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熊になったわたし 人類学者、シベリアで世界の狭間に生きる | ナスターシャ・マルタン, 高野 優(訳), 大石 侑香(解説)
¥2,200
紀伊國屋書店 2025年 ソフトカバー 208ページ 四六判 - 内容紹介 - 熊に顔をかじられ九死に一生を得た人類学者の 変容と再生の軌跡を追ったノンフィクション カムチャツカで先住民族を研究する29歳のフランスの女性人類学者が、ある日、山中で熊に襲われて大けがを負う。その日を境に西洋とシベリアの世界観、人間と獣の世界の境界が崩壊し……スパイの疑いをかけられてロシア情報機関の聴取を受け、たび重なる手術と事件のフラッシュバックに苦しみながらも、身体と心の傷を癒し、熊と出会った意味を人類学者として考えるために、再びカムチャツカの火山のふもとの森に戻ってゆく。 「熊は君を殺したかったわけじゃない。印を付けたかったんだよ。 今、君はミエトゥカ、二つの世界の間で生きる者になった」(本書より) *ミエトゥカ:エヴェンの言葉で「熊に印をつけられた者」。熊と出会って生き延びた者は、半分人間で半分熊であると考えられている。 【18か国で刊行、フランスで11万部のベストセラー!】 【ジョゼフ・ケッセル賞、フランソワ・ソメール賞、マッコルラン賞受賞!】 - 著者プロフィール - ナスターシャ・マルタン (マルタン ナスターシャ) (著) 【著者】ナスターシャ・マルタン(Nastassja Martin) 1986年生まれ。アラスカとカムチャツカの先住民族を研究対象とするフランスの人類学者。フィリップ・デスコーラの指導のもと、パリの社会科学高等研究院(EHESS)で博士号を取得する。Les âmes sauvages: Face à l'Occident, la résistance d'un peuple d'Alaska(2016)でアカデミーフランセーズのルイ・カステックス賞を受賞した。マイク・マギッドソンと共同監督でドキュメンタリー「トヴァヤン」を制作。 高野 優 (タカノ ユウ) (訳) 【訳者】高野 優 フランス語翻訳家。ヴェルヌ『八十日間世界一周』『地底旅行』など訳書多数。 大石 侑香 (オオイシ ユウカ) (解説) 【解説者】大石侑香 神戸大学大学院国際文化学研究科准教授。著書に『シベリア森林の民族誌』など。
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つまり“生きづらい”ってなんなのさ? | 桜林 直子
¥1,815
光文社 2025年 ソフトカバー 296ページ 四六変型判 縦188mm 横130mm 厚さ21mm - 内容紹介 - なんでだろう、わたしだけ? “生きづらい”ことはたしかだけど、どうしてなのかはよくわからないし、どうすればいいのか誰も教えてくれない……。ひとりで考えてもわからないから、専門家の方たちにいろいろな角度から“生きづらさ”を見つめてもらいました。星野概念(精神科医)、磯野真穂(文化人類学者)、東畑開人(臨床心理士)、石井ゆかり(ライター)、武田砂鉄(ラジオパーソナリティ・ライター)。
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ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる | 小川 公代
¥1,100
岩波書店 2025年 岩波新書 ソフトカバー 302ページ 新書判 縦173mm 横107mm 厚さ12mm - 内容紹介 - 強者が押しつける「正しさ」と暴力や分断がはびこる現代社会。そこで置き去りにされているのは、尊厳を踏みにじられた人々が紡ぐ〈小さな物語〉――恐ろしい怪物の物語として知られる『フランケンシュタイン』を、10のテーマを通して多様な作品群と縫い合わせ、読む者をケアの本質へと誘う。想像力を解き放つ文学論。 - 目次 - はじめに 1 戦 争 『進撃の巨人』『三ギニー』 1 「壁」を乗り越えて――小さな物語へ 2 アウトサイダーの女性たち 3 『フランケンシュタイン』――生の平等を問う 2 論破と対話 『もうひとつの声で』『バービー』『バタードウーマン』 『バグダードのフランケンシュタイン』 1 関係性を結んで対話する 2 対話と共話 3 ヴィクターがSNSを使えたなら 4 『バグダードのフランケンシュタイン』 3 親ガチャ 『親ガチャの哲学』『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』『波』 『山上徹也と日本の「失われた30 年 」 』 『SPY×FAMILY』『キン肉マン』 1 共同体幻想を打ち砕く人間の流動性 2 「これからの時間」を生きるために 3 「無敵の人」としてのクリーチャー 4 ジークの反出生主義とアーニャの反・反出生主義 4 マンスプレイニング 『哀れなるものたち』『吸血鬼ドラキュラ』 1 “声”とは何か 2 エドワード・トレローニーの誹謗中傷 3 『哀れなるものたち』と女性たちの声 4 愛と自由について語る 5 レイシズム 『ウォッチメン』「オジマンディアス」 1 レイシズムとは何か 2 『ウォッチメン』は何をケアするか 3 タルサ暴動を語り直す 4 『フランケンシュタイン』におけるレイシズム批判 6 インターセクショナリティ 『カラーパープル』 1 インターセクショナリティとは何か 2 “声”を獲得していく物語 3 『フランケンシュタイン』のインターセクショナリティ 7 愛 『ワンダー・ウーマン』『もう一人、誰かを好きになったとき』 『鬼滅の刃』『偽姉妹』 1 ゼロサム的な恋愛に抗して 2 ポリアモリーとは 3 メアリ・シェリーの愛の実践 8 エコロジー 『優しい語り手』『オーランドー』『センス・オブ・ワンダー』 1 エコロジー運動の黎明期 2 ワーズワスからウルフまで 3 カーソンの『センス・オブ・ワンダー』 9 ケアの倫理 『虎に翼』『ダロウェイ夫人』 1 〈ケアの倫理〉とは何か――『虎に翼』とケア 2 弱者の「声」に耳を澄ませる 3 『フランケンシュタイン』に描かれるケアの倫理 10 アンチ・ヒーロー 『僕のヒーローアカデミア』『外套』 『「性格が悪い」とはどういうことか』『ベル・ジャー』 1 アンチ・ヒーローとは 2 “ギフテッド”の功罪 3 なぜトガヒミコはヴィランになったのか 4 ロマン主義時代の反逆者たち 参考文献一覧 あとがき - 著者プロフィール - 小川 公代 (オガワ キミヨ) (著) 1972年和歌山県生まれ.上智大学外国語学部教授.ケンブリッジ大学政治社会学部卒業.グラスゴー大学博士課程修了(Ph.D.) 専門―ロマン主義文学,および医学史 著書 『ケアの倫理とエンパワメント』 『ケアする惑星』『翔ぶ女たち』(講談社) 『世界文学をケアで読み解く』(朝日新聞出版) 『ゴシックと身体――想像力と解放の英文学』(松柏社)など 訳書 『エアスイミング』(シャーロット・ジョーンズ著,幻戯書房) 『メアリ・シェリー――『フランケンシュタイン』から〈共感の共同体〉へ』(シャーロット・ゴードン著,白水社)
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エレベーターのボタンを全部押さないでください | 川内 有緒
¥1,980
ホーム社 2025年 ソフトカバー 256ページ 四六判 縦188mm 横131mm 厚さ18mm - 内容紹介 - いつも広い世界を見せてくれるノンフィクション作家・川内有緒、初のエッセイ集。 『パリでメシを食う。』でデビューし、『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』で「Yahoo! ニュース・恂{屋大賞ノンフィクション本大賞」を受賞した川内有緒が、連載していた日経新聞、雑誌「ひととき」など、さまざまな媒体に寄稿したエッセイをセレクトして収録。 メキシコの走る民族、飼っていた2匹の個性的な猫、大反響を巻き起こした「荒れた海で愛を叫ぶ」……。海外での驚くべき旅や出会い、日常に潜む冒険、死生観などを綴り、読者を新しい場所へ誘う。 ユーモラスで味わい深い文章に、温かな感情が湧き上がる。なぜか一歩を踏み出したくなる川内有緒ならではの一冊。 川内さんは丸腰で荒海に飛び込んでいって、宝物のような出会いをつかみ取ってくる。 この本そのものが、冒険で、旅なのだ。――岸本佐知子(翻訳家) 並外れた行動力と筆致。見たことない球をぶんぶん投げてくる。――こだま(作家・エッセイスト) 【目次より抜粋】 第一章 コスタリカのバスのなかで 夢見る島のハンモック 精霊たちのしわざ 走れ! シエラ・タラウマラ 第二章 エレベーターのボタンを全部押さないでください ブックス海があった頃 二匹の猫 第三章 レモンを置きに京都まで ただ本屋に寄っただけ 向田邦子を追いかけて 太陽の塔と危険な読書 第四章 午前四時の試写室から 天国よりも奇妙な場所 女にも名前はある 初めての家出記念日 第五章 声枯れるまで叫ぼう 深夜の奇妙な演奏会 画面の中の孤島 ママ、パスポートはどこ? 冒険家になる人生とならない人生 第六章 未完成な人生に花束を 曇り空の流星観測会 心臓の音を保存する島 アイラブユーと言われたい 荒れた海で愛を叫ぶ 【著者プロフィール】 川内有緒 (かわうちありお) ノンフィクション作家。1972年東京都生まれ。日本大学芸術学部卒業。米国ジョージタウン大学大学院で中南米地域研究学修士号を取得。アメリカ、日本、フランスにて、国際協力分野で12年間働く。2010年以降、東京を拠点に執筆活動。『バウルを探して 地球の片隅に伝わる秘密の歌』で新田次郎文学賞、『空をゆく巨人』で開高健ノンフィクション賞、『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』でYahoo! ニュース|本屋大賞ノンフィクション本大賞を受賞。ドキュメンタリー映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』の共同監督を務める。「生まれ変わったら冒険家になりたい」が口癖。
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をとめよ素晴らしき人生を得よ 女人短歌のレジスタンス | 瀬戸 夏子
¥2,090
柏書房 2025年 ハードカバー 256ページ 四六判 - 内容紹介 - 注目を集めたウェブ連載に、 書き下ろしを加えた待望の書籍化。 語られてこなかった女性歌人たちのレジスタンスを、 現代によみがえらせる。 『はつなつみずうみ分光器』の著者が挑む、 女たちの群像伝記エッセイ。 * * * 「きちんと目を向けさえすれば、ちゃんとわかることなのだった。 彼女たちの存在も、彼女たちの歌の価値も。」 ――本書「はじめに」より 1949年、女性だけの短歌結社「女人短歌会」と歌誌「女人短歌」が誕生した。 戦後短歌において独自の場を築き、数多くの才能を送り出してきたにもかかわらず、 彼女たちの活動は十分に顧みられてこなかった。 短歌をはじめ、さまざまな表現領域に光を当ててきた著者が、 男性優位の世界に抗いながら独創的な歌を詠みつづけた女性たちの姿と作品、 知られざるシスターフッドの軌跡を、 時を越えて鮮やかに描き出す。 「この本を読むあなたたちへ。 彼女たちの声も歌も、 おそらく未来のあなたたちに捧げられている。 絡みあった複雑な旋律を、 どうか、耳を澄まして聴いてほしい。」 巻末には、登場する女性歌人たちの作品から著者が選出し、 一首評を加えた精選120首のアンソロジーを収録。 装丁:アルビレオ 装画:三岸節子 本文カット:朝倉摂 目次 はじめに 第1章 大西民子と北沢郁子 第2章 片山廣子と「物語の女」 第3章 斎藤史とコンスタンス・マルキエヴィッチ 補章01 アガサ・クリスティーと中島梓 第4章 北見志保子と川上小夜子 第5章 五島美代子と五島ひとみ 第6章 長沢美津と「女人短歌」 補章02 もうひとつの大西民子と北沢郁子、あるいはデーリン・ニグリオファ、ミア・カンキマキ、ケイト・ザンブレノ 第7章 中城ふみ子と中井英夫 第8章 穂積生萩と釈迢空 第9章 河野愛子と「アララギ」 第10章 葛原妙子と森岡貞香 おわりに 付録「をとめよ素晴らしき人生を得よ」アンソロジー 主要参考文献 - 著者プロフィール - 瀬戸 夏子 (セト ナツコ) (著) 1985年、石川県生まれ。歌人、批評家。著書に、歌集『そのなかに心臓をつくって住みなさい』(現代短歌社)『かわいい海とかわいくない海 end.』(書肆侃侃房)、評論集 『現実のクリストファー・ロビン 瀬戸夏子ノート2009-2017』(書肆子午線)、歌集ガイド『はつなつみずうみ分光器 after 2000 現代短歌クロニクル』(左右社)など。
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今日もよく生きた ニューヨーク流、自分の愛で方 | 佐久間 裕美子
¥1,760
光文社 2025年 ソフトカバー 184ページ 四六判 縦188mm 横128mm 厚さ14mm - 内容紹介 - ニューヨークに暮らして約30年。この街で出会った人々から教えてもらい、少しずつ築き上げたセルフケア、セルフラブの道具箱のおかげで、なんとか自分らしく生き抜いてきた。揃えた道具を取り出しては自分という存在を理解すること、許すこと、愛することを身につけるためのすべを、もがきながら習得しようとしてきた著者。呑気に無傷で生きるなんてできない社会の中で、「今日もよく生きた」と自分に言ってあげたくなる一冊。
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ガラスと雪のように言葉が溶ける 在日韓国人三世とルーマニア人の往復書簡 | 尹 雄大, イリナ グリゴレ
¥1,760
大和書房 2025年 ソフトカバー 192ページ 四六判 縦188mm 横130mm 厚さ14mm - 内容紹介 - 注目の人類学者と在日三世ライターが語る! 自分の子供と異国の言語で話す文化人類学者と自国の言葉を話せないライターが、自らルーツと言語、そして言葉で表現できないアイデンティティと身体感覚について語り合う。
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学びのきほん つながりのことば学 | 齋藤 陽道
¥825
NHK出版 2025年 学びのきほん ソフトカバー 128ページ A5判 - 内容紹介 - うまく話すよりも、大事なことがある。 NHKの長寿番組「おかあさんといっしょ」のエンディング曲「きんらきら ぽん」の作詞を担当、手話を言葉として生きる写真家・齋藤陽道さん。手話を禁じられ、心から言葉が離れていった幼少期。手話に出会い、初めて会話の楽しさを知った高校時代。心の底から他者とつながるために写真を撮り続けた日々。「つながり方」を発見していった過程は、他者との関係性に悩む人を後押ししてくれる。言葉が伝わらないことを身にしみて知っているからこそ見出した、「言葉の共有地」「言葉の解像度」「消感動と宿感動」「存在を聴く」などの視点から、安易なノウハウではない、コミュニケーションの「そもそも」論を学ぶ。 はじめに 言葉とことば 1 ことばの共有地 2 心から離れた言葉 3 手話との出会い 4 「見る」と「見えている」 5 まなざしで伝わったもの 6 あなたと私の「共通言語」 7 相手の存在を聴く 8 ことばは深化する 9 言葉の解像度 10 息づく言葉 11 当たり前を見つめ直す 12 一人ひとりが持つ「カタリナ語」 13 「消感動」と「宿感動」 おわりに そして、はじまりに。 - 著者プロフィール - 齋藤 陽道 (サイトウ ハルミチ) (著) 1983年、東京都生まれ。写真家。都立石神井ろう学校卒業。2020年から熊本県在住。2010年、写真新世紀優秀賞受賞。2013年、ワタリウム美術館にて新鋭写真家として異例の大型個展を開催。2014年、日本写真協会新人賞受賞。写真集に『感動』、続編の『感動、』(赤々舎)で木村伊兵衛写真賞最終候補。著書に『異なり記念日』(医学書院)、『声めぐり』(晶文社)、『よっちぼっち 家族四人の四つの人生』(暮しの手帖社)など。2022年に『育児まんが日記 せかいはことば』(ナナロク社)を刊行、NHKEテレ「しゅわわん!」としてアニメ化。同年、NHKEテレ「おかあさんといっしょ」のエンディング曲『きんらきら ぽん』の作詞を担当。写真家、文筆家としてだけでなく、活動の幅を広げている。
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⾳を⽴ててゆで卵を割れなかった | 生湯葉シホ
¥1,870
アノニマ・スタジオ 2025年 ソフトカバー 168ページ 四六判 - 内容紹介 - 様々なウェブ媒体でライティング、取材で実績のある⽣湯葉シホさん。幼少期から現在にか けて不安でたまらなかった⾃⼰の内⾯を、⾷べものの記憶とともにふり返るエッセイ集。繊 細な⼼の機微を捉え、共感を呼ぶ30篇です。 著者プロフィール 生湯葉シホ (ナマユバシホ) (著) 東京在住。フリーランスのライターとして、Web・雑誌を中心にエッセイや取材記事を寄稿している。読売新聞のWebメディア『大手小町』にてエッセイ連載中。趣味はライブに行くことと香水を集めること。生湯葉のほかには豚汁が好き。最近、吹き矢教室に通おうか悩んでいる。
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キリンが文学を聞いたら サバンナで続ける証言現代文芸史70 | 本よみうり堂(編)
¥1,980
書肆侃侃房 2025年 ソフトカバー 208ページ 四六判 - 内容紹介 - 戦後80年、「本よみうり堂」25年、貴重な文芸の証言70 文学的な出来事やベストセラーにまつわるエピソードから、忘れられない小さな話まで。その時、作家や漫画家はどんなことを考え、感じていたのか? 柴田翔、池田理代子、桐野夏生、綿矢りさ、池澤夏樹、村田沙耶香、筒井康隆、黒柳徹子など、1960年代から2010年代に作品が刊行された作家70人の証言をもとに、「本よみうり堂」の記者が綴る文学の記録。 前作『キリンが小説を読んだら サバンナからはじめる現代文学60』(2021)の続編 2025年8月上旬全国書店にて発売。 「本よみうり堂」とは? 毎週日曜の読売新聞朝刊に掲載されている「本を愛する人たち」で作るページ。 小説やコミック・サブカルから、人文書や学術書まで。読書好きにはたまらないワクワクする記事がいっぱい! - 目次 - はじめに 1960~80年代の証言 柴田翔『されど われらが日々―』1964 /池田理代子『ベルサイユのばら』1972/宮本輝『泥の河』1977/椎名誠『さらば国分寺書店のオババ』1979 /島田荘司『占星術殺人事件』1981/北方謙三『弔鐘はるかなり』1981/野谷文昭『蜘蛛女のキス』翻訳1983/島田雅彦『優しいサヨクのための嬉遊曲』1983/浅田彰『構造と力』1983/中沢新一『チベットのモーツァルト』1983/宮田毬栄 文芸誌「海」1984/唯川恵『青春クロスピア』1985/伊藤比呂美『テリトリー論2』1985/高橋源一郎『優雅で感傷的な日本野球』1988 /吉本ばなな『キッチン』1988/北村薫『空飛ぶ馬』1989 1990年代の証言 穂村弘『シンジケート』1990/鈴木光司『リング』1991/湯本香樹美『夏の庭 The Friends』1992/斎藤美奈子『妊娠小説』1994/又吉栄喜『豚の報い』1996/桐野夏生『OUT』1997/阿部和重『インディヴィジュアル・プロジェクション』1997/金石範『火山島』1997/横山秀夫『陰の季節』1998/乙武洋匡『五体不満足』1998/松岡佑子『ハリー・ポッターと賢者の石』翻訳1999 2000年代の証言 片山恭一『世界の中心で、愛をさけぶ』2001/糸井重里『悪人正機』2001/酒井順子『負け犬の遠吠え』2003/綿矢りさ『蹴りたい背中』2003/白岩玄『野ブタ。をプロデュース』2004/佐伯一麦『鉄塔家族』2004/白石昌則『生協の白石さん』2005/亀山郁夫『カラマーゾフの兄弟』新訳2006/美嘉『恋空』2006/劇団ひとり『陰日向に咲く』2006/池澤夏樹『池澤夏樹=個人編集 世界文学全集』2007/楊逸『ワンちゃん』2008/林望『謹訳 源氏物語』2010 2010年代の証言 和合亮一『詩の礫』2011/きむふな『菜食主義者』翻訳2011/伏瀬『転生したらスライムだった件』2013/最果タヒ『死んでしまう系のぼくらに』2014/柳美里『JR上野駅公園口』2014/村田沙耶香『コンビニ人間』2016/若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』2017/柴田元幸『ハックルベリー・フィンの冒けん』新訳2017/角田光代『源氏物語』現代語訳2020/多和田葉子『太陽諸島』2022/谷川俊太郎『にほんの詩集 谷川俊太郎詩集』2022/見城徹『石原慎太郎短編全集Ⅰ・Ⅱ』2021/平野啓一郎『三島由紀夫論』2023/川上弘美『恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ』2023/髙樹のぶ子『小説小野小町 百夜』2023/九段理江『東京都同情塔』2024/矢野優「新潮」2024年5月号2024/松浦寿輝『松浦寿輝全詩集』2024/辻原登『陥穽 陸奥宗光の青春』2024/五木寛之『忘れ得ぬ人 忘れ得ぬ言葉』2025/筒井康隆 映画「敵」2025 戦争をめぐる証言 黒柳徹子『窓ぎわのトットちゃん』1981/青来有一『爆心』2006/奥泉光『神器 軍艦「橿原」殺人事件』2009/澤地久枝『記録 ミッドウェー海戦』1986/李恢成『地上生活者』2005~/志水辰夫『裂けて海峡』1983/阿刀田高『私が作家になった理由』2019/中村稔『私の昭和史』2004/三木卓『砲撃のあとで』1973 おわりに あとがき - 著者プロフィール - 本よみうり堂 (編) 毎週日曜日の読売新聞朝刊に掲載している本のページです。様々な本に関する企画記事を載せたフロントページと、見開き2ページで作られる書評のページからなります。作家や研究者、芸能関係者をはじめ、様々な分野の外部識者を中心とした約20人の方に読書委員に就いていただき、書評の執筆をお願いしています。書評する本を決めるのは、隔週ごとに開かれる読書委員会です。様々な出版社や著者からいただいた献本をもとに、熱く、楽しく、議論を重ね、読者の方々に充実した本選びの参考にしてもらえるように務めています。 委員会の事務局は、文化部の記者の仕事です。本に関する議論を聞くことは、記者にとっても最も勉強になる場です。時々、成長しすぎてキリンやゾウ、ウサギなど本を愛する変わった生きものたちが育ってしまうこともあるようです。 月曜夕刊(東京本社版)には、話題の本の動きを紹介する「本よみうり堂 トレンド館」や、漫画を取り上げる「コミック館」、児童書を扱う「ジュニアワールド」があります。読売新聞オンラインにも「本よみうり堂」のページを設けています。 近年は紙面の企画をもとに、読書ガイドとなるような本も編んでいます。『キリンが小説を読んだらサバンナからはじめる現代文学60』(書肆侃侃房)のほか、岡ノ谷一夫、梯久美子、牧原出さんとの共著『本棚から読む平成史』(河出書房新社)や、沼野充義、松永美穂、阿部公彦さんとの共編『文庫で読む100年の文学』(中公文庫)を刊行しています。
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牛を食べた日 | 千葉貴子(文・写真)
¥1,870
らくだ舎出帆室 2025年 ソフトカバー 176ページ 文庫判 - 内容紹介 - 「奥まった神聖な地」熊野地方、那智大社の裏手に位置する秘境・旧色川村。この地で、長年自給農家を営んできた「そこそこ農園」の外山哲也さん・麻子さんが、牛耕の復活をめざして大事に育ててきた牛を「食べる」ことに決めた。牛を運び、肉にしてもらうまでの困難、その肉をみんなで分かち合い食べた日、そして後日談。その一連の営みを、同じ村に住む千葉貴子が、文章と写真で記録した一冊。 1頭の牛をきっかけに考える、今この時代に動物を殺して食べることその意味。昔ながらの暮らしが色濃く残る中山間地で、いまも、これからも生きていくこと…。 大きな文脈では見えにくい小さな営みから掘り起こす確かな生の手応えは、きっとさまざまな人の思考や生活につながっている。そんな気持ちで作った、らくだ舎出帆室発のルーラル・ノンフィクション。 - 著者プロフィール - 千葉貴子 (チバタカコ) (文・写真) 一九八五年茨城県生まれ。大学卒業後、二〇〇八年に生活協同組合の広報物制作を担う編集制作会社に入社。農・食を中心とした執筆、編集を学ぶ。二〇一六年、独立と同時に和歌山県那智勝浦町色川地区に移住。農・食・環境・地域の四つをテーマに仕事を受託しつつ、夫の智史とともに、週三生活文化複合拠点「らくだ舎」(喫茶室・本屋・図書室・地域商店)を運営しながら、らくだ舎出帆室として出版活動を行っている。
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【バーゲンブック】読書する女たち−フェミニズムの名著は私の人生をどう変えたか | ステファニー・スタール
¥1,000
イーストプレス 2020年 ソフトカバー 351ページ 四六判 定価:1870円 バーゲンブック: 定価よりも値引して販売することのできる新古本です。 (定価のおよそ50%〜70%ほどの価格で販売しています) 新品とはいえ、経年による劣化などが見られる場合もございますので、ご理解の上ご購入くださいませ。 - 内容紹介 - 一冊の本に何度でも出会い直し、人生の糧にできる我々はなんて幸福なんだろう。──松田青子(作家)「私はフェミニストじゃないけど」って前置きにイラっとする人は全員読もう──小川たまか(ライター)育児のため新聞記者の夢を諦め、ライターとして働くステファニーは、果てしなく続く家事と育児と仕事に追われ、閉塞的な日々を過ごす。
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【バーゲンブック】運命の旅 | アルフレート・デーブリーン
¥2,900
河出書房新社 2019年 ハードカバー 396ページ 四六判 定価:5280円 バーゲンブック: 定価よりも値引して販売することのできる新古本です。 (定価のおよそ50%〜70%ほどの価格で販売しています) 新品とはいえ、経年による劣化などが見られる場合もございますので、ご理解の上ご購入くださいませ。 - 内容紹介 - 孤高の作家によるナチス占領下フランスからの脱出記。家族との離散、難民収容所、ハリウッドへの亡命……1933年から48年までの戦火の暮らしを克明に綴った迫真のドキュメント。
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【バーゲンブック】イン・アメリカ | スーザン・ソンタグ
¥2,500
河出書房新社 2016年 ハードカバー 486ページ 四六判 定価:4620円 バーゲンブック: 定価よりも値引して販売することのできる新古本です。 (定価のおよそ50%〜70%ほどの価格で販売しています) 新品とはいえ、経年による劣化などが見られる場合もございますので、ご理解の上ご購入くださいませ。 - 内容紹介 - スーザン・ソンタグ、フィクションの代表作。2000年全米図書賞受賞作。19世紀、ロシアを逃れたポーランド人女優はアメリカに渡り……移民たちによるシェイクスピア劇。
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【バーゲンブック】シンコ・エスキーナス街の罠 | マリオ・バルガス=リョサ
¥1,500
河出書房新社 2019年 ハードカバー 278ページ 四六判 定価:2750円 バーゲンブック: 定価よりも値引して販売することのできる新古本です。 (定価のおよそ50%〜70%ほどの価格で販売しています) 新品とはいえ、経年による劣化などが見られる場合もございますので、ご理解の上ご購入くださいませ。 - 内容紹介 - ノーベル賞作家のサスペンスフルな最新作。テロが吹き荒れる戒厳令下のペルー、リマで、大富豪がゴシップ誌に乱交写真をネタに脅迫される。その背後には国家の恐るべき闇が隠されていた。
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【バーゲンブック】志ん生のいる風景 | 矢野 誠一
¥500
河出書房新社 2019年 ソフトカバー 282ページ 文庫判 定価:902円 バーゲンブック: 定価よりも値引して販売することのできる新古本です。 (定価のおよそ50%〜70%ほどの価格で販売しています) 新品とはいえ、経年による劣化などが見られる場合もございますので、ご理解の上ご購入くださいませ。 - 内容紹介 - 昭和の大名人・志ん生。落語会の仕掛け人として付き合いのあった著者による書き下ろし名著。その強烈な「自我」がもたらす圧倒的な藝の魅力が伝わる。
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【バーゲンブック】戦争と一人の作家−坂口安吾論 | 佐々木 中
¥1,300
河出書房新社 2016年 ソフトカバー 286ページ B6変判 定価:2420円 バーゲンブック: 定価よりも値引して販売することのできる新古本です。 (定価のおよそ50%〜70%ほどの価格で販売しています) 新品とはいえ、経年による劣化などが見られる場合もございますので、ご理解の上ご購入くださいませ。 - 内容紹介 - 安吾を徹底的に読み直すことでその限界をあきらかにしながら、あらゆる安吾論を葬りさり、文学と思想の本質にせまる決定的な論考。
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【バーゲンブック】ネコは言っている、ここで死ぬ定めではないと | 春日 武彦 他
¥1,000
イーストプレス 2021年 ソフトカバー 254ページ 四六判 定価:1760円 バーゲンブック: 定価よりも値引して販売することのできる新古本です。 (定価のおよそ50%〜70%ほどの価格で販売しています) 新品とはいえ、経年による劣化などが見られる場合もございますので、ご理解の上ご購入くださいませ。 - 内容紹介 - 俺たちはどう死ぬのか? 数えきれぬ患者を診察した元・産婦人科医の精神科医と、数えきれぬ短歌を日々読み続ける歌人。万巻の書物を読んだ二人が、大きなモニターとソファのある精神科医の自宅で、猫を相手に語り尽くす、今考えられるもっとも考えなければならない死と生についてのすべてのこと。
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【バーゲンブック】コモンズとしての日本近代文学 | ドミニク・チェン
¥1,500
イーストプレス 2021年 ハードカバー 350ページ A5判 定価:2750円 バーゲンブック: 定価よりも値引して販売することのできる新古本です。 (定価のおよそ50%〜70%ほどの価格で販売しています) 新品とはいえ、経年による劣化などが見られる場合もございますので、ご理解の上ご購入くださいませ。 - 内容紹介 - 日本近代文学は、いまや誰でも今ここでアクセスできる我々の共有財産(コモンズ)である。そこにはまだまだ底知れぬ宝が隠されている。日英仏の文化とITに精通する著者が、独自に編んだ一人文学全集から、今の時代に必要な「未来を作る言葉」を探し出し、読書することの本質をあらためて問う。もう重たい文学全集はいらない。
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【バーゲンブック】しょぼい起業で生きていく 持続発展編 | えらいてんちょう
¥800
イーストプレス 2020年 ソフトカバー 231ページ 四六判 定価:1430円 バーゲンブック: 定価よりも値引して販売することのできる新古本です。 (定価のおよそ50%〜70%ほどの価格で販売しています) 新品とはいえ、経年による劣化などが見られる場合もございますので、ご理解の上ご購入くださいませ。 - 内容紹介 - 内田樹、ふろむだ推薦!!しょぼい起業家たちの成功と失敗に学ぶ、不況・コロナ禍でも自分らしく生きる方法「弱者ベースの起業論・組織論が必要だと思っていたら、えらてんさんが書いてくれました。弱い人間でも愉快に暮らせる社会をつくる知恵が詰め込まれています。」(思想家・内田樹)
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【バーゲンブック】アートの入り口 アメリカ編−美しいもの、世界の歩き方 | 河内 タカ
¥900
太田出版 2016年 ソフトカバー 367ページ B6変判 定価:1980円 バーゲンブック: 定価よりも値引して販売することのできる新古本です。 (定価のおよそ50%〜70%ほどの価格で販売しています) 新品とはいえ、経年による劣化などが見られる場合もございますので、ご理解の上ご購入くださいませ。 - 内容紹介 - 【多少のヤケあり】毎朝流れてくるラジオのような、 気持ちのいいエッセイ集。ありそうでなかった! アメリカの時代だった[二〇世紀アート]がぐんぐんわかる。 絵画も写真も映画も音楽も、数多くの著名なアーティストたちと交流してきた著者と散歩するアートの世界。アンディ・ウォーホル、パティ・スミス、ウィリアム・クライン、ジャクソン・ポロック、ヴィヴィアン・マイヤー……「私のお気に入り」!
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【バーゲンブック】ヨーコ・オノ・レノン全史 | 久井 光司
¥1,900
河出書房新社 2020年 ハードカバー 326ページ 四六判 定価:3520円 バーゲンブック: 定価よりも値引して販売することのできる新古本です。 (定価のおよそ50%〜70%ほどの価格で販売しています) 新品とはいえ、経年による劣化などが見られる場合もございますので、ご理解の上ご購入くださいませ。 - 内容紹介 - 前衛アーティスト、そしてジョン・レノンの妻にして偉大なミュージシャン、今は世界に平和を発信しつづけるオノヨーコの決定版評伝。
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ジブンの世界はジンブンでできている ―わかったことしか書かない哲学者×「研究」に興味がない考古学者×悩めるフィクション研究者― | 梶谷真司, 折茂克哉, 岡田進之介, ジブンジンブン編集部(編)
¥1,980
ジブンジンブン 2025年 ソフトカバー 四六判 - 内容紹介 - こんな「学び」もあったんだ! あなたの世界の見方を変える、人文学の世界へようこそ。 自分は、何に興味があるんだろう? 学びたい気持ちはあるけど、何から手をつけたらいいんだろう? 自分ならではの視点で世界をとらえなおす「人文学」の研究者たちに話を聞いてみたら、寄り道・偶然・紆余曲折だらけの旅路が見えてきた! 進路に迷う中高生のあなたにも、何かを学びたいと思い始めた社会人のあなたにも。読めば明日から「ジブンごと」探しを始めたくなる、まったく新しい「人文学」入門が誕生。三人のはみだし人文系研究者たちの濃厚インタビュー&対談集! ■本書に登場する研究者たち 梶谷真司:わかったことしか書かない哲学者。大学で研究するだけでなく、学校や地域で「共創哲学」に取り組んでいる 折茂克哉:「研究」に興味がない考古学者。大学附属の博物館で、美術・農学・地学などの幅広い展覧会づくりに携わる 岡田進之介:悩めるフィクション研究者。大学院の博士課程で、映画などのフィクションを主な題材に、分析美学を研究 ■もくじ ・まえがき ・第一部 わかったことしか書かない哲学者 授業を取らない学部生時代/シュミッツとの出会いと「分かる」体験/あらゆる分野で初学者だった ほか ・第二部 「研究」に興味がない考古学者 考古学者としてのキャリア/博物館のお仕事/好きなことでは生きていかない ほか ・第三部 哲学者と考古学者がフィクションについて考えてみた 発泡酒と韓国ドラマ/俺の感情を雑に扱うな/「あれ?このつまんない映画、前にも観たな」/無音のサメは怖くない/「かっこいい」と「正しい」は似ている/七年目の新発見「自分、ハイデガー好きじゃなかったんだ」/SF少年、考古学を志す/人文学は一人でできる ほか ・あとがき ・ブックリスト ■ジブンジンブン編集部について 「ジンブン学をジブンごとに」を合言葉に、人文学のおもしろさを発信するプロジェクト。2018年、東京大学在学中に結成。同大学の学園祭で、人文学研究の魅力を紹介する展示「ジブン×ジンブン」を出展し、3日間で1500人を動員。メンバーの大学卒業・就職を経て、2025年から出版社としての活動を本格始動。コンテンツやワークショップを通じて、人文学のエッセンスを日常生活に取り入れる楽しさを伝えている。 - 目次 - ■もくじ ・まえがき ・第一部 わかったことしか書かない哲学者 授業を取らない学部生時代/シュミッツとの出会いと「分かる」体験/あらゆる分野で初学者だった ほか ・第二部 「研究」に興味がない考古学者 考古学者としてのキャリア/博物館のお仕事/好きなことでは生きていかない ほか ・第三部 哲学者と考古学者がフィクションについて考えてみた 発泡酒と韓国ドラマ/俺の感情を雑に扱うな/「あれ?このつまんない映画、前にも観たな」/無音のサメは怖くない/「かっこいい」と「正しい」は似ている/七年目の新発見「自分、ハイデガー好きじゃなかったんだ」/SF少年、考古学を志す/人文学は一人でできる ほか ・あとがき ・ブックリスト - 著者プロフィール - 梶谷真司 (カジタニシンジ) (著) 東京大学大学院総合文化研究科教授。京都大学大学院人間・環境学研究科修了。専門は哲学、医療史、比較文化。近年は学校や企業、地域コミュニティなどで「共に考える場」を作る活動を行い、いろんな人が共同で思考を作り上げていく「共創哲学」という新しいジャンルを追求している。近著に『考えるとはどういうことか 0歳から100歳までの哲学入門』(幻冬舎、二〇一八年)、『書くとはどういうことか 人生を変える文章教室』(飛鳥新社、二〇二二年)、『問うとはどういうことか 人間的に生きるための思考のレッスン』(大和書房、二〇二三年)がある。 折茂克哉 (オリモカツヤ) (著) 一九九三年明治大学文学部史学地理学科考古学専攻卒業。一九九七~一九九九年ロシア科学アカデミーサンクトペテルブルグ物質文化史研究所研究生。二〇〇二年國學院大學大学院文学研究科日本史学専攻考古学コース博士課程後期修了(博士(歴史学))。二〇〇二年六月東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻学術研究支援員、同年十月國學院大學21世紀COEプログラム研究員。二〇〇三年東京大学教養学部美術博物館教務補佐員を経て、二〇〇四年より東京大学大学院総合文化研究科・教養学部駒場博物館に勤務(助教)。専門は博物館学、先史考古学。 岡田進之介 (オカダシンノスケ) (著) 二〇一九年東京大学文学部言語文化学科現代文芸論専修卒業。二〇二一年東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻美学芸術学専修修士課程卒業(修士(文学))。現在同専修博士後期課程所属。二〇二一年十月~二〇二四年三月、国立研究開発法人科学技術振興機構 次世代研究者挑戦的研究プログラムプログラム生。専門は現代英米圏の美学のフィクション論・物語論。 ジブンジンブン編集部 (ジブンジンブンヘンシュウブ) (編) 「ジンブン学をジブンごとに」を合言葉に、人文学のおもしろさを発信するプロジェクト。 2018年、東京大学在学中に結成。同大学の学園祭で、人文学研究の魅力を紹介する展示「ジブン×ジンブン」を出展し、3日間で1500人を動員。 メンバーの大学卒業・就職を経て、出版社としての活動を本格始動。コンテンツやワークショップを通じて、人文学のエッセンスを日常生活に取り入れる楽しさを伝えている。
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スノードーム | 香山 哲
¥2,200
生きのびるブックス 2025年 ソフトカバー 四六判 - 内容紹介 - 考え続けよう。世界を知るために 小説に登場するのは、スノードームの中のオブジェたち。オブジェたちの間に流れた「滅亡の噂」について、話し合い、考え続ける、小さな世界のお話では。「考えるとは何か」「その先に何があるのか」。そんなことに興味がある、すべての人に読んで欲しい1冊です。 - 著者プロフィール - 香山哲 (カヤマ テツ) (著) 漫画やコンピューターゲームやエッセイなどを制作。『香山哲のファウスト1』が2013年に第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査員推薦作品に入選。『心のクウェート』が2017年にアングレーム国際漫画祭オルタナティブ部門にノミネート。不可思議移住エッセイマンガ『ベルリンうわの空』が2021年に『このマンガがすごい! 2021』(宝島社)オトコ編10位にランクイン、第24回文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査員会推薦作品に入選するなど、大きな話題に。著書に漫画の新連載計画を練る過程を描いた『香山哲のプロジェクト発酵記』『レタイトナイト』など。 https://kayamatetsu.com