戦争と芸術の「境界」で語りをひらく 有田・大村・朝鮮と脱植民地化 | 山口祐香(著), チョン・ユギョン/Jong YuGyong(著)
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木立の文庫 2025年
ソフトカバー 192ページ
四六変形判 縦168mm 横123mm 厚さ13mm
- 内容紹介 -
陶製手榴弾を模した架空の焼き物「大村焼」が刻む歴史と表現――。
若手研究者と現代美術作家による対話、論考、エッセイ、そして抵抗のアート。自由を奪われた人々について言葉を交わし、社会とつながり、考え続けるためのたしかな試み。
有田焼がうまれた400年前から現在まで繰り返された戦争と移動、排外主義を考えるために、さまざまな歴史課題を問い直しながら、差別と忘却に抗う言葉を記録する。
- 目次 -
[まえがき]「場違い」な私たち――朝鮮と日本をめぐる境界の歴史 チョン・ユギョン
第1章 「大村収容所」から「大村焼」まで 山口祐香
第2章 〈大村焼〉シリーズ/ドットシリーズ/KKWANG!シリーズ 作品解説
チョン・ユギョン
第3章 [対談]ローカルからとらえなおす「戦争と芸術」
第4章 B面の日韓越境史 山口祐香
第5章 [対談]「境界線」でぶつかる音を表現し、語る
第6章 牛歩と遊歩──制度のはざまを歩く チョン・ユギョン
第7章 「故郷」をつくる――有田・人とうつわの400年史 山口祐香
本書のテーマをもっと考えるためのBOOK GUIDE
主要参考文献
初出一覧
- 版元から一言 -
この国が引き起こした植民地支配や戦争と地続きの排外主義や差別をそれぞれが語り、怒りを共有し、あきらめないためにぜひ読んでいただきたい1冊です。
- 著者プロフィール -
山口祐香 (ヤマグチ ユカ) (著)
1993年佐賀県生まれ。九州大学韓国研究センター助教。2021年九州大学大学院地球社会統合科学府博士課程修了、博士(学術)。日本学術振興会特別研究員、ソウル大学日本研究所客員研究員、神戸大学国際協力研究科特命助教などを経て、現職。
専門は、戦後日韓関係史、在日コリアン史、市民運動史。最近は現代日韓におけるアートと多文化共生にも関心を広げている。主著として、『「発見」された朝鮮通信使―在日朝鮮人歴史家・辛基秀の歴史実践と戦後日本』(単著、法律文化社、2024年)など。
チョン・ユギョン/Jong YuGyong (チョン ユギョン) (著)
1991年兵庫県生まれ、福岡県在住。2014年に朝鮮大学校美術科を卒業。
2017年からソウルを拠点に作家活動を続けていたが、韓国の兵役法の改正により徴兵対象となったため、2020年末に日本へ帰国。作品では、朝鮮人の「移動」の歴史を検証し、恣意的に引かれる「境界線」や、戦争と文化との関係に問いを投げかけており、近年は有田焼や大村収容所の歴史を調査しながら作品を発表している。
公式WEBサイト:jongyugyong.com
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