などの編集を担当。海外文学と詩歌の書店「本のあるところ ajiro」を二〇一八年に立ち上げ、運営している。
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手紙を書くよ | 橋本亮二(編著)
¥1,540
十七時退勤社 2022年 ソフトカバー 180ページ 四六判 - 内容紹介 - 「誰かのことを思うとき、風景がまず浮かぶ。出会ったときのこと、再会を喜んだこと、ともに涙したこと。そのとき流れていた音、まわりにあった本。そのことをそれ単体としても読めるものとしてエッセイのように書き、手紙をしたためる。呼応したり、しなかったりするだろう。そんなかたちの本を作りたいと思った」 エッセイから書き出され、二往復される手紙、そしてエッセイで結ばれる。五人との交感。 目次 手にしてくださった、どなたかへ 光あれ 祈り 社会を開く 「いいね」をやめる、そして「いいな」へ あの日のことおぼえてる? 点と点をつなぐ 「あの日」から 歩きながら考える Hさんのテディベア
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本屋なんか好きじゃなかった | 日野剛広
¥1,430
十七時退勤社 2023年 ソフトカバー 152ページ A6判 - 内容紹介 - 12のエッセイ・6つの書評・5年間にわたる日記で構成された、文庫サイズの小さな本です。 書店員歴30年、千葉県佐倉市・志津の地で10年店長を務める著者が奮闘する日々の記録。 本屋として場を構えること。本を読むこと。音楽を聴くこと。文章を書くこと。 職業人としての矜持、政治に対しての怒り、店に足を運ぶお客への謝意、作家・出版社・同業者との連携の可能性。 真摯でありながら、ちょっと抜けていたり、それでも飽くなき向上心がある著者の文章に心打たれます。 (装画:大石トロンボ)
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音と言葉の日々 | 橋本亮二
¥1,210
十七時退勤社 2023年 ソフトカバー 92ページ B6判 - 内容紹介 - 二年ぶりのエッセイ集。音楽を聴く、人の声に耳を傾ける。 本のある場にいき、書かれた本、読まれた本と交感する。 リーガルリリー YAON をめざし、 世田谷ピンポンズ十周年記念公演で結ばれた暮らしの記録。 音楽をたくさん聴いて、本をたくさん読もう。 その日々を言葉として綴ろう。高鳴りとともにそう思った。 装画:小林紗織 目次 はじめに あいを受けとる 四月二十三日の記録 [ 黄金色の卵焼き ] バイト気分の雑魚 本屋イトマイの扉 五月二十七日の記録 [ 他人の顔 ] tayu-tau 六月の記録 [ 岩手・紫波〜盛岡ツアー ] 雨雲の向こうに 七月二日の記録 [ 日比谷野外大音楽堂・リーガルリリー ] 雨樋の記憶 九月の記録 [ 早稲田スコットホール・世田谷ピンポンズ十周年記念公演 ] 鳴り続ける音
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うもれる日々|橋本亮二
¥1,210
十七時退勤社 148mm×108mm - 内容紹介 - “社の定時は18時半だ。入社当時は18時だったが、いつのまにか30分もアディショナルタイムが付いた。よっしゃ逆転できんぞ追いついてこいという気持ちと、えーなんでやねんはよホイッスル吹いてーやという気持ちとが綱引きしている。” 出版社の営業職、橋本亮二による、本を売って、読んで、人と会って、ごはんを食べて、そして日々机の上をサグラダファミリアのように積み上げていく日々の記録。 新レーベル「十七時退勤社」からの第一弾。
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B面の歌を聞け 2号 酒との付き合い|太田明日香
¥1,100
夜学舎 A5判 48ページ - 版元紹介文より - 目次 巻頭言 ・インタビュー 楽しさと面白さを分かち合いたくなる味 木谷ワイン 木谷一登さんインタビュー お話を聞いた人 木谷一登さん いつまでも心地よい気分が続くお燗の秘訣 酒うらら 道前理緒さんインタビュー お話を聞いた人 道前理緒さん ・特集 酒との付き合い方 雑に飲んで、雑に死ぬ。 綿野恵太 酒豪と言われた私が、お酒をやめてみたら。 江角悠子 ムスリムとお酒 バーヌ ワインと生活と 丸茂正裕 地獄の沙汰も酒次第か? 神田桂一 コンビニで摂れるハードドラッグ 小田晶房 ・読書案内 酒と戦とコロナと女 太田明日香 ・投稿 コロナと酒 小池利彦 吉田類『酒場放浪記』をB面的に眺めている 立石尚史 〈お酒にまつわるただのおしゃべり〉 ふふふのZINEメンバー(野呂巧、井上有紀、よしのさくら) ・特別企画 紙上B面ラジオ C面について 話し手 モリテツヤ ・特別付録 コロナと酒年表 48ページ、2色刷り デザイン 小田晶房 印刷 Hand Sawpress KYOTO 題字 山下陽光(途中でやめる) 取材、編集、執筆 太田明日香
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本を抱えて会いにいく|橋本亮二
¥1,210
十七時退勤社 148mm×108mm - 内容紹介 - だから人に会いたくなる。どんな話をしよう。あなたはどんな顔をするだろう。 向き合っている時間はひとりぼっちでも、どこかで必ず誰かとつながっている。 小説を読む。音楽を聴く。文字を綴る。 世田谷ピンポンズ 過ごす一日いちにちが積み重なり、月となり年となる。 それは失われたものではなく、たしかに生きた証。(はじめにより) 六月の記録/二回目の文学フリマをめざして/フルーツ星人/Re :デザインの力/犀の角/交わさずに触れ合う/ 眠りと再会/大きくて広い/水のまわりにいる鳥、魚、蟬/時間泥棒/ かもめブックスギャラリー「ひきつづきうもれる日々」生態記録日記/光が届く/兄ちゃんのこと/音楽と人/ 歩きながら考える/本の姿/『サキの忘れ物』一歩を踏み出す/『赤い砂を蹴る』作品との出合い/ 『息のかたち』長く、深く、強く/『ほとんど記憶のない女』手元に届く本/同じ時間を生きる/水平な視座に立つ
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GRAIN|新多正典
¥550
2023年 12ページ A4版 - 内容紹介 - 。 写真家の新多正典氏によるZINE。 写真×タブロイドの新しいシリーズ第二号です。 ブラジルのスラム街の人々と、リソグラフ印刷が非常にマッチした作品。
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GRAIN|新多正典
¥550
2023年 12ページ A4版 - 内容紹介 - 。 写真家の新多正典氏によるZINE。 写真×タブロイドの新しいシリーズ第一号です。 全編リソグラフ印刷