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折坂悠太 (歌)詞集 あなたは私と話した事があるだろうか|折坂 悠太
¥1,980
WORDSWORTH(good and son) 2023年 ハードカバー 234ページ 111×154mm ※歌詞を引用した特製ステッカー付! - 内容紹介 - 2023年、活動10年を迎える折坂悠太が歌い続けてきた、62曲の(歌)詞集。 歌唱という圧倒的個性だけでない、折坂のもうひとつの独創「(歌)詞」を読む。 ライブでのみ披露している詞や未発表の新作詞、書き下ろしエッセイを含む、234P。 <折坂悠太> ―――――― 詞をまとめる作業は、長年使ってきた道具に手入れをするような感覚でした。 ひときれのパン、ナイフ、ランプ。生き抜くために、今一度持ち物チェック。 どうぞ私のかばんを開けて、私をかばんに忍ばせてください。 折坂悠太 ―――――― 折坂悠太 鳥取生まれ、千葉県出身のシンガーソングライター。 2023年6月30日に”音楽業10周年”を迎える。 平成元年生まれの折坂ならではの極私的な感性で時代を切り取りリリースされたアルバム『平成』は、2018年を代表する作品として、CDショップ大賞を受賞するなど、高い評価を受けた。2019年にはフジテレビ系月曜9時枠ドラマ『監察医 朝顔』主題歌に「朝顔」が抜擢。2021年10月、アルバム『心理』を発表し、初のホールツアーを成功させた。2022年5月には初の展覧会「薮IN」をPARCO MUSEUM TOKYOで開催し、同名著書『薮IN』を刊行。2023年6月30日より、ツアー「折坂悠太 らいど 2023」を独奏で回る。また、映画『泣く子はいねぇが』では自身初の映画主題歌・劇伴音楽を制作、映画『ONE PIECE FILM RED』では劇中歌「世界のつづき」の作詞作曲を担当するなど、楽曲提供でも活躍の幅を広げている。 Official HP:https://orisakayuta.jp/ Twitter:@madon36(http://twitter.com/madon36) Instagram:@orisakayuta(http://instagram.com/orisakayuta) YouTube:https://www.youtube.com/c/orisakayuta
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本のある空間採集 : 個人書店・私設図書館・ブックカフェの寸法 | 政木 哲也
¥2,750
※トンガ坂文庫もご掲載いただいております!! 学芸出版社 2023年 ソフトカバー 192ページ A5判 ※掲載店限定ブックカバーつき - 内容紹介 - ---書店観察の新しいかたちがここに。---永江朗さん推薦!全国の新刊書店、古書店、私設図書館、ブックカフェ、移動書店など44件を訪ね歩き、空間を実測・図解した一冊。オルタナティブな小拠点に凝縮された、店主の創意工夫、地方や都市の空き家・空きビルなどを利活用した拠点づくりに着目し、本と人とまちが織りなす空間の居心地とスケールに迫る。 目次 はじめに ○東北・関東甲信越 青森県 まわりみち文庫|飲み屋小路にひっそりと積まれた木箱書架 新潟県 今時書店|現役高校生がデザインした書籍との対話空間 宮城県 book cafe 火星の庭|ひとりでいる人に寄り添う、都市のシェルター的本棚 栃木県 BOOK FOREST 森百貨店|地元の子どもと世界をつなぐ絵本のブックツリー 群馬県 REBEL BOOKS|デザイナー店主がつくりあげたブルーグレーのローカル基地 東京都 気流舎|2間角のシュタイナー建築はカウンターカルチャーの聖地 東京都 Readin’ Writin’ BOOKSTORE|40㎡の巨大壁面書架を見下ろすまちの奥座敷 東京都 Title|本が主となった民家の9m書架&隠れ家カフェ 東京都 COW BOOKS|ステンレスの内装の中で熟成された古書のある居場所 長野県 栞日|書物が発するメッセージを拡声させるアップサイクル書架 長野県 遊歴書房|門前町の一角で時空を超える、世界地図を体現したギャラリー型書架 *Column1 2時間1本勝負の「実測」 ○北陸・東海・近畿 富山県 ひらすま書房|旧郵便局のタイムレスな空間が引き寄せる古書と人の縁 石川県 オヨヨ書林 新竪町店|ぼんやりのんびり本を探せる大うなぎの寝床 石川県 石引パブリック|美大生たちの目を奪う巨大書架のビジュアルブック 静岡県 ひみつの本屋|私的に本と出会う、元映画館のチケットブース 静岡県 みんなの図書館さんかく|一箱本棚でつくる駅前商店街の溜まり場 静岡県 フェイヴァリットブックスL|友だちの家に擬態した本好きの楽園 愛知県 TOUTEN BOOKSTORE|カフェバーカウンターは奥に伸びる書架への入口 三重県 トンガ坂文庫|漁村でつくりあげた本のある暮らしとポップな異世界 三重県 USED BOOK BOX|内法80㎝四方の極小図書館 大阪府 toi books|都会の5坪空間に光る54のインデックス棚 大阪府 居留守文庫|増殖しつづける木箱で埋め尽くされた本の迷宮 大阪府 LVDB BOOKS|長屋を貫く鋼管足場書架と静けさをまとう書物たち 京都府 誠光社|6枚の袖壁がつくるほどよい没入感 京都府 ba hutte.|極薄敷地から通りに滲み出す超私的選書空間 奈良県 とほん|商店街に新風を吹き込む軽やかな角材ストラクチャー 奈良県 人文系私設図書館ルチャ・リブロ|辺境でこそ出会える1冊が待つ、山中の開架閲覧室 和歌山県 本屋プラグ|椅子も机も書架になる、自由奔放な居心地 *Column2 「作図」は孤独な作業 ○中国・四国 岡山県 蟲文庫|美観地区の古民家で交錯する店主の世界と本の世界 岡山県 451BOOKS|シンボリックな螺旋階段で巡る書架のキューブ 広島県 弐拾dB|深夜の元医院建築で本に没入する催眠的読書体験 広島県 READAN DEAT|レトロビルの佇まいを再編集した3つの小空間 鳥取県 汽水空港|セルフビルドで変化しつづける湖畔の書店小屋 島根県 artos Book Store|もの・人・音楽を本でつなぐ交易空間の配置計画 山口県 ロバの本屋|バイタリティとユーモアで山奥の元牛舎をセルフリノベ 香川県 本屋ルヌガンガ|大階段から棚板まで、本と目が合う一瞬を設計する 香川県 へちま文庫|本を引き立てる家具と読みたくなる風景 愛媛県 書房ドミンゴ|駄菓子屋的な距離感で近所の子どもの好奇心をかきたてる *Column3 本のある空間とまちの関係 ○九州・沖縄 福岡県 MINOU BOOKS|本との出会いを誘発する賑やかな窓際書架 福岡県 ナツメ書店|元時計店の意匠と呼応する精緻な配架計画 熊本県 橙書店|ひしめく本と人との遭遇を静かに見守るカウンター 鹿児島県 古書リゼット|ビルの共用部を書店空間とした本箱のパッサージュ 沖縄県 市場の古本屋 ウララ|つい足を止めてしまう、通りにはみ出た個性派本棚 全国 BOOK TRUCK|フェスから団地まで、出会いを詰め込んで走る移動書店 *Column4 予定調和ではない本との出会い 店舗情報 おわりに
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Savoir&Faire 土|エルメス財団
¥2,970
岩波書店 2023年 ハードカバー 406ページ 函入 A5判 - 内容紹介 - 自然素材にまつわる知識や技術の共有を目指すエルメス財団の取り組み、スキル・アカデミー。「木」に続く本書は、フランスで編まれた書籍シリーズ〈Savoir &Faire〉から9本を厳選・翻訳、日本語版オリジナルコンテンツを加え、陶芸、アート、歴史、建築、工業、民俗学などさまざまな切り口から、身近な素材である「土」に迫る。カラー図版多数。 - 目次 - 日本語版に寄せて……オリヴィエ・フルニエ 土とやきもの……ユーグ・ジャケ 黒い土と赤い土……赤坂憲雄 Ⅰ 土と生きる 土壌の豊かさと持続可能な農業における粘土の役割……リディア&クロード・ブルギニョン 生の土の建築──その様々な起源から今日まで……ティエリ・ジョフロワ 土と左官から見た日本の建築史……多田君枝 工業用セラミック分野での主な進歩……アンヌ・ルリッシュ ポートフォリオ《日本典型》……柴田敏雄 Ⅱ 土とつくる 技術、欲望、分類、恐怖──土と向き合う現代日本のアート……バート・ウィンザー=タマキ コンテンポラリー・アートにおける土……ジル・A・ティベルギアン ミケル・バルセロ──地形図 アトリエ訪問……ユーグ・ジャケ 土と手を合わせる……カネ利陶料 ポートフォリオ《土と身体》 Ⅲ 土と動く、土は動かす 釉薬……ジャン・ジレル 西洋陶磁略史──そのいくつかの起源から18世紀末まで……クリスティーヌ・ジェルマン=ドナ アドリアン・デュブシェ国立磁器美術館コレクションでたどる磁器の歴史……セリーヌ・ポール 技術と継承──海を越えて産地になるまで……三川内焼 ポートフォリオ《記憶のかけら》……小川待子、高橋マナミ 日本語版あとがき……説田礼子 写真・図版クレジット 著者・訳者略歴
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はじめてのフェミニズム|デボラ・キャメロン, 向井 和美(翻訳)
¥968
筑摩書房 2023年 ちくまぷりまー新書 ソフトカバー 224ページ 新書判 - 内容紹介 - 女性にはどんな権利が必要? 「女の仕事」はどう生まれた? 多様で複雑なフェミニズムの論点を、多様で複雑なまま、でもわかりやすく伝えます。 === 帯テキストを入力ください(任意) *改行可 *内容の重複注意 なぜいつも男子がリーダーなのか 女性もバリバリ働くべき? 家事にお金を払ったら? なぜ天才と言われる女性は少ないのか 整形っていけないこと? 性描写はやめるべきか ――実は、フェミニストの意見は分かれます 対立も矛盾もそのまま理解し、前に進むための超入門! === 目次 第一章 支配 第二章 権利 第三章 仕事 第四章 女らしさ 第五章 セックス 第六章 文化 第七章 断層線と未来 - 著者プロフィール - デボラ・キャメロン (デボラ・キャメロン) (本文) デボラ・キャメロン(Deborah Cameron):1958年生まれ。オックスフォード大学教授。専門はフェミニズム言語学、フェミニズム批評、言語とメディアなど。邦訳に『話し言葉の談話分析』(ひつじ書房、2012)、『ことばとセクシュアリティ』(共著/三元社、2009)がある。 向井 和美 (ムカイ カズミ) (翻訳) 向井和美(むかい・かずみ):翻訳者。早稲田大学第一文学部卒。訳書に『哲学の女王たち』(晶文社)、『プリズン・ブック・クラブ』『アウシュヴィッツの歯科医』(紀伊國屋書店)など。また、学校図書館司書として生徒たちの読書会を助け、自らも30年以上にわたり読書会に参加し続けた経験を『読書会という幸福』(岩波新書、2022)で綴っている。
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左川ちか詩集|左川 ちか, 川崎 賢子
¥792
岩波書店 2023年 ソフトカバー 236ページ 文庫判 - 内容紹介 - 左川ちか(1911-36)は昭和初期のモダニズムを駆け抜けた女性詩人。日本近代詩の隠された奇蹟とされた。「緑」「植物」「太陽」「海」から喚起する奔放自在なイメージ、「生」「性」「死」をめぐる意識は、清新で全く独自の詩として結実した。爽快な言葉のキーセンテンスは、読む者を捉えて離さない。初の文庫化。 - 目次 - 詩 篇 昆虫 朝のパン 私の写真 錆びたナイフ 黒い空気 雪が降つてゐる 緑の焰 出発 青い馬 緑色の透視 死の髯 季節のモノクル 青い球体 断片 ガラスの翼 循環路 幻の家 記憶の海 青い道 冬の肖像 白と黒 五月のリボン 神秘 蛋白石 夢 白く 緑 眠つてゐる The mad house 雲のかたち 風 雪の日 鐘のなる日 憑かれた街 波 雲のやうに 毎年土をかぶらせてね 目覚めるために 花咲ける大空に 雪の門 単純なる風景 春 舞踏場 暗い夏 星宿 むかしの花 他の一つのもの 背部 葡萄の汚点 雪線 プロムナアド 会話 遅いあつまり 天に昇る メーフラワー 暗い歌 果実の午後 花 午後 海泡石 夏のをはり Finale 素朴な月夜 前奏曲 季節 言葉 落魄 三原色の作文 海の花嫁 太陽の唄 山脈 海の天使 夏のこゑ 季節の夜 The street fair 1.2.3.4.5. 海の捨子 詩集のあとへ(百田宗治) 左川ちか詩集覚え書 左川ちか小伝 補 遺 墜ちる海 樹魂 花 指間の花 菫の墓 烽火 夜の散歩 花苑の戯れ 風が吹いてゐる 季節 小 文 Chamber music 魚の眼であつたならば 春・色・散歩 樹間をゆくとき 校異 解説(川崎賢子)
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左川ちか全集 | 左川ちか, 島田龍(編集)
¥3,080
書肆侃侃房 2022年 ハードカバー 416ページ 四六判 - 内容紹介 - 詩の極北に屹立する詩人・左川ちかの全貌がついに明らかになる──。 萩原朔太郎や西脇順三郎らに激賞された現代詩の先駆者、初の全集。 すべての詩・散文・書簡、翻訳を収録。編者による充実の年譜・解題・解説を付す。 装幀:名久井直子 - 著者プロフィール - 左川ちか (サガワチカ) (著/文) 詩人・翻訳家。本名川崎愛。1911年生まれ。北海道余市町出身、十勝地方の本別町で幼少期を過ごす。庁立小樽高等女学校卒業後に上京。10代で翻訳家としてデビュー。J・ジョイス、V・ウルフ、ミナ・ロイなど、詩・小説・評論の翻訳を残す。1930年に筆名を「左川ちか」と改め詩壇に登場する。同郷の伊藤整を始め、北園克衛・春山行夫・西脇順三郎・萩原朔太郎らに高く評価、詩誌『詩と詩論』『椎の木』『マダム・ブランシュ』などで活躍した。将来を嘱望されたが1936年に死去。享年24。J・ジョイス著/左川ちか訳『室楽』(椎の木社、1932年)、遺稿詩集『左川ちか詩集』(伊藤整編・昭森社、1936年)。本書は初の全集となる。 島田龍 (シマダリュウ) (編集) 東京都中野区出身。立命館大学文学研究科日本史専修博士後期課程単位取得退学。現・立命館大学人文科学研究所研究員。専門は中世~近現代における日本文化史・文学史。関連論考に「左川ちか研究史論―附左川ちか関連文献目録増補版」(『立命館大学人文科学研究所紀要』115号)、「左川ちか翻訳考:1930年代における詩人の翻訳と創作のあいだ―伊藤整、H・クロスビー、J・ジョイス、V・ウルフ、H・リード、ミナ・ロイを中心に」(『立命館文学』677号)など。
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暗い時代の人々|森まゆみ
¥990
朝日新聞出版 2023年 朝日文庫 ソフトカバー 352ページ 文庫判 - 内容紹介 - 大正デモクラシーの終焉から戦争終結まで最も抑圧された暗い時代に「精神の自由」を掲げ、各々のやり方で、ぶれることなく毅然と生き抜いた人々──斎藤隆夫、山川菊栄、山本宣治ら、今こそ心に留めておきたい彼らの生き方に迫る。文庫解説は加藤陽子氏。
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暗い時代の人々|ハンナ・アレント, 阿部 斉 (翻訳)
¥1,540
筑摩書房 2005年 ちくま学芸文庫 ソフトカバー 352ページ 文庫判 - 内容紹介 - レッシング、ローザ・ルクセンブルク、ヤスパース、ヘルマン・ブロッホ、ベンヤミン、ブレヒト…自由が著しく損なわれた時代、荒廃する世界に抗い、自らの意志で行動し生きた10人。彼らの人間性と知的格闘に対して深い共感と敬意を込め、政治・芸術・哲学への鋭い示唆を含み描かれる普遍的人間論。『全体主義の起源』、『人間の条件』、『革命について』といった理論的主著を側面から補うにとどまらず、20世紀の思想と経験に対する貴重な証言として読まれるべき好著。
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ピュウ|キャサリン・レイシー, 井上 里(翻訳)
¥3,080
岩波書店 2023年 ソフトカバー 254ページ 四六判 - 内容紹介 - 舞台はアメリカ南部の小さな町。教会の信徒席で眠る「わたし」を町の住人はピュウ(信徒席)と名づけた。外見からは人種も性別もわからず、自らも語ろうとしないピュウの存在に人々は戸惑う。だが次第に町の隠れた側面が明らかになり……。気鋭の作家、キャサリン・レイシーが人種や性の枠組みを揺さぶる、挑発的な意欲作。 目次 睡 眠 日曜日 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 訳者あとがき
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よるよ|コジヤジコ, 中山信一(イラスト)
¥1,650
偕成社 2023年 ハードカバー 31ページ B5変型判 縦250mm 横200mm - 内容紹介 - とある夜。海にうかぶ島に、3匹の動物がいました。いぬと、くまと、ねこです。 海に星がひとつ、落ちました。すると、星の光は海からむくむくと顔をだし、かがやく夜の虹になって、空へとのびていくではありませんか! 動物たちは、のびる虹に連れられて、夜空のうえで出会いました。 「どもどもど」「わんわんわ」「やあやあや」 夜の虹の世界は、摩訶不思議。虹のうえでトランポリンみたいに跳ねたり、虹のなかでプールみたいに泳いだりと、3匹はへんてこな冒険を楽しみます。そのうちに、虹にあいた大きな穴を見つけて……? 「さかさことば(回文)」からひろがるふしぎな夜のできごとを、何層にも重なり合うクレヨンが、色鮮やかに描きだします。 夜の静けさのなかにナンセンスなユーモアがあふれる、ことば遊び絵本です。 - 著者プロフィール - コジヤジコ (コジヤジコ) (著/文) 1977年生まれ。回文家。 会社員をするかたわら、回文づくりをライフワークとして、ZINEなどを制作。 作を担当した絵本に『まくらからくま』がある。 中山信一 (ナカヤマシンイチ) (イラスト) 1986年神奈川県生まれ。イラストレーター。 広告や書籍、アパレルグッズなど幅広い分野のイラストを手がける。 絵を担当した絵本に『うそ』、『音でよむ昔ばなし ももたろう』がある。 またラッパーとしても活動しており、HIPHOPユニット「中小企業」やソロによる音源、アルバムも発表している。
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玉村豊男のポテトブック|玉村 豊男
¥1,980
朝日出版社 2023年 ソフトカバー 128ページ B5変形 - 内容紹介 - ジャガイモをめぐる知的冒険「ポテトチップスはクレームから生まれた?」「フレンチフライは戦争とマックで世界に広がった?」「ジョエル・ロブションの、世界一のマッシュポテトの作り方とは?」ジャガイモの起源から歴史、食文化、料理法など、ユーモアあふれる文章で、徹底的に思考した一冊。美しいイラストレーションで繰り広げられる、レシピ本でも、エッセイ集でもない、読んで美味しい、見て楽しい、まるごとポテトブック! 【目次】はじめに 伊丹十三さんの思い出ポテトをめぐる物語 夜のカフェで/ミスター・リーズのサンドイッチ/新大陸の贈りもの/不謹慎な植物/戦乱と飢饉のヨーロッパ/タラとジャガイモの出会い/ジャガイモの食べ方/郷愁のブランダード/海を泳ぐ黄金/ニューファンドランド/スープの語源/失われたパン/土のないジャガイモ畑/イモに月が出ている/アイリッシュ・シチュー/ジャガイモ掘り ジャガイモという不思議な植物 コモンポテト/ノアの箱舟/ジャガイモ博士に聞く/インカ帝国の知恵 ポテトの料理法ポテトチップス/フレンチフライ/ベークドポテト/ローストポテト/ハッシュブラウン/マッシュポテト/ポテトサラダ―― コラム <ミスター・リーズのサンドイッチ><夜のカフェで><ジャガイモ掘り><料理の四面体><和食とジャガイモ>おわりに 家庭菜園からの報告
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喫茶店文学傑作選|林 哲夫
¥990
中央公論新社 2023年 ソフトカバー 296ページ 文庫判 - 内容紹介 - 多くの作家、芸術家を魅了し、作品の舞台、創作の淵源、そして彼らの交友の拠点となった「喫茶店」。28篇の選び抜かれた短篇小説、エッセイなどから、明治以来の喫茶店文化の真髄に触れる。一杯の珈琲のように、薫り高く味わい深い作品集。文庫オリジナル。「コーヒー」をテーマにした作品集、アンソロジーはあるが、「喫茶店」という括りで作品を揃えたものは少ないかもしれない。「コーヒー」では個人的体験・思索を綴った作品が多いが、「喫茶店」はコーヒーなどの飲料のことよりも、そこに集う人々との交流・人間模様を描くところに特徴がみえる。作品の選択にあたっては、チェーン店台頭以前の昭和の時代までに書かれた作品でまとめてみた。*本書の執筆者*夏目漱石/森茉莉/水野仙子/谷崎精二/村山槐多/中戸川吉二/浅見淵/北園克衛/植草甚一/戸川秋骨/田村泰次郎/中原中也/小山清/安田武/澁澤龍彦/埴谷雄高/戸川エマ/伊達得夫/山崎朋子/野呂邦暢/洲之内徹/高平哲郎/平岡正明/小野十三郎/常盤新平/吉村昭/鷹野隆大/山田稔
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事務に踊る人々|阿部 公彦
¥2,090
講談社 2023年 ソフトカバー 392ページ 四六判 - 内容紹介 - 面倒くさい、複雑、抑圧的……時に文豪を苦しめ、戦争を阻止し、巨額の損失を生み、ついには死の世界を垣間見せる。「事務」それは人間を人間たらしめる究極の知恵。事務の営みから人間のあり方を再考する、画期的エッセイ!クソどうでもいいのに倒錯的な愛をかきたてるかくも人間くさい事務の世界への探究。 目次 第1章 漱石と大日本事務帝国 第2章 事務の七つの顔 第3章 事務処理時代の「注意の規範」 第4章 『ガリヴァー旅行記』の情報処理能力 第5章 「失敗」から考える事務処理 第6章 身体儀式と事務の魔宮 第7章 事務を呪うディケンズ 第8章 鉄道的なる事務 第9章 エクセル思考で小説を書く 第10章 事務の「感情」を考える 第11章 事務に敗れた三島由紀夫 第12章 事務と愛とバートルビー
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貝に続く場所にて|石沢 麻依
¥704
講談社 2023年 講談社文庫 ソフトカバー 240ページ 文庫判 - 内容紹介 - 芥川賞受賞の鮮烈デビュー作、待望の文庫化。あの日行方不明となった彼が、ドイツの私の元を訪れる。忘却に抗う言語芸術の傑作にして、鮮烈なるデビュー小説。第165回芥川賞受賞作第64回群像新人文学賞受賞作ドイツの学術都市ゲッティンゲンに暮らす私の元に、東日本大震災で行方不明になった彼が現れる。陽に透けないほどの存在感を持つその訪問者に私は安堵するが、死者との邂逅はその街と人の様相を重層的な記憶を掘り起こすように変容させてゆく。群像新人文学賞と芥川賞をダブル受賞した著者のデビュー作。解説=松永美穂(ドイツ文学者、翻訳家)
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台所珈琲の手びき|余白珈琲
¥660
余白珈琲 2023年 ソフトカバー 40ページ A5判 - 内容紹介 - 神戸の小さな海町の坂の上で、ご夫婦でコーヒー豆屋を営む「余白珈琲」から届いた本です。 ○「憧れ」と「虚しさ」のあいだで、「愛おしさ」に揺られながら。降っても晴 れても、自分でつくる今日の味。 ○生活のなかで愉しむコーヒーの手びきをつくりました。数学の公式のような レシピを、ただただ載せていくだけでなく、その周辺の流れを描くことで、自 分でレシピをつくることができるようなものを意識しました。 (以下「おわりに」より) コーヒーを淹れることは、ほんとうに「ちょっとしたこと」です。(...)ささ やかなこと、ちっぽけなこと、なんでもないこと、平凡なこと、すごくないこと、 誰にでもできること。そのような行為だからこそ、人と人との間に、この世の 中のさまざまなすき間に、するりするりと入っていくのです。 ≪目次≫ のれんを掲げる (第一部)味わいを眺める/新鮮な豆を買う/好みの豆を買う/豆を常備する /白湯を飲む (第二部)調理を工夫する/おいしい味を引き出す/厄介な味と付き合う/味 をはかる/流れをはかる コーヒー道具 ドリップの実演 おわりに
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民具のデザイン図鑑 くらしの道具から読み解く造形の発想|武蔵野美術大学 民俗資料室(編集), 加藤 幸治(監修)
¥2,420
誠文堂新光社 2022年 ソフトカバー 192ページ A5判 - 内容紹介 - ■民具からデザインのヒントを見つける 特定の設計者がいない、人々の暮らしから生まれる民具の造形には、身体性や生活の現場において理にかなった造形やデザインのアイデアが秘められています。 民具の分類としては衣・食・住など「用途別」による分類・整理が一般的ですが、本書では形態、機能、素材、意味などに注目し、民具がもつ豊かなデザインの世界をあらためて問い直します。 「小さな森で身を包む」「つくろいの造形」「布で情景を描く」などのトピックを立て、ビジュアルを豊富に用いながら、用途の枠を超えて民具の魅力を横断的に読み解きます。 収録する民具は、武蔵野美術大学民俗資料室が収蔵するおよそ9万点のコレクションから精選。本コレクションは、民俗学者・宮本常一の指導により収集が始まり、生活用具、郷土玩具、信仰資料など、国内有数の収蔵品を誇ります。 【目次】 はじめに 巻頭言 くらしの造形から見つける「デザインの素」 第1章 かたちと身体性 コラム1 宮本常一と民俗資料室コレクション 第2章 ユーモアと図案 コラム2 美術教育の源泉としての民具 第3章 見立てと表象 おわりに 掲載資料一覧 ***************************** - 著者プロフィール - 武蔵野美術大学 民俗資料室 (ムサシノビジュツダイガク ミンゾクシリョウシツ) (編集) ■編集/武蔵野美術大学 民俗資料室 武蔵野美術大学に設置された美術館•図書館もつ複合施設のひとつ。民衆が日々の暮らしのなかで生み出し、使い続けてきた暮らしの造形資料(民具)を約9万点収蔵し、大学における教育・研究活動を軸とした利活用に加え、民具の保存管理や展示公開等を行う。 加藤 幸治 (カトウ コウジ) (監修) ■監修/加藤 幸治(カトウ コウジ) 武蔵野美術大学教養文化・学芸員課程教授。専門は民俗学(民具研究)、博物館学。博士(文学)。和歌山県立紀伊風土記の丘学芸員(民俗担当)、東北学院大学文学部歴史学科教授(同大学博物館学芸員兼任)を経て、2019年から現職。近著に『民俗学 フォークロア編 過去と向き合い、表現する』(武蔵野美術大学出版局、2022年)、『民俗学 ヴァナキュラー編 ―人と出会い、問いを立てる』(武蔵野美術大学出版局、2021年)など多数。
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ミルク・ブラッド・ヒート|ダンティール・W・モニーズ, 押野 素子(翻訳)
¥2,695
河出書房新社 2023年 ハードカバー 240ページ 四六変型判 縦184mm 横138mm 厚さ23mm - 内容紹介 - なんだか、溺れているような気分――。 彼女たちの抱えた闇は、 フロリダの湿度に熱せられ、 路上の片隅から溢れ出す。 アフリカン・アメリカン文学の新潮流 過激でダークな11篇 死に取り憑かれた少女たちの誓約(ミルク・ブラッド・ヒート)、失った胎児を幻視する母親の安息日(饗宴)、教会から追放された女子高生が挑む復讐劇(天国を失って)、父の遺灰を捨てるロード・トリップで回帰した記憶(水よりも濃いもの)……。ミレニアル世代が描く、女性たちの深き闇と、瑞々しい赦しのとき。 新人としては異例の注目を集め、一躍アメリカ文学の最前線に立つダンティール・W・モニーズ。ブラック・フェミニズムの最先端にして、有力誌が激賞した衝撃のデビュー作。 * * * 愛と怒りの両方で、 人間は輝きを放つことが できるのだ。 ――「ニューヨーク・タイムズ」紙 女性と少女のありのままの姿を、 複雑で、深遠で、聡明で、辛辣で、喜びに溢れ、 タフで、愛情と力に満ちた姿を描いている。 ――「ミズ」誌 モニーズ初の短篇小説集は、驚きに満ちている。 フロリダの「湿地の悪臭」を背景に、 女性性の内的・外的な二面性を、 ありのままの直感的な文章で表現している。 ――「O, オプラ・マガジン」誌 辛辣かつ複雑で、瑞々しく、驚きに満ちている。 直感を刺激し、肉体として存在することの 親密な畏敬の念に満ちている。 素晴らしいデビュー作。 ――ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー(『フライデー・ブラック』)
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建築と触覚 空間と五感をめぐる哲学|ユハニ・パッラスマー, 百合田 香織(翻訳)
¥3,300
草思社 2022年 ソフトカバー 208ページ 函入 四六判 - 内容紹介 - すべてが視覚情報化され消費されていくかのような昨今、 建築が本来もつ「五感を統合する」という役割を今こそ見直すべきである。 メルロ=ポンティ、バシュラールらの議論を踏まえながら、 建築における触覚、聴覚、味覚、嗅覚の重要性を再考し、 あるべき本流の空間とは何かを問う。 ラスムッセン、クリスチャン・ノルベルグ=シュルツらの精神を継承する、 北欧の最重要建築理論家による著、待望の邦訳。 スティーヴン・ホール推奨。 「パッラスマーは単なる理論家ではない。 現象学的に洞察する力をもつすぐれた建築家だ。 分析不可能な諸感覚の建築を実践に移し、 その現象学的な性質でもって自身が建築哲学について著してきたものを具象化している。」 世界的建築情報サイトArchiDailyが選ぶ、名建築書ベスト150に選出。 <目次より> 前書き 「薄氷」スティーヴン・ホール 序論 世界に触れる 第一部 視覚と知識 視覚中心主義への批判 ナルシストの眼とニヒリストの眼 声の空間と視覚の空間 網膜の建築、立体感の喪失 視覚イメージとしての建築 物質性と時間 「アルベルティの窓」の拒絶 視覚と感覚の新たなバランス 第二部 身体中心 複数の感覚による経験 陰影の重要性 聴覚の親密さ 静寂、時間、孤独 匂いの空間 触覚の形状 石の味 筋肉と骨のイメージ 行為のイメージ 身体的同化 身体の模倣 記憶と想像の空間 多感覚の建築 建築の役割 - 著者プロフィール - ユハニ・パッラスマー (ユハニ パッラスマー) (著/文) 現代のフィンランドを代表する建築家、建築思想家。ヘルシンキ工芸大学学長、フィンランド建築博物館館長、ヘルシンキ工科大学建築学部教授・学部長を歴任。著作にThe Thinking Hand: The Thinking Hand: Existential and Embodied Wisdom in Architecture (John Wiley & Sons, 2009)、The Embodied Image: The Embodied Image: The Imagination and Imagery in Architecture (John Wiley & Sons, 2011)などがある。 百合田 香織 (ユリタ カオリ) (翻訳) 神戸大学大学院自然科学研究科博士前期課程修了。専攻は建築/建築史研究室。公務員として公共プロジェクトに従事し英国赴任同行を機に退職。建築を巡りつつ翻訳スクールに通い翻訳者として活動を始める。訳書『名建築は体験が9割』『名建築の歴史図鑑』『世界の夢の動物園』(以上、エクスナレッジ)、『配色デザインカラーパレット』(ビー・エヌ・エヌ)など。
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建築のポートレート|香山壽夫
¥2,420
LIXIL出版 2017年 ハードカバー 96ページ 19.7 x 1.5 x 17 cm - 内容紹介 - 本書は、碩学の建築家・香山壽夫氏(東京大学名誉教授)による写真と文で、建築のエッセンスを鮮やかに捉える写文集です。 1964年の渡米以降、アメリカおよびヨーロッパの建築や都市をめぐって著者が撮影してきた無数の写真から、36点を厳選。 撮影から数十年の時を経て、それぞれの写真にあらためて向きあい、文章が書き下ろされました。建築家ならではの視点で 撮られた写真、そして歴史的・文化的な広い視野のなか、親しみやすく確信に満ちた筆致で対象を描写した文章は、建築の 専門家から一般の読者まで、多くの人を建築の奥深い魅力に引きこみ、新たな気づきをもたらすことでしょう。 巻末1 MAP&INDEX:取り上げた36件の所在および撮影時期(訪問時期)を示し、それぞれの概要を説明する。 巻末2 TEXT:香山氏の写真についての解説や、建築と写真との関係、建築家にとっての旅や写真の意味などを、 本書の編集者である長島明夫が記す。
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自然の風景論―自然をめぐるまなざしと表象|西田 正憲
¥2,420
清水弘文堂書房 2011年 ハードカバー 392ページ - 内容紹介 - 風景の記憶をたどり、暮らしと美の物語をつむぐ 待望の自然風景論 「自然風景地を知りつくし、深い思索をめぐらす元国立公園管理官(レンジャー)の渾身のライフワークである。紀行文、風景画、現代アート、環境文化、景観保護、自然観光などの幅広い風景文化から、暮らしと美をつなぐ物語をつむぎだし、独創的な風景論を展開している。成熟した現代社会の重要なテーマ=風景の根源的問題を考えさせられる労作である」(国際日本文化研究センター教授 白幡洋三郎) 日本図書館協会選定図書(第2801回 平成24年1月25日選定)
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ねこラジオ|北野 勇作
¥1,210
ネコノス 2023年 ソフトカバー208ページ 文庫判 縦148mm 横105mm 厚さ10mm - 内容紹介 - とり・みき 解説! カバーイラスト 和田ラヂヲ マイクロノベルの名手・北野勇作が宇宙を猫で埋め尽くす。 100字で猫。100字の猫。 ‟読み始めたら、丸くなる。” 出てこなくても、猫はいる。まちがいなく、そこにいる。 わずか百文字で描かれるマイクロノベルは、壮大な世界の一部を覗き込む窓であり、詩であり、ときには著者の日記でもある。手練れ・北野勇作が繰り出す大人気の「シリーズ百字劇場」第三弾は猫の世界をたっぷりと。 重ねられた複数のエピソードが総体として大きな物語を想起させるのは以前からの北野作品の特性だ。(中略)すべてを読み終える頃には、繰り返し描写されるブロック塀の上の猫の通り道が、路地が、トタン屋根が、そして無限に続くかのような物干しのレイヤーと、その先の宇宙までもが、もう何年も作中の家や街に住んでいるかのようにまざまざと眼に浮かんでくる。(解説より) 著者のライフワークとも言える【ほぼ百字小説】は、Twitterで毎日発表され続けており、その数は4000を超える。膨大な作品群から選り抜かれた200篇のショートショートを本作に収録。シリーズ百字劇場として、SFとして括られるタイプの作品を集めた『ありふれた金庫』、タヌキが登場する作品を集めた『納戸のスナイパー』、猫が登場する作品を集めた『ねこラジオ』の3作を連続刊行。 著者自身による全作品解説ページへのリンクをカバー袖のQRコードにてご案内。 - 版元から一言 - 100文字あれば、すてきな世界も、奇妙な宇宙もつくりだすことのできるショートショートの奥深さ。子供が初めて体験する「小説」としてもうってつけです。わずか100文字で構築される世界をぜひお楽しみください。 - 著者プロフィール - 北野勇作 (キタノユウサク) (著) 1962年、兵庫県生まれ。 1992年、デビュー作『昔、火星のあった場所』で第4回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞、『天動説』で第1回桂雀三郎新作落語〈やぐら杯〉最優秀賞を受賞。2001年には『かめくん』で第22回日本SF大賞を受賞。『どーなつ』『北野勇作どうぶつ図鑑』『どろんころんど』『きつねのつき』『カメリ』『レイコちゃんと蒲鉾工場』ほか著書多数。 ライフワークとも言える【ほぼ百字小説】は、Twitterで毎日発表され続けており、その数は4000を超える。
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納戸のスナイパー|北野勇作
¥1,210
ネコノス 2023年 ネコノス文庫 ソフトカバー 208ページ 文庫判 縦148mm 横105mm 厚さ10mm - 内容紹介 - 鬼才・北野勇作、世間を煙に巻く。 読書芸人・上田航平(ゾフィー)解説! カバーイラスト・和田ラヂヲ 狐や狸がひとを化かすことがあり得る世界で繰り広げられる200篇の物語。 「あの人も狸じゃなかろうか?」 ”読み始めたら、化かされる” 100文字が紡ぎ出す人と人でないものの境界線。 「この短編に登場する人間たちは、狸の正体を強引に暴いたり、大声を張り上げて指摘するなどといった野暮なことは決してしない。(中略)SFというのはフィクションであり、端的にいえば嘘である。その嘘に血を通わせるのは想像力と愛情だ。(中略)人間と狸の関係のように、北野さんのこの作品に対する態度は、嘘への優しい思いやりであふれている。」(解説より) 著者のライフワークとも言える【ほぼ百字小説】は、Twitterで毎日発表され続けており、その数は4000を超える。膨大な作品群から選り抜かれた200篇のショートショートを収録。シリーズ百字劇場として、タヌキが登場する作品を集めた本作『納戸のスナイパー』のほか、SFとして括られるタイプの作品を集めた『ありふれた金庫』(3/29刊行)、猫が登場する作品を集めた『ねこラジオ』の3作を連続刊行。 著者自身による全作品解説ページへのリンクをカバー袖のQRコードにてご案内。 - 版元から一言 - 100文字あれば、すてきな世界も、奇妙な宇宙もつくりだすことのできるショートショートの奥深さ。子供が初めて体験する「小説」としてもうってつけです。わずか100文字で構築される世界をぜひお楽しみください。 - 著者プロフィール - 北野勇作 (キタノユウサク) (著) 1962年、兵庫県生まれ。 1992年、デビュー作『昔、火星のあった場所』で第4回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞、『天動説』で第1回桂雀三郎新作落語〈やぐら杯〉最優秀賞を受賞。2001年には『かめくん』で第22回日本SF大賞を受賞。『どーなつ』『北野勇作どうぶつ図鑑』『どろんころんど』『きつねのつき』『カメリ』『レイコちゃんと蒲鉾工場』ほか著書多数。 ライフワークとも言える【ほぼ百字小説】は、Twitterで毎日発表され続けており、その数は4000を超える。
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ありふれた金庫|北野 勇作
¥1,210
ネコノス 2023年 ネコノス文庫 ソフトカバー 208ページ 文庫判 縦148mm 横105mm 厚さ10mm - 内容紹介 - レジェンド北野勇作が100字で世界を書き散らす! カバーイラスト・和田ラヂヲ、解説・高山羽根子の豪華ラインナップ。 ”読み始めたら、もう終わり” わずか100字で描かれるミニマルかつ壮大な世界をお楽しみください。 たった百字で小説なんて書けるわけ、え? 書ける? 風情と余韻を百字にギュッと詰め込んだ、珠玉のマイクロノベルたち。要らないものは文字の外に追い出して、さあ、名手・北野勇作による百字劇場の始まり始まり。 【書評続々掲載!!】 朝日新聞 「文庫この新刊!」 吉田大助さんがご紹介(2023年4月15日) WEB本の雑誌 「今週はこれを読め! SF編 百字の宇宙、百字の日常」 牧眞司さんがご紹介(2023年4月11日) 「一連の作品は(中略)どれも、一ページの中に一作、つまりぱっと見た範囲に書き出しからお終いまで物語が存在する。この「視野に最初から最後まである」ということが、きっとすごく重要なのだ。 長編作家の持つスケール感(中略)が、視界の中に収まるほどの矩形に詰まっているっていう種類の奇跡。どうぞ、ぞんぶんに楽しんでください。」(解説より) 著者のライフワークとも言える【ほぼ百字小説】は、Twitterで毎日発表され続けており、その数は4000を超える。膨大な作品群から選り抜かれた200篇を本作に収録。SFとして括られるタイプの作品を集めた本作『ありふれた金庫』のほか、シリーズ百字劇場として、タヌキが登場する作品を集めた『納戸のスナイパー』、猫が登場する作品を集めた『ねこラジオ』を連続刊行予定。 著者自身による全作品解説ページへのリンクをカバー袖のQRコードにてご案内。 版元から一言 100文字あれば、すてきな世界も、奇妙な宇宙もつくりだすことのできるショートショートの奥深さ。子供が初めて体験する「小説」としてもうってつけです。わずか100文字で構築される世界をぜひお楽しみください。 - 著者プロフィール - 北野勇作 (キタノユウサク) 1962年、兵庫県生まれ。 1992年、デビュー作『昔、火星のあった場所』で第4回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞、『天動説』で第1回桂雀三郎新作落語〈やぐら杯〉最優秀賞を受賞。2001年には『かめくん』で第22回日本SF大賞を受賞。『どーなつ』『北野勇作どうぶつ図鑑』『どろんころんど』『きつねのつき』『カメリ』『レイコちゃんと蒲鉾工場』ほか著書多数。 ライフワークとも言える【ほぼ百字小説】は、Twitterで毎日発表され続けており、その数は4000を超える。
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これでもいいのだ|ジェーン・スー
¥704
中央公論新社 2023年 中公文庫 ソフトカバー288ページ 文庫判 - 内容紹介 - 等身大の言葉たちが疲れた頭にじんわり染みて、 きつく絡まった思考回路がほろほろとほどけていく ――宇垣美里さん(解説より) 思ってた未来とは違うけど、これはこれで、いい感じ。疲れた心にじんわりしみこむエッセイ66篇。 私だってモデルサイズ/「女子アナ」が勝利するとき/私の私による私のためのオバさん宣言/コンプレックスと欲のバランス/初々しい、男たちのダイエット/ありもの恨み/選択的おひとり様マザー/「一生モノ」とは言うけれど/勉強しておけばよかった ほか。 私たち、これでもいいのだ! - 著者プロフィール - ジェーン・スー (ジェーン・スー) (著/文) 一九七三年、東京生まれの日本人。作詞家、コラムニスト、ラジオパーソナリティ。TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」のMCを務める。『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』で第三一回講談社エッセイ賞を受賞。著書に『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』『生きるとか死ぬとか父親とか』『私がオバさんになったよ』『ひとまず上出来』『きれいになりたい気がしてきた』『おつかれ、今日の私。』、中野信子との共著に『女に生まれてモヤってる!』など。