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ユートピアとしての本屋 暗闇のなかの確かな場|関口 竜平
¥1,870
大月書店 2023年 ソフトカバー 256ページ 四六判 - 内容紹介 - たった一人で独立書店を立ち上げ、反差別をかかげた果敢な発言でも注目される「本屋lighthouse」の若き店主による単著。知への信頼が揺らぐ時代に、誰もが生きられる空間をつくるための実践と思考の書。 [目次] はじめに 1 本屋になるまでの話 2 メディア/クリエイターとしての本屋 3 ひとりの人間としての本屋 4 本屋にとっての反ヘイト・反差別とは 5 差別は道徳では解決しない 6 出版業界もまた差別/支配構造の中にある 7 セーファースペースとしての本屋 8 教室としての本屋 9 ユートピアとしての本屋 おわりに
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旋回する人類学|松村 圭一郎
¥1,650
講談社 2023年 ソフトカバー 256ページ 四六判 - 内容紹介 - 文化人類学ってどんな学問? 黎明期の先駆者たちから、ラトゥール、インゴルド、グレーバーまで。 繰り返されてきたパラダイム・シフト(=転回)と研究者たちの「格闘」の跡をたどり、現在地を探る。 6つのテーマ(人間の差異、他者理解、経済行動、秩序、自然と宗教、病と医療)を取り上げ、 ぐるぐるめぐり歩きながら考える、文化人類学の新しい入門書。 【「はじめに」より】 「文化人類学ってどんな学問ですか?」そう聞かれると、いつも言葉に詰まる。「昔は未開社会といわれた民族を研究していたんですが、いまは病院とか、企業とか、軍隊とか、現代的な場所も対象になっています」。そんな言い方をして顔色をうかがう。納得いかない様子なら、「ただフィールドワークという現場に深く入り込んで調査する手法は一貫しています」などと言葉をたす。 うまくストレートに説明できないのは、文化人類学が何度も大きなパラダイム・シフト(=転回)を経験してきたからだ。研究対象が変わるだけでなく、学問の前提となる理論的枠組みがたびたび入れ替わってきた。その変化は、かならずしも連続的な「発展」ではない。むしろ「断絶」や「亀裂」でもあった。そこには、人類学者たちが先人の築いた基盤やその時代の支配的概念を批判的に乗り越えようと格闘してきた足跡が刻まれている。 (中略) 私たちはいったいどんな世界をつくりだそうとし、現実にどう世界を変えてきてしまったのか。それは、人類学という一学問に限らず、いまの時代を生きるすべての人にとって切実な問いである。人類学の一筋縄ではいかない旋回の軌跡をたどりなおす過程は、その問いへの向き合い方がいくつもありうることを確認していく作業でもある。 【目次】 1章 人間の差異との格闘 1 「差異」を問う 2 構造のとらえ方 3 未開と近代 2章 他者理解はいかに可能か 1 他者理解の方法 2 揺らぐフィールドワーク 3 存在論へ 3章 人間の本性とは? 1 社会から個人へ 2 形式主義と実体主義 3 近代への問い 4章 秩序のつくり方 1 法と政治の起源 2 国家と政治 3 国家なき社会 5章 自然と神々の力 1 宗教とアニミズム 2 神の概念 3 自然と人間 6章 病むこと、癒やすこと 1 災いの原因 2 医療人類学の地平 3 ケアの視点 7章 現在地を見定める 1 二分法を問い直す 2 変革と実践の学問へ - 著者プロフィール - 松村 圭一郎 (マツムラ ケイイチロウ) (著/文) 1975年熊本生まれ。岡山大学文学部准教授。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。専門は文化人類学。所有と分配、海外出稼ぎ、市場と国家の関係などについて研究。著書に『所有と分配の人類学――エチオピア農村社会の土地と富をめぐる力学』(世界思想社)、『ブックガイドシリーズ 基本の30冊 文化人類学』(人文書院)、『うしろめたさの人類学』(第72 回毎日出版文化賞特別賞、ミシマ社)、『これからの大学』(春秋社)、『くらしのアナキズム』(ミシマ社)、『はみだしの人類学』(NHK出版)、『小さき者たちの』(ミシマ社)など。共編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)、『働くことの人類学』(黒鳥社)がある。
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電車のなかで本を読む|島田 潤一郎
¥1,760
青春出版社 2023年 ソフトカバー 200ページ 四六判 縦188mm 横128mm 厚さ12mm - 内容紹介 - 良いと思うものだけを刊行してきた、ひとり出版社・夏葉社の代表が、これまでに読んできたなかから、自分の体験をまじえつつ、珠玉の49冊を紹介します。著者は、鬱屈としていた20代、すがるように本を読みました。本のなかには、自分と同じように、思い通りにいかない人生にもがいている人がいたり、自分の狭い考えを広げてくれる先達がいました。本書は、高知新聞別刷り「K+(ケープラス)」に連載された選りすぐりの寄稿文を加筆・修正し、さらに書き下ろしを3編加えました。「ぼくは電車のなかでは原則、スマホを見ずに、本を読んでいました。そうすると、だいたい1週間で1冊本が読めて、年間で50冊本が読めました。10年電車で本を読めば500冊もの本が読めます。それは間違いなく、人生を豊かにしてくれます」(著者)。誰かの人生を支える本を作りたいと願う著者が、読書の素晴らしさを伝えます。 - 著者プロフィール - 島田潤一郎 (シマダジュンイチロウ) (著/文) 1976年、高知県生まれ。東京育ち。日本大学商学部会計学科卒業。大学卒業後、アルバイトや派遣社員をしながら小説家を目指していたが挫折。編集経験のないまま、2009年、吉祥寺にて夏葉社を創業し、「ひとり出版社」の先がけとなる。著書に『古くてあたらしい仕事』(新潮社、2019年)、『あしたから出版社』(ちくま文庫、2022年)など。
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本屋の周辺 Ⅰ AROUND THE BOOKSTORE | 松永弾正
¥990
H.A.B 2022年 ソフトカバー A6 - 内容紹介 - 旅をして、本屋に赴き、話を聞く。資料を探り、事実を整理し、書き残す。本屋の歴史を繋げていく。いずれ失われてしまうかもしれない遠い未来のために「そこに本屋があった記憶」を留める本屋訪問記。札幌・函館、松本、松山、熊本ほか、新進の書店から、創業一〇〇年を超える老舗古書店まで、全一八店舗を収録。 (訪問した書店) 高野書店(小田原) 雑貨と本 gururi(谷中) 三崎堂書店(三崎) 港文堂書店(横須賀) 愛媛堂書店(松山) 洲之内徹の古本屋(松山)*文献調査 古書リゼット(鹿児島) 天野屋書店(熊本) 古書汽水社(熊本) ポロポロ書店(宮崎) 大野書店(別府) 栄文堂書店(函館) 並樹書店(札幌) 書肆秋櫻舎(松本) 高美書店(松本) 有文堂書店(三崎町)
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台湾書店百年の物語 書店から見える台湾 | 台湾独立書店文化協会, 郭雅暉(翻訳), 永井一広(翻訳)
¥2,420
エイチアンドエスカンパニー 2022年 ソフトカバー 256ページ A5変型判 縦210mm 横135mm - 内容紹介 - 書店と社会は相互に影響し合いながら変化していく。一九〇〇年代から二〇〇〇年代まで。各年代の代表的な書店から描く台湾文化の百年史。 「現在のわたしたちにとって、将来どのような書店が出現するかを予想するのは難しいことだろう。しかし今まで存在していた、あるいは今でも存在している書店を歴史的な観点から眺めることで、書店、特に実店舗の書店が社会にどのような影響を与えているのか、私たちも読者も更に詳しく知ることができるはずだ。 そして書店、特に独立書店は本の販売以外に、この社会にどんなものを創造できるのかについても!」(本文より) 第一篇 日本統治時代の書店 一 近代的書店の黎明期 新高堂 瑞成書局 蘭記書局 二、文化協会時代(一九二〇年代) 文化書局、国際書局 中央書局 興文齋 三、飛躍する時代の書店(一九三〇年代) 鴻儒堂 大陸書店 日光堂(三民書局) 【地方書店漫遊一、高雄の独立書店についての思い出】 第二編 言論統制の時代 一、百万民族大移動の哀歌(一九四〇年代) 世界書局、商務印書館、正中書局、中華書局 大同書局 牯嶺街の露店古本屋 二、ゆっくり歩き出す時代(一九五〇年代) 三民書局 南方書局 周夢蝶の露店 三、海賊版王国となってしまった時代(一九六〇年代) 敦煌書局 文星書店 長榮書局(志文出版社) 【地方書店漫遊二、風が吹く軒で書物を広げて読めば、古き道が私の顔を照らしてくれる。台南中正路商圏書店系図】 第三篇 書籍業界が飛躍する時代 一、書籍業界の盛んな年代(一九七〇年代) 遠景出版社(飛頁書餐廳) 南天書局 書林書店 二、百花繚乱の日々(一九七〇年代) 重慶南路の書店街 山民書局(豐原三民書局) 光華商場の古本屋 三、消費時代の到来(一九八〇年代~) 金石堂文化廣場とその他のチェーン店 誠品書店 瓊林書苑、古今集成、讀書人文化廣場、田納西書店 【地方書店漫遊三、書店散歩 台南篇】 【地方書店漫遊四、書店散歩 嘉義篇】 第四篇 独立の声 一、独立書店の芽生え(一九八〇年代) 唐山書店 明目書社、結構群 水木書苑 二、自分の声を上げる時代(一九九〇年代) 女書店 晶晶書庫 洪雅書房 三、台湾に根を下ろす書店たち (一九九〇年代) 台灣e店、台灣本土文化書局 春成書店 天母書廬 【地方書店漫遊五、「じっとしていられない奴ら」 私の宜蘭書店考察ノート】 第五篇 書店における転換期 一、インターネット時代の到来(二〇〇〇年代) 舊香居 草祭二手書店 時光二手書店 二、独立書店の新生(二〇〇〇年代) 小小書房 有河book 凱風卡瑪兒童書店 三、捨てられぬ理想(二〇〇〇年代) 東海書苑 闊葉林書店 「草葉集」から「註書店」 【地方書店漫遊六、重慶南路書店街について 私の一風変わった独立書店の経験と夢】 郭雅暉 (カクマサキ) (翻訳) 台湾・彰化生まれ。 国立台湾師範大学・関西学院大学卒業。 現在、日本在住・会社員 永井一広 (ナガイカズヒロ) (翻訳) フォルモサ書院店主 大阪市生まれ。 会社員を経て、2018年に古書店「フォルモサ書院」を開業。台湾渡航歴多数。 著書に『台湾滞在紀行~心の中の遠い故郷~』(フォルモサ書院、2021)
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はじめて読む! 海外文学ブックガイド : 人気翻訳家が勧める、世界が広がる48冊 | 越前敏弥, 金原瑞人, 三辺律子, 白石朗, 芹澤恵, ないとうふみこ ほか
¥1,562
河出書房新社 2022年 ソフトカバー 224ページ 12.9 x 1.7 x 18.8 cm - 内容紹介 - 《NHK基礎英語2》のテキスト連載「あなたに捧げるとっておき海外文学ガイド」を書籍化。英語圏に加え、12名の各国語の翻訳家による推薦書を新規収録。新しい世界を覗いてみない? 18人の翻訳家がナビゲートする本は以下の通り、 毎週1冊、1年を通して48冊の本をご紹介します。 第1週〜3週はもとは英語で書かれた本、 第4週は世界のさまざまな言語で書かれた本の日本語翻訳版です。 【もくじ】 はじめに ◆1月 第1週 キャス・ハンター『iレイチェル』……芹澤恵 第2週 W.W.ジェイコブズ「猿の手」……金原瑞人 第3週 ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社監修『小説 アナと雪の女王 影のひそむ森』……越前敏弥 第4週 マルセロ・ビルマヘール『見知らぬ友』……宇野和美 ◆2月 第1週 レイ・ブラッドベリ『華氏451度』……白石朗 第2週 ジャック・ロンドン「たき火」……三辺律子 第3週 ジェイソン・レノルズ『ゴースト』……ないとうふみこ 第4週 ガエル・ファイユ『ちいさな国で』……加藤かおり ◆3月 第1週 スティーヴ・ハミルトン『解錠師』……越前敏弥 第2週 J.D.サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて/キャッチャー・イン・ザ・ライ』……金原瑞人 第3週 ケヴィン・ウィルソン『地球の中心までトンネルを掘る』……芹澤恵 第4週 イ・スラ『日刊イ・スラ』……斎藤真理子 ◆4月 第1週 アーサー・コナン・ドイル『名探偵ホームズ 緋色の研究』……ないとうふみこ 第2週 ジャック・フィニイ「愛の手紙」……白石朗 第3週 デイヴィッド・レヴィサン『サムデイ』……三辺律子 第4週 イタロ・カルヴィーノ『マルコヴァルドさんの四季』……飯田亮介 ◆5月 第1週 レイ・ペリー『ガイコツと探偵をする方法』……芹澤恵 第2週 ウイリアム・アイリッシュ『幻の女』……白石朗 第3週 ナターシャ・ファラント『アリスとふたりのおかしな冒険』……ないとうふみこ 第4週 ホルヘ・ミゲル・ココム・ペッチ『言葉の守り人』……柳原孝敦 ◆6月 第1週 ダン・ブラウン『オリジン』……越前敏弥 第2週 アリソン・マクマーハン「カミカゼ・イグアナ」……三辺律子 第3週 ロアルド・ダール『あなたに似た人』……金原瑞人 第4週 ラシャムジャ「最後の羊飼い」……星泉 ◆7月 第1週 ガレット・ワイヤー『最後のドラゴン』……ないとうふみこ 第2週 J.D.サリンジャー『ナイン・ストーリーズ』……金原瑞人 第3週 エヴァ・イボットソン『夢の彼方への旅』……三辺律子 第4週 アルチュール・ランボー『対訳ランボー詩集』……野崎歓 ◆8月 第1週 スティーヴン・キング「スタンド・バイ・ミー:恐怖の四季 秋冬編」……白石朗 第2週 平原直美『ヒロシマ・ボーイ』……芹澤恵 第3週 ジョーン・G・ロビンソン『新訳 思い出のマーニー』……越前敏弥 第4週 ザカリーヤー・ターミル『酸っぱいブドウ/はりねずみ』……柳谷あゆみ ◆9月 第1週 トレバー・ノア『トレバー・ノア:生まれたことが犯罪!?』……三辺律子 第2週 リンダ・スー・パーク『ジュリアが糸をつむいだ日』……ないとうふみこ 第3週 ジェイムズ・サーバー『傍迷惑な人々:サーバー短編集』……芹澤恵 第4週 エーリヒ・ケストナー『終戦日記一九四五』……酒寄進一 ◆10月 第1週 リアノン・ネイヴィン『おやすみの歌が消えて』……越前敏弥 第2週 ジョー・ヒル「スナップショット」……白石朗 第3週 レイ・ブラッドベリ「湖」……金原瑞人 第4週 サーシャ・フィリペンコ『理不尽ゲーム』……奈倉有里 ◆11月 第1週 ティリー・ウォルデン『スピン』……三辺律子 第2週 ジャスパー・フォード『最後の竜殺し』……ないとうふみこ 第3週 メアリー・シェリー『フランケンシュタイン』……芹澤恵 第4週 呉明益『歩道橋の魔術師』……黄碧君 ◆12月 第1週 チャールズ・ディケンズ 『クリスマス・キャロル』……越前敏弥 第2週 スティーヴン・キング「刑務所のリタ・ヘイワース」……白石朗 第3週 ネヴィル・シュート『渚にて:人類最後の日』……金原瑞人 第4週 アニカ・トール 『海の島:ステフィとネッリの物語』……古市真由美 お悩み質問箱 1〜6 おわりに
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本が語ること、語らせること | 青木海青子, 青木真兵
¥1,870
夕書房 2022年 ソフトカバー 184ページ 四六変型判 縦170mm 横120mm 厚さ13mm - 内容紹介 - 本を真ん中にすると、自然と心が開放されていく。 本に助けられてきた司書が語る、本と図書館と人生のはなし 奈良県東吉野村に借りた古民家の自宅を「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」として開いて6年。夫・青木真兵とともに、山村にひっそりたたずむこの図書館を運営してきた司書・青木海青子による、初めてのエッセイ集です。 人と接するのが苦手で、本という「窓」を持つことで心に明かりを灯してきた著者が、自らの本棚を開放することで気づいたのは、「図書館」の本質的な効用でした。 本棚を前に、まるで鎧を脱ぐようにぽつりぽつりと悩みを打ち明け始める人、お互いの新たな面を発見する友人同士、世界とつながる感覚を得る人……。金銭の介在しない「彼岸の図書館」で静かに生まれる知と心の不思議な循環は、読むということ、本がそこにあることの新たな可能性を示唆しています。 エッセイの間には、ルチャ・リブロで日々行われている独自のレファレンスサービスの延長として、身近な人から寄せられた悩みに3冊の本で答えた8つの記録[司書席での対話]を収録。 本好きな人にはもちろん、日々の生活に頑張りすぎている人にもそっと手渡したい、気持ちがほぐれる優しい一冊です。 私はルチャ・リブロを開けることを通じて、「閉じた世界に窓をつくろうとしている」のかもしれません。つくろうとしているのは、自分自身のためだけでなく、みんなで一緒に外を眺められる広くて大きな窓です。(本書より) 目次 はじめに お元気でしたか 窓を待つ 司書席での対話1 コロナ禍でリアル会議、どうする? 「公」を作る 司書席での対話2 「婚活」を始めたけれど 謎のおかえし 待つのが好き 司書席での対話3 働かない夫となぜ暮らしているのか 自助を助ける 他者を知る仕組みとしての図書館 怪獣の名づけと 司書席での対話4 自分を語る言葉が見つからない 本が語ること、語らせること 本に助けられた話1 二冊の絵本 本に助けられた話2 「わたしは疲れてへとへとだ。一つの望みも残っていない」 司書席での対話5 「趣味」と言われて 蔵書構築の森 言葉の海に、潜る、浮かぶ 司書席での対話6 評価って何? 真っ暗闇を歩く 七転八倒踊り 司書席での対話7 最近、SNSが苦痛です 司書席での対話8 自分の考えを持ちたい 交差する図書館 図書館の扱う時間のはなし 本に助けられた話3 貸してもらった本 土着への一歩 - 著者プロフィール - 青木海青子 (アオキミアコ) (著/文) 「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」司書。 1985年、兵庫県神戸市生まれ。約7年の大学図書館勤務を経て、夫・真兵とともに奈良県東吉野村にルチャ・リブロを開設。2016年より図書館を営むかたわら、「Aokimiako」の屋号での刺繍等によるアクセサリーや雑貨製作、イラスト制作も行っている。青木真兵との共著に『彼岸の図書館――ぼくたちの「移住」のかたち』(夕書房)、『山學ノオト』『山學ノオト2』(エイチアンドエスカンパニー)がある。 青木真兵 (アオキシンペイ) (著/文) 「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」キュレーター。 1983年、埼玉県浦和市に育つ。古代地中海史(フェニキア・カルタゴ)研究者。博士(文学)。障害者の就労支援を行いながら、大学等で講師を務める。妻・海青子との共著のほか、『手づくりのアジール――「土着の知」が生まれるところ』(晶文社)などがある。
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あの本屋のこんな本 本屋本書評集Ⅰ | 雅子ユウ
¥990
H.A.B 2022年 ソフトカバー 84ページ 文庫判 - 内容紹介 - 「本屋の本を読む。」 ただただ本屋について書かれた本を読み、それを紹介した書評集。といいつつ本屋の定義は曖昧で、取次など流通関連の本も多く収録。著者の守備範囲から、ISBNの付いていない昭和の本も発掘した本を売る人の本を読む本(Book of Bookstore's Book)第一弾。 (紹介した本) 『街の本屋はねむらない』 著:奈良敏行+田中淳一郎 出版社:アルメディア ISBN:4900913073 発行:1997/6/13 『大海原―さらなる発展に向けて』 著:藤野邦夫 出版社:太洋社 ISBN:なし 発行:1996/12/20 『本屋な日々 青春篇』 著:石橋毅史 出版社:トランスビュー ISBN:9784798701677 発行:2018/6/20 『ブックセラーズ・ダイアリー』 著:ショーン・バイセル 訳:矢倉尚子 出版社:白水社 ISBN:9784560098554 発行:2021/8/10 『ヨキミセサカエル 本の街・神田神保町から』 著:柴田信 出版社:日本エディタースクール出版部 ISBN:4888881723 発行: 1991/2/20 『神保町「書肆アクセス」半畳日記』 著:黒沢説子、畠中理恵子 出版社: 無明舎出版 ISBN:4895443035 発行: 2002/5/20 『本屋がアジアをつなぐ 自由を支える者たち』 著:石橋毅史 出版社:ころから ISBN:9784907239411 発行: 2019/8/15 『本の未来を探す旅 ソウル』 編著:内沼晋太郎+綾女欣伸 出版社:朝日出版社 ISBN:9784255010014 発行: 2017/6/1 『本の未来を探す旅 台北』 編著:内沼晋太郎+綾女欣伸 出版社:朝日出版社 ISBN:9784255010847 発行: 2018/12/10 『書店本事 台湾書店主43のストーリー』 文:郭怡青 絵:欣蒂小姐 訳:小島あつ子、黒木夏兒 出版社:サウザンブックス社 ISBN:9784909125125 発行:2019/6/27 『日中友好に生涯を捧げた岡山人 内山完造の世界』 著:猪木正美 出版社:日本文教出版 ISBN:9784821253197 発売日: 2020/10/19 『花甲録』 著:内山完造 出版社:岩波書店 ISBN:なし 発行: 1960/9/20 『本屋一代記 京都西川誠光堂』 著:松木貞夫 出版社:筑摩書房 ISBN:4480853464 発行: 1986/11/10 『有的外博 丸善創業者早矢仕有的の知の環』 著:原田幸四郎 出版社:喜追書房 ISBN:9784600002961 発売日:2020/10/14 『出版流通とシステム』 著:村上信明 出版社:新文化通信社 ISBN:なし 発行: 1984/6/8 『ものがたり・東京堂史』 著:田中治男 出版社:東京出版販売株式会社 ISBN:なし 発売日:1975/12/25 『業務日誌余白―わが出版販売の五十年』 著:松本昇平 出版社:新文化通信社 ISBN:なし 発売日:1981/2/25 『私の人生』 著:栗田確也 出版社:栗田書店 ISBN:なし 発売日:1968/6/1 『日本出版販売史』 著:橋本求 出版社:講談社 ISBN: なし 発売日: 1964/1/17 『書店ほどたのしい商売はない』 著:上村卓夫 出版社:日本エディタースクール出版部 ISBN:9784888883740 発行:2007/3/5 (出版社紹介文より)
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学びのきほん 本の世界をめぐる冒険 | ナカムラクニオ
¥737
NHK出版 2020年 ソフトカバー 104ページ A5判 - 内容紹介 - 誰も教えてくれなかった、教養としての「本の世界史」 「本が読まれなくなった」と言われる現代。でも、本当にそうなのか。本がたどってきた道のりを振り返ると、本と私たちとの新しいつながりが見えてくる。本はどのように誕生し、どう発展してきたのか。過去を学ぶことで見えてくる、本の現在、未来、そして本好でも知らない知識の数々--。本のこれまでの「きほん」とこれからの「きほん」が分かれば、読書がいっそう面白くなる。世界の事情に最も詳しい著者による、今すぐ誰かに話したくなる、学校では教えてくれない「本にまつわる教養講座」。 - 著者プロフィール - ナカムラクニオ (ナカムラ クニオ) (著/文) 1971年東京都生まれ。東京・荻窪にあるブックカフェ「6次元」店主。フリーランスで美術や旅番組などのディレクターとして番組制作に携わり、これまで訪れた国は50か国以上。金継ぎ作家としてROKUJIGEN KINTSUGI STUDIOを立ち上げ、全国でワークショップを開催。著書に『人が集まる「つなぎ場」のつくり方』(CCCメディアハウス)、『パラレルキャリア 新しい働き方を考えるヒント100』(晶文社)、『村上春樹の文章術』(筑摩書房)、『世界の本屋さんめぐり』(産業編集センター)など多数。
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10代のための読書地図 | 本の雑誌編集部
¥1,980
本の雑誌社 2021年 ソフトカバー 280ページ A5判 - 内容紹介 - つらいときも さびしいときも たのしいときも どんなときも 本がある。 書評誌「本の雑誌」初の10代向けのブックガイド。「朝の読書」や「夏休みの読書感想文」対応の「本の雑誌が選ぶ10代におすすめする100冊座談会」から「ジャンル別10代おすすめ本ガイド」、全国書店員さんがおすすめする10代に読んでほしい本&10代のときに読んでおきたかったと後悔した本など、興味を引きやすい角度から本を紹介。 また本屋さんでの本の買い方・探し方ガイドや本好きのためのハローワークなどなど、「本の雑誌」ならではの切り口で、10代の読書に迫る。 目次 本の雑誌が選んだ10代におすすめする100冊 [小・中・高 世代別&朝の読書・夏の読書感想文対応] 新井久幸・池澤春菜・大森望 ジャンル別10代おすすめ本ガイド 〈友だち〉北上次郎 〈運動部〉髙坂浩一 〈文化部〉久田かおり 〈歴史〉吉川浩満 〈性〉大塚真祐子 〈宇宙〉堺三保 〈名探偵〉北原尚彦 〈科学〉仲野徹 〈特別な才能はないけど〉沢田史郎 〈社会〉永江朗 〈刑事〉西上心太 〈恋愛〉吉田伸子 〈学校〉藤田香織 〈仕事〉辻山良雄 〈こわい話〉霜月蒼 〈詩歌〉石川美南 〈戦争〉日野剛広 〈ダメだけどかっこいい〉花本武 〇本の世界 本の買い方・探し方 内田剛 本屋さんや図書室で使いたくなる用語集 鈴木毅 読書感想文の書き方 杉江松恋 10代に売れている本はなに? 古幡瑞穂 なぜ若い時に本を読むことが必要なのだろう 田口幹人 おもしろいぞ、教科書&副読本 松村幹彦 本屋さんへ行こう! 及川晴香 〇読んで旅する 君の住む街が舞台 GOTO読書! 成田開生 〇読書の季節 太宰治以上に「人間失格な本」 高頭佐和子 〝名探偵コナン〟が導くミステリー 逸見正和 辞書という攻略できないゲームで遊ぶ 山本貴光 うつむきがちな君へ 藤井基二 司馬遼太郎のすすめ 浜本茂 これが人気! 本屋さんに訊いてみた。 山井洋子 〇全国書店員アンケート 10代におすすめする本&10代のときに読んでおけばよかったと後悔した本 大竹真奈美 宮脇書店青森店 櫻井美怜 成田本店みなと高台店 坂嶋竜 さわや書店イオンタウン釜石店 高田直樹 うさぎや 長谷川雅樹 ブックデポ書楽 伊野尾宏之 伊野尾書店 坂井絵里 今野書店 酒井七海 未来屋書店相模原店 高木久直 走る本屋さん高久書店 實山美穂 文信堂書店長岡店 清水和子 正文館書店知立八ツ田店 山崎蓮代 紀伊國屋書店名古屋空港店 樋口麻衣 勝木書店新二の宮店 山中真理 ジュンク堂書店滋賀草津店 石本秀一 丸善ジュンク堂書店神戸外商部 三島政幸 啓文社西条店 津田千鶴佳 今井書店経営企画本部 上田寛志 ブックセンタークエスト小倉本店 おまけ・10代本好きのハローワーク
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文豪たちの住宅事情 | 田村景子, 小堀洋平, 田部知季, 吉野泰平
¥1,980
笠間書院 2021年 ソフトカバー 360ページ 四六判 - 内容紹介 - 一生借家住まい(夏目漱石)、20坪の庭が全宇宙(正岡子規)、化物屋敷から瀟洒な洋館へ(佐藤春夫)、46か所住んで土蔵の書斎が終の棲家(江戸川乱歩)、「どこに住んでも同じことである」(太宰治)、竹に始まり竹に終わる(水上勉)……。住んだ家、住んだ土地から見えてくる文豪たちの人生と文学。 本書は、夏目漱石から水上勉まで、総勢30名の文豪を取り上げ、なぜ文豪はその「土地」に住んだ(選んだ、引っ越した)のか、またなぜ、その「家」を選んだのかを、人生の流れを通してその「事情」を解説します。 文豪が住んだ土地の当時の状況、住宅の値段や家賃、住宅内外の人間関係やエピソードも、エッセイや小説からの引用でわかりやすく紹介。 深い内容ながらも、親しみやすいデザインとイラストで、文学・文豪好きから、文学散歩のお供にと、幅広い層におすすめできる内容です。 【目 次】 はじめに 目次 夏目漱石の住宅事情/森鷗外の住宅事情/正岡子規の住宅事情/泉鏡花の住宅事情/樋口一葉の住宅事情/与謝野晶子の住宅事情/田山花袋の住宅事情/島崎藤村の住宅事情/島村抱月の住宅事情/佐藤春夫の住宅事情/永井荷風の住宅事情/芥川龍之介の住宅事情/志賀直哉の住宅事情/江戸川乱歩の住宅事情/室生犀星の住宅事情/堀辰雄の住宅事情/萩原朔太郎の住宅事情/小林多喜二の住宅事情/斎藤茂吉の住宅事情/太宰治の住宅事情/石川啄木の住宅事情/谷崎潤一郎の住宅事情/川端康成の住宅事情/中原中也の住宅事情/宮沢賢治の住宅事情/中島敦の住宅事情/林芙美子の住宅事情/松本清張の住宅事情/寺山修司の住宅事情/水上勉の住宅事情 おわりに column 田端、馬込、阿佐ヶ谷、三鷹…文士村ができた理由 円本ブームにみる家とお金の関係 軽井沢文壇には文豪しかいない? 目次 はじめに 目次 夏目漱石の住宅事情/森鷗外の住宅事情/正岡子規の住宅事情/泉鏡花の住宅事情/樋口一葉の住宅事情/与謝野晶子の住宅事情/田山花袋の住宅事情/島崎藤村の住宅事情/島村抱月の住宅事情/佐藤春夫の住宅事情/永井荷風の住宅事情/芥川龍之介の住宅事情/志賀直哉の住宅事情/江戸川乱歩の住宅事情/室生犀星の住宅事情/堀辰雄の住宅事情/萩原朔太郎の住宅事情/小林多喜二の住宅事情/斎藤茂吉の住宅事情/太宰治の住宅事情/石川啄木の住宅事情/谷崎潤一郎の住宅事情/川端康成の住宅事情/中原中也の住宅事情/宮沢賢治の住宅事情/中島敦の住宅事情/林芙美子の住宅事情/松本清張の住宅事情/寺山修司の住宅事情/水上勉の住宅事情 おわりに column 田端、馬込、阿佐ヶ谷、三鷹…文士村ができた理由 円本ブームにみる家とお金の関係 軽井沢文壇には文豪しかいない? - 著者プロフィール - 田村景子 (タムラケイコ) (著/文 | 編集) 1980年群馬県前橋市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。早稲田大学大学院博士後期程修了。博士(学術)。現在、和光大学准教授。主な著書に『三島由紀夫と能楽―「近代能楽集」、または堕地獄者のパラダイス』(勉誠出版)、監修本として『文豪の家』『文豪の風景』(エクスナレッジ)など。 小堀洋平 (コボリヨウヘイ) (著/文) 1986年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。同大学助手・次席研究員(研究院講師)、皇學館大学助教・准教授を経て、現在和洋女子大学准教授。主な著書に『田山花袋 作品の形成』(翰林書房)。 田部知季 (タベトモキ) (著/文)1989 年宮城県生まれ。早稲田大学文学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員DC1、同PDを経て、現在、早稲田大学講師(任期付)。主な論文に「明治俳壇の喧囂な終局―虚子の俳壇復帰とその時代―」(『日本近代文学』2020.11)など。 吉野泰平 (ヨシノタイヘイ) (著/文) 吉野泰平(よしの・たいへい)。1990年静岡県生まれ。早稲田大学文学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、早稲田大学他非常勤講師。共著書に『〈戦後文学〉の現在形』(平凡社)など。主な論文に「松本清張「黒地の絵」と「実話」の変遷―「事実」の「書き方」の試行―」(『社会文学』2017.2)など。
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月に3冊、読んでみる? | 酒井順子
¥1,540
東京新聞出版 2021年 ソフトカバー 216ページ 四六判 - 内容紹介 - 人気エッセイストとして走り続ける酒井順子が、東京新聞・中日新聞の朝刊読書面に足掛け10年、100回を超えて執筆中の大好評連載「酒井順子さんの3冊の本棚」が1冊の本になります。 毎回3冊の選書を通して浮かび上がる著者独特の物の見方を、「生きる」「女」「男」「性」「家・家族「作 家」「趣味・好み」「旅・鉄道」「学校・スポーツ」「社会・時代・思想」という10章で構成。登場する本は小説、漫画、随筆、評論など約300冊。そこには、誰におもねることなく時代を切り取ってきた“酒井順子の素”が、ぎゅっと詰まっています。 装画は『久保田万太郎の履歴書』など、ユーモラスな画風で文芸の世界を描くイラストレーター・大高郁子が担当します。 - 著者プロフィール - 酒井順子 (サカイジュンコ) (著/文) 1966年東京生まれ。高校在学中から雑誌『オリーブ』にコラムを執筆。大学卒業後、広告会社勤務を経て執筆業に専念し、2003 年刊行の『負け犬の遠吠え』で第4回婦人公論文芸賞と第20回講談社エッセイ賞をダブル受賞。『男尊女子』『百年の女 「婦人公論」が見た大正、昭和、平成』『ユーミンの罪』『裏が、幸せ。』『金 閣寺の燃やし方』『処女の道程』『鉄道無常 内田百閒と宮脇俊三を読む』など、著書多数。池澤夏樹個人編集の『日本文学全集』では「枕草子」の現代語訳を担当した。東京新聞・中日新聞の朝刊読書面 に2012 年5月から「酒井順子さんの3冊の本棚」を連載中。
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遊読365冊 | 松岡正剛
¥1,980
工作舎 2018年 ソフトカバー 224ページ 縦193mm 横118mm 厚さ15mm - 内容紹介 - 1981年雑誌『遊 読む』誌上に一挙掲載された伝説のブックガイドついに復活! 『千夜千冊』の原点。「読書は男のケンカだ」の33冊から「読書で一番遠いところへ行く」ための31冊まで、百字一冊でブックコスモスを駆け巡る。09章39冊は荒俣宏選書。松岡正剛の「読書術講義」併録。 目次 本の自分と本分 松岡正剛が選ぶ365冊の遊学 01 読書はイマジネーションにはじまる 02 読書は男のケンカだ 03 読書が記憶の気配をふるわせる 04 読書で自分をあらためて知る 05 読書は見るものかもしれない 06 読書でジャパネスクに耽る 07 読書が生命と宇宙の謎をとく 08 読書は大いなる遊戯である 09 読書を荒俣宏にまかせてしまう 10 読書そのものを読書する 11 読書が歴史の矛盾を告示する 12 読書で一番遠いところへ行く このまま読んでそのままへ 【附録】読書術講義より 気楽に読んで乗ってゆく 注記と補足―365冊の道の記憶 書名・作品名索引 人名索引 読書という面妖な行為について