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口の立つやつが勝つってことでいいのか | 頭木 弘樹
¥1,980
青土社 2024年 ソフトカバー 272ページ 四六判 - 内容紹介 - 思いをうまく言葉にできないほうが、当然なのだ。本当なのだ。 どうしても理路整然とは話せない知人、酔うと後悔ばかり話し出す友人、洗面台で流されかけている小虫、授業中に夫の死を語りつづける先生……。弱いものたちのなかにこそ、陰影のある物語は生まれてくる。『絶望名人カフカの人生論』で知られる文学紹介者による、初のエッセイ集。
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ユリイカ2024年3月臨時増刊号 総特集=92年目の谷川俊太郎
¥2,860
青土社 2024年 ソフトカバー 462ページ - 内容紹介 - いつでも、どこでも、ずっと谷川俊太郎 なぜ谷川俊太郎には一見して批評が似つかわしくないように思われるのか、それは現代を生きる詩人としておそらくもっとも一般に普及した存在だからだろうか、谷川俊太郎を批評しよう、そうあっさり呼びかけるのはもしかしたら谷川俊太郎自身かもしれない、「谷川俊太郎による谷川俊太郎の世界」(『ユリイカ』1973年11月臨時増刊号)が試みられてから50年、谷川俊太郎によるのではなく、谷川俊太郎に向かっていく。92年目の谷川俊太郎。 line2.gif 総特集*92年目の谷川俊太郎 ❖始まり 往復詩 2023.12-2024.01――第二信まで / 伊藤比呂美×谷川俊太郎 ❖谷川俊太郎の世界へ! 世界の谷川俊太郎・谷川俊太郎の世界 / 連東孝子 谷川俊太郎さんのあとに / 藤井貞和 迎えに来ていただけますか……、谷川さん。 / 和合亮一 ❖孤独のコスモロジー 『二十億光年の孤独』――孤独の旅の軌跡 / ディエゴ・マルティーナ 詩人の中のアトム / 田原 勉強すると、谷川俊太郎の言葉が変身する / 小笠原鳥類 青空を見つめて死なない――谷川俊太郎について / 下西風澄 ❖うたのことば 黙想する谷川さん / 小室等 んぱぱ んぽぽ うん うん――「いまここ」をめぐる旅 / 原田郁子 この気もちはなんだろう / 柴田聡子 ❖谷川俊太郎が聞こえる 歌う谷川俊太郎、そのプロテスト / 坪井秀人 校歌の宇宙 / 細馬宏通 扱いやすさの罠の前で / 森山至貴 子どもの詩人・谷川俊太郎 / 周東美材 ❖採録 今更、谷川俊太郎――谷川作品をめぐるシンポジウム / 伊藤比呂美×尾崎真理子×高橋源一郎×マーサ・ナカムラ×四元康祐 ❖谷川俊太郎を再演する 「詩」を書くよりも / 奥山紗英 谷川俊太郎に共振する――シンポジウム「今更、谷川俊太郎」学生パフォーマンス解題 / 廣瀬楽人 ❖詩人と読む 快楽主義者の詩学 / 大崎清夏 谷川俊太郎だけが詩人なのであって、他に詩人なんていないのかもしれない / 岩倉文也 谷川俊太郎と日本語と私 / 佐藤文香 ❖詩論という試論 狂暴な無垢――谷川俊太郎の詩を読む / 鳥居万由実 谷川俊太郎とはなにか / 佐藤雄一 谷川俊太郎の余白に / 久谷雉 詩における時間性をめぐって――わたしの谷川俊太郎論 / 小野絵里華 ❖創作〈1〉 小説による「朝のリレー」 / 福永信 ❖言語学/詩学/文献学 谷川俊太郎の日本語 / 今野真二 グラドゥス・アド・パルナッスム――谷川俊太郎の詩のかたち / 中村三春 リズムと調べ、あるいは音律 / 工藤貴響 谷川俊太郎の詩をどうやって読めばいいか / 加藤邦彦 ❖本に飛び乗る ボート / 奥村門土(モンドくん) 谷川俊太郎さんと出会い直す / 矢萩多聞 「谷川俊太郎 絵本★百貨展」に「百貨店」と「百貨典」 / ゆめのゆき ❖かたちあるもの しずかでにぎやかな絵本 / 寺村摩耶子 メディア装置と谷川俊太郎 / 和田敬 再論・谷川俊太郎とテレビドラマ / 瀬崎圭二 詩に詩を乗せる――『ピーナッツ』と谷川俊太郎 / 三浦知志 宇宙はわらうか――表情制作論としてのキャラクター、絵文字、詩 / 布施琳太郎 ❖創作〈2〉 ゲゲゲの俊太郎――あるいは闇の谷川俊太郎の錬成 / 山田亮太 ❖この国の詩人 谷川俊太郎の愛国詩――ロスト・ジェネレーションの感動 / 田口麻奈 哲学・文学・ヒューマニズム――谷川徹三についてのエッセイ / 山口尚 戦後文学における「励まし」としての谷川俊太郎――大江健三郎を参照項に / 菊間晴子 擦れ違う世界認識――谷川俊太郎と寺山修司 / 堀江秀史 とめどない実験 / 髙山花子 ❖谷川俊太郎から見る 定義とその周縁を解く / 三瓶玲奈 ラジオアイ ポエムアイ カメラアイ / 青柳菜摘 今日も書いている人 / 瀬尾夏美 ❖詩の果て、空の果て 宇宙と地球と私、そして――谷川俊太郎の静かな絶望について / エリス俊子 言葉になっていない言葉へ――意味を壊し生み出す / 西村ユミ 認識絵本の薔薇十字ポイエーシス――谷川俊太郎讃 / 高山宏 抽象の亀裂に現れるリアル / 郡司ペギオ幸夫 ❖93年目に向かって 〈谷川本〉をめぐる / カニエ・ナハ 装丁・レイアウト(目次・扉・見出し)=矢萩多聞
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死んでから俺にはいろんなことがあった | リカルド・アドルフォ, 木下眞穂(翻訳)
¥2,310
書肆侃侃房 2024年 256ページ 四六判 - 内容紹介 - 俺はただ家に帰りたいだけなのに、それがそんなにおかしいか? 郵便配達をしていた俺は故郷の「くに」から逃げてきた。妻のカルラと幼い息子とともに「島」で不法滞在している。買い物をした帰りに乗っていた地下鉄が故障で止まってしまい、右も左もわからない場所で降ろされてしまった一家。なんとか家にたどり着こうとあれこれ画策するが、やることなすことすべてが裏目に出て━━。周囲から存在を認められず、無視され続ける移民の親子は、果たしてどうなるのか? 著者プロフィール リカルド・アドルフォ (著/文) 1974年にアンゴラに生まれるが、アンゴラの独立により幼少時にポルトガルに帰国。2003年に短編集『すべてのチョリソーは焼くためにある』でデビュー。初長編『ミゼー』はポルトガルでベストセラーとなる。『東京は地球より遠く』(2015年)では日本で働く外国人のサラリーマンの目から見たおかしな日本の日常を描いた。同書からは2019年刊の『ポルトガル短篇小説傑作選 よみがえるルーススの声』(現代企画室)に3篇が収録されている。ドラマや映画の脚本の執筆や絵本も発表するほか、広告界でも国際的に活躍している。2012年より東京に在住。 木下眞穂 (キノシタマホ) (翻訳) 上智大学ポルトガル語学科卒。ポルトガル語翻訳家。訳書に『ブリーダ』(パウロ・コエーリョ)、『忘却についての一般論』(ジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザ)、『エルサレム』(ゴンサロ・M・タヴァレス)、『象の旅』(ジョゼ・サラマーゴ)など。『ガルヴェイアスの犬』(ジョゼ・ルイス・ペイショット)で2019年に第5回日本翻訳大賞を受賞。
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キャラメル工場から 佐多稲子傑作短篇集 | 佐多 稲子, 佐久間 文子(編集)
¥968
SOLD OUT
筑摩書房 2024年 ちくま文庫 ソフトカバー 288ページ 文庫判 - 内容紹介 - 少女工員の労働の日々を描く第一作「キャラメル工場から」をはじめ、労働、地下活動、戦争の経験などを描き昭和を駆け抜けた作家、最良の短篇選集。 - 著者プロフィール - 佐多 稲子 (サタ イネコ) (本文) 小説家。1904年、長崎県生まれ。1915年、一家をあげて上京。その後、キャラメル工場の工員、料理屋の女中、日本橋丸善の店員などになる。28年、最初の作品「キャラメル工場から」を発表し、作家として出発する。著書に『私の東京地図』『樹影』(野間文芸賞)、『時に佇つ』(川端康成文学賞)、『夏の栞』(毎日芸術賞)〔以上、すべて講談社文芸文庫〕などがある。1998年没。 佐久間 文子 (サクマ アヤコ) (編集) 1964年、大阪府生まれ。86年、朝日新聞社に入社。文化部、「AERA」、「週刊朝日」などで文芸や出版についての記事を執筆。2009年から11年まで書評欄の編集長を務める。11年に退社しフリーに。著書に『「文藝」戦後文学史』(河出書房新社)、『ツボちゃんの話』(新潮社)がある。「美しい人 佐多稲子の昭和」を藝術新聞社ウェブサイトにて連載。
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百年と一日 | 柴崎 友香
¥792
筑摩書房 2024年 ちくま文庫 ソフトカバー 240ページ 文庫判 - 内容紹介 - 映画館、喫茶店、地下街の噴水広場、島、空港……様々な場所の人間と時間の不思議を描き話題となった新感覚の物語集。一篇を増補。解説 深緑野分 - 著者プロフィール - 柴崎 友香 (シバサキ トモカ) (本文) 1973年大阪生まれ。2000年に第一作『きょうのできごと』を上梓(2004年に映画化)。2007年に『その街の今は』で藝術選奨文部科学大臣新人賞、織田作之助賞大賞、咲くやこの花賞、2010年に『寝ても覚めても』で野間文芸新人賞(2018年に映画化)、2014年『春の庭』で芥川賞を受賞。他の小説作品に『続きと始まり』『待ち遠しい』『千の扉』『パノララ』『わたしがいなかった街で』『ビリジアン』『虹色と幸運』、エッセイに『大阪』(岸政彦との共著)『よう知らんけど日記』など著書多数。
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作家とけもの | 野村 麻里
¥2,200
平凡社 2024年 240ページ 四六判 - 内容紹介 - 人と動物の間で重ねられてきた愛憎相半ばする魂の交歓や、剥き出しの命との対決を、作家の視線から物語った随想アンソロジー。
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東京都同情塔 | 九段 理江
¥1,870
SOLD OUT
新潮社 2024年 144ページ 四六判 縦197mm 横136mm 厚さ15mm - 内容紹介 - 日本人の欺瞞をユーモラスに描いた現代版「バベルの塔」。ザハの国立競技場が完成し、寛容論が浸透したもう一つの日本で、新しい刑務所「シンパシータワートーキョー」が建てられることに。犯罪者に寛容になれない建築家・牧名は、仕事と信条の乖離に苦悩しながら、パワフルに未来を追求する。ゆるふわな言葉と実のない正義の関係を豊かなフロウで暴く、生成AI時代の預言の書。
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三十九階段 | ジョン・バカン, エドワード・ゴーリー(イラスト), 小西 宏(翻訳)
¥1,980
東京創元社 2023年 ソフトカバー 192ページ 四六判 縦194mm 横134mm 厚さ17mm - 内容紹介 - 世界大戦勃発の危機をはらむ陰謀を阻止する唯一の鍵は 「三十九階段」という謎の言葉―― ヒッチコック監督が映画化したスパイ小説史上不朽の名作が カルト的人気を誇るエドワード・ゴーリーの 魅力的なイラストをまとい蘇る! 第一次世界大戦前夜の英国。南アフリカから帰国し、退屈しきっていたスコットランド出身の青年リチャード・ハネーのもとに謎のアメリカ人が来訪する。数日後、彼は死体となって発見された。殺人の容疑をかけられ、追われる身となったハネーだが、ヨーロッパを世界大戦に巻き込む大いなる陰謀を知り、これを阻止すべく立ち上がる。そして追いつ追われつの大冒険に……。 スパイ小説の原点ともいうべき傑作がエドワード・ゴーリーの魅力的なイラスト入りで蘇る。 - 著者プロフィール - ジョン・バカン (ジョンバカン) (著/文) 1875年生まれ。スコットランドの小説家、歴史家、政治家 。大学時代から執筆活動を始める。1901年には弁護士資格を取得している。1915年に本書『三十九階段』を発表。同じ主人公リチャード・ハネーの登場する作品としては『緑のマント』、『三人の人質』がある。第一次世界大戦時には、タイムズの特派員としても活躍した。1927年には議員となり、政治家としてのキャリアも積む。1935年にはカナダ総督となり、在任中の1940年に落馬事故が元で死去。 エドワード・ゴーリー (エドワードゴーリー) (イラスト) 1925年シカゴ生まれ。アメリカの画家、絵本作家。独特の韻を踏んだ文章と、独自のモノクローム線画でユニークな作品を数多く発表し、多くの熱狂的なファンを生み出した。ミステリ・ファンとしても知られている。厖大な作品とミステリアスな人物像については『エドワード・ゴーリーの世界』(濱中利信編)、『どんどん変に… エドワード・ゴーリー インタビュー集成』(カレン・ウィルキン編、小山太一・宮本朋子訳)で知ることができる。2000年、心臓発作のため死去。 小西 宏 (コニシヒロシ) (翻訳) 1929年生まれ。東北大学法学部卒業、一橋大学大学院中退。訳書にベンスン『脱獄九時間目』、チェイス『悪女イヴ』、ガードナー『ビロードの爪』、ブラウン『未来世界から来た男』他多数。1998年死去。
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精選女性随筆集 幸田文 | 幸田 文, 川上 弘美(編集)
¥1,100
文藝春秋 2023年 文春文庫 ソフトカバー 272ページ 文庫判 - 内容紹介 - 女性が選んだ女性の名随筆シリーズ、全巻文庫化スタート! 父・露伴の亡き後に花開いた文才。 稀代の名文家の多面的な魅力が ぎゅっと一冊に! 幸田露伴の娘として生まれ、 父親に『論語』素読から家事全般まで 全てを教わった幸田文。 結婚出産離婚、父の看取りを経て、 文章を発表し始めたのは40歳を過ぎてからだった。 老境に入るまで書かれ続けた、 質量ともに抜きんでた随筆を、 川上弘美が読み込み編み上げた 極上の一冊。 むかしから、日本の女はクールだった! 解説・由里幸子 - 目次 - ぶっ飛んだかっこよさ 川上弘美 第一部:幼き日々から、父の死まで 啐啄 金魚 あしおと あとみよそわか 水 このよがくもん ふじ 春の翳 申し子 平ったい期間 終焉 堅固なるひと はにかみ すがの 第二部:くさぐさのこと むしん おふゆさんの鯖 風の記憶 金魚 午後 知らない顔 二月の味 捨てた男のよさ いのち 午前二時 次女 吹きながし 類人猿 二番手 杉 第三部:週間日記ほか 週間日記 「なやんでいます」の答え 解説 由里幸子 略年譜
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沈没船博士、海の底で歴史の謎を追う | 山舩 晃太郎
¥649
新潮社 2024年 新潮文庫 ソフトカバー 272ページ 文庫判 縦151mm 横106mm 厚さ11mm - 内容紹介 - 最新技術を武器に、謎を追え! なぜか竜骨が見つからないクロアチアの輸送船、水深60mのエーゲ海に沈む沈没船群、ドブ川で2000年間眠り続けた古代船に、正体不明のカリブの「海賊船」。そして、ミクロネシアの海にのこる戦争遺跡――。英語力ゼロで単身渡米、ハンバーガーさえ注文できずに心が折れた青年が、10年かけて憧れの水中考古学者になりました! 深くて魅力的な海底世界へようこそ。
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みどりいせき | 大田 ステファニー 歓人
¥1,870
SOLD OUT
集英社 2024年 216ページ 四六判 縦194mm 横134mm 厚さ18mm - 内容紹介 - 【第47回すばる文学賞受賞作】 【選考委員激賞!】 私の中にある「小説」のイメージや定義を覆してくれた。――金原ひとみさん この青春小説の主役は、語り手でも登場人物でもなく生成されるバイブスそのもの――川上未映子さん (選評より) このままじゃ不登校んなるなぁと思いながら、高2の僕は小学生の時にバッテリーを組んでた一個下の春と再会した。 そしたら一瞬にして、僕は怪しい闇バイトに巻き込まれ始めた……。 でも、見たり聞いたりした世界が全てじゃなくって、その裏には、というか普通の人が合わせるピントの外側にはまったく知らない世界がぼやけて広がってた――。 圧倒的中毒性! 超ド級のデビュー作! ティーンたちの連帯と、不条理な世の中への抵抗を描く第47回すばる文学賞受賞作。 【著者略歴】 大田ステファニー歓人 (おおた・すてふぁにー・かんと) 1995年東京都生まれ。2023年、「みどりいせき」で第47回すばる文学賞受賞。
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気づいたこと、気づかないままのこと | 古賀 及子
¥1,760
シカク出版 2024年 ハードカバー 182ページ 縦190mm - 内容紹介 - 「本の雑誌」が選ぶ2023年上半期ベスト 第2位の著者による初のエッセイ集! きょうだいで大笑いしたこと。 入院、いじめ、札幌旅行。 祖母の植木とリステリン。 子どもたちとの愉快な日々。 クーポン、生協、ねこ先輩。 とりとめなくてくだらない、だからかけがえない記憶を 天性の観察眼と感性で鮮やかに大胆に紡ぎ出す。 日記文学の新鋭として各界が注目する著者、 初の本格エッセイ集。 試し読み→https://note.com/shikakunote/n/neb973a0ef754 【解説・帯コメント 長嶋有(芥川賞・大江賞作家)】 向田邦子や武田百合子に伊丹十三、 僕が名エッセイストのそれと感じる文章がここにあった。 アプリに頼り、ミールキットで多忙な家事をいなしながら心の中だけがずっと豊かな、新しい時代の、待望のエッセイストの誕生である。(一部抜粋) - 目次 - 朝霧装飾 めがねの道 ものが水に溶けるとはどのようになることか 風船のまち 生協のカタログだけがおもしろい 新宿郵便局留 リステリンの泉 抱っこして行かれますか わたしたちのパンプキン 変だと思った俺やお母さんの目が未熟だったのかもしれない ねこからとても遠い せかいの恋人たち 劇薬としての音楽 和菓子を売っていまして のどのたこ取り まさか世界がひとつとは 8人、いまこの瞬間 これほど恋らしい2000円 シングルレバー混合栓 この世のすべては集めなかった 渡り廊下と札幌 卵を割るのが下手になった 窓のそとはあかるい よなかの親子 感動に宿った確かなうるささ 私たちは何でしょう iPhoneを無駄に買う真実の人生 いちじく 次のおとなへ押し上がる 解説 長嶋有 - 著者プロフィール - 古賀及子 (コガチカコ) (著/文) ライター、エッセイスト。1979年東京都生まれ。 2003年よりウェブメディア「デイリーポータルZ」に参加。 2018年よりはてなブログ、noteで日記の公開をはじめる。 初の著書である日記エッセイ『ちょっと踊ったりすぐにかけだす』(素粒社)が、「本の雑誌」が選ぶ2023年上半期ベスト第2位に選出された。
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庭師 散文詩集 | ラビンドラナート・タゴール, 内山眞理子(翻訳)
¥2,200
未知谷 2024年 ハードカバー 157ページ 縦190mm - 内容紹介 - これらは愛と人生をつづる抒情詩であり、ベンガル語からわたし自身が英訳した。英語散文詩集『ギーターンジャリ』に収録した宗教的な作品群よりも前にあらわしたものである。英訳はかならずしも直訳ではなく、抄訳あるいは意訳されている。ラビンドラナート・タゴール (本書「序文」より) *** 西の方からやって来た煉瓦職人とその妻は、煉瓦を焼く窯を作ろうと、土を掘るのに忙しい。 夫婦の小さな娘は、河辺りの船着き場へ行って鍋や食器を洗い、磨いて擦ってはきりのない仕事に精を出す。 小さな娘には丸坊主の幼い弟がいて、褐色の肌は丸裸で、手足は泥だらけだ。弟は姉の後を追って来るが、姉の言いつけを守って土手の上で辛抱強く待っている。 小さな娘は、水を満たした水甕を頭上に抱えて家へ戻る。左手に磨き上げた真鍮の器をぶらさげ、右手で幼い弟を支えてやる。娘は母の小さな召使いとして、こまごまとした家事を律儀にこなす。 ある日のこと、この裸ん坊が両足を投げ出して坐っているのがわたしの目に入った。 姉は水際で、一握りの土を手に、湯呑をぐるぐる回しながら擦っていた。 ほど近いところに柔らかい毛の子羊がいて、草を食んでいた。 子羊は幼い弟のすぐ傍まで来ると、突然メェーと大きな鳴き声をあげた。弟は飛び上がって泣いた。 すると娘は、磨いていた湯呑を放り出して土手を駆け上がった。 片腕に幼い弟を、もう一方の腕に子羊を抱いて、娘はどちらにも優しい愛撫を等しく分け与えた。動物と人の子は、愛の絆で結ばれた。 (詩篇77) *** あなたは誰ですか。今から百年後にわたしの詩を読んでいるあなたは。 この豊かな春の富から花一輪も、彼方の雲に浮かぶ一筋の金色の輝きも、わたしはあなたに贈ることができません。 あなたの扉を開いて外を見てください。 花の咲き匂うあなたの庭から、百年前に消え去った花々の香り高い記憶を集めてください。 かつて生きる喜びが春の朝をうたった、その声が、百年の時を超えてあなたに届いて、あなたが心の喜びのままに感じ取ってくださいますように。 (詩篇85) *** 原書The Gardenerは1913年出版。85篇の散文詩を収録。
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思い出せない思い出たちが僕らを家族にしてくれる | スズキ ナオ
¥1,760
新潮社 2023年 ソフトカバー 224ページ 四六判 縦191mm 横130mm 厚さ18mm - 内容紹介 - 読者のこころの中のあたたかな記憶を呼び起こす、やさしさ満点エッセイ。朝まで歌い続けた祖父の声、夢でしか会えない祖母の感触、旅の夜に聞いた息子の本音――。どんなに近くに暮らしていても、いちばん分からない。だから尋ねてみた。「あの時ってさ……」。知れば知るほど、もっと大好きになるから、家族って不思議だ。なにげなくて愛おしい記憶のかけらを拾い集めた、20のエピソード。
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片山廣子随筆集 ともしい日の記念 | 片山 廣子, 早川 茉莉(編集)
¥990
筑摩書房 2024年 ちくま文庫 ソフトカバー 336ページ 文庫判 - 内容紹介 - 風変わりで、ゆかしく、愉しく、美しい 単行本未収録2編を加えた文庫オリジナル 虹色の宝石のような一冊 その人は言った、「まづしい日々に、何かの希望をもち、そして失望し、また希望し工夫をし、溜息をし、それを繰り返して生きることは愉しい」と。三月は雨のなかの微笑、六月は 荘厳、十月は 溜息……美を夢み、暮らしに潜む、揺るぎない生の本質を掬い、織り上げた、風変わりでゆかしく、清澄な片山廣子の世界。アンソロジーの名手により蘇る、単行本未収録の 2 作品を加えた珠玉のオリジナル作品集。 - 目次 - 或る国のこよみ 一月 霊はまだ目がさめぬ 新年 過去となったアイルランド文学 北極星 迷信の遊戯 二月 虹を織る 燈火節 古い伝説 四つの市 うまれた家 アイルランド民謡雑感 三月 雨の中に微笑する 季節の変るごとに 黒猫 L氏殺人事件 学校を卒業した時分 四月 白と緑の衣を着る 徒歩 ともしい日の記念 まどわしの四月 かなしみの後に いちごの花、松山の話など 五月 世界の青春 ばらの花五つ 子供の言葉 買食い 赤とピンクの世界 五月と六月 六月 壮厳 地山謙 その他もろもろ たんざくの客 乾あんず ミス・マーローのこと 七月 二つの世界にゐる 入浴 御殿場より 小さい芸術 芥川さんの回想 八月 色彩 三本の棗 豚肉 桃 りんご 林檎のうた 菊池さんのおもひで 軽井沢の夏と秋 九月 美を夢みる 仔猫の「トラ」 大へび小へび あけび 茄子畑 十月 溜息する よめいり荷物 「子猫ノハナシ」 花屋の窓 銀座で むかしの人 Kの返した本 十一月 おとろへる 遠慮 コーヒー五千円 身についたもの 二人の女歌人 トイレット 鷹の井戸 十二月 眠る お嬢さん イエスとペテロ 歳末 あとがき 編者解説 ウビガンの香水のような随筆 早川茉莉 - 著者プロフィール - 片山 廣子 (カタヤマ ヒロコ) (本文) 1878~1957年。東京生まれ。歌人、随筆家、翻訳家。東洋英和女学校卒業、佐佐木信綱に師事し歌人として活躍、歌集『翡翆』『野に住みて』を出版。松村みね子の筆名で、シング、イエーツなどのアイルランド文学の翻訳を手がけ、坪内逍遥、森?外らに高く評価された。1953年刊の随筆集『燈火節』(暮しの手帖社刊)は第3回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。芥川龍之介の思い人としても知られ、『或阿呆の一生』に登場する。 早川 茉莉 (ハヤカワ マリ) (編集) 編集者、『すみれノオト』発行人。編書に森茉莉『貧乏サヴァラン』『紅茶と薔薇の日々』、岩本素白『素湯のような話』、『エッセンス・オブ・久坂葉子』、『なんたってドーナツ』、『スプーンはスープの夢をみる』など。著書に『森茉莉かぶれ』など。
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結婚とわたし | 山内 マリコ
¥924
SOLD OUT
筑摩書房 2024年 ちくま文庫 ソフトカバー 352ページ 文庫判 - 内容紹介 - \めざすは“家庭内”男女平等/ 家事分担どうする? さぁ、腹を割って話し合おう! 「結婚」の幻想をブチ破る、レジスタンス・日記エッセイ。 同棲生活を経て34歳で結婚した著者は、パートナーが家事を3倍にするモンスターなのに絶望し、家庭内男女平等をめざす。春闘を起こして家事分担を叫び、フェミニズム教育に励んだ果てに、夫と親友のような関係を築くことはできるのか? 結婚の欺瞞と幻想を打ち砕く、日記エッセイ5年分。 単行本未収録&後日談を150頁以上増補した、ちくま文庫でしか読めない完全版! 〈本文より〉 家事は手分けしてやればあっという間に終わるし、そこまで苦痛でもないけれど、それが毎日毎日自分一人の肩にのしかかると話は別。途方もない仕事量と底なしの時間搾取スパイラルに巻き込まれ、眉間にはシワ! 口からは愚痴! 夫への愛情は右肩下がり! 良いことなし。家庭の平和のためにも、もっとちゃんと当事者意識を持っておくれ。健康で文化的な生活を送るために、わたしたち一人一人がしっかり自分の役割を果たさなければいけないのではないでしょうか云々と、いつものように切々と訴えていたら、いけしゃあしゃあと夫はこうのたまったのでした。 「頼み方が下手なんだよ?」 そう言われた瞬間、あまりの怒りで気が動転、夫の腹部をドスドスとお相撲さんのように張り手してしまった。(「とりあえず結婚してみました日記」より) - 目次 - はじめに そのうち結婚するつもり日記 とりあえず結婚してみました日記 おわりに - 著者プロフィール - 山内 マリコ (ヤマウチ マリコ) (本文) 1980年富山県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒。2008年「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞し、12年『ここは退屈迎えに来て』でデビュー。主な著書に、『アズミ・ハルコは行方不明』『あのこは貴族』『選んだ孤独はよい孤独』『一心同体だった』『すべてのことはメッセージ小説ユーミン』などがある。『買い物とわたし お伊勢丹より愛をこめて』『山内マリコの美術館はひとりで行く派展』『The Young Women’s Handbook~女の子、どう生きる?~』など、エッセイも多く執筆。
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さびしさについて | 植本 一子, 滝口 悠生
¥902
筑摩書房 2024年 ちくま文庫 ソフトカバー 256ページ 文庫判 - 内容紹介 - ひとりだから、できること ひとりをおそれる写真家と、 子どもが生まれた小説家による 10往復の手紙のやりとり。 「折々のことば」にも取り上げられた自主制作本を文庫化。 母のこと、子どものこと、文章を書くこと、社会のこと、戦争のこと、過ぎ去った日々のこと。近所に住む写真家と小説家が、ときに応答しながら、親密な手紙を交わす。気持ちよい正直さと、心地よい逡巡にあふれるやりとりが、いつしか読者の記憶を掘り起こしていく。完売した自主制作本に、あらたな2往復のやりとりを加える。 自主制作版解説 武田砂鉄 文庫版解説 O JUN 目次 滝口さんへ 往復書簡をやりませんか? 一子さんへ 絵を習っていた話 滝口さんへ チャイルドシートを外した日 一子さんへ 思うようにならないこと 滝口さんへ 離ればなれになる道 一子さんへ 凡庸な感慨 滝口さんへ さびしさについて 一子さんへ 「み」の距離 滝口さんへ 誰かと一緒に生きること 一子さんへ 子どもの性別 滝口さんへ 最後に会ったのはいつですか 一子さんへ 家事について 滝口さんへ 母の言葉 一子さんへ 誰かに思い出される 滝口さんへ 誰かについて書くこと 一子さんへ ひとりになること 滝口さんへ いちこがんばれ 一子さんへ 愛は時間がかかる 滝口さんへ ひとりは、わるいものじゃないですね 一子さんへ 生活 * それぞれなんとかやっていて 武田砂鉄 解説 滝口さんと植本さんの手紙のこと O JUN - 著者プロフィール - 植本 一子 (ウエモト イチコ) (本文) 写真家。1984年、広島県生まれ。2003年、キヤノン写真新世紀で優秀賞。2013年から下北沢に自然光を使った写真館「天然スタジオ」をかまえる。主な著作に『愛は時間がかかる』『かなわない』『家族最後の日』『降伏の記録』『台風一過』『うれしい生活』『家族最初の日』などがある。 滝口 悠生 (タキグチ ユウショウ) (本文) 小説家。1982年、東京都八丈島生まれ。埼玉県で育つ。2016年、「死んでいない者」で第154回芥川龍之介賞を受賞。主な著作に『寝相』『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』『茄子の輝き』『高架線』『やがて忘れる過程の途中(アイオワ日記)』『長い一日』『水平線』などがある。
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本は眺めたり触ったりが楽しい | 青山 南
¥880
筑摩書房 2024年 ちくま文庫 ソフトカバー 240ページ 文庫判 - 内容紹介 - 積ん読、音読、拾い読み、索引読み、解説読み。 歩いて読んだり、寝転んで読んだり、バスで読んだり…… 本はどう読んでもいい!( 読まなくてもいい) 名翻訳家/エッセイストによる自由で刺激的な読書エッセイ、待望の文庫化。 積みあげたり、適当に開いたり、声に出して読んだり、ただ手にとって眺めたり……本の読み方に決まりはない、自由にやろう! 本が好きな人は、みんな、いろんなふうに読んでいる。読まずに読む方法を知る人だっている。こころが軽くなり、読書が楽しくなって、もっと本を読みたくなる名著『眺めたり触ったり』が題名をすこし変えて、待望の文庫化。楽しい絵も満載! 「文庫版への追記」もあり。 - 著者プロフィール - 青山 南 (アオヤマ ミナミ) (本文) 1949年、福島県生まれ。翻訳家、エッセイスト。早稲田大学卒業。著書に『小説はゴシップが楽しい』(晶文社)、『60歳からの外国語修行』(岩波新書)、『ピーターとペーターの狭間で』(ちくま文庫)、『南の話』(毎日新聞出版)、『短編小説のアメリカ52講』(平凡社ライブラリー)ほか。訳書にカルヴィン・トムキンズ『優雅な生活が最高の復讐である』(田畑書店)、ジャック・ケルアック『オン・ザ・ロード』(河出文庫)、阿部真理子のイラスト満載のアメリカ現代短編傑作選『世界は何回も消滅する』(筑摩書房)ほかがある。
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わかりやすさの罪 | 武田 砂鉄
¥946
朝日新聞出版 2024年 朝日文庫 ソフトカバー 344ページ 文庫判 - 内容紹介 - “わかりやすさ"の妄信、あるいは猛進が、私たちの社会にどのような影響を及ぼしているのだろうか。「すぐにわかる! 」に頼り続けるメディア、ノウハウを一瞬で伝えたがるビジネス書、「4回泣ける映画」で4回泣く人たち……。「どっち」?との問いに「どっちでもねーよ! 」と答えたくなる機会があまりにも多い日々。私たちはいつだって、どっちでもないはず。納得と共感に溺れる社会で、与えられた選択肢を疑うための一冊。 - 目次 - はじめに1 「どっちですか」?の危うさ2 「言葉にできない」3 要約という行為4 「2+3=○」「○+○=5」5 勝手に理解しないで6 理解が混雑する7 「一気にわかる! 」必要性8 人心を1分で話すな9 なぜそこで笑ったのか10 なぜ笑うのか、なぜ笑えないのか11 全てを人に届ける12 説明不足13 「コード」にすがる14 ノイズを増やす15 4回泣けます16 コーヒーを吹くかもしれない17 深いって何だろう18 見せかけの優位19 偶然は自分のもの20 わざと雑にする21 そんなこと言ってないのに22 自分に迷わない人たち23 みんなで考えすぎ24 人はいつもぐちゃぐちゃ
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優しい暴力の時代 | チョン・イヒョン, 斎藤 真理子(翻訳)
¥1,210
河出書房新社 2024年 河出文庫 ソフトカバー 312ページ 文庫判 縦149mm 横105mm 厚さ12mm - 内容紹介 - いま韓国で「時代の記録者」といわれる屈指の作家による、代表作となる短篇集。絶望も希望も消費するいまを生きる人々の、生活の鎮魂歌。解説=西加奈子
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サーシャ、ウクライナの話を聞かせて | オレクサンドラ・スクヴォルツォヴァ, 西田 孝広(著/文 | イラスト)
¥1,980
雷鳥社 2023年 ハードカバー 128ページ A5変判 縦192mm 横148mm 厚さ14mm - 内容紹介 - 戦火のウクライナから逃れ、国外への避難を余儀なくされたサーシャ。 祖国を愛する彼女が案内する、「知られざる国」のビジュアルブック 著者のサーシャは、軍事や歴史の専門家でも著名人でもありません。ウクライナの工業都市ドニプロで日常を送っていた建築を学ぶ学生でした。しかし、2022年2月24日、ロシアによるウクライナ侵攻の当日、彼女は否応なく故郷を追われました。 祖国ウクライナを愛する彼女が、魅力あふれるウクライナのあれこれを紹介。一人の「普通のウクライナ人」の目を通して綴られる本書を読めば、ウクライナという国、そして、ウクライナの人々により共感を持っていただけるはずです。 サーシャの友人であり、共著者であり、通訳・美術家としても活躍する西田孝広氏の挿絵は、ウクライナの人物、風景、そして、戦争の影をも繊細に表現し、本書全編を美しく彩ります。 祖国を憂うサーシャの魂が宿る、ウクライナへの愛で満ちた一冊です。 - 目次 - 1 ウクライナといえば 国旗/ロシアによるウクライナ侵攻/ゼレンスキー大統領 キーウ/チェルノブイリ原発事故/ボルシチ 現代の食生活/ピーサンキ/民族衣装/女性と美意識 花/愛のトンネル 2 ウクライナを巡る 東部と西部/リヴィウ/オデーサ/クリミア ドニプロ/ハルキウ/ドンバス/人気の観光地 世界遺産/ホールツィツァ島 3 ウクライナを知る 国民性/家族/ペット/理想の男性像/言語/教育/祝日 政治/宗教/医療/経済/科学/欧州の穀倉地帯 4 ウクライナを楽しむ レーシャ・ウクライーンカ/タラス・シェフチェンコ ウクライナ出身の有名人/伝統工芸/美術/音楽 映画/建築/スポーツ/バレエとオペラ 5 ウクライナの歩み スキタイ/キーウ・ルーシ/コサック/ソビエト連邦時代 ホロドモール/オレンジ革命/ユーロマイダン革命/クリミア併合 ロシアと欧米のはざまで/EUにおけるウクライナ支援 /日本におけるウクライナ支援 体験記① ウクライナからの脱出 体験記② 戦場となった祖国への帰郷 前書きなど はじめに(一部抜粋) 私の本名は、オレクサンドラといいます。「サーシャ」は、ウクライナにおける女性名オレクサンドラや男性名オレクサンドルの愛称です。私の家族や友人はみな私のことを「サーシャ」と呼びます。 現在私たちが経験していることは、ウクライナ人にとって決して初めてのことではありません。自由のための戦い、死、虐殺、よりよい未来への希望と砕かれた夢。ウクライナの地ではこの世の始まり以来、幾度となく繰り返されてきました。もう二度と起こらないと考えるのは、ナイーブに過ぎます。だから、14歳の頃の私は、「もう数十年私の身近に戦争は起きてないけれど、戦争のない世紀などなかった。それは一体いつやって来るのだろう? 神様、もしそうなっても生き残ることができますように!」などと考えていました。でも、そんなことは何の役にも立ちませんでした。心構えなどできないのです。いつ戻ることができるかもわからぬまま、愛する人を残して、家を後にする時には。ロシア軍による侵攻が始まり、今も父の残る故郷ドニプロの街を出た時、私はもう帰ることはできないかもしれないと覚悟しました。「私はホームレスになった。新天地で生きるしかない。もう私に帰る家はない」。 現在、世界中のあらゆるメディアがウクライナを注視していますが、ロシアによる侵攻前は、ウクライナの話など聞いたこともない人がほとんどでした。祖国を去った私には、そんな「知られざる国」の物語、人生や夢、私たちが何を食べているのか、そのすべてを伝えることが自分の義務のように感じられ筆を執りました。ここに書かれていることは、1998年にウクライナ東部で生を受けた私の限られた人生経験と世界観に基づいています。欧州内はあちこち回りましたし、メキシコやセイシェルなどにも旅したことがありますが、人生のほとんどをウクライナで人口第4位の工業都市ドニプロで過ごしました。どちらかといえば、懐疑主義者で悲観論者かもしれませんが、ウソはついていないつもりです。 本書を通じて日本のみなさんと、私の人生、そして、魂の一部を分かちあえることを誇りに思います。もちろん、この小さな本の限られたページの中で一国のすべてを語ることなど不可能です。でも、本書がきっかけとなって、私の国に興味や共感を持ってくれる人が一人でも増えたなら、私たちの試みは無駄ではなかったと思うのです。 オレクサンドラ “サーシャ” スヴォルツォヴァ 版元から一言 ウクライナという国は、複雑な歴史を持っています。現在のロシアによる侵攻、隣国の脅威に晒され続けた過去、独立を求めた革命……あらゆる事柄が絡み合い、知れば知るほど一言では到底説明できません。強く「自由」を求めるウクライナの人々は、現在も続く戦争で激しい攻防を繰り広げています。2023年2月24日ではや1年が経過しました。 ウクライナは、日本、そして日本人にとってただ遠い国なのでしょうか?そんな「知られざる国」を、一人の「普通のウクライナ人」の目を通して、あらゆることを紹介する本を作る機会を得ました。軍事や歴史の専門家でもないサーシャの主観的で独特な視点は、面白くも分かりやすく、いつの間にかウクライナという国を、ウクライナの人々を身近に感じていただけるはずです。そして、改めてウクライナに興味・関心を持ってもらうことが、本書の目的でもあります。 サーシャの友人で共著者の西田氏の挿絵が全編に入り、ページをめくるだけでも楽しめるビジュアルブックです。 - 著者プロフィール - オレクサンドラ・スクヴォルツォヴァ (オレクサンドラスクヴォルツォヴァ) (著/文) 愛称は、「サーシャ」。ウクライナのドニプロ出身。1998年、ソビエト連邦時代のウクライナ出身の、ロシア系の父とユダヤ系の母の間に生まれる。2021年ドニプロ土木工学・建築アカデミー卒業。建築事務所での仕事やモデル業を経験。 ロシアによる侵攻を受け、ドイツのミュンヘンに避難。現在は、避難民として米国テキサス州在住。ウクライナ語、ロシア語、英語、ドイツ語を話す。 欧州各国、メキシコ、セイシェルなどに滞在経験があり、趣味は、旅行の他、乗馬、歌唱、ヨガ。2022 年夏よりヴィーガン。幼少時から日本文化に興味を持ち、アニメや村上春樹のファンで、来日を夢見ている。 西田 孝広 (ニシダタカヒロ) (著/文 | イラスト) 1965年、福岡県北九州市生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業後、ニューヨーク市立大学ブルックリン校で美術、スタンフォード大学で東アジア研究の修士号を取得。2007年オレンジ革命後のキーウ、オデーサを訪問。『世界遺産の都へ「ラトビア」の魅力100』の監修、コラム執筆を担当した後、『北欧の小さな大国「スウェーデン」の魅力150』(ともに雷鳥社)を執筆するなど、東欧・北欧にも造詣が深い。創造的翻訳を探究するサイトTRANSCREATION®Lab.にコラム連載中。美術家としての活動のかたわら、国際プロジェクト・ファシリテーター、通訳者としても国際的に活躍。本書では、表紙画、挿絵も担当した。
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水歌通信 | くどう れいん, 東 直子
¥2,200
左右社 2023年 ハードカバー 144ページ 四六変判 - 内容紹介 - ふたりの歌人がお互いの短歌をもとに紡いだ、新感覚の歌物語。 垂直のガラスを蛸があるいてる雨つよくふる都市のどこかに(東直子) 柳の葉は撫でることしかできなくて小川の街でだれを愛すの(くどうれいん) 結婚を打診されるも、かつての恋人の存在が心にひっかかり、素直に喜べないみつき。 同じ街を浮遊しながら思考する謎の存在・ミメイ。 ひとつの街にふたつの意識が浮かび上がり、淡く交信しながら進む物語。 - 目次 - 1 雨つよくふる都市のどこかに 2 なんでもつがい 3 どこにも戻るつもりはないな 4 Choice is yours 5 必ず君のいる夏の - 著者プロフィール - くどう れいん (クドウ レイン) (著/文) 歌人・作家。1994年生まれ。岩手県盛岡市出身・在住。著書に、第165回芥川賞候補作となった小説『氷柱の声』、エッセイ集『わたしを空腹にしないほうがいい』『虎のたましい人魚の涙』『桃を煮るひと』、歌集『水中で口笛』、第72回小学館児童出版文化賞候補作となった絵本『あんまりすてきだったから』などがある。 東 直子 (ヒガシ ナオコ) (著/文) 歌人・作家。1996年歌壇賞受賞。2016年『いとの森の家』で第31回坪田譲治文学賞受賞。歌集に『春原さんのリコーダー』『青卵』など。小説に『とりつくしま』『さようなら窓』『階段にパレット』ほか。歌書に『短歌の時間』『現代短歌版百人一首』、エッセイ集に『千年ごはん』『愛のうた』『一緒に生きる』など。近著に短編集『ひとっこひとり』。
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GREEK TO ME カンマの女王のギリシャ語をめぐる向こう見ずで知的な冒険 | メアリ・ノリス, 竹内 要江(翻訳)
¥2,640
左右社 2024年 ハードカバー 240ページ 四六変判 縦188mm 横116mm 厚さ15mm - 内容紹介 - 知的好奇心が人生を決める。 この人の場合、対象はギリシャ語だった。 ぼくも同じ道を歩いたから喜びがよくわかる。 ──池澤夏樹 伝統ある雑誌「ニューヨーカー」で24年間にわたり校正係を勤めた“カンマの女王”こと、メアリ・ノリス。 彼女が生涯をかけて愛してきたギリシャ語、ギリシャ神話、ギリシャのすべてについて、 あふれる愛とともに語ります。 オハイオ州の田舎に生れ、語学なんて苦行だとしか思っていない消防士の父のもとで育ったノリス。 ラテン語を学ばせてもらえなかったことから始まった彼女のギリシャ語との出会いは、 ある日偶然モンティ・パイソンがギリシャ神話をネタにした映画を見て、 ふとギリシャにゆきたいと思ったこと。 上司で大のギリシャびいきのエドに導かれ、ギリシャ語の世界に身も心も夢中になって──。 女神アテナに自分をなぞらえた学生時代のこと。初めてのギリシャ旅行のこと。 ギリシャ悲劇を通じて、母との関係を見つめ直せたこと。 コンプレックスだった自分の容姿の話題からも自由になれたこと。 憧れの作家に会いに行ったこと。 アルファベット順の歴史、ギリシャ文字の英語読みとかのウェブスターの関係、 ギリシャ由来の英語のあれこれなどなど、十分すぎる語学蘊蓄とともに描く、 全語学好き、ギリシャ好き、英語好きに送る、一気読み必至の名エッセイ! [「It's Greek to me.」=「(ギリシャ語みたいに)ちんぷんかんぷん」という意味の英語の慣用句] - 目次 - 序章 祈り 第1章 アルファからオメガまで 第2章 AはアテナのA 第3章 生きていたって死んでいたって 第4章 愛しのデメテル 第5章 悲劇好き 第6章 アフロディテと泳ぐ 第7章 アクロポリス・ナウ 第8章 海!海! 謝辞/訳者あとがき 前書きなど どこかに行きたい欲求がすべて満たされなくても、旅に出たことでギリシャにまつわるあらゆるものを求める気持ちが以前よりもいっそう研ぎ澄まされた。またここに戻って来るという決意を胸にわたしは帰国の途についた。古代ギリシャ語を学んで古典にも取り組もう。それからわたしはホメロスの原典に夢中になった。土地や海、言葉、文学に親しんでギリシャ気質を自分に染み込ませてギリシャ人になれたらいいのに。せめて、ギリシャ人とまちがえられるぐらいにはなりたい。オデュッセウスはわたしの英雄だ。そして彼のように、わたしにも女神アテナがついていてくれたらいいのに。なんといっても彼女は学習の守護神なのだから。わたしだって、魂だけならきっとギリシャ人になりきれる。(「第2章 AはアテナのA」より) 版元から一言 校正者の舞台裏を描いた『カンマの女王』(柏書房、2020年)で日本にも紹介されたメアリ・ノリスの第2作は、自身が愛してきたギリシャ語の世界をたっぷり描いたエッセイです。ギリシャ語のアルファベットが英語のものと違う経緯や、ギリシャ文字の英語読みにウェブスター辞書で知られるウェブスター氏が与えた影響、英語の語彙のなかにいかにギリシャ語由来のものが数多くあるか、などなど語学好きならではの蘊蓄とともに、情熱的にギリシャ語とギリシャの世界を愛していた人生の素晴らしさが描かれます。 幼くして亡くなった兄と、母と自分との蟠りを含んだ関係が、ギリシャ悲劇の世界にどっぷりつかり(社会人入学で入った大学で学生演劇に参加する)、ギリシャ旅行で神話の土地に実際に触れることでほぐれてゆく経験。語学への理解なんてまったく持ち合わせていない田舎の家族を離れ、都会で生きてゆくときに支えになった「女神アテナ」というロールモデル。美の女神アフロディテの土地、キプロスを旅しながら、容姿へのコンプレックスから自由になっていったこと。 外国語の世界、異なる文化の世界に好奇心ひとつで夢中になることが、いかに人生を豊かにするか、身をもって読ませてくれるエッセイです。 - 著者プロフィール - メアリ・ノリス (メアリ ノリス) (著) 1978年から『ザ・ニューヨーカー』誌で24年間、校正者として勤務。同誌の名物コーナー「the Talk of the Town」やウェブサイトに寄稿。最初のエッセイ「Between You&Me: Confessions of a Comma Queen」(2015年、邦訳『カンマの女王』)が絶賛される。本書はノリスの生涯に渡るギリシャ語、ギリシャ神話、ギリシャ文化への愛を注ぎ込んだ2作目。 竹内 要江 (タケウチ トシエ) (翻訳) 英語翻訳家。南山大学外国語学部英米科卒業(在学中米東部片田舎のカレッジに留学)、東京大学大学院総合文化研究科比較文学比較文化修士課程修了(修士論文はアメリカの日本趣味小説について)。訳書にジェニー・オデル『何もしない』、ナオミ・イシグロ『逃げ道』、コーリー・スタンパー『ウェブスター辞書あるいは英語をめぐる冒険』(共訳)、ゲイル・サルツ『脳の配線と才能の偏り』、梅若マドレーヌ『レバノンから来た能楽師の妻』など。
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ちょっと踊ったりすぐにかけだす | 古賀 及子
¥1,870
素粒社 2023年 ソフトカバー 320ページ B6判 縦182mm 横128mm - 内容紹介 - 『本の雑誌』8月号にて「2023年度上半期エンターテインメントベスト10」第2位に選ばれました!! ウェブメディア「デイリーポータルZ」編集部員・ライターの著者による大人気ウェブ日記を書籍化。書き下ろしを含む2018年から2022年までの日記より、103日分をあつめた傑作選がついに刊行! 母・息子・娘、3人暮らしの 愉快で多感な〈日記エッセイ〉 生活の、愛おしい機微 【推薦のことば】 実験室みたいな、 RPGみたいな、 部室みたいな親子の時間。 あー、今からでも古賀さん家の子に生まれたい! ――岸本佐知子(翻訳家) - 目次 - 2018年 心の霧が晴れた隠喩 一緒に普通の量を食べて生きていこう 2019年 どこかの母の模倣だな こんなでたらめな昼飯があるのか 雨のついた網戸に消しゴムなげてみ 「楽しいよ!」と書いてあると泣きそうになる 資産を有効活用して一日気分がいい 鋭角的にかわいい、鈍角的にもかわいい 水筒という家事がある 空気があったまって膨張したんじゃないの 俺はどうなってしまうのだろう 「あるなら食べる」ほど豊かなことはない 今日の3時ごろすごかった クイズの脇が甘い ケーキに隙間をみつけてくやしくて泣いた 0.5人の自分 みんなかわいいかわいいと言って見ています 思えばずっと誰かの歯が抜けていた 冷蔵庫ではないこれはタンスだ フィクションは雑でも平和だが現実は優しいほうがいい それでもサンタは強引に来た 2020年 横からスッとドラえもんが入ってくる ぬいぐるみが助け いつも私をどん欲に確認する ていねいに細かく拾って牽制していく 月ばかりみているがそれがいい 椅子の下を這って通り過ぎた 屈辱要素なくわたしをパシらせて 決めてもらえると楽でありがたい 28年の月日を経て落第がむくわれた 子どもが子どもの世界の情報を交換している なみへい、ふな 今日もかわいいですね 純粋なから揚げの行列 やることがなくて優雅 きっと一生なおらない 体はコンビニに入っていった 送り迎えのことばかり考えていた 気球の絵だ ふたりで絶対に半分 夜中に目を覚ましたいからもう寝る チャーハンに気持ちが集中した いつも自分を気分よくしている 元服である みんな歯を投げているらしい ナンから煙が出ているぞ 心を揺さぶらない映画を見きわめる 塩で召し上がるのは後ろめたい ちょっと踊ったりすぐにかけだす つつみかくさない自意識 誰かが重いな 真逆の「屋」が来てしまったな 知ってるやつ以外ぜんぶうそみたい サンタが誰かを知っている人にも来る 全身に力を込めて体をぶるぶるふるわせるから見てて 意外な思春期の来かたをしている スーコー言わずに飲んでみよ 2021年 あとはエアコンだけある いまいちばんどうでもいいこと 歯が小さいのだが 私だけが実情を知り不明を実感している、わかっている私がいちばんわかっていない 30秒は10秒が3個 歯の皮一枚 腸壁の側を皮膚にする なにも起こらない予感 菓子パンは子にやる 糊を買いにいこうくらいの誘い 世界一の墓 餃子の数を数えて とらわれなさが真実をつかむ コロナ時代の買い食い ピザが食べ足りないのは絶対に嫌だ 本当に家族で楽しいだろうか 午後7時25分、逮捕 らくだだと思っていますか? 世の中たいていのことはうまくいかない、なのに ウーバーイーツのみなさんがぜんぶカブの出前だったら まだまだ地力を出してはいないはずです あらぶる群衆 さまざまな感情を一度に持たすなよ ちゃんとしたファンの人が使う言葉 遊んで暮らさず商売を 治る自信のある肋骨 2022年 とりあえず子らにバナナを渡す 来たな待っていたぞ 前提としてとても明るい すべてが謎のトラックが 確認して両替を頼む 安ジャムと高ジャム ペットボトルを海に捨てない 心が遭難している 家のことは、なにもかも忘れてしまう いないと本当にいない 壺のなかのグリーンカレー 奥にある真のおかえり 目にした景色を見せて 夜に帰る 無料のお菓子はかなしいか ぬいぐるみは動の物 じゃあなにを食べていたのか 今日は絶対に死ねない 静かに静かに終わっていく 骨といわれたほうがよかった あとがき - 著者プロフィール - 古賀 及子 (コガ チカコ) (著) 1979年東京生まれ、神奈川、埼玉育ち、東京在住。ライター、編集者。 2003年ウェブメディア『デイリーポータルZ』にライターとして参加、2005年同編集部に所属。『納豆を1万回混ぜる』『決めようぜ最高のプログラム言語を綱引きで』『アイドルの話はプロレスの話に翻訳できるか ~文化にも通訳が必要だ~』などを執筆。 2018年10月はてなブログで日記の毎日更新を開始し、2019年からは同人誌としての頒布も行う。日記は現在もnoteに不定期で更新している。 Twitter→https://twitter.com/eatmorecakes note→https://note.com/eatmorecakes