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ペンギンは歴史にもクチバシをはさむ 増補新版 | 上田 一生
¥3,520
青土社 2024年 ハードカバー 320ページ 四六判 - 内容紹介 - 貴重な図版満載の異色の文化史 氷原の上をよちよち歩くタキシード姿、好奇心いっぱいの「かわいい」やつ。大航海時代から「未知の大陸」のシンボルとしてさまざまな場面で大活躍してきたペンギンには、その一方で食料、燃料などとして利用されてきた受難の歴史もある。現代ではそのたくましさでも脚光を浴びつつあるペンギンから見た、貴重な図版満載の異色の文化史。
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木のみかた 街を歩こう、森へ行こう | 三浦 豊
¥1,100
ミシマ社 2017年 コーヒーと一冊 ソフトカバー 96ページ 四六判 縦18mm 横13mm 厚さ2mm - 内容紹介 - 街のなかにも「森」がいっぱい! 全国3000箇所以上もの森を歩き続ける「森の案内人」の目を通せば、 街なかの道路、路地に自然があふれているのがわかります。 いまの日本の森の現状や、榎や神樹などこれだけは知っておきたい「木」の見つけ方をお届け。 この本を持って、思わず外へ飛び出したくなる! 街のなかで森を見つける方法、教えます。 ○森の案内人がおすすめする 日本全国の「この木、あの森」付き - 著者プロフィール - 三浦豊 (ミウラユタカ) (著/文) 1977年京都市生まれ。森の案内人、庭師。 日本大学で建築を学んだ後、 庭師になるために京都へ帰郷。2年間の修行を経て、日本中を巡る長い旅に出た。 2010年より「森の案内人」として活動をはじめる。
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夜明けをまつどうぶつたち | ファビオラ・アンチョレナ, あみの まきこ(翻訳)
¥2,090
NHK出版 2024年 ハードカバー 34ページ A4変型判 - 内容紹介 - 森林火災とその再生を描いた、2022年スペイン「ベスト児童書賞」受賞作品 世界最大の熱帯雨林をもち、「地球の肺」と呼ばれるアマゾンで、2019年に大規模な森林火災が発生。広大な森が焼失し、多くの生きものが命を落としたことに心を痛めた作者が、動物の視点で描いた「ナラティブ・ノンフィクション絵本(事実に基づいた語り形式の作品)」。本書は、2022年スペインにおいて権威ある「コンポステーラ国際絵本賞」を受賞、スポーツ・文化庁が選ぶその年の最優秀編集図書(児童書部門)としても高く評価された。現在、スペイン国内の諸言語を含め9言語に訳されている。巻末では著者が、絵本を創作するにいたった経緯に触れつつ、世界各国で発生、頻度を増している森林火災について実情を伝え、森林保護に取り組む人々に敬意を表す。動物たちの祈りにあふれた一冊。 あらすじ: 長いあいだ雨が降らないジャングルに火災が発生し、煙によって太陽の姿が動物たちから見えない。動物たちは太陽が一向に昇ってこないことを不思議に思い、太陽を探しながら森のなかを歩き続ける。やがて激しい熱さを感じ、太陽が戻ってきたと思いきや、それは彼らが「待ち望んでいた夜明け」ではなかった。動物たちは必死で逃げ惑うが、火は燃え広がり、あたりは無情にも焼き尽くされていく。その後、ぽつりぽつりと雨が降り、森には静けさが訪れる。そして、新たな姿に生まれかわった森が現れる。動物たちは祈る──。「黄色い太陽がもう二度と姿をけしませんように。赤いインコも、青いチョウも、この緑の森も、どうかなくなることがありませんように。いつまでもずっと」 帯にはこの絵本を読んでくださった上白石萌音さんのメッセージが! この作品には「黒い余白」があります。動物たちのこと、木々や花々のこと、わたしたちも暮らす地球のことを、自分の目で捉えるための余白だと感じます。豊かな色彩の尊さに気づかされ、遠いアマゾンの森に心が引き寄せられました。あなたもぜひ、絵本とともに思いを馳せてみてください。──上白石萌音 編集部より: 世界各国で頻度を増している森林火災は、気候変動がおよぼす影響が大きいと考えられているが、人間によって引き起こされる場合も少なくない。火災の一因となる大規模な農場や牧場では、大豆やトウモロコシ、牛肉などを生産しており、そこで収穫されたものをわたしたち日本人も食べていることを考えると、決して無関係ではない。この絵本のきっかけとなった2019年の火災では、森林の11%が消失されたともいわれ、多種多様な動植物が失われた。この作品をとおして、ひとつしかない地球を守るために、いま何ができるのかを読者とともに考えてみたい。 - 著者プロフィール - ファビオラ・アンチョレナ (ファビオラ アンチョレナ) (著/文) 絵本作家、アーティスト。1983年、ペルーのリマで生まれ、ペルーとアメリカ合衆国で育つ。大学で建築を学んだあと、イラストレーターとして⾃然をテーマにした作品づくりに取り組む。2020年からはメキシコやチリの大学で絵本製作に関するディプロマを取得。スペインの出版社から刊行された本書『ESPERANDO EL AMANECER』は、2022年スペインにおいて権威ある「コンポステーラ国際絵本賞」を受賞、スポーツ・文化庁が選ぶその年の最優秀編集図書(児童書部門)としても高く評価され、スペイン国内の諸言語を含め、現在9言語に訳されている。作品に『MI PATINETA SE ATASCO(動かなくなったスケートボード)』(2020年)『ME QUEDE ENCERRADA EN EL MUSEO(博物館にとじこめられて)』(2022年)。いずれも共著で未邦訳。 あみの まきこ (アミノ マキコ) (翻訳) 翻訳者、スペイン語講師。1958年生まれ。上智大学、東京外国語大学大学院にてスペイン語・スペイン語文学を学ぶ。大学でスペイン語の教鞭をとりながら、スペイン語圏の児童書や昔話の研究、紹介に取り組む。縁あってペルーをたびたび訪れるうちに、その人々と文化に魅せられる。趣味はペルー料理をつくって食べること。翻訳絵本に『カピバラがやってきた』(岩崎書店、第14回ようちえん絵本大賞)、訳書に『ブニュエル、ロルカ、ダリ 果てしなき謎』(白水社、共訳)など。
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枯木ワンダーランド 枯死木がつなぐ虫・菌・動物と森林生態系 | 深澤 遊
¥2,640
築地書館 2023年 ソフトカバー 364ページ 四六判 縦188mm 横128mm 厚さ24mm - 内容紹介 - 微生物による木材分解メカニズム、菌糸体の意思決定能力、 森の枯木不足が生態系に及ぼす影響、枯木が炭素貯留に役立つ仕組みまで。 日本全国のアカマツ林を巡り歩いたり、リスの食べ残しを舐めてみたり、 探究心旺盛な研究者が身近な枯木の自然誌を解き明かす! 枯れて命を終えた樹木は、それで「終わり」ではない。 樹皮の表面や幹の中で動物や昆虫を養い、菌類に分解されたのちは土に還るまでの間も炭素を貯留するなど、森林生態系や地球全体に関わる重要な働きを持っている。 本書は、これまで注目されてこなかった枯木を起点に広がるニッチな世界を、動物・植物・菌類・土壌・地球環境といったさまざまな視点から描いた、森の見方が変わる一冊だ。 著者は東北大学大学院農学研究科助教で、専門は森林生態学、微生物生態学、生物多様性生態学。 小学生の頃からコケと変形菌に興味を持ち、長じては大学構内の森で変形菌を探したり、標本を布団乾燥機で乾燥させたり、世界中の研究者に声をかけて6カ国での共同研究を行なったりとバイタリティに溢れた人物で、軽快な語り口で読者を知られざる枯木の世界に誘う。 目次 はじめに 1 枯木ホテルの住人たち 第1章 コケ─エメラルドシティ コケ少年 コケは倒木の上に 共生バクテリアの窒素固定能力 クマの縄張りで調査 コケの微塵切り コラム フィールドノートから 第2章 変形菌─森の宝石 変形菌との出会い 大学キャンパスの変形菌 変形菌に来る虫 都市公園の変形菌 変形菌の飼育実験 変形体は何を食べるのか─安定同位体分析 変形菌のお食事メニュ コラム フィールドノートから 第3章 キノコ─記憶し決断するネットワーク キノコはかりそめの姿 黒光りする糞 生きた葉に潜む内生菌 落葉の分解プロセス カワウの糞の影響を調べる─リターバッグ法 菌糸の養分輸送力 菌糸体を飼う 菌糸体の記憶力・決断力 成長方向を決める菌糸の記憶 菌糸体の知能 コラム フィールドノートから 第4章 腐生ラン─菌を食う植物 菌根菌ネットワーク 森林の〝境界〟 地下の菌と地上の植生の関係 菌糸を介した植物間の炭素のやりとり? 炭素を菌に依存する植物 木材腐朽菌を食べるラン 炭素年齢で炭素供給源を探る 腐生ランの種特異的な関係 枯木に絡みつくタカツルラン 新たな疑問 コラム フィールドノートから 第5章 動物たち─庭の丸太実験 庭に置いた丸太 丸太に来たリス リスはどうやってキノコを見つけるのか? コケの分散を助けるリス ビスコの昆虫群集─カメムシ・ケシキスイ・チビヒラタムシ 穿孔性の昆虫たち 昆虫と腐朽型の関係 菌が作るニセの卵、ターマイトボール コラム フィールドノートから 第6章 まだ出会っていない生き物たち─環境DNAで〝見える化〟 見えない微生物を見えるようにする技術 ポリメラーゼ連鎖反応 環境中の有象無象のDNAを読む バクテリアによる窒素固定 菌類を乗りこなすバクテリア マイコウイルス研究が熱い コラム フィールドノートから 2 枯木が世界を救う 第7章 木が「腐る」─お菓子の家で考える 「分解」の重要性 樹木の死 樹洞を作る菌 森の土に埋まる宝物〝肥え松〟 お菓子の家の話 セルロースを守るリグニン 腐朽菌の生き方─どうやってお菓子を食べるか 食べ残しが土を作る 腐朽菌の多様性が高いと分解が遅くなる? 適度に食われて分解促進 コラム フィールドノートから 第8章 森が消える─樹木の大量枯死 北米のマツの大量枯死 ヨーロッパのトウヒの大量枯死 伊勢湾台風がもたらした大台ヶ原の風倒被害 北八ヶ岳の風倒跡地 マツ枯れ ナラ枯れ 森林火災─木炭化が与える影響 火入れで生態系はどう変わるのか コラム フィールドノートから 第9章 枯木が消える─喪失を取り戻せるか エルトンと枯木 枯木ロスによる生物の絶滅 絶滅の負債 絶滅速度の推定 絶滅危惧種 日本の絶滅が危惧される菌類 胞子の散布距離 サルベージ・ロギング─枯木撤去の長所と短所 枯木や老齢木を作り出す─保持林業 ベテラナイゼーション─古木に親しむ コラム フィールドノートから 第10章 枯木の恩恵─生態系サービス 森林バイオマスの利用は〝環境にやさしい〟のか? 誰もが受けている生態系サービス 世界と日本の森林炭素貯留量 温暖化はシロアリの枯木分解を促進する? 巨木や老齢林の炭素貯留はすごい 枯木の貯蔵庫Wood Vault 生態系の安定性とバイオマス利用 コラム フィールドノートから 第11章 次世代の森へ─倒木更新 倒木更新との出会い 東京都立東大和公園 マツ枯れの倒木は実生のホットスポット 倒木更新の王道、トウヒ コケと腐朽型と菌根菌と実生の関係 森林攪乱や気候の影響 トウヒを追ってヨーロッパへ! スギも倒木更新する? 倒木更新と腐朽型の関係 コラム フィールドノートから おわりに 参考文献 索引 - 著者プロフィール - 深澤遊 (フカサワユウ) (著/文) 1979年、山梨県生まれ。信州大学農学部卒業、京都大学大学院農学研究科修了。博士(農学)。 日本学術振興会特別研究員(京都大学)、森林組合職員(和歌山県)、 財団法人トトロのふるさと財団職員(埼玉県)を経て、東北大学大学院農学研究科助教。 東北の森に住みつつ、枯木を訪ねて世界中の森をめぐる。 International Mycological Association Keisuke Tubaki Medal、 日本生態学会宮地賞、日本菌学会奨励賞、日本森林学会奨励賞などを受賞。 2021年、独創的な研究に挑戦する若手研究者「東北大学プロミネントリサーチフェロー」に選出される。 著書に『キノコとカビの生態学』(共立出版)、訳書に『地上と地下のつながりの生態学』(共訳、東海大学出版部)、 『枯死木の中の生物多様性』(共訳、京都大学学術出版会)など。 登山、サイクリング、生き物のスケッチ、ジェンベ演奏などが好き。
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人類を熱狂させた鳥たち 食欲・収集欲・探究欲の1万2000年 | ティム・バークヘッド, 黒沢令子(翻訳)
¥3,520
築地書館 2023年 ハードカバー 392ページ 四六判 - 内容紹介 - 人類の歴史が始まって以来、 私たちの信仰、科学、芸術、資源の源として存在し続けている鳥類。 精神と生命を支えてきたその生物を、 人はどのように捉え、利用し、そして保護しようとしているのか。 新石器時代の壁画に描かれた208羽の鳥から紀元前の哲学者が「予言者」として扱った鳥、 鷹狩りの歴史、ダ・ヴィンチが興味を引かれたキツツキの舌、 鳥が部位ごとに持つとされた薬効、一夫一妻制の真相、 海鳥の利用と個体数減少、長距離を移動する渡り鳥の研究など、 1万年以上にわたる人間と鳥の関わりを、イギリスを代表する鳥類学者が語り尽くす。 [書評] ティム・バークヘッドは著名な鳥類学者で、優れた科学コミュニケーターでもある。 本書は、1万2000年にわたる鳥類との関わりを、鳥と私たちの視点から描いている。 鳥や鳥好きな人との個人的な出会いを、 巧妙な科学的厳密さを交えて意欲的な歴史研究を通じて、楽しげに語ってくれる。 ――ティム・ディー(作家・ナチュラリスト・BBCラジオプロデューサー) 鳥と人との密接で時として驚くべき関係について一流の鳥類学者がしたためた魅力的な物語である。 ――スティーブン・モス(作家・ナチュラリスト) 古代の時代からの鳥と人の関係を探るこの本は、衝撃的で、刺激と不思議に満ちている。 鳥と暮らす今日の私たちに痛烈な挑戦を投げかけてくれる。 ――イザベラ・トゥリー(『英国貴族、領地を野生に戻す』の著者) 複雑な科学を魅力的で生き生きとしたスタイルで説明する著者の才能は高い評価を得ている。 ――BBC Wildlife - 目次 - 序文 第1章 新石器時代の鳥 鳥類学のゆりかごv 動物壁画の考察 第2章 古代エジプトの鳥 大量のトキのミイラの意味 墓壁に描かれた鳥 古代エジプトで見られた鳥 鳥のミイラの役割 第3章 古代ギリシャ・ローマにおける科学の黎明 生まれる子どもは誰の子か? アリストテレスの方法 自然誌家プリニウス 古代ローマ人の珍味好き 鳥を通して見る世界 第4章 男らしさの追求──鷹狩り バイユー・タペストリー 鷹狩りとステータス 装飾写本と鳥 フリードリヒの『鷹狩りの書』 アリストテレスの復活 鷹狩りに対する逆風 動物に対する敬意 第5章 ルネサンスの思想 キツツキの驚異の舌 解剖学的研究の発展 オオハシの真実を求めて 「有害鳥獣」の指定と駆除 鳥の薬効 第6章 科学の新世界 ターナーの鳥の絵 新しい科学の手法──観察と分類 ドードーの真の姿 魅惑の新大陸 ケツァールの輝き 先住民の鳥利用 ステータスとしての羽 植民地化による知識の搾取 自然科学と宗教のはざまで 第7章 海鳥を食べる暮らし 海鳥の楽園フェロー諸島 フェロー島民による鳥猟 ウミガラスの卵の味 銃がもたらした悲劇 フルマカモメを食べる 人語を真似るワタリガラス セント・キルダ群島の場合 生きるための殺生 第8章 ダーウィンと鳥類学 セルボーンの博物誌とダーウィン 博物誌の読者たち 鳥を飼う利点──鳥の生態と人の思惑 神と自然選択 反ダーウィン論 カッコウという存在の矛盾 ラファエル前派と進化論 ジョン・グールドのハチドリ愛 第9章 殺戮の時代 裕福な青年鳥類コレクター 剥製ブームの到来 世界の大物コレクター 殺生とその正当化 収集活動と絶滅 コレクターの悲哀 収集欲と問われるモラル 博物館の存在意義 収集欲の果てに 第10章 バードウォッチング──生きた鳥を見る 観察して推論する バードウォッチングの発展と標識調査 アマチュア鳥類学者の誕生 鳥好きの分類 鳥類学に向く人とは 鳥を記録する喜び 鳥を追跡する技術 第11章 鳥類研究ブーム──行動、進化と生態学 ある鳥好き夫婦の功績 ドイツの鳥類研究 ティンバーゲンによる動物研究の4つの指標 自然選択が働くのは個か種か 行動生態学の躍進 鳥類学と「利己的な遺伝子」 カササギの配偶者防衛 鳥類理解の深まり 第12章 人類による大量絶滅 消費の末の絶滅 海鳥保護のいきさつ ファッションと羽 鳥類保護の第一歩 ウミガラスと私 ウミガラス研究の魅力 気候変動から受ける影響 長期研究の意義 エピローグ 新時代への転換点 自然への共感 心のときめきと科学 謝辞 訳者あとがき 図版クレジット 参考文献 原註 索引 - 著者プロフィール - ティム・バークヘッド (ティムバークヘッド) (著/文) 世界的に著名な英国の鳥類学者。数々の受賞歴がある。 ロイヤル・ソサエティのメンバーで、シェフィールド大学の動物学名誉教授。 著書に『鳥の卵』(白揚社)、『鳥たちの驚異的な感覚世界』(河出書房新社)などがある。 黒沢令子 (クロサワレイコ) (翻訳) 専門は英語と鳥類生態学。地球環境学博士(北海道大学)。 バードリサーチ研究員の傍ら、翻訳に携わる。 訳書に『フィンチの嘴』(共訳、早川書房)、『鳥の卵』『美の進化』(以上、白揚社)、 『日本人はどのように自然と関わってきたのか』(築地書館)、 『時間軸で探る日本の鳥』(共編著、築地書館)などがある。
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庭仕事の真髄 老い・病・トラウマ・孤独を癒す庭 | スー・スチュアート・スミス、和田佐規子(翻訳)
¥3,520
築地書館 2021年 ハードカバー 420ページ 四六判 - 内容紹介 - 「サンデータイムズ」ベストセラー タイムズ紙、オブザーバー紙「今年読むべき1冊 2020年」に選出 人はなぜ土に触れると癒されるのか。 庭仕事は人の心にどのような働きかけをするのか。 世界的ガーデンデザイナーを夫にもつ精神科医が、 30年前に野原に囲まれた農家を改造した家で、 夫とともに庭づくりを始めてガーデニングにめざめ、 自然と庭と人間の精神のつながりに気づく。 バビロンの空中庭園、古代エジプトの墓に収められた種の意味、 戦争中の塹壕ガーデン、ニューヨーク貧困地区のコミュニティーガーデン、 刑務所でのガーデニングの効果、病院における庭の役割。 さまざまな研究や実例をもとに、 庭仕事で自分を取り戻した人びとの物語を描いた全英ベストセラー。 [原著書評より] これまでに類を見ないガーデニングの本だ。資料あり、園芸あり、文学、歴史ありの本書は、各章で参考文献や素晴らしい着想を示し、魂に栄養を注いでくれる。 ――サンデー・タイムズ(英国) 本書は庭を耕し、植物を育てる特別な喜びに関する人生を肯定する研究だ。自然とガーデニングが精神の健康に与える影響を、著者が心からあふれ出る言葉で主張する。神経科学上の研究と園芸療法を通じて症状が回復に向かった患者の記録にもとづいている。 ――ガーディアン 園芸が持っている癒しの効果を賢明で洞察力あふれる著者が雄弁に魂をこめて論じる。今日の不安な時代に求められている良書。不調の時にどう対処するのか、読者一人ひとりに適切な展望を示してくれている。 ――ブックリスト 科学としていまだに揺れている精神医学と、太古からあるガーデニングが魅力的に重なり合う。 ――フィナンシャル・タイムズ スチュアート・スミスは科学に裏づけされた洞察力で自然の持っている癒しの効果を見せてくれる。楽しく読めて、心安らかになる本。 ――ウーマンズ・ワールド 心が躍る、刺激的で、非常に感動的な文章だ。著者は園芸療法の研究を通じて、私たちがどれほど自然と深い関係にあるのかを明らかにしていく。そして、自然と切り離されてしまうことが危険なことで、自然からいかに多くの回復力を得ているか、活気に満ちた思いやりのある言葉で語り、読者に土に触れようと忠告する。 ――イザベラ・トゥリー『英国貴族、領地を野生に戻す』(築地書館)著者
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樹木の恵みと人間の歴史 石器時代の木道からトトロの森まで | ウィリアム・ブライアント・ローガン, 屋代通子(翻訳)
¥3,520
築地書館 2022年 ハードカバー 384ページ 四六判 - 内容紹介 - 古来、人間は、木を伐ることで樹木の無限の恵みを引き出し、利用してきた。 英国の沼沢地の萌芽更新による枝を使った石器時代の木道、 スペインの12世紀の手入れされたナラの林、 16世紀のタラ漁船のための木材づくり、 野焼きによって森を育んだ北アメリカの先住民、日本の里山萌芽林。 米国を代表する育樹家が、世界各地を旅し、 1万年にわたって人の暮らしと文化を支えてきた樹木と人間の伝承を掘り起こし、 現代によみがえらせる。 目次 ニューヨークを救う木 ヤナギの再生 忘れられた言葉 木とともに生きる 記 憶 失われた技法 不格好な40本のプラタナス 助っ人を探す ヒントはどこに? 新芽がなければ生きられない 踏みはずした木との関係 木との対話を始める 萌芽の地 木の行動に学ぶ 植物、海から陸へ 植物の誕生を促したもの 予備の芽 即興演奏する樹木たち 倒れた樹木に宿る生命 植物たちの旋律──6つの選択 周囲の世界に呼応する 年ふりた樹木の持つ力 枝分かれ(branching) ネットワークの中で生きる 高架下の雑木林(スパゲッティの森) 創造力のある生き物 石器時代の湿地の木道(レヴェルズにて) 萌芽枝の利用 異形の木々 萌芽枝で作られた石器時代の木道 ふたつの木道に使われた1万4000本の枝 街路の発明 同じ森を利用する バ ネ 人の手が促す森の遷移 萌芽の森を保つ技 伐り取られたあとに咲く花々 萌芽林の連鎖 母なるハシバミ 食用・道具・家畜の餌 生け垣を建てる 生け垣の多様な生態系 工芸と科学 家畜のためのもの 囲いこみと生け垣 イングランドの生け垣には1000万の鳥のつがいが暮らす 手に負えるの? 頭と心と手を研ぎすます 侵入する植物たち 不屈のオウシュウニレ 妖精の庭のニレ クローンで生き延びる 探究心旺盛な根 12世紀の森を歩く 手入れされたナラの林 てっぺんが丸められた巨木 萌芽の林 ボート材 16世紀のタラ漁船 木に枝を少しだけ残す──イピナバロのナラ 海底で発見されたバスクのクジラ漁船 バスクの船大工──バカラオ型の船を建造 森に合わせて船を設(つく)計り、船に合わせて森を作る バカラオ型の船の工法 16世紀の工法を再現する 丘の周り 北スペインの渓谷で受け継がれる森の利用 バスク地方レイツァの街 生活を織りなす共有の森 トネリコの更新枝で羊を養う 斧で世界とわたり合う 共有地 複雑な仕組み 未来を記憶する 切って古木を生かす技 500歳のブナに手を入れる どこをどう切るか 木々のリズム 耕せば木は余計に生えてくる サバンナの一画、キリミの村 木々が教える伝統農法 森を酷使する アフリカの大地を見誤った支援 木々に学ぶ支援のあり方 急斜面の農耕を支えるもの 木の葉の飼い葉 フィヨルドの垂直経済 夏の農場の楽しみ 樹木の利用が支えた古代の農場 木を切ると牧草が育つ 4000年続く木の葉の利用 光の楽器 ノルウェーの農民画家 厳しい斜面を農地に 春の訪れと畑仕事 いいスティックを作る カリフォルニア先住民の火入れの知恵 籠という文化 スティックをとるために火を放つ 野焼きによる豊かな恵み 火入れの禁止による木々の変化 籠作りにこめられた知恵 芽吹きの楽園 カリフォルニアのセコイアの森で セコイアの妖精の環 巨木の陰で生きる 火で作られたセコイアの森 木が芽吹かないとき 人の手が産んだ800歳のダグラスファー サーミ人のマツ 針葉樹を生活の糧に 木の実の収穫 野焼きで楽をする 流れ橋 日本の里山再生 遠野の川にかかる流れ橋 狛ネズミの神社 田んぼと里山 里山の危機 名作「平成狸合戦ぽんぽこ」と「となりのトトロ」 桜ヶ丘公園、ボランティアの活躍 トトロのふるさと基金 能登半島の炭焼き──「ハハソ」の再利用 森の中へ 岩手県の3つの試み──植樹林に里山の手法を生かす 木材の地産地消 森の手入れに一般の人をまきこむ 早池峰の神楽 きみといつまでも 個体とはいったい何だろう ボランティアたち 木々は巧みに芽吹き、巧みに生きる ごみの上にできた森 どんな手を使っても──最終処分場に生えた木々 ホワイトのヤナギの言うことには 新たな命の生まれるところ 訳者あとがき 引用文献 索引 - 著者プロフィール - ウィリアム・ブライアント・ローガン (ウィリアムブライアントローガン) (著/文) ニューヨーク植物園で教鞭をとる。 これまで30 年間、木を相手に働いてきた。認定育樹家で、ニューヨーク市を拠点とする樹木管理の会社の創設者兼社長。 ガーデンライターズアソシエーションから数々の賞を受賞しており、「House Beautiful」「House and Garden」「Garden Design」などの雑誌の寄稿編集者、「ニューヨークタイムズ」のレギュラーのガーデンライターでもある。 国際樹芸学会International Society of Arboriculture(ISA)のニューヨーク州支部から2012 年のSenior Scholar 賞を、国際ISA からTrue Professional of Arboriculture 賞を受賞。本書で、最も優れたネイチャーライティングの著作に贈られるジョン・バロウズ賞を受賞。 著書に、『Oak』(『ドングリと文明』日経BP 社)、『Air』『Dirt』などがある。 屋代通子 (ヤシロミチコ) (翻訳) 兵庫県西宮市生まれ。札幌市在住。出版社勤務を経て翻訳業。 主な訳書に『シャーマンの弟子になった民族植物学者の話 上・下』『虫と文明』『馬の自然誌』『外来種のウソ・ホントを科学する』『木々は歌う』(以上、築地書館)、『ナチュラル・ナビゲーション』『日常を探検に変える』(以上、紀伊國屋書店)、『数の発明』『ピダハン』『マリア・シビラ・メーリアン』(以上、みすず書房)など。
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ウォード博士の驚異の「動物行動学入門」 動物のひみつ 争い・裏切り・協力・繁栄の謎を追う | アシュリー・ウォード, 夏目 大(翻訳)
¥2,200
ダイヤモンド社 2024年 ソフトカバー 736ページ 四六判 - 内容紹介 - 生き物たちは、驚くほど人間に似ている。 ネズミは冷たい雨に濡れた仲間を助けるためにわざわざ出かけるし、アリは女王のためには自爆だっていとわない。カケスは雛を育てるために集団で保育園を運営しているし、ゾウは亡くなった家族のために葬儀を行う。 あまりよくない面でいえば、バッタは何百万匹の集団になり危機的な飢餓状況になると飢えた群れが仲間に襲いかかるし、動物園の器具を壊したゴリラは怒られるのが嫌で犯人は同居している猫だと(手話で)指し示す・・・といったように、どこか私たちの姿をみているようだ。 過酷な自然界において野生動物たちは生き残りをかけて日夜闘いを繰り広げている。しかし、それだけではない。野生動物たちは仲間と助け合って種をつないできた。 本書は、シドニー大学の「動物行動学」の教授であり、アフリカから南極まで世界中を旅する著者が、好奇心旺盛な視点とユーモアで、動物たちのさまざまな生態とその背景にある「社会性」に迫りながら、彼らの知られざる行動の数々、自然の偉大な驚異の数々を紹介する。 人間もまた社会性動物であり、生き物たちは、驚くほど私たちに似ている。 動物への古い固定観念を取り払い、ダーウィンの進化論を陳腐化し、「弱肉強食の自然界」という固定観念を打ち破る! 読むと、あなたの「世界観」が変わる、最高に知的刺激のある書。 - 目次 - プロローグ 1章:サバクトビバッタと共喰い 2章:シロアリはコロニーを守るために自爆する 3章:スズメウオが決断するとき 4章:渡り鳥は「群衆の叡智」で空を飛ぶ 5章:ネズミ、都市の嫌われ者が私たちに生き方を教えてくれる 6章:家族の死を悼むゾウ 7章:ライオン、オオカミ、ハイエナが生き延びるための策 8章:クジラ、イルカ、シャチ、最も謎めいた動物 9章:類人猿の戦争と平和 エピローグ 謝辞 訳者あとがき - 著者プロフィール - アシュリー・ウォード (アシュリーウォード) (著/文) 英国ヨークシャー出身。シドニー大学の動物行動学の教授。ナンキョクオキアミから人類を含む哺乳類まで、動物行動の研究を積み重ねてきた。科学雑誌に100以上の論文を発表し、多くの学術書に引用されている。子供の頃から動物に夢中なり、で、川で釣りをしたり、丸太の下を覗いたりしていました。渓流で化石を探したり、丸太の下を覗いたりして過ごす。本書の元にもなったオーディブルオリジナル『THE SOCIAL LIVES OF ANIMALS』は、英国での宣伝が全くなかったにもかかわらず、2週間にわたってAudibleのチャートでトップを記録している。 夏目大 【訳】 (なつめ・だい)。1966年、大阪府生まれ。同志社大学文学部卒業。翻訳家。訳書にゴドフリー・スミス『タコの心身問題』(みすず書房)、ジューディア・パール『因果推論の科学』(文藝春秋)など多数。
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ハーブレッスンブック | 石丸沙織, 長田佳子
¥1,980
アノニマ・スタジオ 2024年 ソフトカバー 144ページ A5判 縦210mm 横148mm 厚さ11mm - 内容紹介 - メディカルハーバリストの石丸沙織さんと菓子研究家・長田佳子さんは2018年より「herb lesson」を開催してきました。ハーブのテイスティングとそのシェアリングに時間をかけ、教科書的なハーブの知識だけではなく、それらが使う人の心身にどのように響くかを大切にしています。 ハーブティー、ブレンドの考え方、ハーブバス、チンキなどのレメディ、ハーブの風味を味わうお菓子を暮らしに取り入れてみましょう。自分の感覚を大事にする、こころとからだを癒すセルフケアの方法やアイデアをご紹介します。 ハーブとの出逢いを通して、あたらしい自分に出逢える一冊です。 目次 8 はじめに Lesson 1 ハーブと出会う 19 ハーブとは何でしょう? 20 「ハーブと暮らすこと」の意味 21 英国で学んだハーブ療法 22. 英国のハーバリストたち 23 キッチンアポセカリーの役割 24 私のキッチンアポセカリー 26 ハーブを育てるのに大切なこと 28 ハーブの収穫・乾燥・保管の方法 29 種の交換、種の図書館 30 ハーブとの出会い方テイスティングをしてみましょう 34 テイスティングをしてみましょう 36 テイスティングのチェックポイント 38 ある日のテイスティング 40 テイスティングのワークシート Lesson 2 ハーブを愉しむ 44 ハーブティーで味わう 46 ブレンドティーの考え方、作り方 48 48 ハーブバスで活用する 50 50 チンキを作る 54 はちみつを加えたアレンジ 56 はちみつで作るハーブハニーを作る 60 植物油で作る浸出油とリニメント 62 芳香蒸留水を作る 64 暮らしの中でハーブを使う Lesson 3 暮らしの中のハーブレメディ 68 オーツとネトルのビネガーチンキ 70 エルダーフラワーの化粧水 71 ラベンダーのアロエジェル 72 ローゼルのオキシメル 74 ゴールデンミルク 76 ローズマリーとスパイスのリニメント 77 カレンデュラのバーム 78 夏のフットバス 80 カモミールのフットバス 82 セージとタイムのビネガーチンキ 83 カレンデュラとクローブのハーブハニー 84 私のための薬用酒 Lesson 4 ハーブのお菓子 88 ハーブを使ったお菓子作り 90 桃とカモミールのマフィン 92 マグワートとマカダミアナッツのクッキー 94 ズッキーニとフェンネルのブレッド 96 ローズマリーのケーキ 98 バジルとミントのスコーン 100 タイムのパイ、アップルスパイスチャツネ 102 桃のコンポートローズソーダ 103 セージのカスタード 104 エルダーフラワーのチーズケーキ 106 レモングラスとレモンバーベナのババロア 108 パッションフルーツとジンジャーのブリュレ 110 ラベンダーとブラックぺパーのキャラメルムース 112 プラムとローズマリーのアイスクリーム 113 ステビアのレモンゼリー 114 ローゼルのロシアンクッキー Appendix ハーブの手引き 119 ハーブの個性を知る 120 ハーブを手にする前に 122 早春から初夏(春分/3~5月)に使いたいハーブ ローズマリー/セージ/レモンバーム/ローズ/ラベンダー/カルダモン/ネトル/ダンディライオン/マグワート 125 初夏から盛夏 (夏至/6-8月)に使いたいハーブ ミント/ローゼル/ローズヒップ/ターメリック/ブラックペパー/レモングラス/レモンバーベナ 129 晩夏から晩秋(秋分/9-11月)に使いたいハーブ エルダーフラワー&ベリー/リンデン/リコリス/オーツ/クローブ/シナモン/ステビア 133 初冬から晩冬(冬至/12-2月)に使いたいハーブ カモミール/フェンネル/オレンジピール/ジンジャー/タイム/マスタード/カレンデュラ 139 索引 140 ハーブを扱うお店、参考文献 141 プロフィール 142 おわりに - 著者プロフィール - 石丸沙織 (イシマルサオリ) (著/文) 英国メディカルハーバリストMNIMH、アロマセラピストITEC、薬剤師。 薬学部在学中から薬用植物研究に取り組む。その後英国へ留学、ハーブ医学学士コース、ハーブ調剤薬局での勤務、修道院でのボランティア活動や西アフリカでのフィールドトリップなどを通してハーバリストとしての経験を深める。 2011年より奄美大島在住。コミュニティーハーバリストとして「herbs’haven」を主宰、身近なハーブを活用したハーバルヘルスケアを提案している。訳書に『フィンランド発 ヘンリエッタの実践ハーブ療法』(フレグランスジャーナル社)。 www.herbshaven.com 長田佳子 (オサダカコ) (著/文) 菓子研究家。老舗フランス料理店のパティシエ、オーガニックレストランでの経験などのあと、2015年に独立し、「foodremedies」(フードレメディ)の名義で活動をスタート。レメディとは、“癒し”や“治療する”を意味する。2021年春から山梨県に移住し、ワインの貯蔵庫だった倉庫をDIY改装したラボ「SALT and CAKE」を活動の拠点とし、ハーブレッスンやイベントを開催している。 著書に『季節を味わう癒しのお菓子』『はじめてのやさしいお菓子』(ともに扶桑社)などがある。 www.foodremedies.jp
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海のへんな生きもの事典 ありえないほねなし | ひとでちゃん(著/文 | イラスト), ワタナベ ケンイチ(イラスト)
¥1,760
山と溪谷社 2024年 ソフトカバー 160ページ 四六判 縦188mm 横128mm 厚さ14mm - 内容紹介 - ヘンなことってすばらしい! 宇宙人よりも宇宙人な、ほねなしたちの”ありえない”生きざま ”口と肛門が同じ” ”頭から足が生えている” ”体のほとんどが生殖器” ”腕一本から体全体が再生” まさに、ありえない!のオンパレード! 宇宙人より宇宙人な生きもの。それが地球にいる「ほねなし(無脊椎動物)」です。 へんちくりんで姿形も生き方もユニークな海のほねなしたちの魅力を、イラストをまじえてたっぷりとご紹介します。動物界、全34動物門の解説&イラストつき! - 目次 - ■内容 イントロダクション ほとんどの動物はほねなし Part1 ありえない姿形 体がスポンジやガラス/全身ペラッペラ/体の9割以上は「水」/口と肛門が同じ/頭から足が生えている/やわらかいけど筋肉ムキムキ/胴体と脚の太さが同じ/体はほとんど生殖器etc. Part2 ありえない行動 海水を飲むだけでお腹いっぱい/お仕事は日向ぼっこ/食べた生きものの装備を自分のものに/生きづらいときは生体機能を停止/胃を外に出して食事する/ヤバくなったら内臓を捨てて逃げるetc. Part3 ありえない性 生まれてくる子どもが2種類/オス役をめぐるペニスフェンシング/メスの大きさはオスの20倍/あるとき、自分が二つに分裂/6歳になったらみんな女の子に/腕一本から再生できるetc. Part4 ほねなし図鑑 すべてはたった一つの共通祖先から 動物界の系統樹 全34の動物門紹介(イラストつき) エピローグ - 著者プロフィール - ひとでちゃん (ヒトデチャン) (著/文 | イラスト) 1988年 栃木県生まれ。 つくば市を拠点とする自然科学教育普及団体『地球レーベル』代表。 ヒトデ研究者。新潟大学理学部物学科卒業後、ヒトデの研究をすべく東京大学大学院理学系研究科へ進学。 修士課程を卒業し、公益財団法産無脊椎動物研究所に。 退社後、海の生き物の魅力を伝えるための活動を開始。 イベント講師や情報発信、イラストの制作など精力的に行う。 ワタナベ ケンイチ (ワタナベ ケンイチ) (イラスト) 1976年2月18日生まれ。イラストレーター。右利き。 1996年より立花文穂を師事。1999年西瓜糖にて初個展。 2000年HBファイルコンペ藤枝リュウジ大賞受賞。 雑誌、広告、演劇ポスター等のイラストや、絵本、書籍などの装画・挿画を手掛ける。 主な書籍に『暇と退屈の倫理学』國分功一郎/著(太田出版)、『ギケイキ1・2・3』町田康/著(河出書房新社)、『まいにちをよくする500の言葉』松浦弥太郎/著(PHP研究所)など多数。
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鳥が人類を変えた ――世界の歴史をつくった10種類 | スティーヴン・モス, 宇丹 貴代実(翻訳)
¥3,190
河出書房新社 2024年 ハードカバー 340ページ 四六変型判 縦192mm 横132mm 厚さ24mm - 内容紹介 - 神話に最初に登場する鳥、世界一高価な鳥、大戦の流れを変えた鳥、科学の常識を覆した鳥……。身近な種から絶滅した種まで、世界の見方がまったく変わる鳥たちの物語。 創造神話で活躍し、 大戦の流れを決め、 科学の常識を覆す――。 身近な種から、もう会えない種まで、 彼らがいなければ世界は まったく違うものになっていた。 ●本文より 「わたしが選んだ一〇の鳥はどれも、人類の根元的な要素――神話、情報伝達、食べ物と家庭、絶滅、進化、農業、環境保全、政治活動、権力のおごり、気候非常事態――とかかわりを持つ。これらの要素はすべて、わたしたち人間と鳥との、絶えず変化しながら連綿と続く密接な関係と絡みあっているのだ」 ●原題 TEN BIRDS THAT CHANGED THE WORLD(2023年刊) 【目次】 序 第1章 ワタリガラス 神話に登場する最初の鳥 種としての途方もない繁栄 オーディンの神話 世界創造の象徴でありトリックスター 深遠なる知性 文学とワタリガラスの声 千変万化で複雑な性質 迫害からの復活 ロンドン塔の守護者 第2章 ハト 一万年前からの家畜化 なぜ家畜となったのか 大プリニウスからピカソまで 戦時中の伝令として シェール・アミの物語 第二次大戦の流れを変える ハヤブサ駆除部隊 二一世紀もハトは現役 列車に乗るハト 都市の対ハト全面戦争 青い背景に白い鳥 第3章 シチメンチョウ 北アメリカでの繁栄 先住民との歴史 ヨーロッパへの到来 なぜ“ターキー”と呼ばれるのか 愚かで攻撃的? シチメンチョウは食べるな 野生のシチメンチョウを救え 第4章 ドードー ドードーはわずかな事実しか知られていない いつ姿を消したか、その後何が起こったか ドードーは二度失われた 絶滅のイコン 絶滅の最速記録 危機への反撃 同じ道をたどらずにすんだ鳥たち 今日のドードー 絶滅から何も学んでいない 第5章 ダーウィンフィンチ類 流動的で変化しやすい種 フィンチ神話の起源 ダーウィンの理論を証明する実例 偽りの物語 目の前で生じた進化 進化の実例はフィンチだけではない 分類体系をひっくり返す 欧米の先入観を葬り去る フィンチたちの運命 第6章 グアナイウ 世界一高価な鳥 鳥の糞が生んだ富 グアノと先住民 完璧な解決策 グアノ景気の終わり 中国人労働者の悲惨な境遇 海鳥が直面する脅威 農業の劇的な変化 ほんとうの遺産 第7章 ユキコサギ プルーム狩り マリー・アントワネットとダチョウの羽根 あるハンターの改心 女性グループによる戦い 流行の変化 婦人参政権運動とプルーム貿易反対運動 保護運動の世紀 殉死のあとで 環境保全の成功物語 第8章 ハクトウワシ 北アメリカ最大の猛禽 アメリカの象徴 古代帝国の象徴 神聖ローマ帝国の象徴 第三帝国の象徴 右向きのワシ ワシとドナルド・トランプ 第9章 スズメ スズメ撲滅運動の証人 北京のスズメ虐殺 反対の声をあげた科学者たち 史上最大の人災 傲慢さと無知がもたらした戦い オーストラリアの砂漠での戦い “エミュー大戦争”の敗北 世界全体でスズメが減少している 飢饉は自然災害ではない 自然を征服できるという毛沢東の妄想 同じ悲劇がすでに起きている 第10章 コウテイペンギン 厳冬期の南極で子育てをする 気候変動による“準絶滅” 世界最悪の旅 渡り鳥も気候変動の犠牲者に 留まるべきか、去るべきか 気候危機の影響をうける鳥はほかにもいる 土地利用の変化 よい報せと悪い報せ 謝辞 訳者あとがき 注釈 索引
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作家とけもの | 野村 麻里
¥2,200
平凡社 2024年 240ページ 四六判 - 内容紹介 - 人と動物の間で重ねられてきた愛憎相半ばする魂の交歓や、剥き出しの命との対決を、作家の視線から物語った随想アンソロジー。
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キツネを飼いならす 知られざる生物学者と驚くべき家畜化実験の物語 | リー・アラン・ダガトキン, リュドミラ・トルート, 高里ひろ(翻訳)
¥2,640
青土社 2023年 240ページ 四六判 - 内容紹介 - キツネは犬になれるか? シベリアの奥深くに、尾を振り、耳が垂れている、友好的で従順な動物がいる。しかし、外見に反して彼らは犬ではなく、キツネである。これは、何千年もの進化をわずか数十年で再現した史上最も驚くべき繁殖実験の成果だった。本書は科学者たちの驚くべき物語を描くのと同時に、時間を超えて人間と動物を結びつけてきた深い絆を讃える。
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生きものハイウェイ | 佐々木洋, 中村一般(イラスト)
¥1,760
雷鳥社 2023年 ソフトカバー 208ページ 四六判 - 内容紹介 - 地図にはないけど奥深い、縦横無尽に広がる「生き物の通り道」。 生き物ハイウェイとは、生き物の通り道のこと。この本では、私たちの身近な場所に張り巡らされた「生き物ハイウェイ」を、10のフィールドに分けて紹介します。さらに、そこから焦点をより近づけて、電柱・道路標識・プランターの下・中央分離帯・墓石・朽木の中・ドングリ・郵便受け・セーターなど、それぞれのユニークなハイウェイコースを探します。生き物は、昆虫、爬虫類、鳥、魚、哺乳類など、さまざまなタイプが登場。 著者は、30年以上自然観察を続けてきた佐々木洋さん。その経験を活かして、生き物の通り道はもちろん、特徴・出没ポイント・観察時期・名前の由来なども、豊富な知識と雑学を織り交ぜながらユーモアたっぷりに解説。そこに何かが動いているような気配の漂う、中村一般さんのイラストと合わせて、ぜひお楽しみください。 「この世は、私たち人間だけのものではない。無数とも思える人間以外の生き物も暮らしている。そして、それらの多くは、こちらから遠くまで探しに行かなくても、私たちと、時間と空間を共有しているものなのだ。」(─はじめにより) 目次 1章 住宅街【電線はハクビシンにとっての「けもの道」】 2章 幼稚園の園庭【哺乳類の「登園路」で持ち去られる上履き】 3章 ビル街【自動ドアを通過するSF的ツバメの出現】 4章 寺社の境内【不気味な鳴き声で開幕するムササビのショータイム】 5章 河川敷【地中に広がるモグラのネットワーク】 6章 公園の雑木林【手塚治虫も愛した「オサムシ」の捕まえ方」】 7章 公園の水辺【ヨシの茎に扮する野鳥「ミョウガの妖精」】 8章 大きな道路【世界戦略を企てるトンボのワールドツアー】 9章 大きな橋【辛抱強く待てば見られる「ボラ・ジャンプ」】 10章 番外編 【こんなところに道がある!】 おまけ 執筆中に聞いていた音楽 前書きなど 私は、生き物の通り道のことを「生き物ハイウェイ」と呼んでいる。それは、私たちが生活しているすぐそばに、まるで毛細血管のようにして張り巡らされている。ときには私たちが着るセーターや、郵便受けの中にまで道がある。私たちにとって、そこはハイウェイとは呼べないかもしれない。しかし、生き物にとっては立派な「ハイウェイコース」なのだ。 本書では、私たちが毎日のように目にしている場所に、生き物の通り道がたくさん広がっていることを知ってもらったり、その世界を想像してもらったりすることを最大の目的としている。 「ここに生き物の道があるかもしれないな」と、ぜひ外に意識を向けてみてほしい。バスを待つ10分間、駅の改札口で人を待つ20分間、渋滞中に車内で過ごす30分間などが、きっと愉快なひとときに変わるはずだ。スマートフォンから目を離して空を眺めてみるだけでも、たくさんの発見がある。通勤の途中でも、ショッピングのさなかでも、緑地や歩道などで立ち止まり、意識してまわりを眺めてみると、ここにも、あそこにも、生き物の通り道があるものだ。そして、眺めている間にも、きっと昆虫や野鳥などが通るだろう。 わたしは、自然観察ほど多くの人々が一生続けられる楽しみは、そう多くないと思っている。たとえ仕事に忙殺されていても、歳をとって足腰が弱くなっても、場合によっては病院に入院しても、基本的にはできることなのだ。 「生き物ハイウェイ」の存在を感じることをきっかけに、そして人生の楽しみのひとつに、ぜひ日々の自然観察を加えていただけたら嬉しい。この世は、まさに、ワンダーランドなのだ。 版元から一言 30年以上自然観察者として解説を続け、NHKの『ダーウィンが来た!』や「大河ドラマ生物考証者」としても活躍中の著者が、私たちの身近な場所に張り巡らされた「生き物の通り道」を10のフィールドに分けて紹介します。普段見慣れている景色の中に、生き物の道がたくさんあることを知ると、驚くと同時に外へ向ける意識が変わります。人間にとっては汚い場所の「ゴミ置き場」も、例えばネズミやカラスにとっては大事な道。神社にある「手水舎」や「大木」も、小さな虫やムササビなどの通り道になっているのです。オフィスの窓や壁にだって、道があります。今は、皆スマートフォンを見ながら歩いていることが多い時代。でも、顔をあげて空を眺めてみるだけでも、そこにはたくさんの生きもの達が通っているのです。目線を外に向けて、各場所で一生懸命に生きている生きものたちの世界を知ると、少し優しい気持ちが芽生えるかもしれません。 また、今回イラストは中村一般さん(イラストレーター・漫画家)に、10章分の場所をそれぞれ描いて頂きました。緻密な絵を見ると、思わず生きものの気配を感じます。佐々木さんのユニークな視点とコミカルな文章、そして中村さんの世界観溢れるイラストとともに、「生きものハイウェイ」を是非お楽しみいただければ幸いです。 - 著者プロフィール - 佐々木洋 (ササキヒロシ) (著/文) プロ・ナチュラリスト®️。東京都出身、在住。プロフェッショナルの自然解説者として「自然の大切さやおもしろさを、多くの人々と分かち合い、そのことを通じて自然を守っていきたい」という思いのもと、国内外で自然解説を続けている。30年以上にわたり、40万人以上の人々に、自然解説を行う。著書に『都市動物たちの事件簿』(NTT出版)、『ぼくらは みんな 生きている』(講談社)、『きみのすむまちではっけん! となりの「ミステリー生物」ずかん』(時事通信社)など多数。NHKテレビ『ダーウィンが来た!』など出演。BBC(英国放送協会)動物番組アドバイザー。NHK大河ドラマ生物考証者。 中村一般 (ナカムライッパン) (イラスト) イラストレーター。1995年東京都出身、在住。書籍の装画や漫画の執筆を中心に活動中。イラストレーション青山塾修了。漫画著書に『僕のちっぽけな人生を誰にも渡さないんだ』(シカク出版)、『ゆうれい犬と街散歩』(トゥーヴァージンズ)、作品集に『忘れたくない風景』(玄光社)。現在月刊漫画雑誌「ゲッサン」(小学館)にて『えをかくふたり』連載中。
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クジラのまち 太地を語る 移民、ゴンドウ、南氷洋 | 赤嶺 淳
¥2,200
英明企画編集 2023年 ソフトカバー 352ページ 四六判 縦188mm 横128mm 厚さ19mm - 内容紹介 - 捕鯨問題はすでに「捕る/捕らない」、「食べる/食べない」という単純な二項対立を超えて、科学や政治、倫理など、多様な問題が複雑に絡まりあった“捕鯨問題群”を形成するに至っている。 本書では、漁師、ペンション経営者、海産物販売業者など、「クジラのまち・太地」を愛し、誇りとする8名の生活史の「聞き書き」を軸に、従来は語られてこなかった太地の姿を提示。 鯨食・捕鯨をめぐってすれ違うまなざしの交差点を探り、複数の視点で“捕鯨問題群”に向きあい、広くオープンに語りあう環境の構築をめざす一冊。 ◆目次 ●太地をひらく………赤嶺 淳 ■第Ⅰ部 太地を生きる ●1 南氷洋をおもう ①南氷洋、二五回出漁してるんですよ……網野俊哉さん ②大変な仕事やでぇ……濱田明也さん ③もう海しか知らないもん………小貝佳弘さん ●2 マッコウにあずかる ①足元は油まみれ……山下憲一さん ②あ~、腹ラーセンや……世古忠子さん ●3 太地をつなぐ ①舌は覚えているからね……久世滋子さん ②慣れ、慣れ、慣れ。……小畑美由紀さん ③なんでゴンドウしかいわんのか……由谷恭兵さん ■第Ⅱ部 太地を解く ●すれちがうまなざし──個人史とグローバルヒストリーの交差点で……赤嶺 淳 ●かくれた主役──ゴンドウと歩む太地の捕鯨文化……ジェイ・アラバスター ■第Ⅲ部 太地を訊く ●幾重もの共同と協働──太地町プロジェクトをふりかえって……辛 承理 ●太地にかかわる──あとがきにかえて………赤嶺 淳 - 版元から一言 - 『クジラのまち 太地を語る──移民、ゴンドウ、南氷洋』は、南氷洋での捕鯨の日々に思いをはせ、マッコウクジラが暮らしにもたらした恵みに感謝し、太地に誇りをもって、その歴史をつないで生きる8名の人びとの生活史を中心に、「クジラのまち・太地」についての語りと論考によって、捕鯨問題を解き・ひらく一冊です。 - 著者プロフィール - 赤嶺 淳 (アカミネ ジュン) (著/文 | 編集) 1967年大分県うまれ。一橋大学大学院社会学研究科教授。専門は食生活誌学、食生活史研究。人間による環境利用の歴史をあきらかにするため、水産物の生産から加工、消費までのサプライチェーンの発展過程に着目し、「食からみた社会」、「社会のなかの食」の変容過程をあとづけてきた。目下の関心は、マーガリンの主原料として20世紀初頭に創発した鯨油や大豆油、パーム油などの「油脂間競争」120年の絡まりあいの解明。おもな著作に『ナマコを歩く』(新泉社、2010年)、『鯨を生きる』(吉川弘文館、2017年)、「ノルウェーにおける沿岸小型捕鯨の歴史と変容」(『北海道立北方民族博物館紀要』29号、2020年)、「日本近代捕鯨史・序説」(『国立民族学博物館研究報告』47巻3号、2023年)など。
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世界を変えた100の化石 新装版|ポール・D・テイラー, アーロン・オデア, 真鍋 真(監修), 的場 知之(翻訳)
¥1,980
エクスナレッジ 2022年 ソフトカバー 352ページ 四六変型判 縦180mm 横128mm 厚さ23mm - 内容紹介 - イギリス・大英自然史博物館で大人気を博した展覧会が 書籍になって日本上陸! 新たな情報と化石の和名表記を加た <よりわかりやすい新装版> 始祖鳥やティラノサウルスなど誰もが知る生物の化石だけでなく 光合成の痕跡、恐竜の卵、サメの糞、火山灰に埋もれた足跡など当時の状況を語る化石も網羅。 まだ知らなかった化石に出会える、至極の一冊。 地質年表、一部復元図付き。 目次 【掲載化石一例】 第1章:先カンブリア時代 [エイペックス・チャート] 最古の化石は生物か? [ストロマトライト] 大酸化事変が生んだ生命体 [中国・陡山沱の化石] 謎に満ちた胚etc. 第2章:古生代 [アノマロカリス] カンブリア爆発で生まれた「奇妙なエビ」 [ハルキゲニア] 陸に上がり、生き延びたムシ [キンクタン] 初期の棘皮動物 [オルソケラス] オルドビス紀の捕食者の王 [ウミユリとプラティセラス類] 2億年続いた共生関係 [プテリゴトゥス] 巨大かつ獰猛な古代サソリ [クックソニア] 地上を征服した植物 [ケファラスピス] あごのない魚 [コムラ] 天敵を避ける棘とげだらけの三葉虫 [レピドデンドロン] 森が生んだ燃料 [ヘリコプリオン] 渦を巻く歯は、進化も奇抜? [ディメトロドン] セックスアピールか、ソーラーパネルか? [ウミツボミ] 史上最大の大量絶滅 etc. 第3章:中生代 [三畳紀の微小巻貝] 小さいことはいいこと? [キノドン類] 爬虫類から哺乳類へ [メガゾストロドン] 大物のデビューは前途多難 [ムカシトカゲ] 安住の地で今も生息 [グリファエア] 泥に埋まって生きた「悪魔の足の爪」 [プロミクロケラス] 大量死したアンモナイト [首長竜] ネッシーは実在したか? [ネオソレノポラ] 色を残した藻類 [始祖鳥] 鳥類の誕生 [トンボ] 巨大化した昆虫たち [ランフォリンクス] 最初の空飛ぶ脊椎動物、翼竜 [イグアノドン] 「恐竜」と名付けられた生物の歯 [クモ] 琥珀の中のクモと糸と獲物 [アラウカリア] 進化の天才? モンキーパズルの大木 [孔子鳥] 性選択で美しく進化した鳥 [白亜層のカイメン] 微粒子を濾し取る海底ポンプ [ティロキダリス] 軍拡競争の歩みが見えるウニの棘 [トロオドンの巣] 高度な子育ての痕跡 [エドモントサウルス] 極地の冬も生き延びた恐竜 [初期のプラントオパール] 恐竜が食したイネ科植物 [ティラノサウルス・レックス] 伝説の王 [ベレムナイト] K/Pg境界の大量絶滅 [有孔虫] 小さく単純なサバイバー etc. 第4章:新生代 [サメの歯] 化石の由来を示す「癒しの石」 [オニコニクテリス] 空に進出した哺乳類 [オフィオコルディケプス] ゾンビと化したアリの咬み跡 [貨幣石] ピラミッドに残る単細胞生物 [トロフォン] ダーウィンの巻貝 [バシロサウルス] 「トカゲの王」はクジラだった [ゴキブリ] 琥珀の中の止まった時間 [エジプトピテクス] 霊長類の起源 [チャネヤ] 花を咲かせる植物の誕生 [メトララブドトス] 断続平衡論を支持する外肛動物 [プロコンスル] 類人猿に近いか、ヒトに近いか [ディスコグロッスス] 独特の姿に進化したカエル [サメのコプロライト] 螺旋型の糞の化石 [サカマキエゾボラ] 圧倒的に少ない左巻きの貝 [巨大ウォンバット] アボリジニに伝わる怪物_バニップ [グリプトドン] アメリカ大陸間大交差も生き延びた哺乳類 [ラエトリの足跡] 350万年前の灰のなかの3人 [メノルカの小型ヤギ] 島嶼矮小化で生き延びた動物 [ステップマンモス] ヒトと共存したマンモス [ジャイアントモア] 植物に生きた証を遺した鳥 [アクロポラ・ケルヴィコルニス] 絶滅寸前のシカツノサンゴ [ステラーカイギュウ] 虐殺された海の巨獣 [ホモ・ハイデルベルゲンシス] 私たちにいちばん近い祖先? etc.
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種をあやす 在来種野菜と暮らした40年のことば|岩﨑 政利
¥1,870
亜紀書房 2023年 ソフトカバー 180ページ 四六判 縦188mm 横130mm 厚さ14mm - 内容紹介 - 岩﨑さんの農の話は、種と実りと人の暮らしが巡りながら土地に根差すことの喜びを気づかせてくれる。 ──皆川 明(ミナ ペルホネン・デザイナー) * * * 野菜の人生について考えたことは初めてでした。 野菜の一生に寄り添い、野菜と交流し、野菜から学んでいる岩﨑政利さんの言葉は詩人のようです。 野菜には人間と同じように個性があり多様性を失えば絶えていくことを、この本を通して知りました。誇らかに花を咲かせる野菜の姿を見てみたい。日本の風景に野菜の花を取り戻したいと思いました。 人間にとって「種」とは何かを、問いかけてくれるすばらしい哲学書です。 ──田口ランディ(作家) * * * 在来種を守るのに大切な視点は、経済や文化だけでない。 岩﨑さんが語る「人と作物の幸せな関係」というもう一つの視点に、目を開かされた思いです。 ──江頭宏昌(山形大学農学部教授 [植物遺伝資源学 ] ) ---------------------- 〈種継ぎ農家が畑で学んだいのちの哲学〉 長崎・雲仙の肥沃な大地で長年にわたり種採りに情熱を注いできた著者が、まだ見ぬ後継者たち、そして野菜を愛するすべての人に向けて綴った。 ──農家であることの喜び、野菜と種がもたらす人生の醍醐味とは。 ---------------------- 施設園芸で化学肥料を極めた若き日から、有機農業と出合いたどり着いた無肥料・不耕起の在来種野菜づくり。 挫折と孤独、そして大いなる喜びもまた──。 在来種野菜と種に人生を捧げつづける長崎・雲仙の農家が語る唯一無二の種採り哲学。 目次 ◆はじめに 〈 第1章 雑木林が教えてくれた 〉 ■農家になりたくなかった ■最先端の農業を学ぶ ■父とはちがう農業をめざして ■原因不明の体調不良 ■有機農家への転向 ■消費者団体がいたからこそ ■自分がやってきた農業に向き合う ■雑木林が私の師 ■雑木林から見つけた農法 ■それぞれが農法を極める 〈 第2章 野菜の一生 〉 ■種と生きていく ■種を採るという営み ■種も人間と司じ ■種は心を映す鏡 ■在米種とF1種 ■端境期を乗り越える ■野菜の花は美しい ■花を中心とした多様性 ■野菜の大往生 ■種を採ることはひとつの手段 ■手もとにある50種類の種たち 〈 第3章 個性豊かな種たち 〉 ■おいしさが大切 ■種がもつ物語 ■種を受け継ぐ ■さりげない野菜とは ■平家大根のロマン ■野菜を原種の姿へ戻す ■種は宝探し ■種を旅に出そう 〈 第4章 野菜と暮らす 〉 ■野菜の生きる姿に学ぶ農の世界 ■食べてみて初めてわかること ■野菜の手紙 ■種をあやす ■野菜と暮らしていく ■自然を聴いて心(み)る ■ひとりの農民ができること ■人と作物の良い関係 〈 第5章 また、種を蒔く 〉 ■種を100年残すために ■食べてつないでいく ■農業という枠から外れたとしても ■そこにしかない食を求めて ■地域のひとつのモデルとして ■種からはじまる ■次世代へのバトン ◆おわりに - 著者プロフィール - 岩﨑 政利 (イワサキ マサトシ) (著/文) 1950年長崎県雲仙市生まれ。諫早農業高校卒業後、69年に同市吾妻町で家業を継ぎ就農。80年代から有機農薬を営むなかで在来種野菜の自家採種をはじめる。毎年約80品種の野菜を育て、50種近くの種を採る。日本各地に点在するさまざまな在来種の種を託され、消えゆく種を継いでいく営みを40年にわたり続けている。NPO法人「日本有機農業研究会」幹事として種苗部会を担当。「雲仙市有機農業推進ネットワーク」「雲仙市伝統野菜を守り育む会」では代表を務める。2019年よりオーガニックベースが展開する「雲仙たねの学校」で講師を務め、「種市」「種を蒔くデザイン展」等に登壇、種について伝える活動をおこなう。22年、長年の種採りへの取り組みが評価され黄綬褒章を受章。著書に『岩崎さんちの種子採り家庭菜園』(家の光協会)、『つくる、たべる、昔野菜』(共著、新潮社)がある。
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奇想天外な目と光のはなし | 入倉 隆
¥1,980
雷鳥社 2022年 ソフトカバー 216ページ 四六判 - 内容紹介 - 見える世界はこんなに違う! 脳をもたないクラゲ、真っ暗な深海を漂うダイオウイカ、 首を頻繁に動かすフクロウ、ごみ袋を透視するカラス、 岩に固着すると視力を失うフジツボ、彼らはどのようにものを「見て」いる――? 心理学、光学、工学の横断領域にあたる「視覚心理学」を研究する著者が、 光や色の特性、目の仕組み、さらには世界中の動物たちの目の構造や特性についても調べ、 「これは面白い!」と思った話題を掻き集めた、知的好奇心をくすぐる一冊。 ダーウィンを困らせた「目の進化」から、動物たちの「見る・見られる」の攻防戦、 蛍光色や輪郭線が目立って見える「視覚の不思議」まで、“目から鱗”のトピックが凝縮。 ・どうして目は「頭部」に「2つ」ついているの? ・動きの速い動物ほど視力が良い? ・真っ暗な深海に棲む動物にも目があるのはなぜ? ・話せない赤ちゃんの視力検査はどうやるの? ・昼間に強い光を浴びないと夜に冷えやすい? ・人間よりも色覚の多い動物は、より鮮やかな世界を見ている? ・バイオレットライトは目を良くする? ブルーライトは目を悪くする? 生物進化論、視覚心理学、光学をまたいで、 目と光が織りなす奇想天外な世界を旅してみませんか? 目次 まえがき chapter1:進化 01「目」の誕生と進化 02 複眼と単眼で捉える世界 03 複雑なカメラ眼の成り立ち 04 陸上の目、水中の目 05 さまざまな機能をもった動物の目 chapter2:見る・見られる 01 どうして目は頭についているの? 02 どうして目は二つあるの? 03 コミュニケーションに長けた人間の目 04 視野を広げるための工夫 05 動きの速い動物ほど視力が良い? 06 動きの遅い動物の目は退化する? 07 わずかな色の差を見分ける目の仕組み 08 動いているものは目立って見える chapter3:見えない世界 01 紫外線を捉える動物たち 02 人間も紫外線を感じている? 03 赤外線を使って見えないものを見る 04 偏光パターンで太陽の位置を知る 05 光を追うもの、避けるもの 06 発光しておびき寄せる 07 真っ暗な深海に棲む動物にも目がある理由 08 電気を使って捕食する chapter4:どこまで見える? 01 人の視力はどこまで発達するの? 02 見ている世界にだんだん慣れていく 03 どのくらい遠くまで感じられる? 04 どのくらいの速さで感じられる? 05 光の量を調節する瞳孔の形 06 何色まで見分けることができる? 07 見えない色、感じない色 chapter5:感じる光 01 光を色として感じる仕組み 02 構造が作り出す複雑な色 03 光環境に適応する目の仕組み 04 太陽の光が生活リズムを作る 05 光の色や強さで体感温度が変わる 06 光の方向で眩しさが変わる 07 高齢になると光はどのように感じられる? 08 光は目を良くする? 悪くする? 09 色によって変化する味覚 10 目を閉じたら、感じ方はどう変わる? あとがき 参考・引用文献 前書きなど 動物学者でもない私が、なぜ動物たちが見ている視覚世界や目の仕組みについての本を書いたか、疑問に思うことでしょう。私は大学の電気工学科で、光の見え方や感じ方を扱う「視覚心理学」の研究を行う一研究者です。 大学卒業後は、東京の三鷹にある国立研究所で航空灯火について研究をしていました。航空灯火とは、滑走路に設置されている灯火のこと。飛行機に乗ると滑走路で点灯している光を見たことがありますよね、あれです。 夜間や霧でもパイロットが迷うことなく滑走路を見つけて着陸し、真っ直ぐに走行できるのは、灯火が照らし出す経路を目印にしているからです。上空から航空灯火がしっかり見えるかどうかは、多くの人命がかかっているパイロットにとっては最重要事項の一つなので、私たち研究者が明るさは適切か、上空から見て眩しさを感じないかなどを調べて、現場で生かしているのです。 これが縁となり、大学に移ってからは、心理学、光学、工学の横断領域にあたる視覚心理学の研究をするようになりました。 視覚心理学の研究では、不思議なことがたくさん発見されています。一例を挙げると、床や机の上ではなく壁を照らすと、いつもより部屋が広く感じられます。こうした光が与える心理的な効果を探求するうちに、視覚心理学の基礎となる光や色の特性、目の仕組みについても詳しく調べるようになりました。さらには人間の目だけでなく、世界中の動物たちの目の構造や特性についても興味が湧いていったのです。 人は見た目からかなり多くの情報を読み取っています。黄色く熟したバナナがたわわに実っている様子を見たら、「甘くて美味しそう」と思うでしょう。房が緑色だったら、「まだあまり甘くはなさそうだな」と判断して、熟すまで待つはずです。房が茶色っぽく変色していたら、「もう傷んでしまって食べられないかも」と、食べるのを諦めるかもしれません。 人間の目がバナナの色を識別できるのは、ごく当たり前のことのようですが、実はかなり発達した目をもっていないとできないことです。特に人間ほど高度な色彩感覚をもつ動物は、哺乳類でもそれほど多くはありません。 例えば、身近なペットである犬や猫は、色を識別する視細胞の種類が人間よりも少ないため、赤色を見分けることが困難です。血液の色を「赤色」と認識できるのは、哺乳類では霊長類だけだといわれています。 一方、一部の動物たちには、人間の目には見えない光や色が見えています。例えば、花の蜜を吸うモンシロチョウなどの昆虫は「紫外線」を感知することができるため、紫外線を反射する花びらは、きっと人間よりも目立って見えているでしょう。このように、動物のほとんどが、私たちとは異なる世界の中で生きているのです。 さらに、光そのものが私たちの身体に大きな影響を与えることも分かっています。例えば、日中、薄暗い場所で過ごすと、明るい場所で過ごした場合と比べて、夜に寒さを感じやすくなるそうです。よく赤や黄色を「暖色」、青色を「寒色」と呼んだりしますが、実際に光の色や強さによって体感温度が変化する研究結果も報告されています。 本書は、こうした光や目にまつわる不思議でアッと驚く話を紹介しながら、普段、何気なく見ている世界を新しい角度で眺めてもらえたらという思いで書きました。具体的には次のような構成になっています。 chapter1「目の進化」では、簡単な光を感じるだけの器官からどのようにして複雑な目へと進化したのかについて語ります。chapter2「見る・見られる」では、動物の目が捕食者か被食者、動く速度などによりその構造や機能がどのように異なるのか、chapter3「見えない世界」では、太陽光を利用しながら巧みに生き抜く生き物について紹介します。chapter4「どこまで見える?」では、赤ちゃんが成長に合わせて目の機能をどのように発達させていくのか、動物がどこまで色を識別できるのかなどについて、chapter5「感じる光」では、色の見え方や感じ方、光が視覚以外に及ぼす影響について見ていきます。 とにかく私自身が、「これは面白い」と思った話題をたくさん集めてみました。ぜひ、私と一緒に目の不思議な世界を探検してみませんか。 版元から一言 地球に棲む生き物の多くは太陽光の下で暮らしています。光を利用した生物の生存戦略は多岐に渡り、その中の一つに「目」という感覚器官の発達が挙げられます。「目」の作りによって、感知することのできる「光」も違い、また目のつく位置や視力、色覚の違いでも「見える世界」は大きく異なります。紫外線を捉える鳥やチョウ、赤外線を感じるヘビが見ている世界は人間には想像ができません。さらに同じ人間でも、人種によって虹彩の色が違うことで「眩しさ」の感じ方が異なることや、まだ視力が発達していない赤ちゃんや、青色と黒色の区別がつきにくい高齢者が見ている景色も同じではないと考えられます。 この本を通して私たちがふだん「当たり前」に思っている視覚の不思議を再発見するきっかけになればと思います。また「視覚心理学」「光学」を専門にする著者の眼差しによって、目の進化や仕組みの話を「生物学」だけに留めることなく、様々な角度から眺められるようになっている点も見どころです。実際のカバーは普通の黄色ではなく、蛍光黄色を使っているので、鮮やかな発色で目を引きます。 - 著者プロフィール - 入倉 隆 (イリクラ タカシ) (著/文) 芝浦工業大学教授。1956年(昭和31年)香川県生まれ。1979年早稲田大学理工学部電気工学科卒業。運輸省交通安全公害研究所などを経て、2004年より現職。博士(工学)。元照明学会副会長。専門は、視覚心理、照明環境。主な著書に、『脳にきく色 身体にきく色』(日本経済新聞出版社)、『視覚と照明』(裳華房)、『照明ハンドブック 第3版』(オーム社)などがある。
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人間がいなくなった後の自然|カル・フリン, 木高 恵子(翻訳)
¥3,740
草思社 2023年 ハードカバー 400ページ 四六判 - 内容紹介 - 人間が消えれば、自然は回復・新生する―― これはダークツーリズムでも、廃墟趣味でもない、新時代の「環境人文書」である。 サンデー・タイムズベストセラー/ジョン・バロウズ賞受賞/英国王立文学協会オンダーチェ賞最終候補…各方面から大絶賛! 戦争の緩衝地帯、かつての産業の衰退地、放射能汚染地域、災害跡地…人間が見捨てた土地は、 実際にはリセットされた大地で自然が新しい環境として遷移し、地球上のほかのどのエリアとも異なる豊かな場所となっていた。 世界中の荒廃し果てた土地を訪ね、自然の回復・新生の実態を追った、人間中心主義以降の時代の、 環境人文学の最先端を行く野心作。 「二年間かけて、最悪のことが起きてしまった場所を旅した。戦争、原子炉のメルトダウン(炉心溶融)、自然災害、砂漠化、毒化、放射能汚染、経済崩壊に見舞われた風景である。世界の最悪の場所ばかりを次々に並べる本書は暗黒の書というべきかもしれない。しかし実のところ、本書は救済の書なのである……ある場所が見違えるほど変わってしまい、すべての望みが絶たれたように見えるとき、どのようにして別の種類の生命の可能性を育むのだろうか。」 (本書より) ●目次 第一部:人間のいない間に 第一章 荒地:スコットランド、ウエスト・ロージアンのファイブ・シスターズ 第二章 無人地帯:キプロスの緩衝地帯 第三章 旧農地:エストニア、ハリュ 第四章 核の冬:ウクライナ、チョルノービリ 第二部:残る者たち 第五章 荒廃都市:アメリカ合衆国、ミシガン州デトロイト 第六章 無秩序の時代:アメリカ合衆国、ニュージャージー州、パターソン 第三部:長い影 第七章 不自然な淘汰:アメリカ合衆国、スタテンアイランド、アーサー・キル 第八章 禁断の森:フランス、ヴェルダン、ゾーン・ルージュ 第九章 外来種(エイリアン)の侵略:タンザニア、アマニ 第一〇章 ローズコテージへの旅:スコットランド、スウォナ島 第四部:エンドゲーム 第一一章 啓示:モンセラトの首都 プリマス 第一二章 大洪水と砂漠:アメリカ合衆国、カリフォルニア州、ソルトン湖 - 著者プロフィール - カル・フリン (カル フリン) (著/文) 作家・ジャーナリスト。サンデー・タイムズ紙とデイリー・テレグラフ紙の記者であるほか、ザ・ウィーク誌の寄稿編集者でもある。オックスフォードのレディ・マーガレット・ホールで実験心理学の修士号を取得。著書にオーストラリアの植民地問題を扱った「Thicker Than Water」がある。 木高 恵子 (キダカ ケイコ) (翻訳) 淡路島生まれ、淡路島在住のフリーの翻訳家。短大卒業後、子ども英語講師として小学館ホームパルその他で勤務。その後、エステサロンや不動産会社などさまざまな職種を経て翻訳家を目指し、働きながら翻訳学校、インタースクール大阪校に通学し、英日翻訳コースを修了。訳書に『ビーバー: 世界を救う可愛いすぎる生物』(草思社)がある。
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虫めづる美術家たち | 芸術新聞社
¥2,750
芸術新聞社 2023年 ハードカバー 164ページ A5変型判 - 内容紹介 - 虫好きの虫好きによる虫好きのための作品集、爆誕。 石彫や木彫、自在置物、木象嵌、竹細工、日本画などジャンルの垣根を越えて、 虫をモチーフに選んだ型破りな美術家20名が大集結! 昆虫学者・丸山宗利氏によるワンポイント解説も掲載! ▼掲載作家 宇田川誉仁、ウチダリナ、大竹亮峯、奥村巴菜、小島久典、 小島康加、小橋順明、小松孝英、齋藤徳幸、佐藤正和重孝、 新野洋、つのだゆき、外山諒、春田幸彦、樋口明宏、 福井敬貴、福田亨、堀貴春、満田晴穂、牟田陽日 ▼鼎談 虫を求めて美術史探訪 佐藤正和重孝×満田晴穂×福井敬貴 理想の蝶を追い求めて 外山諒×福田亨×工藤誠也 ▼コラム 昆虫×美術の最前線で何が起きたのか 下川拓郎 日本美術に描かれた虫たち 安村敏信
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絶滅へむかう鳥たち 絡まり合う生命と喪失の物語 | トム・ヴァン・ドゥーレン, 西尾義人(翻訳)
¥2,640
青土社 2023年 ハードカバー 288ページ 四六判 - 内容紹介 - 一つの種が絶滅するとはどういうことか。ダナ・ハラウェイ氏、マーク・ベコフ氏推薦。 絶滅とはある特定の種の最後の一個体が死ぬことを意味するのではない。絶滅はそのはるか前からなだらかに、しかし着実にはじまっているのだ。絶滅の過程にいる種と人間はいかなる関係が結べるのか。消えゆく種に配慮するとはどういうことか。絶滅の過程で人間が負いうる義務とは何か。すでに多くのことが語られてきた絶滅をめぐる問題を、絶滅にむかう五種の鳥たちの生から問い直す。解説・近藤祉秋
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抵抗する動物たち グローバル資本主義時代の種を超えた連帯 | サラット・コリング, 井上太一(翻訳)
¥3,520
青土社 2023年 ハードカバー 352ページ 四六判 - 内容紹介 - 動物たちの〈声〉を聞く なぜ動物たちは人間に抵抗するのか、いかに抵抗するのか、何のために抵抗するのか――これらの問いを分析することで、動物たちの抵抗を政治的・社会的文脈に位置付け、その背景にある構造的不正を明るみに出す。自由を求め人間社会の既成秩序を揺さぶる行為主体としての動物たちの声を聞く、ポスト・ヒューマン時代の動物論。
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アリたちの美しい建築 | ウォルター・R・チンケル, 西尾義人(翻訳)
¥3,300
青土社 2022年 ハードカバー 320ページ 四六判 - 内容紹介 - 「アリの巣」のすべて 普段は見ることができない私たちの足下に広がっているアリたちの複雑で美しい建築。最初にアリの巣を研究するために考案した独創的な方法――巣を金属などで型取り、それらを掘削する方法――を説明し、アリの巣の部屋を丁寧に観察し、巣がどのように作られ、コロニー全体がどのように機能しているかを明らかにする。また、巣の構造は種によってどのように異なるのか? アリの巣に「設計図」はあるのか? などの疑問を掘り下げながら、地球上で最も成功した生き物についての博物学的知識と、科学的発見を提供する。
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たぬきの本 里山から街角まで|村田 哲郎, 中村 沙絵, 南 宗明, 上保 利樹, 萩野 賢一
¥2,420
共和国 2023年 ソフトカバー 256ページ 菊変型判 縦188mm 横150mm 厚さ17mm - 内容紹介 - 動物? 置物? 化け物!? 民話や童謡に登場するなど、古くから私たちに身近な動物、たぬき。そんなたぬきの不思議な魅力に引きこまれた5人の人間たちが、独自の視点でその魅力を語り尽くします。 動物園での定点観察、子だぬきの飼育に奮闘する日々、信楽たぬきの謎、たぬきのイメージの変遷や日本と韓国の比較など、全ページにあふれる「たぬき愛」。新旧の「日本たぬき学会」会長による対談も収録し、写真や図表、イラストもふんだんにあしらって、立体的にたぬきの魅力に迫ります! 定価=2200円+悪税 目次 たぬきの魅力とは --- 第1章 動物園のタヌキを撮影しながら考えたこと(中村沙絵) --- 1、今日も動物園にいます 2、タヌキという生きもの、その魅力と生態 3、余剰動物と誤認保護 4、それでもタヌキに会いに行く Column 01 タヌキとアライグマ --- 第2章 タヌキの群れと暮らした男(南 宗明) --- はじめに 1、赤膚山の歴史 2、タヌキとの遭遇 3、タヌキ飼育日記 4、アイちゃんとの生活 5、タヌキと人間の距離 Column 02 タヌキQ&A --- 第3章 街角狸研究序説(村田哲郎) --- 1、街角狸との出会い 2、狸の置き物とは何か――信楽狸の歴史と変遷 3、どんな狸があるのか――信楽狸モデル別解説 4、狸はどこへ向かうのか――街角狸に見る狸と人間の関係 まとめ --- 第4章 信楽タヌキのいるお寺「狸谷山不動院」(上保利樹) --- 1、信楽タヌキと人の関係 2、信楽タヌキが「住み着く」お寺 3、境内の「場」の調査 4、境内のタヌキに関わる「人々」 5、狸谷山不動院はどんな場所? Column 03 酒買い小僧狸とタヌキ --- 第5章 日本のたぬきのイメージと韓国たぬき事情(萩野(文)賢一) --- はじめに 1、日本のたぬき 2、韓国のたぬき 最後に Column 04 おすすめブックリスト --- 「日本たぬき学会」新旧会長対談 狸文化を深めるために(大平正道×村田哲郎) --- あとがき 前書きなど 「たぬきについて思いを巡らせると、その正体は果たして動物なのか、置物なのか、物語に出てくるキャラクターなのか、いつもあいまいになってしまう。むしろそれらが渾然一体となって分離できないところがたぬきの面白さなのだ。とはいっても、それらを網羅した書籍を探そうとしてもなかなか見つからない。 たぬきの本を出版することを提案されたとき、私が真っ先に思ったのは、様々な角度からたぬきを考察する本にしたいということだった。ただ、私個人ではそのような広がりを持った本を書くことはできないので、各ジャンルで多彩な経験を持つ方々にそれぞれ執筆していただくことにした。これができるのが、たぬき好きの良いところで、学問としてたぬきを研究されている方は少ないかもしれないが、無数に存在する動物、置物、キャラクターの中で、なぜかたぬきに魅了されてしまっている人たちのなんともいえない連帯感が存在するのだ。まるで、群れは作らないが、互いに攻撃しあうことなく平和に生活するタヌキの習性のように」 ――あとがきより - 著者プロフィール - 村田 哲郎 (ムラタ テツロウ) (著) 1980年、神奈川県に生まれる。 街角狸マニア「むらたぬき」として街角に置かれた狸の置物を撮り集め、「#街角狸」でSNSにアップしている。世界中に散らばった狸たちをSNS上で一堂に集めるのが夢。 狸をテーマにしたオリジナル曲で、日本タヌキレコード大賞を3度受賞。 2021年度「日本たぬき学会」会長に就任。 中村 沙絵 (ナカムラ サエ) (著) フォトグラファー。 2017年頃より、動物園で暮らす生き物たち、保護猫カフェの猫たちを主に撮影。 2023年現在、屋号「狐狸写館」にてタヌキの写真集やグッズを撮影・企画・制作・販売している。 南 宗明 (ミナミ ムネアキ) (著) 1973年、大阪府に生まれる。 私立高校の社会科教諭を務めるかたわら、赤膚山元窯保存会の一員としてタヌキが暮らす赤膚山の環境保全や窯の普及啓発活動を行なっている。 上保 利樹 (ウワボ リキ) (著) 1995年、神奈川県に生まれる。2018年、慶應義塾大学文学部卒業。 2021年度より、「日本たぬき学会」副会長に就任。現在は、けいおうタヌキ研究所として、SNSを中心に信楽タヌキの情報発信活動を行なっている。 萩野 (文) 賢一 (ハギノ ムン ケンイチ) (著) 1963年、静岡県に生まれる。 1994年、韓国籍取得。現在、韓国国立全南大学校常勤講師。 長年にわたり、韓国の大学や官公庁で日本語や日本文化教育に従事。 訳書に、永川幸樹『人を切らない会社が伸びる』(韓国語版、푸른샘출판사、2001年)など、共著に、일본의 지리(전남대학교출판부、2017年)など多数がある。