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朝おやつ|甲斐 みのり
¥1,320
mille books 2023年 ソフトカバー 192ページ 四六判 - 内容紹介 - 甘美な口福に満ちた、芳醇なお菓子文学 「朝おやつ」として愛食する43の甘味の記憶をめぐる物語 全国を旅して見つけた美味しい甘味の魅力を、優しい筆到で丁寧に描いてきた文筆家・甲斐みのり。 朝おやつとして愛食する甘味たちを、美味しさが溢れ出す美しい写真と共に丁寧に描きました。 朝おやつが運んでくれた大切な人たちとの出会い、そして別れ。 甘いだけではない物語の数々は、誰もの心の奥にある甘い記憶を思い出し、懐かしい人や風景が鮮明に呼び起こされます。 甲斐みのりの集大成といえる、お菓子愛に満ちた名随筆集がここに完成! 装画は画家・湯浅景子が「ゼリーのイエ」を美しい切り絵で表現しました。
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味つけはせんでええんです|土井 善晴
¥1,760
ミシマ社 2023年 ソフトカバー 208ページ B6変 縦168mm 横120mm 厚さ13mm - 内容紹介 - 「なにもしない」料理が、 地球と私とあなたを救う。 AIの発達、環境危機、経済至上主義… 基準なき時代をどう生きるか? 人間とは、自由とは、幸せとは。 「料理」を入り口に考察した壮大な著! 土井節炸裂、一生ものの雑文集。 『ちゃぶ台』の名物連載、ついに書籍化。 レシピとは人の物語から生まれたお料理のメモ。他人のレシピは他人の人生から生まれたもの。でも本来、料理は自分の人生から生まれてくるものです。それがあなたの料理です。つたなくっても、自信がなくっても、私はいいと思います。「味つけせんでええ」というのは、それを大切にすることだと思っているのです。 一生懸命お料理すればそこにあなたがいるのです。お料理するあなたが、あなたを守ってくれるのです。――「まえがき」より ●目次 1 料理という人間らしさ 2 料理がひとを守ってくれる 3 偶然を味方にする――「地球と料理」考 4 味つけはせんでええんです 5 料理する動物 6 パンドラの箱を開けるな!
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玉村豊男のポテトブック|玉村 豊男
¥1,980
朝日出版社 2023年 ソフトカバー 128ページ B5変形 - 内容紹介 - ジャガイモをめぐる知的冒険「ポテトチップスはクレームから生まれた?」「フレンチフライは戦争とマックで世界に広がった?」「ジョエル・ロブションの、世界一のマッシュポテトの作り方とは?」ジャガイモの起源から歴史、食文化、料理法など、ユーモアあふれる文章で、徹底的に思考した一冊。美しいイラストレーションで繰り広げられる、レシピ本でも、エッセイ集でもない、読んで美味しい、見て楽しい、まるごとポテトブック! 【目次】はじめに 伊丹十三さんの思い出ポテトをめぐる物語 夜のカフェで/ミスター・リーズのサンドイッチ/新大陸の贈りもの/不謹慎な植物/戦乱と飢饉のヨーロッパ/タラとジャガイモの出会い/ジャガイモの食べ方/郷愁のブランダード/海を泳ぐ黄金/ニューファンドランド/スープの語源/失われたパン/土のないジャガイモ畑/イモに月が出ている/アイリッシュ・シチュー/ジャガイモ掘り ジャガイモという不思議な植物 コモンポテト/ノアの箱舟/ジャガイモ博士に聞く/インカ帝国の知恵 ポテトの料理法ポテトチップス/フレンチフライ/ベークドポテト/ローストポテト/ハッシュブラウン/マッシュポテト/ポテトサラダ―― コラム <ミスター・リーズのサンドイッチ><夜のカフェで><ジャガイモ掘り><料理の四面体><和食とジャガイモ>おわりに 家庭菜園からの報告
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台所珈琲の手びき|余白珈琲
¥660
余白珈琲 2023年 ソフトカバー 40ページ A5判 - 内容紹介 - 神戸の小さな海町の坂の上で、ご夫婦でコーヒー豆屋を営む「余白珈琲」から届いた本です。 ○「憧れ」と「虚しさ」のあいだで、「愛おしさ」に揺られながら。降っても晴 れても、自分でつくる今日の味。 ○生活のなかで愉しむコーヒーの手びきをつくりました。数学の公式のような レシピを、ただただ載せていくだけでなく、その周辺の流れを描くことで、自 分でレシピをつくることができるようなものを意識しました。 (以下「おわりに」より) コーヒーを淹れることは、ほんとうに「ちょっとしたこと」です。(...)ささ やかなこと、ちっぽけなこと、なんでもないこと、平凡なこと、すごくないこと、 誰にでもできること。そのような行為だからこそ、人と人との間に、この世の 中のさまざまなすき間に、するりするりと入っていくのです。 ≪目次≫ のれんを掲げる (第一部)味わいを眺める/新鮮な豆を買う/好みの豆を買う/豆を常備する /白湯を飲む (第二部)調理を工夫する/おいしい味を引き出す/厄介な味と付き合う/味 をはかる/流れをはかる コーヒー道具 ドリップの実演 おわりに
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日本の自然をいただきます 山菜・海藻をさがす旅|ウィニフレッド・バード, 上杉 隼人(翻訳)
¥2,200
亜紀書房 2023年 ソフトカバー 320ページ 四六判 - 内容紹介 - 〈北海道から九州まで〉 古代薫る地を往き、食べた、〝原日本〞の風景と暮らしに迫る異文化食紀行 ---------------------- 蕨(ワラビ)/ 蕗(フキ) 屈(コゴミ)/ 楤の木(タラノキ) 薇(ゼンマイ)/ 蕗の薹(フキノトウ) 栃の実(トチノミ)/ 孟宗竹(モウソウチク) 行者大蒜(ギョウジャニンニク)/ 山葵(ワサビ) 若布(ワカメ)/ 天草(テングサ) 海蘊(モズク)/ 茗荷(ミョウガ) 杉菜(スギナ)/ 銀杏(ギンナン) 二輪草(ニリンソウ)/ 大姥百合(オオウバユリ)…… 農耕以前よりこの国で食べられてきた野草や海藻。 「栽培作物」にはない、その滋味あふれる味わいと土地ごとの記憶をたどる旅が、今はじまる。 ──〈和歌の世界に誘われながら、時空を超えた食の旅へ〉 前書きなど 日本の豊饒な自然に触れることで、食料を大切にしたいと思えるし、ささやかな料理の楽しみが味わえる。こうした気持ちは栽培食物からはまず得られない。(「はじめに」より) - 著者プロフィール - ウィニフレッド・バード (ウィニフレッド バード) (著/文) 新聞記者、翻訳者、ライター。米国マサチューセッツ州・アマースト大学で政治学を学ぶ。2005年に来日し、英語教師、ジャーナリストとして活動。長野県松本市、三重県御浜町など地方都市で暮らしながら全国各地へ足を運び、広く日本の野草や海藻文化に触れる。環境問題、科学、建築などに関する記事をThe Japan Times, Kyoto Journal, San Francisco PublicPress, Pacific Standard, NPRなどに寄稿。 翻訳書に、Fox Tales(森見登美彦『きつねのはなし』)、The Pretty Boy in the Attic(西尾維新『屋根裏の美少年』)、Wolf Children:Ame & Yuki(細田守『おおかみこどもの雨と雪』)などがある。 現在はウィスコンシン州ドア郡ワシントン島で家族と生活しつつ、精力的に執筆、翻訳活動を続けている。長く料理に親しみ、天然野菜も栽培野菜も楽しく調理する。 上杉 隼人 (ウエスギ ハヤト) (翻訳) 翻訳者(英日、日英)、編集者、英文ライター・インタビュアー、英語・翻訳講師。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業、同専攻科(現大学院の前身)修了。訳書にマーク・トウェーン『ハックルベリー・フィンの冒険』上・下(講談社青い鳥文庫)、ジョリー・フレミング、リリック・ウィニック『「普通」ってなんなのかな 自閉症の僕が案内するこの世界の歩き方』(文藝春秋)、『アベンジャーズ エンドゲーム』(講談社)、『スター・ウォーズ「マンダロリアン」シーズン1 公式アートブック』(グラフィック社)、マイク・バーフィールド『ようこそ!おしゃべり歴史博物館』(すばる舎)、ミネルヴァ・シーゲル『ディズニーヴィランズ タロット』(河出書房新社)、ジョン・ル・カレ『われらが背きし者』(共訳、岩波現代文庫)ほか多数。
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自分のために料理を作る : 自炊からはじまる「ケア」の話 | 山口祐加, 星野概念
¥1,870
晶文社 2023年 ソフトカバー 360ページ 四六判 - 内容紹介 - 「自分のために作る料理」が、様々な悩みを解きほぐす。その日々を追いかけた、実践・料理ドキュメンタリー。【磯野真穂さん(文化人類学者)推薦!】食べることは生きること。なのに、自分のための料理は億劫。それはなぜ?料理を愛する著者が贈る、これまでにない料理本。 * * *著者のもとに寄せられた「自分のために料理が作れない」人々の声。「誰かのためにだったら料理をつくれるけど、自分のためとなると面倒で、適当になってしまう」。そんな「自分のために料理ができない」と感じている世帯も年齢もばらばらな6名の参加者を、著者が3ヵ月間「自炊コーチ」! その後、精神科医の星野概念さんと共に、気持ちの変化や発見などについてインタビューすることで、「何が起こっているのか」が明らかになる――。「自分で料理して食べる」ことの実践法と、その「効用」を伝える、自炊をしながら健やかに暮らしたい人を応援する一冊。 * * *【目次より】料理は大変だと思っているあなたにStage1 料理の問題たち 1 料理についてこんがらがってしまっていること 2 自分のために料理するのって難しい?Stage2 実践!自分のために料理を作るStage3 自分のために料理を作る七つのヒント絶対に自炊して欲しい、なんて言えないおまけ・本書で紹介したレシピ しょうが焼き ワンパンで作れる「トマトツナパスタ」 レンチンで作れる「シーフードカレー」 好きな野菜で作れる豚汁 カブの葉とじゃこの炒め物 カブとしらすのサラダ 目次 まえがき 料理は大変だと思っているあなたに Stage1 料理の問題たち 1 料理についてこんがらがってしまっていること 「理想の家庭料理像」に押しつぶされそうになっていませんか? 食事は決めることが多すぎる 献立を立てるのは大仕事 気楽に料理がしたいと思いながらもできないのはなぜ? 誰も褒めてくれない問題/料理の面白さ、楽しさがいまいちわからない 家事をする元気がない 自分の料理に自信が持てない。おいしそうと思えない 料理上手のSNSがたまにしんどく感じられるのはなぜ? 料理と自尊心との密接な関わり 2 自分のために料理するのって難しい? 何のために料理するのか目的を絞ろう 自分を大事にするための料理 自炊は自分の帰る場所を作ること 世界でたった一人のオーダーメイドな料理人の誕生 Stage2 実践!自分のために料理を作る 01 土門さん第1回【30代・女性・執筆業】 料理とは何か/調理の基本/調味の基本/レシピを見ないでしょうが焼きを作る/新しいしょうが焼きにチャレンジする/まとめ 02 藤井さん第1回【30代・男性・会社員】 自炊のモチベーションの上げ方/トマトパスタを作っていく/料理は途中でやめたっていい/夕食はイベント化されすぎている?/包丁、まな板は使わずカレーを作る/食べることをもっと楽しもう 03 横山さん(仮名)第1回【30代・女性・会社員】 料理は体力のあるうちにやる/隙間時間の一手間が料理のハードルを下げる/食習慣を作る心を見つめてみる/料理は自分らしくなるレッスン/「世の中は壮大な役割分担」/疲れていると、料理はできない/豚汁の下ごしらえをする/豚汁の合間にカブサラダ作り/カブサラダが完成/味噌が溶き残ってもご愛嬌/ヘルシーな食事が自分で作れた * 対話の時間を味わいたい――星野概念 * 01 土門さん第2回【30代・女性・執筆業】 おいしさの九割は安心感でできている/食べることに対して積極的になりました/きついダイエットをしていた一〇代、二〇代/料理は音楽と似ている/レシピの余白を読み解く/まとめ 02 藤井さん第2回【30代・男性・会社員】 目玉焼きで気分が上がるという気づき/料理で知りたいのはレシピだけじゃない/「小料理屋形式」のメリット/山口式スーパー改革案?/「自分のために料理ができない」とは/コンビニおにぎりは一点だけど袋麵は〇・五点/無限に語れる料理のあれこれ/自分を喜ばせて「大丈夫」を担保する 03 横山さん第2回【30代・女性・会社員】 一ヵ月でここまで変わった/気分の浮き沈みが激しいんです/気分の安定のために味わい始めました/料理は「今、ここ」に集中させてくれる/西洋医学ではわからない食のリアル/料理は無心になれる/長続きする幸せ 04 伊藤さん第2回【30代・女性・会社員】 料理は筋トレなんだな/仕事はできても料理ができない私/作る人が一番えらい/母の食卓の愛おしさとコンプレックスと/置いてきた宿題の解き方/評価されない、自分が満たされる世界/自分の身体にしたがい、知恵をつける/自分の「子ども」を解放しよう 05 小山田さん第2回【20代・女性】 料理のプロなのに、料理ができない/優しさがプライベートを浸食してくるとき/自分を喜ばせられた幸せ/人間関係のトラウマが「合わせる私」を作っている/優しくておいしくて幸せ、でも食べたらなくなってしまう/続ける中でわかることがある/過程を「味わう」/「味わい」の喜びは背中で示す/今やっていることを感じる/「味わいアンテナ」を伸ばそう/試行錯誤こそが「味わい」 06 川崎さん第2回【50代・女性・販売員】 お弁当を買う日もあります/「料理のテトリス」/一人だとついおやつを食べてしまう/一人になった寂しさと自由さ/原発事故の爪痕とコロナ禍の家族の変化/火を使わない夏の料理が知りたい/川崎さんのお料理、食べてみたいな Stage3 自分のために料理を作る7つのヒント 1 六名の参加者に三ヵ月間レッスンをしてみて 調理の「なぜ」がわかると、他の料理にも応用できる 億劫なことはやらなくていい 日々の食べているものをもっと肯定しよう 自炊について話す機会の必要性 2 自分のために料理を作る七つのヒント ヒント①:自分が食べたいものを作る ヒント②:結果ではなく、プロセスに集中する ヒント③:作った料理を細かく評価せず、やりすぎくらい自分を褒める ヒント④:下手な自分を愛でる ヒント⑤:他人と比べない ヒント⑥:心の中の小さな自分に作ってあげる ヒント⑦:環境を変える あとがき 絶対に自炊して欲しい、なんて言えない おまけ 本書で紹介したレシピ しょうが焼き ワンパンで作れる「トマトツナパスタ」 レンチンで作れる「シーフードカレー」 好きな野菜で作れる豚汁 カブの葉とじゃこの炒め物 カブとしらすのサラダ
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私と世界をつなぐ、料理の旅路 ー14人の「私が料理をする理由」 | LCインセクツ(編集)
¥2,420
LLCインセクつ 2023年 ソフトカバー 168ページ A5判 - 内容紹介 - ポーランドのポンチキ、ポルトガルの鶏の炭火焼き、 モロッコのタジン鍋…… 世界の国々の料理やお菓子を手がけ、店やケータリングという形で向き合い続ける女性たち。彼女たちは、なぜその国の料理を手がけるようになったのだろうか? その軌跡を辿ってみると、純粋に料理が好きで料理人を目指したという人もいれば、惹かれた国を追いかけているうちに料理を始めたという人もいる。料理を通して自分のルーツに触れた人もいれば、どこか心の中に通ずるものを得た人もいる。 料理という行為は、多くの人にとって身近なものであるけれど、それは単に食事を作ることだけでなく、さまざまなことにつながっている。 思い出を反芻すること。知らない世界を覗くこと。科学者のように探究すること。受け継ぐこと……。 世界各国の料理に携わる14名の女性たちのエピソードを通した、食べるだけでない料理の姿と、そこから広がる人生の物語を収録。 <本書で紹介する14名> インド料理[vanam]落合亜希子さん インド料理[Samosa wala Timoke]北村朋子さん ベトナム料理[ベトナム料理研究所]ユキさん 台湾料理[小部屋莉婷子]りてこさん メキシコ料理[メシカ]山口恭子さん 世界のごはん[TABEBITO]石原理恵さん スウェーデンの郷土菓子[FIKAFABRIKEIN]小原愛さん ロシア・ジョージア料理[ハチャプリ]米田妙子さん ポーランドの郷土菓子[ポンチキヤ]坂元萌衣子さん イギリスの郷土菓子[UNDERGROUND BAKERY]手井梨恵さん ポルトガル料理[葡萄牙料理 ピリピリ]浦谷ゆりさん イタリア料理[Osteria La Cicerchia]連久美子さん イタリア郷土菓子[Litus]塩月紗織さん モロッコ料理[エンリケマルエコス]小川歩美さん 目次 002 はじめに 007 インド料理[Vanam] 落合亜希子さん【インドを巡る】 017 インド料理[Samosa wala Timoke] 北村朋子さん【インドを巡る】 029 ベトナム料理[ベトナム料理研究所] ユキさん【ベトナムに暮らす】 041 台湾料理[小部屋莉婷子] りてこさん【台湾を巡る】 051 メキシコ料理[メシカ] 山口恭子さん【メキシコを巡る】 061 世界のごはん[TABEBITO] 石原理恵さん【世界のあっちこっちを巡る】 071 スウェーデンの郷土菓子[FIKAFABRIKEIN] 小原愛さん【スウェーデンに暮らす】 079 ロシア・ジョージア料理[ハチャプリ] 米田妙子さん【ロシア・ジョージアを巡る】 089 ポーランドの郷土菓子[ポンチキヤ] 坂元萌衣子さん【ポーランドを巡る】 101 イギリスの郷土菓子[UNDERGROUND BAKERY] 手井梨恵さん【イギリスを巡る】 115 ポルトガル料理[葡萄牙料理 ピリピリ] 浦谷ゆりさん【ポルトガルを巡る】 127 イタリア料理[Osteria La Cicerchia] 連久美子さん【イタリアに暮らす】 139 イタリア郷土菓子[Litus] 塩月紗織さん【イタリアに暮らす】 149 モロッコ料理[エンリケマルエコス] 小川歩美さん【モロッコを巡る】 164 SHOP LIST 166 謝辞・参考文献
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エプロン手帖 | 平野 レミ, 和田 誠(イラスト), 舟橋 全二(イラスト)
¥1,650
ポプラ社 2023年 ソフトカバー 255ページ 四六変型判 - 内容紹介 - 【土井善晴さん推薦!】 恐るべし平野レミ。真っ直ぐ素直にたがを外してものを観る。 世間に媚びず昂ぶらず超純粋な情動は、すでに不敵なアイデアなのである。 【内容紹介】 私の料理の原点は、やっぱり母の味でした―― 子ども時代の味覚の記憶から、両親や夫・和田誠さんとの料理にまつわるおいしい思い出まで。食材への敬意あふれるエッセイ集。自らスタイリング&撮影した写真とともに、53品のオリジナルレシピも収録。 【本文より抜粋】 17歳のときに、はじめて大勢の人の前に出て歌った。どうしようどうしようと緊張していたら、「客席にいるのはみんなじゃがいもだと思えばいいのよ」と先生が安心させてくれた。でも、それはお客さんに失礼だし、じゃがいもにも失礼なような気がする。じゃがいもは主食にもおやつにもなるし、ビタミンBとCがいっぱいあっておいしくて、立派な人なのである。(「じゃがいもは立派な人なのです」より) いつのまにかお料理の仕事が増えたけれど、私はいつまでもアマチュアのつもり。台所にいることが好きな主婦です。専門用語もあまり知らないし、お料理はたいてい自己流です。自己流ででたらめのようでも、これとこれを組み合わせるとこんな味になる、ということは慣れてくるとなんとなくわかるようになる。(「あとがき」より) 【目次抜粋】 ・かつおぶしを削る音 ・安くておいしい、いわしはえらい ・味噌汁の王者はなんといってもわかめです ・鶏肉嫌いの料理研究家 ・おからを侮っちゃいけません ・毎日お味噌汁 ・父とそば、私とうどん ・じゃがいもは立派な人なのです ・わが家のカレーの特徴 ・小さい頃に食べたトマトの味 ・ピーマンで真剣勝負 ・かぼちゃを食べない夫 ・アボカドは風変わり ・梅干はわが家の常備品 ・火も包丁も使わないデザート 本書は、1995年に文化出版局より刊行された『平野レミのエプロン手帖』を大幅に加筆・修正のうえ、新たに原稿を加え再編集した作品です。
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LIFE 12か月 IIJIMA Nami's homemade taste | 飯島奈美, 重松清
¥2,640
ほぼ日 2023年 ハードカバー 234ページ B5変型判 - 内容紹介 - 2009年の第一巻の発売以来、 シリーズ6巻累計30万部を超えるロングセラーとなった、 フードスタイリスト・飯島奈美の料理本『LIFE』。 満を持して6年ぶりの新刊『LIFE 12か月』が発売となりました。 フードスタイリストは、CMやドラマ、 映画などの「ストーリー」に合わせた料理を考え、提供する仕事。 『LIFE 12か月』は、その原点にもどり、12か月、各1話ずつの物語と、 46のレシピをおさめています。 物語を担当したのは、国民的作家・重松清。 本書は、重松清の「料理の出てくる風景」を描いた書き下ろしの物語をもとに、 その世界を飯島奈美がオリジナルの料理で表現しています。 「前菜」として重松清の物語を、 「主菜」として飯島奈美の料理を、どうぞお楽しみください。 写真は、『LIFE』シリーズでおなじみの写真家・大江弘之です。 子どもはおなかがぺっこぺこのときに、 ごはんをおいしく食べられる。 でも、おとなになると、ちょっと違う。 おとなは「ココロのおなか」が減っているときに、 ごはんの味がひときわ深く染みるのだ。──重松 清
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きのこのレシピ帖 | 松島 由恵
¥1,870
PARCO出版 2022年 ソフトカバー 144ページ 文庫判 - 内容紹介 - 名脇役で、最高の主役 きのこ11種の100 メニュー ◇きのこ料理がマンネリ化しない ◇ダイエット・低糖質メニューに最適 ◇食物繊維をたくさん摂れる ◇お酒にも合う逸品おかず満載 低価格、低カロリー、低糖質。「きのこ」は食物繊維たっぷりの食材の優等生。でも料理といえば、ワンパターンな使い方をしている人がほとんどです。この本では、ケータリングのプロとして活躍中の著者が、前菜からメイン、デザートまで、とびきりおいしい、きのこ料理100品を紹介します。 【本書に登場するきのこたち】 舞茸/ぶなしめじ/なめこ/椎茸/えのき茸/エリンギ/マッシュルーム/きくらげ/平茸/ポルチーニ/トリュフ
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料理と人生 | マリーズ・コンデ, 大辻 都(翻訳)
¥4,180
左右社 2023年 ハードカバー 304ページ 四六判 縦194mm 横135mm 厚さ25mm - 内容紹介 - 女中たちから料理を教わる台所が隠れ家だった娘時代、 4人の子育てに追われる日々、ギニア、ガーナ、セネガルで出会ったアフリカの味、 作家として名を成し、世界中を飛び回る日々に知った東京のヤキトリ、マグレブのタジン鍋。 料理なんて召使いのすること──。 そんな母の言葉への反発が、文学への情熱と同じくらい熱い、料理への愛を気づかせてくれた──。 2018年ノーベル文学賞に替わるニュー・アカデミー賞を受賞した世界的黒人女性作家の最後の自伝的回想録。 目次 プロローグ 1 修行の時代 2 マフェのいろいろなバリエーション 3 とにかく何かを始めねば 4 エスノ・キュイジーヌ 5 スクレ・サレの勝利 6 ダルはダル 7 アメリカを手に入れたい 8 東京の味 9 クーバ・リブレ 10 乳と蜜の国 11 ノー・ウーマン、ノー・クライ 12 神よ、アフリカに祝福を 13 人喰いか否か、それが問題だ 14 ヴァンパイアたちの宴 15 寝袋背負って放浪しよう 16 ソウルフード 17 さらばスカーフ、さらばマドラス 18 夢の旅、旅の夢 19 ウェサン島への航海 20 結びに代えて 訳者あとがき 前書きなど 確かにこの二種類の情熱[文学への情熱と料理への情熱]は並列できるものではないかもしれない。料理はヒトの動物的起源にさかのぼるもので、どんな周到な策略でもその真実は隠蔽できない。食べるものを作ることは、タブローを描くために色を集めるとか、韻律を探求することで成立するような、言わば高尚な活動ではないのだ。だがすぐさま気づいたのは、互いに違って見えたとしても、これらふたつの情熱は根本的には切り離せないということだった。かすかながら両者は共通するものを持っている。それに料理が育んだわたしの性向は、両親、特に母親が好む規範的な少女のイメージ通りになるものかという思いへとつながっていた。「エリーゼのために」ぶち壊しの演奏を聞かせておいて、お友達にお世辞を言わせる代わりに、わたしはキッチンに入る方を選んだ。わたしが文学の世界に入るにあたり抱いていたのも、同じく人を怒らせたいという欲望なのだ。(本書より) - 著者プロフィール - マリーズ・コンデ (マリーズ コンデ) (著/文) 1934年、カリブ海のフランス領(現海外県)グアドループ生まれ。十代半ばでフランス本土に渡り、ソルボンヌ大学で学ぶ。西アフリカで十年以上暮らしたのち、1976年、『ヘレマコノン』で小説家デビュー。以後『セグー』(Ségou, 1984-5、未邦訳)、『わたしはティチューバ』(Moi, Tituba, sorcière noire de Salem, 1986)、『生命の樹』(La vie scélérate, 1987)などを次々発表、カリブ海にアイデンティティを持つ作家のひとりとしてフランス語圏や英語圏で評価を得る。その他の邦訳された作品に『風の巻く丘』(La Migration des coeurs, 1995)、『心は泣いたり笑ったり』(Le Coeur à rire et à pleurer, contes vrais de mon enfance, 1999)のほか、『越境するクレオール マリーズ・コンデ講演集』(2001)がある。これまで数々の文学賞を受賞し、2018年にはノーベル文学賞の代替で創設されたニュー・アカデミー文学賞、2021年にはチーノ・デル・ドゥーカ世界賞に選ばれている。photo: Archives Leif R. Jansson. 大辻 都 (オオツジ ミヤコ) (翻訳) 1962年東京生まれ。専門はカリブ海地域を中心とするフランス語文学。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了。博士(学術)。京都芸術大学教授。主な著書に『渡りの文学 カリブ海のフランス語作家マリーズ・コンデを読む』(法政大学出版局、2013年)、訳書にドミニク・レステル『肉食の哲学』(左右社、2020年)などがある。
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こんがり、パン : おいしい文藝 | 津村 記久子, 穂村 弘
¥880
河出書房新社 2023年 河出文庫 ソフトカバー 216ページ 文庫判 - 内容紹介 - パリッ。さっくり。ふわふわ。じゅわぁ。シンプルなのも、甘いのも、しょっぱいおかずパンもバラエティ豊かなパンはいつもあなたのそばにある! 今日はどれにしようかな。パン好き必読のおいしい41篇。
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【バーゲンブック】台湾のあまいおやつ | 沼口 ゆき
¥850
文化出版局 2019年 ソフトカバー 80ページ B5変型判 縦257mm 横190mm ※ バーゲンブック:通常の新刊本と同じく未使用の新本で、新刊販売から一定期間経たものを改めて再販売した格安本 - 内容紹介 - 台湾へ留学経験のある料理家の沼口ゆきさんが、本場の家庭で出てくる昔ながらの素朴な味わいと体にやさしいあまさの「おやつ」を再現しました。台湾ならではの冷たいものから温かいものまで、おやつのレシピを紹介します。 - 著者プロフィール - 沼口 ゆき (ヌマグチユキ) (著/文) 料理家。料理教室『波よけ通りキッチン』主宰。コルドンブルー(東京)、ホテルリッツ料理学校(パリ)でフランス料理と製菓を学び、有元葉子氏に8年間師事し独立。1996年より料理教室開始。2001年から料理教室を構え、2009年、築地場外市場に『波よけ通りキッチン』をオープン。雑誌、料理本、テレビの料理番組等でレシピを提案。2015年秋、台湾に留学したのをきっかけに、現在は台湾の飲食店アドバイザーとしても活動中。
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【バーゲンブック】豆乳がおいしくしてくれる毎日のレシピ | 堤 人美
¥800
文化出版局 2016年 ソフトカバー 88ページ 縦257mm 横190mm ※ バーゲンブック:通常の新刊本と同じく未使用の新本で、新刊販売から一定期間経たものを改めて再販売した格安本 - 内容紹介 - 大豆イソフラボンやたんぱく質など栄養豊富な豆乳をもっとおいしくとりませんか。加熱しても栄養価はほぼ変わらず、だし代りや下味にもなって大活躍。料理から、豆乳マヨネーズ、豆乳クリーム、おやつまで幅広く紹介します。
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世界の朝ごはん 66カ国の伝統メニュー | WORLD BREAKFAST ALLDAY(監修), パイ インターナショナル(編集)
¥2,035
パイ インターナショナル 2023年 ソフトカバー 192ページ A5変型判 縦150mm 横150mm - 内容紹介 - 朝ごはんには文化や歴史がつまってる! 各国で愛される定番の朝ごはん167種 フランスのベーカリーに並ぶクロワッサン、アメリカのダイナーのエッグベネディクト、中国の朝市で食べるお粥……。世界66カ国の伝統的な朝ごはんを、しあわせな朝の風景とともに美しい写真で紹介します。食材や調理法、コラムも掲載。旅する気分で楽しめる1冊です。 - 著者プロフィール - WORLD BREAKFAST ALLDAY (ワールドブレックファストオールデイ) (監修) 「朝ごはんを通して世界を知る」をコンセプトに、2カ月ごとに国を変えて、世界各地の朝ごはんを提供するカフェレストラン。外苑前、吉祥寺、銀座に3店舗あり、恵比寿にはパンに特化した姉妹店、世界のパン「パダリア」がある。
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世界からコーヒーがなくなるまえに | ペトリ・レッパネン, ラリ・サロマー
¥1,980
青土社 2019年 ソフトカバー 260ページ 四六判 - 内容紹介 - コーヒー革命ははじまっている 大量消費と気候変動のせいで、私たちが今までのようにコーヒーを飲める日は終わりを迎えつつある。コーヒーを次世代にも残すために私たちは何をすべきなのか? 環境に配慮した良心的なコーヒーの生産と消費は可能なのか ?大手企業の利己的な活動を批判するにとどまらず、一人一人の消費者が流されず、倫理的な選択をし、大切に育てられた豆を味わって消費する事が将来へとつながると説く。コーヒーの未来を、また食料の未来を考えるための一冊。
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桃を煮るひと|くどうれいん
¥1,760
SOLD OUT
ミシマ社 2023年 ソフトカバー 136ページ 縦170mm 横128mm 厚さ16mm - 内容紹介 - 衝撃のデビュー作『わたしを空腹にしないほうがいい』から5年。 小説、エッセイ、絵本、児童書、歌集…多方面で活躍する気鋭の作家が、 満を持して、2作目の「食エッセイ集」を解禁。 日経新聞「プロムナード」(2022年7月~12月)に掲載されたエッセイに、 書き下ろしをたっぷり加えた、珠玉の41編。 - 著者プロフィール - くどうれいん (クドウ レイン) (著/文) 作家。1994年生まれ。岩手県盛岡市出身・在住。著書に、『わたしを空腹にしないほうがいい』(BOOKNERD)、『うたうおばけ』(書肆侃侃房)、『水中で口笛』(左右社)、『氷柱の声』『虎のたましい人魚の涙』(以上、講談社)、『プンスカジャム』(福音館書店)、『あんまりすてきだったから』(ほるぷ出版)がある。
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日本人は、どんな肉を喰ってきたのか?|田中 康弘
¥1,155
山と渓谷社 2023年 ヤマケイ文庫 ソフトカバー384ページ 文庫判 - 内容紹介 - 沖縄県・西表島のカマイ(リュウキュウイノシシ)から本州のクマ、シカ、イノシシ、ノウサギ、ハクビシン、カモ、ヤマドリ、北海道・礼文島のトドまで各地の狩猟の現場を長年記録してきた“田中康弘渾身の日本のジビエ紀行”完全版!! 日本各地の狩猟やジビエにまつわるレポートを豊富な写真をまじえて伝えます。 --- 日本列島へ人類が入ってきたルートは、主に3つあると考えられている。 サハリン経由で北海道、半島経由で九州北部、そして島伝いで九州南部である。 偶然であるが、今回の旅はこれらに重なる部分が多い。 日本人がどこから来て何を食べて日本人になっていったのか。 もちろん、そんな高尚な学問的探求心ではなく、知らない土地を歩き、話を聞き、そして食べて理解したいのである。 “論より証拠”ならぬ“論より食”なのかもしれない。 (「はじめに」より) ---
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1日ひとつ、疲れが消える おいしい漢方365 | 久保 奈穂実
¥1,760
SOLD OUT
世界文化社 2023年 ソフトカバー 320ページ 四六変型判 縦170mm 横128mm - 内容紹介 - SNSで大人気の女性漢方家による、 1日1テーマ365日分の養生法が一冊に。 身近な食材でできる簡単薬膳レシピ約90掲載。 ・1日1テーマ365日分、やさしい文と図で養生法を紹介。 ・くたくたな日でも作れそうな養生レシピを約90掲載。 ・コンパクトなサイズ、美麗イラスト満載で手元に置きたい癒しのデザイン。 ・SNSで話題になったレシピや養生法も、ブラッシュアップして掲載。 1日1つ、小さなことから、 おおらか漢方生活をはじめてみませんか。 なんとなく不調が続いている。 なんだか疲れやすくなった。 肌や髪の老化が前より気になる。 薬膳・漢方を暮らしに取り入れてみたい。 そんなあなたにぴったりの「最初に読みたい養生本」が誕生! SNSでも圧倒的人気の女性漢方家が、 自身の不調や豊富なカウンセリングの経験をもとに、やさしく、あたたかく導きます。 疲れた日でも「これならできそう」 そんな情報を、365日分、ぎゅっと1冊にまとめました。 目次 ・7年サイクルで変わる女性の体 ・「養生」ってなんですか? Chapter1 春 2月4日~5月4日 Chapter2 夏 5月5日~8月6日 Chapter3 秋 8月7日~11月6日 Chapter1 春 11月7日~2月3日 ・漢方入門1 あらゆるものは陰と陽に分かれる ・漢方入門2 「気・血・水」のバランスを整える ・漢方入門3 「五臓」の連動で体のバランスが整う - 著者プロフィール - 久保 奈穂実 (クボ ナオミ) (著/文) 漢方薬膳師。漢方アドバイザー。国際中医薬膳管理師。ペット薬膳管理士。医薬品登録販売者。薬膳茶ブレンダー。 成城漢方たまりで漢方相談・薬膳講師を行う。女子美術大学造形科卒業。芸能・音楽活動を行い、ハードな生活で身体のバランスを崩す。漢方薬に助けられた経験から興味を持ち、イスクラ中医薬研修塾にて中医学を学ぶ。SNSにて発信する1日1つの養生ネタや、カンタン薬膳レシピが大人気。総フォロワー約9万人。
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台形日誌 | 伏木 庸平
¥2,420
晶文社 2023年 ソフトカバー 248ページ A5変型判 縦180mm 横148mm 厚さ19mm - 内容紹介 - 東京の国立(くにたち)で、どの料理にも似ていない楽しいごはんを出すお店「台形」。 いつの間にか一緒に住み始めた山羊「オク」、懐かしくも異国の風が吹く料理たち、溺愛してカニにシャインマスカットを与える……。 辺境の飲食店「台形」の、暮らしの星々をつづった奇想で極上な初エッセイ&レシピ集。 目次 オク アウトサイダー 完璧な一日の始まり ぬ 朝プリン デイドリーム 土の色 黒い鍋 フライ 石のサウダーデ 美食クラブ サード・インパクト 西へ 家旅館 日陽はしづかに発酵し 食日誌(2021年2日2日~8月4日/2022年3月3日~3月31日) あとがき - 著者プロフィール - 伏木庸平 (フセギヨウヘイ) (著/文) 1985年、東京都出身。2016年に東京・国立市で『台形』を開業。妻・大木瑶子とともに創作料理をコース仕立てで提供するほか、縄文土器や民間信仰品などの古物も販売している。美術家としても活動し、セゾン現代美術館(2022年『地つづきの輪郭』)、十和田市現代美術館(2014-5年『繋ぐ術 田中忠三郎が伝える精神』)をはじめ、国内外の展覧会に参加。生活と店と制作とが地続きな日々を送っている。
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パルミジャーノをひとふり イタリア旅ごはん帖|貝谷 郁子
¥1,650
亜紀書房 2023年 ソフトカバー 176ページ 四六変型判 縦178mm 横128mm 厚さ13mm - 内容紹介 - 〈イタリア式料理の知恵があなたの人生を楽しくする〉 家庭で、農園やワイナリーで、市場やレストランで……話して、味見して知った、シンプルだけど味わい豊かな食文化。料理研究家がつづる幸せな“旅のおすそわけ” ---------------------- 「イタリアから帰ると、家族や友人におみやげのかわりにその旅で出会った料理の中から印象的でおいしかったものを作っている」 30年以上にわたってイタリア通いを続ける料理研究家がつづる〈旅のおもてなし〉35篇。 目次 ◆はじめに 〈ⅰ〉 ■元気をくれるトマトソース ■パスタの楽しみ ■ゆで過ぎ野菜の大発見 ■カルボナーラの授業 ■煮込みに煮込んだスープパスタ ■味噌とオリーブオイルの出会い ■イタリアのリゾット、日本のリゾット ■地味なリゾット、派手なリゾット ■ピッツァ窯の前で ■ピッツァ占い ■フォカッチャに覚醒 〈ⅱ〉 ■硬いパンの転生 ■いつまで焼くのフリッタータ ■きのこのフルコース ■ミラノ風カツレツ今昔物語 ■サルシッチャ・マジック ■カニカマよ、こんなところに ■披露宴の翌日は ■サラダは刺身か白ごはんか ■オリーブころころ ■全国区のパルミジャーノチーズ ■甘酸っぱい島 〈ⅲ〉 ■目覚めのカフェラッテ ■無塩朝食 ■エスプレッソは飲み物じゃない ■甘々レモンティー ■砂糖感覚 ■イタリアの柿使い ■シチリアの"有名人" ■ふたつの「ミルクの花」 ■市場歩きから ■ワイン蔵のジュース ■いつもワインと水を ■グラッパは「微量」の奇跡 ■リモンチェッロは梅酒 ◆おわりに - 著者プロフィール - 貝谷 郁子 (カイタニ イクコ) (著/文) 料理研究家。和歌山県出身、上智大学文学部卒業。イタリアを中心に国内外を問わず食文化と料理を取材研究。家庭料理の教室開催、メディアでの料理監修、レシピ開発や商品開発、執筆を手がけるほか、イタリア食の旅企画も行っている。『土曜日はイタリアン・キッチン』(宝島社)、『ルッカの幸せな料理から』(主婦の友社)、『幻のヴェネチア魚食堂』(晶文社)、『きょうはイタリアン日和』(PHP研究所)、『ちゃちゃっとイタリアン!』(宝島社)など著書多数。
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キッチンからはじめるSDGs 乾物と米粉でサステナブル・クッキング|サカイ優佳子, 田平恵美(DRY and PEACE)
¥2,200
実生社 2023年 ソフトカバー 144ページ 四六判 縦188mm 横128mm 厚さ11mm - 内容紹介 - 「SDGs」を、どうやったら「自分ごと」にできるでしょうか? 毎日の家事の合間にひと工夫するだけでできることは、たくさんあります! 冷蔵庫の隅で眠る、使いきれなかった野菜を干せば食品ロスを減らせます。 自家製乾物の「かんたん」な作り方のほか、 「もしも」の時に役立つふだん使いのレシピを豊富に紹介。 乾物は「古くさい」「同じ味ばかり」ではありません! さらに一家に一袋、「米粉」があれば、小麦粉は必要ないと知っていましたか? 国内産の米粉を使えば、農村の風景を守ることにつながります。 さあ今日から、サステナブル・クッキングを始めてみましょう! 目次 もくじ はじめに ―― 私たちのキッチンから未来を変えよう 第1章 キッチンから見る! 乾物を使うだけで、暮らしが変わる! 1.すごいぞ、乾物の底力 パパセカ(乾燥じゃがいも)との運命的なであい 東日本大震災のときに見た、ショッキングな光景 2.乾物を使う5つのメリット メリット① 乾物は「いつも」使えて「もしも」の備えとなる メリット② 冷蔵庫がいらないから省エネになる メリット③ 乾物は軽いので輸送時の二酸化炭素排出の削減になる メリット④ 畑での食品ロス削減になる メリット⑤ 家庭での食品ロス削減になる ★もしものときに使いやすい、乾物の例 3.発見! 乾物の新しい使い方 乾物は和食のためのもの、という誤解/乾物は「水」ではなく、「水分」で戻す/乾物を使えばむしろ時短料理になる ★乾物にも旬がある 乾物カレンダー 第2章 野菜を干して乾物にすると、いいことがいっぱい! 1.みんなが野菜を捨てずに干して保存するようになったら? 野菜を干すと、いいことがいっぱい ムダなく使い切れる/多くの種類を常にストック可能/ 好きな形の干し野菜を作れる 2.やってみれば簡単! 野菜の干し方 用意する道具/野菜の干し方3種類/気をつけるポイント/野菜別 気を付けるポイント/Q&A/干した野菜の保存方法/ 干して満足しない! ◇ 乾物シフトのためのヒントレシピ 1 水不要、加熱不要 ツナ缶で戻す切り干し大根 2 フルーツ缶詰で戻す寒天入りスイーツ 3 数種の干し大根のサラダ + ごま&しょうゆドレッシング 4 ヨーグルトで戻した切り干し大根の豚キムチ 5 しょうが風味の干し大根飯 6 乾物スープ 7 切り干し大根と高野豆腐の麻婆 8 車麩のフレンチトースト 9 ドライフルーツと乾燥ほうれん草の白和え 10 ヨーグルトで戻した煎り大豆とりんごのサラダ 11 別茹でなし!3種の干しきのこのパスタ 12 干したごぼうの炊き込みご飯 13 輪切り大根と甘酒のべったら漬け風 第3章 家で米粉を使うだけで、未来が変わる! 1.一家に一袋、米粉があるようになったら? なぜいま、米粉? 田んぼのある風景の価値 主食の米がある安心 一家に一袋米粉があれば、小麦粉も片栗粉もいらない いまこそ、米粉! ◇ 米粉活用レシピ 1 米粉で作るホワイトソース 2 米粉の天ぷら衣 3 水溶き米粉 4 コメティーヤ(米粉で作るトルティーヤ) 5 ストレッペ(米粉で作る手びねりパスタ) 6 にんじんポタージュ 7 黒ごまプリン 8 米粉パンケーキ 9 レモンドーナッツ 10 粉蒸牛肉(牛肉の米粉蒸し) 11 アサリとニラのチヂミ 12 鶏肉の治部煮風ツルンと煮 13 紅茶風味のサクサククッキー 第4章 キッチンでできるサステナブルなアイデア 家で料理をする人が増えたら何が変わる? フードマイレージとは? まだ成長途中の魚を食べないようにしたら? 肉を食べる量をみんながちょっとずつ減らしたら? 食生活を記録することで何が見える? ドレッシングやたれ、手作りできる? いらない食材を誰かに差し上げることができたら? 廃食用油を集めて再利用してくれるサービスがあったら? ペットボトルをスーパーの回収スポットに持っていくとポイントが貯まったら? 量り売りや少量販売が増えたら? コミュニティキッチンの可能性 第5章 楽しくおいしくサステナブルに!乾物カレーのすすめ 1.「乾物カレーの日」って? 2.循環の和で環境を育もう ★2022年 集まらない乾物カレーの日 ★DRYandPEACEの乾物ドライカレー 前書きなど はじめに ― 私たちのキッチンから未来を変えよう 今あなたが食べているものが、誰によって、どこでどんな方法で作られたのかを考えてみたことはありますか? 食べることは、私たちのカラダや心を作ります。 でも、それだけではありません。 私たちが食べることは、家で料理をするにしても、お弁当を買って食べるにしても、外食をするにしても、完全に自給自足の暮らしをしている人以外は、誰かにお金を払っているはずです。そのお金は、巡り巡ってその料理ができるまでの過程にいる誰かの手に渡っていきます。 私たちが食べることは、遠く地球の果ての国の生産者を潤すかもしれない。 私たちが食べることは、地元に田んぼを残すことにつながるかもしれない。 私たちが食べることは、赤とんぼがいる風景を生むかもしれない。 その一方で、私たちが食べることは、ある魚を絶滅に追い込んでいるかもしれない。 私たちが食べることは、どこかの土地を痩せさせているかもしれない。 私たちが意識するかしないかにかかわらず、私たちが何を食べるかという日々の小さな選択が、地球のどこかと繋がっていて、未来の社会を変えていきます。 例えば、日本のスーパーではお馴染みのチリ産のサケ。チリにはもともとサケは棲んでいませんでした。サケの養殖に適していると考えたある商社が、チリにサケを持ち込み、生産を始めました。私たちがチリ産のサケを食べなければ、チリのサケ産業はおそらく衰退してしまうでしょう。 私たちがふだん口にするチョコレート。でも、原料であるカカオの生産者たちの多くは、チョコレートを口にしたことがないのだそうです。児童労働や奴隷に近い状態で働いている人たちがいることで、私たちは安価にチョコレートを口にすることができます。フェアトレードのチョコレートを買うことは、生産者たちに適正な賃金を支払うことに繋がります。 食料自給率が極端に低いといわれる日本。2021(令和3)年度のカロリーベースの食料自給率は38%に過ぎず、食料の多くを海外に依存しています。その一方で、食べることができるにもかかわらず廃棄されている食品ロス〔2020(令和2)年度推計値〕は、522万トン。事業系が275万トン、家庭系が247万トンにも及びます。国民1人当たり、毎日ご飯茶碗1杯に近い量を捨てており、年間では41㎏捨てていることになります。 水を使い、土地を使い、肥料を使い、人が働き、日本の小売店まで運んでくるためにエネルギーを使い、二酸化炭素を排出しながら輸送し、そしてやっと私たちの家まで届いた食材。私たちが食材を廃棄することは、ただ目の前にある食べものを捨てているだけではなく、この全てを無駄にしていることになります。 さらには、廃棄することで、ゴミの回収や焼却処理の過程で、ここでもエネルギーを使い、二酸化炭素を発生させています。水分が多いまま焼却すれば、その水分量が6割程度になるまでは水を燃やしているようなものです。また、ゴミ処理に使われる税金は、他のことに回すことができたかもしれません。 2015年には73億人だった世界の人口は、2050年に97億人に達すると国連は予測しています。一方で、世界の飢餓人口は2021年には8億2800万人にも及んでいます。環境破壊が進み、土壌も痩せ、新たな農業革命が起こることで爆発的な収量アップを期待することもできません。 私たち一人ひとりが意識を変え、未来をより良いものにしたいと願い、小さな行動を起こしていくことが必要とされています。サステナブルな未来への変化は、誰かが起こしてくれるのではなく、私たちのキッチンからこそ始まるのです。 私たちは、2007年から米粉のレシピ研究を、2011年から乾物レシピの研究をしてきました。この本では、私たちが続けてきた活動をご紹介しています。今日からでも小さな行動を起こすきっかけになるようにと思って、レシピも掲載しました。あなたも、自分にできることは何かを考えながら読んでいただけたら嬉しいです。 版元から一言 本書とともに、サステナブルな暮らしへの一歩を踏み出してみませんか? - 著者プロフィール - サカイ優佳子/田平恵美(DRY and PEACE) (サカイユカコ タビラエミ ドライアンドピース) (著) 2002年より、食と社会のつながりを重視した食育ワークショップを各地で開催。 田んぼを残したいという想いから2007年に米粉レシピの研究をスタート。乾物は古くて新しい未来食と捉え、2011年から、現代の食卓に合った活用法を研究している。著書、メディアなどで積極的に発信し、企業とともにレシピや商品を開発するほか、講座開催や講師養成にも力を入れている。著書に『乾物マジックレシピ』(山と渓谷社)など。 facebook https://www.facebook.com/dryandpeace/
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世界の食卓から社会が見える|岡根谷 実里
¥2,090
大和書房 2023年 ソフトカバー 312ページ 四六判 縦188mm 横130mm 厚さ19mm - 内容紹介 - 世界各地の家庭に滞在し、その家の人とその土地の食材で料理をして食卓を囲むと、それまで気づかなった疑問が湧いてくる―― ・どうしてここのほうれん草は日本のより味が強いんだろう ・肉とチーズを一緒に食べることが宗教的にだめってどういう理屈だろう ・なぜアボカド産地なのにいいアボカドが買えないのだろう ・ブルガリアの人って本当にヨーグルトをたくさん食べるんだろうか そんな疑問から、食べ物と政治、宗教、環境、教育、気候、民族などとのつながりを解き明かしていく。 台所探検家・岡根谷実里が探る「おいしい/おいしくない」を超えた料理の向こう側の話。 第1章■食と政治 ブルガリア ヨーグルトは本当に「伝統食」か? メキシコ アメリカナイズされるタコス ベトナム 元技能実習生たちが作る精進料理 スーダン パンの普及が生活を揺るがす ★コラム1 おみやげに喜ばれる日本のお菓子は? 第2章■食と宗教 イスラエル マクドナルドにチーズバーガーがない――食べ合わせの謎に迫る インド 世界一厳しい? ジャイナ教の菜食と生命観 ★コラム2 機内食に見るフード・ダイバーシティ 第3章■食と地球環境 ボツワナ アフリカの大地で出会った、タンパク質危機を救う最強の魚 メキシコ アボカド人気が大地を渇かす ★コラム3 世界のサバ缶30種を食べ比べてみた 第4章■食の創造性 フィンランド パンケーキ作りに透けてみえる子ども中心教育 ベトナム 代替肉のルーツを探して寺の台所へ 第5章■食料生産 キューバ 食料配給制が残るオーガニック農業先進国 中国・上海 安心して食べられる野菜を求めて ボツワナ 牛肉大国でなぜ虫を食べるのか? ★コラム4 卵大国の日本、なぜ卵はずっと安いのか? 第6章■伝統食と課題 モルドバ 自家製ワイン文化とアルコール問題 中華文化圏 進化する月餅と増える廃棄 ★コラム5 ラマダンの時期、世界の食欲は増す 第7章■食と気候 ウズベキスタン 日本の野菜は水っぽい? コロンビア 豊富な気候帯が生み出す一杯のスープ ★コラム6 世界の家庭の朝食はパンとシリアル化が進む 第8章■食と民族 パレスチナ 国境よりも堅いオリーブの木と自家製オリーブ漬けの誇り ヨルダン シリア難民がもたらした食文化
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食べられる庭図鑑|良原リエ
¥1,760
アノニマ・スタジオ 2021年 ソフトカバー 200ページ B5変型判 - 内容紹介 - 大きな庭がなくても大丈夫!都会の小さな庭やベランダでも始められる、家庭菜園や庭作りのアイデアをたっぷりご紹介。「野菜」「ハーブ」「果樹」「雑草・野草」など、育てて楽しい、食べて美味しい植物88品種を掲載。一年を通して自然に親しむ暮らしを提案します。 目次 はじめに 庭作りの前に (1)育てる場所 (2)道具 (3)コンテナ (4)土 (5)肥料 (6)種や苗・苗木 (7)植え方 (8)水やり (9)虫との付き合い方 (10)植物を知る 1章 まずはこれから! 簡単栽培 クレソン/葉ネギ/ラディッシュ〈二十日大根〉/サフラン/ベビーリーフ・スプラウト 2章 強さが自慢のハーブ ルッコラ〈ロケット〉/バジル/赤ジソ・青ジソ/ミント/タイム/カモミール/レモングラス/ローズマリー/セージ/オレガノ/フェンネル/パセリ/コリアンダー/エゴマ 3章 虫と無縁のベリー ブラックベリー/ブルーベリー/イチゴ/野イチゴの仲間/ジューンベリー/クワ/グミ/ラズベリー/グーズベリー/クランベリー 4章 花を楽しみ、さらには食べる エンドウ/ボリジ/マロウ/チコリー/フェイジョア/キンモクセイ・ギンモクセイ/エディブルフラワー/チャイブ 5章 勝手に育つ雑草野草 ユキノシタ/ミョウガ/ドクダミ/ヨモギ/ニラ/スベリヒユ/タンポポ 6章 太陽の恵みの夏野菜 トマト/キュウリ/ゴーヤー/オクラ/ナス/ピーマン/インゲン/エダマメ/トウガラシ/スイカ/ヘチマ 7章 植えっぱなしの果樹 ブドウ/イチジク/ユズ/キンカン/レモン/ユスラウメ/ヤマモモ/ビワ 8章 気軽に育てるキッチンガーデン クウシンサイ/レタス・トレビス/シュンギク/ホウレンソウ/ジャガイモ/セロリ/ミツバ/ローリエ 9章 虫と仲良く育てよう コマツナなどのアブラナ科の葉菜/キャベツ・芽キャベツ/コールラビ/カブ/ダイコン/ニンジン 10章 あると楽しい! おすすめ品種 アスパラガス/ラッカセイ/ルバーブ/スイゼンジナ/ツルムラサキ/スイスチャード/シカクマメ/キクイモ/ヒマワリ 11章 サスティナブルな庭作りのヒント ビオトープガーデン/虫と仲良くしよう/鳥を呼ぼう/蝶を呼ぼう/カエルがいれば/雑草と仲良く/我が家の土作り/勝手に育ってもらおう コラム もっと植物と仲良くなるアイデア 台所から育てよう/植物をもっと楽しむアイデア1/刺されないように、でも刺されたら/植物をもっと楽しむアイデア2/気をつけたい、食べられない植物/コンポストをはじめよう/レンタル農園のすすめ/まだまだある! 食べられる身近な植物 おわりに 索引 - 著者プロフィール - 良原リエ (ヨシハラリエ) (著/文) 本業は音楽家。アコーディオニスト、トイピアニスト、トイ楽器奏者として、TV、アニメ、CM、ミュージカルなどの演奏、制作に関わる。トイ楽器を用いたライブやコンサート、子ども、親子向けの音楽会、ワークショップなども多数行っている。出産後、料理や庭、インテリア、手作り、リメイク、子育てなど、暮らしにかかわる様々な活動が雑誌やWEBなどで紹介され、ライフスタイルすべてが活動・表現の場になっている。自身の暮らしや手作りのものを紹介しているインスタグラムも人気。著者に『まいにちの子そだてべんとう』『たのしい手づくり子そだて』(アノニマ・スタジオ)、『トイ楽器の本』(DU BOOKS)、『音楽家の台所』(コノハナブックス)など。 instagram ID : rieaccordion/庭専用instagramID : rieaccordion_garden/http://tricolife.com/