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コンバヒーリバー・コレクティヴ宣言|キアンガ=ヤマッタ・テイラー(編), Political Feelings Collective(訳)
¥3,520
花伝社 2025年 ソフトカバー 376ページ 四六判 - 内容紹介 - 「黒人女性が自由であるならば、他のすべての人が自由であることを意味する。なぜなら、私たちが自由であるためには、すべての抑圧システムの破壊が必要だからだ――」 60~70年代の革命的ブラックフェミニスト集団「コンバヒーリバー・コレクティヴ」。「インターセクショナリティ」という言葉が生まれるはるか前に、性や人種の連動(インターロッキング)する抑圧を捉えようとした彼女たちの記念碑的ステートメント全文が、ついに本邦初邦訳! - 著者プロフィール - キアンガ=ヤマッタ・テイラー (キアンガヤマッタテイラー) (編) ノースウェスタン大学でアフリカ系アメリカ人研究の博士号を取得し、プリンストン大学助教授を歴任。著書に『#BlackLivesMatterから黒人解放へ』など。『ソウルズ――黒人の政治、文化、社会についての批評誌』、『ガーディアン』、『ロサンゼルス・タイムズ』、『ボストン・レビュー』、『ニュー・リパブリック』、『アルジャジーラ・アメリカ』、『ジャコビン』、『イン・ディーズ・タイムズ』、『ニュー・ポリティクス』、『国際社会主義レビュー』などへ寄稿。2016年にはラナン財団から「文化的自由・特に注目すべき書籍」賞を受賞。 Political Feelings Collective (ポリティカルフィーリングスコレクティヴ) (訳) 関東圏を中心に活動する翻訳出版集団。2020年、上映団体ノーマルスクリーンによる映画『タンズ アンタイド』の上映の際、字幕翻訳に関わったメンバーが、この映画の中で引用されている詩人、オードリ・ロードの読書会を開催。コロナ禍においてオンラインで1年以上にわたって続けられたこの読書会は、ブラックフェミニズム関連の翻訳や研究を行う翻訳出版集団へと展開する。2021年にはオードリ・ロード著作集と本書『コンバヒーリバー・コレクティヴ宣言』の2冊の刊行を目指しクラウドファンディングを実施。「政治的感情」を探究するという理念のもと、翻訳とあわせZINEなどの制作を通じて、執筆活動も行う。
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エトセトラ VOL.13 | 水上 文(特集編集)
¥1,540
エトセトラブックス 2025年 ソフトカバー 128ぺージ A5判 縦210mm 横148mm 厚さ7mm - 内容紹介 - 特集:クィア・女性・コミュニティ 「わたしたち」の場づくり、コミュニティ、言葉をアーカイブする。 ウーマンリブから生まれたレズビアン・コミュニティ、伝説のレズビアン&バイセクシュアル雑誌、そして、Xジェンダーの語りや、様々なセクシュアルマイノリティの集まれる場所……フェミマガジン13号目は、「LGBTQ」から消されてしまいがちな女性やノンバイナリー/Xジェンダーの人々による、場所づくりや運動を記録する特集号。多数のインタビュー、寄稿、読者投稿「自分の存在を消されたと感じたことはありますか?」など。 - 目次 - 特集:クィア・女性・コミュニティ 特集のはじめに 【寄稿】 杉浦郁子 「女の解放」から「レズビアンの解放」へ ――1970年代半ばから80年代の首都圏におけるレズビアン運動の変容―― 赤枝香奈子 「レズビアン」の連続性と非連続性――清岡純子のレズビアニズム 萩原まみ 「『フリーネ』と『アニース』~バイセクシュアルのわたしが読みたかった雑誌」 岡田実穂 クィア・コミュニティにおける性暴力を可視化する 森あい あるクイアの、阿蘇での10年 ティーヌ 自分と出会うための読書 しゃおはー 『おばあちゃんのガールフレンド』が開いた私の物語 【インタビュー】 若林苗子「ウーマンリブからつながった、レズビアン・フェミニズム」 原ミナ汰「失敗や挫折の積み重ねから生まれた、Xジェンダー/ノンバイナリーの大事な場所」 大江千束「属性だけで一般化せず、対話していくことから始める」 長村さと子「セクシュアリティや年齢、国籍を気にすることなく、誰でも来られる場所をつくる」 パフスクール山賀沙耶・安田恵実「レズビアンの歴史をつなぎながら、コミュニティを広げていく」 【座談会】 あきら✕さときん✕にしむら「私たちの『レズビアン・コミュニティ』 そして、ターリさん」 【読者投稿】 自分の存在を消されたと感じたことはありますか? 特集のおわりに ******************** 寄稿 前野久美子 〈地方の〉本屋のアクションの〈つらなり〉 牧野雅子 医大生による強制性交等事件の無罪判決から考える 小川たまか No信仰、YESシスターフッド BBD騒動から考えた構造の中の私たち 鈴木裕子 【書評】『帝国主義と闘った14人の朝鮮フェミニスト 独立運動を描きなおす』 朝鮮人女性独立運動家の群像が生き生きと描きだされる 漫画 とれたてクラブ ムダ毛人権奥義フェミミーミ・ミーミミ フェミ・レポート 黒田理沙 だれのフェミニズム? 活動を記録する 第一回私のからだデモ 連載 編集長フェミ日記 2025年2月~3月 76 北京会議の前と後~SRHR30年の足跡を探して~ 最終回:北京会議30周年! 第69回CSW69/北京+30に行ってきた! 福田和子 寝た子を起こして、仲良くごはん 第三回 「同和」という言葉をたどる 川﨑那恵 アーティストのフリースペース no.003 super-KIKI 私のフェミアイテム 13 金明和 NOW THIS ACTIVIST vol.12 uhi[鄭優希] etcbookshop通信 - 著者プロフィール - 水上 文 (ミズカミ アヤ) (特集編集) 1992年生まれ。文筆家・批評家。書評・文芸批評等の執筆に加え、ジェンダー・セクシュアリティに関連したエッセイも執筆。「文藝」で文芸季評、丸善雄松堂「學鐙」で文芸季評、「朝日新聞」で「水上文の文化をクィアする」を連載中。また「SFマガジン」で「BL的想像力をめぐって」を瀬戸夏子と共同連載中。単著に『クィアのカナダ旅行記』(柏書房)、企画・編著に『われらはすでに共にある 反トランス差別ブックレット』(現代書館)。
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エトセトラ VOL.5|小山内園子(責任編集), すんみ(責任編集)
¥1,430
エトセトラブックス 2021年 ソフトカバー 128ページ A5判 縦210mm 横148mm 厚さ6mm - 内容紹介 - フェミニストが韓国ドラマを語り、 フェミニズムで韓国ドラマを知る 韓国ドラマは一体なぜこんなにも私たちを熱くするのか? 数々の名ドラマが生まれてきた背景を探り、文化をアップデートしてきた女性たちのことばを聴く。進みつづける韓国ドラマに、私たちも続けるはず。 目次 特集:私たちは韓国ドラマで強くなれる はじめに 小山内園子 【韓国ドラマの今】 オ・スギョン「#MeToo運動後に韓国ドラマで描かれた女性の物語」(承賢珠訳) ファン・ギュンミン「進化するヒロインたち:韓国ドラマにおける女性像の変遷」 【読者アンケート】 あなたがフェミニズムを感じるドラマ 【韓国ドラマを知る】 韓国ドラマと韓国社会・女性史年表(作成:山下英愛) 金香清「韓国ドラマと言論弾圧の歴史ーー『砂時計』が週4放送だった理由」 成川彩「視聴者の声に敏感な韓国のドラマ作り」 木下美絵「飾らない、飾る必要もない、女性たちの結婚・出産ストーリー」 韓国の女性たちが選ぶ〈両性平等メディア賞〉とは 韓国ドラマの「企画意図」を読む 【インタビュー】 チョン・セラン「ドラマ『保健教師アン・ウニョン』について一問一答」 山下英愛「韓国フェミニズム研究者が語る、ドラマと女性たちの結びつき」 イ・ラン「固定観念をひっくり返してみたくて私はドラマをつくってきた」 【私が好きなドラマと台詞】 松田青子✕『ハイエナ』 小林エリカ✕『愛の不時着』 今井亜子✕『椿の花咲く頃』 アンティル✕『宮廷女官チャングムの誓い』 温又柔✕『愛の不時着』 金承福✕『美しき人生』 【コラム】 河野真理江「『メロ』と『悪女』――韓国宮廷時代劇についての覚書」 西森路代「韓国ドラマのビジュアルは、なぜ日本でラブコメ風になってしまうのか」 【対談】 田房永子✕柚木麻子「私たちは日本のドラマでも強くなれる?」 【編集部座談会】 変化し続ける韓国ドラマにこれからもついていきます! おわりに すんみ 【連載】 編集長フェミ日記 2020年11月~2021年4月 小山内園子・すんみ (新連載!)ふぇみで大丈夫 ナガノハル/vol.1:女は経済的自立で自由になるか? ここは女を入れない国 伊藤春奈(花束書房)/第3回:甲子園と女人禁制 Who is she? 大橋由香子/第3回:乳を売る彼女 LAST TIME WE MET彼女たちが見ていた風景 宇壽山貴久子 私のフェミアイテム 森本優芽 NOW THIS ACTIVIST 津賀めぐみ etcbookshop通信 【寄稿】 いちむらみさこ「感動ビジネスと家父長制組織のオリンピック・パラリンピック」 岩川ありさ「呼びかけと応答――フェミニズム文学批評という革命」 - 著者プロフィール - 小山内園子 (オサナイ ソノコ) (責任編集) 1969年生まれ。東北大学教育学部卒業。NHK報道局ディレクターを経て、延世大学などで韓国語を学ぶ。訳書に、姜仁淑『韓国の自然主義文学』(クオン)、キム・シンフェ『ぼのぼのみたいに生きられたらいいのに』(竹書房)、チョン・ソンテ『遠足』(クオン)、ク・ビョンモ『四隣人の食卓』(書肆侃侃房)、キム・ホンビ『女の答えはピッチにある 女子サッカーが私に教えてくれたこと』(白水社)、イ・ミンギョン『私たちにはことばが必要だ』『失われた賃金を求めて』(すんみとの共訳・タバブックス)、チョ・ナムジュ『彼女の名前は』(すんみとの共訳・筑摩書房)、カン・ファギル『別の人』(エトセトラブックス)がある。 すんみ (スンミ) (責任編集) 翻訳家・ライター。早稲田大学大学院文学研究科修了。訳書にキム・グミ『あまりにも真昼の恋愛』(晶文社)、チョン・セラン『屋上で会いましょ う』(亜紀書房)、共訳書にリュ・ジョンフン他『北朝鮮 おどろきの大転換』(河出書房新社)、イ・ミンギョン『私たちにはことばが必要だ フェ ミニストは黙らない』『失われた賃金を求めて』(タバブックス)、チョ・ナムジュ『彼女の名前は』(筑摩書房)などがある。
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エトセトラ VOL.4|石川優実(責任編集)
¥1,430
エトセトラブックス 2020年 ソフトカバー 128ページ A5判 縦210mm 横148mm 厚さ6mm - 内容紹介 - フェミマガジン4号目のテーマは「女性運動とバックラッシュ」! #KuToo運動の石川優実とともに、女性の運動を知る特集号。 70年代ウーマンリブ以降日本で運動してきた女性たちの話に耳を傾け、エッセイや漫画で女性運動史を学び、そして女性が声をあげる度に毎度起きてきた「バックラッシュ」とは一体何か考える論考も充実。600人の読者が参加した「あなたの#MeTooと怒りをきかせてください」アンケートをはじめ、ハイヒール着用について大手企業25社へのアンケート、漫画表現について出版各社へも質問しています。 声をあげ立ち上がってきた女性たちと連帯し、運動を実践する一冊です! 目次 特集:女性運動とバックラッシュ 声をあげ立ち上がった女たちの年表(作成:大橋由香子) 【インタビュー:運動の女性たちにきく】 米津知子 山田満枝 高木澄子 福島みずほ 正井禮子 【写真・エッセイ】 松本路子 【コラム:女たちの運動史】 佐藤繭香/サフラジェット 大島史子/女性参政権運動 柚木麻子/青鞜 伊藤春奈(花束書房)/炭鉱女社会 大橋由香子/中ピ連 斉藤正美/メディアの中の差別を考える会 小川たまか/性暴力を許さない女の会 【論考:運動とバックラッシュ】 斉藤正美・山口智美 三浦まり 飯野由里子 北原みのり 【#MeTooアンケート】 600人が答えた「あなたの#MeTooと『怒り』についてのアンケート」 【#KuTooアンケート】 職場でのヒール着用について企業25社にアンケート 【対談】 伊藤詩織✕石川優実 【鼎談】 飯田光穂✕遠藤まめた✕石川優実 【表現とジェンダーバイアスを考える】 論考:楠本まき「言葉/思考/記録/行動」 出版社アンケート 【アンケート】 疲れないで運動をつづけていく方法 【連載】 編集長フェミ日記 石川優実 ここは女を入れない国 伊藤春奈(花束書房)/第2回:歌舞伎と女人禁制 Who is she? 大橋由香子/第2回:捕まってしまった彼女 LAST TIME WE MET彼女たちが見ていた風景 宇壽山貴久子 私のフェミアイテム nichinichi NOW THIS ACTIVIST 女たちの戦争と平和資料館(wam) etcbookshop通信 Feminist Report 塚原久美「アフターコロナの世界の中絶」 【詩】 モジャ・カーフ/相川千尋訳 「ヒジャブ・シーン#7」「食器を洗ってくれる男が好きだ」 前書きなど はじめに 石川優実 「バックラッシュ」という言葉を私が知ったのは、#KuTooという運動を始めた頃だろうか。 「フェミニズムが盛り上がった後には必ずと言っていいほど揺り戻しがある、それが私は怖い」 そう言っている女性がいて、私はその日初めてバックラッシュというものの存在を認識した。2019年6月、まさに私はそのバックラッシュ真っ最中だったように思う。 「#KuTooは女性差別に対する運動です」そう明言して以降、私や#KuTooにはずっとバックラッシュが起こっている。デマをばらまく、孤立させようとする、嫌がらせリプライを毎日送る、運動が失敗したということにする(厚労省のパンフに掲載され、企業も運動の影響を受けフラットシューズもありにした、という報道があったにもかかわらず……!)、私の性格が悪いから賛同者が増えないということにする(署名は3万集まったにもかかわらず……!)、「死ね」という言葉を投げつける……。 でも、なんだろう。これってあんまり、「初めての経験」という感じがしない。これまでにもこんなようなことは薄っすらと、しかしずっと経験してきたような気がする。 女だという理由で嫌がらせをされたり、セクハラを受けたり、噓をついていると決めつけられたり、男に性的に見られたいに決まっていると思われたり、仕事の能力がないということにされたり。思い返せば、生きてきた33年間ずっとバックラッシュ的なものに苦しめられていたような気がしてならない。 さて、ではそのバックラッシュにはどんな効果(?)があるのだろうか? 私がフェミニズムに出会い、性差別への反対活動を始めた頃、応援してくれる知人にこう言われたことがある。 「これからは自分自身との戦いになると思う。いつでも自分自身を信じて頑張って」と。 今になってとてもその言葉の意味を痛感する。バックラッシュには、自分を信じさせなくなる効果があると思う。自分は間違っているんじゃないかと思わせる効果があると思う。自分のことを大嫌いにさせる効果があると思う。そして、もしその効果通りに私自身がなったとしたならば、私は女性運動の全てをやめるだろう。私自身をもやめてしまうかもしれない。 でも、もう一度よくよく考えてみよう。フェミニズムに出会うまでの約30年間、私はずっと自分を信じられなかったし、自分は間違っているんじゃないかと思ってきたし、自分のことが大嫌いだった。ずっとずっと、女性差別というバックラッシュを受け、まんまとその効果通りの自分で生きてきたのだった。 でも、フェミニズムと出会った今はもう違う。 #KuTooで受けたバックラッシュとずっと受けてきた性差別がほぼ重なるように、これらは奴らの「いつものやり口」なのだ。 女性を自分たちの都合の良い存在でいさせるため、自信を無くさせ、主体性を無くさせるためのいつものやり口。 ウーマンリブの田中美津さんは著書の中で、「リブは『男は敵だ』と煽っているとよく報じられました。そんなこと一度だって言ったことないのに」と書いていた。ほら、ここでもおんなじ、「いつものやり口」が使われている。#KuTooだって、一度も男が悪いと言ったことはないのに石川優実は男性差別主義者だ、とか言われている。 「なんだよ、こいつら誰が何やっても女性運動にはおんなじこと言ってんじゃん」と知った私は、とても心が楽になった。むしろ、これは付き物だ。私が正しいことをしている証拠のようにも思えた。 これって、#MeTooをした時の「私も同じように自分を責めていました」と同じ現象なのではないか。その事実を知ることによって、みんな同じなんだということを知ることによって、これは私側の問題じゃないんだということに気がつくことができた。 問題はいつでも、嫌がらせやハラスメント、性暴力や性差別をする側にある。 私のせいでバックラッシュや性差別は行われているのではない。それに気がついた時の安心感、心強さ。それをもうすでに#MeTooをはじめとする様々な連帯で体験していたではないか。 ということで、そんな例を、たくさん集めてみようと思う。これまでの女性運動にはどんなことがあって、どんなバックラッシュがあったのか。知識は勇気になる。知識は優しさになる。知識は自分を助けてくれる。知識は他の誰かのことを助けることができる。 フェミニストは過激だから賛同が得られない? 日本のフェミニズムは本質からずれている? そんな攻撃的な言葉遣いじゃ誰も聞いてくれない? 認めてもらうには配慮を? これまで言われてきたことは、本当にそうなのだろうか。 歴史と事実をぜひ、知りたい。それを知ることによって、私は、私たちは自分自身を信じることをやめずに、時に楽しく、時に激しく、女性運動をし続けていくことができるのではないかと思う。 - 著者プロフィール - 石川優実 (イシカワ ユミ) (責任編集) 1987年生まれ、愛知県出身。俳優、アクティビスト。18歳から芸能活動を開始。2017年、グラビアアイドル時代に受けた性被害を告発し、#MeTooムーブメントの中で話題となる。2019年、職場で女性のみにヒールやパンプスを義務付けることは性差別であるとして#KuToo運動を展開、厚生労働省へ署名を提出した。この運動は世界中のニュースで取り上げられ、同年10月英BBCにより世界の人々に影響を与えた「100 Women」に選出された。著書に『#KuToo : 靴から考える本気のフェミニズム』(現代書館)。
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エトセトラ VOL.3|長田 杏奈(責任編集)
¥1,430
エトセトラブックス 2020年 ソフトカバー 132ページ A5判 縦210mm 横148mm 厚さ6mm - 内容紹介 - フェミマガジン3号目のテーマは「身体」! 責任編集は、美容ライターとして活躍、初の著書『美容は自尊心の筋トレ』で多くの女性の心をときほぐした長田杏奈がつとめます。 1300人もの回答が集まった、身体にまつわるアンケート企画「エトセトラ・リポート2020」をはじめ、漫画や短歌、写真、女子プロレスラーへの熱いインタビュー、「身体」の視野を広げるエッセイ、そして、性教育からリプロダクティブ・ヘルス/ライツの問題意識マップまで、多様な書き手が集結! MY BODY MY CHOICE MY VOICE 私のカラダを私が決めるため、いまみんなで「身体」とフェミニズムを語ろう。 目次 特集:私の 私による 私のための身体 1334人が答えたエトセトラ・リポート2020~わたしが語る、わたしの身体~ 【マンガ】はらだ有彩「謎の生物ウネウネ いい感じの気持ちよさを探す旅に出るの巻」 【エッセイ】松田青子「生理! 生理! 生理!」 【写真】コムラマイ「近づくほどに遠ざかる/身体」 【短歌】佐藤弓生「スカートになりたい」 【Re:ボディ】 ハヤカワ五味✕吉野なお「布一枚から始める身体革命」 北原みのり「私の私による私のためのプレジャー」 磯野真穂「髪は生やして、手足は脱毛?――けむくじゃらの人類学」 綾屋紗月「ジェンダー化されにくい私の身体」 鈴木みのり「引き裂かれた身体を表象する」 アンティル「癒えない乳房」 規範を超えて躍動する女子プロレスラーの身体 インタビュー:里村明衣子/橋本千紘/愛海/朱崇花 「誰でも女子プロレス体験記」渋谷チカ 【カラダと権利】 アクロストン「子どもたちが自分の頭で考える・対話するための性教育」 早乙女智子「産婦人科医が語るマイボディ・マイチョイス」 福田和子「避妊の権利なんでないの」 牧野雅子「性暴力被害者のリアルと、法の中のファンタジー」 塚原久美「妊娠するからだとガラパゴス中絶」 齋藤有紀子「堕胎罪と母体保護法」 【連載】 編集長フェミ日記 長田杏奈 (新連載)ここは女を入れない国 伊藤春奈(花束書房)/第1回:大相撲と女人禁制 (新連載)Who is she? 大橋由香子/第1回:中絶の罪に問われた彼女 LAST TIME WE MET彼女たちが見ていた風景 宇壽山貴久子 私のフェミアイテム 亀石みゆき NOW THIS ACTIVIST 後藤稚菜 etcbookshop通信 (Feminist Report) コロナ禍は新しいフェミニズムを生むか(ドイツの女性たちから)山口侑紀 【特別寄稿】 すんみ「より良いところに、ずっと遠くまで――ユン・イヒョンの『作家活動中止』をめぐって」 - 著者プロフィール - 長田 杏奈 (オサダ アンナ) (責任編集) 1977年神奈川県生まれ。ライター。女性誌やWEBで美容の記事やインタビューを手がける。2019年フェミニズム視点で、多様な美しさを提案した初の著書『美容は自尊心の筋トレ』(Pヴァイン)が話題となり、版を重ねている。「儚さと祝福」をコンセプトに、生花を使ったアクセサリーを製作する「花鳥風月lab」の活動も行う。近刊に『あなたは美しい。その証拠を今からぼくたちが見せよう。』(大和書房)。
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エトセトラVOL.1|田房永子(責任編集)
¥1,100
エトセトラブックス 2019年 ソフトカバー 96ページ A5判 縦210mm 横148mm 厚さ6mm - 内容紹介 - 毎号、新しい編集長がいちばん伝えたいテーマを特集するフェミマガジン創刊! 大手コンビニチェーンが、2019年8月末日までに「成人向け雑誌」の販売を中止する方針を決定。私たちの生活に欠かせないコンビニという場所に「エロ本」があったこと/なくなることについて、田房永子が編集長となって、二度とないタイミングで60人のリアルな声を集めました。 エッセイ=瀧波ユカリ、北原みのり、小川たまか、少年アヤ、武田砂鉄など、作家や漫画家、書店店長、成人誌の作り手からの寄稿他、一般投稿による40人の賛否激論フォーラム、各社コンビニへのアンケート、もちろん田房永子のエッセイ漫画も! 身近なテーマからフェミニズムを考える、新しい雑誌の誕生です。 目次 (目次) 特集/コンビニからエロ本がなくなる日 寄稿 小川たまか/北原みのり/伊野尾宏之 デジスタ小保方/ドルショック竹下/武田砂鉄 瀧波ユカリ/水谷さるころ/少年アヤ 安達茉莉子/高橋フミコ/清田隆之 一般投稿40人による賛否激論・投稿フォーラム 漫画 かつてコンビニにはエロ本があった コンビニに抗議できなかった話 田房永子 アンケート 「コンビニからエロ本がなくなること」について、コンビニ各社へお尋ねしました。 連載 編集長フェミ日記 2019年1~2月 LAST TIME WE MET 彼女たちが見ていた風景 宇壽山貴久子 私のフェミアイテム 長田杏奈 NOW THIS ACTIVIST 福田和子 etc.bookshop通信 - 著者プロフィール - 田房永子 (タブサ エイコ) (責任編集) 1978年東京都生まれ。漫画家、ライター。2001年第3回アックスマンガ新人賞佳作受賞。2005年より男性向けエロ本、実話系雑誌、スポーツ新聞の風俗欄で連載を持つ。10年より「ラブピースクラブ」などの女性向けWEBサイトで連載を持ち、意識が完全にフェミニズムへシフトする。母からの過干渉の苦しみと葛藤を描いたコミックエッセイ『母がしんどい』(KADOKAWA/中経出版)を12年に刊行、ベストセラーに。他の著書に、男性中心社会における女性の苦しみにピントを当てた『ママだって、人間』(河出書房新社)、『他人のセックスを見ながら考えた』(ちくま文庫)など多数。
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みんなの社会的処方 人のつながりで元気になれる地域をつくる|西 智弘, 岩瀬 翔, 西上 ありさ, 守本 陽一, 稲庭 彩和子, 石井 麗子, 藤岡 聡子, 福島 沙紀
¥2,200
学芸出版社 2026年 ソフトカバー 256ページ 四六判 - 内容紹介 - 孤立という病に対し薬ではなく地域の人のつながりを処方する「社会的処方」。日本での実践はまだ始まったばかりだ。いま孤立しているかどうかや、病気や障がいの有無、年齢に関わらず、「誰もが暮らしているだけで自分の生き方を実現できるまち」をどうつくるか。世界と日本の取り組みに学び、これからのビジョンを示す一冊。 - 目次 - はじめに 社会的処方はもっと自由でいい ■Chapter1 社会的処方の「3つの理念」 人間中心性 エンパワメント 共創 「支援する」とはどういうことか 社会的処方の「型」 社会的格差と、広がる自己責任論 ■Chapter2 孤独・孤立の現状 若者を含めた「居場所」はどのように作れるのか REPORT│小杉湯│西 智弘 90年間建ち続けてきた「場」としての力 社会に必要な、インフラとしての銭湯 「開くのではなく、閉じない」からの相補う関係性 小杉湯「的な場」が持つ、社会的処方としての意義:社会的行方不明者をつくらない 社会的処方の進化 Green/Blue Social Prescribing REPORT│Nami-nications│西智弘 サーフィンを通じてつながる Nami-nications アダプティブ・サーフィンが変えていくもの Green/Blue Social Prescribingの広がり 働かざるもの食うべからず「ではない」 ■Chapter3 社会的処方と世界・日本の動き REPORT│イギリス・フルーム│岩瀬翔 イギリス・フルーム 誰もがリンクワーカーになれる町 MakeaSpark まずは何か動き出そう 「人間の道しるべ」作戦 おせっかい住民をエンパワメントする コロナ禍を経て本質を掴んだ市民リンクワーカー達 ヘリテージコネクター/グリーンコミュニティコネクター 世界の社会的処方の現在地 言葉が全てではない 日本における「モデル事業」 名張と養父 REPORT│名張市│西上ありさ 厚労省モデル事業:名張市/ステイホームダイアリーと社会的処方の展開 REPORT│養父市│守本陽一 厚労省モデル事業:養父市 様々なセクターがまずつながる 医療を起点とした社会的処方の実践 養父市におけるリンクワーカー養成講座 小規模多機能な公共空間「だいかい文庫」 「孤独・孤立対策推進法」とその意義 ■Chapter4 社会のなかで生きることが元気につながる EPISODE│オバケのタムタム&studio FLAT│西智弘 バリアを超えて才能を届ける StudioFLATの取り組み 障がいのある無しに関わらず、良いものは良い アートと障がいと社会的処方的な意義 アートを通じて、人と社会がつながっていく REPORT│アートと社会的処方│稲庭彩和子 アートはずっと存在している。それはなぜなのか? アートと文化でウェルビーイングを増進 「とびらプロジェクト」と社会的処方の共通項 私たちの目指すこと アートコミュニケータとソーシャルな鑑賞法 「きく力・みる力」がケアする力になる REPORT│Dance Well│西智弘 Happy! Dance Well 美術館の内外、そしてアート作品を利用して自らを表現する 身体表現を使って、他人と会話する ダンスレッスンではないのに、結果的にダンスになっている アートがもつ力で変わっていったAさん アートが持つ「ケアの力」 無意識の差別をこえていく REPORT│高齢者福祉施設 西院│西智弘 「要介護」? 関係なく夢は叶えられる 「はたらく」こと=生きるをつくること 「参加」からはじめる 就労とお金の問題 ■Chapter5 暮らしているだけで元気になれるまちをつくる おせっかいのエンパワメントは意外と効く REPORT│おせっかい会議│石井麗子 地域おせっかい会議の風景 コミュニティナースと健康おせっかい まちの身近な存在、郵便局がおせっかいのハブになる 「共感・挑戦・ネットワーク」の実践支援プロセス まちへ飛び出し声を拾い続ける事務局 社会的処方の視点からみた地域おせっかい会議 やればやるほど楽しいことが大きくなる おせっかいが育む優しい目 REPORT│ほっちのロッヂ│藤岡聡子 診療所とまちの居場所が複合された「ほっちのロッヂ」 発地(ほっち)にある森小屋を起点に 私たちは人の何を捉えているのか 自分の関心のあることに掛け合わせていく ケアする・される関係性の逆転は台所から 大切な人を亡くした人が、「あのね…」と話せる部屋があるといい─福島沙紀 おわりに この本で伝えたかったつのこと 暮らしの保健室・川崎/社会的処方研究所はどうなっているか/社会的処方の未来 - 著者プロフィール - 西 智弘 (ニシ トモヒロ) (著) 川崎市立井田病院医師/一般社団法人プラスケア代表理事 2005年北海道大学卒。室蘭日鋼記念病院で家庭医療を中心に初期研修後、川崎市立井田病院で総合内科/緩和ケアを研修。その後2009年から栃木県立がんセンターにて腫瘍内科を研修。2012年から現職。現在は抗がん剤治療を中心に、緩和ケアチームや在宅診療にも関わる。一方で、一般社団法人プラスケアを2017年に立ち上げ代表理事に就任。「暮らしの保健室」や「社会的処方研究所」の運営を中心に、「病気になっても安心して暮らせるまち」をつくるために活動。日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医。著書に『社会的処方 孤立という病を地域のつながりで治す方法』(学芸出版社)、『緩和ケアの壁にぶつかったら読む本』(中外医学社)、『がんになった人のそばで、わたしたちにできること』(中央法規出版)他多数。 岩瀬 翔 (イワセ カケル) (著) 式根島診療所所長 西上 ありさ (ニシガミ アリサ) (著) studio-L 守本 陽一 (モリモト ヨウイチ) (著) 一般社団法人ケアと暮らしの編集社代表理事/兵庫県豊岡保健所 稲庭 彩和子 (イナニワ サワコ) (著) 独立行政法人国立美術館国立アートリサーチセンター 石井 麗子 (イシイ レイコ) (著) 一般社団法人プラスケア 藤岡 聡子 (フジオカ サトコ) (著) 軽井沢町・大きな台所と診療所があるところ ほっちのロッヂ共同代表 福島 沙紀 (フクシマ サキ) (著) 一般社団法人プラスケア
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「できなさ」からはじまる倫理学|野崎 泰伸
¥2,200
大月書店 2026年 ソフトカバー 216ページ 四六判 縦190mm 横135mm 厚さ15mm - 内容紹介 - 能力や生産性が高いという尺度を捨てて、「できなさ」から社会を見てみると…。生きづらさを生み出す分断の時代だからこそ、「生の無条件の肯定」を掲げ、「共に生きる」社会と人の関係を考える。 目次 序章 わたしの身体、わたしの倫理─当事者として考える出発点 第1章 「他者」とは誰か──「支える/支えられる」を超えて コラム1 「命を選ぶ」とは、どういうことだろう? 第2章 「共に」とはどういう状態か?──分断社会における共生のリアリティ コラム2 「もっと努力しろ」って、誰のため? 第3章 「豊かに」とは何か?――障害の経験が開く価値の地図 コラム3 「できない」を分かち合う社会へ 第4章 「生きる」とはどんなことか?――困難のなかにある倫理的主体 コラム4 障害者は生まれないほうがよかったのか? 第5章 「掟」はどこから来るのか? コラム5 「掟」について考える――地動説の誕生について 6章 判断するということ――生の肯定と応答の倫理 コラム6 「トロッコ問題」から「ふだんの倫理」へ――すべての命を大切にするという考え方 終章 倫理とは、未来に向けた対話である――「問いつづけること」の重要性 - 著者プロフィール - 野崎 泰伸 (ノザキ ヤスノブ) (著) 立命館大学非常勤講師。哲学・倫理学を専門とする研究者であると同時に、先天的な脳性マヒを抱え、二次障害により車イスを使用しながら生活する「当事者」。
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目の見えない人が見ている世界|アンドリュー・リーランド(著), 濱浦奈緒子(訳)
¥2,970
朝日新聞出版 2026年 ソフトカバー 408ページ 四六判 - 内容紹介 - 「もやもやだらけの社会と自分。でも人生は変化する答えを追いかける旅のようなものなのだ」――伊藤亜紗氏(東京科学大学未来社会創成研究員/リベラルアーツ研究教育院教授) NYタイムズ、Amazonほか数々のメディアなどでベストブックに選出、ピューリツァー賞メモワール部門最終候補作。40代の著者は小学生で網膜色素変性症を発症、時間をかけて視力を失っていく。周囲との関係性の変化、見えない世界の感覚などを積極的に取材・体験し記録する。アイデンティティの葛藤と好奇心に満ちた挑戦の物語であり魅力的な紀行文。【目次】■はじめに 終わりのはじまり不安定なふたつの楕円とフライドポテト/”広大な世界”を旅する/視野を失うさなかゆえの恐怖/幼い息子のみずみずしい問い<第1部 見せかけの不自由歩行>■第1章 星を見る視覚上jの耳鳴り/星が見えなくなった/歴史のなかの”目の見えない人”/婚約の日の冗談/パパにはわるいおめめがついている/杖にまつわる恥ずかしさ■第2章 目が見えない人の全国組織目の見えない3000人が集う/1パーセントの特権階級/目の見えない人が”見つめる”顔/フルタイムのプロの物乞い/クスリをやっていると間違えられて/UCバークレー初の目の見えない卒業生/音響式信号機は「無力」の象徴になる?/男の子とトマトがくれた希望■第3章 定義によって見えなくなる視力検査の歴史/恐ろしい検査のフルコース/やっと「法的盲」になれる!/「視力があることを神に感謝しなさい」だと!?/憎たらしい包丁のかくれんぼ/ユダヤ人としてのアイデンティティ/目の見えないユダヤ人にナチスがしたこと/目で見た美しさは、もう、楽しまないことにした<第2部 失われた世界>■第4章 男性のまなざし「目が見えなくなる夫を持つのは大変でしょう」/か弱いと思われたくない/妻のいらだち/もし『ウォーキング・デッド』なら/視覚とセックスの関係/スティービー・ワンダーは見ていた/目の見えない男の「いやらしい目つき」/眼球を取ることは懲罰目的の去勢だ■第5章 カメラ・オブスクラモネもセザンヌも目が悪かった/オリエンテーションとモビリティ/アートを視覚以外で見る/伴走者のナレーション/音声解説の萌芽/どんな解説が好きか、でわかること/カメラのPR動画に解説が必要な理由■第6章 バベルの図書館ジェイムズ・ジョイスの小説/爆発して水浸しになた4キロの呪いの本/ヘレン・ケラーの生きた時代/聴覚で作成した論文はダメなのか/指は3本ずつ使え!/擦り切れた指先から伝わる感覚/1年生のような朗読者/まるでテニスの試合観戦のように/自分の手で書けなくなる不安■第7章 作り手たち「見えない人のために」から生まれた数々の発明/LPはオーディオブックの副産物だった/アップル社をたどると……/熟練のトラブルシューターたちに会いに行く/まなざしをオフできる場所/アマゾン社の天才研究員/アシスティブ・テクノロジーの進化/障害が気づかれなくなる未来<第3部 体系的な知の習得>■第8章 見えないことに抗うゆっくりで、とらえにくく、存在している/85万ドル
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インターセクショナリティ 現代世界を織りなす力学|土屋 和代(編), 井坂 理穂(編)
¥2,860
東京大学出版会 2024年 ソフトカバー 192ページ A5判 - 内容紹介 - 多様性に満ちた現代社会を理解するうえでいま最も重要概念のひとつと呼ばれる「インターセクショナリティ(交差性)」。この分析概念を用いて、様々な地域の歴史、社会、文化のいかなる諸相が浮き彫りになるのかを、様々な角度からアプローチし、新しい世界への認識を導き出す。 - 目次 - 序 「インターセクショナリティ」に何ができるのか(土屋和代) Ⅰ インターセクショナリティをめぐる「過去」と「現在」 1.権力性の交差の場としての物語(速水淑子) 2.二〇〇年前の「交差点」と「地下室」(アルヴィ宮本なほ子) 3.リプロダクティヴ・ジャスティスとインターセクショナリティ(土屋和代) 4.社会運動、司法言説、歴史叙述(岡田泰平) 5.現代インドから「インターセクショナリティ」を考える(井坂理穂) Ⅱ インターセクショナリティから読み解く現代世界 6.インターセクショナリティ(交差性)に関する四つの疑問(和田毅) 7.イスラエルにおける性的少数者/動物の権利運動とパレスチナ問題(保井啓志) 8.エイズから新型コロナ、白紙運動からフェミニズム運動へ(阿古智子) 9.インターセクショナリティに抗するフランス?(伊達聖伸) 10.安心をもたらさないインターセクショナリティへ(清水晶子) - 著者プロフィール - 土屋 和代 (ツチヤ カズヨ) (編) 東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻教授。 カリフォルニア大学サンディエゴ校大学院博士課程修了。博士(歴史学)。専門はアメリカ現代史、人種・エスニシティ研究、ジェンダー研究。 著書に Reinventing Citizenship: Black Los Angeles, Korean Kawasaki, and Community Participation (Univ. of Minnesota Press, 2014)、共著に『私たちが声を上げるとき―アメリカを変えた10の問い』(集英社新書、2022年)など、共訳書に『アメリカ黒人女性史―再解釈のアメリカ史・一』(勁草書房、2022年)など。 井坂 理穂 (イサカ リホ) (編) 東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻教授。 ケンブリッジ大学大学院博士課程修了。博士(歴史学)。専門は南アジア近代史。 著書にLanguage, Identity, and Power in Modern India: Gujarat, c. 1850-1960 (Routledge, 2022)、共編著に『食から描くインド――近現代の社会変容とアイデンティティ』(春風社、2019年)、訳書にアミタヴ・ゴーシュ『シャドウ・ラインズ――語られなかったインド』(而立書房、2004年)など。
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ジェンダー・クィア 私として生きてきた日々|ア・コベイブ(著), 小林美香(訳)
¥3,520
サウザンブックス社 2024年 ソフトカバー 256ページ A5変形判 縦210mm 横150mm 厚さ20mm - 内容紹介 - 女の子にもなりたくないし、男の子にもなりたくない。 私はただ、自分自身でいたい。 クィア、ノンバイナリーのコミック作家マイア・コベイブの自叙伝。 自身の生い立ち。幼少期から思春期で過ごした環境、そして、青年期にかけてクィアをテーマにした音楽や漫画、ファンタジー作品と出会い、自身の性のあり方に向き合い出すことで、生まれた、気づき、葛藤、戸惑いを丁寧に描く。 ひとりの人間の、ありのままの記録。 2020年 アメリカ図書館協会 アレックス賞受賞 2020年 ストーンウォール図書賞名誉賞(ノンフィクション部門)受賞 - 前書きなど - 高校に入ると、自分は 女性と男性の魂を 半分ずつ持って持って生まれてきたと 思うようになった。(本文より) 版元から一言 世界10カ国以上で翻訳された本書、ついに日本版が完成! コミック作家のマイアにとって初の長編作品となる本作は、ノンバイナリー ・ジェンダーとして生きる人の等身大の姿と経験を映し出しており、性別二元論の枠組みを窮屈に感じる人、社会の中で強制されるジェンダー規範に対して違和感を抱く人、自分自身のあり方を偽らずに生きたいと願う人の心に共鳴する要素に充ちている。 成長の過程で経験する身体の変化や、家族や身近な人たちとの関わり合いや、多様なジェンダーのあり方の実践する人たちとの対話を重ねていく中で、自らのジェンダーやセクシュアリティのあり方をどのように表現したら良いのかを模索し、「彼」および「彼女」の二元論に巻き込まれてしまう人称代名詞に対して違和感を抱き、「ノンバイナリー ・ジェンダー」というジェンダー自認を持つに至るまでの丁寧な記録。 - 著者プロフィール - マイア・コベイブ (マイア コベイブ) (著) アメリカのコミック作家。クィア、ノンバイナリー・ジェンダー、そして無性愛者。カリフォルニア美術大学のコミック専攻で修士号を取得。アイデンティティ、セクシュアリティ、反ファシズム、お伽話、ホームシックをテーマとした作品を手がける。『Gender Queer: A Memoir(ジェンダー・クィア 私として生きてきた日々)』はコベイブ初の長編作品で、2020年にアメリカ図書館協会の一部門であるヤングアダルト図書館サービス協会アレックス賞(12歳から18歳のヤングアダルトにとりわけ好まれる成人向け書籍10冊に贈られる賞)、ストーンウォール賞(LGBTQに関する優れた英語圏の作品対象)イスラエル・フィッシュマン・ノンフィクション部門名誉賞を受賞。 https://redgoldsparkspress.com Instagram:@redgoldsparks 小林美香 (コバヤシ ミカ) (訳) 発起人・翻訳:小林美香(こばやし・みか) 写真・ジェンダー表象研究。大学や各種学校で教鞭をとるほかに、国内外の雑誌などへの寄稿や編集、翻訳などを手がける。展覧会、ワークショップの企画や、写真で制作活動を行う人を対象としてコンサルティングを手がけている。著書に『ジェンダー目線の広告観察』(現代書館、2023年)など。 Twitter:@marebitoedition Instagram:@mika__kobayashi
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寂しさへの処方箋 芸術は社会的孤立を救うか | 平田 オリザ
¥1,056
集英社 2026年 集英社新書 ソフトカバー 256ページ 新書判 - 内容紹介 - 今、日本は他国とは違う独特の「寂しさ」「いらつき」「不安」に覆われている。終わりの見えない不況、アジア唯一の先進国からの転落と国力の衰退、そして戦前と同じく、産業構造の変革にともなう「精神(マインド)の構造改革」に再び失敗していること…などがその背景にある。 著者は2001年刊行の『芸術立国論』で「日本再生のカギは芸術文化立国をめざすところにある!」と提案した。 本書はその試みを現代に合わせてさらに進化させ、モノが飽和しコトの消費が求められる時代に芸術と観光が果たせる役割、社会的孤立を救うための文化による社会包摂の動き、教育や地方が実現可能な少子化対策など、日本の衰退をくい止める新しい処方箋を再提案する。 平田 オリザ (ひらた おりざ) 1962年、東京都生まれ。劇作家・演出家。芸術文化観光専門職大学学長、青森県立美術館館長。 1995年『東京ノート』で第39回岸田國士戯曲賞受賞。著書に『名著入門 日本近代文学50選』『22世紀を見る君たちへ これからを生きるための「練習問題」』『但馬日記 演劇は町を変えたか』『下り坂をそろそろと下る』『対話のレッスン 日本人のためのコミュニケーション術』『新しい広場をつくる 市民芸術概論綱要』など多数。
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わたしの服はどこからきてどこへいくの? 服と人とのサステナブルな関係を考える | 鎌田安里紗, マルティンメンド有加
¥2,090
晶文社 2026年 ソフトカバー 252ページ 四六判 - 内容紹介 - ファッションとサステナビリティについてのモヤモヤ、まとめて掘り下げます! 素材についての知識から、愛着ある服を長く着るコツまで、 服と人との良い関係をめぐる7章の報告書。 服にもサステナビリティが大事なことはわかっているけれど、いざ自分の消費行動になるとそれから外れた選択をしてしまい、なんとなくモヤモヤしている……。そんなひとに向けて、服にまつわるさまざまな問題について考えてみました。 著者は「多様で、健康的なファッション産業をつくる」をミッションに、サステナブルファッションに関する教育やコンサルティングを行う一般社団法人の理事2人。 手放した服はどんな運命に? リサイクルされる割合はどのくらい? オーガニック素材はほんとうによいの? 服の値段はどのくらいだと妥当? サステナブルを企業は謳うけれどどこまで信用できる?……そんなあなたの疑問に答えます。ほんとうに心地よい服との付き合い方、いっしょに考えてみませんか? 【目次】 第1章 わたしが着ている服は「大丈夫」なの?──服にまつわるさまざまなモヤモヤ 第2章 わたしが手放した服はどうなるんだろう?──廃棄?リサイクル?それとも? 第3章 わたしは何を着ればいいんだろう?──素材と生産について考える 第4章 わたしは服にいくら払えばいいんだろう?──服の適正価格とは 第5章 わたしはどうすれば服を大切にし、心地よく服と付き合えるんだろう?──愛着のある服を飽きずに長く着るコツ 第6章 わたしは服を売る企業とどう関わっていけばいいんだろう?──グリーン・ウォッシュを見極める 第7章 最後に──わたしたちが描く、ファッションの未来 - 著者プロフィール - 鎌田安里紗 (カマダアリサ) (著) 2009年より、衣服の生産から廃棄の過程で、自然環境や社会への影響に目を向けることを促す企画を幅広く展開。2020年に一般社団法人unistepsを共同設立。企業・行政・デザイナー・生活者など、多様なステークホルダーと共にファッション産業におけるサステナビリティに関する取り組みを推進する。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。 マルティンメンド有加 (マルティンメンドユカ) (著) 慶應義塾大学総合政策学部卒業後、会計事務所系コンサルティングファームにて企業買収時等のデューディリジェンスに従事。その後渡英、夜間学校で服作りを学びながらPeopleTree ロンドンオフィスのホールセールエグゼクティブ等を務め帰国、2011-19年サステナブルファッションブランドINHEELS代表。アーティストインレジデンスAlmost Perfectコファウンダー。2021年にunistepsに理事として参画。
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増補版 ガザとは何か | 岡 真理
¥1,100
大和書房 2026年 大和文庫 ソフトカバー 352ページ 文庫判 縦150mm 横105mm 厚さ18mm - 内容紹介 - 累計6.5万部突破!23年10月の攻撃直後に緊急出版された、パレスチナ問題を理解するための必読書に大幅増補の決定版 - 著者プロフィール - 岡 真理 (オカ マリ) (著) 1960年生まれ。早稲田大学文学学術院教授、京都大学名誉教授。専門は現代アラブ文学、パレスチナ問題。 東京外国語大学アラビア語科卒、同大学大学院修士課程修了。在学時代、パレスチナ人作家ガッサーン・カナファーニーの小説を通してパレスチナ問題、アラブ文学と出会う。エジプト・カイロ大学に留学、在モロッコ日本国大使館専門調査員、京都大学大学院人間・環境学研究科教授等を経て現職。 著書に『棗椰子の木陰で 第三世界フェミニズムと文学の力』(青土社)、『アラブ、祈りとしての文学』『ガザに地下鉄が走る日』(以上みすず書房)、『中学生から知りたいパレスチナのこと』(共著、ミシマ社)ほか。訳書に、ターハル・ベン=ジェッルーン『火によって』(以文社)、サラ・ロイ『なぜガザなのか』(青土社)、イザベラ・ハンマード『見知らぬ人を認識する』(みすず書房)ほか。
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移民・難民・アート 越境する想像力 | 川上 幸之助(編著) , 髙谷 幸(編著)
¥3,520
ヘウレーカ 2026年 ソフトカバー 372ページ 四六判 縦188mm 横128mm 厚さ25mm - 内容紹介 - 移民・難民をめぐる問題を、社会のあり方を問う根源的な問いと捉え、アートがそれにどう応答しうるかを多角的に探る論集。 第Ⅰ部「アートの実践と倫理」では、アートが世界に介入することの意味を問い、表現と倫理、実践と責任はいかに交差するのかを検討する。当事者との協働を通じて制度の外部に連帯を築き、不可視化された声を可視化してきた各地のコレクティブやプロジェクトの紹介、美術館という制度の暴力性への批判、移民に依存する社会構造の検証、政治的実践としての表現などの論考を通じ、アートは単なる鑑賞対象を超え、生や倫理に触れる営みとなることが明らかにされる。 第Ⅱ部「周縁からの美術史」は、移民や難民がいかに表象され、あるいは不可視化されてきたのかを、美術史の視点から問い直す。近年のトランスナショナルな視座やディアスポラ研究の潮流を踏まえつつ、19世紀フランスから現代日本までを射程に、帝国主義、亡命、周縁的実践などを扱う諸論考が、美術史の枠組みそのものの再検討を試みる。そこでは、「異質」が芸術実践にもたらす緊張と創造性、そして歴史から消去されてきた表象の力が再発見されていく。 第Ⅲ部「移民・難民をめぐる感性の政治」では、制度的なカテゴリーの手前、あるいはそこからこぼれ落ちる身体の記憶や感情、経験に焦点を当てる。映像や語り、哲学的思考、制度批判的美学、さらにはAIをめぐる実践までを視野に入れながら、移動の時代において、移民・難民の声なき声がいかに芸術を通じて立ち上がるのかを探究する。 - 目次 - なぜ移民・難民とアートなのか(川上幸之介) 移動する人々はいかに「国民」と区別され、制限を受けてきたか(髙谷 幸) 第Ⅰ部 アートの実践と倫理 01 文化を接木する――越境する個人とオルタナティブ・スペース(江上賢一郎) ▼インタビュー 印刻部 ▼インタビュー わくせいプロジェクト(阿部航太/児玉美香) ▼コラム 高齢化する移民女性の実践――カサカランの取り組みから(髙谷 幸/レニー・トレンティーノ) 02 移民・難民とミュージアム(小森真樹) ▼コラム 不可視の支柱――移民が築くマジョリティ社会の足元(川上幸之介) 03 いかにしてアートでものごとを行うか――タニア・ブルゲラによる移民・難民関連プロジェクト(菅原伸也) ▼インタビュー アルフレッド・ジャー 04 テレサ・マルゴレスと「カーラ」の生と死(藤本流位) ▼インタビュー 崔敬華 第II部 周縁からの美術史 05 あなたのマイノリティとしての経験――記録されなかった、ある在日朝鮮人美術家の話 (金 智英) ▼コラム 近代日本に芸術移民した朝鮮人・台湾人の芸術家たちのこと(足立 元) 06 「異国」の人々へのまなざしとその表象をめぐって(請田義人) ▼ コラム 沈黙を編むこと――移民・難民とアートの交差点 07 時代からの逃走――第一次世界大戦下の移民たちによるダダの思想とアナーキー(森 元斎) 08 トランスナショナル・アート・ヒストリー ―― 他なる語りのために(山本浩貴) ▼コラム 引かれる線に無関係であること――重村三雄の調査報告(長谷川 新) 第Ⅲ部 移民・難民をめぐる感性の政治 09 クィアな日系アメリカ人の歴史を書く――TTタケモトの実験映画(菅野優香) ▼インタビュー ミミ・チ・グエン 10 ジャック・ランシエールにおける移民の(脱)規定(鈴木 亘) 11 移民をめぐる「美学/政治」とアート(石田圭子) ▼コラム 語られざる記憶を紡ぐ――移民・難民にとってのアート(川上幸之介) 12 二一世紀のメカニカルタークとその彼方へ――アルゴリズム・移民・ケアをめぐる芸術の政治学(清水知子) おわりに - 著者プロフィール - 川上 幸之介 (カワカミ コウノスケ) (編著) 倉敷芸術科学大学准教授。KAG アートディレクター(gallerykag.jp)。ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズMAファインアート科卒。東京藝術大学国際芸術創造研究科博士課程修了。博士(学術)。専門は現代アート、ポピュラー音楽、キュレーション。著書に『パンクの系譜学』(書肆侃侃房、2024)、共著に『思想としてのアナキズム』(以文社、2024)『表現文化論講義』(ナカニシヤ出版、2025)。キュレーションにPunk! The Revolution of Everyday Life 展、Bedtime for Democracy 展など。 髙谷 幸 (タカヤ サチ) (編著) 東京大学大学院人文社会系研究科准教授。専攻は社会学、移民研究。著書に『追放と抵抗のポリティクス』(ナカニシヤ出版、2017年)、編著書に『移民政策とは何か』(人文書院、2019年)、編著に『多文化共生の実験室 大阪から考える』(青弓社、2022年)、論文に「現代日本における移住女性の配置の変容と社会的再生産の困難」(「思想」2020年4月号)など。
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資本主義を半分捨てる | 青木 真兵
¥990
筑摩書房 2026年 ちくまプリマー新書 ソフトカバー 176ページ 新書判 - 内容紹介 - 生きづらさに満ちた社会で、資本主義の価値観に縛られず多様なありかたを模索する。都市と山村を行き来して考えた、自分が心地よく生きるための方法とは。 お金になりにくい文化や教育的営みは役に立たないのか? 資本主義的な都市とそこから離れた山村の二つの場所を行き来しながら、自分の感覚にしっくりくる言葉や表現を磨き、自分らしく生きるための道筋を探っていく──。他人の評価や市場のものさしにとらわれず、自分だけの生き方をみつけよう。私たちが抱える「生きづらさ」から抜け出してちょうどよく生きるためにどうすればいいのか。現代を生きる私たちがどうすれば人間らしく暮らせるのか、自分に合った答えを見つけるためのヒントがここにある。 - 目次 - はじめに 「ちょうどよく生きる」とは/「生きづらさ」はどこからくるのか/テクノロジーの発展は悪くない/「自己ニーズ」を大事にできるかどうか 第一章 僕たちが山村に越して分かったこと──二つの原理を行ったり来たり 東吉野村へ移住/なぜ過疎地を選んだのか/合理性と効率性を第一とする社会で/資本の原理に支配される危うさ/あらゆるものを商品とみなす社会/消費社会は快適/生きるとは労働力を商品化すること/数値化することで失われてゆくもの/二つの原理を行き来する柔軟さが必要 第二章 社会全体を学びの場としてとらえる──脱学校、脱病院の思想 都市と山村では自然とのつき合い方が違う/近代と前近代/学校は子どもたちを序列化する制度/学びを学校に限定しない/本来の学びとは何か/社会的価値という物差しから離れる/障がいは社会との関係性の中で生じる/障がいにおける「医学モデル」と「社会モデル」/医学的、社会的評価に委ねすぎてはいけない/数値ではなく自分にとってのちょうどよさを基準にする 第三章 働くとはなにか──ルチャ・リブロとヴァナキュラー なぜ図書館活動をするのか/市場原理に縛られない場所をつくる/「おすそ分け」が活動の原点/生きづらさと向き合いプロセスを「ひらく」試み/労働=賃金なのか?/ヴァナキュラーな営みとは/自然のリズムを無視しない働き方/人間の精神や文化の持続のために大切なものはなにか 第四章 数値化できないものについて語る──「オムライスラヂオ」 互いに関わり合い、支え合う関係/全体を整える││流動的知性/テクノロジーは大事だが支配されてはいけない/人間らしく生きるために生活を手づくりする/自己ニーズを認め合う関係は互いの尊厳を認め合う関係/素朴な疑問について語り合う雑談の場としてのラジオ/余白の時間と空間をとり戻す/生き物としての感受性を回復する 第五章 尊厳を認め合いながら生きるには──『ジェンダー』 自己ニーズはとても繊細なもの/男性は社会的に優位な側に属している/平等な社会を目指すには/近代社会が理想とした「単一の性」の不自然さ/「他者ニーズ」と「自己ニーズ」を往復しながら生きる/前近代的共同体に潜む抑圧/マイノリティを孤立させない/自ら作った制度や装置に支配されずに生きる - 著者プロフィール - 青木 真兵 (アオキ シンペイ) (著) 1983年埼玉県生まれ。「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」キュレーター。思想家。古代地中海史(フェニキア・カルタゴ)研究者。博士(文学)。社会福祉士。2014年より実験的ネットラジオ「オムライスラヂオ」の配信をライフワークとしている。2016年より奈良県東吉野村に移住し、自宅を私設図書館として開きつつ、就労支援や若者支援、企業の組織文化づくりなどに携わっている。著書に『手づくりのアジール──「土着の知」が生まれるところ』(晶文社)、『武器としての土着思考』(東洋経済新報社)、共著に『彼岸の図書館──ぼくたちの「移住」のかたち』(夕書房)、『山學ノオト』シリーズ(エイチアンドエスカンパニー)、『つくる人になるためにーー若き建築家と思想家の往復書簡』(灯光舎)など。
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それでも民主主義を信じる | 宇野 重規
¥1,980
青土社 2026年 ソフトカバー 224ページ 四六判 - 内容紹介 - 手放すのか、選び続けるのか――。 日本の、世界の民主政治が大きく揺れている。人口減少、安全保障、そして排外主義の台頭。果たして私たちの社会はどこへ向かうのか? 政治学を牽引してきた第一人者が、混迷する政治情勢をていねいに読み解き、未来への展望を示す51篇。
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男女の進学格差はなぜ埋まらないのか? 「ジェンダー・トラック」について考える | 中西 祐子(著)
¥748
岩波書店 2025年 岩波ブックレット ソフトカバー 80ページ A5判 縦210mm 横148mm 厚さ5mm - 内容紹介 - 今の日本は、先進諸国で大学進学の男女格差が最も大きい国だ。それはなぜなのか。学校の日常場面での「隠れたカリキュラム」やペアレントクラシー(親の教育期待・教育投資)に見られる男女間格差、大卒女性の学歴やスキルが低く評価される労働市場の問題など、国際統計を含む多彩なデータから社会のあり方を検証する。 - 目次 - 第1章 海外では女性のほうが高学歴 第2章 「ジェンダー・トラック」と隠れたカリキュラム 第3章 ぺアレントクラシーと学歴の経済的見返りにみられるジェンダー間格差 第4章 アメリカではなぜ大学進学率の男女逆転が起きたのか 第5章 「医学部入試不正問題」であきらかになったこと 第6章 未来はどうなる? 主な参考文 - 著者プロフィール - 中西 祐子 (ナカニシ ユウコ) (著) 武蔵大学社会学部教授.お茶の水女子大学大学院博士課程人間文化研究科修了.博士(学術).専門は教育社会学,ジェンダーの社会学.著書に『ジェンダー・トラック――青年期女性の進路形成と教育組織の社会学』(東洋館出版社),『平等の教育社会学――現代教育の診断と処方箋』(共編著,勁草書房),『ジェンダー論をつかむ』(共著,有斐閣)など.
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生き延びたものたちの哀しみを抱いて 軍事化に抗する沖縄のフェミニズム文学 | 佐喜真 彩
¥3,960
勁草書房 2025年 KUNILABO人文学叢書 ハードカバー 304ページ 四六判 - 内容紹介 - 追悼/哀悼はそのまま闘いとなる。喪失とみなされなかったものたちへの哀悼から、戦後沖縄フェミニズム文学の政治的想像力を照射する 日米による軍事植民地主義の暴力が継続する沖縄。軍事化に抗う沖縄の女性運動は、性暴力に目を凝らし、「集団自決」や「慰安所」の記憶を捉え直してきた。これに呼応する目取真俊や崎山多美らの作品から、他者の傷に触れ、出会い損ないの悲哀を抱え続ける、新しい共同性の想像力をたどる。アジアへ開かれた別様の「ホーム」に向けて。 - 目次 - はしがき 序章 1 二〇〇〇年前後――死-世界の前触れ 2 死政治からの脱却と民衆の視点 3 ジェンダーの視点による「集団自決」の捉え直し 4 本書の目的、先行研究、本書の構成 第一章 再編される「慰安所」システム――米軍占領下における女性間の分断と連帯への萌芽 1 はじめに 2 帝国的なドメスティシティ 3 初期の占領体制の整備と「解放とリハビリ」言説 4 ドメスティックな空間の拡大と女性間の分断 5 別様の「ホーム」 補章 うないを新生させる――八〇年代以降のフェミニズム運動 1 ローカルでグローバルな「うないフェスティバル」 2 「慰安婦」問題への取り組み 3 軍事化に抗する沖縄のフェミニズム運動 第二章 「植民地戦争性精神病」に触れる――フランツ・ファノンの暴力論を目取真俊『眼の奥の森』とともに読み直す 1 はじめに 2 メランコリー/暴力/脱同一化 3 戦後沖縄における空間編成 4 「眼の奥の森」に触れる 第三章 憑依される身体から感染する身体へ――目取真俊「群蝶の木」に見る罪責感と戦争トラウマ 1 はじめに 2 罪責感と戦争トラウマ 3 記録運動と沖縄の他者 4 集団的戦争トラウマと可視化されない加害の記憶 5 「戦後」世代の病 6 憑依される身体から感染する身体へ 第四章 生き延びたものたちの哀しみを抱いて――崎山多美「月や、あらん」 1 はじめに 2 複数の声を宿す身体 3 琉球土人/「リュウちゅうドジン」 4 トラウマの反復と生き延びること 5 遺言テープの二つの音 6 〈ミドゥンミッチャイ〉へ 終章 1 「記憶の場」 2 比較文学と地域研究 3 戦後沖縄文学と批判的地域主義 4 『八月十五夜の茶屋』と「カクテル・パーティー」 5 本書のまとめ あとがき 初出一覧 参考文献 索引
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「差別はいけない」とみんないうけれど。 増補改訂版 | 綿野 恵太
¥1,210
朝日新聞出版 2025年 朝日文庫 ソフトカバー 320ページ 文庫判 - 内容紹介 - 「多様性を尊ぶ自由主義」と「統合を求める民主主義」。この二つの論理がぶつかり合う克服できない対立の中に、現代社会が抱える問題の核心が潜んでいます。誰もが一度は考えたことがある「なぜ差別はなくならないのか?」という問いに、本書は徹底的に切り込みます。アイデンティティとシティズンシップの緊張関係を丹念にひも解きながら、善悪二分法やスローガンの応酬を超え、SNS・運動現場・メディアでの言葉の衝突を鋭く読み解きます。本書の特色は、「反発」「反感」を手がかりに差別を生む政治的・経済的・社会的背景を浮かび上がらせる点にあります。ポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)やハラスメントの論理を通じて、差別と正義の言説構造を批評的に検証します。 単行本発売後から「単純化を拒む刺激的な問い」を投げかける作品としても高く評価されており、「読む者に覚悟を迫る一冊」などとも言われています。そんな本書の文庫化にあたり、新章を加筆。哲学者・千葉雅也氏の解説も収録し、アイデンティティ・ポリティクスとシティズンシップの対立構造が、より立体的に読める形で甦ります。
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ペンと剣 | エドワード・W・サイード(著), デーヴィッド・バーサミアン(著), 中野 真紀子(訳)
¥2,530
里山社 2025年 ソフトカバー 320ページ 四六変型判 縦188mm 横115mm 厚さ18mm - 内容紹介 - 分断が進む世界への絶望に抗うために 広い視野で希望を見出すサイードの思想 西洋中心の価値観に異議を唱え、アカデミズムの枠を越えて政治に声を上げた人物像を浮かび上がらせる、サイードをこれから読む人にも最適な一冊。西洋の視点を通して表象されたアラブ・イスラム世界のステレオタイプを、西洋が支配に利用してきたことを論じ、権力と知識の関係を問い直す古典的名著『オリエンタリズム』。西洋の文化や文学が植民地支配や帝国主義と深く結びつき、権力構造に奉仕してきたことを分析する『文化と帝国主義』。自著をわかりやすい言葉で語り、パレスチナ問題に通ずる世界の構造を広い視野で捉え「和解と共生」への道を示すインタヴュー集。 「パレスチナという理念は、他者との共生、他者の尊重、パレスチナ人とイスラエル人とが互いに相手を認めるという理念である」 - 目次 - 復刊によせて 序文 イクバール・アフマド 第1章 パレスチナ人の祖国追放をめぐる政治と文化 第2章 オリエンタリズム再訪 第3章 ペンと剣│文化と帝国主義 第4章 イスラエルとPLOの合意│批判的評価 第5章 パレスチナ│歴史への裏切り 謝辞 デーヴィッド・バーサミアン 2010年版序文 ヌバール・ホヴセピアン エドワード・W・サイード略歴 文庫版・訳者あとがき 増補新版・訳者あとがき 索引 - 著者プロフィール - エドワード・W・サイード (エドワード ワディ サイード) (著) 1935年イギリス委任統治下のエルサレムに生まれ、エジプト・カイロの英国系学校に通う。1951年に渡米しアメリカで高等教育を受ける。プリンストン大学、ハーヴァード大学で学位を取得。コロンビア大学で英文学・比較文学を教える。『オリエンタリズム』『知識人とは何か』(ともに平凡社)、『文化と帝国主義』『遠い場所の記憶──自伝』(ともにみすず書房)などのポスト・コロニアル研究における画期的書物を記す。1967年第3次中東戦争を機にパレスチナ解放運動の理念に共鳴し、ヤセル・アラファトの演説原稿の作成を手伝うなど西欧社会や文化への深い理解を通じて解放運動に貢献。1977年からPNC(パレスチナ民族評議会)のメンバーとなり米国との和平提案を仲介するなど、対話による解決に向けて尽力。『パレスチナ問題』『イスラム報道』(以上みすず書房)などのパレスチナ問題に関する書籍も多数出版。次第にPLO主流派とは隔たりが大きくなり、91年に白血病と診断されPNCを辞任。93年のオスロ合意には警鐘を鳴らし解放運動の中では孤立したが、死の直前まで精力的な政治批判をつづけた。03年死去。 デーヴィッド・バーサミアン (デーヴィッド バーサミアン) (著) 1945 年ニューヨーク生まれ。両親はアルメニア人でトルコにおける大虐殺(1915 年)を逃れてアメリカに渡った。コロラド州ボールダー市を拠点としたコミュニティー放送局の活動に携わり、アメリカの主流メディアが取り上げない体制批判の声をとどける番組「オルターナティブ・ラジオ」を1986 年後半に創始し、現在も活動を続けている。ノーム・チョムスキーとの数知れぬ対談が有名だが、その他にもエドワード・サイード、ハワード・ジン、タリク・アリ、アルンダティ・ロイ、ラルフ・ネーダーなど数多くのプログレッシヴな論客との対談を重ね、それに基づく書籍も多数刊行している。独立メディアの世界に大きな足跡を残し、多数の賞を受賞している。 中野 真紀子 (ナカノ マキコ) (訳) 翻訳者。『ペンと剣』をきっかけに、サイードやパレスチナに関連する書籍や映像の翻訳を多数行っている。最新訳書はアーティフ・アブー・サイフ著『ガザ日記:ジェノサイドの記録』(地平社)。他の分野では、ノーム・チョムスキー/エドワード・ハーマン共著『マニュファクチャリング・コンセント――マスメディアの政治経済学』(トランスビュー)、ナオミ・クライン著『地球が燃えている――気候崩壊から人類を救うグリーン・ニューディールの提言』(共訳、大月書店)など。独立メディア系の活動では、ニューヨーク発の非営利メディア Democracy Now!の日本語版を提供する「デモクラシー・ナウ!ジャパン」の代表を務める。
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裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち | 上間 陽子
¥968
筑摩書房 2025年 ちくま文庫 ソフトカバー 464ページ 文庫判 - 内容紹介 - それは、「かわいそう」でも、「たくましい」でもない。この本に登場する女性たちは、それぞれの人生のなかの、わずかな、どうしようもない選択肢のなかから、必死で最善を選んでいる。それは私たち他人にとっては、不利な道を自分で選んでいるようにしか見えないかもしれない。上間陽子は診断しない。ただ話を聞く。今度は、私たちが上間陽子の話を聞く番だ。この街の、この国の夜は、こんなに暗い。 ――岸政彦(社会学者) 沖縄に戻った著者は、風俗業界で働く女性たちの調査をはじめる。ひとり暴力から逃げて、自分の居場所をつくっていく──彼女たちの語った話は著者の手で書き起こされ、目の前で読み上げられ、自己の物語として了解されていく。沖縄の話であり世界の話でもある、比類ない調査の記録である。 カバー写真 上原沙也加(『眠る木』より) カバーデザイン 鈴木成一デザイン室 - 目次 - まえがき――沖縄に帰る キャバ嬢になること 記念写真 カバンにドレスをつめこんで 病院の待合室で あたらしい柔軟剤 あたらしい家族 さがさないよ さようなら 調査記録 あとがき 十年後 著者プロフィール 上間 陽子 (ウエマ ヨウコ) (著) 上間 陽子(うえま・ようこ):1972年、沖縄県コザ市生まれ。琉球大学教育学研究科教授。1990年代から2014年にかけて東京で、以降は沖縄で未成年の少女たちの支援・調査に携わる。2016年夏、うるま市の元海兵隊員・軍属による殺人事件をきっかけに沖縄の性暴力について書くことを決め、翌年『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』(太田出版、2017年)を刊行。2020年に刊行した『海をあげる』(筑摩書房)で、Yahoo! ニュース|本屋大賞2021ノンフィクション本大賞/沖縄書店大賞沖縄部門大賞(第7回)/〔池田晶子記念〕わたくし、つまりNobody賞(第14回)。
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MOMENT issue 5 島をきく、森をよむ、街にさわる
¥2,420
リ・パブリック 2025年 ソフトカバー 166ページ B6変型判 縦190mm 横130mm 厚さ12mm - 内容紹介 - MOMENTは、あらゆる地域や分野を横断しながら、 新しい都市のあり方を探索する人たちのためのトランスローカルマガジンです。 ポルトガル、淡路島、千葉をめぐった5号の特集は「島をきく、森をよむ、街にさわる」。 表紙は、20世紀ポルトガルの教育者パウロ・デ・カントスのタイポグラフィ。ポルトガル・リスボンでは、カントスの仕事を追いかけるデザインスタジオBarbara says...を訪ねます。『デザインにできないこと』著者シルビオ・ロルッソへのロングインタビューや、小さな住宅のリノベーションから独自の建築言語を生み出す建築設計アトリエfalaへの訪問も。 淡路島ではOlfactive Studio Ne の案内で、ホーリーバジルの畑から精油の蒸留所まで、香りにまつわる場所を訪ねます。 千葉では、350年続く酒蔵・寺田本家とともに、サンブスギの森へ。 香り、味わい、響き……世界のざらつきを感じながら、画面の向こうに手を伸ばす一冊。 - 目次 - ポルトガル Lisbon, Porto and elsewhere [写真=小野奈那子] デザインへの幻滅とその向こう―シルビオ・ロルッソとの対話 Barbara says...と覗く、 パウロ・デ・カントスの宇宙 パウロ・デ・カントス、3つの顔 群島のあいだを縫うように―fala のつくる空間 [インタビュー・文=白井暸 翻訳=白井暸、田北雛子] 淡路島 香りはどこから来るの? Olfactive Studio Neと過ごす、淡路島の三日間 和泉侃 |生嶋史朗 |ゴウダツバサ |宮本佳明|緒方華倫|田原奈央子 |置田陽介 |薫寿堂 [文=板坂留五、白井暸 写真=飯田将平] 千葉 絵本 森のおらい (神崎町・山武市) [絵=三橋広大 構成=イド 文=金田ゆりあ、片岡裕美子] 解題 森のおらい―寺田本家とスギの木のはなし Not New News Fixmas / Geoid height on 3D globe 連載 磯野真穂の相互人生相談 わからない身体の私(たち) ④〈ゲスト=泥ノ田犬彦〉 将来の集落 [文=香山哲] コラム ブルターニュでタコを食べる日 [文=中山 慶] 音の風景を聴く ブリュッセル音日記 [文・音楽=田中堅大] BOOKS FOR TRANS-LOCAL 偶然を呼び込む準備 またはすこし早めの編集後記
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生活史の方法 人生を聞いて書く | 岸 政彦
¥1,155
筑摩書房 2025年 ちくま新書 ソフトカバー 304ページ 新書判 - 内容紹介 - 地域で、大学で、学校で、家族で、個人で。第一人者による、最良の手引き。 沖縄で30年にわたって聞き取り調査をしてきた著者が、「他者の話を聞く」ことについてまとめた一冊。 「ひとりの人間の、人生の語り」が生活史です。この本は、生活史を聞いて原稿を書き、冊子にまとめて作品とするための手引きとして書かれています。生活史の美しさ・おもしろさから、そのむずかしさ・暴力性まで、これまでの考えをまとめた一冊です。 「この本では、生活史を聞いて書くうえでの、技術的なことを含めたさまざまなことが書かれていますが、本書はいわゆる「マニュアル本」ではありません。……聞き取りをめぐるさまざまなことを書いて、それをきっかけに、他者の話を聞くということについて考えてみたい。この本はそんな本です。」 - 目次 - はじめに――生活史を聞いて、書く 作品としての生活史/誰にでもできること/たくさんの生活史/語りを残す 第一章 生活史とは何か 1 生活史とは 生活史からわかること/生活史のおもしろさ/人生、歴史、意味/広がる生活史 2 生活史の事例 第二章 語り手と出会う ―― 調査という「社会関係」 1 どうやって語り手と出会うか 2 トラウマを抱えた人びと、差別され排除された人びと 安易な理解/聞かないと残らない声/語りの搾取 3 構造的な聞きにくさ 調査の現実/社会的つながりの外へ 4 分断そのものを研究する 『地元を生きる』の調査/聞きやすい範囲 5 「聞き取り調査」ということ自体のわかりにくさ もっとも聞きづらいひと/「普通」の人びとへの調査 6 分断を乗り越える 打越正行という希望/那覇のスナックで/時間をかけて関わる/当事者性とはなにか 7 関係性の網の目の中で 8 キーパーソン、リーダー、活動家 9 語り手と聞き手のジェンダーについて 中立の語りはない/語り手のジェンダー/聞き手のジェンダー/安心して語れる場をつくる 第三章 調査の進め方 1 調査のプロセスに入る 2 聞き取りの依頼とアポ取り 電話でのアポ取り/メールでの依頼/理解のされにくさ 3 インタビューの場所 カラオケボックスとラブホテル/意味をもつ場所 4 手土産 相手に合わせて選ぶ/手土産のもつ意味 5 名刺、同意書、「調査のお願い」 調査倫理/同意の意味 6 録音とメモ、ファイルの管理 カセットテープとがっちゃんこ/レコーダー類/参与観察/録音のタイミング/メモ/音環境/バックアップ 7 謝礼、お礼、聞き取りの後 謝礼とお礼/語り手との関係を続けるべきか 8 ゆっくり休む 第四章 語りの聞き方 1 積極的に受動的になる、あるいはピントを合わせない集中 話を聞くとはどういうことか/言葉の連鎖/積極的に受動的になる/ピントを合わせない集中 2 質問をする/しない 最初の質問/事実関係だけを聞かない/物語は生きている 3 「一般論」と生活史 一般論には一般論しか返ってこない/一般的な語り/千差万別な定型 4 差別的表現とどのように向き合うか 5 ぜんぶは聞けない たまたま語られたこと/それぞれの方法 6 聞き手の自己開示 応答責任/前もっての共有 第五章 聞き手から書き手へ――編集と製本 1 文字化する AIと文字起こし/時間と労力 2 編集する そのまま残す/記録されないこと/文字のほうが情報量が多い/すべてを再現しなくていい/匿名化の問題/特定できる場合/匿名化の方法/「ウラ」をとること 3 本人チェック 例外中の例外/本人チェックのやり方 4 印刷・製本 おわりに 読書案内 - 著者プロフィール - 岸 政彦 (キシ マサヒコ) (著) 1967年生まれ。社会学者。京都大学大学院文学研究科教授。研究テーマは沖縄、生活史、社会調査方法論。著作に『同化と他者化』『街の人生』『断片的なものの社会学』『ビニール傘』『マンゴーと手榴弾』『図書室』『リリアン』、共著に『地元を生きる』『生活史論集』、編著に『東京の生活史』『沖縄の生活史』『大阪の生活史』『調査する人生』など多数。
