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戦争と五人の女 | 土門 蘭
¥1,848
河出書房新社 2026年 ソフトカバー 312 ページ 四六判 - 内容紹介 - 『ほんとうのことを書く練習』(ダイヤモンド社)が大ヒット、話題の著者による初小説! ・ 女であることが、戦争だった。 1953年、広島県呉市。 軍港の町の片隅で、からだを売りながら、それでも誰の支配も受けずに生きようとする女たちがいた。 戦争は終わったはずなのに、貧困も暴力も差別も、失われた尊厳も、なお彼女たちの日々を締めつけている。 そんな町を走り抜ける、「7月31日、町が焼かれる」という不穏な噂――。 歴史の表舞台には決して残らない場所で、女たちは傷つき、ぶつかり合い、それでも生を繋ごうとする。 ・ 「過酷なのにひどく美しい」 「衝撃の読書体験」 「涙を止められなかった」――反響続々! ・ 息苦しいほど生々しく、息を呑むほど美しい 時代も国境も貫く必読のヒストリカルサスペンス - 著者プロフィール - 土門 蘭 (ドモン ラン) (著) 1985年広島県生まれ、京都府在住。著書に『死ぬまで生きる日記』、『経営者の孤独。』、『ほんとうのことを書く練習』など。
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星の時 | クラリッセ・リスペクトル, 福嶋 伸洋(訳)
¥990
河出書房新社 2026年 河出文庫 ソフトカバー 176ページ 文庫判 - 内容紹介 - コーラとホットドッグが好きな天涯孤独のタイピストは、自らの不幸を知らなかった。ロシア内戦下ウクライナに生まれた「ブラジルのヴァージニア・ウルフ」による傑作。日本翻訳大賞受賞。 ・ 映画公開決定! 2026年8月21日~ 新宿武蔵野館、 Bunkamuraル・シネマ 渋?宮下ほか全国順次公開 ▼映画「星の時 4K」公式サイト https://alfazbetmovie.com/hoshinotoki/ ・ 地方からリオのスラム街にやってきた、天涯孤独のタイピスト。 彼女は、自分が不幸であることを、知らなかった。 「ブラジルのヴァージニア・ウルフ」と呼ばれ、カフカやペソアと比肩する20世紀の巨匠が最後に遺した奇蹟の傑作。 ・ 本書で第8回日本翻訳大賞を受賞した訳者による全面的な見直しを行い、著者の息子であるパウロ・グルジェウ・ヴァレンチによるエッセイ「現実とフィクションの交錯」と、水上文による解説を収録した決定版。 - 著者プロフィール - クラリッセ・リスペクトル (リスペクトル,クラリッセ) (著) 1920年ウクライナ生まれ。生後間もなくブラジルへ移住。1944年デビュー作でグラッサ・アラーニャ賞受賞。邦訳のある著書に『G・Hの受難/家族の絆』『ソフィアの災難』『水の流れ』。1977年死去。 福嶋 伸洋 (フクシマ ノブヒロ) (訳) 1978年新潟県生まれ。共立女子大学文芸学部教授。リスペクトル『星の時』で日本翻訳大賞受賞。他の訳書に『ソフィアの災難』(共訳)『水の流れ』、マルチンス『太陽に撃ち抜かれて』等。著書に『ニコの海』等。
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エレファンツ・ブレス綺譚 | 吉田 篤弘
¥1,210
春陽堂書店 2025年 春陽文庫吉田篤弘ペーパーバック ソフトカバー 300ページ 文庫判 - 内容紹介 - 名前のみが伝えられ、どんな色なのか分からないという幻の色<エレファンツ・ブレス>……物語は空の上から始まる。4つの物語による、リレー式連作冒険綺譚。未発表作品を初収録! - 目次 - エレファンツ・ブレス綺譚 一角獣 百鼠 到来 - 著者プロフィール - 吉田篤弘 (ヨシダアツヒロ) (著) 東京都出身の作家。妻の吉田浩美との共同名義クラフト・エヴィング商會としても活動し、著作およびデザインの仕事をしている。 2001 年、クラフト・エヴィング商會の仕事として 『 稲垣足穂全集 』『 らくだこぶ書房 21 世紀古書目録 』 により第 32 回講談社出版文化賞ブックデザイン賞を受賞。 2000 年代からは単独名義の著作を多数発表し、 2009 年に 『 つむじ風食堂の夜 』が映画化されている。
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アルゴスの眼鏡 | 吉田 篤弘
¥1,100
春陽堂書店 2026年 春陽文庫吉田篤弘ペーパーバック ソフトカバー 280ページ 文庫判 - 内容紹介 - 吉田篤弘の真骨頂である短編集。読みやすく優しいお話は宝石箱を開けるような楽しみが詰まっている文庫本。「アヤトリとエリアシ」「イヤリング」「<りんご売り>と予言する犬」「エデンの森」「虹を見なかった日」など11本を収録。 - 著者プロフィール - 吉田篤弘 (ヨシダアツヒロ) (著) 独特の世界観を持つ作家・吉田篤弘。 著述とクラフト・エヴィング商會名義での装幀の仕事を手掛けている。
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赤い魚の夫婦 | グアダルーペ・ネッテル, 宇野和美(訳)
¥2,200
現代書館 2021年 ハードカバー 160ページ 四六判 - 内容紹介 - 第3回リベラ・デル・ドゥエロ国際短編小説賞受賞。 メキシコの作家が贈る人間とペットにまつわるちょっと不思議な物語。 初めての子の出産を迎えるパリの夫婦と真っ赤な観賞魚ベタ、メキシコシティの閑静な住宅街の伯母の家に預けられた少年とゴキブリ、飼っている牝猫と時を同じくして妊娠する女子学生、不倫関係に陥った二人のバイオリニストと菌類、パリ在住の中国生まれの劇作家と蛇……。 メキシコシティ、パリ、コペンハーゲンを舞台に、夫婦、親になること、社会格差、妊娠、浮気などをめぐる登場人物たちの微細な心の揺れや、理性や意識の鎧の下にある密やかな部分が、人間とともにいる生き物を介してあぶりだされる。 「赤い魚の夫婦」「ゴミ箱の中の戦争」「牝猫」「菌類」「北京の蛇」の5編を収録。 2014年にはエラルデ文学賞を受賞するなど国際的に高い評価を受け、海外では毎年のように「今年のベスト10」に取り上げられる実力派作家グアダルーペ・ネッテルの傑作短編集、待望の日本語訳。 - 著者プロフィール - グアダルーペ・ネッテル (グアダルーペネッテル) (著) Guadalupe Nettel 1973年メキシコシティ生まれの、現代メキシコを代表する女性作家。2006年に小説『宿主(El huesped)』が、スペインのアナグラマ社主催のエラルデ小説賞の最終候補になり、翌2007年にはヘイ・フェスティバルとボゴタ市が選ぶ〈ボゴタ39〉、39歳以下の期待のラテンアメリカ作家39人に選出される。2013年に本書『赤い魚の夫婦』でリベラ・デル・ドゥエロ国際短編小説賞を、2014年に小説『冬のあとで(Depues del invierno)』でエラルデ小説賞を受賞。2017年よりメキシコ国立自治大学発行の「メキシコ大学雑誌(Revista de la universidad de Mexico )」の編集長を務める。最新作は2020年刊行の小説『ひとり娘(La hija unica)』。作品は英語をはじめ、十数か国語に翻訳されている。 宇野和美 (ウノカズミ) (訳) 東京外国語大学スペイン語学科卒業。出版社勤務を経てスペイン語翻訳に携わる。東京外国語大学講師。主な訳書に、ハビエル・セルカス『サラミスの兵士たち』(河出書房新社)、アンドレス・バルバ『きらめく共和国』(東京創元社)、マリア・ヘッセ『わたしはフリーダ・カーロ』(花伝社)、コンチャ・ロペス=ナルバエス『太陽と月の大地』、マルセロ・ビルマへール『見知らぬ友』(以上、福音館書店)、プランテル・グループ『民主主義は誰のもの?』『独裁政治とは?』『社会格差はどこから?』『女と男のちがいって?』(以上、あかね書房)などがある。
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BUTTER | 柚木 麻子
¥1,045
河出書房新社 2026年 河出文庫 ソフトカバー 596ページ 文庫判 期間限定ステッカー付 - 内容紹介 - 世界が熱狂。 女と女の衝撃のダーク・スリラー
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私の女の実 | ハン・ガン, 斎藤 真理子(訳)
¥2,640
白水社 2026年 386ページ 四六判 - 内容紹介 - ノーベル文学賞作家が二十代後半に発表した短篇小説集 解説:桜庭一樹 ノーベル文学賞作家ハン・ガンの初期作品から新作に至るまで、未邦訳の小説を斎藤真理子個人訳で贈る《ハン・ガン コレクション》第1巻。 『菜食主義者』の前身である表題作をはじめ、変化していく社会の中で個人が抱える闇と傷を凝視した、生命力みなぎる初期の短篇8篇。 「私の女の実」:高層マンションの13階に妻と暮らす夫は、妻の体に痣があることに気づく。結婚後4年に及ぶ生活の中で妻が心を削られてきたからなのだが、夫はそのことに気づかず、妻はしだいに言葉を失っていった。ある日、ベランダに出ていた妻の体の一部が植物になっているのを見つけた夫は、大きな植木鉢を買ってきて妻を植えるが… 「日暮れ時に犬たちはどんな気持ちだろう」:貧困と父親の暴力に耐えかねて母親は出て行き、酒飲みの父と暮らすことになった少女テリョン。学校に行くこともできない少女は空腹を抱えつつ、母との思い出を拠り所に、父や周囲のことにじっと目を凝らす。 「赤ちゃん仏」:人気のニュースキャスターで完璧主義者の夫と暮らすイラストレーターの「私」は、普段から化粧もしない地味な女性。だが、自分だけが知る夫の秘密がある。彼の体には子供の頃に負ったやけどの跡が全身にひろがっている… 「ある日彼は」:体一つで上京した彼は、新聞・雑誌社に本を配達する仕事をしている。ソウルの埃と煤煙で汚れるため、彼は配達中に何度も顔を洗う。冬のある日、顔を洗った直後にミンファに本を届けると、彼女は悲鳴をあげた。彼の頬が裂けて血が出ていたのだ。再度配達に行った際、ミンファに「横顔、すてきですね」と言われた彼は彼女をデートに誘う… - 目次 - 日本の読者の皆さまへ ハン・ガン 私の女の実 日暮れ時に犬たちはどんな気持ちだろう 赤ちゃん仏 ある日彼は 赤い花の中で 九つの物語 白い花 線路を流れる川 あとがき ハン・ガン 解説 声なき人の代わりに 桜庭一樹 訳者あとがき 斎藤真理子 - 著者プロフィール - ハン・ガン (著) 한강 / Han Kang 1970年、韓国・光州生まれ。延世大学国文学科卒業。94年、ソウル新聞の新春文芸で短篇小説「赤い碇」が受賞し、作家としてデビュー。2005年、中篇「蒙古斑」で韓国最高峰の文学賞である李箱文学賞を受賞。同作を含む三つの中篇小説をまとめた『菜食主義者』で16年にアジア人初の国際ブッカー賞を受賞。17年、『少年が来る』でイタリアのマラパルテ賞を受賞、23年、『別れを告げない』でフランスのメディシス賞(外国小説部門)を韓国人として初めて受賞し、24年にフランスのエミール・ギメ・アジア文学賞、26年に全米批評家協会賞を受賞した。他の邦訳書に、小説『ギリシャ語の時間』、『回復する人間』、『すべての、白いものたちの』、詩集『引き出しに夕方をしまっておいた』、エッセイ集『そっと 静かに』、『光と糸』、童話『涙の箱』、絵本『かみなりせんにょと いなづませんにょ』がある。24年、アジア人女性として初めてノーベル文学賞を受賞した。 斎藤 真理子 (サイトウ マリコ) (訳) 翻訳家。パク・ミンギュ『カステラ』(共訳)で第一回日本翻訳大賞、チョ・ナムジュ他『ヒョンナムオッパへ』で〈韓国文学翻訳院〉翻訳大賞、『別れを告げない』で読売文学賞(研究・翻訳賞)受賞。訳書は他に、ハン・ガン『回復する人間』『ギリシャ語の時間』『すべての、白いものたちの』『光と糸』『かみなりせんにょと いなづませんにょ』『引き出しに夕方をしまっておいた』(共訳)、パク・ソルメ『未来散歩練習』、ペ・スア『遠きにありて、ウルは遅れるだろう』、チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』、ファン・ジョンウン『ディディの傘』、チョン・イヒョン『優しい暴力の時代』、チョン・セラン『フィフティ・ピープル』、チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』、李箱『翼 李箱作品集』など。著書に『増補新版 韓国文学の中心にあるもの』『本の栞にぶら下がる』『隣の国の人々と出会う――韓国語と日本語のあいだ』『「なむ」の来歴』などがある。
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中上健次 路地のビジョン | 渡邊 英理
¥1,056
岩波書店 2026年 岩波新書 ソフトカバー 254ページ 新書判 縦173mm 横107mm 厚さ11mm - 内容紹介 - 戦後生まれで初の芥川賞作家となった中上健次(一九四六―九二)。「戦後」と「現代」の狭間を生きた中上は、高度経済成長のもとで(再)開発によって失われゆく路地を執拗に描き続けた。その作品群は変革とレジスタンスへのたゆまぬ意志で満ち溢れている。類まれな想像力で仮設された虚構の時空への、最良の道案内。 - 目次 - はじめに 第1章 同人雑誌から商業作家へ 1 文芸部と同人雑誌 2 詩人中上健次 3 少年小説、自伝的小説 4 佐藤春夫と中上健次 5 見えない地図を描き出す 第2章 戦後生まれの「戦後文学」 1 「戦後」を描く 2 「狂気」という「正気」 3 戦争は終わっていない 4 路地の家族物語 5 「戦後」をめぐる想像力を拡張する 6 交通と変容の動的な空間 第3章 (反)物語/差別論と「ことの葉」の記憶の旅 1 紀州熊野の半島へ 2 司馬遼太郎と中上健次 3 街道の被差別部落 4 「思想の劇」 5 (反)物語/差別論 6 ことの葉(言の葉・事の葉)の記憶の旅へ 第4章 路地の親族関係とクィア家族 1 路地の「民族誌」 2 非規範的でクィアな親族関係 3 レヴィ=ストロースと中上健次 4 交換・ジェンダー・天皇 5 「葺き籠り」の性治論 6 近親姦・近親婚 7 非規範的な親密関係を開く 第5章 路地というコモンズ 1 路地のビジョン 2 路地というゾミア 3 「インディアン」と路地 4 共有地と「公共性」 5 裏山の御堂 6 路地の「治癒神」 第6章 「仮設」と雑草、路地跡の希望 1 隙間的な時間と空間 2 「仮設」と雑草 3 樹木と雑草、草の葉とことの葉 4 雑草的な群れの「力」 5 熊野と不知火 6 生き延びるための物語 7 負の男らしさ 8 雑草の火、希望の火 第7章 「女物語」と「メロドラマ的想像力」 1 物語批判から「メロドラマ的想像力」へ 2 国民的記憶と『鳳仙花』 3 「美徳」への反逆 4 シスターフッドとその分断 5 中上健次と梁石日 6 「同化」と「排除」の彼方へ 第8章 異族たちの世界と「アジア」 1 世界・「アジア」・路地 2 無限のエコー、吉増剛造と中上健次 3 未完の遺作 4 「天皇小説」と「体制翼賛型少数者」 5 「アジア的想像力」と未聞の言語 第9章 生類たちの世界、「内戦」の「戦後文学」 1 喪の言葉 2 路地の魔術的リアリズム 3 縁起の世界 4 「武人」と治癒神、植物と光 5 喰う喰われる魚たち 6 路地の戦争 参照文献 中上健次略年表 あとがき - 著者プロフィール - 渡邊 英理 (ワタナベ エリ) (著) 熊本県生まれ,鹿児島県育ち.東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得後満期退学.博士(学術,東京大学). 現在─大阪大学大学院人文学研究科教授 専攻─日本語文学,批評,思想文学論 著書─『中上健次論』(インスクリプト,第14回表象文化論学会賞) 『到来する女たち──石牟礼道子・中村きい子・森崎和江の思想文学』(書肆侃侃房) 『クリティカル・ワード 文学理論』(三原芳秋・鵜戸聡との共編著,フィルムアート社) など
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時間旅行者の日記 | 藤岡 みなみ
¥2,530
左右社 2025年 ソフトカバー 396ページ 四六判変形 - 内容紹介 - 超個人的な時間旅行の旅へ、ようこそ 文筆家、ラジオパーソナリティー、そしてタイムトラベル書店utouto店主として活動する藤岡みなみによる、まったくあたらしい日記文学! 本書には著者の37年間の日記が収録されている。ただし、ふつうの日記ではない。 1月1日から12月31日まで日付は順繰りに載っているけれど、年代は1988年から2025年とばらばら。今日は35歳だけど、明日は5歳。秘密の日記、公開日記、交換日記、夏休みの日記、育児日記……日記の種類が変わるごとに、語りも変化し続ける。 ページをめくるごとに、時空の割れ目が口をあける。 私家版が好評を博した藤岡みなみ『時間旅行者の日記』を再編集し、装いを新たに刊行します。 くるり岸田繁さん推薦! 「言葉は上滑りが得意で、罪深いとは思うけれど__。」 とりとめのない日々の思考が言葉になり、時空を超えて立体化する。誰かの人生を知ろうとすることは、自分自身を大切にするための処方箋だ。日記史上最強の尊い一冊。 巻末に『三体』翻訳者、大森望さんによる解説を収録 SFを中心に翻訳家・書評家・アンソロジストとして活躍する大森望さんによる、書き下ろし解説「タイムマシンにおねがい──時間旅行の手引」を収録。これまでの「タイムトラベルもの」の歴史を概観できる名文です。
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ユリイカ 2026年6月臨時増刊号 総特集◎中上健次 ―生誕80年―
¥2,640
青土社 2026年 ソフトカバー 380ページ - 内容紹介 - 中上健次を読み/編みなおす 中上健次が亡くなって34年、生誕80年を迎える。中上健次の横溢は『異族』の文庫化などによっても新たに刻まれたが、その文学は(どこか戯画のように)アクチュアルをいや増しているように感じられる。「路地」の作家はなにを文学の主題としたのか、証言を引き受けつつ更新に向かう総特集。 目次* ❖徹底討議 中上健次を更新する――ジェンダーとフェミニズムから問うそのアクチュアリティ / 渡邊英理 内藤千珠子 ❖『奇蹟』論 「内戦」の「戦後文学」――中上健次『奇蹟』 / 渡邊英理 ファシズムとミソジニー――中上健次『奇蹟』が問う戦争のフレーム / 内藤千珠子 ❖中上と…… 中上から遠く離れて / 柄谷行人 先生に中上健次は解らない / 宇佐見りん ❖物語作家・中上健次 中上、谷崎、後南朝 / 山田広昭 中上健次と海――小説『火まつり』に寄せて / 松田法子 オリュウノオバの出現 / 西成彦 小説と物語の閾――中上健次と三島由紀夫 / 梶尾文武 地図と実験小説――フォークナーからTRPGへ / 大塚英志 ❖作品 『異族』ノ掠コスレニ心を襲カサネル / 吉増剛造 ❖「異族」の者たち 『異族』――〈人種〉の美的=感性的教育学 / 友常勉 帝国の誕生――『異族』とそれ以降のアジア / 石川義正 『異族』異論 / 倉石信乃 〈異族〉の国の風景と傷 / 仁科歛 異族の通過 / 丹生谷貴志 ❖対談 文芸漫談 『地の果て 至上の時』を読む / 奥泉光×いとうせいこう 構成=江南亜美子 ❖継がれえぬものに向かって 文学と地方性 中上文学に託けて / 古川真人 夏芙蓉のようにハイビスカスのように / 豊永浩平 中上以後――「私」の写真の終わりに / 川崎祐 ❖路地とその外延 春日、ふたたび / 四方田犬彦 ありありと視る不可視のもの――『紀州 木の国・根の国物語』 / 佐藤泉 内的差異、生活の糧、紀州――中上健次をウェールズに映して見る / 河野真太郎 海外移民と『千年の愉楽』 / 廣岡浄進 中上健次と大江健三郎――それぞれの「日輪」に向かって / 菊間晴子 ❖彼方からのオマージュ 風景の貌を重ねて / 甫木元空 フィンランドと中上健次 / ヴィエノラ・オスカリ ❖中上健次をひらく 中上健次と生命 / 管啓次郎 重力の劇――「十九歳の地図」再読 / 寧宇 中上健次における「バシュラール問題」とフーコー / 峰尾俊彦 インスタント・ラーメン / 髙山花子 「地の果て」と「至上の時」のあいだで――中上健次文学における修復的実践 / 亀有碧 ❖クリティック/クロニクル 中上健次作品解題 / 寧宇 ヴィエノラ・オスカリ 荻野聡士
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月ぬ走いや、馬ぬ走い|豊永 浩平
¥770
講談社 2026年 講談社文庫 ソフトカバー 416ページ 文庫判 - 内容紹介 - 第67回群像新人文学賞、第46回野間文芸新人賞、第11回沖縄書店大賞(小説部門)トリプル受賞! 琉球大学在学中、21歳での鮮烈なデビュー作! 沖縄に生きるアメリカルーツの男子小学生、片足を失い幻肢痛に苦しむ米兵と結婚したコザの女性、特攻へ向かう旧日本軍将校──。14人の語りを通して、戦中から現代までの沖縄の80年史を描き、その因果の物語を辿る。 『月ぬ走いや、馬ぬ走い』は、沖縄の近現代、連鎖する暴力、死者と記憶と時間といった明らかな主題や情報が霞んでしまうほど詩的で恍惚的な文章に満ち、読後にそのすべてが名状しがたい体験として迫り残り匂いたつ。抜群のリズムと声によるこの容赦のない疾走はまったくの才能である。 ──川上未映子 島尾敏雄ほか先人のエコーを随所に響かせながら、沖縄に深く堆積したコトバの地層を掘り返し、数世代にわたる性と暴力の営みを、『フィネガンズ・ウェイク』的な猥雑さで、書きつけた作品。Z世代のパワフルな語部の登場を歓迎する。 ―― 島田雅彦 十四章の構成で沖縄の近現代史を描き切る、しかも連関と連鎖、いわば「ご先祖大集合、ただし無縁者も多い」的な賑わいとともに描き切る、という意図はものになった、と私には感じられた。/この小説はほぼ全篇、ある意味では作者自身のものではない言葉で綴られていて、だからこそ憑依的な文体を自走させている。つまり、欠点は「長所」なのだ、と私は強弁しうる。要するにこの「月ぬ走いや、馬ぬ走い」は小さな巨篇なのだ。 ―― 古川日出男 「読んだものを茫然とさせ、彼のいままでを氷づけにし、そのうえで、読むことをとおしてあたらしい魂を宿らせる、そんな小説でありたい……テクストでの魂込め(まぶいぐみ)とでも呼ぶべきところが、ぼくの目標です。」豊永浩平(受賞のことば) ぼくがここにいて、そしてここはどんな場所で、なによりここでぼくはこうして生きてきた、ってことを歌って欲しいんだ、ほとばしるバースはライク・ア・黄金言葉(くがにくとぅば)、おれらは敗者なんかじゃねえぞ刻まれてんのさこの胸に命こそ宝(ぬちどぅたから)のことばが、月ぬ走いや、馬ぬ走いさ! - 著者プロフィール - 豊永 浩平 (トヨナガ コウヘイ) (著) 2003年、沖縄県那覇市生まれ。琉球大学人文社会学部卒業。2024年、『月ぬ走いや、馬ぬ走い』で第67回群像新人文学賞を受賞しデビュー。同作で第46回野間文芸新人賞、第11回沖縄書店大賞(小説部門)を受賞する。2026年1月、初の長篇小説『はくしむるち』を刊行。
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私たちがやったこと|レベッカ・ブラウン, 柴田元幸(訳)
¥2,530
twililight 2026年 ハードカバー 240ページ B6変形判 縦170mm 横122mm 厚さ19mm - 内容紹介 - 互いが不可欠になるために、耳を聞こえなくした“私"と、目を見えなくした“あなた”。 「私」と「あなた」という人間関係の愛の行方を描いたレベッカ・ブラウンの傑作短篇集を復刊! 復刊にあたり、レベッカ・ブラウンによる「二〇二六年復刊に向けての著者あとがき」を収録。 また、訳者・柴田元幸は、訳文のジェンダーを曖昧化する方向に修正。 装画は金井冬樹による描き下ろし。 あらためて、「私」と「あなた」という人間関係は何なのか、思いを巡らせることができる7短篇を収録しています。 “いまこれらの物語を読んでいて、私は語り手たちに、そして物語を書いた人間に言ってやりたい――いつかあなたもその幻滅と怒りを乗り越える、生き抜いて、大丈夫になる、と。そうならせてくれた経験を有難く思うようにさえなる、と。” (二〇二六年復刊に向けての著者あとがきより) “レベッカ・ブラウンといえば、まずは、エイズ患者たちを助けた体験に基づく『体の贈り物』と、 幻想的で力強い文章で男女・女女・男男関係の力学を浮き彫りにする本書『私たちがやったこと』を読んでもらいたい――と、訳者としては思う。” (二〇二六年復刊に向けての訳者あとがきより) “どんなに手を尽くしても、決して思い通りにはならない「あなた」と向き合うことでしか辿りつけない「私」がいる。そこでは「悲しいね」と「優しいね」が同等の言葉として響くから、わたしはいつも泣いてしまう。” (きくちゆみこによる推薦コメント) - 目次 - 結婚の悦び 私たちがやったこと アニー 愛の詩 ナポレオンの死 いい人間 悲しみ 訳者あとがき 二〇二六年復刊に向けての著者あとがき - 前書きなど - 『私たちがやったこと』に収められた作品のいくつかは、「私‐あなた」という語り方を採っている。べつに、変わった視点から書いてやろうとか、名前のない人物たちの話を書くぞとか、意気込んで書きはじめたわけではない。単に物語がそういうふうに湧いてきたのだ。何とかして声を届けたいと思っている誰かに手紙を書くみたいに。これらの物語が自分の中のどこから出てきたのかが私にはわかったし、誰に向かって語られているのかもわかった。それらを書くことが、当時の私には必要だったのだと思う。書くことが、何かを理解し説明する助けに、何かを追い払う助けになったのだろう。少なくとも、自分にとって困難なことを元に、何か別のものを作る助けにはなった。 (二〇二六年復刊に向けての著者あとがきより) - 著者プロフィール - レベッカ・ブラウン (レベッカ ブラウン) (著) 1956年ワシントン州生まれ、シアトル在住。作家。翻訳されている著書に『体の贈り物』『私たちがやったこと』『若かった日々』『家庭の医学』『犬たち』、ナンシー・キーファーとの共著に『かつらの合っていない女』がある。『体の贈り物』でラムダ文学賞、ボストン書評家賞、太平洋岸北西地区書店連合賞受賞。 柴田元幸 (シバタ モトユキ) (訳) 1954年生まれ。翻訳家・アメリカ文学研究者。 ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、スチュアート・ダイベック、スティーヴ・エリクソン、レベッカ・ブラウン、バリー・ユアグロー、トマス・ピンチョン、マーク・トウェイン、ジャック・ロンドンなど翻訳多数。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、『メイスン&ディクソン』で日本翻訳文化賞、また2017年に早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。 文芸誌『MONKEY』(スイッチ・パブリッシング)責任編集。
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彼女のカロート|荻世いをら
¥2,200
フィルムアート社 2026年 ソフトカバー 四六判 - 内容紹介 - 長く単行本化が望まれてきた傑作小説、待望の刊行。 耳が聞こえなくなった女性アナウンサーからの依頼は、彼女自身のために新しい墓をつくってほしいというものだった。彼女とのどこかちぐはぐなやりとりが主人公の日常を静かに侵食していく表題作「彼女のカロート」。読むことに困難を抱えながら文学に殉じる青年がある〈宝物〉をめぐるシュールな冒険に巻き込まれていく「宦官への授業」。発表時に読者を衝撃と驚嘆の渦に巻き込んだ、1行ごとに読む快楽に包まれる2篇を収録。 彼女はさりげない、かといって愛想を失い切らない──レストランで食事を注文したついでに水を頼むような──口調でこう声をかけた。 「あとお墓下さい」 (「彼女のカロート」より) 「彼女のカロート」は、小説だけでなく、広い意味での「書くこと」を後押しする触媒としての力を発している作品だと思う。本作がさらに広く読まれ、人々にヒントを与えることを願ってやまない。 ──千葉雅也(哲学者・作家/本書解説) 当時も興奮し、いままた興奮が新鮮に胸に迫るこのテキストを、もしかすると作者名すらしらなかった新しい読者に手渡せることは、奇跡あるいは僥倖としかいいようがない。 ──江南亜美子(書評家/本書解説) ※収録作「彼女のカロート」(『すばる』2010年7月号)、「宦官への授業」(『文學界』2013年12月号) ◆シリーズ[First Archives] 倉本さおり・滝口悠生・町屋良平の3名が選者となり、文芸誌に発表された小説や入手が困難になっている書籍のなかから、あらためて読み直されるべき作品を刊行していくシリーズです。 文学には、発表時に大きな反響を呼びながらも単行本として読まれる機会を持たないまま時間が過ぎていってしまうことが少なくありません。 First Archives は、そうした作品をはじめて書物として残し、文学の記録として手渡していくための試みです。 発表から時を経て、こうして刊行される作品が、新たな読者との出会いを生むことを願っています。 - 著者プロフィール - 荻世いをら (オギヨイヲラ) (著) 1983 年生まれ。2006 年「公園」で第43 回文藝賞を受賞しデビュー。著書に『公園』『東京借景』『ピン・ザ・キャットの優美な叛乱』がある。
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私の小さな日本文学|チェ・スミン
¥1,760
夏葉社 2025年 ソフトカバー 204ページ 縦160mm
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遠い声/浜辺のパラソル|川本 三郎
¥2,640
ベルリブロ 2024年 ソフトカバー 216ページ 四六判 縦194mm 横131mm 厚さ18mm - 内容紹介 - 「自分にとってすでに失われてしまった風景を作り直したい、詩のような小説を書きたい。」遠くの川、遠くの建物、遠くの空。東京の町が変わろうとするあの時代に、少年の日の記憶をたどり、銀座を歩き、橋を渡って川のほとりにたたずみ、海辺の町を訪れながら、静かに書き継がれていた、胸に沁みる42篇。まるで映画のような名品集。 - 目次 - 陸橋/犬を放つ/五つ角/塔/シャムのおばさん/始発電車/川へ/台風の前/都電から見える家/埋立地/路地の町/救済の風景/朝、川へ/鉛筆削り/遠い声/坂のある風景/橋/エアメイル/カポーティの家/枇杷の夏/崖下の家/白いスクリーン/黄色い風/河を渡ってマジック・アワーへ/槐の木の下/アプライトピアノ/橋からの眺め/夜のショウウィンドウ/倉庫の町/試写室のホタル/ペーパーウェイトのある店/ジャワの切手/勝鬨橋/晴海へ/マロニエのある店/原っぱ/ぬいぐるみ/海の見える食堂で/菜の花/わんど/浜辺のパラソル/夏のボール - 著者プロフィール - 川本 三郎 (カワモト サブロウ) (著) 1944年東京生まれ。評論家。著書に『大正幻影』(1990年、新潮社、サントリー学芸賞)『荷風と東京 『断腸亭日乗』私註』(1996年、都市出版、読売文学賞)『林芙美子の昭和』(2003年、新書館、毎日出版文化賞・桑原武夫学芸賞)『白秋望景』(2012年、新書館、伊藤整文学賞)など。訳書にカポーティ『夜の樹』(1994年、新潮文庫)『叶えられた祈り』(1999年、新潮社)、ブラッドベリー『緑の影、白い鯨』(2007年、筑摩書房)、ロンドン『ザ・ロード アメリカ放浪記』(ちくま文庫)など。
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猫にご用心 知られざる猫文学の世界|大久保ゆう(編・訳), ウィリアム・ボールドウィン, ウィリアム・クーム, ジョン・ダンロップ, マリオン・フローレンス・ランシング, アビー・モートン・ディアズ, モード・D・ハヴィランド
¥2,420
日本印刷(株)出版・メディア事業部 2025年 soyogo books ハードカバー 232ページ 四六判 縦195mm 横135mm 厚さ24mm - 内容紹介 - 世界で初めて英語で書かれた小説といわれる、 16世紀イギリスの怪奇譚「猫にご用心」。 「猫には九つの命がある」という伝承の出典ともされている知る人ぞ知る物語が、 翻訳家・大久保ゆうさんによる完訳版としてよみがえりました。 歴史に埋もれた怪奇小説が、本邦初の書籍化です! 猫たちの会話を理解しようと、 主人公・ストリーマ氏は動物の言葉が分かるようになる秘薬を作り出すのですが……。 現実と噂話が錯綜しながら、魔術や宗教の話題が入り乱れ、 人間たちの滑稽な姿が猫の目を通して描かれる世にも不思議な怪奇小説「猫にご用心」。さらに、そこから派生した知られざる猫文学も同時収録。 すべての作品に共通するのは、グリマルキンという猫のキャラクターです。 シェイクスピアからゲゲゲの鬼太郎やファイナルファンタジーまで、 時代と場所を超えてさまざまな作品に登場する「猫の王様・グリマルキン」とは? 「猫にご用心」で初登場したといわれるグリマルキンは、なぜ現代にも生き続けるのか? 奇書と伝承の謎を追う大久保さんのスリリングな解説も巻末に収録しています。 読んでまさに愉快痛快な“猫文学”アンソロジー、ここに誕生!! - 目次 - まえがき 猫にご用心(1553年) ウィリアム・ボールドウィン <猫の王様 伝承編> 「猫の王様」の噂を伝える偽作書簡の抜粋(1780年頃) ウィリアム・クーム 詩篇 猫の王(1800年前後) ジョン・ダンロップ 猫の王様(1908年) マリオン・フローレンス・ランシング編 <猫の王様 物語篇> 猫のアラビア夜話 ― グリマルカン王(抄・1881年) アビー・モートン・ディアズ 猫王グリマルキン伝より ― 『もふもふ民の伝記集』収録(1910年) モード・D・ハヴィランド 解説 訳者あとがき 前書きなど 〈小説〉という文芸形式の源流をたずねる試みが続けられるなか、さまざまな候補が現れましたが、本書ではその説のひとつとして、かつては稀覯書として知る人ぞ知るものであった物語をご紹介いたします。 その作品こそ ― 魔女迫害が高まる前の1553年に書かれ、そのあと〈血まみれメアリ〉の治世を手稿回覧などされながら生き延びて、エリザベス朝の1570年に死後刊行された ― ウィリアム・ボールドウィン『猫にご用心』です。日本だと戦国時代にあたる時期に書かれた一種の幻想怪奇小説で、出版時のタイトルは『「猫にご用心」と題する驚異の物語 ― 様々なる驚くべき信じがたい事柄をも含む ― 読んでまさに愉快痛快』というものでした。 しかしこの『猫にご用心』、薄手のいわゆる英文学史では、まずもって触れられることのない作品です (まえがきより抜粋) - 版元から一言 - 印刷会社が立ち上げた出版レーベル「soyogo books」の第1弾単行本です。 「仕事・学問・研究をたのしむ」をコンセプトに掲げたウェブサイト「soyogo」。このサイトの連載作品を紙の書籍にする出版レーベル「soyogo books」が、最初に選んだテーマは「翻訳」です。 翻訳研究家・大久保ゆうさんにご協力いただき、「英語で書かれた初めての小説」といわれる16世紀の怪奇小説「猫にご用心」全訳が完成しました。 この「猫にご用心」をはじめとして、大久保さんセレクトによる知られざる猫文学作品を併録。全作品に共通するのは、「グリマルキン」という猫のキャラクターです。シェイクスピアからゲゲゲの鬼太郎、ファイナルファンタジーまで、現代のカルチャーにも登場する「グリマルキン」の謎を解き明かす内容にもなっています。 歴史に埋もれた世にも珍しい猫文学の世界を、ぜひお楽しみください。 - 著者プロフィール - 大久保ゆう (オオクボユウ) (編・訳) 1982年生まれ。翻訳家。研究者〈大久保友博〉としての専攻は翻訳論・翻訳文化史、現在は一橋大学言語社会研究科講師、博士(人間・環境学)。16歳から青空文庫に翻訳作品を発表、大学院在学中からフリーランス翻訳家としても活躍。文芸・大衆文化・美術関連の翻訳や著作権についての批評も手がける。訳書に、スコット・L・モンゴメリ『翻訳のダイナミズム│時代と文化を貫く知の運動』、アーシュラ・K・ル=グウィン『文体の舵をとれ ル=グウィンの小説教室』等多数。 ウィリアム・ボールドウィン (ウィリアム・ボールドウィン) (著) (1526頃~1563) 作家・編集者・説教者。若いころはロンドンで印刷工をつとめながら、出版用の原稿も執筆し、翻訳も行った。英文学史上では、シェイクスピアの種本にもなった『為政者の鑑』(一五五九)の編著者として知られ、今作『猫にご用心』にも登場するフェラーズ氏と共同でその本の編集作業を行っている。エリザベス女王の戴冠後は出版の仕事をやめ、聖職者となって説教活動に励んだという。一五六三年のペスト大流行に際して死没。 ウィリアム・クーム (ウィリアム・クーム) (著) (1742~1823) 諷刺作家・編集者。イギリス一八世紀に大勢いたいわゆる三文文士のひとりで、偽作執筆や筆禍も多く、幾度となく獄中生活を送っている(そのあいだ債務者監獄から許可が出た日に『タイムズ』へ出社して記事を書いたりもしていた)。一連の諷刺画に寄せた詩にちなんで〈シンタックス博士〉とも呼ばれる。 ジョン・ダンロップ (ジョン・ダンロップ) (著) (1755~1820) スコットランドの名士。商人から身を立てて、のち徴税官や行政長官を歴任し、最終的には大都市グラスゴーの市長となった。唱歌を得意とし、自身でも詩や歌を作る陽気な人物であったという。その歌「ゆく年へ乾杯」は年末年始のスコットランド唱歌として今も愛好されている。 マリオン・フローレンス・ランシング (マリオン・フローレンス・ランシング) (著) (1883~1966) 作家・歴史家。ハーバード大学の別館となる女子大学として創設された名門ラドクリフ・カレッジの出身で、修士号を得たのち、長年にわたってケンブリッジ歴史協会の一員として欧米の尚古を探求した。 アビー・モートン・ディアズ (アビー・モートン・ディアズ) (著) (1821~1904) 作家・教師。シングルマザーとして教師業のかたわら家政婦や女工としても働くうち、女性権利運動の必要性を感じて、ボストンで女性教育と女性労働者のためのユニオンを創設している。作家業でも健筆をふるい、児童文学や家庭生活・信仰生活などについての著作がある。 モード・D・ハヴィランド (モード・ディー・ハヴィランド) (著) (1889~1941) 作家・博物学者・探検家。幼いころから野鳥や野生動物・昆虫を愛好する人物で、若くして人類学者の探検旅行に同行したのち、博物学的な随筆や小説で人気を博した。のちケンブリッジ大学であらためて動物学を学び、昆虫と鳥類の専門家となって諸国をめぐった。
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文学散歩の研究|岡野 裕行
¥2,640
文学通信 2026年 ソフトカバー 342ページ 四六判 - 内容紹介 - 文学を主題としてまちをめぐり歩く、文学散歩。 私たちは文学散歩で何を見に行くのだろう。 文学散歩は現在、各地域の文学愛好団体や郷土史研究会などが市民向けイベントとして開催したり、各自治体の公共図書館が文学を主題としてまちをめぐり歩くワークショップとして企画したり、あるいは小中高等学校の国語科の授業や学校図書館や、大学教育の一環としても行われている。 これらはどう生まれ、どう変貌してきたのか。 また、これからどうなっていくのか。 それらを考えることは、私たちが文学散歩というフィルターを通して、それぞれの地域社会をどのように見てきたのかという視線を明らかにすることにもつながっていく。 「文学散歩」は「歩く」だけではなく、実は「語る」力も生み出す。 これからの地域社会をどう考え、世界をどう言葉で表現していくのか。 私たちは文学散歩という活動を通して、過去から託されてきた「言葉」をどう受け取り、未来につなぐのか。 これから「文学散歩」を企画するすべての人、必読! 自治体、公共図書館、中高図書館、大学文学部必携書です。 【私たちには自分の暮らすまちについて語る言葉を紡ぎだす力がある。それは言葉というもの、文学というものが私たちに与えてくれる力の一つである。言葉はまちのなかに自分の痕跡を残す力である。言い換えればそれは「詩」を書く行為と呼ぶにふさわしいものである。あるいは「詩」という表現形式には特にこだわらずに、自分自身のまちでの暮らし思いを綴った散文形式の文章もそれに含まれるだろう。まちの言葉はみんなの言葉である。まちに暮らす私たちは、誰もが各々の生きている時代における詩人の一人である。】…第6章「言葉を残す「文学散歩」」より - 目次 - 凡例 序章 1 文学的な痕跡とは何か 作家の暮らしの痕跡 まちのなかの文学 文学的な痕跡をたどる活動 変化していくイメージ 2 「文学散歩」を再定義する より広く捉えるために 六つの種類 3 本書の構成 第1章 日本における「文学散歩」の発達史 1 実践し始める野田宇太郎 2 「文学散歩」の誕生とその評価 どのように生まれたか 文学的な痕跡のアーカイブ 古典とは背に廻った未来である 模倣され上書きされる 3 紀行文学として書き記した野田 4 「私」が除かれる案内記 観光を目的とした形態へ 無味乾燥な案内記 公共財化する「文学散歩」 5 市民に開かれた百科事典の編集 観光と図書館、そしてウィキペディア 「文学情報」をウィキペディアに 6 歩く、書く、語る 書くための「文学散歩」 語るための「文学散歩」 7 「私」の出来事を「私たち」の物語へ 第2章 図書館サービスとしての「文学散歩」 1 実施主体としての図書館 2 図書館の集会活動「読書会」「研究会」 3 「文学散歩本」の出版史 考案以前の一九四〇年代後半 草創期の一九五〇年代 展開期の一九六〇年代 安定期の一九七〇年代 転換期の一九八〇年代 情報共有と開催支援をする一九九〇年代 地域資料を活用する二〇〇〇年代 ウェブ時代の二〇一〇年代 4 時代ごとの特徴と出版傾向 第3章 「文学散歩」を拡張する人々 1 普通名詞になる「文学散歩」 野田の手を離れていく それでもイメージは確立していく 賛同者たちの活動 2 野田宇太郎の理念を継承する「文学散歩友の会」 模倣による洗練化 図書館サービスとの結びつき 文学碑の意味を問う 対象領域の拡張 3 学校教育のなかの「文学散歩」 都道府県レベルの国語教育研究会の取り組み 仙台市教育委員会による手引き 4 文化事業としての「文学散歩」 改訂される『上毛文学散歩』 何度も刊行される『軽井沢文学散歩』 自治体でシリーズをつくる 5 観光協会による「文学散歩本」 6 連載記事としての「文学散歩」 朝日新聞社と木原直彦の『北海道文学散歩』 7 「文学選集」への転用 比喩的な表現として名づけられる 「文学散歩」から「文学館」へ 第4章 日本郷土文藝叢書刊行会と復刻本出版の試み 1 地域限定の復刻本の出版と図書館の資料収集 2 野田宇太郎が展開する出版事業 日本郷土文藝叢書刊行会による復刻本 延長線上の復刻本 3 日本における復刻本と復刻雑誌の出版 日本近代文学館による復刻本の出版 日本近代文学研究所と日本近代文学館による復刻雑誌出版 日本近代文学館と野田の活動 4 各図書館における復刻本の所蔵状況 復刻本の作品別所蔵図書館 復刻本の図書館別所蔵作品数 復刻本の都道府県別所蔵図書館数 国立国会図書館における復刻本の所蔵状況 5 文学的な痕跡の可視化 6 もう一つの復刻活動「芽起庵」 第5章 「文学散歩」という着想 1 「文学散歩」を始める 2 思想の背景にいる鷗外・杢太郎・荷風 「文学散歩」で何を見るのか 「文学散歩」は何のために行うのか 「文学散歩」をどのように行うか 3 史上初の「文学散歩」の領域 『新東京文学散歩』収録の索引の検討 4 日が落ちるまで 5 点と点がつながる/線と線が混じりあう 第6章 言葉を残す「文学散歩」 1 まちの言葉はみんなの言葉 2 私の言葉を残す公共財としての日記 3 世界を言葉におきかえる あとがき 巻末図表 野田宇太郎と図書館および文学館による「文学散歩本」の出版史と文学散歩関連の出来事(第2章【図3】) 野田宇太郎の取り組みと日本近代文学館による復刻本の出版事業との比較(第4章【図2】) - 著者プロフィール - 岡野 裕行 (オカノ ヒロユキ) (著) 1977年、茨城県生まれ。図書館情報大学、同大学大学院博士前期課程を経て、2006年に筑波大学大学院図書館情報メディア研究科図書館情報メディア専攻博士後期課程修了。博士(学術)。現在、皇學館大学文学部国文学科准教授(図書館司書課程担当)。専門分野は図書館情報学と日本近現代文学。主な研究テーマは文学館、文学散歩、文学アーカイブ、ウィキペディアタウン、学生協働、読書文化、ビブリオバトルなど。 ビブリオバトル普及委員会代表理事(2015~2021年)、一般社団法人ビブリオバトル協会副代表理事(2016~2024年)、伊勢河崎一箱古本市実行委員会(2015年~現在)、NPO法人知的資源イニシアティブ理事(2019年~現在)などを務める。 主要著作──『三浦綾子書誌』(勉誠出版、2003年)、『三浦綾子 人と文学』(勉誠出版、2005年)、『文学館出版物内容総覧 ─図録・目録・紀要・復刻・館報─』(日外アソシエーツ、2013年)、『ライブラリー・オブ・ザ・イヤー選考委員長の日記 二〇二二年』(散策舎、2024年)など。
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亀たちの時間|フランチェスカ・スコッティ(著), 北代美和子(訳)
¥2,200
現代書館 2025年 ハードカバー 160ページ 四六判 - 内容紹介 - イタリアの新星 フランチェスカ・スコッティ、初の邦訳 舞台はイタリアと日本。 ずっと終わらないことなんて、ない 夫婦、恋人、親友、家族……、 ふとした出来事をきっかけに かけがえのない関係が崩れ、終わっていくシーンを 静かに描きだす15篇のショートストーリーズ。 ウエイトレスがやってくる。コーヒーと温めたタルトの香りがする。一匹の犬が吠える。ウエイトレスは飛びあがり、わたしも飛びあがる。わたしは粉々になったカップを見る。太陽に焼かれた板のあいだを黒い液体が流れていく。わたしがあなたのほうを向き、あなたを呼ぼうと腕をのばしたとき、あなたはもうそこにはいない。空になったあなたの椅子がわたしを怯えさせる。わたしは立ちあがり、あたりを見まわす。あなたはいない。(「ルナ」より) - 目次 - [収録作品] ルナ 次の駅 亀たちの時間 喉が渇いていて、いま水を飲もうとしている者の平安 びっくりパーティ ナカノさん 鯨のひげ 朝ごはんで 貝殻の島 誕生日 《ピッコラ・ジェラテリーア》 パンダ動物園 面接 ショーの終わり 月の暦 - 著者プロフィール - フランチェスカ・スコッティ (フランチェスカ スコッティ) (著) 1981年、ミラノ生まれ。ミラノ音楽院卒業。法学で学士号を取得。2011年、短編集Qualcosa di simile(『なにか似たようなこと』)でRenato Fucini賞を受賞、作家デビューを果たす。2011年から24年まで日本とイタリアで生活する。小説にL’origine della distanza(『隔たりの生まれるところ』)、Il cuore inesperto(『未熟な心』)、Nessuno conosce Sayuki(『だれもサユキを知らない』)など。映画の脚本、ポッドキャストのホスト、音楽プロジェクトのインタヴュアーなど、領域横断的な活動を展開している。 北代美和子 (キタダイミワコ) (訳) 1953年、東京生まれ。翻訳家。上智大学大学院外国語学研究科言語学専攻修士課程修了。日本通訳翻訳学会元会長。訳書にエルサ・モランテ『アンダルシアの肩かけ』『嘘と魔法』ジャン・ルオー『名誉の戦場』(以上、河出書房新社)、クレスマン・テイラー『届かなかった手紙』(文藝春秋)、ビル・ビュフォード『フーリガン戦記』、ティム・パークス『狂熱のシーズン』(以上、白水社)、イサム・ノグチ『エッセイ』(みすず書房)ほか多数。
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プロジェクト・ヘイル・メアリー 上下 | アンディ・ウィアー, 小野田 和子(訳)
¥3,300
早川書房 2026年 ハヤカワ文庫SF ソフトカバー 240ページ 文庫判 - 内容紹介 - 未知の物質によって太陽に異常が発生、氷河期に突入しつつある地球。ひとり宇宙へ飛び立った男は、人類を救うミッションに挑む!地球上の全生命滅亡まで30年、人類の命運を賭けた一大プロジェクトに挑む宇宙飛行士の奮闘を描く、極限のエンターテインメント!
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光と糸 | ハン・ガン(著), 斎藤 真理子(訳)
¥2,200
河出書房新社 2025年 ハードカバー 214ページ 四六変型判 縦192mm 横130mm 厚さ19mm - 内容紹介 - 世界は、なぜこれほど暴力的で、同時に、なぜこれほど美しいのか? 著者自身が構成を編み上げた、ノーベル文学賞受賞後初の作品がついに刊行。光へ向かう生命の力への大いなる祈り。 ・ ・ 「最初から最後まで光のある本にしたかった」 ――ハン・ガン ・ 「人間性の陽溜まりと血溜まりと。その二つが常に隣り合っていて、どちらかへ行こうとしたらもう一つも絶対に通らなくてはいけない。ハン・ガンの小説にはそんなところがある」 ――斎藤真理子 ・ ・ ノーベル文学賞受賞記念講演「光と糸」全文、創作についてのエッセイ、5編の詩、光を求めて枝葉を伸ばす植物をめぐる庭の日記、そして著者自身による写真を、著者自らが編んだ、ハン・ガン自身によるハン・ガン。 ・ ・ 過去が現在を助けることはできるか? 死者が生者を救うことはできるのか? ――本文より ・ ***** ・ 目 次 ・ 光と糸 いちばん暗い夜にも 本が出たあと 小さな茶碗 ・ コートと私 北向きの部屋 (苦痛に関する瞑想) 声(たち) とても小さな雪のひとひら ・ 北向きの庭 庭の日記 もっと生き抜いたあとで ・ 訳者あとがき ・ ***** 著者プロフィール ハン・ガン (ハン,ガン) (著) 1970年生まれ。2016年『菜食主義者』で国際ブッカー賞、2023年『別れを告げない』でメディシス賞外国小説部門、2024年ノーベル文学賞を受賞。著書に『少年が来る』『すべての、白いものたちの』等。 斎藤 真理子 (サイトウ マリコ) (訳) 翻訳家。パク・ミンギュ『カステラ』(共訳)で日本翻訳大賞、チョ・ナムジュ他『ヒョンナムオッパへ』で韓国文学翻訳院大賞、ハン・ガン『別れを告げない』で読売文学賞を受賞。ほか、著訳書多数。
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農民芸術概論 | 宮沢賢治
¥2,200
八燿堂 2021年 ハードカバー 112ページ 四六変形判 縦188mm 横120mm - 内容紹介 - 「われらに要るものは銀河を包む透明な意志 巨きな力と熱である」 ――新たな時代を生きるすべての人に捧げる、宮沢賢治至高の芸術詩編 土に触れる自らの手と宇宙の胎動が直結する壮大なスケールで描かれた宮沢賢治による至高の芸術論「農民芸術概論綱要」。本書では本論に加え、「農民芸術」の名を冠する他二編を収録。また、「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」で知られる通称「雨ニモマケズ手帖」に収められた詩編や、賢治の最晩年、病床に伏しながら書かれたと言われる「疾中」を採録。そして生前未発表の詩作集「詩ノート」より撰集した数編のほか、学生に向けた鼓舞激励のメッセージ「生徒諸君に寄せる」を収めた。計約70詩編採録。装画は奄美大島在住の人気絵本作家、ミロコマチコ。 「詩ノート」より 農民芸術概論 「雨ニモマケズ手帖」より 疾中 - 著者プロフィール - 宮沢賢治 (ミヤザワケンジ) (著) 1896年、岩手県花巻生まれ。中学時代から山野を歩く。1921年から5年間、花巻農学校教諭。後に羅須地人協会を設立し農民の生活向上をめざす。晩年は肺結核が悪化、最後の5年は病床で作品の創作や改稿を行った。
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あやとりの記 | 石牟礼 道子
¥1,320
河出書房新社 2026年 河出文庫 ソフトカバー 356ページ 文庫判 縦149mm 横105mm 厚さ13mm - 内容紹介 - 幼子みっちんは、人の世の片隅で生きるものたちに導かれ、海と山に抱かれた不知火の豊かな世界に遊ぶ。『椿の海の記』と対をなす傑作。 - 著者プロフィール - 石牟礼 道子 (イシムレ ミチコ) (著) 1927年熊本県天草生まれ。生後すぐに水俣に移る。詩人、作家。著書に『苦海浄土(三部作)』『あやとりの記』『十六夜橋』『石牟礼道子全集・不知火(全17巻、別巻1)』、共著に『なみだふるはな』ほか。
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彼女の最初のパレスチナ人 | サイード ・ティービー, 大津 祥子(訳)
¥2,860
小学館 2025年 ソフトカバー 272ページ 四六判 - 内容紹介 - パレスチナ移民たちの心情を描く傑作短篇集 力によって追放され、世界のどこにいようと「よそ者」として日常を引き裂かれ続けるパレスチナ人たちは、あなたのすぐ隣にもいるかもしれない。ーー安田菜津紀氏(Dialogue for People副代表/フォトジャーナリスト)推薦! 2022年アトウッド・ギブソン・ライターズ・トラスト・フィクション賞最終候補作 母国について教えた恋人が救済活動に目覚めていく姿に戸惑う医師 かつて暮らした国への小さな投稿によって追い詰められていく数学者 ルームメイトたちに溶け込むために架空の恋人をでっちあげる大学生 正規採用と引き換えに違法なミッションを引き受けてしまう司法修習生 妻と娘のために禁断の取引に手を伸ばしてしまうプログラマー…… 安住の地となるはずの国で心揺らぐパレスチナ移民たちの日々が、珠玉の9篇に。瀬戸際に追い詰められながら自らのアイデンティティを探る姿を多彩な筆致で綴る、カナダ発傑作短篇集。 【編集担当からのおすすめ情報】 2023年秋以降ガザ地区の惨状が世界中に発信されていますが、パレスチナの人々の苦難は1948年の「ナクバ」(イスラエル建国に際して70万人以上のパレスチナ人が難民化)に端を発しています。本作に登場するのも、祖父母や父母、あるいは本人が故郷を失いやむにやまれずカナダに移り住んできたという人たちです。しかし安住の地を得たと思いきや、ふとした局面で差別や偏見、居づらさを感じ、身を小さくする思いで暮らす人々。そんな移民たちの九つの物語です。パレスチナの苦難の歴史とともに、海外からの移住者が増えている今の日本で、彼らの心の内にも思いを馳せるきっかけとなれば幸いです。
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クリスマス・イヴの聖徳太子|瀬戸 夏子
¥2,200
河出書房新社 2025年 ソフトカバー 216ページ 四六判 縦188mm 横130mm 厚さ15mm - 内容紹介 - わたしの言葉を奪いにくるならわたしはお前の命を奪う──。三島由紀夫、穂村弘、BL、タワマン文学、木嶋佳苗etc. 稀代の歌人にして天性の批評家による言葉のレジスタンス。 ・ ・ 『はつなつみずうみ分光器』の編者であり 『をとめよ素晴らしき人生を得よ』が話題の 稀代の歌人・天性の批評家 ・ 過剰な言葉と繊細なレトリックで オンリーワンの文体を持つ著者による エッセイ、小説、批評、書評を収録 ・ いまを生きるための 言葉のレジスタンス ・ ・ ・ 【目次】 ・ まえがき ・ 1 don’t call my name 「フェイクニュースは私だ」 我々は既にエミリー・ディキンソンではない 「ファン」の美学と倫理について 少女小説家になりたかったあなたへ ・ 2 終焉は祝福している スタンダード・ナンバー ウェンディ、才能という名前で生まれてきたかった?――小説 名誉男性だから ・ 3 一千年後のジャンヌ・ダルク 超資本主義社会における恋愛至上主義について MINE――小説 ・ 4 奇蹟は燃えている パーフェクト・スター――左川ちかについて 誘惑のために うつしかえされた悲劇――三島由紀夫『豊饒の海』について 原型――小説 ・ 5 don’t sing for us ふたたびの、聖書――穂村弘『ラインマーカーズ』文庫版解説 デフォルトを解除する鍵――短歌とBLについて 生という謀反――『馬場あき子全歌集』書評 凄いままでいてもらわないと困る――水原紫苑『如何なる花束にも無き花を』書評 これからの批評のための3冊 - 著者プロフィール - 瀬戸 夏子 (セト ナツコ) (著) 1985年生まれ。歌人・批評家。著書に、『そのなかに心臓をつくって住みなさい』『かわいい海とかわいくない海 end.』、『現実のクリストファー・ロビン』『白手紙紀行』『はつなつみずうみ分光器』がある。
