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なぜガザなのか パレスチナの分断、孤立化、反開発 | サラ・ロイ, 岡真理(編集 | 翻訳), 小田切拓(編集 | 翻訳), 早尾貴紀(編集 | 翻訳)
¥3,080
青土社 2024年 ハードカバー 288ページ 四六判 - 内容紹介 - そこで何が行われてきたのか、私たちは知らなければならない。 五〇年以上にわたる占領。隔離と封鎖のなかで、暴力は常態化し、排除が恒常化し、パレスチナの人たちは生活のすべてを奪われてきた。なぜ、どのようにして、それは行われたのか。歴史的文脈を理解し、いま起こっていること、そしてこれから行われることを知るための最良の書。
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辺境のラッパーたち 立ち上がる「声の民族誌」 | 島村一平(編集)
¥3,520
青土社 2024年 ソフトカバー 544ページ 四六判 - 内容紹介 - ラッパーのことばに耳をすませば、世界のリアルが見えてくる。 戦火が絶えないガザやウクライナで、弾圧が続くチベットやイランで、格差にあえぐモンゴルやインドで、海の端の日本で――。アメリカで生まれたヒップホップ文化、なかでもラップミュージックは世界に広がり、「辺境」に生きる者たちは声なき声をリリックに託す。現代社会の歪みを鮮やかに映し出す、世界各地のラッパーたちの声を幅広い執筆陣が紹介する。ラッパー、ダースレイダー、ハンガー(GAGLE)のインタビューも収録。
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ユリイカ 2024年8月臨時増刊号 総特集◎折坂悠太 ―『たむけ』『平成』『心理』、そして『呪文』へ
¥1,870
青土社 2024年 ソフトカバー 238ページ 22.1 x 14.4 x 1.4 cm - 内容紹介 - 折坂悠太の音楽は静かに見つめ返す。旋律に置かれた言葉を耳にしながら私たちは、置かれなかった言葉の蠢く沈黙の気配にも呑まれてゆく――不在のものへの思いが込められた『たむけ』(2016)、個人史と重なる一つの時代を切り取った『平成』(2018)、コロナ禍の社会で惑い揺れる心を見つめた『心理』(2021)という3枚のアルバムを経て、来たる6月に放たれる新たなアルバムの名は『呪文』だという。ドラマや映画への楽曲提供、展示「薮IN」(2022)や歌詞集の刊行、活動10周年弾き語りツアーなど、さまざまな歌と言葉の旅の先で折坂悠太の音楽はいかなる風景のなかを進みゆくのか。いま足音の聞こえるほうへと耳を澄ませる。 目次* ❖カラー口絵 撮影・構成=塩田正幸 ❖対談〈1〉 安達奈緒子×折坂悠太 ❖歌のたより 青葉市子/寺尾紗穂/あだち麗三郎/坂口恭平 ❖アンケート わたしと折坂悠太 / 石橋静河 イ・ラン KID FRESINO 後藤正文 仲野太賀 中納良恵 松井文 夜久一 ❖創作〈1〉 折坂漫画 呪文 / 寺田燿児 ❖インタビュー 今日を生きるおまじない / 折坂悠太 聞き手=白岩英樹 ❖音から音へ 大石始/輪島裕介/細田成嗣 ❖創作〈2〉 水に生まれる / 廣川毅 ❖言葉と出会う 細馬宏通/斉藤倫/カニエ・ナハ ❖創作〈3〉 静物 / 正一 ❖光を手渡す 永冨佳代子/山本啓太/佐藤快磨 ❖物語の隣で 木津毅/高山花子/柴崎祐二 ❖対談〈2〉 ゴンザレス三上×折坂悠太 司会・構成=松永良平 ❖いくつもの景色 松永良平/九龍ジョー/中村公輔/中里友 ❖それぞれの歩き方 岡村詩野/峯大貴 ❖資料 折坂悠太クロニクル / 和田信一郎(s.h.i.)
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ペンギンは歴史にもクチバシをはさむ 増補新版 | 上田 一生
¥3,520
青土社 2024年 ハードカバー 320ページ 四六判 - 内容紹介 - 貴重な図版満載の異色の文化史 氷原の上をよちよち歩くタキシード姿、好奇心いっぱいの「かわいい」やつ。大航海時代から「未知の大陸」のシンボルとしてさまざまな場面で大活躍してきたペンギンには、その一方で食料、燃料などとして利用されてきた受難の歴史もある。現代ではそのたくましさでも脚光を浴びつつあるペンギンから見た、貴重な図版満載の異色の文化史。
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中断される死 現代医療はいかに死に方を複雑にしているか | ブレア・ビガム, 中川泉(翻訳)
¥2,860
青土社 2024年 ハードカバー 336ページ 四六判 - 内容紹介 - 医療が発達した現代、何をもって「死」とするのか? 医療や薬の発達によって生と死の間のグレーゾーンがひろがり、死が複雑になった現代。私たちは死を一体どのように捉え、受けとめるべきなのか。ジャーナリストとしても広く発信をする医師が、救急医療の現場で出会った多くの体験をもとに、歴史家や倫理学者といった専門家、ソーシャルワーカーや緩和ケア医、看護師といった医療のプロとの対話から死の受け止め方、ケアの形、死にまつわる難問にこたえていく。
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無目的 行き当たりばったりの思想 | トム・ルッツ, 田畑暁生(翻訳)
¥2,420
青土社 2023年 200ページ 四六判 - 内容紹介 - 無目的はわたしたちを自由にする 現代の社会では、目的を持たないことは批判的に捉えられがちであるが、過去においては多くの宗教家、哲学者、芸術家が目的を持たない状態に価値を見出していた。著者は「無目的」を人間の基本的な性癖と考え、それを創造性の源としたり、効率的な思考や生産性の要求に対抗できるものとして、積極的に擁護する。短い文章で構成されどこからでも気軽に読める本書は、無目的に読み進めることで予期していなかったどこかに私たちを導く。
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その島のひとたちは、ひとの話をきかない 精神科医、「自殺希少地域」を行く | 森川 すいめい
¥1,540
青土社 2016年 ソフトカバー 193ページ 四六判 - 内容紹介 - 被災地、路上、自殺希少地域――。 現場から考える、生き心地の良い社会のつくり方。 ホームレスや、東日本大震災の被災者の支援活動で 注目をあびる精神科医、待望の新著。 当事者に寄り添う温かいまなざしで 国内外の取り組みを自ら見聞きして、 さらなるケアの可能性を考える。 誰もが生き心地の良い社会をつくるため、 各地の現場を奔走する精神科医の探訪記・奮闘記。
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世界はナラティブでできている なぜ物語思考が重要なのか | アンガス・フレッシャー, 田畑暁生(翻訳)
¥2,640
青土社 2024年 ハードカバー 220ページ 四六判 - 内容紹介 - 物語思考とはなにか 私たちは未来を考えるときに物語(ストーリー)を使っている。神経科学的なアプローチでストーリーを研究する著者は、この能力を “ストーリーシンキング ”と名付け、私たちの脳がなぜ、どのようにしてストーリーで思考するのかを解説する。神経科学と物語理論の新しい研究をもとに、科学からビジネス、哲学におけるストーリーシンキングの重要性を明らかにし、想像力、革新性、創造性の本質を探求する。
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夢幻の動物事典 魔法の生きものか、それとも悪魔か | ドゥニーズ・クロール=テルツァーギ, いぶき けい(翻訳)
¥1,980
グラフィック社 2024年 ハードカバー 138ページ A5変型判 縦175mm 横120mm 厚さ22mm - 内容紹介 - 古代から動物たちは人間の身近にあり、その存在は神聖視されることも、忌み嫌われることもありました。 本書では、現実と幻想が複雑に交錯する世界に生きる不思議な動物たちの伝説、エピソードを紹介します。 - 目次 - はじめに/ 動物紹介(蜘蛛、イタチ、牡ヤギ、鹿、猫、コウモリ、馬、犬、フクロウ、カラス、 ヒキガエル、竜、ハリネズミ、ヤツガシラ、狼、クロウタドリ、ネズミ、狐、火トカゲ、蛇)/ 参考文献/ 画像キャプション/ 索引 - 著者プロフィール - ドゥニーズ・クロール=テルツァーギ (ドゥニーズ クロール テルツァーギ) (著/文) 作家、アーティスト。数々の著作があり、動物をこよなく愛し、人間の集団的記憶の探求に情熱を注いでいる。 本を書き、絵画、コラージュ、リトグラフなどの複数のメディアを駆使して創作活動を展開している。 いぶき けい (イブキ ケイ) (翻訳) 1964年、島根県生まれ。東京都立大学人文学部(仏文学専攻)卒業。翻訳家。 訳書に『暗闇の楽器』『赤外線』(水声社)、『友だちになれたら、きっと。』(すずき出版)、 『ちいさな手のひら事典 ねこ』『フリーダ 切り絵でつむぐ9 つの物語』(グラフィック社)などがある。
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シベリヤ物語 長谷川四郎傑作選 | 長谷川 四郎(本文), 堀江 敏幸(編集)
¥1,210
筑摩書房 2024年 ちくま文庫 ソフトカバー 384ページ 文庫判 - 内容紹介 - シベリヤの捕虜収容所で出会った人や忘れがたい光景、労働の日々を透徹した文体で描く戦争文学の名著。詩・エッセイ・短篇を加えたオリジナル編集版 堀江敏幸による編集で不朽の第一作が増補版として甦る! シベリヤ抑留帰りの異才が残した 静謐にして不穏な足跡 敗戦によりソ連軍の捕虜となった作者は、シベリヤ各地の収容所を5年にわたり転々とする。そして炭坑、街路、煉瓦工場などで労働しながら、捕虜仲間やソ連兵、町の人びとと言葉をかわし、さまざまな光景を目にした。帰国後に書かれた『シベリヤ物語』は、苛酷な経験を描きながらも静謐で、今なお不思議な輝きを放つ。表題作全篇に詩・エッセイ・短篇を加えて新たに編まれた「傑作選」の一冊。 装画 柳智之 カバーデザイン 五十嵐哲夫 - 目次 - Ⅰ シベリヤ物語 シルカ 馬の微笑 小さな礼拝堂 舞踏会 人さまざま 掃除人 アンナ・ガールキナ ラドシュキン ナスンボ 勲章 犬殺し Ⅱ 逃げていく歌 未確認戦死者の歌 うたごえの歌 兵隊の歌 露営の夢の歌 逃亡兵の歌 復員列車の終着駅の歌 Ⅲ シベリヤをめぐって ― 短篇とエッセイ 炭坑ビス ソ連俘虜記 『シベリヤ物語』作者のことば 〈私の処女作〉『シベリヤ物語』 シベリヤから還って チタの詩人 中へ入ることの出来ない映画の一場面でも見るように ― 解説にかえて 堀江敏幸 - 著者プロフィール - 長谷川 四郎 (ハセガワ シロウ) (本文) 1909年、北海道函館生まれ。45年8月よりソ連軍の捕虜となりシベリヤ各地の捕虜収容所でさまざまな労働に従事。50年に帰国。52年に『シベリヤ物語』を筑摩書房より刊行。その後も、小説、詩、翻訳、戯曲、エッセイなど幅の広い執筆活動を行った。他の著書に『鶴』(ちくま文庫、近刊)、『ぼくの伯父さん』(青土社)、『中国服のブレヒト』(みすず書房)など、訳書に『デルスウ・ウザーラ』(平凡社)、『ロルカ詩集』(土曜社)、『カフカ傑作短篇集』(福武文庫)などがある。87年没。 堀江 敏幸 (ホリエ トシユキ) (編集) 1964年、岐阜県生まれ。作家、仏文学者、早稲田大学文学学術院教授。95年に第一作『郊外へ』(白水社)を刊行。著書に『熊の敷石』(講談社文庫)、『雪沼とその周辺』『河岸忘日抄』『その姿の消し方』『おぱらばん』(新潮文庫)、『正弦曲線』『戸惑う窓』(中公文庫)、『オールドレンズの神のもとで』(文春文庫)などがある。
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ヘルシンキ 生活の練習 | 朴 沙羅
¥990
筑摩書房 2024年 ちくま文庫 ソフトカバー 320ページ 文庫判 - 内容紹介 - フィンランドの子育てに、目からうろこ。 「母親は人間でいられるし、人間であるべきです」 二人の子どもと海を渡った社会学者による現地レポート。 「考え方が変わる」と大反響。待望の文庫化! 【内容紹介】 「これらのスキルはすべて、一歳から死ぬまで練習できることですよ」二人の子どもを連れ、新しい土地で生活を始めた社会学者の著者は、日本とのちがいに驚かされつつ、出会ったひとたちからたくさんのことを教わっていく。「フィンランドは理想郷でもないし、とんでもなくひどいところでもない」たんたんと、関西弁のユーモアを交えて描かれる、北欧のレポート。 「フィンランド(に限らず、北欧)は理想郷のように描かれるときがある。かと思うと、そんなことはないのだ、これがフィンランド(と北欧)の真実だ、と悪い情報を流す言説を見ることもある。 でもたぶん、それはどちらも正確ではない。フィンランドは理想郷でもないし、とんでもなくひどいところでもない。単に違うだけだ。その違いに驚くたびに、私は、自分たちが抱いている思い込みに気がつく。それに気がつくのが、今のところは楽しい。」 (「4 技術の問題――保育園での教育・その2」より) 解説 坂上香 装丁・装画 寄藤文平+垣内晴(文平銀座) - 目次 - はじめに 1 未知の旅へ――ヘルシンキ到着 2 VIP待遇――非常事態宣言下の生活と保育園 コラム1 ヘルシンキ市の公共交通機関と子ども車両 3 畑の真ん中――保育園での教育・その1 4 技術の問題――保育園での教育・その2 5 母親をする――子育て支援と母性 コラム2 社会とクラブと習い事 6 「いい学校」――小学校の入学手続き 7 チャイコフスキーと博物館――日本とフィンランドの戦争認識 コラム3 マイナンバーと国家への信頼 8 ロシア人――移民・移住とフィンランド コラム4 小学校入学 おわりに 注 文庫版あとがき 解説 坂上香 - 著者プロフィール - 朴 沙羅 (パク サラ) (本文) 1984年生まれ。専門は社会学、移民研究。ヘルシンキ大学文学部文化学科講師。単著に『家(チベ)の歴史を書く』(筑摩書房)、『外国人をつくりだす――戦後日本における「密航」と入国管理制度の運用』(ナカニシヤ出版)、『記憶を語る, 歴史を書く――オーラルヒストリーと社会調査』(有斐閣)、編著に『最強の社会調査入門』(ナカニシヤ出版)など。
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水木しげる厳選集 異 | 水木 しげる(本文), ヤマザキ マリ(編集)
¥990
筑摩書房 2024年 ちくま文庫 ソフトカバー 352ページ 文庫判 - 内容紹介 - ずっと一緒にいたくなる。 「水木先生が描く存在は、 自分たちが生きる現実の世界に嘘くさい デコレーションを盛り付けることなど決してしない、 自分にとってかけがえのない漫画世界の同志たちだった。」 ――ヤマザキマリ/漫画家(編者解説より) 【内容紹介】 「わたしも水木しげるになりたい」──。作者とその生み出したキャラクターたちをこよなく愛する漫画家・ヤマザキマリが、広大無比な作品群からマイ・フェイバリットを厳選。代表作「河童の三平」「のんのんばあ」掌中の逸品から『ガロ』以降の諧謔と飄逸に富んだ傑作短編まで、選者ならではの視点で選び抜かれた、異境に遊ぶ奇譚集。水木ワールドとの出会いと愛を語る選者解説を付す。 - 目次 - 一番病 コケカキイキイ きつねの座布団の巻 屁道 猫の町 アマゾン大明神 イボ神さま ぬっぺふほふ 霊形手術 終電車の女 編者解説 ヤマザキマリ - 著者プロフィール - 水木 しげる (ミズキ シゲル) (本文) 1922年鳥取県境港市出身。太平洋戦争に従軍し、戦地で左腕を失う。戦後、魚屋、輪タク屋、アパート経営などを経て紙芝居を描き始めたのち漫画家に転じる。講談社児童まんが賞、日本漫画家協会賞文部大臣賞、仏アングレーム国際漫画祭最優秀作品賞ほか受賞歴多数。91年紫綬褒章、2010年文化功労者。代表作に『ゲゲゲの鬼太郎』『悪魔くん』『河童の三平』『総員玉砕せよ!』『日本妖怪大全』などがある。15年逝去。 ヤマザキ マリ (ヤマザキ マリ) (編集) 1967年東京都生まれ。84年渡伊、国立フィレンツェ・アカデミア美術学院で油絵と美術史を専攻。2010年『テルマエ・ロマエ』で手塚治虫文化賞短編賞を受賞。16年芸術選奨受賞。17年イタリア星勲章コメンダトーレ綬章。24年『プリニウス』(とり・みきとの共作)で手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞。
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『忘れられた日本人』の舞台を旅する 宮本常一の軌跡 | 木村 哲也
¥1,078
河出書房新社 2024年 河出文庫 ソフトカバー 352ページ 文庫判 - 内容紹介 - 宮本常一の傑作『忘れられた日本人』の舞台10箇所を二度三度丁寧にたどり直し、宮本が会った人、その縁者に取材した、若き日の旅の記録。宮本民俗学を今に引き継ぐフィールド紀行。解説=赤坂憲雄
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宇宙はくりまんじゅうで滅びるか? | 山本 弘
¥1,078
河出書房新社 2024年 河出文庫 ソフトカバー 312ページ 文庫判 - 内容紹介 - SFとオタクから人生は学べるか? 1つのくりまんじゅうが5分ごとに2倍に増えていったら、宇宙はどうなるか? 単行本あとがき等を集成した著者唯一のエッセイ集。山本弘さん追悼文庫化。
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パレスチナ詩集 | マフムード・ダルウィーシュ(本文), 四方田 犬彦(翻訳)
¥1,540
筑摩書房 2024年 ちくま文庫 ソフトカバー 208ページ 文庫判 - 内容紹介 - パレスチナに生まれ 入獄と亡命を生きた大詩人 惨事と野蛮に抗して 詩は可能か 「世界の果てに辿り着いたとき、われらはどこへ行けばよいのか。/最後の空が終わったとき、鳥はどこで飛べばよいのか。」詩を喪失したとき、敗北した国はさらに敗北する。ホメロスに始まる西洋文学がつねに勝者の側から語られてきたとするならば、今こそ敗者の声を詩に結実させなければならない。本書はパレスチナの亡命詩人の、生涯を懸けた絶唱である。 - 目次 - 道のなかにさらなる道 この大地にあって また野蛮人がやって来る 死んでいるわたしが好き 山裾の上、海よりも高く、彼らは眠った あそこに夜が アデンに行った 敵が遠ざかると アナット変幻 イムルウ・ル・カイスの、言葉によらない論争 異邦人に馬を 壁に描く 訳註 訳者解説 四方田犬彦 - 著者プロフィール - マフムード・ダルウィーシュ (ダルウィーシュ マフムード) (本文) 1941-2008。パレスチナに生まれ、イスラエル建国後は入獄と亡命の生を生きる。アラブ現代詩におけるもっとも重要な詩人の一人。ベイルートにてPLOに参加するが、オスロ合意に疑念を抱き、自治政府の組閣に参加せず。1969年にロータス賞を、83年にレーニン平和賞を受ける。サイードの著作に霊感を与え、ゴダール映画に出演する。 四方田 犬彦 (ヨモタ イヌヒコ) (翻訳) 1953年生まれ。批評家・エッセイスト・詩人。著作に『見ることの塩』(河出文庫)、翻訳に『パゾリーニ詩集』(みすず書房)がある。
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武器としての土着思考 僕たちが「資本の原理」から逃れて「移住との格闘」に希望を見出した理由 | 青木 真兵
¥1,980
SOLD OUT
東洋経済新報社 2024年 ソフトカバー 218ページ 四六判 縦188mm 横130mm 厚さ16mm - 内容紹介 - 青木君の文章と思考はつねに揺らぎ、葛藤している。決して単一原理に執着すまいというつよい決意が彼の文体に『過剰なまでの節度』(そんなものがあるのだ)を与えている。――内田 樹 奈良県東吉野村への移住実践者で、人文系私設図書館「ルチャ・リブロ」主催者による「土着」論。「都市の原理」と「村の原理」に折り合いを付けながら、いかに世間へ「ルチャ」(格闘)を仕掛けるか。若き在野研究者が綴る、生きる勇気が湧いてくる「逆」自己啓発書。 相手と関係をつくり、その関係の中でいかに生きていくか。この「相手」には、自分の中の「うまくコントロールできない自分」も含まれています。この相手とともにどう生きていくか。それこそ、僕が考える「闘い」(スペイン語でルチャ)です。だから本書で述べている武器とは、相手の技を受け、さらに強い技で返すことで生命力を高め合うような、「相手がワルツを踊ればワルツを、ジルバを踊ればジルバを」というかの名言にもあるような、「相手があってこその生」を築いていくための思考法のことなのです。本書では、相手との競争に勝つための武器を個別具体的に提示するのではなく、さまざまな事例を取り上げながら、「僕たちの闘い方」を一緒に考えていくことを目的としています。――「はじめに」より ある程度長く生きていれば分かるように、競争した相手が味方になったり、時には味方が敵になったりすることがあります。もしくは大切なプレゼンや試験や試合の前の日に限って眠れなかったり、うまく話しかけたいのにその場に行くと言葉が出てこなかったり、「自分のことが嫌い」という人は「自分こそが一番の敵」だと思っているかもしれませんね。むしろ、相手がいるからこそ僕たちは闘うことができる。相手がいるからこそ僕たちは生きていくことができる。この考え方こそ、巷で「茶番」の比喩として使われるのとは全く異なる、本当の意味での「プロレス的思考」です。馬場がいたから猪木があった。長州と藤波、小林と佐山、山田と佐野、棚橋と中邑も同様でしょう。決して二人ではなく、武藤、橋本、蝶野などといった三人の場合もあるかもしれない。分かる人にしか分からない例えですみません。――「はじめに」より - 目次 第1章 僕たちはどう生きづらいのか 1.僕たちが「資本の原理」から逃げ出すべき理由:奈良県東吉野村で生まれた「土着の知」の行き先 2.「生きづらさ」感じる社会をつくる一つの価値観:自分の価値を見失わず、生き抜くための思考法 3.「コスパ」と「スマート」の行き着く先にある「疎外」:「他人から必要とされているのか否か」をやめる 第2章 僕たちが図書館をする理由 4.僕たちが「利益を生まない図書館」を続ける理由:「他者の欲望」模倣より「ちょうどよい」身体実感 5.「風呂なし賃貸物件」は「失われた30年の帰結」だった:社会的貧困を踏まえて「借り」を生活に取り戻す 6.地域社会の「しがらみ」と折り合いをつける思考法:「土着」と「離床」のちょうどいいリアリティ 第3章 東吉野村で「二つの原理」を考える 7.「村の原理」と「都市の原理」に折り合いをつける:実は大事な「昔から続いてきた」「めんどくさい」 8.「もちつもたれつ」で生きのびてきた「神仏習合」:「2つの原理」で此岸と彼岸を行ったり来たり 9.「人間一人では生きていけない」を正面から考える:「個人の原理」と「共同体の原理」の決定的違い 10.『もののけ姫』が描いた「結果より過程」の哲学:目的なく「顔を出す」行為に支えられている社会 第4章 渡世人として生きていく 11.「若者の邪魔」をしてはいけない人口減少社会:年長者は「仕方ねぇなぁ」と待ち続けるしかない 12.寅さんが「何度でも失敗が許される」本当の理由:渡る世間には「ケアと就労」2つの原理が必要だ 13.「ワーク・ライフ・バランス」は「無理ゲー」です:「いい子」を生む経済成長前提の社会構造の限界 14.「リスキリングせよ、さもなくば自己責任」の未来:「ガンダム」が描いた「デジタル社会」への適応 第5章 土着人類学を通してこれからを考える 15.「心は売っても魂は売らない」ファンキーな土着:「逃れられない病」を土臭く泥臭く生きていく 16.「数値化」では世界の本質を理解できない:土着人類学で考える社会との折り合いの付け方 17.「ホラーの帝王」が描いた「選択と集中」が招く悲劇:「話半分に聞く」姿勢で新自由主義を生き抜く 18.「国富でなく民富こそ国力」と喝破した孟子の真意:「実質賃金マイナス」時代に必要な王道政治と士 - 著者プロフィール - 青木 真兵 (アオキ シンペイ) (著/文) 「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」キュレーター、古代地中海史研究者、社会福祉士 1983年生まれ、埼玉県浦和市(現さいたま市)に育つ。「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」キュレーター。古代地中海史(フェニキア・カルタゴ)研究者。博士(文学)。社会福祉士。2014年より実験的ネットラジオ「オムライスラヂオ」の配信をライフワークとしている。2016年より奈良県東吉野村に移住し自宅を私設図書館として開きつつ、現在はユース世代への支援事業に従事しながら執筆活動などを行っている。著書に『手づくりのアジールーー「土着の知」が生まれるところ』(晶文社)、妻・青木海青子との共著『彼岸の図書館ーーぼくたちの「移住」のかたち』(夕書房)、『山學ノオト』シリーズ(エイチアンドエスカンパニー) 、『つくる人になるためにーー若き建築家と思想家の往復書簡』(光嶋裕介との共著、灯光舎)などがある。
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中華文人食物語 | 南條 竹則
¥990
中央公論新社 2024年 中公文庫 ソフトカバー 264ページ 文庫判 - 内容紹介 - 肉料理・東坡肉に宋代の詩人蘇東坡の名前が冠されているのはなぜ? 中華料理の多様な味わい、摩訶不思議な珍味の数々には、民衆、皇帝、文人たちのエピソードが隠されている。食と酒を愛する著者が、日本・中国各所で口にした美味・珍味とそのエピソードを語るエッセイ。〈解説〉平松洋子 - 著者プロフィール - 南條竹則 (ナンジョウタケノリ) (著/文) 作家、翻訳家、英文学者。一九五八年東京生まれ。東京大学人文学科学研究科英語英文学修士課程修了。学習院大学講師。九三年『酒仙』で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。他の著書に『人生は後ろ向きに』『ドリトル先生の世界』『酒と酒場の博物誌』、訳書にチェスタトン『木曜日だった男』『ブラウン神父の無心』などがある。
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バトラー入門 | 藤高 和輝
¥1,034
筑摩書房 2024年 ちくま新書 ソフトカバー 288ページ 新書判 - 内容紹介 - クィア理論って何? ドラァグ論ってどこから来たの? パフォーマティブってつまりどういうこと? 『ジェンダー・トラブル』がはじめてわかる! 『ジェンダー・トラブル』がはじめてわかる! 現代のジェンダーとセクシュアリティ研究の方向性を決定づけたとされるジュディス・バトラーの主著『ジェンダー・トラブル』は、その難解さでも名高い。 実は、バトラーの理論を理解する鍵は、当時のフェミニストやセクシュアル・マイノリティが置かれていた現場――社会と歴史と思想の文脈にある。 クィア理論って何? ブッチ/フェムやドラァグ論はどこから来たの? パフォーマティブってつまりどういうこと? バトラーの主著『ジェンダー・トラブル』を時代ごと理解する。 - 目次 - プロローグ――『ジェンダー・トラブル』非公式ファンブック 第一章 ブレイブ・ニュートン! The Misunderstanding/ニュートンとレズビアン・フェミニズム/「反戦運動とラディカル・フェミニズムの非嫡出子」/「ラベンダー色の脅威」とラディカレズビアンズ/「レズビアンは女を愛し、リスペクトするが、同性愛の女はただ女と寝るだけ」?/「平等主義的セックス」という圧力/マニッシュ・レズビアン/トップのフェム/ボトムのブッチ/ジェンダーの「不連続性」 第二章 ジェンダーに「本物」も「偽物」もない! ドラァグのインパクト/『マザー・キャンプ』/ニュートンからバトラーへ/「パフォーマティヴ」と「エクスプレッシブ」/ジェンダー・パフォーマティヴィティ――「演技」を例に/自由にできるわけでも決定されているわけでもなく/「絶望の政治」に抗して/「彼女は働きすぎたので休養が必要です」/“She likes her boys to be girls”/バトラーからニュートンへ 第三章 “You make me feel like a natural woman” 「女のように/男のように感じる」?/バトラーからボーヴォワールへ/「女なるものは存在しない」/「人は女に生まれない、女になる」/比喩としてのジェンダー/「この子は女の子/男の子だ!」/政治的カテゴリーとしてのセックス/「しかし、もしアレサが私に向かって歌っているのだとしたら、どうだろう?」/「自然な女/男」のレシピ 第四章 「ジェンダーをなくすんじゃなくて増やそう」って話 「ジェンダーをなくす」?/「偏見がなくなる日」……?/性別の超越――再び、ウィティッグの「レズビアンは女ではない」/権力とその「向こう側」/「異性愛の全面否定」の帰結/ウィティッグの小説の「威力」/再び、ブッチとフェムを少々/ジェンダーはつねに再意味化に開かれている/ジェンダーを増やそう、ってゆうか 第五章 「私たち」って誰!? その「私たち」に私は含まれてるの?/「女たち」の隘路/同時代のフェミニストたちとともに/クレンショーの「インターセクショナリティ」/フックスの『私は女じゃないの?』/コリンズ・ビルゲの『インターセクショナリティ』/「第三世界」からの問いかけ/スピヴァクの「サバルタンは語ることができるか?」/「私は女じゃないの?」から『それが私の名前なの?』へ/「私たち」の絶望と希望 第六章 「クィア理論って何?」 クィア理論の古典?/クィアって何?/エイズ危機とエイズ・アクティヴィズム/エイズ・アクティヴィズムからクィア・ポリティクスへ/「とりあえずの連帯」/パフォーマンスの政治/クィア理論って何?/批判的にクィアしよう/「対話」は難しい、それでも…… エピローグ――〈トラブル〉の共鳴 ねえ、気づいてたかな?/たくさんの「源」/『ジェンダー・トラブル』の「フェミニスト的記憶」/アカデミズムの外で/「可能性を開く」こと/「非現実化」に抗して/〈トラブル〉の共鳴 あとがき - 著者プロフィール - 藤高 和輝 (フジタカ カズキ) (本文) 1986年、大阪市出身。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。同科助教を経て、現在、京都産業大学文化学部准教授。専門は現代思想、フェミニズム、クイア理論、トランスジェンダー研究。著書に『ジュディス・バトラー――生と哲学を賭けた闘い』(以文社)『〈トラブル〉としてのフェミニズム──「とり乱させない抑圧」に抗して』(青土社)『ノット・ライク・ディス――トランスジェンダーと身体の哲学』(以文社)がある。
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沖縄について私たちが知っておきたいこと | 高橋 哲哉
¥880
筑摩書房 2024年 ちくまプリマー新書 ソフトカバー 176ページ 新書判 - 内容紹介 - 沖縄の基地問題を理解し、その解消を目指すためには、まず、沖縄が日本に併合された経緯やその後何度も本土のために犠牲になった歴史を知らなければならない。 沖縄の基地問題を理解し、その解消を目指すためには、まず、沖縄が日本に併合された経緯やその後何度も本土のために犠牲になった歴史を知らなければならない。 本土からの訪問者は年間数百万人にも上るが、沖縄に基地が集中しているのはなぜなのか、きちんと理解している人は少ない。 沖縄への過剰な負担についての本土の無関心は、沖縄に対する差別なのではないか? という意識が広まっている。そこにはどんな歴史的、構造的な理由があるのか。沖縄の基地問題に関心がなかった人、よく分からないという本土の人に向けて知って欲しいことを解説した一冊。 琉球処分、人類館事件、沖縄戦、アメリカによる統治、基地問題…… 本土と沖縄の関係を読み解くための大事な一冊 - 目次 - 第一章 沖縄の歴史 琉球処分/人類館事件/アジア太平洋戦争と沖縄 第二章 構造的差別とは何か 沖縄戦後に「戦後」は来たか/基地の島・沖縄 第三章 沖縄から問われる構造的差別 沖縄からの「県外移設」論/新たな「沖縄戦」の危機 対話 沖縄へのコロニアリズムについて - 著者プロフィール - 高橋 哲哉 (タカハシ テツヤ) (本文) 1956年生まれ。哲学者。東京大学教養学部教養学科フランス科卒業。同大学院哲学専攻博士課程単位取得。東京大学名誉教授。著書に、『記憶のエチカ――戦争・哲学・アウシュビッツ』(岩波書店)、『戦後責任論』(講談社)、『靖国問題』(ちくま新書)、『犠牲のシステム 福島・沖縄』『沖縄の米軍基地――「県外移設」を考える』(以上、集英社)、『日米安保と沖縄基地論争――〈犠牲のシステム〉を問う』(朝日新聞出版)ほか。
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木のみかた 街を歩こう、森へ行こう | 三浦 豊
¥1,100
ミシマ社 2017年 コーヒーと一冊 ソフトカバー 96ページ 四六判 縦18mm 横13mm 厚さ2mm - 内容紹介 - 街のなかにも「森」がいっぱい! 全国3000箇所以上もの森を歩き続ける「森の案内人」の目を通せば、 街なかの道路、路地に自然があふれているのがわかります。 いまの日本の森の現状や、榎や神樹などこれだけは知っておきたい「木」の見つけ方をお届け。 この本を持って、思わず外へ飛び出したくなる! 街のなかで森を見つける方法、教えます。 ○森の案内人がおすすめする 日本全国の「この木、あの森」付き - 著者プロフィール - 三浦豊 (ミウラユタカ) (著/文) 1977年京都市生まれ。森の案内人、庭師。 日本大学で建築を学んだ後、 庭師になるために京都へ帰郷。2年間の修行を経て、日本中を巡る長い旅に出た。 2010年より「森の案内人」として活動をはじめる。
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じゃがいも うえたら… | ユリ・リトケイ
¥2,090
BL出版 2024年 ハードカバー 54ページ A4変型判 縦210mm 横252mm 厚さ9mm - 内容紹介 - 地面のうえでも地面のしたでも、たくさんの生きものたちが、それぞれの暮らしをしています。ある日、そこにじゃがいもがひとつ、植えられました。じゃがいもはやがて芽をだして……。じゃがいもの成長と、まわりで暮らす生きものたち。地面のしたと、地面のうえのそれぞれの様子を、定点観測のように描いていく、たて開きの文字のない絵本です。巻末に、登場する生きものたちの解説つき。 - 著者プロフィール - ユリ・リトケイ (ユリ リトケイ) (著/文) イラストレーター、デザイナー。ヴァランドアカデミー・オブ・アートアンドデザインを児童文化デザイナーとして卒業。Chut, ça pousse…(邦題『じゃがいも うえたら…』)で、2023ボローニャ国際絵本原画展に入選。スウェーデン在住。
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パズルのえほん どうぶつ | オームラ トモコ
¥1,650
ポプラ社 2024年 ハードカバー 32ページ B5変型判 - 内容紹介 - 子どもたちの知的好奇心・想像力がアップする、新感覚のパズルえほん! うさぎやねこ…いろんなどうぶつが、パズルあそび。パズルになって、どうぶつの形にぴたっとくっつきます。だんだんパズルのかずが増えて、最後はなんと100ぴきの犬が大集合! ワイドな観音びらきのページは大迫力です。 どうぶつたちの表情ひとつひとつにストーリーが感じられ、想像がひろがります。 かたち、かず、えさがし…いろいろな角度から楽しめる、新感覚のパズル絵本!
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火の鳥 いのちの物語 | 手塚治虫, 鈴木まもる
¥1,540
金の星社 2024年 ハードカバー 32ページ A4変型判 - 内容紹介 - 手塚治虫「火の鳥」初の絵本化! 鳥の巣研究家であり、子供時代から手塚作品に憧れてきた絵本作家・鈴木まもるが命の尊さを鮮やかに描く。 地球上には多くの生命が生きています。みな誰に教わることなく、それぞれの環境に暮らし新しい生命を生み出しています。生命はどこから来るのか? なぜ生きるのか? 火の鳥が今を生きる人たちへ生命の不思議、生きることの大切さを語ります。 - 著者プロフィール - 手塚治虫 (テヅカオサム) (原著) 1928年11月3日、大阪府豊中市生まれ。本名、手塚治。兵庫県宝塚市で育つ。大阪大学医学専門部卒業。医学博士。1946年「マアチャンの日記帳」でデビュー。1947年「新宝島」が大ヒット。以来、日本のストーリー漫画の確立に尽くし、アニメーションの世界でも偉大な業績を残す。漫画作品は、文学や映画など、あらゆるジャンルに影響を与えた。また、アニメーション作品は、 アメリカ、ヨーロッパ、アジアの各国にも輸出され、日本だけでなく世界中で愛されている。小学館漫画賞、講談社漫画賞、文藝春秋漫画賞、日本漫画家協会特別賞、毎日映画コンクール大藤信郎賞など多数受賞。代表作に「鉄腕アトム」「リボンの騎士」「火の鳥」「ジャングル大帝」「ブラック・ジャック」「陽だまりの樹 」「アドルフに告ぐ」などがある。1989年2月9日逝去。 鈴木まもる (スズキマモル) (著/文 | イラスト) 1952年、東京生まれ。東京藝術大学中退。画家、絵本作家、鳥の巣研究家。「黒ねこサンゴロウ」シリーズ(偕成社)で赤い鳥さし絵賞、『ぼくの鳥の巣絵日記』(偕成社)で講談社出版文化賞絵本賞、『ニワシドリのひみつ』(岩崎書店)で産経児童出版文化賞JR賞、『あるヘラジカの物語』(あすなろ書房)で、親子で読んでほしい絵本大賞大賞を受賞。おもな絵本に『みんなあかちゃんだった』『みずとはなんじゃ?』(小峰書店)、『鳥の巣いろいろ』『ツバメのたび』(偕成社)、『つかまえた!』『いのちのふね』(講談社)、『ウミガメものがたり』『わたり鳥』(童心社)、『鳥の巣の本』『世界の鳥の巣の本』(岩崎書店)、『あなたがだいすき』(ポプラ社)、『だんろのまえで』(教育画劇)、『鳥は恐竜だった』(アリス館)、『てをつなぐ』『どこからきたの? おべんとう』(金の星社)などがある。全国各地で鳥の巣の展示をしている。
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シュルレアリスム ポップアップ | ジェラール ロ モナコ
¥3,960
求龍堂 2024年 21ページ A5変型判 - 内容紹介 - 著名なイラストレーターでありポップアップブック(飛び出す絵本)のスペシャリストであるジェラール・ロ・モナコは、詩人アンドレ・ブルトンのシュールレアリスム宣言から100年を記念し、シュールレアリスムを象徴する作品を仕掛けページに盛り込んだ、非常に詩的なポップアップブックを考案。フランス・パリのポンピドゥセンターから出版され、本書はその翻訳版として日本初登場。 この飛び出す絵本は、表紙に描かれたシュルレアリスムの主要な作品のギャラリーの扉を開け、私たちを招待する。頁を開く度に、サルバドール・ダリ、ヴィクトル・ブローネル、ジャン・アルプ、マン・レイ、ジョセフ・コーネル、ドラ・マール、ルネ・マグリット、アンドレ・ブルトンなど・・・シュルレアリスムのスター作品が動き出す。 選ばれた絵画、彫刻、オブジェは、シュールレアリストの創作の多様性を示し、読者を彼らの幻想的な世界へ誘う。オブジェとしても楽しめて、好きなところを開いてインテリアにも。フランス的センスに溢れた、大人の知的好奇心をくすぐるアート仕掛け絵本。美術館の出版物らしく、巻末には実際の作品画像とともに、作品情報としっかりとした解説を掲載。