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みんなの社会的処方 人のつながりで元気になれる地域をつくる | 西 智弘, 岩瀬 翔, 西上 ありさ, 守本 陽一, 稲庭 彩和子, 石井 麗子, 藤岡 聡子, 福島 沙紀
¥2,200
学芸出版社 2023年 ソフトカバー 256ページ 四六判 - 内容紹介 - 孤立という病に対し薬ではなく地域の人のつながりを処方する「社会的処方」。日本での実践はまだ始まったばかりだ。いま孤立しているかどうかや、病気や障がいの有無、年齢に関わらず、「誰もが暮らしているだけで自分の生き方を実現できるまち」をどうつくるか。世界と日本の取り組みに学び、これからのビジョンを示す一冊。 - 目次 - はじめに 社会的処方はもっと自由でいい ■Chapter1 社会的処方の「3つの理念」 人間中心性 エンパワメント 共創 「支援する」とはどういうことか 社会的処方の「型」 社会的格差と、広がる自己責任論 ■Chapter2 孤独・孤立の現状 若者を含めた「居場所」はどのように作れるのか REPORT│小杉湯│西 智弘 90年間建ち続けてきた「場」としての力 社会に必要な、インフラとしての銭湯 「開くのではなく、閉じない」からの相補う関係性 小杉湯「的な場」が持つ、社会的処方としての意義:社会的行方不明者をつくらない 社会的処方の進化 Green/Blue Social Prescribing REPORT│Nami-nications│西智弘 サーフィンを通じてつながる Nami-nications アダプティブ・サーフィンが変えていくもの Green/Blue Social Prescribingの広がり 働かざるもの食うべからず「ではない」 ■Chapter3 社会的処方と世界・日本の動き REPORT│イギリス・フルーム│岩瀬翔 イギリス・フルーム 誰もがリンクワーカーになれる町 MakeaSpark まずは何か動き出そう 「人間の道しるべ」作戦 おせっかい住民をエンパワメントする コロナ禍を経て本質を掴んだ市民リンクワーカー達 ヘリテージコネクター/グリーンコミュニティコネクター 世界の社会的処方の現在地 言葉が全てではない 日本における「モデル事業」 名張と養父 REPORT│名張市│西上ありさ 厚労省モデル事業:名張市/ステイホームダイアリーと社会的処方の展開 REPORT│養父市│守本陽一 厚労省モデル事業:養父市 様々なセクターがまずつながる 医療を起点とした社会的処方の実践 養父市におけるリンクワーカー養成講座 小規模多機能な公共空間「だいかい文庫」 「孤独・孤立対策推進法」とその意義 ■Chapter4 社会のなかで生きることが元気につながる EPISODE│オバケのタムタム&studio FLAT│西智弘 バリアを超えて才能を届ける StudioFLATの取り組み 障がいのある無しに関わらず、良いものは良い アートと障がいと社会的処方的な意義 アートを通じて、人と社会がつながっていく REPORT│アートと社会的処方│稲庭彩和子 アートはずっと存在している。それはなぜなのか? アートと文化でウェルビーイングを増進 「とびらプロジェクト」と社会的処方の共通項 私たちの目指すこと アートコミュニケータとソーシャルな鑑賞法 「きく力・みる力」がケアする力になる REPORT│Dance Well│西智弘 Happy! Dance Well 美術館の内外、そしてアート作品を利用して自らを表現する 身体表現を使って、他人と会話する ダンスレッスンではないのに、結果的にダンスになっている アートがもつ力で変わっていったAさん アートが持つ「ケアの力」 無意識の差別をこえていく REPORT│高齢者福祉施設 西院│西智弘 「要介護」? 関係なく夢は叶えられる 「はたらく」こと=生きるをつくること 「参加」からはじめる 就労とお金の問題 ■Chapter5 暮らしているだけで元気になれるまちをつくる おせっかいのエンパワメントは意外と効く REPORT│おせっかい会議│石井麗子 地域おせっかい会議の風景 コミュニティナースと健康おせっかい まちの身近な存在、郵便局がおせっかいのハブになる 「共感・挑戦・ネットワーク」の実践支援プロセス まちへ飛び出し声を拾い続ける事務局 社会的処方の視点からみた地域おせっかい会議 やればやるほど楽しいことが大きくなる おせっかいが育む優しい目 REPORT│ほっちのロッヂ│藤岡聡子 診療所とまちの居場所が複合された「ほっちのロッヂ」 発地(ほっち)にある森小屋を起点に 私たちは人の何を捉えているのか 自分の関心のあることに掛け合わせていく ケアする・される関係性の逆転は台所から 大切な人を亡くした人が、「あのね…」と話せる部屋があるといい─福島沙紀 おわりに この本で伝えたかったつのこと 暮らしの保健室・川崎/社会的処方研究所はどうなっているか/社会的処方の未来 - 著者プロフィール - 西 智弘 (ニシ トモヒロ) (著/文) 川崎市立井田病院医師/一般社団法人プラスケア代表理事 2005年北海道大学卒。室蘭日鋼記念病院で家庭医療を中心に初期研修後、川崎市立井田病院で総合内科/緩和ケアを研修。その後2009年から栃木県立がんセンターにて腫瘍内科を研修。2012年から現職。現在は抗がん剤治療を中心に、緩和ケアチームや在宅診療にも関わる。一方で、一般社団法人プラスケアを2017年に立ち上げ代表理事に就任。「暮らしの保健室」や「社会的処方研究所」の運営を中心に、「病気になっても安心して暮らせるまち」をつくるために活動。日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医。著書に『社会的処方 孤立という病を地域のつながりで治す方法』(学芸出版社)、『緩和ケアの壁にぶつかったら読む本』(中外医学社)、『がんになった人のそばで、わたしたちにできること』(中央法規出版)他多数。 岩瀬 翔 (イワセ カケル) (著/文) 式根島診療所所長 西上 ありさ (ニシガミ アリサ) (著/文) studio-L 守本 陽一 (モリモト ヨウイチ) (著/文) 一般社団法人ケアと暮らしの編集社代表理事/兵庫県豊岡保健所 稲庭 彩和子 (イナニワ サワコ) (著/文) 独立行政法人国立美術館国立アートリサーチセンター 石井 麗子 (イシイ レイコ) (著/文) 一般社団法人プラスケア 藤岡 聡子 (フジオカ サトコ) (著/文) 軽井沢町・大きな台所と診療所があるところ ほっちのロッヂ共同代表 福島 沙紀 (フクシマ サキ) (著/文) 一般社団法人プラスケア
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気のはなし 科学と神秘のはざまを解く | 若林 理砂
¥1,870
ミシマ社 2022年 ソフトカバー 208ページ 四六判 縦188mm 横128mm 厚さ17mm - 内容紹介 - 怪しくない、難しくない、抜群におもしろい! 人気鍼灸師が中国の古典から現代科学の知見までを用いて解説。 誰もが気になる気の世界が、ついにわかる!? ミシマ社創業15周年記念企画 「気」という文字の起源、孔子・荘子・老子・孟子の考えた「気」、易や風水の「気」、東洋医学の「気」、科学の「気」、日常の「気」、武術の「気」、鬱と「気」…etc. 鍼灸師として、「科学の目で見た解剖学・生理学ベースの治療」と「なんだかわからないけれど効く治療」を絶妙なバランス感覚で扱う著者だからこそ書けた、広大で多種多彩な「気」の世界!! 本書を読むと、理屈だけではわからない「気」の世界を理解し、東洋医学や養生をより深く捉え実践できるようになります。 - 目次 - 1章 気の起源 2章 孔子・老子・荘子の気 3章 孟子・道教の気 4章 易と風水の気 5章 東洋医学の気 6章 科学の気 7章 養生と気 - 著者プロフィール - 若林理砂 (ワカバヤシリサ) (著/文) 臨床家・鍼灸師。1976年生まれ。高校卒業後に鍼灸免許を取得。早稲田大学第二文学部卒(思想宗教系専修)。2004年にアシル治療室を開院。予約のとれない人気治療室となる。古武術を学び、現在の趣味はカポエイラとブラジリアン柔術。著書に『絶対に死ぬ私たちがこれだけは知っておきたい健康の話』(ミシマ社)、『安心のペットボトル温灸』(夜間飛行)、『決定版 からだの教養12ヵ月――食とからだの養生訓』(晶文社)など多数。
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絶対に死ぬ私たちがこれだけは知っておきたい健康の話 「寝る・食う・動く」を整える | 若林 理砂
¥1,760
ミシマ社 2018年 ソフトカバー 192ページ 四六判 縦18mm 横12mm 厚さ1mm - 内容紹介 - 現代人よ、もっと、もっと、もっと寝よう! 体とのつき合い方がわかり、3カ月で不調が改善。 人気鍼灸師が実践する現代版・養生法 ・寝る時間は、3重の締め切りを設定して死守する ・寝室と布団内の温度と湿度が、睡眠の質を決める ・食事の半分は野菜を食べる ・野菜多めの食養生が、花粉症も軽減させる ・運動は、約7分のラジオ体操だけでいい ・初期のインフルエンザも葛根湯で治せる…etc. 具体的なアドバイスが満載。 (本書の現代版・養生を3カ月続けたら)おそらくは3カ月を待たずにだいぶいろいろな不調が改善してきていると思います。1年続けたら、季節ごとに出る不調の出方が軽減していることに気づくはずです。2年続けられたら、「自分はこんなに元気な人だったのだ」と思えるようになります。…そこまで続けられたら、みなさんの生活そのものが養生になっているはず。続けていけばいくほど、気力体力、それと無駄に使わなかった分の財力が増えていきますから、あとは、「ああ楽しかった」と息をひきとるその日まで養生と生きる楽しみを繰り返していくことです。 ――本文より - 目次 - はじめに 第1章 健康法の棚卸し 第2章 「ハレ」と「ラク」が招く不健康 第3章 「寝る・食う・動く」の時間を決める 第4章 「寝る・食う・動く」の質を高める 第5章 風邪は引き始めに東洋医学で治す 第6章 生活そのものが養生になる おわりに - 著者プロフィール - 若林理砂 (ワカバヤシリサ) (著/文) 臨床家・鍼灸師。1976年生まれ。高校卒業後に鍼灸免許を取得。早稲田大学第二文学部卒(思想宗教系専修)。2004年に東京・目黒にアシル治療室を開院。現在、新規患者の受け付けができないほどの人気治療室となっている。古武術を学び、現在の趣味はカポエイラ。著書に『東洋医学式 女性のカラダとココロの「不調」を治す44の養生訓』(原書房)、『安心のペットボトル温灸』『大人の女におやつはいらない』(夜間飛行)、『その痛みやめまい、お天気のせいです――自分で自律神経を整えて治すカンタン解消法』 (廣済堂出版健康人新書)、など多数。
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ケアとアートの教室 | 東京藝術大学 Diversity on the Arts プロジェクト(編集)
¥1,980
左右社 2022年 ソフトカバー 248ページ 四六判 - 内容紹介 - 藝大でアート? 東京藝術大学学生と社会人がともに学んだ「アート×福祉」プロジェクトの記録 アートという光を当てると、見えないものが見えてくる 「死にたい人の相談にのる」という芸術活動 認知症を老人の方とつくる演劇で疑似体験 お葬式まで出すホームレス支援 セックスワーカーの法律相談 西成のおばちゃんと立ち上げるファッションブランド トリーチャーの当事者と考える「普通」とは何か 介護、障害、貧困、LGBTQ+、そしてアート。様々な分野で活躍する人々と、東京藝術大学 Diversity on the Arts プロジェクト(通称DOOR)の受講生がともに学び、考える。 そこから見えてきたのは、福祉と芸術が「人間とは何かを問う」という点でつながっているということ。 ケアとアートの境界を行く17項!
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謎の症状 心身の不思議を東洋医学からみると? | 若林 理砂
¥1,980
ミシマ社 2024年 ソフトカバー 256ページ 四六判 - 内容紹介 - 病院に行くほどではないけれど、ちょっと困る。 □歩くと体がかゆくなる □疲れるとジャンキーなものを食べたくなる □マニキュアを塗ると息が苦しくなる…etc. そんな64の症状を、人気鍼灸師が医学古典を元に解説&アドバイス。 本書を読むと、謎の症状の改善法がわかるだけでなく、東洋医学的な心身の問題の読み解き方を知り、養生の実践に活かすことができます。 私たち鍼灸師が「謎の症状」に遭遇する確率は非常に高く、おそらく医師よりもかなりの高頻度だと思われます。理由の一つが、問診にかける時間の長さです。東洋医学ではさまざまな訴えをこと細かに聞いて、それらを総合して治療方針を決めます。なぜなら、まったく関係がないように見える症状であっても、同じ根っこを持っていることが多々あるからです。(…)体にまつわる「なんじゃこりゃ⁉」に東洋医学がどんな答えを出していくか、楽しんでいただければ幸いです。――「はじめに」より - 目次 - 第1章 寝るの謎 第2章 食うの謎 第3章 動くの謎 第4章 皮膚の謎 第5章 出もの腫れものの謎 第6章 心の謎 第7章 クセの謎 第8章 とにかく謎! - 著者プロフィール - 若林理砂 (ワカバヤシ リサ) (著/文) 臨床家・鍼灸師。1976年生まれ。高校卒業後に鍼灸免許を取得。早稲田大学第二文学部卒(思想宗教系専修)。2004年にアシル治療室を開院。予約のとれない人気治療室となる。古武術を学び、現在の趣味はカポエイラとブラジリアン柔術。著書に『絶対に死ぬ私たちがこれだけは知っておきたい健康の話』『気のはなし』(ミシマ社)、『安心のペットボトル温灸』(夜間飛行)、『決定版 からだの教養12ヵ月――食とからだの養生訓』(晶文社)など多数。
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とまる、はずす、きえる ケアとトラウマと時間について | 宮地尚子, 村上靖彦
¥2,200
青土社 2023年 256ページ 四六判 - 内容紹介 - トラウマ研究と、医療・福祉の現象学の第一人者が、具体と抽象を行き来しながら紡ぎ出す、比類なき対談集。 「学問的な硬い概念では取りこぼされる人間の経験の微細なニュアンスについて、考察することへと宮地さんも私もいざなわれた(「まえがき」より)」――村上靖彦 「表面的な言葉の群れにとどまらない、なにか微かだけれども、底流に流れている大切なものを拾い続けられたらと思う(「あとがき」より)」――宮地尚子