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社会を変える柔らかなシスターフッド~アイスランドの「女性の休日」
JPY 1,980(USD 12.54)
kinologue books 2026年 ソフトカバー 120ページ B6判 縦182mm 横128mm 厚さ10mm - 内容紹介 - やるの? できるの? 必ずやる! 1975年10月24日、アイスランド全女性の90%が仕事も家事も一斉に「休んだ」前代未聞のムーブメント「女性の休日」。 国は機能不全となり、女性がいないと社会がまわらないことを証明した。インターネットもスマホもない時代に、女性たちがどのように連帯し、社会を変えるムーブメントを成功させたのか。 当事者たちによる愉しげな証言と貴重なアーカイブ映像、絶妙に差し込まれるカラフルなアニメーションで、ポップに、エモーショナルに語られる運命の1日を振り返るドキュメンタリー映画『女性の休日』。 50周年を記念した2025年10月からの劇場上映は全国のミニシアターにてロングラン大ヒット! 本書は映画のサブテキストであり、アイスランドがジェンダー平等先進国となるきっかけとなった「女性の休日」の解説本でもある。 ブレイディみかこ・山内マリコ・浜田敬子ら豪華執筆陣による寄稿掲載、オールカラー120P ※上映劇場にてパンフレットとして販売したものに、オリジナルカバーと本編配信視聴特典つき(初版限定)で発売いたします。 - 目次 - “The Day Iceland Stood Still” & “Women’s Day Off” <映画『女性の休日』について> ▪️INTRODUCTION (解説) ▪️DIRECTOR'S STATEMENT(監督のことば) ▪️STORY (ストーリー) ▪️PRODUCTION NOTE (プロダクションノート) ▪️STAFF (スタッフ) ▪️CAST (キャスト) <社会運動「女性の休日」について> ▪️COLUMN① 賞賛ではなく、連帯をー「女性の休日」は何を問うているか 塩田潤(日本学術振興会特別研究員PD・龍谷大学) ▪️HISTORY (アイスランドの歴史とジェンダー平等の歩み) ▪️AT THE TIME (当時の活動、資料) ▪️SONG (プロテストソング『進め 女性たち』) ▪️COLUMN② 条件なき平等のためにー 2016年の「女性の休日」のときのこと 朱位昌併(アイスランド語翻訳者) ▪️BOOK (関連絵本) DEMOCRACY & SOCIAL MOVEMENT(民主主義と社会運動) ▪️COLUMN③ 「友・敵」から「友・友」へー アナキズムの方法 ブレイディみかこ(ライター・コラムニスト) ▪️ROUNDTABLE WITH NEXT-GENERATION ACTIVISTS (次世代アクティビスト座談会) SISTERHOOD(シスターフッド) ▪️COLUMN④ 平等への道筋決定づけた女性たちの連帯 浜田敬子(ジャーナリスト) ▪️PROJECT (「女性の休日」プロジェクト) ▪️COLUMN⑤ 天使よ、マフィアなみに組織化せよ 山内マリコ(作家) ▪️SISTERHOOD SYMBOL PATTERN (シンボルマークのモチーフ編み図) 西村知子(編み図制作・監修)
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アフリカ 地図にない都市 まちを手づくりしながら生きる | 小野 悠
JPY 2,640(USD 16.72)
学芸出版社 2026年 ちくま文庫 ソフトカバー 256ペーj 四六判 - 内容紹介 - 私たちが当たり前のように暮らす「都市」。成長著しいアフリカには私たちの常識を覆す“地図にない都市”がある。現地に単身飛び込んだ都市工学者が、そこに暮らす人々と寝食を共にしつつ、統治・土地・住まい・インフラの姿を明らかにする。活き活きとした住民たちの営みから見えてくる、自ら成長する都市の新たな可能性。 - 目次 - はじめに 序章 アフリカのインフォーマル市街地の誕生 都市を読み解く4つの視点 1章 ナイロビ ムクル|ゴミの山から生まれたまち 1 統治 はじまりとなった男 ンジェンガ 2 統治 内なる統治 オンゾディ 3 土地 紙一枚の安心 ハナ 4 土地 見えない計画 ムティンダ 5 住宅 長屋ビジネスで稼ぐ ロバート 6 住宅 空へのびるスラム ムリーティ 7 住宅 家主がいない?! ファトマ 8 インフラ 人の手がつなげる水 ブリギッダ 9 インフラ 水の上のトイレ フィリップ 10 インフラ トイレの営業マン デイビッド 2章 ルサカ チャイサ|農場からはじまったまち 1 統治 政治でまちを支えた人 ルーベン 2 統治 子どもたちの未来のために ンセフ 3 土地 共同体の中で守られる土 エステール 4 土地 許可証に記された名前 クリスティーン 5 土地 土地を手放すとき マーガレット 6 インフラ 水を売る女性たち エヴァリン チャザンガ|チーフの土地に生まれたまち 1 統治 伝統を守る人 チングウェレ 2 土地 切り売りされていく土地 ムウィンガ 3 土地 チェアマンと呼ばれる男 ムワンザ 4 インフラ 道がつなぐ暮らし マノンガ 3章 キガリ ニャカバンダ|急斜面に拓かれたまち 1 統治 ともに暮らしを再建する試み エマメル 2 土地 所有を証明する小さな紙切れ バプティスト 3 土地 危うい場所の小さな安心 イボンヌ 4 インフラ 足もとをつなぐ道と橋 ソフィ 5 インフラ 水とともに暮らすために アイアネ 6 インフラ みんなでつくった水場 アブドゥルカリム 終章 境界にある都市 おわりに 未完成であり続ける場所で - 著者プロフィール - 小野 悠 (オノ ハルカ) (著) 1983年岡山県生まれ。高校生から一人旅を始め、学生時代には世界約70カ国を旅し、ケニア・ナイロビのスラムで暮らす。2010年東京大学工学部都市工学科卒業。2016年同大学大学院博士課程修了。博士(工学)。専門=都市工学。松山アーバンデザインセンター副センター長などを経て豊橋技術科学大学准教授/学長補佐。内閣府日本学術会議連携会員・第25期若手アカデミー 代表。日本科学振興協会初代代表理事。 主な著書『アジア・アフリカの都市コミュニティ』(共著)、『DX時代の広域連携』(共著)、『クロノデザイン』(共著)など。
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みんとしょ 「好き」が集まるみんなの私設図書館のつくりかた | 土肥 潤也
JPY 2,200(USD 13.94)
学芸出版社 2026年 ちくま文庫 ソフトカバー 192ページ 四六判 - 内容紹介 - “一箱分の本棚を借りて、自分の本をみんなに貸す”という仕組みの私設図書館「みんとしょ=みんなの図書館」が、6年間で130館まで急増している。本書はその生みの親が全館に取材して見えた実態と運営ノウハウをまとめた初めての本。みんとしょへの参画を紐解き、市民が主役になる「私設公共」の可能性についても語る。 - 目次 - はじめに 全国に広がるみんとしょ ・「みんとしょ」=「みんなの図書館」 ・「一箱本棚オーナー制度」という「変な」仕組み ・人づてに広がり続け、5年で100館以上に ・「図書館」だけじゃない! 多様化するみんとしょ 1章 始まりとしてのみんなの図書館さんかく 1-1 無理なく、楽しく、続けられる運営の仕組み 1-2 本棚が生み出した思わぬ出会いとつながり 1-3 商店街に起こった変化 2章 全国のみんとしょ事例 01 地域の子育てを支える居酒屋の宴会場――あひる図書館(静岡県三島市) 02 図書館で喫茶店な建築設計事務所――異人池建築図書館喫茶店(新潟県新潟市) 03 中山間部で10代の自己実現力を育む――放課後スペースINBASE(岡山県備前市) 04 公共施設の中にある私設公共――えんがわ文庫(東京都調布市) 05 公務員がつくる商店街の新しい賑わい――さんとしょ(兵庫県尼崎市) 06 人口6000人のまちの私設公民館――いとなみ(福島県西会津町) 07 引越し2回! ルールを変えつつ居場所をつなぐ――みんなの図書館ぶくぶく(新潟県燕市) 08 すぐそこに海の音が聴こえる――Cの辺り(神奈川県茅ヶ崎市) 09 本が社員をつなげる「企業内みんとしょ」第1号――OUR BOOKS(東京都千代田区) 10 量販店に出現した本棚のアパート――クマシカ図書館(愛知県刈谷市) 11 まちの家守が手がけるエリアリノベーション――さいかちどブンコ(埼玉県草加市) みんとしょ全館Q&A Q.1 どんな人がみんとしょを運営していますか? Q.2 どんなメンバーでみんとしょを立ち上げることが多いですか? Q.3 みんとしょを開設するために何から始めたらいいですか? Q.4 どうやって本棚オーナーを集めればいいですか? Q.5 本棚オーナーの本がなくなったり、汚れたりしませんか? Q.6 さんかくのようにみんとしょにチャレンジショップを併設している場所はどのくらいありますか? Q.7 まちライブラリーとの違いは何ですか? Q.8 本棚を借りるとどんな良いことがありますか? Q.9 本の貸し出しはどうやってやりますか? Q.10 本棚オーナー料はどうやって受け取っていますか? 現金? 振込み? Q.11 みんとしょの運営主体は何ですか? 法人? 個人? Q.12 どんな人が本棚オーナーに多いですか? Q.13 本棚オーナーはどうやってみんとしょを知ったのでしょうか? Q.14 一箱本棚のサイズはどれくらいですか? Q.15 週に何日、何時間くらい開館していますか? Q.16 実際、本棚は借りられていますか? Q.17 本棚オーナーの解約率はどうですか? Q.18 みんとしょネットワークにどうしたら加入できますか? 3章 私を出発点とした「公共」~「みんとしょ」という社会実験を振り返る~ 3-1 本を媒介に個性を表し、対話できる新しいコモンズ 3-2 頑張らなくても持続するコミュニティを育てる 3-3 みんとしょは「私」の表現が集まる場所 あとがき - 著者プロフィール - 土肥 潤也 (ドヒ ジュンヤ) (著) みんなの図書館さんかく館長。1995年、静岡県焼津市生まれ。早稲田大学社会科学研究科修士課程修了、修士(社会科学)。2020年に、一般社団法人トリナスを共同創業、現在は代表理事。焼津駅前通り商店街をフィールドに、完全民営の私設図書館「みんなの図書館さんかく」を開館。Library of the Year2023 大賞、Forbes30 Under 30(世界を変える30歳未満30人)を受賞。著書に、土肥潤也・若林拓哉『わたしのコミュニティスペースのつくりかた』ユウブックス。
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増補改訂版 クマ問題を考える | 田口 洋美
JPY 1,430(USD 9.06)
山と渓谷社 2026年 ヤマケイ新書 ソフトカバー 256ページ 新書判 - 内容紹介 - クマに囲まれて生きる現実を受け入れよ。 別次元となった新時代の処方箋 日本列島を恐怖の渦に巻き込んだ令和のクマ騒動。都会はクマたちのフロンティアとなり、すでに都市を取り囲むように生きています。 民俗学者で、人と野生動物の関係について長く研究した著者による、クマ問題の処方箋。 2017年刊行した同書を大幅に増補し改訂した一冊。 - 目次 - ■内容 第1章 クマ問題さらなる次元 第2章 平成のシシ荒れ 第3章 生息域拡大期の現実 第4章 近世の相克「シシ荒れ」森の消長と野生動物 第5章 狩猟の公共性 第6章 クマと向き合う
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日本ではなぜ子育てがこんなにつらいのか カネと自己責任の資本論 | 藤田 孝典
JPY 1,012(USD 6.41)
筑摩書房 2026年 ちくま新書 ソフトカバー 256ページ 新書判 - 内容紹介 - お金がなければ ダメですか? 少子化が止まらない。このままでは、この国に子どもがいなくなる。 今の日本で、なぜ子育ては「ぜいたく品」となってしまったのか? 背景には、教育や生活のすべてを「商品」にしてしまう資本主義の仕組みがある。 何をするにもお金がかかる。家計は圧迫され、支援は現場に届かず、子どもは居場所を失う。すべてが「自己責任」に委ねられる。 『下流老人』で日本を代表する論客となり、NPOで日々貧困相談を受けている著者が、格差と孤立を深める社会の現状を批判し、解決策を提示する。 子育て投資の罠/何をするにも金、金、金/「自己責任」の呪い/「孤立」という名の貧困/子どもの声は騒音か/親の所得で学力が決まる?/子育ては今や「ぜいたく品」 - 目次 - はじめに 日本から子どもがいなくなる日 日本の子どもたちが絶滅する?/不十分極まりない貧困対策/本書の構成 第1章 子育てはなぜ「無理ゲー」なのか?――止まらない少子化を考える 貧困に苦しむ当事者たち/①教育虐待のケース:家族崩壊と10代陽菜さん(仮名)のサバイバル/「親権」という分厚い壁/②生活苦のシングルマザーのケース:夫のDVによってシングルマザーとなった朝子さん(仮名)/雇用の流動化というリスク/③精神的DVと重度介護のケース:最重度の知的障害のある子どもと一緒に、モラハラ夫から逃げたい恵さん(仮名)/DVと介護の二重苦/④大学教育費問題のケース:生活保護と大学進学が引き起こす「貧困の二重苦」/親から子に受け継がれる貧困/⑤子どもが引きこもりのケース:息子の「ひきこもり」という困難と生活困窮/年金・医療・公的支援の不備/⑥外国籍のケース1:インフレの直撃と「制度の壁」が阻む在留クルド人世帯の生活困窮/偏見という名の「もう一つの壁」/⑦外国籍のケース2:仮放免という「法的な消去」と、次世代に連鎖する教育の壁/非人道的な「仮放免」措置/「電車への飛び込み」が映す現代の病理/家出という「命がけの駆け引き」/「偽りの居場所」で性的搾取に遭う/売春防止と買春防止の議論が始まる/性を売ることは「個人の自由」なのか?/いじめと教育崩壊の現場/日本の若者は世界で最も自ら命を絶つ/今の日本が失った二つのセーフティネット/とにかく子どもが生まれない/少子化の原因は経済的負担なのか?/子育ては「ぜいたく品」か?/政府は少子化対策を本気で考えていない/生まれる前から学力が決まっている?/ コラム「転生モノ」アニメはなぜ「ここではないどこか」を希求するのか? 第2章 子どもの貧困対策 失敗の本質 貧困は人とのつながりを失わせる/「健康で文化的な最低限度の暮らし」とは何か?/「子どもの貧困」とは「大人の貧困」でもある/子どものニーズは十人十色?/「貧困女子高生論争」に見える底知れぬ不寛容/子どもの貧困対策法と貧困対策の現状/子どもの貧困は人権侵害/貧困はひとり親世帯に集中している/支援のしかたが間接的過ぎる!/「子どもの貧困率」という数字のトリック/数値では測れない「貧困」というもやもやしたもの/取り残されたひとり親世帯/学校に行かなくても勉強はできるのか?/孤立する子育て世帯/ナラティブアプローチで子どもを捉える/「子の物語」と「親の物語」をいかにすり合わせるか?/偏差値教育という悪魔の指標/その無力感は自分のせいではない/親の所得が子どもの学力に直結する?/子ども食堂の現状と課題 第3章 現金給付では解決しない―真に必要な貧困対策を模索する ただ現金を配るだけでは、貧困は解決しない/「推し活」や「美容」という資本主義の沼/「子育て投資」という罠/「すべては自己責任」という呪いから目を覚ませ/ベーシックサービスとは何か/「弱者を生まない社会」への胎動/生きることはいつから「買い物」になったのか?/「必要不可欠」を市場から切り離す/「給食無償化」から議論の活性化を/「高校無償化」が覆い隠す格差の再生産/大学でも進む無償化政策/子育ての脱商品化とシェアリングエコノミーの陥穽/孤立こそが最も過酷な貧困である/ コラム増えるランドセルを配る自治体 第4章 誰が子どもを育てるのか?―「公」という意識の欠落 子どもの声は騒音か?/「ホモ・エコノミクス」という生き方―損得勘定の計算機/「無価値」なものが排除される社会/子どもは迷惑なのか?/子育ては「ハイリスク・ローリターンの個人投資」/公園が足りない、公園はいらない?/図書館・児童館といった「無料の空間」の危機/図書館という職場の「搾取」構造/何をするにもお金がかかる/増え続ける子どもの習い事/不安を煽る宣伝広告に踊らされる子育て/SNSのアルゴリズムと「子どもの心」/お金を払わなくてもいられる場所をどうやって増やすか/「誰のものでもない、みんなのもの」という思想/「資本の論理」から子どもを守るには/宮崎県延岡市に見る「データと居場所」の最前線/「子ども食堂」の草の根精神/子どもは社会で育てる、という意志―「孤立」から「結び目」へ/ コラム大谷翔平は家族だけで育てられない―「天才」を囲い込まない地域の余白/ コラム藤井聡太も同様である―将棋界の「神童」を生んだ無償の社交場 第5章 資本主義をやめれば、少子化は解決する 資本主義で幸せになれるのか?/資本主義という「バグ」だらけのシステムが生み出した社会福祉/「資本主義ぎらい」の仲間を増やしたい/日本で突然起こったマルクス・ブーム/子どもの環境を資本主義から切り離す!/カネがなければ生きていけない社会を一度やめてみよう/マルクスは資本主義をどう変えるのか?/疎外された私たちへ/銭湯という温かみのある「サードプレイス」/技術を習得することで、「交換可能な部品」を脱する/農業軽視の歪んだ教育がもたらす問題点/ITや英語よりも重要なこと/ブルシット・ジョブだらけの転職サイト/なぜ好きなものを仕事にできないのか?―子ども食堂の少女が投げかけた問い/命を支える労働は、なぜ買い叩かれるのか?/お金のある無しに、自由が左右されてはならない/資本主義の先にある社会を考えてみる おわりに 子ども・子育てに関する相談窓口の一覧 参考文献 - 著者プロフィール - 藤田 孝典 (フジタ タカノリ) (著) 1982年生まれ。生活困窮者支援ソーシャルワーカー。社会福祉士。東京福祉大学保育児童学部専任講師。専門は現代日本の貧困問題と生活支援。反貧困ネットワーク埼玉代表。元・厚生労働省社会保障審議会特別部会委員(生活困窮者自立支援法)。『下流老人─一億総老後崩壊の衝撃』(朝日新書)、『貧困世代─社会の監獄に閉じ込められた若者たち』(講談社現代新書)、『未来の再建─暮らし・仕事・社会保障のグランドデザイン』(ちくま新書、井手英策、今野晴貴との共著)、『中高年ひきこもり─社会問題を背負わされた人たち』(扶桑社新書)、『棄民世代─政府に見捨てられた氷河期世代が日本を滅ぼす』(SBクリエイティブ)、『コロナ貧困─絶望的格差社会の襲来』(毎日新聞出版)他多数。
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ジブンの世界はジンブンでできている2 ―現場で実践する哲学者×病いと身体を考える社会学者×古本をめくる宗教研究者― | 堀越 耀介, 山田 理絵, 木村 悠之介
JPY 2,750(USD 17.42)
ジブンジンブン 2026年 ソフトカバー 300ぺージ 四六判 - 内容紹介 - 研究って、こんなに自由だ。 哲学者×社会学者×宗教学者、越境する人文知があなたの世界の見方を耕す、インタビュー&対談集第2弾! AIが「答え」をくれる時代だからこそ、私たちはもっと「問い」を自由に深められたら―― 企業経営の現場で、病いと社会の間で、あるいは古本市で……現場に足を運び、問いを耕す人文系研究者たちの視点を味方につければ、世界はもっと深く「ジブンごと」になる。彼ら彼女らは、いったいどんな道をたどって、現在地にたどりついたのか? 哲学者・社会学者・宗教学者、それぞれの目から、世界はどんなふうに見えているのか? AI時代に何を学ぶべきか迷うあなたも、自分の身体や生き方に違和感を抱くあなたも。中学生から大人まで、あなたの世界を拡張し、豊かにする「ジンブン学」の実践、シリーズ第2弾! ■本書に登場する研究者たち 堀越耀介:現場で実践する哲学者。子どもたちの教育の場から企業の開発チームまで、領域を越えて「哲学対話」を実践している 山田理絵:病いと身体を考える社会学者。摂食障害の歴史社会学的研究を進めながら、タトゥー、刑務所での処遇など多彩なテーマに取り組む 木村悠之介:古本をめくる宗教研究者。神田の古書市に通い、近現代の神道や大衆宗教メディアから当時の世相を読み解く ■もくじ ・まえがき ・第一部 現場で実践する哲学者 孤独な少年が見つけた「哲学」/「哲学科なんて就職ないぞ」を振り切って/運命を決めたオープンキャンパス/大学院で挫折寸前/「子どものための哲学」との出会い/企業のチームに「常駐」する哲学者/哲学×ビジネスのブルーオーシャン ほか ・第二部 病いと身体を考える社会学者 跳び箱が跳べなかった小学生/イギリス留学での「挫折」/「構築主義」という衝撃の出会い/明治の新聞に「拒食症」を見つけた/「べてるの家」で過ごした一週間/見過ごされてきた受刑者の摂食障害/タトゥーから考える「身体」と「社会」 ほか ・第三部 哲学者と社会学者と宗教学者、それぞれが見ている世界を知る 大正時代の怪しいDM/大黒様の通販カタログ/「宗教だったらいいけど神社はだめ」な儀礼って?/「自分はずっと周縁にいる」/古本市で芋づる式に史料を探す/「久しぶりに外に出ました」/哲学対話は人を癒せるか/「江戸幕府を作ったのは誰か」では終わらない/「初詣は鉄道会社が創った」のウソ/心中の名所が縁結びスポットに?/推し活は宗教か ほか ・あとがき ・ブックリスト ■ジブンジンブン編集部について 「ジンブン学をジブンごとに」を合言葉に、人文学の面白さを発信する出版社。2018年、東京大学在学中に結成。同大学の学園祭で、人文学研究の魅力を紹介する展示「ジブン×ジンブン」を出展し、3日間で1500人を動員。2025年から出版社として活動を本格始動。2025年8月、シリーズ第一弾を刊行。書籍やワークショップを通じて、人文学のエッセンスを日常生活に取り入れる楽しさを伝えている。 - 著者プロフィール - 堀越耀介 (ホリコシヨウスケ) (著) 東京大学共生のための国際哲学研究センター上廣共生哲学講座特任研究員。東京大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。専門は教育哲学、哲学プラクティス。企業や学校での哲学対話を実践し、近年は特にビジネス分野における哲学の社会実装に取り組んでいる。著書に『世代と立場を超える職場の共通言語のつくり方』(クロスメディア・パブリッシング、二〇二五年)『哲学はこう使う』(実業之日本社、二〇二〇年)など。 山田理絵 (ヤマダリエ) (著) 社会構想大学院大学コミュニケーションデザイン研究科助教。学術振興会特別研究員(DC2)、東京大学総合文化研究科・教養学部附属共生のための国際哲学研究センター(UTCP)上廣共生哲学講座特任助教などを経て、現職。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。専門は社会学。日本における摂食障害の歴史と社会調査、タトゥー・いれずみについての歴史・社会調査などを行う。二〇二五年から、シリーズ企画「身体との共生のために ~21世紀の自己と身体をめぐる対話~」を主催している。 木村悠之介 (キムラユウノスケ) (著) 二〇二三年東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻宗教学宗教史学専修博士課程単位取得満期退学、博士(文学)。現在東北大学大学院国際文化研究科特任研究員、日本学術振興会特別研究員(PD)。専門は近現代史における宗教・神道。主な共著に、『思想史講義【明治篇Ⅱ】』(ちくま新書、二〇二三年)、『日本人無宗教説』(筑摩選書、二〇二三年)がある。
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いつも誰かが入れない 「女人禁制」から考える日本の性差別システム | 伊藤 春奈
JPY 1,980(USD 12.54)
エトセトラブックス ソフトカバー 128ぺージ 四六変形判 縦178mm 横128mm 厚さ9mm - 内容紹介 - 「女性は土俵から降りてください」 「女が登ると、山が荒れる」 「穢れているから×○△(どうのこうの)」 「置かれた場所で咲きなさい」 ――その「伝統」とやらの正体 マイノリティから居場所を奪う日本社会の生きづらさを、 排除の文化「女人禁制」から捉え直す、フェミニズムの果敢な試み。 21世紀になっても、まんべんなく「女人禁制」の文化・慣習が残る国、日本。伝統的な家庭を守り、シスジェンダー/異性愛の男性によって場を独占して社会を回すために、誰が、どのように排除されてきたのか。 相撲、古典芸能、寺、山、炭鉱の「女人禁制」を足がかりに、「男社会」がマイノリティを追い出してきた歴史と構造を読み解き、この問題はあらゆるジェンダーが当事者なのだと明らかにする。 フェミマガジン『エトセトラ』連載から大幅加筆! 柚木麻子の痛快〈女人禁制〉エッセイ「ラーメンいちから作ってみたら自然と腕組みしちゃってた記」 ナモナモ寺・野世阿弥インタビューを特別収録。 - 目次 - はじめに――「道」ではなく「場」をつくる 第1 章 土俵――「あの事件」がさらけ出した「帝国」の論理 「伝統」の美名のもとに女性差別を正当化/「穢れ」の理不尽さにはシンプルに怒りたい/「土俵問題」、その後/帝国主義と結びついてしまった大相撲 第2 章 歌舞伎――古典芸能と疑似天皇制 特定の人しか歩かない一方通行の道――「極道」⁉️/『国宝』が描かなかった政治、歴史、汚さ/おなじみの「男だけの歌舞伎」は戦後から/古典のジェンダー類型を塗り替えた市原佐都子『弱法師』/仏教とフェミニズムの共通点 第3 章 山――誰が、何のために? 御殿女中、「男女平等」を求め富士登頂へ参る/勝手に高野山に登った女性たち/「それ女が登るで、山が荒れるぞ」/あの日、山頂から見た景色/禁制を解く裏に「煩悩」?/「男になれる」修行とは……/結局、女人禁制の山が執着する価値観って?/女性差別の「伝統」を支える男性知識人たち/アウトドア業界のいまどきマッチョ文化 第4 章 炭鉱――「女人禁制」を打ち砕く語り 貧困と「赤不浄」/「女と朝鮮人でもった」戦中の炭鉱/家制度を再生産した、語らぬ男たち/「名もなき」女性たちが変えてきた歴史/ おわりに 特別収録: 【インタビュー】ナモナモ寺・野世阿弥 「寺という場所から仏教やフェミニズムをちょっとずつ開く」 【エッセイ】柚木麻子 「ラーメンいちから作ってみたら自然と腕組みしちゃってた記」 はじめに―― 「道」ではなく「場」をつくる 伊藤春奈 日々、危ういバランスで立っている。足元がおぼつかないので、「着実に歩んでいる」という実感が乏しくなりつつある。7割の不安に怒りが2割、残り1割に希望らしきものを詰め込んで、絶望しないように、日々をやり過ごす術が身に染みついてきた。 この国では差別を制度化・慣習化してきたが、それがどんどん加速している。植民地主義は100年以上前から継続し、反省することもなく外国人差別が助長され、入管や警察署で外国人が命を落とし、福祉や教育、文化がないがしろにされる一方で軍事費は増大している。明日が見えず、弱い立場の者はどんどん自尊心が削られていく。行きつく先はどこだろう。 本書はフェミニズムマガジン『エトセトラ』の連載に加筆修正したものだが、その出発点は2018年、大相撲の土俵問題への驚きと怒りにあった。当時、それなりに話題を呼んだこの一件も、かの医大入試差別問題が起こると、雪崩を打ったように多くのフェミニスト、メディアがそちらに注力した。入試において女性差別がまかり通っていたとなると、多くの人が当事者になりえるわけで、放ってはおけないからだ。対して、大相撲の土俵問題の当事者はきわめて少ない。「(伝統だから)仕方ない」「(伝統だから)女性差別ではないかも」といった向きが大半だったと思う。 連載を重ねて私自身の「女人禁制」への理解が進むにつれて、怒りの解像度はあがった。いかに排除が進み、差別が正当化されてきたのか、その歴史とわずかな変化、全体像が見えてきたからだ。すると、「女人禁制」とはジェンダーを問わず誰もが当事者であるはずだという確信が深まった。「女人禁制」というと、「主に宗教的な背景から、特定の場所に女性を入れないこと」だと理解されている。この「定義」がそもそも目くらましだったのかもしれない。「女人禁制」の本質は、男女二元論、異性愛主義でマジョリティ(シスジェンダーで日本人、健常者など)を中心に据えようとする、日本の性差別システムである。さまざまなマイノリティを排除して、伝統的な家族観を守り、シスジェンダー/異性愛の男性によって場を独占して社会を回していく文化、慣習のことだ。家族観は、たとえば歌舞伎のように分野によっては前近代的だったり、近代家族規範だったりする。具体的には各章をお読みいただくとして、ここでは、「女人禁制」の根拠とされることの多い「穢(けが)れ」のなんたるかを指摘した文章を紹介しておきたい。 「日本人がなぜ血を――特に経血や産血を穢れたものとするようになったのかということである。(……)男性が女性を本質的に異なるものであると考えることによって生じた、月経や出産に対する不浄観が、女性を不浄な存在へと追いやったのではないかと思われてくる」(中野優子「女性と仏教――仏教の血穢観と母性観」〔『宗教のなかの女性史』、青弓社〕)。あるいは、「母性」と仏菩薩の愛とを同一視する言説についての指摘。――「平等・献身・無私・調和・安定・自然という言葉が連想され、日本的母性のイメージがよくあらわれている。また、こうした教団内の資料には、女性の自己犠牲的母性愛を賞賛し、女性に対して、母としての自己犠牲を強いるものが非常に多い」(前掲書) かつて女人禁制だった寺院で修業した高僧が、麓の里にいる母に支えられて見事に修行をまっとうした、といったたぐいの美談がある。似た構造は今もあるにもかかわらず、仏教の学術界隈では批判的な声をあまり聞かない。そう、仏教界の「女人禁制」もしかり。批判的に読み解く術を教えてくれたのは、仏教研究者である源淳子さんらフェミニストの先達であった。「1300年の伝統」という権威を笠に着ていまだ禁を解かない大峰山(奈良県)関係者から源さんが聞いたという言い訳「男の甘えを許してほしい」も記録しておきたい。仏教にかかわらず、マイノリティを排除して恥じない日本社会を見事に象徴するフレーズだ。身近なところで似たフレーズを聞いたことがある人は多いのではないか。「甘え」という懐柔によって、「男」以外には変わらずケアを求め、周縁に留め置くことを強い、言葉を奪ってきたこの社会。「伝統」としておけばみな言うことを聞くだろうという「甘え」は、欺瞞にすぎない。変わらない、変えさせないことで多くの人が場を奪われ、言葉をかき消されてきたのなら、暴力的ですらあると思う。 (「はじめに」より) - 著者プロフィール - 伊藤 春奈 (イトウ ハルナ) (著) 大学卒業後、出版社、編集プロダクションを経て2006年よりフリーランスの編集者・文筆家に。2017年頃、北村兼子の著作を紹介することを目的に「花束書房」を立ち上げ、2022年より出版をスタート。同年に『ウィメン・ウォリアーズ はじめて読む女戦記』(パメラ・トーラー著、西川知佐訳)を刊行した。他の刊行物に、『未来からきたフェミニスト:北村兼子と山川菊栄』、『帝国主義と闘った14人の朝鮮フェミニスト:独立運動を描きなおす』(尹錫男画、金伊京著、宋連玉・金美恵訳)、『戦争と芸術の「境界」で語りをひらく:有田・大村・朝鮮と脱植民地化』(山口祐香、チョン・ユギョン著)。著書に、『〈姐御〉の文化史』(DU BOOKS)、『ふたり暮らしの〈女性〉史』(講談社)などがある。『エトセトラVOL.9 特集:NO MORE 女人禁制!』(エトセトラブックス)では特集編集をつとめた。出版社としても書き手としても、植民地主義をフェミニストの視点から問い、打開する活動を続けている。
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増補版 日本の異国 在日外国人の知られざる日常 | 室橋 裕和
JPY 2,310(USD 14.63)
晶文社 2026年 ソフトカバー 464ぺージ 縦188mm 横129mm 厚さ26mm - 内容紹介 - 2026年、海外からの移住者が400万人を超えた―― 移民大国、日本の現在とは。 私たちが知らない、日本の中の「ディープなアジア」。 変貌を遂げる在日外国人コミュニティの 状況を丹念に描き、実像を伝える。 大ヒット『ルポ 新大久保』『カレー移民の謎』 の原点となる一冊を大幅(70頁)に増補。 街ゆく人の大半が外国人となった新宿界隈はもちろん、 都心を少し離れた地方都市および、古くから外国人 コミュニティーが根付いているエリアに訪れた変化とは。 また、在日外国人へのヘイトや排外主義的運動について 彼らはどのように感じ取っているのだろうか。 国内外を長年取材し続けている著者が案内[ガイド]する。 [目次] はじめに ●となりの異国――地域に根付いたコミュニティ 1:竹ノ塚――魅惑の癒しスポット、リトル・マニラ 2:埼玉県八潮市――ヤシオスタン 3:代々木上原――東京ジャーミイ 4:西葛西――「リトル・インディア」の父、インド 5:高田馬場――難民たちがつくった「リトル・ヤンゴン」、ミャンマー ●まだまだ知らない、日本の「異国」 6:池袋――誰も知らない独立のシンボル、バングラデシュ 7:練馬――光が丘の春祭り、モンゴル 8:神奈川県大和市――定住した難民たち、ベトナム・カンボジア・ラオス 9:茗荷谷――寺院でいただく「ランガル」の味、インド・シーク教徒 10:八王子・千葉県成田市――日本の暮しの「拠り所」、タイ寺院 ●これからの「異国」と諸問題 11:静岡県御殿場市――絶賛拡大中の新しいコミュニティ、中国 12:埼玉県蕨市――難民たちが肩を寄せ合う、クルド 13:埼玉県川口市――「多文化共生」の最前線 14:新大久保――ここに「未来の日本」はあるか おわりに 補章:その後の、日本の異国 - 著者プロフィール - 室橋裕和 (ムロハシヒロカズ) (著) 1974年生まれ。週刊誌記者を経てタイに移住。現地発の日本語情報 誌に在籍し、10年に渡りタイ及び周辺国を取材する。帰国後はアジア 専門のジャーナリストとして活動。「アジアに生きる日本人」「日本に生 きるアジア人」をテーマとしている。現在は日本最大の多国籍タウン、 新大久保に在住。外国人コミュニティと密接に関わり合いながら取材 活動を続けている。「外国人コミュニティから見る多文化共生の実情 や問題点」といったテーマで、メディアやトークイベントなどで講演する 機会も多数。武蔵野大学非常勤講師。 おもな著書は『カレー移民の謎』(集英社新書)、『ルポ新大久保』 (角川書店)、『エスニック国道354号線』(新潮社)など。
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刑務所の文章教室――言葉が心をほどくとき | 大塚 敦子
JPY 2,200(USD 13.94)
紀伊國屋書店 2026年 ソフトカバー 256ぺージ 四六判 - 内容紹介 - ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【ブレイディみかこさん推薦!】 「人は言葉によって自らを知り、他者を知り、自分を外に出せるようになる この教室で学びたくなる人はたくさんいるのではないか」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 闇バイトに応募した大学生、キャパを超える業務でうつになり「嫌なことが忘れられるなら」と覚醒剤に手を出した会社員、ホストにハマって高額のツケを背負い特殊詐欺の受け子をしてしまった女性…… 受刑者たちは、どのような文章を紡ぎ、どのように変わっていったのか―― 心に沁みるノンフィクション! 「自分を大切にするって、どういうことかわからない」 「生まれてきてよかったのかっていうのが小さい頃からあります」 刑法改正で2025年6月に「拘禁刑」が導入され、刑罰の目的が「懲らしめ」から「立ち直り」へと転換して1年、誰もが生きやすく安心して暮らせる社会の実現には何が必要なのかを考えるきっかけになる一冊。 「私はこれまで、罪を犯した数多くの人々の話を聴いてきました。30年間の取材をとおして実感しているのは、他者を傷つけた人は自分自身も深く傷ついているということ、そして、まずは自らの回復のプロセスを経なければ、更生するのはむずしいということです。自分などどうでもいい存在だと思っていたら、他者を尊重することも、他者の痛みを想像することもできません」(本文より) 「ほとんどの受講生にとって、詩を書くなんて、小学校以来か、まったく初めての経験です。それが、すぐれた詩の言葉に耳を澄ませながらほんの少し心のドアを開けると、そこから心の奥にしまってあった想いが詩のリズムに乗ってあふれ出してきたのです」(本文より) 【著者】 大塚敦子(おおつか・あつこ) ジャーナリスト、ノンフィクション作家。上智大学文学部英文学科卒業。商社勤務を経て、世界各地の紛争取材の後、困難をかかえた人と自然や動物の絆、人と動物のかかわりなどをテーマに執筆。本書で紹介する文章創作プログラムを、全国3か所の刑務所で実施している。また、東京・三鷹市と国立市で市民向け講座も行っている(2026年5月現在)。 『さよなら エルマおばあさん』(小学館)で2001年講談社出版文化賞絵本賞、小学館児童出版文化賞受賞。『犬が来る病院――命に向き合う子どもたちが教えてくれたこと』(角川文庫)、『ギヴ・ミー・ア・チャンス――犬と少年の再出発』(講談社)、『動物がくれる力――教育、福祉、そして人生』(岩波新書)、『保護ねこものがたり』(ポプラ社)など著書多数。 【目次】 はじめに 序章 第1部 美祢社会復帰促進センター 1 お互いを知る アルファポエム/食べ物にたとえた自己紹介 2 自分を知る(1) 貝殻を観察する/いいこと探し 3 他者を想像する その布でできた服を着ている人を想像する 4 自分を知る(2) シルヴァスタイン『ぼくを探しに』/自分の足りないかけらは何か 5 視点を変える(1) モーパッサン『首飾り』/衝撃の結末の続きを書く 6 視点を変える(2) 小川洋子「愛されすぎた白鳥」/「愛」とは何かを考える 7 自分を表現する グループポエム/谷川俊太郎「もどかしい自分」を読んで書く 8 他者の視点を想像する 苦手な人を動物や家具や食べ物にたとえる 9 そして、これから 谷川俊太郎「生きる」のリズムで書く 第2部 島根あさひ社会復帰促進センター 1 お互いを知る 自分の人生を料理にたとえる 2 感情の表出 シルヴァスタイン『おおきな木』/木の視点になる 3 自分を知る バンサン『アンジュール』/言葉のない絵本のセリフを考える 4 自分を表現する ブッシュ孝子「人生」/詩の創作とセルフ・エンパワーメント 5 次へのステップ 自分がよい状態であるために必要なもの おわりに 出所した元受講生のこと あとがき 一人でできる文章創作エクササイズ
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ダーウィン左派 進化論をふまえて平等な社会をつくる | ピーター・シンガー(著), 児玉聡(訳)林和, 雄(訳)
JPY 1,870(USD 11.85)
晶文社 2026年 ソフトカバー 112ぺージ 四六判 - 内容紹介 - 左派の理想に、現実的な足場を。待望の新訳! よりよい社会を実現するには、夢みるだけでは足りない。現実に即した人間理解が必要だ。人間の本性に光をあてる進化論こそ、その足場を与えてくれる。なおも平等と連帯をあきらめない者のための小さなバイブル。 * 『動物の解放』で倫理学の地平を塗り替えたピーター・シンガーが、進化論(ダーウィニズム)の知見を用いて社会変革の思想をアップデートする。進化論はこれまで、弱肉強食や優勝劣敗といったイメージから、平等や福祉や弱者への配慮を重んじる左派とは相性が悪いと見られてきた。だが、本当にそうだろうか? 本書が示すのは、弱者の切り捨てを正当化する右派に進化論を明け渡さないための道筋である。これからの左派は、弱者や貧者に味方するという理想を守るためにこそ、人間についての幻想を手放し、生物学的な現実を直視しなければならない。人間はたしかに利己的・競争的で地位を求める存在である。しかし同時に、他者の苦しみに応答し、たがいに助けあう存在でもある。問題は、人間の本性を科学の目で見きわめたうえで、協力や連帯が生まれやすい社会をいかに構想するかにあるのだ。進化論・倫理学・政治思想が交差する、短くも刺激的な一冊。21世紀の政治を考えるために。 - 目次 - はじめに 新しい基礎の必要性/左派にとって本質的なことは何か? 第一章 政治とダーウィン主義 右派による乗っ取り/事実と価値/左派はどのようにダーウィンを誤解したか/完成可能性の夢/古い曲が何度も流行る 第二章 左派は人間本性に関するダーウィン主義的な見解を受け入れられるのか? 不人気な思想/人間本性において何が固定的であり何が可変的なのか?/改革者たちはどのようにダーウィンから学ぶことができるか? 第三章 競争か協力か? もっと協力的な社会をつくる/囚人のジレンマ/しっぺ返し戦略から学ぶ 第四章 協力から利他性へ? 利他性の進化の謎/何のための地位か? 第五章 ダーウィン左派の現在と未来 原注 訳者あとがき - 著者プロフィール - ピーター・シンガー (ピーターシンガー) (著) 1946年生まれ。オーストラリア出身の哲学者。プリンストン大学名誉教授。専門は応用倫理学。動物の解放や極度の貧困状態にある人々への支援を提唱する代表的な論者の一人。著書に『道徳は進歩する──進化倫理学でひろがる道徳の輪』(矢島壮平訳、晶文社、2025年)、『新・動物の解放』(井上太一訳、晶文社、2024年)、『なぜヴィーガンか?──倫理的に食べる』(児玉聡・林和雄訳、晶文社、2023年)、『飢えと豊かさと道徳』(児玉聡監訳、勁草書房、2018年)、『あなたが救える命──世界の貧困を終わらせるために今すぐできること』(児玉聡・石川涼子訳、勁草書房、2014年)、『実践の倫理 新版』(山内友三郎・塚崎智監訳、昭和堂、1999年)など。『ザ・ニューヨーカー』誌によって「最も影響力のある現代の哲学者」と呼ばれ、『タイム』誌では「世界の最も影響力のある100人」の一人に選ばれた。 児玉聡 (コダマサトシ) (訳) 1974年生まれ。2002年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(京都大学、文学)。現在、京都大学大学院文学研究科教授。著書に『哲学古典授業 ミル『自由論』の歩き方』(光文社新書、2024年)、『予防の倫理学』(ミネルヴァ書房、2023年)、『オックスフォード哲学者奇行』(明石書店、2022年)、『COVID-19の倫理学』(ナカニシヤ出版、2022年)、『実践・倫理学』(勁草書房、2020年)、『功利主義入門』(ちくま新書、2012年)、『功利と直観』(勁草書房、2010年)など。 林和雄 (ハヤシカズオ) (訳) 1992年生まれ。2022年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(京都大学、文学)。現在、京都大学大学院医学研究科助教。原著論文に「J・S・ミルにおける個性の発展」(『倫理学研究』第53号、2023年)など。
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みんな、普通で困ってる | 幡野 広志
JPY 990(USD 6.27)
筑摩書房 2026年 ちくまプリマー新書 ソフトカバー 192ぺージ 新書判 - 内容紹介 - 今だから分かる、先生や友だち、勉強、仕事の話について 先輩としてちょっとアドバイス。 他人と比べるのではなく、持って生まれたものや「好き」を 大切にして自分の道を進んで行こう。 答えは、ひとつじゃない。 そもそも年長者は若い人に自分の価値観を押し付けがちだ。「昔はこうだった」「いまは時代が違います」、と。このやりとりほど不毛なものはない。そもそも時代が違うということは、扱うデバイスも、経済状況も価値観もマナーも変化しているということだから。そういう大人がいう「こういうのが普通」というのを鵜呑みにしないこと。 20歳までに知っておいたらよかったなということを人生の先輩としてアドバイス。ちょっとした知恵や工夫、気の持ちようで生きやすく、社会で上手くやる方法を教えます。 - 目次 - はじめに Ⅰ 生きていくために大切なことはそんなに多くない これから社会へ出ようとする人へ たまに思い出す先生がいる 自分に甘い人 「好きなこと」は必要だ 世界はあいまいでできている アドバイスを聞く、学ぶ つまるところ継続力とはなんぞや、という話 これからの人生に必要な「勝手にたのしむ力」 お金のはなし 無駄遣いと「稼ぐ・募る・借りる」のすすめ Ⅱ 人に好かれるにはどうするか 人に好かれるための「褒め」の極意 大人が考える、友だち作りで「しちゃいけないこと」 「おもしろい人」になるにはどうすればいいか インベーダーから自分の心を守る方法… 「ほんとうに近いこと」を見る Ⅲ 幸せになるための処世術 確実に不幸になるための、ある言葉 「ずるい」と思ったとき、言われたときの対処法 ストップ、真に受けがち思考 幸せになるためのとっておきの行動 遺伝含め、諸ガチャとの付き合い方 若者よ、競争するな挑戦せよの巻 本の中だから大きな声で言うけど、結婚も育児もいいよ………… - 著者プロフィール - 幡野 広志 (ハタノ ヒロシ) (著) 幡野 広志(はたの・ひろし):1983年、東京生まれ。2004年、日本写真芸術専門学校中退。2010年から広告写真家・高崎勉氏に師事、「海上遺跡」で「Nikon Juna21」受賞。 2011年、独立し結婚する。2012年、エプソンフォトグランプリ入賞。2016年に長男が誕生。2017年多発性骨髄腫を発病し、現在に至る。著書に『ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。』(PHP研究所)、『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』、『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』『いい写真は誰でも撮れる』(共にポプラ社)など。
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「らしさ」について考えた | 畑中 章宏
JPY 2,970(USD 18.81)
どく社 2026年 ソフトカバー 208ぺージ B6変形判 縦168mm 横120mm 厚さ19mm - 内容紹介 - 民俗学でひもとく 「男らしさ」「女らしさ」「もっともらしさ」「わざとらしさ」…。 押しつけられた「らしさ」に抗しつつ、 豊かな「らしさ」を生みだせないものか ――在野の民俗学者による珠玉の評論集。 大学・高校入試にも多数採用 岩波書店『図書』連載に書き下ろしを加えた待望の書! その「らしさ」は、どこから来て、なぜ私たちを縛るのか? ジェンダー、アイデンティティ、AIと人間…… 今あらゆる場面で問い直されるテーマに、 民俗学という角度から光を当てる。 「何かしらの通念に依拠する『らしさ』群は、曖昧な観念にもとづく規範的な力が不安を助長する(中略)。ただいっぽうで、『らしさ』のない社会も無味乾燥なものである。押しつけられた『らしさ』に抗しつつ、豊かな『らしさ』を生みだせないものか」(本文より) - 目次 - はじめに 子どもらしさ 女らしさ 男らしさ もっともらしさ わざとらしさ 自分らしさ 人間らしさ 日本らしさ たしからしさ おわりにーー大阪らしさ 前書きなど はじめに 日々暮らしていくなかで、「らしさ」の付いた言葉を目にする機会が少なくない。本や雑誌、インターネットをとおして、「らしさ」が目に飛びこんでくる。そして、ある種の強制や拘束力で、「らしさ」は私たちのからだを覆っているようにさえ思われる。 「女らしさ」や「男らしさ」、あるいは「子どもらしさ」といった言葉は、決して耳ざわりがいいものではないのに、とっさに口にのぼせられる。 国語辞典で「らしさ」を引くと、「《接尾語「らしい」の語幹に、接尾語「さ」の付いた語》名詞や形容動詞の語幹に付いて、そのものの特徴がよく出ていることを表す」と記される(『大辞泉』第二版)。また、「そのものにふさわしい様子をしていること、まさにそのものであると判断される程度、などの意の名詞をつくる」(『日本国語大辞典』第二版)とされ、その用例として「自分らしさ」「子供らしさ」「確からしさ」などの「らしさ」が挙げられ、単独で用いた場合には、「その人や物事の特徴」を表わし、「らしさを発揮する」という用例がある。 「らしさ」は、あるものにたいする、理想や期待を担わせる。「女らしさ」や「男らしさ」や「子供らしさ」、それに「日本人らしさ」なども、女性や、男性や、日本人にたいする期待の表明である。「自分らしさ」や「私らしさ」は、その方向が、自分から自分に向けられる。こうした「らしさ」の中身は、時代によって変化する。そして性別や年齢、所属や職業ごとに、だれもが「らしさ」の洗礼を受けてきたのである。 * この本はいまから三年から四年前、右のような書き出しで、雑誌に連載した原稿をもとにしている。事情があって、これまで本として世に出ていなかったのだけれども、そろそろ形にしたいと思うようになったのである。 それにはいくつかの理由がある。ひとつには現在も、「らしさ」が幅を利かしているように見えるからだ。この間に、「らしさ」をめぐる本が数多く出版された。そしてそのほとんどが、「女らしさ」と「男らしさ」にかんするものだ。つまり、いろいろな「らしさ」のなかでも、ジェンダーやセクシュアリティをめぐる「らしさ本」が、次々と刊行されたことになる。 そうした「女らしさ本」や「男らしさ本」にふれた人には、ジェンダーやセクシュアリティについての本書のアプローチは、いささか物足りなく感じるかもしれない。 また、「日本らしさ」や「日本人らしさ」についても、愛国心やナショナリズムとはいえないようなナイーブな態度が目立つようになり、凡庸な排外主義を生みだしている。 「そろそろ形にしたいと思うようになった」のには、また別の理由がある。それはこの連載のいくつもが、大学入試の現代国語の試験問題に使用されてきたことがある。これは著者としては望外の喜びなのだが、「らしさ」が試験問題を作成する人にとって「試験問題らしさ」を感じさせるからだろう。それはともかく著者としても、「○○らしさ」がユニークな切り口であることを再認識したしだいである。 なお本書をいま世に問うにあたり、近年の「らしさ」本を踏まえて、連載に手を加えることもありえたが、連載にはその頃の空気や私の思いが流れ、また私の限界が露呈していることもあり、あえてそのままにしている。ただしそれは言い訳にすぎず、現代の日本の「らしさ」から時代遅れになっている部分もあるため、その点については、この本のために書き下ろした「たしからしさ」でふれることにした。 それではそろそろ、「らしさ」の迷路に迷いこんでいくことにしよう。 - 版元から一言 - 民俗学者の畑中章宏さんによる評論集。民俗学の知見で、「らしさ」という言葉のもつ窮屈さや、多様さをさまざまな「らしさ」をもとにひもときます。装丁もちいさく凛とした上製本で、「書籍らしさ」の感じられる書籍となっています。 - 著者プロフィール - 畑中 章宏 (ハタナカ アキヒロ) (著) 民俗学者。 1962年大阪生まれ。近畿大学法学部卒。平凡社の編集者として、雑誌『月刊太陽』のほか、荒木経惟、佐内正史の写真集の編集にたずさわる。2000年にフリー編集者として独立、2010年頃から著述に重点を移し、災害伝承、民間信仰から流行現象まで、幅広い領域に取り組んでいる。著書に、『宮本常一』(講談社現代新書)、『災害と妖怪』(亜紀書房)、『廃仏毀釈』(ちくま新書)、『21世紀の民俗学』(KADOKAWA)、『死者の民主主義』(トランスビュー)、『五輪と万博』(春秋社)、『ごん狐はなぜ撃ち殺されたのか』(晶文社)、『新・大阪学』(SB新書)、『『忘れられた日本人』をひらく』(若林恵との共著、黒鳥社)、『オルタナティブ民俗学』(島村恭則との共著、誠光社)ほか。最新刊は『老いに追われて』(rn press)。
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手芸とエンパワメント | 山崎 明子
JPY 2,200(USD 13.94)
晶文社 2026年 ソフトカバー 232ページ 四六判 - 内容紹介 - 女たちは家庭のなかでつねに手を動かしてきた。妻として、母として、あるいは社会を支えるために。手芸は女性に与えられた役割だった一方で、母と娘の縦のつながり、教室やメディアをとおした横のつながりを育み、居場所をつくり、女性たちを支える側面ももっている。誰かに捧げる手芸の時代から自分のための手芸の時代へ――。連綿と続く女たちのものづくりの歴史をひもとき、手芸がもつエンパワメントの力を問い直す。 「これは針を持つ私たちへのエールだ!」 神尾茉利(刺繍作家・美術家) 「手芸は手のひらからはじまる冒険であり、革命。 この本はそう確信させてくれる。」 松田青子(小説家) - 目次 - 0.手芸とジェンダー 好きなのに好きと言えない 1.手芸に与えられてきた役割 2.「手芸家」たちの昭和 3.誰かに捧げる手芸/私のための手芸 4.「お母様方へ」――愛情と手芸 5.横のつながり 一緒に手芸をしよう 6.縦のつながり 受け継がれる手芸 7.ケアと手芸――周縁化された人たちの手 おわりに - 著者プロフィール - 山崎明子 (ヤマサキアキコ) (著) 1967年、京都府生まれ。千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、奈良女子大学生活環境科学系教授。視覚文化論、美術制度史、ジェンダー論。著書に『近代日本の「手芸」とジェンダー』(世織書房)、『「ものづくり」のジェンダー格差』(人文書院)、共著に『歴史を読み替えるジェンダーから見た日本史』(大月書店)、『視覚表象と音楽』(明石書店)、『ひとはなぜ乳房を求めるのか』(青弓社)、『〈妊婦〉アート論』(青弓社)、『問いかけるアイヌ・アート』(岩波書店)、『現代手芸考』(フィルムアート社)など。
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「日本美術」とジェンダー 希望を身体化する | 千野 香織, 池田 忍(編)
JPY 1,925(USD 12.19)
岩波書店 2019年 岩波現代文庫 ソフトカバー 402ページ 文庫判 - 内容紹介 - フェミニズム、ポストコロニアル批評を導入し、日本美術史研究の新たな地平を拓いた著者の重要論文を文庫化。(解説=吉良智子)
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孤独の処方箋 | 貝沼 圭吾
JPY 2,090(USD 13.24)
晶文社 2026年 ソフトカバー 240ページ 四六判 縦186mm 横128mm 厚さ16mm - 内容紹介 - 「孤独」は、検査では見つからない。けれども、それは確かに心と体をむしばみ、ときに病気や子育ての困難をさらに深くしていく。本書は、小児科医として数多くの子どもと家族に向き合ってきた著者が、診察室で出会った「孤独」の実像を描き出します。1型糖尿病、医療的ケア児、小児肥満、不登校、産後の孤立――当事者や家族が抱える声なき苦しみに耳を澄まし、地域のクリニック、子ども食堂、産後ケア、多世代交流など、つながりを回復する実践を紹介します。必要なのは、ただ治療することだけではない。誰かと出会い、頼り、安心して生きられる場所をつくることです。医療・福祉・子育てに関わる人はもちろん、孤独を自分自身や身近な人の問題として考えたいすべての人へ。明日を少し楽にするための、新しい医療と地域のあり方を提案する一冊です。 - 目次 - はじめに 第1章 診察室で出会う、さまざまな孤独の形 検査では見つからない、「孤独」という病 2人に1人が孤独を身近に感じる時代 夜中、スマホの光を頼りに授乳するAさんのケース 4割の母親が「孤立や孤独を感じる」 「1型糖尿病」とは何か 「自分だけが違う……」病気の子どもが抱える孤独 修学旅行で先生と一緒の部屋を提案されたB君のケース 「友だちの前で血糖値を測るのが恥ずかしい」 診察室で爆発した「声なき声」の正体 周囲の善意が子どもを救うとは限らない 少しずつ心をすり減らしていく病気の子どもの母親 全国2万人に上るも、支援が届かない医療的ケア児 医療的ケア児と家族、半数が「社会から孤立」を実感 医療的ケア児の母であることを公表している野田聖子議員 1日タバコ15本に匹敵!? 孤独が体に与える悪影響 手軽に得られる情報を追いかけて、自分を追い込んでいく人々 「孤育て」が母親を「検索魔」にする あっという間に過ぎる子育て期をもっと楽しんでほしい 現代の保護者に求められる「家庭看護力」 治療方針に影響がないなら、検査は不要なことも 先の見えない暗闇の中を歩いていた少年時代 再び光のある世界へ連れ戻してくれた恩師の存在 体育教師になりたかった思いを胸に、小児科医の道へ 転機となった厚生労働省への出向 孤独を救うために、地域のクリニックは何ができるのか? 第2章 クリニックから始まる共生の実践 1型糖尿病は、生活習慣とは関係なく発症する イギリスのメイ元首相も1型糖尿病だった! 同じ病気の子どもと出会える糖尿病サマーキャンプ 自分の体と向き合いながら、自立への第一歩を踏み出す場所 研修医時代に参加して、サマーキャンプの虜になる 炭水化物量をあらかじめ量れない流しそうめんにチャレンジ! 「危ないからやらせない」ではなく、「どう工夫すればできるか」 見過ごせない重症の小児肥満児、放置すれば将来の疾病リスクも 長い歴史を持つ三重病院における小児肥満治療 重症の小児肥満の背景には、さまざまな要因が隠れている 生活困難世帯は肥満児が多い傾向も 食事が孤独を埋める道具になっている? 重症の肥満児を対象としたヘルシーキャンプの挑戦 最重症の肥満児に対しては、長期の入院治療が効果的 肥満で入院している子どもには不登校や心療科受診が多い 問題は単なる「食べすぎ」ではなく、生活背景に要因がある 肥満児たちにソーシャルスキルトレーニングを実施 入院治療を経て、再び登校意欲が生まれたE君のケース 肥満度100%から20%台まで改善したFちゃんのケース 子どもたちの成長がつづられた手紙は大切な宝物 キーワードは「多世代共生社会」と「ともいき」 産後から子育て期までをシームレスにサポート 多彩な企画で子育てをサポートする子育て支援センター 「地域交流会」では0歳児から80歳までが交流も 医療的ケア児の保護者が交流できる場も 半数が病児保育を利用意向も、実際の利用は1割強 小児科医が考える、病児保育よりも大切なもの 第3章 つながりのバトン 未来へ手渡す 産後のお母さんたちを支える産後ケアハウス 「孤食」を減らし、子どもに体験を提供する子ども食堂 子ども食堂のボランティアで生きる力を取り戻したGさんのケース 地域の高齢者の力を活用して、働く女性をサポート 1型糖尿病の患者や医療的ケア児の母親がスタッフとして活躍 人と人との結びつきを生み出す祭りの意義 古き良き日本のあり方を、現代に生かす デザイン思考で課題の解決を目指す 地域のクリニックがハブとなり結びつきを取り戻す 「街の健康相談所」としての役割を果たす かかりつけ医が実践する「社会的処方」 21世紀に求められる「ともいきモデル」 「今より少し楽しく、安心して過ごせる街」を次世代につなぐ おわりに - 著者プロフィール - 貝沼圭吾 (カイヌマケイゴ) (著) 2006年に三重大学医学部卒業。その後、アレルギー、糖尿病を専攻し、肥満とアレルギー疾患の関連等の臨床研究、基礎研究を行い、医学博士取得。また、2017年からは、アレルギー疾患対策基本法の政策展開のため、厚生労働省健康局がん・疾病対策課に課長補佐として出向。アレルギー・リウマチ対策、糖尿病対策、風しん第5期接種の制度設計に従事。その後2020年から実家の貝沼内科小児科に戻り現職に至る。同時に、グロービス経営大学院で経営学を学び、2022年経営学修士(MBA)を取得。また、京都芸術大学大学院学際デザイン研究領域で社会デザインを学び、2026年に芸術修士(MFA)課程を修了した。医療を中心に据えた地域共生社会の実現に向け、病児保育室、子育て支援センター・子ども食堂などを運営している。
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それはどこでも起こり得る 壊れゆく世界への抵抗 | ブレイディ みかこ
JPY 1,760(USD 11.15)
文藝春秋 2026年 ソフトカバー 272ページ 四六判 - 内容紹介 - 私たちが日々飲み込む言葉を解剖し、社会を紐解く。その鋭い警鐘に、背筋が伸びた。 ――小川彩佳(キャスター) 「名を正す」孔子の精神の実践書だ。正しく名指すことこそ、混乱した政治を解きほぐす道である。 ――國分功一郎(哲学者) 極中、クラス・シーリング、テクノ大衆、リマイグレーション…… 今、西洋で起きていることは、すぐそこにある日本の姿か? ・個は責任を問われ、為政者は説明責任を逃れる「責任格差」 ・イデオロギーを捨て、権力奪取を目的とする「極中」の倒錯 ・貧困層が“身の程を知る”よう呪われる「階級の天井」とは? ・テクノ領主たちが仕掛ける「プラットフォーム・ポリティクス」 ・「リマイグレーション」という名のソフトな民族浄化の正体……etc. 本書を書いているうちに、「リマイグレーション」のような恐ろしい言葉も取り上げざるを得ない状況になってきた。これは、白人以外の民族(移民、市民を問わず)を人種的祖先の地へ大量に送還するという意味の政治的なスローガンだ。民族浄化の「言い換え」と言われるこの表現は、欧州の極右勢力やトランプ政権が使うものだ。(…) 自分たちだけは、ここだけは大丈夫などということは、もうない時代なのだ。その覚悟をもってこの本を書いた。この本に出てくる言葉は、どの国でも語り始められ得る。それはどこでも起こり得るのだ。 ――「はじめに」より ベストセラー『他者の靴を履く』から5年―― 「個の力」(power of)を取り戻す革新の書!
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暗闇のなかの希望 増補改訂版 語られない歴史、手つかずの可能性 | レベッカ・ソルニット, 井上 利男(訳), 東辻 賢治郎(訳)
JPY 1,100(USD 6.97)
筑摩書房 2023年 ちくま文庫 ソフトカバー 256ページ 文庫判 - 内容紹介 - イラク戦争下で「希望を擁護する」ために刊行され、二〇一六年に加筆された改訂版を文庫化。アクティヴィズムと思想を往還する名著。解説 小川公代 ソルニット、初文庫化 直接行動(アクティヴィズム)と思想を自在に往還する現代の名著 解説 小川公代 2003年、イラク戦争が始まった時期に、「希望を擁護する」ために本書は書かれた。あの時代は過ぎ去ったが、あらたな戦争が生じ、破壊的な気候変動が到来している。絶望と冷笑主義が残りつづける現代に、希望をもつことはいかに可能なのか。「希望は光を浴びた舞台の真ん中ではなく、周縁の暗がりにある」(本文より)。2016年に改訂され、直接行動と思想を往還する現代の名著を文庫化。 解説 小川公代 【目次】 日本のみなさんへ 第三版への序文(二〇一五年) 希望が拠って立つもの 1 暗闇を覗きこむ 2 私たちが敗北したとき 3 私たちが勝ち取ったもの 4 偽りの希望と安易な絶望 5 影の歴史 6 千年紀の到来 ―― 一九八九年一一月九日 7 千年紀の到来 ―― 一九九四年一月一日 8 千年紀の到来 ―― 一九九九年一一月三〇日 9 千年紀の到来 ―― 二〇〇一年九月一一日 10 千年紀の到来 ―― 二〇〇三年二月一五日 11 変革のための想像力を変革する 12 直接行動の間接性について 13 もうひとつの歴史の天使 14 カリブーのためのバイアグラ 15 楽園からの脱出 16 大いなる分断を越えて 17 イデオロギーの後に ―― あるいは時間の変容 18 グローバルなローカル ―― あるいは場所の変容 19 テキサスの三倍大きな夢 216 20 疑い 21 世界の中心への旅 振り返る平凡な人びとの非凡な偉業(二〇〇九年) すべてがばらばらになり、すべてがまとまりつつある(二〇一四年) あとがき後ろ向きに、前向きに 謝辞 巻末注記 訳者あとがき 東辻賢治郎 解説 ネガティヴ・ケイパビリティのなかの希望 小川公代 - 著者プロフィール - レベッカ・ソルニット (レベッカ ソルニット) (著) 1961年生まれ。作家、歴史家、アクティヴィスト。カリフォルニアに育ち、環境問題・人権・反戦などの政治運動に参加。アカデミズムに属さず、多岐にわたるテーマで執筆をつづける。主な著書に、『ウォークス歩くことの精神史』(左右社)、『オーウェルの薔薇』(岩波書店)がある。 井上 利男 (イノウエ トシオ) (訳) 1944-2019年。翻訳家。奄美で石油基地反対運動に参加後、福島第一原発事故に遭遇。 東辻 賢治郎 (トウツジ ケンジロウ) (訳) 1978年生まれ。翻訳家、文筆家。関心領域は近代の技術史、建築史、紀行、地図制作。
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みんなこうして連帯してきた 失敗のなかで社会は変わっていく | ジェイク ホール, 安藤 貴子(訳)
JPY 2,640(USD 16.72)
柏書房 2026年 ソフトカバー 382ページ 四六判 - 内容紹介 - “権力者が団結を嫌うのは、それが搾取への抵抗という共通の目的をもつさまざまな人々を一つにするからだ。”(本文より) 過去に芽生えた希望がわたしたちの命綱。だからこそ、権力者にとって「いちばん都合の悪い歴史」を記憶しよう。「アライシップ」という言葉が生まれるずっと以前から存在した、団結と正義のための闘いの歴史に目を向けるための一冊。 【本書の特徴①「分断を超えてつながる!」紡ぎ直されるクィアな社会運動史】 有色の人も、障害のある人も、肥満の人も、移民も、難民も、ホームレスも、セックスワーカーも、フェミニストも、先住民も、気候変動活動家も、労働組合員も、ゲイも、レズビアンも、トランスも、ドラァグも…… 異なる人々が、どのように手を取り合い、社会を変えようとしてきたのか。「失敗」と見なされた運動の中にも、小さな勝利の可能性は埋もれている。労働者階級出身のクィアが綴る、世界に散らばるありえないような(実際にあった)団結の記録。 【本書の特徴②「抗っても変わらない?」絶望を反転する力強い物語たち】 人種差別、移民差別、女性差別、同性愛者差別、トランスジェンダー差別、職業差別、障害者差別、容姿にもとづく差別…… この社会には数えきれない問題がある。それぞれ独立した問題に見えるかもしれないが、その背景には帝国主義、資本主義、家父長制など共通の構造がある。暴力的で搾取的な構造を見逃さず、差異を超えて一致点を見いだし、怒りながらもユーモラスに闘ってきた先人たちの「連帯の歴史」に学ぶことで、いまを生きるわたしたちの闘い方も見えてくるはずだ。 “世間知らずの楽観主義に固執するべきだ、常に肯定的(ポジティブ)であれと主張するべきだと言っているのではない。まるで勝ち目がないのに、状況はそこまで悪くないとあなたを安心させようとする人間ほど腹の立つものはない。状況が悪いことは往々にしてある。場合によっては、本当に悲惨な現実に直面することさえある。だが、どれほど不幸であっても、そのとき必ず全員で生き延びるのだと決意して、できることをやり続けなければならない。世界はもっとよくなるという希望をもち続けるために。”(本文より) - 目次 - はじめに 労働者階級の戦争 虹の連合を築く いたずらをする TERFもSWERFもいらない 同情なんてくそくらえ エイズ危機からの報告 炭鉱夫と変態 デブもフェムもお断り 治療アクセス・キャンペーン 地球なくして未来はない 国境に反対する リプロダクティブ・ライツのためのトランスの闘い 熱いストライキの夏 解放に向かって - 著者プロフィール - ジェイク ホール (ジェイク ホール) (著) 作家、ジャーナリスト。10年以上にわたってインターセクショナリティ(交差性)やクィアカルチャーをテーマに執筆活動をし、『ブリティッシュ・ヴォーグ』誌、『インデペンデント』紙、『ピンクニュース』、『デイズド』誌、『iDマガジン』誌、『ヴァイス』、『リファイナリー29』、『スレート』などに幅広く寄稿している。初の書籍『ドラァグのアート』(未邦訳)は2020年に出版され、いくつもの賞を受賞した。ドンカスター出身の労働者階級のクィアとして、周縁化されたグループの経験に関心をもち続け、長いあいだ語られずにいた複数形の歴史(ヒストリーズ)を紐解くことを目指している。 安藤 貴子 (アンドウ タカコ) (訳) 翻訳者。訳書に『セックスロボットと人造肉――テクノロジーは性、食、生、死を“征服”できるか』、『「インターネットの敵」とは誰か?――サイバー犯罪の40年史と倫理なきウェブの未来』などがある。
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しゃべって、しゃべって、しゃべクラシー! 憲法・選挙・『虎に翼』 | カニクラブ, 國本依伸
JPY 1,870(USD 11.85)
タバブックス 2025年 ソフトカバー 192ページ 四六判 - 内容紹介 - 目的のないおしゃべりこそ、民主主義の第一歩! しゃべクラシー=おしゃべり+民主主義(デモクラシー)。 『虎に翼』が縁でつながった、共に関西在住の女性3人おしゃべりユニットとベテラン弁護士。法について学び、選挙の行方を憂い、政治、社会、エンタメ、表現など、縦横無尽に語りまくった。緊急発行して話題となったZINE「参政党憲法をかわりに読んでみた。」を大拡張、読んだらきっとあのモヤモヤを誰かとしゃべりたくなる、元気と勇気と笑いにあふれた1冊。 前書きなど まえがきのおしゃべり 1章 法でみんな、生き残ることはできる? 2章 参政党憲法をかわりに読んでみた。 3章 選挙後、これからどうする? おまけ タイトル案をカニクラした - 著者プロフィール - カニクラブ (カニクラブ) (著) 同級生の女3人のおしゃべりユニット。ドラマや映画などを出発点に、フェミニズム、仕事、政治などについて好き勝手に、真剣に、しゃべりあった内容を収録した鼎談型「おしゃべりZINE」を制作・販売する。 國本依伸 (クニモトヨリノブ) (著) 大阪弁護士会所属。2002年弁護士登録。2011年度日弁連海外派遣留学生(UCバークレー)。現在は大阪市内にてクニモト法律事務所を開業するとともに保育園理事長を兼務。
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私たちにはことばがあった vol.1〈政治と私〉 | 安達茉莉子・小沼理・小指・関根愛・丹治史彦・中岡祐介・ 西本千尋・藤岡みなみ・矢部真太
JPY 1,100(USD 6.97)
生活綴方出版部 2026年 ソフトカバー 64ページ 文庫判 - 内容紹介 - 政治の話はしてはいけないと、言う人がいる。だけど、私たちが今いちばんしたいのは、政治の話なのではないだろうか。 (「はじめに」より) 不安定な政治情勢の中、制作期間1か月で編まれた執筆者9人によるアンソロジーZINE。「政治をどうすべきか」という議論のもっともっと手前にある、「今、どうやってこの日々を過ごしていますか?」という安達茉莉子さん(本ZINE発案者)の呼びかけに応答して、それぞれの暮らしからまなざす政治やデモのこと、ゆらぐ日々の中で言葉にした「今このとき」のエッセイ集。 生活しているだけで、私たちは政治のなかにいる。生活と政治は地続きである。生活を語るように、政治について語ることができる。そのための言葉を私たちはすでに持っていることに、語りたがっていることに、9人の文章を読みながら気づく。 人を焚き付けず、正しさを押し付けず、ただ「ここで生きている」とペンライトのように言葉を灯す。それに呼応するように灯りが増えていく。このZINEもまた、ひとりの生活者の言葉から立ち上がったデモなのだ。 それぞれのエッセイの最後には、執筆者が薦める「政治について考える本」の紹介も収録。 (紹介文:見月香織) 目次 はじめに ― 安達茉莉子 二〇二六年三月二十五日国会前デモ日記 ― 小指 路上の言葉 ― 西本千尋 遮光器土偶のペンライト ― 藤岡みなみ 分裂できない ― 小沼理 万作さんのかるた ― 関根愛 小さな声に導かれて ― 丹治史彦 地道なプロセスを伝え続ける ― 矢部真太 ぼくなりのデモ ― 中岡祐介 政治と私、私の政治 ― 安達茉莉子 (版元紹介文より)
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暗中模索のフェミニズム | 栗田 隆子
JPY 1,980(USD 12.54)
青土社 2026年 ソフトカバー 184ページ 四六判 - 内容紹介 - フェミニズムの「わからなさ」に向き合う SNSではデマやヘイトスピーチが溢れ、新しい戦争の足音は耳を澄ますまでもなく私たちの生活ににじり寄っている。対話すらままならないこの社会で日々わだかまりを抱えながら、それでも一人のフェミニストとして生きるとはどういうことなのか。時に寝そべりながら、時に這いずりながら社会構造の歪みを問うてきた著者が、“地味”で“目立たない”女性の労働/貧困問題をその根底から語り尽くす。
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現代思想 2026年6月臨時増刊号 総特集◎フェミニズムから問う
JPY 2,420(USD 15.33)
青土社 2026年 ソフトカバー 320ページ - 内容紹介 - 多様な〈声〉をつなげていくために 2010年代後半以降、#MeTooなどの動きとともに盛り上がりをみせたフェミニズム。その歩みは同時に、絶えざる分断と簒奪に向き合い抗うことを余儀なくされてきた。世界がますます混迷を深めるいま、進むべき道はどこにあるのか。フェミニズムから、フェミニズムとともに、フェミニズムへと、いま何が問われねばならないのか。本特集では多様な領域を超えてその理論と実践の現在地を一望する。 【目次】 【討議Ⅰ】 二〇二〇年代フェミニズムの諸問題をひらく / 河野真太郎+高井ゆと里+田中東子 【分断との対峙】 青山薫 / 宮田りりぃ / 山田秀頌 / 牧野雅子 / 野崎文香 【政治と生の現在】 海妻径子 / 河野真太郎 / 菊地夏野 / 長山智香子 / 大木龍之介 【討議Ⅱ】 戦争と資本主義に抵抗するケアとフェミニズム / 菊地夏野+ナンシー・フレイザー(訳=長山智香子) 【問いとしての「ケア」】 サラ・R・ファリス(訳・解題=中山佳子) / 伊吹美貴子 / 堅田香緒里 / 高橋彩葉 / 渡邊英理 【コレクティブからの声】 A3BC / Multiple Spirits / 奔女会 / シスターフッド書店Kanin 【惑星を包む連帯】 ベロニカ・ガーゴ(訳=中村峻太郎、解題=菊地夏野) / 阿部小涼 / 須納瀬淳 / ファヨル入江容子 【実践と思考の未来】 牧野良成 / 虎岩朋加 / 佐々木梨花 / ハラスメント被害者支援の実践 / 関優花
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コンバヒーリバー・コレクティヴ宣言|キアンガ=ヤマッタ・テイラー(編), Political Feelings Collective(訳)
JPY 3,520(USD 22.30)
花伝社 2025年 ソフトカバー 376ページ 四六判 - 内容紹介 - 「黒人女性が自由であるならば、他のすべての人が自由であることを意味する。なぜなら、私たちが自由であるためには、すべての抑圧システムの破壊が必要だからだ――」 60~70年代の革命的ブラックフェミニスト集団「コンバヒーリバー・コレクティヴ」。「インターセクショナリティ」という言葉が生まれるはるか前に、性や人種の連動(インターロッキング)する抑圧を捉えようとした彼女たちの記念碑的ステートメント全文が、ついに本邦初邦訳! - 著者プロフィール - キアンガ=ヤマッタ・テイラー (キアンガヤマッタテイラー) (編) ノースウェスタン大学でアフリカ系アメリカ人研究の博士号を取得し、プリンストン大学助教授を歴任。著書に『#BlackLivesMatterから黒人解放へ』など。『ソウルズ――黒人の政治、文化、社会についての批評誌』、『ガーディアン』、『ロサンゼルス・タイムズ』、『ボストン・レビュー』、『ニュー・リパブリック』、『アルジャジーラ・アメリカ』、『ジャコビン』、『イン・ディーズ・タイムズ』、『ニュー・ポリティクス』、『国際社会主義レビュー』などへ寄稿。2016年にはラナン財団から「文化的自由・特に注目すべき書籍」賞を受賞。 Political Feelings Collective (ポリティカルフィーリングスコレクティヴ) (訳) 関東圏を中心に活動する翻訳出版集団。2020年、上映団体ノーマルスクリーンによる映画『タンズ アンタイド』の上映の際、字幕翻訳に関わったメンバーが、この映画の中で引用されている詩人、オードリ・ロードの読書会を開催。コロナ禍においてオンラインで1年以上にわたって続けられたこの読書会は、ブラックフェミニズム関連の翻訳や研究を行う翻訳出版集団へと展開する。2021年にはオードリ・ロード著作集と本書『コンバヒーリバー・コレクティヴ宣言』の2冊の刊行を目指しクラウドファンディングを実施。「政治的感情」を探究するという理念のもと、翻訳とあわせZINEなどの制作を通じて、執筆活動も行う。
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エトセトラ VOL.5|小山内園子(責任編集), すんみ(責任編集)
JPY 1,430(USD 9.06)
エトセトラブックス 2021年 ソフトカバー 128ページ A5判 縦210mm 横148mm 厚さ6mm - 内容紹介 - フェミニストが韓国ドラマを語り、 フェミニズムで韓国ドラマを知る 韓国ドラマは一体なぜこんなにも私たちを熱くするのか? 数々の名ドラマが生まれてきた背景を探り、文化をアップデートしてきた女性たちのことばを聴く。進みつづける韓国ドラマに、私たちも続けるはず。 目次 特集:私たちは韓国ドラマで強くなれる はじめに 小山内園子 【韓国ドラマの今】 オ・スギョン「#MeToo運動後に韓国ドラマで描かれた女性の物語」(承賢珠訳) ファン・ギュンミン「進化するヒロインたち:韓国ドラマにおける女性像の変遷」 【読者アンケート】 あなたがフェミニズムを感じるドラマ 【韓国ドラマを知る】 韓国ドラマと韓国社会・女性史年表(作成:山下英愛) 金香清「韓国ドラマと言論弾圧の歴史ーー『砂時計』が週4放送だった理由」 成川彩「視聴者の声に敏感な韓国のドラマ作り」 木下美絵「飾らない、飾る必要もない、女性たちの結婚・出産ストーリー」 韓国の女性たちが選ぶ〈両性平等メディア賞〉とは 韓国ドラマの「企画意図」を読む 【インタビュー】 チョン・セラン「ドラマ『保健教師アン・ウニョン』について一問一答」 山下英愛「韓国フェミニズム研究者が語る、ドラマと女性たちの結びつき」 イ・ラン「固定観念をひっくり返してみたくて私はドラマをつくってきた」 【私が好きなドラマと台詞】 松田青子✕『ハイエナ』 小林エリカ✕『愛の不時着』 今井亜子✕『椿の花咲く頃』 アンティル✕『宮廷女官チャングムの誓い』 温又柔✕『愛の不時着』 金承福✕『美しき人生』 【コラム】 河野真理江「『メロ』と『悪女』――韓国宮廷時代劇についての覚書」 西森路代「韓国ドラマのビジュアルは、なぜ日本でラブコメ風になってしまうのか」 【対談】 田房永子✕柚木麻子「私たちは日本のドラマでも強くなれる?」 【編集部座談会】 変化し続ける韓国ドラマにこれからもついていきます! おわりに すんみ 【連載】 編集長フェミ日記 2020年11月~2021年4月 小山内園子・すんみ (新連載!)ふぇみで大丈夫 ナガノハル/vol.1:女は経済的自立で自由になるか? ここは女を入れない国 伊藤春奈(花束書房)/第3回:甲子園と女人禁制 Who is she? 大橋由香子/第3回:乳を売る彼女 LAST TIME WE MET彼女たちが見ていた風景 宇壽山貴久子 私のフェミアイテム 森本優芽 NOW THIS ACTIVIST 津賀めぐみ etcbookshop通信 【寄稿】 いちむらみさこ「感動ビジネスと家父長制組織のオリンピック・パラリンピック」 岩川ありさ「呼びかけと応答――フェミニズム文学批評という革命」 - 著者プロフィール - 小山内園子 (オサナイ ソノコ) (責任編集) 1969年生まれ。東北大学教育学部卒業。NHK報道局ディレクターを経て、延世大学などで韓国語を学ぶ。訳書に、姜仁淑『韓国の自然主義文学』(クオン)、キム・シンフェ『ぼのぼのみたいに生きられたらいいのに』(竹書房)、チョン・ソンテ『遠足』(クオン)、ク・ビョンモ『四隣人の食卓』(書肆侃侃房)、キム・ホンビ『女の答えはピッチにある 女子サッカーが私に教えてくれたこと』(白水社)、イ・ミンギョン『私たちにはことばが必要だ』『失われた賃金を求めて』(すんみとの共訳・タバブックス)、チョ・ナムジュ『彼女の名前は』(すんみとの共訳・筑摩書房)、カン・ファギル『別の人』(エトセトラブックス)がある。 すんみ (スンミ) (責任編集) 翻訳家・ライター。早稲田大学大学院文学研究科修了。訳書にキム・グミ『あまりにも真昼の恋愛』(晶文社)、チョン・セラン『屋上で会いましょ う』(亜紀書房)、共訳書にリュ・ジョンフン他『北朝鮮 おどろきの大転換』(河出書房新社)、イ・ミンギョン『私たちにはことばが必要だ フェ ミニストは黙らない』『失われた賃金を求めて』(タバブックス)、チョ・ナムジュ『彼女の名前は』(筑摩書房)などがある。
