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知性について 他四篇 | ショーペンハウアー, 藤野 寛(訳)
JPY 1,067(USD 6.76)
岩波書店 2026年 岩波文庫 ソフトカバー 238ページ 文庫判 縦148mm 横105mm 厚さ10mm - 内容紹介 - 『意志と表象としての世界』を著したショーペンハウアー(1788-1860)の『余録と補遺』から、哲学や認識論、存在論をめぐる5篇を収録。カント哲学を継承しながらその限界を鋭く批判し、物ごとの本質を直観する知性の力とその可能性を探究する。透徹した人間洞察が光る、ショーペンハウアー哲学への格好の入門書。新訳。 - 著者プロフィール - ショーペンハウアー (著) Arthur Schopenhauer 1788-1860.ドイツの思想家.ダンツィヒ生まれ.若くして主著『意志と表象としての世界』(1814/18執筆,19刊行)を著す。哲学小品集『余録と補遺』(1851)は流麗な文体と鋭い洞察から世界的に広く読まれている. 藤野 寛 (フジノ ヒロシ) (訳) (ふじの ひろし)1956年生.1986年京都大学大学院文学研究科博士課程学修退学.1993年フランクフルト大学学位取得.一橋大学大学院をへて、現在、国学院大学文学部哲学科教員.専門は哲学・倫理学.著書に『哲学を愉しく学ぶ』(晃洋書房),『友情の哲学』(作品社),『キルケゴール』(岩波現代選書)など.
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哲学な日々 考えさせない時代に抗して | 野矢 茂樹
JPY 1,210(USD 7.67)
講談社 2026年 講談社学術文庫 ソフトカバー 224ページ 文庫判 - 内容紹介 - 哲学することの手ざわり 人生でいちばん大切なものは何か? 論理的な文章を書くにはどうすればいいのか? そんな身近な問いを入り口に、哲学者が普段着の言葉で語ります。難しい言葉をひとまず脱いで、頭と心をゆるめながら楽しめる一冊です。 坐禅に興味のある人にもおすすめ。坐り方や呼吸法のレッスンも収録しています。 自分のこと、社会のこと、国のこと、世界のこと。私たちは考えなければならないことに囲まれています。けれど、いざ考えようとすると、何からどう考えればよいのかわからなくなってしまう。 考えることが許されない。考えないことも許されない。 そんな息苦しい時代だからこそ、本書は哲学をしかつめらしい言葉ではなく、親しみやすい言葉で語ります。気軽に読めるエッセイと、哲学の手ざわりを感じられる小品を通して、人生や他者との向き合い方がじんわり見えてくるはずです。 読み終えるころには、昨日より少し身軽になった自分に出会えるかもしれません。 [本書の内容] まえがき I 哲学者のいる風景 II 哲学も、哲学じゃないことも 後 記 学術文庫版のあとがき――その後の哲学な日々 初出一覧 *本書の原本は、2015年に小社から刊行されました。 - 目次 - まえがき I 哲学者のいる風景 前口上 1 哲学を教える 2 実技科目なのだ 3 哲学の手ざわり 4 メタ的な態度 5 立ち止まる脚力 6 バージョンアップ 7 個別性と一般性 8 案外ダメな授業 9 理系・文系・妄想系 10 高校と大学 11 坐禅ゼミ 12 引き算の思想 13 坐禅のすすめ 14 続・坐禅のすすめ 15 がまんではない 16 すべてはおまけ 17 根拠なき自信 18 身を捨ててこそ 19 大仏の話 20 神だのみ 21 散歩の定義 22 古代のご飯 23 美食の逆説 24 ジムと温泉 25 老いる 26 聞いた話 27 よく分からない 28 大学の気風 29 速さの罪 30 ドレス・コード 31 論トレことはじめ 32 論理的ということ 33 つなぎ方しだい 34 接続詞と日本人 35 論理の必要性 36 文章修業 37 入試問題 38 語学としての国語 39 作りたい教科書 40 国語を教える 41 ほめるのではなく 42 遊び友だち 43 考えさせない時代 44 考える技術 45 掛け声化 46 哲学の言葉 47 歩みをこそ 48 脳神話への叛旗 49 もやもや→すっきり 50 つまらない人間 II 哲学も、哲学じゃないことも バラは暗闇でも赤いか? 論理的に書くために 「哲学者になりたいかも」などと考えている高校生のために 二つの授業風景 哲学の見本 無意味ではあるけれど モヤモヤを飼い、モヤモヤと遊び、モヤモヤを楽しむ 「穴」場のお寺 タチバナ氏と今井知正先生のことで立ち話 ポリフォニー的な世界 後 記 学術文庫版あとがき――その後の哲学な日々 初出一覧 - 著者プロフィール - 野矢 茂樹 (ノヤ シゲキ) (著) 1954年東京生まれ。東京大学名誉教授。専攻は哲学。著書に、『倫理学』、『哲学の謎』、『無限論の教室』、『新版論理トレーニング』、『語りえぬものを語る』などがある。訳書に、ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』ほか。
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寝ながらヘーゲル | 斎藤 幸平
JPY 1,133(USD 7.18)
NHK出版 2026年 NHK出版新書 ソフトカバー 232ページ 新書判 - 内容紹介 - 『精神現象学』って、そういう本だったのか! SNSの時代、承認欲求は暴走し、対立は終わらず、社会分断は広がり続ける――その根底にある仕組みを、ヘーゲルは主著『精神現象学』で、まるで現代を予言するかのように鮮やかに描き出していた。のちにマルクス思想誕生のきっかけとなり、近現代思想を方向づけることになったこの名著を、マルクス解説で話題を呼んだ著者がやさしく読み解く。承認、自由、共同体をめぐるヘーゲルの洞察をたどれば、難解な古典が驚くほど現代的な書物であることがわかり、いま私たちの社会で何が起きているのかが見えてくる。分断の時代に希望を取り戻すための一冊。 - 著者プロフィール - 斎藤 幸平 (サイトウ コウヘイ) (著) 東京大学准教授。1987年生まれ。ウェズリアン大学卒業、ベルリン自由大学修士課程修了、フンボルト大学博士課程修了。大阪市立大学大学院准教授を経て現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授。専門は経済思想・社会思想。著書に『人新世の「資本論」 増補新版』(集英社)、『大洪水の前に』(堀之内出版)、『ゼロからの『資本論』』(NHK出版新書)、『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』(KADOKAWA)、『マルクス解体』(講談社)、『人新世の「黙示録」』(集英社)など。
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21世紀の道徳 学問、功利主義、ジェンダー、幸福を考える | ベンジャミン・クリッツァー
JPY 1,980(USD 12.54)
ジブンジンブン 2021年 犀の教室 ソフトカバー 408ぺージ 四六判 - 内容紹介 - 現代哲学を「政治的正しさ」の呪縛から解放する快著 ──帯文・東浩紀 ポリティカル・コレクトネス、差別、格差、ジェンダー、動物の権利……いま私たちが直面している様々な問題について考えるとき、カギを握るのは「道徳」。進化心理学をはじめとする最新の学問の知見と、古典的な思想家たちの議論をミックスした、未来志向とアナクロニズムが併存したあたらしい道徳論。「学問の意義」「功利主義」「ジェンダー論」「幸福論」の4つのカテゴリーで構成する、進化論を軸にしたこれからの倫理学。 哲学といえば、「答えの出ない問いに悩み続けることだ」と言われることもある。だが、わたしはそうは思わない。悩み続けることなんて学問ではないし、答えを出せない思考なんて意味がない。哲学的思考とは、わたしたちを悩ませる物事についてなんらかのかたちで正解を出すことのできる考え方なのだ。(…) この本のなかでは、常識はずれな主張も、常識通りの主張も、おおむね同じような考え方から導きだされている。それは、なんらかの事実についてのできるだけ正しい知識に基づきながら、ものごとの意味や価値について論理的に思考することだ。これこそが、わたしにとっての「哲学的思考」である。(…)倫理学のおもしろさ、そして心理学をはじめとする様々な学問のおもしろさをひとりでも多くの読者に伝えることが、この本の最大の目的である。(「まえがき」より) 【目次】 ■第1部 現代における学問的知見のあり方 第1章 リベラルだからこそ「進化論」から目を逸らしてはいけない 第2章 人文学は何の役に立つのか? 第3章 なぜ動物を傷つけることは「差別」であるのか? ■第2部 功利主義 第4章 「権利」という言葉は使わないほうがいいかもしれない 第5章 「トロッコ問題」について考えなければいけない理由 第6章 マザー・テレサの「名言」と効果的な利他主義 ■第3部 ジェンダー論 第7章 フェミニズムは「男性問題」を語れるか? 第8章 「ケア」や「共感」を道徳の基盤とすることはできるのか? 第9章 ロマンティック・ラブを擁護する ■第4部 幸福論 第10章 ストア哲学の幸福論は現代にも通じるのか? 第11章 快楽だけでは幸福にたどりつけない理由 第12章 仕事は禍いの根源なのか、それとも幸福の源泉なのか? 終章 黄金律と「輪の拡大」、道徳的フリン効果と物語的想像力 - 著者プロフィール - ベンジャミン・クリッツァー(Benjamin Kritzer) 1989年京都府生まれ。2014年に大学院(修士)を修了後、フリーターや会社員をしながら、ブログ「道徳的動物日記」を開始(2020年からは「the★映画日記」も開始)。批評家として、倫理学・心理学・社会運動など様々なトピックについての記事をブログやWebメディアに掲載。論考に「動物たちの未来は変えられるか?」(『atプラス 思想と活動』32、太田出版、2017年)、「ポリティカル・コレクトネスの何が問題か アメリカ社会にみる理性の後退」(『表現者クライテリオン』2021年5月号、啓文社書房)、「ウソと「めんどくささ」と道徳」(『USO 3』、rn press、2021年)などがある。
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ジブンの世界はジンブンでできている3 ―モンゴル帝国を旅する歴史学者×中世と近代を往還する日本史家×財務省出身の若手思想史家― | 諫早庸一, 佐藤雄基, 南藤優明
JPY 2,750(USD 17.42)
ジブンジンブン 2026年 ソフトカバー 296ぺージ 四六判 - 内容紹介 - 歴史家は、現場に立っている。 モンゴル帝国×中世日本×近代国家、時代も場所も異なる歴史家たちが、あなたを思わぬ世界へ連れ出す、インタビュー&対談集第3弾! 理転、留年、留学先での挫折、卒論での大空振り、官僚を辞めて社会人院生へ――。偶然と挫折だらけの道のりを経てもなお、史料の前で「面白い!」を叫び続ける三人の歴史家たち。ペルシア語の年代記から、東大寺のお坊さんの手紙から、大正時代の都市計画の議事録から、彼らはいったい何を見ているのか? 歴史を「ジブンごと」として読み解く視点を味方につければ、今日のニュースも、足元の風景も、まったく違って見えてくる。 歴史を学ぶ楽しさを思い出したいあなたも、勉強や仕事をちょっとだけ面白くしたいあなたも。中学生から大人まで、あなたの世界を拡張し、豊かにする「ジンブン学」の実践、シリーズ第3弾! ■本書に登場する研究者たち 諫早庸一:モンゴル帝国を旅する歴史学者。理系から「文転」した異色の経歴を持ち、ペルシア語史料を起点に気候変動を軸にした「環境史」へと領域を広げている 佐藤雄基:法と生活をひもとく日本史家。判決文だけでなく、紛争の現場で交わされた「東大寺の僧侶の手紙」を読み解き、中世社会の生々しい人間関係を浮かび上がらせる 南藤優明:官僚を辞めた若手歴史家。財務省・厚労省を経て、シンクタンクで働きながら大正期の都市計画と政治思想史を研究する社会人院生 ■もくじ ・まえがき ・第一部 モンゴル帝国を旅する歴史学者 将門大好き!の日本史少年/浪人、理転、留年宣告/秘技!洋楽歌詞カード勉強法/隣の先輩に決められた西アジア史への道/オスマン語、右から読むのに四十五分/モンゴル、中国、イランを駆ける暦/「僕にしか読めない史料がある」/偶然のバスで決まったイラン留学 ほか ・第二部 法と生活をひもとく日本史家 ルパンとホームズに夢中の少年/廊下で呼び止められた『砂糖の世界史』/卒論で味わった空回り/中世日本に裁判所はない/一年一組の太郎くんに悪さをされたら誰に訴える?/百年前の歴史家が遺した「アサカワ・ペーパーズ」/アウトプットまでが独学です ほか ・第三部 三人の歴史学者が歴史について語り合ってみた 締切を止めるな!/百年後の佐藤研究者/化け物の仲間になりたい/コンメンタールから生まれた問題意識/「シロアリ」としての帝国/研究に呼ばれる瞬間/「真実はいつもひとつ」なのか/ライプツィヒの落書きとガザ侵攻/「他者の中の自分」「自分の中の他者」/AIは血を流さない/あなたはどの分野でAIに勝ちたいですか?/破壊と創造の研究者/二刀流が切り拓く道 ほか ・あとがき ・ブックリスト ■ジブンジンブン編集部について 「ジンブン学をジブンごとに」を合言葉に、人文学の面白さを発信する出版社。2018年、東京大学在学中に結成。同大学の学園祭で、人文学研究の魅力を紹介する展示「ジブン×ジンブン」を出展し、3日間で1500人を動員。2025年から出版社として活動を本格始動。2025年8月、シリーズ第一弾を刊行。書籍やワークショップを通じて、人文学のエッセンスを日常生活に取り入れる楽しさを伝えている。 - 目次 - ・まえがき ・第一部 モンゴル帝国を旅する歴史学者 将門大好き!の日本史少年/浪人、理転、留年宣告/秘技!洋楽歌詞カード勉強法/隣の先輩に決められた西アジア史への道/オスマン語、右から読むのに四十五分/モンゴル、中国、イランを駆ける暦/「僕にしか読めない史料がある」/偶然のバスで決まったイラン留学 ほか ・第二部 法と生活をひもとく日本史家 ルパンとホームズに夢中の少年/廊下で呼び止められた『砂糖の世界史』/卒論で味わった空回り/中世日本に裁判所はない/一年一組の太郎くんに悪さをされたら誰に訴える?/百年前の歴史家が遺した「アサカワ・ペーパーズ」/アウトプットまでが独学です ほか ・第三部 三人の歴史学者が歴史について語り合ってみた 締切を止めるな!/百年後の佐藤研究者/化け物の仲間になりたい/コンメンタールから生まれた問題意識/「シロアリ」としての帝国/研究に呼ばれる瞬間/「真実はいつもひとつ」なのか/ライプツィヒの落書きとガザ侵攻/「他者の中の自分」「自分の中の他者」/AIは血を流さない/あなたはどの分野でAIに勝ちたいですか?/破壊と創造の研究者/二刀流が切り拓く道 ほか ・あとがき ・ブックリスト
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ジブンの世界はジンブンでできている2 ―現場で実践する哲学者×病いと身体を考える社会学者×古本をめくる宗教研究者― | 堀越 耀介, 山田 理絵, 木村 悠之介
JPY 2,750(USD 17.42)
ジブンジンブン 2026年 ソフトカバー 300ぺージ 四六判 - 内容紹介 - 研究って、こんなに自由だ。 哲学者×社会学者×宗教学者、越境する人文知があなたの世界の見方を耕す、インタビュー&対談集第2弾! AIが「答え」をくれる時代だからこそ、私たちはもっと「問い」を自由に深められたら―― 企業経営の現場で、病いと社会の間で、あるいは古本市で……現場に足を運び、問いを耕す人文系研究者たちの視点を味方につければ、世界はもっと深く「ジブンごと」になる。彼ら彼女らは、いったいどんな道をたどって、現在地にたどりついたのか? 哲学者・社会学者・宗教学者、それぞれの目から、世界はどんなふうに見えているのか? AI時代に何を学ぶべきか迷うあなたも、自分の身体や生き方に違和感を抱くあなたも。中学生から大人まで、あなたの世界を拡張し、豊かにする「ジンブン学」の実践、シリーズ第2弾! ■本書に登場する研究者たち 堀越耀介:現場で実践する哲学者。子どもたちの教育の場から企業の開発チームまで、領域を越えて「哲学対話」を実践している 山田理絵:病いと身体を考える社会学者。摂食障害の歴史社会学的研究を進めながら、タトゥー、刑務所での処遇など多彩なテーマに取り組む 木村悠之介:古本をめくる宗教研究者。神田の古書市に通い、近現代の神道や大衆宗教メディアから当時の世相を読み解く ■もくじ ・まえがき ・第一部 現場で実践する哲学者 孤独な少年が見つけた「哲学」/「哲学科なんて就職ないぞ」を振り切って/運命を決めたオープンキャンパス/大学院で挫折寸前/「子どものための哲学」との出会い/企業のチームに「常駐」する哲学者/哲学×ビジネスのブルーオーシャン ほか ・第二部 病いと身体を考える社会学者 跳び箱が跳べなかった小学生/イギリス留学での「挫折」/「構築主義」という衝撃の出会い/明治の新聞に「拒食症」を見つけた/「べてるの家」で過ごした一週間/見過ごされてきた受刑者の摂食障害/タトゥーから考える「身体」と「社会」 ほか ・第三部 哲学者と社会学者と宗教学者、それぞれが見ている世界を知る 大正時代の怪しいDM/大黒様の通販カタログ/「宗教だったらいいけど神社はだめ」な儀礼って?/「自分はずっと周縁にいる」/古本市で芋づる式に史料を探す/「久しぶりに外に出ました」/哲学対話は人を癒せるか/「江戸幕府を作ったのは誰か」では終わらない/「初詣は鉄道会社が創った」のウソ/心中の名所が縁結びスポットに?/推し活は宗教か ほか ・あとがき ・ブックリスト ■ジブンジンブン編集部について 「ジンブン学をジブンごとに」を合言葉に、人文学の面白さを発信する出版社。2018年、東京大学在学中に結成。同大学の学園祭で、人文学研究の魅力を紹介する展示「ジブン×ジンブン」を出展し、3日間で1500人を動員。2025年から出版社として活動を本格始動。2025年8月、シリーズ第一弾を刊行。書籍やワークショップを通じて、人文学のエッセンスを日常生活に取り入れる楽しさを伝えている。 - 著者プロフィール - 堀越耀介 (ホリコシヨウスケ) (著) 東京大学共生のための国際哲学研究センター上廣共生哲学講座特任研究員。東京大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。専門は教育哲学、哲学プラクティス。企業や学校での哲学対話を実践し、近年は特にビジネス分野における哲学の社会実装に取り組んでいる。著書に『世代と立場を超える職場の共通言語のつくり方』(クロスメディア・パブリッシング、二〇二五年)『哲学はこう使う』(実業之日本社、二〇二〇年)など。 山田理絵 (ヤマダリエ) (著) 社会構想大学院大学コミュニケーションデザイン研究科助教。学術振興会特別研究員(DC2)、東京大学総合文化研究科・教養学部附属共生のための国際哲学研究センター(UTCP)上廣共生哲学講座特任助教などを経て、現職。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。専門は社会学。日本における摂食障害の歴史と社会調査、タトゥー・いれずみについての歴史・社会調査などを行う。二〇二五年から、シリーズ企画「身体との共生のために ~21世紀の自己と身体をめぐる対話~」を主催している。 木村悠之介 (キムラユウノスケ) (著) 二〇二三年東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻宗教学宗教史学専修博士課程単位取得満期退学、博士(文学)。現在東北大学大学院国際文化研究科特任研究員、日本学術振興会特別研究員(PD)。専門は近現代史における宗教・神道。主な共著に、『思想史講義【明治篇Ⅱ】』(ちくま新書、二〇二三年)、『日本人無宗教説』(筑摩選書、二〇二三年)がある。
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天皇への敗北 | 國分 功一郎
JPY 990(USD 6.27)
新潮社 2026年 シリーズ哲学講話 ソフトカバー 224ぺージ 新書判 縦173mm 横108mm - 内容紹介 - 公布から80年、今こそ日本国憲法を本気で考える。憲法をめぐって紡がれた物語は、国民に浸透しつつも、第二次安倍政権下で危機に直面した。その時、立ちはだかったのは意外な〝存在〟だった――。「天皇への敗北」はなぜ起きたのか? その理由を、30年前に物議を醸した「敗戦後論」、昭和の憲法学者と文人の抵抗、戦争責任まで遡って探る。戦後憲法学の試みを近代文学に準え、複雑に絡み合う「天皇・憲法・戦後」の核心に迫る。
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帳の向こう | 國分 功一郎, 若林 正恭
JPY 1,870(USD 11.85)
文藝春秋 2026年 ソフトカバー 240ぺージ 四六変型判 - 内容紹介 - オードリーの若林正恭さんがもっとも話したい相手は、哲学者の國分功一郎さんだった。 「目的と手段」の社会は終わりつつある? 資本主義の魔物に、どう立ち向かえばいい? 現代で「快適」を求めるには、勇気が必要? 二人が語り合った、現代への違和感のすべて。 - 目次 - まえがき──どういうわけだか分からないが人間的な精神の仕組みに抗うことになってしまい…… 國分功一郎 1 真犯人を捜して生きている 2 目的もなく遊び続けろ 3 ビッグモーター化する世界の中で 4 やっとみんな疲れてきた 5 ネオリベの帳を越えて あとがき 若林正恭
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存在のさみしさについて 気分はどのように世界をつくるのか | 難波 優輝
JPY 1,980(USD 12.54)
創元社 2026年 ソフトカバー 244ぺージ 四六判 右開き 縦188mm 横128mm 厚さ15mm - 内容紹介 - この本は、さみしいを考える本だ。さみしいとは何なのだろう。さみしいことは悪いことなのだろうか。きっといいさみしさがあるのではないだろうか。どうしたらわるいさみしさから離れることができるのだろうか。 私たちが生きているあいだ「さみしさ」から離れることはない。きっと、さみしいことは、そんなに悪いことではない。それに向き合うことができさえするならば。さみしさは、それにただ圧倒されるだけではなく、それをじっくりと味わうこともできるはずだ。 その味わい方の可能性を、いろいろなさみしいものごとを見つめて、触ってみて、嗅いだり味わったりして、探求してみたい。 さみしさといっしょにいるために、何ができるだろう。 (「はじめに」より) - 目次 - 序章 さみしいという存在のモード 存在のモード/ふだんづかいの「さみしさ」から/共有できなさ 第1章 清潔で明るい場所――ヘミングウェイとパスタ リミナルスペース――誰かが来るかもしれない空間――/不確定さがもたらすざわめき/さみしさの無機質さ/「優しい味」とは? 第2章 マッチングアプリと愛せなさ――迂遠さと置き配 愛はすべてさみしい?/私たちは「べき」ですれ違う/愛の市場化/迂遠な愛と置き配 第3章 旅すること、住まうこと――スプートニクとキャラヴァン 旅の意味/可能性と不可能性/開いて閉じる 第4章 インターネットサーフィン――掲示板と知らないファイル 知らない街をサーフする/観光的精神分析 第5章 雨のモイスチャー――冷えと湿り気 雨的気分/湿り気と熱/雨の認識論 第6章 宇宙のイマージュ――流星と液体 天文学的崇高/宇宙になる 第7章 夏のサウンドスケープ――蝉と花火 蝉とミューズ/夕焼けの放送/花火と真夏のピーク/鎮魂としての花火 第8章 魚たちのまなざし――水族館とジオラマ 魚と目が合わない/水族館とガラス 第9章 ぬいぐるみの身体論――モノとイキモノ ぬいぐるみとの間柄/人形の二重性/さみしさと笑い 第10章 機械のウェルビーイング――ミサイルとサイボーグ 人間がいなくなった後の世界/ミサイルのウェルビーイング 第11章 さよならの認識論――幸福と再会 さよならのエピステモロジー/もういない人を愛せる?/再会の難しさについて 第12章 悲しき玩具――コウメ太夫と私たち 人間の素材化/素材の条件 おわりに あとがき 参考文献 - 著者プロフィール - 難波 優輝 (ナンバ ユウキ) (著) 1994年生まれ。美学者。修士(文学、神戸大学)。立命館大学衣笠総合研究機構客員研究員、慶應義塾大学サイエンスフィクション研究開発・実装センター訪問研究員。専門は分析美学とポピュラーカルチャーの哲学。近著に『批判的日常美学について』(晶文社、2026年)、『性的であるとはどのようなことか』光文社、『なぜ人は締め切りを守れないのか』堀之内出版、『物語化批判の哲学』講談社(いずれも2025年)。
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ダーウィン左派 進化論をふまえて平等な社会をつくる | ピーター・シンガー(著), 児玉聡(訳)林和, 雄(訳)
JPY 1,870(USD 11.85)
晶文社 2026年 ソフトカバー 112ぺージ 四六判 - 内容紹介 - 左派の理想に、現実的な足場を。待望の新訳! よりよい社会を実現するには、夢みるだけでは足りない。現実に即した人間理解が必要だ。人間の本性に光をあてる進化論こそ、その足場を与えてくれる。なおも平等と連帯をあきらめない者のための小さなバイブル。 * 『動物の解放』で倫理学の地平を塗り替えたピーター・シンガーが、進化論(ダーウィニズム)の知見を用いて社会変革の思想をアップデートする。進化論はこれまで、弱肉強食や優勝劣敗といったイメージから、平等や福祉や弱者への配慮を重んじる左派とは相性が悪いと見られてきた。だが、本当にそうだろうか? 本書が示すのは、弱者の切り捨てを正当化する右派に進化論を明け渡さないための道筋である。これからの左派は、弱者や貧者に味方するという理想を守るためにこそ、人間についての幻想を手放し、生物学的な現実を直視しなければならない。人間はたしかに利己的・競争的で地位を求める存在である。しかし同時に、他者の苦しみに応答し、たがいに助けあう存在でもある。問題は、人間の本性を科学の目で見きわめたうえで、協力や連帯が生まれやすい社会をいかに構想するかにあるのだ。進化論・倫理学・政治思想が交差する、短くも刺激的な一冊。21世紀の政治を考えるために。 - 目次 - はじめに 新しい基礎の必要性/左派にとって本質的なことは何か? 第一章 政治とダーウィン主義 右派による乗っ取り/事実と価値/左派はどのようにダーウィンを誤解したか/完成可能性の夢/古い曲が何度も流行る 第二章 左派は人間本性に関するダーウィン主義的な見解を受け入れられるのか? 不人気な思想/人間本性において何が固定的であり何が可変的なのか?/改革者たちはどのようにダーウィンから学ぶことができるか? 第三章 競争か協力か? もっと協力的な社会をつくる/囚人のジレンマ/しっぺ返し戦略から学ぶ 第四章 協力から利他性へ? 利他性の進化の謎/何のための地位か? 第五章 ダーウィン左派の現在と未来 原注 訳者あとがき - 著者プロフィール - ピーター・シンガー (ピーターシンガー) (著) 1946年生まれ。オーストラリア出身の哲学者。プリンストン大学名誉教授。専門は応用倫理学。動物の解放や極度の貧困状態にある人々への支援を提唱する代表的な論者の一人。著書に『道徳は進歩する──進化倫理学でひろがる道徳の輪』(矢島壮平訳、晶文社、2025年)、『新・動物の解放』(井上太一訳、晶文社、2024年)、『なぜヴィーガンか?──倫理的に食べる』(児玉聡・林和雄訳、晶文社、2023年)、『飢えと豊かさと道徳』(児玉聡監訳、勁草書房、2018年)、『あなたが救える命──世界の貧困を終わらせるために今すぐできること』(児玉聡・石川涼子訳、勁草書房、2014年)、『実践の倫理 新版』(山内友三郎・塚崎智監訳、昭和堂、1999年)など。『ザ・ニューヨーカー』誌によって「最も影響力のある現代の哲学者」と呼ばれ、『タイム』誌では「世界の最も影響力のある100人」の一人に選ばれた。 児玉聡 (コダマサトシ) (訳) 1974年生まれ。2002年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(京都大学、文学)。現在、京都大学大学院文学研究科教授。著書に『哲学古典授業 ミル『自由論』の歩き方』(光文社新書、2024年)、『予防の倫理学』(ミネルヴァ書房、2023年)、『オックスフォード哲学者奇行』(明石書店、2022年)、『COVID-19の倫理学』(ナカニシヤ出版、2022年)、『実践・倫理学』(勁草書房、2020年)、『功利主義入門』(ちくま新書、2012年)、『功利と直観』(勁草書房、2010年)など。 林和雄 (ハヤシカズオ) (訳) 1992年生まれ。2022年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(京都大学、文学)。現在、京都大学大学院医学研究科助教。原著論文に「J・S・ミルにおける個性の発展」(『倫理学研究』第53号、2023年)など。
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「待つ」ということ | 鷲田 清一
JPY 1,320(USD 8.36)
KADOKAWA 2026年 ソフトカバー 224ページ 文庫判 右開き - 内容紹介 - 効率と速度が極限まで高まり、酸欠状態を起こしている現代の社会。わたしたちは待つことができなくなった。「待つことは、待たれているものとのあいだの、切っても切れない、しかしけっして埋めることのできない距離を、いたみとともに、しかしあくまでもいつくしみともに、ひきうけること」。「待つ」ことを取り戻し、ふたたび自らを未知に開き、他者を信頼するために――。文庫版のための書き下ろし「二十年後の「待つ」」を収録。 - 目次 - まえがき 1 焦れ 2 予期 3 徴候 4 自壊 5 冷却 6 是正 7 省略 8 待機 9 遮断 10 膠着 11 退却 12 放棄 13 希い 14 閉鎖 15 酸欠 16 倦怠 17 空転 18 粥状 19 開け あとがき 二十年後の「待つ」――文庫版のための、ささやかなあとがき - 著者プロフィール - 鷲田 清一 (ワシダ キヨカズ) (著) 1949年、京都生まれ。哲学者。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得。大阪大学総長、京都市立芸術大学理事長・学長を歴任。大阪大学、京都市立芸術大学名誉教授。専門は臨床哲学・倫理学。著書に『モードの迷宮』(サントリー学芸賞)、『「聴く」ことの力』(桑原武夫学芸賞)、『「ぐずぐず」の理由』(読売文学賞)、『死なないでいる理由』『〈ひと〉の現象学』『所有論』など多数。
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犀の教室 批判的日常美学について 来たるべき「ふつうの暮らし」を求めて | 難波 優輝
JPY 1,980(USD 12.54)
晶文社 2026年 犀の教室 ソフトカバー 256ページ 四六判 - 内容紹介 - 強烈にシニカルな議論の中から、迷える人たちへのまっすぐな応援歌が立ち上がってくる。──帯文・鷲田清一 現代は「ちゃんとする時代」。「ちゃんと働く」「ちゃんとした格好をする」……私たちはいつのまにか、ちゃんとすることを当然視し、それができない自分を責めながら生きている。だが、本当にちゃんとしなければならないのだろうか。 社会が要請する「ちゃんとしなければならない」に対して、自分の理由で反抗し、受け流し、交渉するための「道具」を追求すること。それが「批判的日常美学」の試み。 生活にまつわる様々なアイテム──料理、労働、ファッション、清潔感、コミュニケーション、性愛──などを題材に、「丁寧な暮らし」の呪縛から逃れ、いまだ到来しない「ふつうの暮らし」を模索する哲学的考察。他人と世界と自分をより自由に愛せるようになるためのメソッド。 "この本では、「ちゃんとする」という言葉に代表されるような、倫理的なものと美的なものの癒着を見つけ出し、それを断ち切っていく。(…)日常にある美的とされているものに実は倫理的なものが潜んでいることを暴き出す。そして、倫理と美のつながりを健全なしかたで再構成する。この手法を「批判的日常美学」と私は呼ぶ。(…)社会が要請する「ちゃんとしなければならない」に対して、あなたがあなたの理由で反抗し、受け流し、交渉するための「道具」を追求する試み。それが本書で私がやりたいことだ。"(「はじめに」より) 【目次】 はじめに 序章 来たるべき「ふつうの暮らし」を求めて 第1章 自炊と恥──料理道徳から距離をとる 第2章 労働廃絶宣言──労働を解体するための感性論 第3章 反ファッション論──みせかけ美徳消費の悪徳 第4章 「性格が悪い人」を差別してもいいのか──「清潔感」からはじめる性格差別の哲学 第5章 分かり合わないことの美学──不同意コミュニケーション論 第6章 愛し方のあいいれなさ──手元規範と共同規範づくり 第7章 被害者サディズムの吹き荒れる時代に、スピリチュアリティにできること? 第8章 新しい快楽主義者たち──猫と廃墟とアナキズム 第9章 陰部の日常──マスターベーションとセックスの美と倫理について 第10章 抑圧に感謝する──奴隷根性と弱さの美学 第11章 夕焼けと電流──生誕した私たちの美的義務について あとがき - 著者プロフィール - 難波優輝 (ナンバユウキ) (著) 1994年生まれ。美学者、会社員。神戸大学大学院人文学研究科博士前期課程修了。専門は分析美学とポピュラーカルチャーの哲学。著書に『物語化批判の哲学──〈わたしの人生〉を遊びなおすために』(講談社現代新書、2025年)、『なぜ人は締め切りを守れないのか』(堀之内出版、2025年)、『性的であるとはどのようなことか』(光文社新書、2025年)、『SFプロトタイピング』(共編著、早川書房、2021年)がある。
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バラバラな世界で共に生きる リチャード・ローティの哲学|朱 喜哲
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NHK出版 2026年 NHK出版新書 ソフトカバー 224ページ 新書判 - 内容紹介 - わかり合えない他者を、敵にしないために。 分断が極まり、「正しさ」がSNSでぶつかり合う社会で、私たちは他者といかに語り合えるか。アメリカの哲学者リチャード・ローティは、共通の基盤なき世界でそれでも人が共に生きる可能性を問い続けた。その哲学から、分極化の時代を生きるための知的作法を鮮やかに引き出す。大好評だった『100分de名著 リチャード・ローティ『偶然性・アイロニー・連帯』』テキストを大幅改稿。死後に注目された「予言」や主著以外の発言にも光を当て、その思想の先進性をいま問いなおす。著者初の新書! - 著者プロフィール - 朱 喜哲 (チュ ヒチョル) (著) 哲学者、大阪大学招聘准教授。1985年大阪生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程修了。専門はプラグマティズム言語哲学とその思想史。また研究活動と並行して、企業においてさまざまな行動データを活用したビジネス開発に従事し、ビジネスと哲学・倫理学・社会科学分野の架橋や共同研究の推進にも携わっている。著書に『人類の会話のための哲学』(よはく舎)、『〈公正(フェアネス)〉を乗りこなす』(太郎次郎社エディタス)、『バザールとクラブ』(よはく舎)、『ネガティヴ・ケイパビリティで生きる』(共著、さくら舎)、『世界最先端の研究が教える すごい哲学』(共編著、総合法令出版)、『在野研究ビギナーズ』(共著、明石書店)、『信頼を考える』(共著、勁草書房)、共訳書に『プラグマティズムはどこから来て、どこへ行くのか』(ロバート・ブランダム著、勁草書房)などがある。
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民主主義とは何か|宇野 重規
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講談社 2020年 講談社現代新書 ソフトカバー 280ページ 新書判 - 内容紹介 - トランプ大統領をはじめとする「ポピュリスト」の跋扈、旧社会主義諸国および中国など権威主義国家の台頭など、近年の世界の政治状況は、民主主義という制度の根幹を揺るがすかのような観を呈しています。日本の状況を見てみても、現行の政権が「民意」の正確な反映、すなわち「民主主義的な」政権だといわれると、頸をかしげる人も少なくないのではないでしょうか。はたして民主主義はもう時代遅れなのか? それとも、まだ活路はあるのか? それを議論するためには、まず何よりも、民主主義とは、そもそもどのような制度なのかを「正しく」知らなければならないでしょう。今では自明視されている「民主主義」という制度ですが、人が創ったものである限りそれもまた歴史的な制度として、さまざまな紆余曲折を経て現在のようなものになったのであって、決して「自然」にこのようなになったわけでではないのです。 そこで本書では、ギリシア・アテナイにおける民主主義思想の「誕生」から、現代まで、民主主義という制度・思想の誕生以来、起こった様々な矛盾、それを巡って交わされた様々な思想家達の議論の跡をたどってゆきます。その中で、民主主義という「制度」の利点と弱点が人々にどのように認識され、またどのようにその問題点を「改良」しようとしたのか、あるいはその「改革」はなぜ失敗してしまったのかを辿ることにより、民主主義の「本質」とは何なのか、そしてその未来への可能性を考えてゆきます。 またあわせて、日本の民主主義の特質、その問題点についても分析してゆきます。 民主主義という思想・制度を知るための、平易な政治思想史の教科書としても最適です。 目次 序 民主主義の危機 第1章 民主主義の「誕生」 第2章 ヨーロッパへの「継承」 第3章 自由主義との「結合」 第4章 民主主義の「実現」 終章 日本の民主主義 結び 民主主義の未来 あとがき - 著者プロフィール - 宇野 重規 (ウノ シゲキ) (著/文) 一九六七年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。現在、東京大学社会科学研究所教授。専攻は政治思想史、政治哲学。主な著書に『政治哲学へ 現代フランスとの対話』(二〇〇四年渋沢・クローデル賞LVJ特別賞受賞)、『未来をはじめる 「人と一緒にいること」の政治学』(以上、東京大学出版会)、『トクヴィル 平等と不平等の理論家』(講談社学術文庫、二〇〇七年サントリー学芸賞受賞)、『保守主義とは何か 反フランス革命から現代日本まで』(中公新書)などがある。
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政治とは何か | 宇野 重規
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講談社 2026年 講談社現代新書 ソフトカバー 272ページ 新書判 - 内容紹介 - 日本の政権党の「裏金」問題を始めとするさまざまな腐敗と不正。トランプ前大統領など世界中での「ポピュリスト」の跋扈、旧社会主義諸国および中国など権威主義国家の台頭・・・近年の世界の政治状況は、「政治」という営みについての従来の常識を揺るがしかねない事象に満ち満ちています。逆に言えば、そういう時代であるからこそ、「正しい」政治のあり方について今一度あらためて、その根本から考えてみる必要があるのではないでしょうか。 そこで本書では、西洋の政治学の基礎を作ったとされるアリストテレスに始まって、様々な思想家達の議論の跡をたどり、そもそも「政治」とはどのような営みとされてきたのかを再度確認することを通して、政治の本質を明らかにしてゆきます。そしてその上で、現代においてどうすれば「正しい」政治、「よりよい」政治は実現可能となるのか、その条件を探ります。 アリストテレスは「人間とは政治的動物である」と言いました。つまり人間にとって「政治」とは、その存在の根本をなす重要な営みの1つだということです。「政治」を抜きにして人間存在はありえない。本書はそのような人間の根本の営みとしての「政治」について知る恰好の1冊であるとともに、平易な政治思想史の教科書としても最適です。 - 著者プロフィール - 宇野 重規 (ウノ シゲキ) (著) 宇野重規(うの しげき) 一九六七年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。現在、東京大学社会科学研究所教授。専攻は政治思想史、政治哲学。主な著書に『政治哲学へ 現代フランスとの対話』(二〇〇五年渋沢・クローデル賞LVJ特別賞受賞)、『未来をはじめる 「人と一緒にいること」の政治学』(以上、東京大学出版会)、『トクヴィル 平等と不平等の理論家』(講談社学術文庫、二〇〇七年サントリー学芸賞受賞)、『民主主義とは何か』(講談社現代新書、二〇二一年石橋湛山賞受賞)『保守主義とは何か』(中公新書)などがある。
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民主主義の非西洋起源について 「あいだ」の空間の民主主義|デヴィッド・グレーバー, 片岡 大右(訳)
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平凡社 2026年 平凡社ライブラリー ソフトカバー 216ページ B6変型判 - 内容紹介 - 私たちが「西洋」と呼んできたものは、いつ、どのようにしてかたちづくられたのか――。国家による統治の外に広がる空間に民主主義の萌芽を見いだし、多種多様な人びとの衝突と対話から立ち上がるもうひとつの世界史を描き出す。「啓蒙の脱植民地化」の出発点にして、最良のグレーバー入門。 《民主主義は、生身の人間がぶつかり合い、泥臭く生きている空間で立ち上がってきた。必ず読んでおくべき、これからの政治を考えるための1冊》――ブレイディみかこ推薦!! ☆★片岡大右「訳者あとがき」(じんぶん堂)★☆ https://book.asahi.com/jinbun/article/16458861 ☆★宇野重規「書評 民の自己統治 ギリシャ外でも」(じんぶん堂)★☆ https://book.asahi.com/article/13414357 ☆★ブレイディみかこ「常識破りの問いを立て民主主義を考えつくす」(『週刊エコノミスト』)★☆ https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20200616/se1/00m/020/013000c *** ☆★片岡大右「コロナ下に死んだ人類学者が残したもの デヴィッド・グレーバーの死後の生」上・下(岩波書店編集部note「コロナの時代の想像力」)★☆ https://note.com/iwanaminote/n/n5c07d2eb495a https://note.com/iwanaminote/n/n1856cd0effdf ☆★片岡大右「人類学者デヴィッド・グレーバーさんを悼む 人間の本性、対立超えると信じた」(好書好日)★☆ https://book.asahi.com/article/13735729 --- 【目次】 序論 第一章 「西洋的伝統」という概念の一貫性のなさについて 補足的覚え書き──西洋的眼差しの欺瞞性について 世界システム論を再構成する 第二章 民主主義はアテネで発明されたのではない 第三章 「民主主義的理想」の発生について 第四章 相互になされる回収 「影響論争」──アメリカ民主主義とイロコイ諸族 終わりなき再創設の営みとしての伝統 アフリカのフェティシズムと社会契約の理念 中国とヨーロッパ国民国家 結論 国家の危機 民主主義と国家の不可能な結合 原注 訳注 フランス語版のためのまえがき アラン・カイエ 【付録】惜しみなく与えよ──新しいモース派の台頭 D・グレーバー 「あいだ」の空間と水平性──以文社版訳者あとがき(二〇二〇年) 六年後の春に──平凡社ライブラリー版に寄せて 書誌
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機械カニバリズム 人間なきあとの人類学へ|久保 明教
JPY 1,815(USD 11.50)
講談社 2026年 講談社選書メチエ ソフトカバー 224ページ 四六判 - 内容紹介 - 「シンギュラリティ」「IoTで豊かな未来」「鉄腕アトム」「ターミネーター」……私たちは、機械を愛し、憎んでいる。では機械のほうから「私たち」を見たらどうなる? テクノロジーと深く結びつく人間は、あらたな存在に生まれ変わっているのかもしれない。 人類学者カストロは、アマゾンにおける食人=カニバリズムを、「他者の視点から自らを捉え、自己を他者としてつくりあげるための営為」として描き出した。「機械カニバリズム」は、テクノロジーによって私たちが変容ゆくことを捉える試みである。将棋ソフトによってプロ棋士と将棋が、SNSによってコミュニケーションと社会が、いままさに変容しているなか、「人間」観そのものが刷新されていくべきなのだ。気鋭の人類学者が、「現在のなかにある未来」を探る、痛快かつ真摯な思考! 川上量生氏コメント―― わたしたちはAIが人間の能力を凌駕しつつある歴史的過程の中にいます。AIと人間とどちらが優れているのか、そういう問いが日常的に飛び交う世の中で過ごすのも、この時代に生を受けた運命としてはやむを得ないことでしょう。 しかしながら実際にはこの問いは、そもそも正しくなかったことが明らかになってきました。いったい「優れている」とはなにか? AIとはなにか? そしてなによりも人間とはなにか? という、より大きな疑問が頭をもたげてきたからです。人間とはそもそも優れているのか、機械とは、そしてAIとはなにが違うというのか。そして真実が明るみになったときに、人類ははたして結果を受け入れることができるのでしょうか。 いささか大袈裟ではありますが、人間社会がAIの時代を受け入れるための礎石にならん、という決意で始めた将棋電王戦を、本書はAI時代における社会的な役割から解き明かしてくれました。また、より大きな視点で、ニコニコ動画を含めたネット社会についても、人間と技術の関わりから、どう捉えるべきかを示してくれています。 こういう議論はまだまだ始まったばかりで、21世紀の人類の最大の哲学的テーマであると思う次第です。 【本書の内容】 現在のなかの未来 ソフトという他者 探索から評価へ 知性と情動 強さとは何か 記号の離床 監視からモニタリングへ 生きている機械 - 著者プロフィール - 久保 明教 (クボ アキノリ) (著) 1978年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科単位取得退学。博士(人間科学)。現在、一橋大学大学院社会学研究科准教授。科学技術と社会の関係について文化/社会人類学の観点から研究を行う。著作に『ロボットの人類学―20世紀日本の機械と人間』(世界思想社)、『現実批判の人類学--新世代のエスノグラフィへ』(世界思想社、共著)、「知能機械の人類学―アクターネットワーク論の限界を超えて」(『現代思想』2015年12月号、青土社)などがある。
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「わたし」が死ぬということの哲学|兼本 浩祐
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筑摩書房 2026年 ちくまプリマー新書 ソフトカバー 256ページ 新書判 - 内容紹介 - 体、こころ、そして「自分」がなくなるとはどういうことか──「死」とは一体どのような事態なのか? 死ぬのは怖い──しかし、「体」が死ぬことと「こころ」が死ぬことは重なり合っていないのならいったい「死」とはどのような事態なのだろうか? 今ここにいて物事を感じている「自分」とは何か。生物学、意識科学、哲学を横断し、根源的な問いに迫る。生きていることの根源に迫り、人間観が刷新される。 目次 はじめに 第一章 体が死ぬということ 1 生物の「死」の科学 2 体のあいまいな境界 3 関係の連なりとしての体 第二章 こころが死ぬということ 1 動物意識──起きていること 2 他動詞的意識──体験し、知覚する 3 通時的意識──一続きの「自分」 第三章 自分が死ぬということ 1 計ることのできる「快」と「死」 2 何が「私」を一続きにするのか 3 社会的死──ホモ・サケルであること 第四章 死への処方箋 1 尊厳療法と辞世の句 2 やってくるものと正岡子規 3 平気で死ぬことと平気で生きること おわりに 文献一覧 - 著者プロフィール - 兼本 浩祐 (カネモト コウスケ) (著) 957年生まれ。すずかけクリニック医師。中部PNESリサーチセンター所長。愛知医科大学名教授。京都大学医学部卒業。専門は精神病理学、臨床てんかん学。著書に『脳を通って私が生まれるとき』(日本評論社)、『心はどこまで脳なのだろうか』『てんかん学ハンドブック』(医学書院)、『専門外の医師のための大人のてんかん入門』(中外医学社)、『なぜ私は一続きの私であるのか』(講談社選書メチエ)、『普通という異常』(講談社現代新書)。詩集に『世界はもう終わるときが来たというので』『深海魚のように心気症を病みたい』『ママちゃりで僕はウルムチに』(東京図書出版)など。
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「できなさ」からはじまる倫理学|野崎 泰伸
JPY 2,200(USD 13.94)
大月書店 2026年 ソフトカバー 216ページ 四六判 縦190mm 横135mm 厚さ15mm - 内容紹介 - 能力や生産性が高いという尺度を捨てて、「できなさ」から社会を見てみると…。生きづらさを生み出す分断の時代だからこそ、「生の無条件の肯定」を掲げ、「共に生きる」社会と人の関係を考える。 目次 序章 わたしの身体、わたしの倫理─当事者として考える出発点 第1章 「他者」とは誰か──「支える/支えられる」を超えて コラム1 「命を選ぶ」とは、どういうことだろう? 第2章 「共に」とはどういう状態か?──分断社会における共生のリアリティ コラム2 「もっと努力しろ」って、誰のため? 第3章 「豊かに」とは何か?――障害の経験が開く価値の地図 コラム3 「できない」を分かち合う社会へ 第4章 「生きる」とはどんなことか?――困難のなかにある倫理的主体 コラム4 障害者は生まれないほうがよかったのか? 第5章 「掟」はどこから来るのか? コラム5 「掟」について考える――地動説の誕生について 6章 判断するということ――生の肯定と応答の倫理 コラム6 「トロッコ問題」から「ふだんの倫理」へ――すべての命を大切にするという考え方 終章 倫理とは、未来に向けた対話である――「問いつづけること」の重要性 - 著者プロフィール - 野崎 泰伸 (ノザキ ヤスノブ) (著) 立命館大学非常勤講師。哲学・倫理学を専門とする研究者であると同時に、先天的な脳性マヒを抱え、二次障害により車イスを使用しながら生活する「当事者」。
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すごい古典入門 ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』の基本 言語化できないことに意味はないの? | 古田 徹也
JPY 1,100(USD 6.97)
中央公論新社 2026年 ソフトカバー 104ページ A5判 - 内容紹介 - 私たちは何を言語化することができ、あるいは言語化することができないのか――。20世紀哲学の金字塔『論理哲学論考』をウィトゲンシュタイン研究の第一人者が解説。よくある誤解を丁寧に解きほぐしながら、『論理哲学論考』に挑戦するための準備運動をこの一冊で。入門書の入門を意識した平易さが嬉しい決定版。 【目次】 はじめに 何のために書かれた本なの? 第1章 哲学を終わらせる企み 第2章 世界とは何か? 言語とは何か? 第3章 語りえないことが浮かび上がる 終 章 読んだ後は投げ捨てるべき本か 『論理哲学論考』の翻訳について/次に読みたい本/ 現代の論理学を知るための入門書 ウィトゲンシュタイン略年譜 - 著者プロフィール - 古田徹也 (フルタテツヤ) (著) 1979年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科准教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。言語、心、行為の各概念を手掛かりに、主に現代の哲学・倫理学を研究する。 著書に、『言葉の魂の哲学』 (講談社選書メチエ、サントリー学芸賞受賞)、『はじめてのウィトゲンシュタイン』(NHKブックス)、『ウィトゲンシュタイン 論理哲学論考』(角川選書)、『不道徳的倫理学講義』(ちくま新書)ほか、多数。
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それでも民主主義を信じる | 宇野 重規
JPY 1,980(USD 12.54)
青土社 2026年 ソフトカバー 224ページ 四六判 - 内容紹介 - 手放すのか、選び続けるのか――。 日本の、世界の民主政治が大きく揺れている。人口減少、安全保障、そして排外主義の台頭。果たして私たちの社会はどこへ向かうのか? 政治学を牽引してきた第一人者が、混迷する政治情勢をていねいに読み解き、未来への展望を示す51篇。
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眼がスクリーンになるとき ゼロから読むドゥルーズ『シネマ』 | 福尾 匠
JPY 1,430(USD 9.06)
河出書房新社 2024年 ソフトカバー 368ページ 文庫判 - 内容紹介 - 映画の新しさはいかにして哲学の新しさへと跳ね返るのか。『シネマ』の緻密かつ明快な読解からドゥルーズ哲学の創造の原理が明かされる。 『非美学』の福尾匠のデビュー作、ついに文庫化。 - 著者プロフィール - 福尾 匠 (フクオ タクミ) (著) 1992年生まれ。哲学者、批評家。博士(学術)。著書に『非美学』、『眼がスクリーンになるとき』、『日記〈私家版〉』、共訳書にアンヌ・ソヴァニャルグ『ドゥルーズと芸術』がある。
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非美学 ジル・ドゥルーズの言葉と物 | 福尾 匠
JPY 2,970(USD 18.81)
河出書房新社 2024年 466ページ 四六判 縦189mm 横129mm 厚さ37mm - 内容紹介 - ドゥルーズにとって諸芸術はどんな意味を持つのか。美学を適用するための倫理を探りながら、日本批評の「否定神学批判」の射程距離をも探る。俊英による日本現代思想の新たな展開がここに! - 著者プロフィール - 福尾 匠 (フクオ タクミ) (著) 1992年生まれ。哲学者、批評家。博士(学術)。著書に『非美学』、『眼がスクリーンになるとき』、『日記〈私家版〉』、共訳書にアンヌ・ソヴァニャルグ『ドゥルーズと芸術』がある。
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置き配的 | 福尾 匠
JPY 2,310(USD 14.63)
講談社 2025年 ソフトカバー 240ページ 四六判 - 内容紹介 - コロナ禍以降、社会は置き配的なものとなった―― 「紀伊國屋じんぶん大賞2025 読者と選ぶ人文書ベスト30」の1位に輝いた気鋭の批評家が放つ最初にして最高の2020年代社会批評! 群像連載の「言葉と物」を単行本化。酷薄な現代を生き抜くための必読書! 「外出を自粛し、Zoomで会議をし、外ではマスクを着け、ドアの前に荷物が置かれるのに気づくより早く、スマホで通知を受け取る。個々人の環境や選択とはべつに、そのような生活がある種の典型となった社会のなかで、何が抑圧され、何が新たな希望として開かれているのか。そうした観点から、人々のありうべきコミュニケーションのかたちを問うこと、それがこの本のテーマです。(中略) つまり、狭義の置き配が「届ける」ということの意味を変えたのだとすれば、置き配的なコミュニケーションにおいては「伝える」ということの意味が変わってしまったのだと言えます。そして現在、もっとも置き配的なコミュニケーションが幅を利かせている場所はSNS、とりわけツイッター(現X)でしょう。保守とリベラル、男性と女性、老人と若者、なんでもいいですが、読者のみなさんもいちどは、彼らの論争は本当に何かを論じ合っているのかと疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。 (中略)置き配的な社会を問うことは、書くことの意味を立ち上げなおすことにも直結するはずです。」(本文より) - 目次 - 序文 第1回 郵便的、置き配的 第2回 出来事からの隔離生活、あるいは戦争の二重否定 第3回 「たんなるパフォーマンス」とは何か 第4回 ネットワークはなぜそう呼ばれるか 第5回 フーコーとドゥルーズの「言葉と物」/青森で石を砂にした話 第6回 いま、書くことについて 第7回 置き配写真論、あるいは「コンテンツ」時代の芸術作品 第8回 ポジションとアテンション 第9回 サイボーグじゃない、君は犬だ、と私は言う 第10回 私でなくもない者たちの親密圏 第11回 暴力的な平等性と創造的な非対称性 あとがき - -著者プロフィール 福尾 匠 (フクオ タクミ) (著) 一九九二年生まれ。哲学者、批評家。博士(学術)。『非美学――ジル・ドゥルーズの言葉と物』で紀伊國屋じんぶん大賞2025受賞。その他の著書に『ひとごと――クリティカル・エッセイズ』、『眼がスクリーンになるとき――ゼロから読むドゥルーズ『シネマ』』、共訳書にアンヌ・ソヴァニャルグ『ドゥルーズと芸術』がある。
