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みえないもの | イリナ・グレコ
¥1,980
柏書房 2025年 ソフトカバー 240ぺージ 四六判 - 内容紹介 - 「最初に『何かすごい』と思い、それがずーーーーーっと止まらず、一冊全部がそうだった。」 ――斎藤真理子(翻訳家) デビュー作『優しい地獄』で読書界に衝撃を与えた、ルーマニア出身の文化人類学者イリナ・グリゴレ、最新作。 娘たちと過ごす青森の日々。ふとよみがえる故郷ルーマニアの記憶。そして、語られてこなかった女たちの物語――。 「彼女の人生をスクリーンのようなものでイメージとして見せられたら、彼女の語らなかったことが見えて、あの夜ニュースを見た人たちも彼女を理解できたかもしれない」(本書より) 虚実を超えて、新たな地平を切り開く渾身のエッセイ。 今までに書かれたどんな日本語よりも、鮮烈なことばをあなたに。 - 目次 - ■コロナくんと星の埃 ■鬼は来ない日も来る ■蛍が光る場所 ■逃げたパン ■天王星でルビーの雨が降っている ■団地ラボラトリー ■ダンゴムシに似ている ■ナメクジの世界 ■野良犬 ■ドリームタイム ■綿飴、いちご飴とお化け屋敷 ■きのこ雲 ■狼が死んでいた ■死んでも生きる ■葡萄の味 ■結婚式と葬式の間 ■ゴダールが死んだ年に ■みえないもの ■何も意味しないとき、静かに朝を待つ ■何も意味しないとき、燃えている森の中を裸足で歩いて、静かに朝を待つ ■卵を食べる女 ■蜘蛛を頭に乗せる日 ■初恋と結婚した女 ■Ghosted ■果実の身代わり ■あとがき 著者プロフィール イリナ グリゴレ (イリナ グリゴレ) (著) 文化人類学者。1984年ルーマニア生まれ。2006年に日本に留学し、一時帰国後、2009年に国費留学生として来日。弘前大学大学院修士課程修了後、2013年に東京大学大学院博士課程入学。青森県内を主なフィールドに、獅子舞や女性の信仰を研究する。2023年にはバヌアツで女性を対象としたフィールドワークを始めている。キーワードはイメージ、自然観、死生観、有用植物、霊魂。著書に『優しい地獄』(亜紀書房、2022年)。
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優しい地獄 | イリナ・グリゴレ
¥1,980
亜紀書房 2022年 ソフトカバー 256ぺージ 四六判 縦188mm 横130mm 厚さ20mm - 内容紹介 - 『雪国』を読んだ時「これだ」と思った。 私がしゃべりたい言葉はこれだ。 何か、何千年も探していたものを見つけた気がする。 自分の身体に合う言葉を。 -------------------------------------- 社会主義政権下のルーマニアに生まれたイリナ。 祖父母との村での暮らしは民話の世界そのもので、町では父母が労働者として暮らす。 川端康成『雪国』や中村勘三郎の歌舞伎などに魅せられ、留学生として来日。 いまは人類学者として、弘前に暮らす。 日々の暮らし、子どもの頃の出来事、映画の断片、詩、アート、人類学……。 時間や場所、記憶や夢を行ったり来たりしながらつづる自伝的なエッセイ。 《本書は、社会にうまく適応できない孤独な少女の記録であり、社会主義から資本主義へ移っていくルーマニアの家族三代にわたる現代史でもある》 - 目次 - ■生き物としての本 上 ■生き物としての本 下 ■人間の尊厳 ■私の遺伝子の小さな物語 上 ■私の遺伝子の小さな物語 下 ■蛇苺 ■家 ■マザーツリー ■無関心ではない身体 ■自転車に乗っていた女の子 ■天道虫の赤ちゃんは天道を見ることができなかった 上 ■天道虫の赤ちゃんは天道を見ることができなかった 下 ■なんで日本に来たの? ■シーグラス ■ちあう、ちあう ■透明袋に入っていた金魚 ■社会主義に奪われた暮らし ■トマトの汁が残した跡 ■冬至 ■リボンちゃんはじめて死んだ ■毎日の魚 ■山菜の苦味 ■優しい地獄 上 ■優しい地獄 下 ■パジャマでしかピカソは描けない ■紫式部 ■あとがき 五歳の娘は寝る前にダンテ『神曲』の地獄の話を聞いてこう言った。 「でも、今は優しい地獄もある、好きなものを買えるし好きなものも食べられる」。 彼女が資本主義の皮肉を五歳という年齢で口にしたことにびっくりした。 - 著者プロフィール - イリナ・グリゴレ (イリナ グリゴレ) (著) 1984年ルーマニア生まれ。2006年に日本に留学し2007年に獅子舞の調査をはじめる。一時帰国後2009年に国費留学生として来日。弘前大学大学院修士課程修了後、東京大学大学院博士課程に入学。主な研究テーマ北東北の獅子舞、日本で生活して女性の身体とジェンダーに関する映像人類学的研究。現在はオートエスノグラフィー、日本における移民の研究を始めている。
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よくわからないまま輝き続ける世界と 気づくための日記集 | 古賀 及子
¥1,870
大和書房 2025年 ソフトカバー 304ぺージ 四六判 縦188mm 横130mm 厚さ18mm - 内容紹介 - 岸政彦さん・花田菜々子さん推薦! ZINE発!日記文学の新星が綴る小さな試み“やってみた” いつもの日常に小さな試みを取り入れてみたら――? *** 2024年の6月から10月のあいだ、週に3日から4日、“暇をふせぐ”ための簡単なトピックを生活に組み入れてみることにした。その日々の日記をまとめたのがこの本だ。 ポリシーを破ってめぐりめぐって日記を書くために何かし続けた。そこには非日常ではない、日常がかすかにふるえるような手応えがあった。 *** 23年ごしでハーゲンダッツのクリスピーサンドを食べる / 喫茶店で回数券を買う / 朝のラジオを外で聴く / かつてのバイト先に行く / 小学生の頃に読んでいた少女漫画雑誌を買う / 資格を取ろうと思い立つ / 駅にあるワーキングブースを使う 等々…! やったことないけど、ちょっと気になる…日常にあふれている小さな試み。 よくわからないまま輝き続ける世界に飛び込んで、得た気づきを集めた日記本です。 - 目次 - はじめに 1章 身近な未体験にふれる 2章 過去を振り返って思い出すように気づく 3章 アナログの質感に気づく 4章 あたらしい暮らしに気づく 5章 自分がやってこなかったことをやる 6章 家事に気づく 7章 身近な未体験にふれる おかわり おわりに
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ユーモアの鎖国 新版 | 石垣 りん
¥990
筑摩書房 2025年 ちくま文庫 ソフトカバー 320ページ 文庫判 - 内容紹介 - 戦後日本を代表する詩人・石垣りん。実母を4歳で亡くし、その後3人の母を持った1920年生まれの少女は、自ら生きる糧を求めて銀行に就職。単身、定年まで勤めあげる。戦火をくぐり抜けながら、復興する都市に働きながら、あるいは暮らしの窓辺から、転換期にある国を見つめた。人ひとりの自由と時を重ねる日々の強さを真摯かつ鮮やかに綴った、自伝的エッセイ集。 解説 牟田都子 - 目次 - 待つ Ⅰ 新巻/花嫁/宿借り/夜叉/朝のあかり/はまぐり/甘栗/美味/ラーメン/バナナ/お茶/うわさ/季節/シジミ/おそば/まじめな魚 Ⅱ 夏の日暮れに/試験管に入れて/鍵/ユーモアの鎖国/炎える母の季節/お酒かかえて/お礼/日記/春の日に/けちん坊/絵の中の繭/花よ、空を突け Ⅲ 事務員として働きつづけて/五円が鳴いた/花とお金/目下工事中/よい顔と幸福/事務服/晴着/領分のない人たち/生活の中の詩 Ⅳ 詩を書くことと、生きること/女湯/立場のある詩/事実とふれ合ったとき/持続と詩/表札のうしろ/第一行はとび出してきます/あとがきのこと/清岡卓行『四季のスケッチ』感想/生活詩/出来ること出来ないこと/風信 Ⅴ 食扶持のこと/眠っているのは私たち/買えなかったもの/私の新しい空/仕事/個人の手・公の手/生活と詩/犯された空の下で 文庫版あとがき 解説 牟田都子 - 著者プロフィール - 石垣 りん (イシガキ リン) (著) 1920年、東京生まれ。詩人。2004年没。高等小学校時代から詩作を始め、少女雑誌に投稿。卒業後、14歳で日本興業銀行に就職し、25歳の時に敗戦を迎えた。1938年、同人誌「断層」創刊。福田正夫に師事する。1959年、第一詩集『私の前にある鍋とお釜と燃える火と』刊行。1969年に第二詩集『表札など』でH氏賞、1972年に『石垣りん詩集』で田村俊子賞、1979年に『略歴』で地球賞をそれぞれ受賞。エッセイに『ユーモアの鎖国』『焔に手をかざして』『夜の太鼓』などがある。
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雪豹の大地 スピティ、冬に生きる | 山本 高樹
¥2,420
雷鳥社 2025年 ソフトカバー 256ページ A5変形判 縦188mm 横148mm 厚さ17mm - 内容紹介 - 巡り巡る命を、見つめ続けた日々。 ヒマラヤの山奥深くに棲まう幻の獣、雪豹。全世界での推定生息数は8000頭に満たず、険しい高山地帯に生息しているため、野生下では目撃することすら困難とされている動物だ。そんな雪豹たちのあるがままの姿を見届けるため、写真家はインド北部のチベット文化圏、スピティに旅立った。 標高4200メートルの極寒の高地。狩る者と狩られる者の命のやりとり。自然の摂理の中で儚い生を生きる、雪豹、狼、狐、アイベックスなどの動物たち。その傍で、大いなる存在への畏れと祈りとともに暮らす人々。ひと冬の間、彼らとともに過ごした日々の中で、写真家が巡り会ったのは……。 『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』で第6回「斎藤茂太賞」を受賞した気鋭の著者による、待望の書き下ろし長編紀行。雪豹や野生動物たちの躍動感のある姿、スピティの祭礼や高地の村の様子など、貴重な写真の数々も収録。 - 目次 - 夏の終わり 雪のない冬 母と子 村での日々 双子の兄妹 雪の到来 狩る者、狩られる者 矢と酒の祭 巡り巡る命 彼らの歌 - 版元から一言 - 雪豹の姿を捉える。その難しさは、様々な書籍や映画などで語られている通り。本書は、『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』で第6回「斎藤茂太賞」を受賞した山本高樹さんが、雪豹に会いに行った旅を記した全編書き下ろしの長編紀行です。 しかし、雪豹を撮影した、という一過性の話にとどまらず、雪豹と他の野生動物や現地に住む人々との関係を深く掘り下げた物語こそが、本書の魅力であり、真価だと思います。臨場感溢れる旅の記録を、ぜひお読みいただけると嬉しいです。 - 著者プロフィール - 山本高樹 (ヤマモトタカキ) (文・写真) 著述家・編集者・写真家。2007年から約1年半の間、インド北部のラダックを中心としたチベット文化圏に長期滞在して取材を敢行。以来、この地域での取材をライフワークとしながら、世界各地を飛び回る日々を送っている。本書のほか、主な著書に『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]』『ラダック旅遊大全』(雷鳥社)、『インドの奥のヒマラヤへ ラダックを旅した十年間』『旅は旨くて、時々苦い』(産業編集センター)など。『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』(雷鳥社)で第6回「斎藤茂太賞」を受賞。
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オーロラの下、北極で働く | 松下 隼士
¥1,870
雷鳥社 2025年 ソフトカバー 244ページ 四六判 縦188mm 横128mm 厚さ175mm - 内容紹介 - 世界最北のサイエンスの町・ニーオルスンへ! オーロラが一日中煌めき、町中をトナカイが闊歩するこの地に、世界中から研究者が集う。ニーオルスンには、基本的に許可を得た者しか滞在できず、Wi-Fiの使用禁止、ライフル携行、建物の施錠不可といった特殊な生活ルールが課される。 かつて極地探検家のロアール・アムンセンが北極点を目指す拠点として滞在したこの小さな町では、北緯78度55分、11ヵ国の観測施設が建つ世界最北の「国際観測拠点」として、大気、雪氷、生物、宇宙など様々な分野の観測が日々行われている。北極は温暖化の進行が早く、ここニーオルスンは地球の未来を知る研究の最前線・最重要の場所でもある。 国立極地研究所の元職員であり、元南極越冬隊員でもあった著者は、観測技術者(観測だけではなく除雪から広報までをこなす「何でも屋」のような仕事)としてニーオルスンに長期滞在した初めての日本人である。 時にホッキョクグマが現れる町で観測を続け、氷点下のマラソン大会や太陽のパーティーなど個性豊かなイベントを楽しむ。ニーオルスンの壮大な自然、多種多様な野生動物、世界各国の滞在員達とのユーモラスな交流、毎日のルーティンなどなど、約4年の滞在中に見たもの感じたことを、著者自ら撮影した美麗な写真とともに紹介。 誰もが知っている北極の、誰もが知らない一面を、つぶさに綴った滞在記。 ~カバーデザインについて~ カバーには、オーロラが煌めき、観測用のレーザー光線が夜空に飛ぶ、まるで映画のワンシーンのような写真を採用。見たことがない光景がこの地では日常の、ニーオルスンを象徴する一枚です。 透け感のある帯には、オーロラのようなグラデーションがかったコピー文が入り、カバーとの親和性の高いデザインになっています。 - 目次 - 1 北極へ向かう 2019.11.5-12.21 2 北極から逃げる 2020.1.18-3.24 3 北極に戻る 2021.9.10-12.7 4 北極に再び戻る 2022.6.12-9.11 5 北極から帰る 2022.9.12-12.1 - 前書きなど - 生命を寄せ付けない、過酷な環境と知られる「極地」。そんな場所で生活を送り、仕事を続けている人たちがいます。かつて、私もその一人でした。南極地域観測隊の隊員として第五十五次の夏隊へ参加し、日本に一時帰国の後、再び第五十六次の越冬隊として南極へ。そして、帰国して三年後に、私は北極へ向かうことになりました。 研究者の観測を支援するため何度も極地へ行きましたが、自然科学の研究業界では珍しい話ではありません。私の周りには極地へ行った経験のある人が多く、この業界は突き詰めると極地へ行きつくのかと思うほどです。 「極地という場所は私の仕事の延長線上に存在していた。」極地へ行くことになったきっかけを人に聞かれると、表向きにはそのように答えますが、果たして最初のきっかけは何だったのか、私自身、実は長らくわからないままでした。 ちょうど、この本の執筆を始めた頃、実家の片付けをしているとダンボール箱から古い本が出てきました。研究者であり科学作家でもあるアイザック・アシモフが一九七九年に出版した子ども向けの科学本シリーズで、私が小学生の頃に両親から買ってもらったものです。古本独特の甘い匂いを感じながら本の束を取り出すと、アデリーペンギンのイラストが描かれた『南極ってなに?』という一冊に目が留まりました。ページを開くと、見覚えのあるイラストや文章が並び、「極地」に対して初めて感じた憧憬が、当時からインプットされていたことに気付いたのです。「見たことがないものを見たい」というその感情は、社会人になって観測の仕事を始めるずっと前から、私の人生の線上にそっと置かれており、私を極地へ向かわせるきっかけになったのだと思います。 本書の舞台は、誰もが知る北極にも関わらず、あまり知られていない北極です。ノルウェーと北極点の間に位置する北極圏のスバールバル諸島に、ニーオルスンという小さな町があります。北極域の研究拠点とされるこの場所には、世界各国の観測施設があり、日本もニーオルスン基地と呼ばれる施設を持っています。南極の昭和基地は映画や書籍の題材にもなっているため有名ですが、ニーオルスン基地という名前は初めて聞く人も多いかもしれません。どちらも、極地を研究するための観測施設であり、私は観測を支援する技術職員として、現地に長期滞在することになりました。 両施設は南北の緯度以外に大きな違いがあり、また、昭和基地の滞在者が主に日本人の隊員で編成されているのに対し、ニーオルスン基地は、国際観測拠点である町の中に世界各国の人が滞在しています。観測という目的で、様々なバックグラウンドを持った人が同じ場所で暮らし集団生活を送り、そして、長い年月を経て世代交代が繰り返されると、地球の果ての極地といえども自ずと文化が生まれます。それは、外界から隔てられた環境のせいか、南極と北極で共通する特殊性があり、私が「極地カルチャー」と呼んでいるものです。そして、ニーオルスンでは、その土地が歩んできた歴史から、様々な要素が加わり、さらに独特の文化が生まれています。 本書は、私が現地で過ごした情景を綴ったものであり、仕事として携わったニーオルスンの観測についてはあまり書かれていません。というのも、原文は私が毎日書いていた日記をまとめたものだからです。職場宛に業務報告を中心とした日報を送っていたためか、この日記には、私が北極で実際に見たり聞いたりして感じたことが多く残されていました。徒然なるままに北極を描写した本書から、見たことのない「ニーオルスン」、そして、聞いたことのない「極地カルチャー」を感じ取って頂ければ幸いです。 - 版元から一言 - 北極といえば「冒険」のイメージがあるかもしれません。過酷を極める環境は、容易に行ける場所ではないからです。 そんな北極に、気候変動や宇宙分野などの研究・観測を行う、世界最北のサイエンスの町・ニーオルスンが存在します。この地に日本人として初めて長期滞在した、極地研の元職員であり元南極越冬隊員でもある著者が、現地での日々を豊富な写真とともに軽妙に綴った記録が本書です。 過酷な北極にあるニーオルスンとはどんなところなのか?どんな人が滞在しているのか?何をしているのか?4年間滞在した著者だからこそ書ける、現地で見た・感じたことを記した細かい描写は、まるで現地を旅しているかのよう。北極に対するイメージがガラッと変わるかもしれません。 - 著者プロフィール - 松下 隼士 (マツシタジュンジ) (著) 石川県金沢市生まれ。大学卒業後、海洋地球研究船の乗船技術者として世界各地の海洋観測に従事。その後、大気観測の技術者を経て、南極地域観測隊の夏隊、越冬隊、東京海洋大学の南大洋航海に参加。気候変動の研究観測に携わった経験を活かし環境NPOにて活動する。2019年より北極圏スバールバル諸島にあるニーオルスン国際観測拠点に長期滞在し、世界各国の滞在員と生活しながら研究観測に従事。2023年に富山へ移住。
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おこさま人生相談室 おとなのお悩み、おこさまたちに聞いてみました | 小林 エリカ
¥2,200
柏書房 ソフトカバー 348ぺージ 四六判 縦188mm 横128mm 厚さ16mm - 内容紹介 - 「なに? もっとこどもみたいにいうと思った?」 ――Ricoさん(7歳) 自分をかわいいと思えない。 父を老人ホームに入れたい。 地球温暖化への無関心が気になる――。 おとなたちの本気の悩みに、おこさまたち102人が本気で向き合う「いつもと逆」の人生相談。人気WEB連載、待望の書籍化! 「よくよく考えてみれば、年を重ねたからといって偉くなれるわけでもないし、いつも正しい答えを知っているとはかぎらない。 おとなだって悩むこともあるよね。 ひょっとすると、こどもの方が答えを知っていることだって、あるかもしれないよね。 というわけで、おこさま人生相談室、始めました。」 ――「はじめに」より ★本書に収録された、おこさまたちの回答より 「しあわせだったらいいかな」 「アニメ観て、ちょっといっぷく」 「2回深呼吸」 「軽い嘘とか役に立つこととかありますんで」 「わがままでいいよ」 「ほしゅわ ほしゅわは~」 「あさ娘さんを抱きしめて」 「理解を深めれば自分の気持ちも変わる」 「神様がくれた命を大切にしてほしい」 - 目次 - はじめに 第1章 将来のお悩み お別れの日が来るのが怖くて犬を飼うかどうか迷っている/77歳。月旅行に行きたいが……/娘が天涯孤独になることを想像して眠れない/etc… 第2章 心のお悩み いつもほかの人と比べてしまい劣等感を感じる/仕事のやる気スイッチが入らない/きれいじゃなくなるのが寂しい/etc… 第3章 生活と仕事のお悩み 悩んでいる間に時間ばかり過ぎている/やりたかった仕事なのに自分に向いていないのかも/仕事場で悪口を言われていた/etc… 第4章 育児のお悩み 赤ちゃんが泣き止まない時、気持ちがちょっとつらくなる/娘が保育園のお友達との関係で悩んでいる/「なんで学校に行かないといけないの?」と子どもに聞かれた/etc… 第5章 家族のお悩み 親が結婚しろとうるさい/父親がスマホ依存。家族が注意しても聞いてくれない/「長生きするんじゃなかった」と母が言う/etc… 第6章 友情や愛のお悩み 一緒にいても楽しくない人に友達になろうと言われた/彼氏の性格は好きなんだけど顔が好きになれない/子どもがまだ小さいのに主人と喧嘩が絶えない/etc… おわりに - 著者プロフィール - 小林 エリカ (コバヤシ エリカ) (著) 1978年生まれ。作家、アーティスト。 著書に小説『女の子たち風船爆弾をつくる』(毎日出版文化賞受賞)、『最後の挨拶 His Last Bow』、『トリニティ、トリニティ、トリニティ』、他。エッセイ『彼女たちの戦争 嵐の中のささやきよ!』、コミック『光の子ども』シリーズ、絵本『わたしは しなない おんなのこ』。訳書にサンギータ・ヨギ『わたしは なれる』。国内外の美術館やギャラリーでテキストと呼応するような展示もおこなう。 現在、「MilK MAGAZINE japon」で「おこさま人生相談室」第2弾を連載中。
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食の本 ある料理人の読書録 | 稲田 俊輔
¥1,067
集英社 2025年 集英社新書 ソフトカバー 224ぺージ 新書判 縦173mm 横106mm 厚さ11mm - 内容紹介 - 人生に必要なことはすべて「食べ物の本」が教えてくれた――。 読めば読むほど未知なる世界を味わえる究極の25作品。 食べるだけが「食」じゃない! 未曾有のコロナ禍を経て、誰もが食卓の囲み方や外食産業のあり方など食生活について一度は考え、見つめ直した今日だからこそ、食とともに生きるための羅針盤が必要だ。 料理人であり実業家であり文筆家でもある、自称「活字中毒」の著者が、小説からエッセイ、漫画にいたるまで、食べ物にまつわる古今東西の25作品を厳選。 仕事観や死生観にも影響しうる「食の名著」の読みどころを考察し、作者の世界と自身の人生を交錯させながら、食を〈読んで〉味わう醍醐味を綴る。 【作品リスト】 水上 勉『土を喰う日々』 平野紗季子『生まれた時からアルデンテ』 土井善晴『一汁一菜でよいという提案』 東海林さだお『タコの丸かじり』 檀 一雄『檀流クッキング』 近代食文化研究会『なぜアジはフライでとんかつはカツか?』 玉村豊男『料理の四面体』 野瀬泰申『食は「県民性」では語れない』 三浦哲哉『自炊者になるための26週』 加藤政洋/〈味覚地図〉研究会『京都食堂探究』 原田ひ香『喫茶おじさん』 千早 茜『わるい食べもの』 ダン・ジュラフスキー/[訳] 小野木明恵『ペルシア王は「天ぷら」がお好き?』 畑中三応子『ファッションフード、あります。』 上原善広『被差別の食卓』 吉田戦車『忍風! 肉とめし 1』 西村 淳『面白南極料理人』 岡根谷実里『世界の食卓から社会が見える』 池波正太郎『むかしの味』 鯖田豊之『肉食の思想』 久部緑郎/河合 単『ラーメン発見伝 1』・『らーめん再遊記 1』 辺見 庸『もの食う人びと』 新保信長『食堂生まれ、外食育ち』 柚木麻子『あいにくあんたのためじゃない』 森 茉莉/[編] 早川暢子『貧乏サヴァラン』 【著者プロフィール】 料理人、文筆家。 鹿児島県生まれ。 京都大学卒業後、飲料メーカー勤務を経て円相フードサービスの設立に参加。南インド料理専門店「エリックサウス」をはじめ、和食、ビストロなど、幅広いジャンルの飲食店の展開やメニュー開発を手がける。 レシピ本から随筆まで、あらゆる角度から食を探求する書き手としても活躍。 著書に『おいしいもので できている』『お客さん物語』『異国の味』『料理人という仕事』ほか多数。
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小名浜ピープルズ | 小松 理虔
¥2,530
里山社 2025年 ソフトカバー 168ぺージ 四六判 縦188mm 横127mm 厚さ18mm - 内容紹介 - 「他者(矛盾)を自分の中に招き入れ住まわせて、儀礼抜きに、迂路を介さず、問い問われ、問い直し、倫理を探し求めている」 ― 柳 美里( 小説家) 「〈中途半端〉の一語に自分の靄(かすみ)が晴れ、見知らぬ人々の顔がくっきりと見えてくる」 ― 三宅 唱( 映画監督) 東日本大震災と原発事故から10年。魅力的な地元の人々と話し、綴った、災間を生きるすべての人へ捧ぐ渾身の初のエッセイ 東北にも関東にも、東北随一の漁業の町にも観光地にもなりきれない。東日本大震災と原発事故後、傷ついたまちで放射能に恐怖し、風評被害は受けたが直接的被害は少なかった、福島県いわき市小名浜。著者は、この地で生まれ育ち〈中途半端〉さに悶えながら地域活動をしてきた。当事者とは、復興とは、原発とは、ふるさととは――10年を経た「震災後」を、地元の人々はどう捉え暮らしてきたのか。魅力的な市井の人々の話を聞き、綴った、災害が絶えない世界に光を灯す、渾身の人物エッセイ。 - 目次 - 「震災10年」と名物女将が守るチーナン食堂/処理水放出と海辺のまちの生業/老舗温泉旅館に生まれた原子力災害考証館/楢葉ルーツの解体業者がつくる未完の映画館/若き作家と響き合う常磐炭鉱の念/「被災地」であり、「被災地」でなかった双葉高校で/復興工事の現場から手繰り寄せる線/「そこにいく」から始まることーアシスタントの〈イチエフ〉視察記/流転する記者と重ね合う〈ふるさと〉/博覧強記の先輩と見渡す、複数ある世界/我が子と語り合う、10万年後のこと - 著者プロフィール - 小松 理虔 (コマツ リケン) (著) 1979 年福島県いわき市小名浜まれ。法政大学文学部卒業後、福島テレビ報道部記者、かまぼこメーカー広報などを経て2015年独立。小名浜でオルタナティブスペース「UDOK.」を主宰しつつ様々な分野の企画や地域のプロジェクトに携わる。18年『新復興論』(ゲンロン)で大佛次郎賞受賞。著書に『地方を生きる』(ちくまプリマー新書)、『新地方論』(光文社新書)、『新復興論 増補版』(ゲンロン)。共著に『ただ、そこにいる人たち』(現代書館)、『常磐線中心主義 ジョーバンセントリズム)(河出書房新社)、『ローカルメディアの仕事術』(学芸出版社)。
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元気のないおさむのにげにげ日記 うつ病クィアのみている日常 | 元気のないおさむ
¥1,870
花伝社 2024年 ソフトカバー 168ぺージ 四六判 - 内容紹介 - 「社会にはびこる不寛容、不正義、ままならなさ。それらをつぶさに反映し、生きる身体の記録」--少年アヤ推薦! 「精神障害」の「性的マイノリティ/クィア」に立ちはだかる日常の壁。トラウマ、パートナーとの関係、そして就労・社会保障……。ぐったり寝ながら、逃げながら、「生活」と「社会」改善をめざしてつづられた、真剣で、たまに笑える日々の記録。 性的マイノリティ・メンタルヘルスの問題から社会をみるコミックエッセイ&インタビュー - 目次 - まえがき 第1部 元気がない、生産性もない 第2部 精神障害と就労 第3部 寝たきりからの回復 あとがき - 著者プロフィール - 元気のないおさむ (ゲンキノナイオサム) (文・絵) 1995年九州生まれ。小学4年生で不登校になり、6年間を自室で過ごす。定時制高校に進学し、ゲイであることをカミングアウト。大学では教授からセクハラを受け、就職先ではパワハラを受けるというハラハラの人生。うつ病とパニック障害の治療中。
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【バーゲンブック】失われた雑談を求めて | 辻本 力
¥1,100
タバブックス 2022年 ソフトカバー 254ページ 四六判 定価:1980円 バーゲンブック: 定価よりも値引して販売することのできる新古本です。 (定価のおよそ50%〜70%ほどの価格で販売しています) 新品とはいえ、経年による劣化などが見られる場合もございますので、ご理解の上ご購入くださいませ。 - 内容紹介 - 雑談に飢えていた。企画会議でまったくアイデアが浮かばず、動謡したフリーライター。これはコロナ禍で人と会うことが難しくなり、いわゆる「雑談」ができなくなったからなのでは?そこで思いついた、ただただ雑談をする企画。とりとめのないお喋りのもたらす楽しさ、豊さ、下らなさ、愛しさがここにある!
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【バーゲンブック】ほろ酔い天国−ごきげん文藝 | 青木 正児 他
¥1,000
河出書房新社 2018年 ソフトカバー 238ページ 定価:1760円 バーゲンブック: 定価よりも値引して販売することのできる新古本です。 (定価のおよそ50%〜70%ほどの価格で販売しています) 新品とはいえ、経年による劣化などが見られる場合もございますので、ご理解の上ご購入くださいませ。 - 内容紹介 - 時代を代表する作家たちによるほろ酔いエッセイ41篇を収録したアンソロジー。飲み方の流儀、日本酒のうんちく、酒豪自慢、酒友との交遊などなど、呑まずに酔える「ごきげん文藝」第二弾。
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【バーゲンブック】つりが好き−アウトドアと文藝 | 井伏 鱒二 他
¥1,000
河出書房新社 2020年 ソフトカバー 188ページ 四六判 定価:1815円 バーゲンブック: 定価よりも値引して販売することのできる新古本です。 (定価のおよそ50%〜70%ほどの価格で販売しています) 新品とはいえ、経年による劣化などが見られる場合もございますので、ご理解の上ご購入くださいませ。 - 内容紹介 - 川で、海で、釣り堀で。釣りを愉しむ作家たちの傑作アンソロジー。釣りをするときの心、ともに釣る人たちとの会話、釣った魚で飲む酒……。
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【バーゲンブック】とにかく死なないためのしょぼい投資の話−お金がなくても生き抜こう | えらいてんちょう
¥900
河出書房新社 2020年 ソフトカバー 214ページ 定価:1540円 バーゲンブック: 定価よりも値引して販売することのできる新古本です。 (定価のおよそ50%〜70%ほどの価格で販売しています) 新品とはいえ、経年による劣化などが見られる場合もございますので、ご理解の上ご購入くださいませ。 - 内容紹介 - 会社で働くのがしんどい、起業もできない、でも、投資なんてムリ……。そんな生きづらさを抱えた人たちに向け「なるべくお金を使わない」、「投資というモノの考え方」についてお話しします!
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ポケットにカメラをいれて | 幡野 広志
¥1,760
ポプラ社 2025年 ソフトカバー 191ぺージ 四六判 - 内容紹介 - 写真を撮れば「自分」がわかる。好きなものも、好きな生き方も――「写真をどう撮るか」は「人がどう生きるか」ということとつながっている。幡野広志が「写真」について語ってきた言葉を厳選し、11本の書き下ろしエッセイ、48枚の写真とともに構成・編集のうえ、書籍化。ベストセラー『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』に続く、シンプルで素直な写真の撮り方・写真との付き合い方。 【目次抜粋】 ■写真を撮ろう 失敗をしよう 「恥ずかしい気持ちは一瞬」他 ■写真にはおおむね正解と明確な不正解がある 「間違った常識」他 ■世の中がいい写真で溢れてほしい 「誰に教わるか」他 ■伝えたいから写真を撮る 「いちばんつまらない質問」他 ■体験すること 感動すること 「人生の醍醐味」他 ■目でしっかりと見る 「写真を撮るより大切なこと」他 ■好きなものしか撮らない 「息子の寝顔」他 ■写真のために出かけない 「八王子にいてもパリにいる気分で」他 ■写真以外から写真を学ぶ 「写真の勉強はほどほどに」他 ■やりたいことをすぐにやる人になる 「撮りたいのに撮れない人」他 ■おもしろい人になる 「ぼくが思うおもしろい人」他 ■不幸な写真 「考えればわかるだろ」他 ■写真は考える仕事だ 「写真がうまい人は距離感を知っている」他 ■人柄も、関係性も、写真にうつる 「写真を見ればその人がわかる」他 ■つらいとき 疲れたとき 「パワハラと下心」他 ■写真を唯一のアイデンティティにしない 「自分のすべてを仕事に注がない」他 【本文より抜粋】 ぼくはたくさんの時間を写真に費やしました。だからとてもたのしい人生です。でも後悔があるとすれば、素晴らしい光景をファインダー越しに見すぎたことです。息子がうまれた瞬間もぼくはファインダー越しに見ていました。父親をやってるいまならわかるけどこれはダメだよ。(中略)写真を撮ることは人生を好きに生きることと似ています。みんな好きなように生きてください。ぼくは息子の撮るヘタな写真が好きです。うまく撮ることにそこまで価値はないです。それよりもいい写真を撮ることを考えましょう。 (「すこしは写真の話を」より) ※本書は、幡野広志さんの書籍、noteなどから厳選した言葉を加筆修正のうえ、1冊の書籍として編集したものです。
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「透明」になんかされるものか ――鷲田清一エッセイ集 | 鷲田 清一
¥2,035
SOLD OUT
朝日出版社 2025年 ソフトカバー 284ぺージ 四六判 - 内容紹介 - 哲学者・鷲田清一、6年ぶりのエッセイ集! ウクライナや震災、未知のウイルスなど、答えのでない出来事に隠れた問題の本質を、深くやさしい言葉で解き明かす。 日々流れてくるニュースをどう受け止めればよいかわからない人、さらに一歩踏み込んで考えてみたい人に。 ====== 疑いもなくじぶんはここにいる(はず)なのに、それがだれにも見えていない、 このことを「透明」というふうに表現している文章に、ここ数日間のあいだに立て続けに出会った。 見えているのにだれも見ていないものを見えるようにするだけでなく、 だれかの存在をそのように見えなくしている社会の構造そのものを見えるようにしていかなければならない。 社会について考えるということには、少なくともそうした課題が含まれているとおもう。」(プロローグより) ====== ・ウクライナやガザの地で起こっている戦争を、日本の私たちはどう受け止めればいいのか ・コロナウイルスの経験を人類は今後にどう生かすのか ・戦禍のウクライナから来日した詩人が話したこと ・旧ジャニーズや政治家の会見に見られる「ずるい言葉」 ・SDGsという「わかりやすい正しさ」が隠しているもの …… まぎれもなくそこにあるのに、 だれの眼にも映らないようにされている物事を、見えるようにする60篇。 ★考える足がかりとなる、読書リスト付き! - 著者プロフィール - 鷲田清一 (ワシダキヨカズ) (著) 1949年生まれ、哲学者。大阪大学教授・総長、京都市立芸術大学理事長・学長、せんだいメディアテーク館長などを歴任。哲学の視点から、身体、他者、言葉、教育、アート、ケアなどを論じるとともに、さまざまな社会・文化批評をおこなう。著書に『モードの迷宮』(ちくま学芸文庫、サントリー学芸賞)、『「聴く」ことの力』(ちくま学芸文庫、桑原武夫学芸賞)、『岐路の前にいる君たちに』(朝日出版社)、『所有論』(講談社、和辻哲郎文化賞)など多数。朝日新聞にて「折々のことば」を連載中。
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ATHÉ 1
¥550
PUY 袋の大きさ W135mm×H180mm 「ビール2杯分のアテ」になる ZINEです。ポテトチップスのような袋に ZINEやノベルテ ィが入っていて、ZINEを読めばビールがぐいぐい進む。 - 内容紹介 - 鳥の生態を研究する鳥類学者の川上和人さんに焼 鳥屋での楽しみ方を教えていただいたり、SMの 女王様に居酒屋にあるものだけでどういうプレイ ができるのかを披露していただいたり、専門家の 酒場の楽しみ方を収録。読めば、こちらだってお 酒が進むはず。オリジナルステッカー付き。 中身…ZINEとステッカー。
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ATHÉ 2
¥1,100
PUY 袋の大きさ W135mm×H180mm - 内容紹介 - メイン企画は「お品書き探偵」。画家のマメイケダ さんにお品書きの絵を描いてもらい、それを漫才 師・金属バットのお二人が見て、お品書きの酒場 が実際にどこにあるかを推理してもらいました。 マメイケダさんのお品書きポストカード、金属バ ットステッカー、オリジナルマッチ付き。 中身…ZINE、お品書きポストカード金 属バットステッカー、特製マッチ。
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くらすたのしみ 改訂文庫版 | 甲斐 みのり
¥770
サンクチュアリ・パブリッシング 2025年 ソフトカバー 256ぺージ 文庫判 - 内容紹介 - ベストセラー『地元パン手帖』の著者、文筆家・甲斐みのりによる、他愛のない日々がとても愛おしくなる暮らしの愉しみを綴った58の物語。
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たべるたのしみ 改訂文庫版 | 甲斐 みのり
¥770
SOLD OUT
サンクチュアリ・パブリッシング 2025年 ソフトカバー 256ぺージ 文庫判 - 内容紹介 - 人気文筆家・甲斐みのりが、永遠に輝き続けるおいしい味の記憶を綴った54の物語。
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FtMトランスジェンダーのぼくのことを話そう | 江里 ユウキ
¥1,650
講談社 2025年 ソフトカバー 176ぺージ 四六判 - 内容紹介 - 著者は体が女性で心が男性のトランスジェンダー。 5歳のときに初めて性別に対して違和感を持ち、小学5年生で初潮を迎えると、あまりのショックにトイレで泣き崩れたこともあった。 男の子との初恋、両親へのカミングアウト、不登校、自殺未遂、そして就職し「胸オペ」を受けるまで……。 セクシュアルマイノリティとして波乱万丈な人生を歩んできた著者が、今、自分のことがよくわからなくて不安を抱えている全ての人たちに贈る「生きやすい社会」へのメッセージ! 小学上級・中学から - 著者プロフィール - 江里 ユウキ (エザト ユウキ) (著) 20代、FtM。 性別で迷うすべての人たちへ。 こういう人もいるんだと、安心したり、参考にしたりしてもらえたらと思い書きました。
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星になっても | 岩内 章太郎
¥1,980
講談社 2025年 ソフトカバー 256ぺージ 四六判 - 内容紹介 - 最期に交わした会話、柩に供えたアップルパイ、死後に読んだ父の手記……そうやって、父の死について書いていくうちに起きた心境の変化は、私の、あるいは、私の哲学の核心に触れるものだった。 哲学者の著者が、父の死をきっかけに書き綴った、喪失と回復の道のりを優しくたどるエッセイ。 「どうしてじいじは死んじゃったの?」 息子の問いに、私はうまく答えることができなかった。 大切な人を亡くしたとき、私たちはどうやってそれを受け止めたらいいんだろう? 【装丁・装画】鈴木千佳子 - 目次 - はじめに 1. 十円玉と骨 2. 死んだらどうなるの 3. 盆踊りの夜に 4. 帰札 5. 聖橋にて 6. 追憶 7. 幸せを感じる練習 8. 死のイメージ――死と孤独α 9. 一周忌 10. 死の抑圧――死と孤独β 11. 喪失の後で 12. ローリー・ポーリー 13. 生きているうちに、死を語る――死と孤独γ 14. 父の手記 15. 母 16. 献杯 訃報を待つ おわりに - 著者プロフィール - 岩内 章太郎 (イワウチ ショウタロウ) (著) 1987年、札幌生まれ。豊橋技術科学大学准教授。早稲田大学大学院国際コミュニケーション研究科博士後期課程修了。博士(国際コミュニケーション学)。専門は現象学を中心にした哲学。著書に、『〈私〉を取り戻す哲学』(講談社現代新書)、『新しい哲学の教科書 現代実在論入門』(講談社選書メチエ)、『〈普遍性〉をつくる哲学 「幸福」と「自由」をいかに守るか』(NHKブックス)がある。
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おいしくってありがとう 味な副音声の本 | 平野 紗季子
¥2,310
河出書房新社 2025年 ソフトカバー 296ぺージ 四六判 縦188mm 横129mm 厚さ23mm - 内容紹介 - フードエッセイスト平野紗季子による人気ポッドキャスト、 『味な副音声 ~ voice of food ~』待望の書籍化! 配信200回を迎える膨大なエピソードから生まれた、愛おしくて新しい「食」のパワーワード集。あらゆる語彙を駆使して語られる、食べものの魅力をたっぷり詰め込んだ一冊です。 本書に登場するゲスト(掲載順) 稲田俊輔/渡辺康啓/田辺智加(ぼる塾)/?濱ねる/?谷川あかり/高山都/吉岡里帆/麻布競馬場/福田里香/鈴木ジェロニモ/ゆっきゅん/くどうれいん/生江史伸/平野レミ/稲田俊輔/鶴見昂/大?進/ハマ・オカモト/古舘佑太郎/湯澤規子/蓮見翔(ダウ90000)/在原みゆ紀/関祐介/柚木麻子/金田泰明 (モスフードサービス)/伊藤まさこ - 著者プロフィール - 平野 紗季子 (ヒラノ サキコ) (著) 1991年、福岡県生まれ。フードエッセイスト、フードディレクター。著書に『生まれた時からアルデンテ』、『私は散歩とごはんが好き(犬かよ)。』、『味な店 完全版』、『ショートケーキは背中から』など。
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作家とおやつ | 平凡社編集部
¥2,200
平凡社 2025年 ソフトカバー 288ぺージ B6変型判 - 内容紹介 - 毎日の気どらないおやつ、通い慣れた名店の逸品、幼いころ大好きだった忘れられないお菓子……。文豪や現代の人気作家、料理家、漫画家らによるエッセイ、詩、漫画、写真資料など59篇を収録。 【収録作品(掲載順)】 1 おやつの美学 いい時間のつくりかた 長田弘 ゴマじるこの作り方 平塚らいてう 氷 円地文子 窮屈 内田百けん 食は三代 わが思い出の玉子焼き 玉村豊男 『ふるさとの菓子』より 中村汀女 日本菓子と西洋菓子 広津和郎 『陰翳礼讃』より 谷崎潤一郎 第三十七課 お茶時(テイータイム) 岡本かの子 『仰臥漫録』より 正岡子規 ラムネ 徳川夢声 カキ氷とアイスクリーム より 井上ひさし デザート 林望 無考えなこびと 村上春樹 夢のおやつ 角田光代 『桐の花 抒情歌集』より 北原白秋 お茶の時間 水木しげる 2 名店のあの味を 粟ぜんざい──神田〔竹むら〕 池波正太郎 豆と寒天の面白さ 安岡章太郎 蜜豆のはなし 吉行淳之介 大正十二(一九二三)年八月十三日 谷口喜作宛書簡 芥川龍之介 ハート型のビスケット 森三千代 巴里点心舗 木下杢太郎 『日本郷土菓子図譜』全三巻 より 武井武雄 冬は今川焼きを売り夏は百姓/夢屋エレジー 深沢七郎 コウシロウのお菓子 小川糸 わがし いしいしんじ 菓子の楽しみ 弘前・旭松堂「バナナ最中」 土井善晴 梅屋敷 福田屋 若菜晃子 鯛焼きの踊り食い 岡本仁 赤福先輩、相変わらずマジこしてますね! カレー沢薫 3 菓子はノスタルジィ 甘いもの 増谷和子 カステーラ・ノスタルジア 江戸川乱歩 甘党 杉山龍丸 今川焼とお輝ちゃん 沢村貞子 甘い話 岸田國士 父のせつないたい焼き 吉本隆明 小さな白い鳩 立原えりか 図書室とコッペパン 小川洋子 忘れられない味2 森絵都 焼きいもと焼き栗 ウー・ウェン サクマドロップスとポッキー 伊藤まさこ 「うまい棒」にも若ぶる私 伊藤理佐 4 甘味いまむかし 縁日の思い出、ゲンゴロードーナツ 甘糟幸子 それでも飲まずにいられない より 開高健 マロン・グラッセの教え 獅子文六 金平糖 寺田寅彦 バナナ 堀口大學 願望の菓子 宇野千代 菓子の思い出 尾崎士郎 「汗に濡れつつ」より 石川啄木 菓子と文明との関係を論ず 佐藤春夫 茶菓漫談 木村荘八 買食い 片山廣子 アイスクリーム博士 長新太 いちごの風合 田辺聖子 お菓子の国のカスタード姫 片山令子 民芸おやつ 福田里香 最期に食べるもの 平松洋子