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百年の孤独 | ガブリエル・ガルシア=マルケス, 鼓 直(翻訳)
¥1,375
新潮社 2024年 新潮文庫 ソフトカバー 672ページ 文庫判 縦151mm 横106mm 厚さ20mm - 内容紹介 - 蜃気楼の村マコンドを開墾しながら、愛なき世界を生きる孤独な一族、その百年の物語。錬金術に魅了される家長。いとこでもある妻とその子供たち。そしてどこからか到来する文明の印……。目も眩むような不思議な出来事が延々と続くが、予言者が羊皮紙に書き残した謎が解読された時、一族の波乱に満ちた歴史は劇的な最後を迎えるのだった。世界的ベストセラーとなった20世紀文学屈指の傑作。
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偶偶放浪記 | 小指
¥1,980
白水社 2024年 ソフトカバー 182ページ A5判 - 内容紹介 - 寄居、いちょう団地、石岡、城ヶ島……有名な観光地でも“映え”スポットでもない、人々に忘れ去られそうな場所を「たまたま」訪れる愉しみ── 外出や旅行が憚られたコロナ禍の2020 年。漫画・エッセイ・絵画・音楽等多方面に活躍する著者は、どこにも行けないのならと家に籠り、わずかひと月の間に過去の旅の思い出を漫画と文章で甦らせ、『旅の本』という書名で自費出版、大きな反響を呼んだ。これを大幅に加筆・修正し、さらにPR誌「白水社の本棚」連載「偶偶放浪記」や書き下ろし四篇を加え、新たな旅の本としてまとめたのが本書である。 宿も食事も想定外、なぜか巻き込まれる奇怪なアクシデントの数々、時代に取り残され失われつつある光景、交錯する自らの記憶……笑いと哀感が入り交じり、読後はふらっとどこかへ行きたくなること必至の、珠玉の旅漫画+旅エッセイ集。 「私も小指さんの目と、耳と、鼻を借りて、今すぐ旅に出たい。近くて遠い、異界の入口をのぞいてみたい。しみじみと、最高です」 ──岸本佐知子 「どうでもいい町を歩く楽しみが、どうでもいい人生を楽しむ極意を教えてくれる」──都築響一 - 目次 - はじめに 登場人物紹介 いちょう団地の思い出 寄居旅行記 城ヶ島奇譚 ほら穴 神々の集う島 神津島 まぼろしの町 石岡 天下茶屋散歩日記 近所のチベット 笹山団地 大阪遠征 西成さすらい編 山谷のアーケード遺跡 沖縄のアサヒ食堂 横須賀の奇人「アトム爺」 横浜中華街にまつわる掌編 子安という町 京急線と奇妙な長屋群 関西旅行記 偶偶放浪記[第1~6話] おわりに 初出一覧
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ジャッカ・ドフニ 大切なものを収める家 サハリン少数民族ウイルタと「出会う」 | 北海道立北方民族博物館(監修), 高島屋史料館TOKYO(編)
¥2,860
図書出版みぎわ 2024年 オープンバック製本 200ページ A5判 - 内容紹介 - かつて網走にあった、小さな資料館を未来に伝える―― 北海道のオホーツク海に面した網走の地に、「ジャッカ・ドフニ」と呼ばれたサハリン少数民族の資料館が存在した。「ジャッカ・ドフニ」は、ウイルタ語で「大切なものを収める家」を意味し、北方少数民族であるウイルタのほか、ニヴフ、サハリンアイヌといった、サハリンに暮らした人々の生活や文化を伝えることを目的とした私設資料館だった。 2024年、髙島屋史料館TOKYOで開催された展覧会を図録で再現、貴重な資料をオールカラーで掲載する。 - 目次 - はじめに ジャッカ・ドフニを未来へつなぐ 第1章 サハリン(樺太) サハリン島の歴史/ジャッカ・ドフニ年表/ウイルタについて 第2章 ジャッカ・ドフニ ジャッカ・ドフニの設立/ゲンダーヌさん/北川アイ子さん 北海道網走に暮らした北川アイ子さんの生活(撮影/1997-1998年) 私たちが見たジャッカ・ドフニ 私の見たゲンダーヌさんと北川アイ子さん 瀧口夕美 曖昧な国境と国籍 黒川創 対談 私たちが見たジャッカ・ドフニ 瀧口夕美・黒川創 第3章 ウイルタの文化 ジャッカ・ドフニの展示/衣服類/かぶりもの/儀式の道具類/トナカイ飼育 /白樺樹皮容器 宮本馨太郎作品「オロッコ・ギリヤークの生活」(1938年8月) 第4章 交流のあった民族 サハリン島の先住民族・少数民族 北川アイ子『私の生いたち』 特別掲載 新田樹「雪」 解説 日本帝国と樺太先住民族 加藤絢子 日露/日ソの境界変動と樺太アイヌの歴史 田村将人 ジャッカ・ドフニと博物館の歴史と構造 犬塚康博 民族の心――北川アイ子さんとの対話から 弦巻宏史 資料館ジャッカ・ドフニ 90年代を振り返る 青柳文吉 - 前書きなど - かつて、北海道のオホーツク海に面した網走の地に「ジャッカ・ドフニ*」と呼ばれたサハリン少数民族の資料館がありました。「ジャッカ・ドフニ」とは、ウイルタ語で「大切なものを収める家」を意味し、ウイルタを中心に、ニブフ、サハリンアイヌといった、サハリンに暮らした少数民族の生活文化を伝えた稀有な私設資料館です。この「ジャッカ・ドフニ」は2012年、多くの人に惜しまれながら約35 年にわたる活動に終止符を打ちます。その後、そこで所蔵されていた資料の全てが、北海道立北方民族博物館に引き継がれました。本書では、「ジャッカ・ドフニ」の所蔵資料をはじめてまとまった形で公開した髙島屋史料館TOKYOの展覧会を、紙面で再現しました。 *「ジャッカ・ドフニ」の正式名称は北方少数民族資料館ジャッカ・ドフニです。 (本書「はじめに」より) - 版元から一言 - 2024年3月16日(土)~2024年8月25日(日)に日本橋の高島屋史料館TOKYOで開催中の展覧会の公式図録です。展示された資料の写真を全て掲載するだけでなく、展示風景の写真も多く掲載しています。展示を見た方も、見られなかった方も楽しんでいただける本です。 - 著者プロフィール - 北海道立北方民族博物館 (ホッカイドウリツホッポウミンゾクハクブツカン) (監修) 北方諸地域に生活する先住民の文化と歴史を研究し、その成果を広く一般に普及することを目的として1991年2月10日に開館。グリーンランドから北欧まで、アイヌ文化を含めた北方民族の文化とオホーツク文化を紹介する、国内では唯一、世界的にも数少ない北方地域を専門とする博物館。常設展示では世界各国から集めた約900点を衣食住、生業等のテーマ別に展示し、北方に暮らす人びとの文化を紹介する。 高島屋史料館TOKYO (タカシマヤシリョウカントウキョウ) (編) 重要文化財である日本橋髙島屋S.C.本館に、2019年3月に開館。展示室と旧貴賓室(セミナールーム)にて、展示活動に加えトークイベントやワークショップなどを開催。これまで扱ってきたテーマは、建築・都市から百貨店、ショッピングモール、ひいては来訪神、北方少数民族ウイルタまで多岐にわたる。また、こうした企画展がわずか50㎡の展示室において盛りだくさんな情報量で展開されることから、一部では展示スタイルが「史料館TOKYO方式」として話題に。
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泥だんご | 松嶋 圭
¥1,980
梓書院 2024年 フランス装 236ページ 四六判 - 内容紹介 - ペンとレコーダーで紡がれる、声の響きと手触りの記憶。 「この形をつくりたいからこの土を選ぶっていうわけじゃないです。この土があって、じゃあもうなるようになってください、です」 ペンとレコーダーを片手に訪ねた陶芸家、画家、ワイン生産者、竹細工作家たち…。プラダ主催の国際文学賞「プラダ・フェルトリネッリ賞」を日本人で初受賞し、『陽光』で注目を集める松嶋圭の、土をめぐる最新長編小説。 - 目次 - 第一章 トランポリン/立方体/梅干/いわくら/落ちた卵/接ぎ木/十字/南蛮/地学/小林さんのオルツヨイク/木片 第二章 土星装置/擬態/砥石/ラクダ/マウス/ゴッサムシティ/トンボ/鉱石ラジオ/ベニヤ板/書庫/脱皮/神秘主義/アイオーン/ウテナ/プロキシマ/キューブリック/外光/ノート/ノミ/小田原/透明体 第三章 波の音/感電/ザイール/鹿/ジミ・ヘンドリックス/スケートボード - 著者プロフィール - 松嶋 圭 (マツシマ ケイ) (著/文) 1974年 長崎市生まれ。精神科医。 2016年 『Conversations with Shadows』にて、第3回プラダ・フェルトリネッリ賞(プラダ主催・国際文学賞)受賞。 2018年 『陽光』(梓書院)。
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家から5分の旅館に泊まる | スズキナオ
¥2,090
太田出版 2024年 ソフトカバー 四六変型判 - 内容紹介 - 行き先は何も遠い地に限らない。近所の旅館やビジネスホテルにも、知らない世界が広がっている。 執着を解き放ち、自分の輪郭を失くしながら歩く知らない町。人に出会い、話を聞く。言葉に出会い、考える。それでもこの世界をもう少し見てみたいと思う小さな旅の記録。 話題作『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』でデビューし、今「最も注目すべき」書き手であるスズキナオ、初の旅エッセイ集。前向きな言葉、大きな声に疲れているすべての人へ。 今の疲れ果てた自分でも読めるような、むしろ、こんなときだから読みたくなるような本はないものだろうか……書棚をもっとよく探せば見つかったのだろうけど、そのときは体力もなく、まばゆく見える本ばかりが並ぶ書店をよろよろと出ての帰り道、暗くて静かな旅行記を書こう、と心に決めたのだった。大好きな『つげ義春日記』の、あの雰囲気が念頭にあった。(中略)旅先で出会う何かに心が癒されるとか、元気になるとか、そんな自分勝手なことを期待しているわけではなく、知らない土地を歩くことで、そのあいだだけは、自分自身のことを考えずに済むのかもしれない。ただ、見ているだけ、聞いているだけ、歩いているだけの存在になれるような気がするのだ。そしてその行き先は何も遠い地に限らない。近所の旅館やビジネスホテルにも、知らない世界が広がっている。(「まえがき」より) - 著者プロフィール - スズキナオ (スズキナオ) (著/文) 1979年東京生まれ、大阪在住のフリーライター。WEBサイト『デイリーポータルZ』を中心に執筆中。著書に『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』、『遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ』、『思い出せない思い出たちが僕らを家族にしてくれる』、『「それから」の大阪』など。パリッコとの共著に『ご自由にお持ちくださいを見つけるまで家に帰れない一日』、『椅子さえあればどこでも酒場 チェアリング入門』、『“よむ”お酒』、『酒の穴』などがある。
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わたしたちが起こした嵐 | ヴァネッサ・チャン, 品川 亮(翻訳)
¥2,970
春秋社 2024年 アジア文芸ライブラリー ハードカバー 440ページ 四六判 縦195mm 横138mm 厚さ28mm - 内容紹介 - 1945年、日本占領下のマラヤでは少年たちが次々と姿を消し始める……。日本軍のスパイに協力した主婦セシリーと、その家族に起こった数々の悲劇を虚実を交えながら圧倒的な筆力で描く。20ヶ国以上で刊行決定、発売前から話題を呼んだ衝撃のデビュー作。 - 著者プロフィール - ヴァネッサ・チャン (ヴァネッサ チャン) (著/文) マレーシア出身、ブルックリン在住。『ヴォーグ』『エスクァイア』誌などに作品を発表する。2024年に刊行された長編デビュー作『わたしたちが起こした嵐』(Marysue Rucci Books/Simon & Schuster)は20ヶ国以上で刊行が決定し、発売前から大きな話題を呼んだ。2025年に短編集The Ugliest Babies in the World が Marysue Rucci Books/Simon & Schusterより発売予定。 品川 亮 (シナガワ リョウ) (翻訳) 著書に『366日 映画の名言』『366日 文学の名言』(後者は共著/三才ブックス)、『美しい喫茶店の写真集』(パイ インターナショナル)、『〈帰国子女〉という日本人』(彩流社)など。訳書にウォルター・モズリイ『アントピア』(共和国)、トーマス・ジーヴ『アウシュヴィッツを描いた少年』(ハーパーコリンズ・ジャパン)、ラーシュ・ケプレル『墓から蘇った男』(扶桑社)など。共訳書にポール・ニューマン『ポール・ニューマン語る』(早川書房)、ヤン・ストックラーサ『スティーグ・ラーソン最後の事件』(ハーパーコリンズ・ジャパン)。アンソロジー『絶望図書館』『トラウマ文学館』『うんこ文学』(筑摩書房)、『絶望書店』(河出書房新社)、『ひきこもり図書館』『イライラ文学館』(毎日新聞出版)では、英米仏文学短編の翻訳を担当。映像作品に『ほそぼそ芸術――ささやかな天才、神山恭昭』、『H・P・ラヴクラフトのダニッチ・ホラーその他の物語』ほかがある。
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家の哲学 家空間と幸福 | エマヌエーレ・コッチャ, 松葉 類(翻訳)
¥2,750
勁草書房 2024年 ハードカバー 196ページ 四六判 - 内容紹介 - 都市にすべてを位置づけてきた哲学は、今こそ家を論じなければならない。わたしたちの幸福と惑星の未来は家のなかにある。 浴室、キャビネット、ベッド、廊下、台所──家を通してわたしは「他者」となり、また「他者」はわたしとなる。家は「雨風を防ぐもの」「所有された空間」ではなく、わたしのメタモルフォーゼが繰り返される、幸福の実験場である。「生」の変様を記述する哲学者コッチャによる、現代の家についての哲学的エッセー集。 【原著】Emanuele Coccia, Filosofia della casa: Lo spazio domestico e la felicita(Einaudi, 2021) 目次 序論 都市の彼方の家 1 引っ越し 2 愛 3 浴室とトイレ 4 家のなかの物 5 キャビネット 6 双子 7 白い粉 8 ソーシャル・ネットワーク 9 部屋と廊下 10 ペット 11 庭と森 12 台所 結論 新しい家、あるいは賢者の石 謝辞 本書の成り立ち 参考文献 訳者あとがき - 著者プロフィール - エマヌエーレ・コッチャ (エマヌエーレ コッチャ) (著/文) 1976 年イタリア生まれ。フィレンツェ大学博士(中世哲学)。フランスの社会科学高等研究院(EHESS)准教授。フライブルク大学准教授を経て、2011 年より現職。著書にLa trasparenza delle immagini. Averroè e l’averroismo (Mondadori, Milan, 2005), La Vie sensible (tr. de M. Rueff, Payot et Rivages, Paris, 2010), Le Bien dans les choses (tr. de M. Rueff, Payot et Rivages, Paris, 2013), Hiérarchie. La société des anges (tr. de Joël Gayraud, Paris, Rivages, 2023) など。邦訳書に、『植物の生の哲学:混合の形而上学』(勁草書房、2019 年)、『メタモルフォーゼの哲学』(勁草書房、2022 年)がある。 松葉 類 (マツバ ルイ) (翻訳) 1988 年生まれ。京都大学文学研究科博士課程研究指導認定退学。博士(文学)。現在、立命館大学客員協力研究員。専門はフランス現代思想、ユダヤ思想。著書に、『飢えた者たちのデモクラシー:レヴィナス政治哲学』(ナカニシヤ、2023 年)。訳書にジャン=フランソワ・リオタール『レヴィナスの論理』(法政大学出版局、2024 年)、共訳書にフロランス・ビュルガ『猫たち』(2019 年)、エマヌエーレ・コッチャ『メタモルフォーゼの哲学』(勁草書房、2022 年)。
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結婚差別の社会学 | 齋藤 直子
¥2,200
SOLD OUT
勁草書房 2017年 ハードカバー 312ページ 四六判 - 内容紹介 - 被差別部落出身者との恋愛や結婚を、出自を理由に反対する「結婚差別」。部落出身者との結婚をめぐる家族間の対立、交渉、破局、和解などのプロセスを、膨大な聞き取りデータの分析から明らかに。同時に、結婚差別の相談・支援活動の事例から「乗り越え方」のヒントを探る。部落差別の根本問題を徹底的に調査研究した画期的な成果。 - -目次 はじめに 第1章 部落問題とは何か 1 部落問題とは何か・部落出身者とは誰か 2 部落差別はもうない!? 3 近年の部落差別事象 第2章 結婚差別はどのように分析されてきたか 1 結婚差別の膨大な記録 2 部落(同和)問題をめぐる意識調査・実態調査 3 二〇〇〇年代以降の研究 4 配偶者選択論と結婚差別 第3章 結婚差別のプロセス 1 ひとつの事例から 2 結婚差別問題のプロセスで起こること 3 調査の概要 第4章 うちあけ 1 うちあけるか、うちあけないか 2 うちあけしなかったケース 3 うちあけしたケース 4 恋愛差別 5 部落出身同士 6 うちあけへの対処 第5章 親の反対 1 結婚差別と親 2 ひとつの事例から 3 反対を受けなかったケース 4 親の反対と交際の破局 5 反対する親と縁を切る 6 結婚に反対する理由 7 親子仲は強まっているのか 第6章 カップルによる親の説得 1 強い反対にどう対抗していくのか 2 熱意 3 人柄 4 既成事実をつくる 5 「縁切り」をする・ほのめかす 6 弱いが粘り強く 第7章 親による条件付与 1 消極的な容認 2 栄さんのケース 3 条件の類型 4 条件付与にいたるさまざまなルート 第8章 結婚差別問題では何が争われているのか 1 祝福をめぐる攻防 2 「祝福」は不必要か 3 「親戚」「世間」の効力 4 「脱部落化」と「忌避の合理化」 5 もちこされる差別 第9章 結婚後差別 1 家庭内での差別 2 「結婚後差別」のひとつのケース 3 結婚後に出身が明らかになったケース 4 「非告知」という条件の維持 5 忌避の継続 6 親の態度変容の可能性 7 家族関係の安定と不安定 第10章 支援 1 親との関係をどう考えるか 2 支援の多様性を 3 耳を傾けて、本人が決める 4 部落問題と向き合う 5 心理的なケア 6 その後をみすえた支援を 7 人をつなぐ おわりに 参考文献 索引 - 著者プロフィール - 齋藤 直子 (サイトウ ナオコ) (著/文) 1973年生まれ。大阪市立大学人権問題研究センター特任准教授。2006年, 奈良女子大学大学院人間文化研究科単位取得退学。博士(学術)。専門:部落問題研究, 家族社会学。主な著作・論文:「結婚差別問題と家族」永田夏来・松木洋人編 『入門 家族社会学』(新泉社, 2017), 「都市型被差別部落への転入と定着――A地区実態調査から」大阪市立大学人権問題研究センター『人権問題研究』第10号, 2010など。
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まっくら 女坑夫からの聞き書き | 森崎 和江
¥880
岩波書店 2024年 岩波文庫 ソフトカバー 330ページ 縦148mm 横105mm 厚さ13mm - 内容紹介 - 「女も男と同じごと仕事しよったですばい」「どんなことにでも堂々とむかってやる、こい」。筑豊の炭鉱で働いた女性たちの声を聞き取り、その生き様を記録した一九六一年のデビュー作。意志と誇りを失わず、真っ暗な地の底で過酷な採炭労働に従事した彼女たちの逞しさが、生き生きと描かれている。(解説=水溜真由美) 目次 はじめに 無音の洞 流浪する母系 棄 郷 灯をもつ亡霊 のしかかる娘たち セナの神さま ヤマばばあ 赤不浄 共 有 地表へ追われる 坑底の乳 あとがき [付録] 聞き書きの記憶の中を流れるもの 解説……………水溜真由美 図版一覧 挿画・山本作兵衛
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ゼロからトースターを作ってみた結果 | トーマス・トウェイツ, 村井 理子(翻訳)
¥990
新潮社 2024年 新潮文庫 ソフトカバー 224ページ 文庫判 縦151mm 横106mm 厚さ11mm - 内容紹介 - トースターをまったくのゼロから、つまり原材料から作ることは可能なのか? ふと思い立った著者が鉱山で手に入れた鉄鉱石と銅から鉄と銅線を作り、じゃがいものでんぷんからプラスチックを作るべく七転八倒。集めた部品を組み立ててみて初めて実感できたこととは。われわれを取り巻く消費社会をユルく考察した抱腹絶倒のドキュメンタリー! 『ゼロからトースターを作ってみた』改題。
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ヘルシンキ 生活の練習はつづく | 朴 沙羅
¥1,980
筑摩書房 2024年 ソフトカバー 336ページ 四六判 - 内容紹介 - 一日八時間労働だったら、三時間ちょっと、ぼんやりしてください――健康診断の看護師さん 自分のホームはフィンランドだと思って、ここに根づいてほしい――ゲオルギー 母ちゃんは戦争になったら、ユキとクマをすぐ日本に連れていってくれる?――ユキ ここでどんなにたくさんのことを教わったか、みんながどれだけよく僕をお世話してくれたか、僕は言葉では言えない――クマ 日本ではどうも、おじいさんが偉くなるルールがあるっぽいな――ユキ 言葉で世界があんねん――ユキ みんしゅしゅぎのくにでは、みんながいやだといったら、せんそうが続けられない――クマ etc. === 「多様なのが普通」って、こういうことなのか。 - 目次 - はじめに 1 大人と働く 2 戦争と平和(前編) 3 戦争と平和(後編) 4 特殊なのは誰か 5 見えないルール 6 エリライシアが普通 7 みんなのための善いこと おわりに 注 装丁・装画・本文設計 寄藤文平+垣内晴(文平銀座) - 著者プロフィール - 朴 沙羅 (パク サラ) (本文) 1984年、京都生まれ。専攻は社会学(ナショナリズム研究)。ヘルシンキ大学文学部文化学科講師。著作に『ヘルシンキ 生活の練習』、『家(チベ)の歴史を書く』(ちくま文庫)、『外国人をつくりだす』(ナカニシヤ出版)など。
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ヘルシンキ 生活の練習 | 朴 沙羅
¥990
SOLD OUT
筑摩書房 2024年 ちくま文庫 ソフトカバー 320ページ 文庫判 - 内容紹介 - フィンランドの子育てに、目からうろこ。 「母親は人間でいられるし、人間であるべきです」 二人の子どもと海を渡った社会学者による現地レポート。 「考え方が変わる」と大反響。待望の文庫化! 【内容紹介】 「これらのスキルはすべて、一歳から死ぬまで練習できることですよ」二人の子どもを連れ、新しい土地で生活を始めた社会学者の著者は、日本とのちがいに驚かされつつ、出会ったひとたちからたくさんのことを教わっていく。「フィンランドは理想郷でもないし、とんでもなくひどいところでもない」たんたんと、関西弁のユーモアを交えて描かれる、北欧のレポート。 「フィンランド(に限らず、北欧)は理想郷のように描かれるときがある。かと思うと、そんなことはないのだ、これがフィンランド(と北欧)の真実だ、と悪い情報を流す言説を見ることもある。 でもたぶん、それはどちらも正確ではない。フィンランドは理想郷でもないし、とんでもなくひどいところでもない。単に違うだけだ。その違いに驚くたびに、私は、自分たちが抱いている思い込みに気がつく。それに気がつくのが、今のところは楽しい。」 (「4 技術の問題――保育園での教育・その2」より) 解説 坂上香 装丁・装画 寄藤文平+垣内晴(文平銀座) - 目次 - はじめに 1 未知の旅へ――ヘルシンキ到着 2 VIP待遇――非常事態宣言下の生活と保育園 コラム1 ヘルシンキ市の公共交通機関と子ども車両 3 畑の真ん中――保育園での教育・その1 4 技術の問題――保育園での教育・その2 5 母親をする――子育て支援と母性 コラム2 社会とクラブと習い事 6 「いい学校」――小学校の入学手続き 7 チャイコフスキーと博物館――日本とフィンランドの戦争認識 コラム3 マイナンバーと国家への信頼 8 ロシア人――移民・移住とフィンランド コラム4 小学校入学 おわりに 注 文庫版あとがき 解説 坂上香 - 著者プロフィール - 朴 沙羅 (パク サラ) (本文) 1984年生まれ。専門は社会学、移民研究。ヘルシンキ大学文学部文化学科講師。単著に『家(チベ)の歴史を書く』(筑摩書房)、『外国人をつくりだす――戦後日本における「密航」と入国管理制度の運用』(ナカニシヤ出版)、『記憶を語る, 歴史を書く――オーラルヒストリーと社会調査』(有斐閣)、編著に『最強の社会調査入門』(ナカニシヤ出版)など。
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悪口論 脅しと嘲笑に対抗する技術 | 小峰 ひずみ
¥2,640
百万年書房 2024年 ソフトカバー 248ページ 四六判 縦128mm 横188mm 厚さ17mm - 内容紹介 - 私たちは社会を賢くしなければならないのであって、あなたが賢くなる必要はない。 『平成転向論 SEALDs 鷲田清一 谷川雁』著者が、哲学対話をきっかけに考えた「悪口」という戦術。 - 目次 - 第一章 感情論 Ⅰ 男根主義 Ⅱ 感情 Ⅲ 連帯 Ⅳ 力 Ⅴ 問題 第二章 悪口論 Ⅰ 職場で Ⅱ 政治運動で Ⅲ 悪口 Ⅳ 狂信者 Ⅴ レーニン 第三章 (生き)恥論 Ⅰ 恥 Ⅱ 罵倒 Ⅲ 仲間 Ⅳ 死 Ⅴ 裏切り 第四章 言行論 Ⅰ シェアハウス Ⅱ シニシズム Ⅲ 技術 Ⅳ 臨床哲学 第五章 何をいかに受け継ぐべきか Ⅰ 対話 Ⅱ 嘲笑 Ⅲ 社会 Ⅳ 物語 Ⅴ 誰でも、いつでも、どこでも Ⅵ ブーメラン 悪口論--脅しと嘲笑に対抗する技術 注釈 - 版元から一言 - 恐怖と安堵のあわいで生き恥を晒し、資本主義に悪酔いしながらも負け組の積極財政派として欲望を仕分けせずに生きていくということ。なんたる難題。だけど、誠実すぎる言葉がここには無数にある。 作家・活動家 雨宮 処凛 権力の脅しに慣れきった民衆。民主主義や反資本主義を唱えるが自らは行動しない大学人。本書は彼らの喉元に鋭い刃を突きつける。政治的指導者観を一新したマキャヴェリ『君主論』を連想させる、新しい「市民論」。 西洋史学者 将基面 貴巳 学生運動が消えた阪大で鷲田清一に憧れて哲学カフェする連中を憎んだ。でも、僕は何もしなかった。小峰ひずみは臨床哲学を変異させて活動家になった。何をなすべき(だった)か。実践で実践を教える実践書だ。 文筆家 綿野恵太 著者が、本書で、自らの半生をかように身も蓋もなく開示するのは、「あなたも書ける」と知らせるためだ。いかに他者の知を継承し、いかにこれを手渡すか、聞く耳をもたせるか、体を向かわせるか、そのために言葉は綴られる。「あなたも書ける」と言い切ることにすべてを懸ける。その気概に、しっかりと打たれてしまった。 彫刻家・評論家 小田原のどか 分断の時代だといわれる。だから、ケアや「推し」で他人をいたわるのが美徳だと思われている。誹謗中傷などもってのほか。が、分断がなければ連帯なく、断橋がなければ架橋はない。対立の力を熾烈な交流へと変換する谷川雁の工作者の精神は哲学対話にひきつがれていた。本書を読んで、私は小峰ひずみと対話したいとまったく思わなかったが、小峰はそんなことお構いなしに語りかける。うっぜ。しかし、そのうざさのなかでこそ悪口は悪口の技術を獲得するのだ。悪口をやめるのではなく、悪口の技術を学ぶ道を採るとき、政治運動はすべての人にその門戸を開く。 在野研究者 荒木優太 悪口上等、ぶつかってナンボ。「正しさ」に縛られ、物申す手段は投票しかないと刷り込まれた私たちの横っ面を、本書は叩(はた)く。生身の人と人とが散らす火花からだけ、この沈鬱とした社会を変えうる狼煙は上がるのだ。 ノンフィクション作家 藤原賢吾 社会に絶望したふりをして絶望しきれずにいる私たちに、いま必要なのは運動の「技術」なのだと思う。「そうだそうだ」と「それはどうだろう」の先に「じゃあどうする?」を突きつける実践の書。 新聞記者 滝沢文那 罵倒語を豊かにしたいと考えてきたのでわが意を得るところが少なくない。若いといってももう三十路の書き手だから当然と言えば当然だが、文章は平明で、ポレミークの運びは緻密で周到で戦略的だ。その<戦略>は過剰なまでにスリリングである。「活動家」には論理の不備を衝く「知識人」として挑発し、「知識人」には「知識人は味方のような敵だ」と、「活動家」の立場で威圧する。『平成転向論』同様、共感と敵対を無数に組織する<技術>は端倪すべからざるものだ。 批評家 菅孝行 批評と運動の二刀流、「知の大谷翔平」こと小峰ひずみに瞠目せよ! 本書は世界とあなたの未来を、劇的に変革する。必読‼︎ 作家/アイドル評論家 中森明夫 どれほどくだらない運動も(あ、「悪口」を云ってしまった)何か良きものを生み出す可能性を秘めている。80年代後半の土井社会党ブームは私を生み出したが、“2015年安保www”(あ、「嘲笑」してしまった)は小峰ひずみを生み出したようだ。 革命家 外山恒一 - 著者プロフィール - 小峰 ひずみ (コミネ ヒズミ) (著) 大阪府生。大阪大学文学部卒。 第65回群像新人評論賞で「平成転向論 鷲田清一をめぐって」が優秀作に選出される。著書に『平成転向論 SEALDs 鷲田清一 谷川雁』(講談社)。論考に「大阪(弁)の反逆 お笑いとポピュリズム」(『群像』2023年3月号)、「人民武装論 RHYMESTERを中心に」(『ことばと vol.6』)、「平成世代が描く左翼像」(『中央公論』2022年10月号)、「議会戦術論――安倍晋三の答弁を論ず」(『群像』2024年7月号)、座談会に「戦術談義 運動の技術/現場の工夫」(『情況』2024年春号)。
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謎の症状 心身の不思議を東洋医学からみると? | 若林 理砂
¥1,980
ミシマ社 2024年 ソフトカバー 256ページ 四六判 - 内容紹介 - 病院に行くほどではないけれど、ちょっと困る。 □歩くと体がかゆくなる □疲れるとジャンキーなものを食べたくなる □マニキュアを塗ると息が苦しくなる…etc. そんな64の症状を、人気鍼灸師が医学古典を元に解説&アドバイス。 本書を読むと、謎の症状の改善法がわかるだけでなく、東洋医学的な心身の問題の読み解き方を知り、養生の実践に活かすことができます。 私たち鍼灸師が「謎の症状」に遭遇する確率は非常に高く、おそらく医師よりもかなりの高頻度だと思われます。理由の一つが、問診にかける時間の長さです。東洋医学ではさまざまな訴えをこと細かに聞いて、それらを総合して治療方針を決めます。なぜなら、まったく関係がないように見える症状であっても、同じ根っこを持っていることが多々あるからです。(…)体にまつわる「なんじゃこりゃ⁉」に東洋医学がどんな答えを出していくか、楽しんでいただければ幸いです。――「はじめに」より - 目次 - 第1章 寝るの謎 第2章 食うの謎 第3章 動くの謎 第4章 皮膚の謎 第5章 出もの腫れものの謎 第6章 心の謎 第7章 クセの謎 第8章 とにかく謎! - 著者プロフィール - 若林理砂 (ワカバヤシ リサ) (著/文) 臨床家・鍼灸師。1976年生まれ。高校卒業後に鍼灸免許を取得。早稲田大学第二文学部卒(思想宗教系専修)。2004年にアシル治療室を開院。予約のとれない人気治療室となる。古武術を学び、現在の趣味はカポエイラとブラジリアン柔術。著書に『絶対に死ぬ私たちがこれだけは知っておきたい健康の話』『気のはなし』(ミシマ社)、『安心のペットボトル温灸』(夜間飛行)、『決定版 からだの教養12ヵ月――食とからだの養生訓』(晶文社)など多数。
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拷問と処刑の西洋史 | 浜本 隆志
¥1,375
講談社 2024年 講談社学術文庫 ソフトカバー 296ページ 文庫判 - 内容紹介 - 啓蒙主義と人権思想を生んだヨーロッパの「光」の歴史の裏には、数多の人間を血祭りに上げてきた、陰惨たる「闇」の系譜があった! 火刑、斬首、車裂き……親指詰め、ハシゴ吊るし、「スペインのブーツ」……王殺しや異端審問、魔女裁判を通して発明された拷問と処刑のシステムを、社会の秩序回復と体制強化のための非人間的な権力装置として読む、異色にして出色の文化史。 【目次】 序 章 ヨーロッパ史の光と影 第一章 王殺しの記憶 第二章 異端審問と「死の祭典」 第三章 魔女裁判の歴史 第四章 拷問という権力装置 第五章 裁判と処刑の実態 終 章 ヨーロッパ史の闇の系譜 あとがき 処刑関係略史 参考文献 学術文庫版へのあとがき 【本書の主なトピック】 ●15分で失神……究極の拷問具「ボック」とは? ●斬首、絞首、火刑、生き埋め、車裂き……最も重い刑罰は何? ●水審……沈んだら「無罪」、浮いたら「魔女」確定 ●映画やメルヘンにも登場、「鉄の処女」伝説の虚実 ●マリー・アントワネットの母作成、「拷問図説マニュアル」 ●太陽王ルイ14世の治世を脅かした「パリの黒ミサ事件」 ●舌を抜いたらおいくら? 拷問と処刑のお値段 - 著者プロフィール - 浜本 隆志 (ハマモト タカシ) (著/文) 1944年香川県生まれ。関西大学名誉教授。専攻はドイツ文化論・比較文化論。著書に『ドイツ・ジャコバン派』『鍵穴から見たヨーロッパ』『紋章が語るヨーロッパ史』『指輪の文化史』『ねむり姫の謎』『魔女とカルトのドイツ史』『謎解き アクセサリーが消えた日本史』『モノが語るドイツ精神』『「笛吹き男」の正体』など、共・編著に『現代ドイツを知るための67章』『ヨーロッパの祭りたち』などがある。
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自分のために料理を作る : 自炊からはじまる「ケア」の話 | 山口祐加, 星野概念
¥1,870
SOLD OUT
晶文社 2023年 ソフトカバー 360ページ 四六判 - 内容紹介 - 「自分のために作る料理」が、 様々な悩みを解きほぐす。 その日々を追いかけた、 実践・料理ドキュメンタリー。 【磯野真穂さん(文化人類学者)推薦!】 食べることは生きること。なのに、自分のための料理は億劫。それはなぜ?料理を愛する著者が贈る、これまでにない料理本。 * * * 著者のもとに寄せられた「自分のために料理が作れない」人々の声。「誰かのためにだったら料理をつくれるけど、自分のためとなると面倒で、適当になってしまう」。そんな「自分のために料理ができない」と感じている世帯も年齢もばらばらな6名の参加者を、著者が3ヵ月間「自炊コーチ」! その後、精神科医の星野概念さんと共に、気持ちの変化や発見などについてインタビューすることで、「何が起こっているのか」が明らかになる――。「自分で料理して食べる」ことの実践法と、その「効用」を伝える、自炊をしながら健やかに暮らしたい人を応援する一冊。 * * * 【目次より】 料理は大変だと思っているあなたに Stage1 料理の問題たち 1 料理についてこんがらがってしまっていること 2 自分のために料理するのって難しい? Stage2 実践!自分のために料理を作る Stage3 自分のために料理を作る七つのヒント 絶対に自炊して欲しい、なんて言えない おまけ・本書で紹介したレシピ しょうが焼き ワンパンで作れる「トマトツナパスタ」 レンチンで作れる「シーフードカレー」 好きな野菜で作れる豚汁 カブの葉とじゃこの炒め物 カブとしらすのサラダ - 目次 - まえがき 料理は大変だと思っているあなたに Stage1 料理の問題たち 1 料理についてこんがらがってしまっていること 「理想の家庭料理像」に押しつぶされそうになっていませんか? 食事は決めることが多すぎる 献立を立てるのは大仕事 気楽に料理がしたいと思いながらもできないのはなぜ? 誰も褒めてくれない問題/料理の面白さ、楽しさがいまいちわからない 家事をする元気がない 自分の料理に自信が持てない。おいしそうと思えない 料理上手のSNSがたまにしんどく感じられるのはなぜ? 料理と自尊心との密接な関わり 2 自分のために料理するのって難しい? 何のために料理するのか目的を絞ろう 自分を大事にするための料理 自炊は自分の帰る場所を作ること 世界でたった一人のオーダーメイドな料理人の誕生 Stage2 実践!自分のために料理を作る 01 土門さん第1回【30代・女性・執筆業】 料理とは何か/調理の基本/調味の基本/レシピを見ないでしょうが焼きを作る/新しいしょうが焼きにチャレンジする/まとめ 02 藤井さん第1回【30代・男性・会社員】 自炊のモチベーションの上げ方/トマトパスタを作っていく/料理は途中でやめたっていい/夕食はイベント化されすぎている?/包丁、まな板は使わずカレーを作る/食べることをもっと楽しもう 03 横山さん(仮名)第1回【30代・女性・会社員】 料理は体力のあるうちにやる/隙間時間の一手間が料理のハードルを下げる/食習慣を作る心を見つめてみる/料理は自分らしくなるレッスン/「世の中は壮大な役割分担」/疲れていると、料理はできない/豚汁の下ごしらえをする/豚汁の合間にカブサラダ作り/カブサラダが完成/味噌が溶き残ってもご愛嬌/ヘルシーな食事が自分で作れた * 対話の時間を味わいたい――星野概念 * 01 土門さん第2回【30代・女性・執筆業】 おいしさの九割は安心感でできている/食べることに対して積極的になりました/きついダイエットをしていた一〇代、二〇代/料理は音楽と似ている/レシピの余白を読み解く/まとめ 02 藤井さん第2回【30代・男性・会社員】 目玉焼きで気分が上がるという気づき/料理で知りたいのはレシピだけじゃない/「小料理屋形式」のメリット/山口式スーパー改革案?/「自分のために料理ができない」とは/コンビニおにぎりは一点だけど袋麵は〇・五点/無限に語れる料理のあれこれ/自分を喜ばせて「大丈夫」を担保する 03 横山さん第2回【30代・女性・会社員】 一ヵ月でここまで変わった/気分の浮き沈みが激しいんです/気分の安定のために味わい始めました/料理は「今、ここ」に集中させてくれる/西洋医学ではわからない食のリアル/料理は無心になれる/長続きする幸せ 04 伊藤さん第2回【30代・女性・会社員】 料理は筋トレなんだな/仕事はできても料理ができない私/作る人が一番えらい/母の食卓の愛おしさとコンプレックスと/置いてきた宿題の解き方/評価されない、自分が満たされる世界/自分の身体にしたがい、知恵をつける/自分の「子ども」を解放しよう 05 小山田さん第2回【20代・女性】 料理のプロなのに、料理ができない/優しさがプライベートを浸食してくるとき/自分を喜ばせられた幸せ/人間関係のトラウマが「合わせる私」を作っている/優しくておいしくて幸せ、でも食べたらなくなってしまう/続ける中でわかることがある/過程を「味わう」/「味わい」の喜びは背中で示す/今やっていることを感じる/「味わいアンテナ」を伸ばそう/試行錯誤こそが「味わい」 06 川崎さん第2回【50代・女性・販売員】 お弁当を買う日もあります/「料理のテトリス」/一人だとついおやつを食べてしまう/一人になった寂しさと自由さ/原発事故の爪痕とコロナ禍の家族の変化/火を使わない夏の料理が知りたい/川崎さんのお料理、食べてみたいな Stage3 自分のために料理を作る7つのヒント 1 六名の参加者に三ヵ月間レッスンをしてみて 調理の「なぜ」がわかると、他の料理にも応用できる 億劫なことはやらなくていい 日々の食べているものをもっと肯定しよう 自炊について話す機会の必要性 2 自分のために料理を作る七つのヒント ヒント①:自分が食べたいものを作る ヒント②:結果ではなく、プロセスに集中する ヒント③:作った料理を細かく評価せず、やりすぎくらい自分を褒める ヒント④:下手な自分を愛でる ヒント⑤:他人と比べない ヒント⑥:心の中の小さな自分に作ってあげる ヒント⑦:環境を変える あとがき 絶対に自炊して欲しい、なんて言えない おまけ 本書で紹介したレシピ しょうが焼き ワンパンで作れる「トマトツナパスタ」 レンチンで作れる「シーフードカレー」 好きな野菜で作れる豚汁 カブの葉とじゃこの炒め物 カブとしらすのサラダ
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死をポケットに入れて | チャールズ・ブコウスキー, ロバート・クラム(イラスト), 中川 五郎(翻訳)
¥990
河出書房新社 2024年 河出文庫 ソフトカバー 248ページ 文庫判 - 内容紹介 - 書いて書いて、飲んで、競馬場に入り浸る。日常を手がかりに、生と死、詩と小説、職業と貧乏などの鋭い思考を晩年に綴った散文集。
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東京の台所 | 大平 一枝
¥1,100
毎日新聞出版 2024年 毎日文庫 ソフトカバー 160ページ 文庫判 - 内容紹介 - 台所の数だけ、人生がある。NHK「あさイチ」での紹介で大反響を呼んだ『それでも食べて生きてゆく 東京の台所』。そのシリーズ第一作『東京の台所』がついに文庫化。「台所と食」をめぐる50人の人生の物語とは。カラー写真を多数収録した感動のノンフィクション!
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水木しげる厳選集 異 | 水木 しげる(本文), ヤマザキ マリ(編集)
¥990
SOLD OUT
筑摩書房 2024年 ちくま文庫 ソフトカバー 352ページ 文庫判 - 内容紹介 - ずっと一緒にいたくなる。 「水木先生が描く存在は、 自分たちが生きる現実の世界に嘘くさい デコレーションを盛り付けることなど決してしない、 自分にとってかけがえのない漫画世界の同志たちだった。」 ――ヤマザキマリ/漫画家(編者解説より) 【内容紹介】 「わたしも水木しげるになりたい」──。作者とその生み出したキャラクターたちをこよなく愛する漫画家・ヤマザキマリが、広大無比な作品群からマイ・フェイバリットを厳選。代表作「河童の三平」「のんのんばあ」掌中の逸品から『ガロ』以降の諧謔と飄逸に富んだ傑作短編まで、選者ならではの視点で選び抜かれた、異境に遊ぶ奇譚集。水木ワールドとの出会いと愛を語る選者解説を付す。 - 目次 - 一番病 コケカキイキイ きつねの座布団の巻 屁道 猫の町 アマゾン大明神 イボ神さま ぬっぺふほふ 霊形手術 終電車の女 編者解説 ヤマザキマリ - 著者プロフィール - 水木 しげる (ミズキ シゲル) (本文) 1922年鳥取県境港市出身。太平洋戦争に従軍し、戦地で左腕を失う。戦後、魚屋、輪タク屋、アパート経営などを経て紙芝居を描き始めたのち漫画家に転じる。講談社児童まんが賞、日本漫画家協会賞文部大臣賞、仏アングレーム国際漫画祭最優秀作品賞ほか受賞歴多数。91年紫綬褒章、2010年文化功労者。代表作に『ゲゲゲの鬼太郎』『悪魔くん』『河童の三平』『総員玉砕せよ!』『日本妖怪大全』などがある。15年逝去。 ヤマザキ マリ (ヤマザキ マリ) (編集) 1967年東京都生まれ。84年渡伊、国立フィレンツェ・アカデミア美術学院で油絵と美術史を専攻。2010年『テルマエ・ロマエ』で手塚治虫文化賞短編賞を受賞。16年芸術選奨受賞。17年イタリア星勲章コメンダトーレ綬章。24年『プリニウス』(とり・みきとの共作)で手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞。
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水木しげる厳選集 虚 | 水木 しげる, 佐野 史郎(編集)
¥990
筑摩書房 2024年 ちくま文庫 ソフトカバー 368ページ 文庫判 - 内容紹介 - 「あの世もこの世も、過去も現在も未来も同時に存在するかのようにして、救われる」──怪優・佐野史郎の魂の遍歴は常に水木作品と共にあった。俳優としての指針ともなったゆるぎない世界観、幻想文学へ導いてくれた怪異譚の愉悦……「かたときも離れられない」と言わしめた傑作短編群から愛する「鬼太郎」シリーズの好編まで、ニヒリズムをユーモアに包んだ逸品を厳選。選者解説を付す。 - 目次 - 約束 魔石 はかない夢 空想石 空のサイフ 鳥かご 河童膏 剣豪とぼたもち 錬金術 宇宙虫 机 古道具屋の怪 不思議な手帖 群衆の中に 不思議町三番地 深夜のバス 目ひとつの神 丸い輪の世界 笠地蔵 編者解説 佐野史郎 - 著者プロフィール - 水木 しげる (ミズキ シゲル) (本文) 1922年鳥取県境港市出身。太平洋戦争に従軍し、戦地で左腕を失う。戦後、魚屋、輪タク屋、アパート経営などを経て紙芝居を描き始めたのち漫画家に転じる。講談社児童まんが賞、日本漫画家協会賞文部大臣賞、仏アングレーム国際漫画祭最優秀作品賞ほか受賞歴多数。91年紫綬褒章、2010年文化功労者。代表作に『ゲゲゲの鬼太郎』『悪魔くん』『河童の三平』『総員玉砕せよ!』『日本妖怪大全』などがある。15年逝去。 佐野 史郎 (サノ シロウ) (編集) 1955年生まれ。島根県松江市出身。75年、劇団「シェイクスピア・シアター」の創立メンバーとして初舞台を踏む。80年、唐十郎主宰「状況劇場」入団。退団後、86年、林海象監督『夢みるように眠りたい』で主演、映画デビューを果たす。92年、ドラマ「ずっとあなたが好きだった」冬彦役で脚光を浴び、映画・ドラマ・舞台で幅広く活躍。小泉八雲の朗読を続けるほか、写真、執筆、バンドなどの活動も行う。
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英語で日本語を考える | 片岡 義男
¥858
筑摩書房 2024年 ちくま文庫 ソフトカバー 192ページ 文庫判 - 内容紹介 - Q 英語でなんて言う? 「ことの自然ななりゆき」 「でも私って、いつもそうだから」 「きみがいてくれるなら、この世のなかも捨てたものじゃないよ」 例えば、「地元産」は英訳すると“locally grown”。「産出された」あとの状態を示す「産」が“grow”という動詞を用いて表される、とても英語らしい言いかただ。この表現の違いとはなんだろう。英語を鏡にして写し出される日本語の構造や性能、また立ち現れてくる強さや弱さなどについて、小説家である著者が考える。 解説 倉林秀男 - 目次 - 以下百例のひと言を、英語で言ってみよう。 「いまどんなお気持ちですか」/「そのへんはどうですか」/「状況を説明してください」/「あなたはどちらの意見をお採りになりますか」/「こういう批判を、ご当人としてはどう受けとめますか」/「──ということは考えられますか」/「お知らせのあともニュースが続きます」/「どういうことなのでしょうか」/「──ということですか」/「それが憲法とどう関係してくるのですか」/「この問題に関して、首相が完全に的はずれであるというのが、情けない現実なのです」/「今日のこの出来事を踏まえた上で、ほかにどのような点に注意したらいいのでしょうか」/「あなたのおっしゃることの正当性がどのあたりにあるか、という問題になりますよねえ」/「いくらですか」/「価格破壊」/「環境に優しい」/「史上最悪の」/「ただちに目に見えるかたちでの結果」/「煙草を喫ってもいいですか」/「この話を私から聞いたなんて、誰にも言ってはいけないのよ」/「これにめげずに、今日も頑張って」/「ひとりで自分を見つめる時間です」/「私、生まれも育ちも、葛飾柴又です」/「チーム全員が力を合わせた結果です」/「なんらかの理由で」/「人が画面いっぱいになるように撮ればいいんですよ」/「ぶれたんですよ」/「物心ついてからこのかた」・・・・・・(以下つづく) カバーデザイン/杉山健太郎 - 著者プロフィール - 片岡 義男 (カタオカ ヨシオ) (本文) 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始める。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『日本語の外へ』『東京22章』『万年筆インク紙』『珈琲が呼ぶ』『窓の外を見てください』『いつも来る女の人』『言葉の人生』ほか多数の著書がある。
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眠っている間に体の中で何が起こっているのか | 西多 昌規
¥2,200
草思社 2024年 ハードカバー 320ページ 四六判 - 内容紹介 - 人生で眠っている時間は、決して無駄な時間ではありません! ちゃんと寝るだけで、なぜホルモンバランスが整い、 免疫力は上がり、脳が冴え、筋肉がつき、見た目も若返るのか。 本書は日本の睡眠研究の第一人者である著者が、脳をはじめ、 心臓や肺、胃腸、骨や筋肉、免疫、内分泌、泌尿器、皮膚などが、 睡眠中にどのような状態になっているのか、 また睡眠不足によってどのようなダメージを受けるのかについて、 世界中のさまざまな研究をひもときながら検証します。 心身の健康に役立つ重要な情報が満載です。 スタンフォード大学医学部教授・スタンフォード大学睡眠生体リズム研究所所長 西野精治氏 推薦 「睡眠は豊かな生活において最も重要で基本的な生理現象です。 睡眠の使命について明確に解き明かした書籍に初めて出会いました」 - 目次 - 第1章 睡 眠・生体リズムの基礎 睡眠段階 ノンレム睡眠とレム睡眠 睡眠はどこから生まれるのか? 睡眠中枢の話 覚醒を制御するオレキシン 覚醒と睡眠のコントローラー 朝の光を視交叉上核がキャッチして、交感神経を刺激する 眠りのホルモン? 謎の多いメラトニン 深部体温でわかる生体リズム 徹夜明けなのに眠りが浅いのはなぜ? 睡眠中に活動が低くなる交感神経、活発になる副交感神経 コラム 睡眠中の寝返りは少ないほうがいい? 第2章 眠っている間に内分泌系では何が起こっているのか 内分泌系にとって睡眠はなぜ重要なのか 内分泌系の基礎 ホルモンとは何か ホルモンの24時間リズムは多種多様 成長ホルモン 「寝る子は育つ」は正しい? コルチゾル 夜中に喘息発作が多いわけ 甲状腺ホルモン 寝不足でギラギラしてくるわけ 性ホルモン 不妊や月経前症候群は夜のホルモンが不安定になるため ブドウ糖代謝 睡眠中に血糖値は上がる? 食欲と睡眠 睡眠不足だと太りやすくなる ミネラル調節 寝不足は脱水になりやすい 第3章 眠っている間に免疫系では何が起こっているのか なぜ風邪をひくと眠くなるのか 免疫とは? 病原体から身を守る免疫、そして睡眠 睡眠不足だと風邪をひきやすくなるのは本当? 風邪や肺炎、膀胱炎 炎症反応って何? 急性炎症について 細胞間のSNS? サイトカイン 睡眠を生じさせるサイトカイン 風邪をひくと眠くなるが、睡眠は悪化する 睡眠不足によって機能低下するサイトカイン がんやうつ病も炎症から? 慢性炎症の怖さと睡眠不足 コラム 炎症と鎮痛薬、睡眠物質プロスタグランジン 第4章 眠っている間に消化器系では何が起こっているのか 寝る前に食べるとなぜ悪いのか 睡眠中の胃腸の動きと自律神経 朝にお腹が減るのはなぜ? 睡眠中は、胃に入った物が逆流しやすい 睡眠前半での胃の危機的状況 睡眠中も休まないはたらき者の小腸 大腸、肛門と睡眠 眠っている間に便が出ない精巧なメカニズム 睡眠中に胸焼けが起こる逆流性食道炎 睡眠時無呼吸症候群との意外な関係 過敏性腸症候群と睡眠障害との悪いサイクル 頑固な便秘「慢性便秘症」と睡眠 女性は寝すぎると便秘になりやすい 第5章 眠っている間に呼吸器系では何が起こっているのか 眠っている間の呼吸は不安定 眠っている間の呼吸筋の力は低下する 低酸素への反応も、睡眠中に鈍くなる 息苦しいと目覚めてしまうわけ 睡眠中はのどの空気の通り道がつぶれやすくなる 睡眠中は、肺での換気効率も悪くなる 睡眠時無呼吸症候群 頻度、症状、合併症 無呼吸はどうして人体に悪いのか① 交感神経系の過剰活動 無呼吸はどうして人体に悪いのか ② 低酸素状態 第6章 眠っている間に循環器系では何が起こっているのか 日本人の3分の1が高血圧 慢性的な睡眠不足では、血圧は上昇する ノンレム睡眠中に血圧が下がるメカニズム レム睡眠中に血圧が不安定になるわけ 睡眠中も血圧が下がらない危険なノン・ディッパーとは オレキシン 隠れた睡眠中の血圧ペースメーカー 第7章 眠っている間に脳神経系では何が起こっているのか 眠っている間の記憶の整理と忘却 ノンレム睡眠中に素早く、かつゆっくり「振動」する脳 ノンレム睡眠中に「洗浄」される脳 レム睡眠中に血流が増加する脳 レム睡眠で脳は大人でも成長する? 睡眠中に活動を停止するドーパミンやセロトニン 夢を見る脳 睡眠不足で老化する脳 第8章 眠っている間に筋骨格系では何が起こっているのか リカバリーとしての睡眠① 筋トレと睡眠 睡眠中に強化される筋肉 睡眠不足で壊れる筋肉 リカバリーとしての睡眠② 骨折と睡眠 睡眠で生まれ変わる骨 睡眠不足で壊れる骨 炎症は骨も筋肉も弱めてしまう 骨を強化する意外な立役者 レプチンと自律神経 第9章 眠っている間に泌尿器系では何が起こっているのか 睡眠中にトイレの回数が減る理由 子どもの夜尿症の原因は? 歳をとると困る夜間頻尿の3つの原因 睡眠不足で尿量が増える? 睡眠時無呼吸症候群と夜間頻尿の深い関係 妊娠中の夜間頻尿 がまんのし過ぎは、尿路感染症になりやすい 第10章 眠っている間に皮膚では何が起こっているのか 美肌には「ゴールデンタイム」だけで十分なのか 皮膚の構造とターンオーバー 成長ホルモンは皮膚のどこにはたらくのか たるみ、シワ、乾燥、シミ……睡眠不足による皮膚ダメージ 寝不足の皮膚の血流低下と目の下の「クマ」 皮膚の酸化ストレスと睡眠 朝起きたら顔がむくむ、寝相が悪いとシワが増える 寝不足による見た目の劣化で社会から孤立する - 著者プロフィール - 西多 昌規 (ニシダ マサキ) (著/文) 早稲田大学教授、早稲田大学睡眠研究所所長、精神科医。1970年石川県生まれ、東京医科歯科大学卒業。国立精神・神経医療研究センター病院、ハーバード大学客員研究員、自治医科大学講師、スタンフォード大学客員講師などを経て、早稲田大学スポーツ科学学術院・教授。日本精神神経学会精神科専門医、日本睡眠学会総合専門医、日本スポーツ協会公認スポーツドクターなど。専門は睡眠医学、精神医学、身体運動とメンタルヘルス、アスリートのメンタルケア。著書に『自分の「異常性」に気づかない人たち』(草思社)、『休む技術』(大和書房)ほか多数。
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有害な男性のふるまい 進化で読み解くハラスメントの起源 | デヴィッド・M・バス, 加藤 智子(翻訳)
¥3,520
草思社 2024年 ソフトカバー 448ページ 四六判 - 内容紹介 - セクハラ、モラハラ、性的暴力、マッチングアプリでの出会い… なぜ人類のすべてが性的葛藤と闘わなければならないのか。 そこには、「男女で異なる性戦略をとってきた」という、 生物としての深い進化の歴史が関係していた。 進化生物学の観点から男女の性的対立の根源を明らかにし、 社会科学や家父長制の研究の上に新たな知見を加え、 男女の調和の道を探る、画期的書籍! ◆各界絶賛!◆ 「セクシャル・ハラスメントや性的暴力、ごく普通な夫婦間の不幸を、デヴィッド・バスの進化論的レンズなしに理解し減らそうとするのは、細菌理論なしに伝染病を理解し、撲滅しようとするようなものだ」 ジョナサン・ハイト(『社会はなぜ左と右にわかれるのか』) 「性的な攻撃に対する社会的関心は道徳的に大きな進歩であるが、我々の知的文化は、科学、常識、生活経験に反する神話や教義に執着しており、それを理解しようとする試みに躓いている。人間の性的衝突の世界的専門家たるデヴィッド・バスは、魅力的でタイムリーな本書でこれらを整理し、私たちがこれらの弊害を理解し、最小限に抑えるためのよりよい方法を身につける手助けをしてくれる」 スティーブン・ピンカー(『21世紀の啓蒙』) 「すべての霊長類が証明しているように、男女の関係性ほど私たちを惹きつける話題はない。そして、デヴィッド・バスはその興味を、経験的な発見に基づく厳密な科学、そして進化論的思考に根ざした科学に変える先駆者として、長きにわたって活躍してきた。本書は、この分野における大きな貢献である」 ロバート・M・サポルスキー(『善と悪の生物学』) 「本書は、世界で広まっている人権問題と言われているものを見事に分析している。権威があり、洞察力に優れ、共感できるバス氏の著書は、#MeToo世代にとって完璧な情報源だ」 リチャード・ランガム(『善と悪のパラドックス』) - 目次 - 第1章 男対女の戦い 第2章 配偶市場 第3章 恋愛・結婚生活の悩み 第4章 恋愛・結婚関係の対立に対処する 第5章 パートナーによる暴力 第6章 破局後のストーカー行為と復讐 第7章 性的強要 第8章 性的強要から身を守る 第9章 男女のギャップに目を向ける - 著者プロフィール - デヴィッド・M・バス (デヴィッド エム バス) (著/文) 心理学者。進化心理学の第一人者で、配偶者選択に関連したヒトの性差の進化心理学的研究でよく知られている。著作に、『女と男のだましあい:ヒトの性行動の進化』(草思社)、『「殺してやる」:止められない本能』(柏書房)、『一度なら許してしまう女一度でも許せない男:嫉妬と性行動の進化論』(PHP研究所)などがある。 加藤 智子 (カトウトモコ) (翻訳) 翻訳者。筑波大学第二学群比較文化学類卒。英国イースト・アングリア大学文芸翻訳修士課程、米国ミドルベリー国際大学院モントレー校翻訳・通訳修士課程を修了。訳書に『なぜ心はこんなに脆いのか』(草思社)、『ジョン・レノン 最後の3日間』(祥伝社)、『困った上司・やっかいな同僚:職場のストレスに負けない人の考え方』(二見書房)、『アメリカン・ハードコア』(メディア総合研究所 )など。
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からゆきさん 異国に売られた少女たち | 森崎 和江
¥682
朝日新聞出版 2024年 朝日文庫 ソフトカバー 263ページ 文庫判 縦128mm 横188mm 厚さ17mm - 内容紹介 - 人気漫画家の今日マチ子さんが新装版カバーを描き下ろし! 衝撃の傑作ノンフィクションが復刊! ! 500円で外国の娼館に売られた少女は、まだ恋も知らなかった。 〔概要〕 16歳で朝鮮に売られ、狂死したキミ。東南アジアで財をなし、壮絶な自殺を遂げたヨシ。ふるさとを思い、売られていった女たちが、異国の地で見た夢は何だったのか――。綿密な取材と膨大な資料をもとに、「からゆきさん」の軌跡を辿った名作が、新装版で復刊。解説は斎藤美奈子氏。 ●歴史の闇に埋もれた少女たちを描いた、傑作ノンフィクション 「からゆきさん」とは、明治、大正、昭和の日本で、貧しさゆえに外国の娼館に売られていった少女たちの総称です。第二次世界大戦後、彼女たちの存在は「戦前日本の恥部」として一般に知られることはありませんでした。本書は、関係者への綿密な聞き取り調査、当時の新聞記事など膨大な資料調査をもとに、知られざるからゆきさんの真実に迫った感動のルポルタージュです。1976年に単行本として刊行され、1980年に文庫化した話題作が、文庫新装版で復刊します。 ●装画は人気漫画家の今日マチ子が担当 可愛らしいタッチで、若い世代を中心に人気の漫画家、今日マチ子氏。『cocoon』、『アノネ、』『ぱらいそ』といった「戦争シリーズ」のように、絶望の世界でひたむきに生きる少女たちを描いてきた今日氏が、21世紀のいま、からゆきさんに新たな息吹を吹き込んでいます。 ●「格差社会」の今こそ読まれるべき良書 豊かになったとはいえ、新聞やテレビが連日のように貧困・格差の問題を取り上げている今日の日本。からゆきさんは決して「過去の話」ではなく、増加する派遣労働や非正規雇用、男女差別、地域による格差など、いま日本が抱える問題を考える上で、手がかりとなるはずです。 ●解説の文芸評論家・斎藤美奈子も太鼓判! 「『からゆきさん』は、あらためて、21世紀のいまこそ読まれるべき本だといえましょう。40年前の森崎和江が私たちのカンテラであったように、本書が、性の商品化を、国際間、地域間の経済格差を、そして女性の生き方を考えるうえでの、大きな手がかりであることはまちがいありません」(斎藤美奈子氏の解説より)