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随風01
¥1,980
書肆imasu 2025年 ソフトカバー 162ページ A5判 縦148mm 横210mm - 内容紹介 - 文学フリマや独立系書店の店頭を席巻する随筆/エッセイムーブメントに呼応する文芸誌、ついに創刊! 本誌『随風』は書き手/読者の随筆にかける思いに寄り添って船出する小舟です。 随筆の風が吹く限り、どこまででもともに旅しましょう(年2回刊行予定)。 - 目次 - 巻頭随筆 宮崎智之 船出にあたって 平林緑萌 随筆特集「友だち」 浅井音楽 海猫沢めろん オルタナ旧市街 かしま 岸波龍 早乙女ぐりこ ササキアイ 作田優 鈴木彩可 竹田信弥 友田とん 西一六八 野口理恵 批評 柿内正午 仲俣暁生 横田祐美子 座談会 城崎にて、香川にて 森見登美彦 円居挽 あをにまる 草香去来 編集していない編集者の編集後記 北尾修一
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随風02
¥1,980
書肆imasu 2025年 ソフトカバー 162ページ A5判 縦148mm 横210mm - 内容紹介 - 随筆復興を推進する文芸誌『随風』 創刊号は刊行後たちまち重版となり話題をさらった。 今号は執筆陣にpha、古賀及子、花田菜々子、絶対に終電を逃さない女、佐々木敦らを迎える。 - 目次 - 巻頭随筆 宮崎智之 随筆特集 テーマ「好奇心」 アサノタカオ 磯上竜也 今井楓 オルタナ旧市街 清繭子 古賀及子 早乙女ぐりこ 杉森仁香 絶対に終電を逃さない女 西川タイジ 花田菜々子 pha 吉田棒一 わかしょ文庫 批評 柿内正午 佐々木敦 和氣正幸 インタビュー 村井光男(ナナロク社) 編集していない編集者の編集後記 吉川浩満
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随風03
¥2,200
書肆imasu 2026年 ソフトカバー 152ページ A5判 縦148mm 横210mm - 内容紹介 - 随筆復興を推進する文芸誌『随風』。 第3号は「学び」がテーマ。 くどうれいん、生湯葉シホ、佐川恭一、鯨庭らを執筆陣に迎える。 こだまをゲスト審査員に迎えた随筆新人賞も募集開始。 目次 巻頭随筆 宮崎智之 随筆特集 テーマ「学び」 碇雪恵 海猫沢めろん オルタナ旧市街 くどうれいん 鯨庭 佐川恭一 佐藤舞 惣田大海水 友田とん 生湯葉シホ 船張真太郎(ブタコヤブックス) まつさか ゆう(本屋ブーケ) 紀行文 早乙女ぐりこ 批評 随筆時評 柿内正午 佐峰存 高山京子 竹永知弘 随風賞募集 ゲスト審査員:こだま 編集していない編集者の編集後記 屋良朝哉(点滅社) 表紙イラスト 坂内拓
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それはどこでも起こり得る 壊れゆく世界への抵抗 | ブレイディ みかこ
¥1,760
文藝春秋 2026年 ソフトカバー 272ページ 四六判 - 内容紹介 - 私たちが日々飲み込む言葉を解剖し、社会を紐解く。その鋭い警鐘に、背筋が伸びた。 ――小川彩佳(キャスター) 「名を正す」孔子の精神の実践書だ。正しく名指すことこそ、混乱した政治を解きほぐす道である。 ――國分功一郎(哲学者) 極中、クラス・シーリング、テクノ大衆、リマイグレーション…… 今、西洋で起きていることは、すぐそこにある日本の姿か? ・個は責任を問われ、為政者は説明責任を逃れる「責任格差」 ・イデオロギーを捨て、権力奪取を目的とする「極中」の倒錯 ・貧困層が“身の程を知る”よう呪われる「階級の天井」とは? ・テクノ領主たちが仕掛ける「プラットフォーム・ポリティクス」 ・「リマイグレーション」という名のソフトな民族浄化の正体……etc. 本書を書いているうちに、「リマイグレーション」のような恐ろしい言葉も取り上げざるを得ない状況になってきた。これは、白人以外の民族(移民、市民を問わず)を人種的祖先の地へ大量に送還するという意味の政治的なスローガンだ。民族浄化の「言い換え」と言われるこの表現は、欧州の極右勢力やトランプ政権が使うものだ。(…) 自分たちだけは、ここだけは大丈夫などということは、もうない時代なのだ。その覚悟をもってこの本を書いた。この本に出てくる言葉は、どの国でも語り始められ得る。それはどこでも起こり得るのだ。 ――「はじめに」より ベストセラー『他者の靴を履く』から5年―― 「個の力」(power of)を取り戻す革新の書!
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暮らしの信じ方 | 古賀 及子
¥1,870
ダイヤモンド社 2026年 ソフトカバー 220ページ 四六判 縦188mm 横130mm - 内容紹介 - 「今日を生きる自分を肯定する」。こだわりと致し方なさの両方を軽やかに振り返る、 人気エッセイストによる書き下ろしエッセイ! 特別なことがなければ、語れるものがなければ「ダメ」なのか? そんな風潮を吹き飛ばすように、軽やかに今日を生きるあなたを全肯定する。 自分らしさはこれまでの日々や、思いがけず掴んできた選択の中にあるかもしれない。 日常に隠れた主義を巡りながら、「意外とこんなことができてしまう自分!」を一緒に見つけませんか。 - 目次 - ・合理性よりも、根性を優先させていた ・帰りたいのは主義か事情か ・ひらめいて旅先でシェアサイクルに乗る、急に元気になる ・1.5リットル飲む水は、水道水じゃないんじゃないか ・同じ靴を履いて、同じかばんを背負って、せいせいする ・大好きだし尊敬もしているパンを、けれど消極的に毎朝食べる ・自分ごとにできなかった市販のお菓子への憧れは、AIには理解できるまい ・レジ袋を一度も買わないまま5年が過ぎた・気持ちはコーン派のまま、けれどカップで食べるということ ・人類にはまだ現金が必要だ ・電車の座席を移動しない私、各駅停車で帰る同僚 ・美容院で出されたシガールを、堂々と食べたかった ・食器洗い機に、お願い私、はやく目覚めて ・いま新聞が、まさか生活にはまった ・ぞくっとして興奮する、狭い都心のこの家が私の家だ ・喫茶店と人生・病院が下手だ ・クーラーをずっと替えられないまま、確定申告は初日に出す ・花よりも私は根が好きなのではないか ・スマートウォッチを着けることの、向こう側性について ・あらかじめあるもののきらめきを味わっていたら、家が実家になった ・やめるんじゃなく急に酒がやんだ、そしたら痩せて眠かった ・年中行事は勝手に迎えにやってくる ・もしも世界が変わっても、朝に起き出し夜に眠りたい ・ひとところで暮らす、同じ街の同じ場所に点を打ち続ける ・備える、小二の私を安心させる ・待ち合わせは、余裕を持って、ぎりぎり着きたい - 著者プロフィール - 古賀 及子 (コガ チカコ) (著) 1979年生まれ、東京都出身、エッセイスト。著書『ちょっと踊ったりすぐにかけだす』(素粒社)は、『本の雑誌』の「2023年度上半期エンターテインメントベスト10」第2位に選出。『好きな食べ物がみつからない』(ポプラ社)は発売5日で重版決定。『5秒日記』(ホーム社)も、発売直後に重版が決まった。上白石萌音さん、岸本佐知子さん、ヨシタケシンスケさんなどの著名人をはじめ、書店員などにも幅広い層のファンをもつ。
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季刊民族学197 特集 女性と仕事の人類学:わたしたちが働いて生きていくこと
¥2,750
千里文化財団 2026年 ソフトカバー 104ページ A4判 縦297mm 横210mm 厚さ6mm - 内容紹介 - 男女雇用機会均等法が1986年に施行されてから、今年で40年を迎える。この間、日本では女性の働き方や生き方の選択肢が広がり、フェミニズムやジェンダーは身近なテーマとなった。しかし一方で、仕事の場における「女性だから」「男性だから」といった規範や不平等は、いまも根強い。 そもそも、働くことは収入を得る手段にとどまらず、人がどのように生きるかと深く結びついている。家事や育児といったケア労働も生命の維持に不可欠な営みでありながら、十分に「仕事」として認識されてきたとは言いがたい。こうした状況は、何を「仕事」とみなすのかが社会的に形づくられてきたことを示している。 では、世界の女性たちはどのように働き、どのような人生を生きているのだろうか。本特集では、女性と仕事をめぐる各地のさまざまな事例を紹介し、社会ごとの事情とあわせて共通課題にも目を向ける。現代日本を悩みながら生きるわたしたちが、「仕事」の捉え方や「働いて生きる」ことの意味を問い直し、多様なあり方を見つける糸口としたい。 - 目次 - 000 表紙 001 目次 002 特集「女性と仕事の人類学──わたしたちが働いて生きていくこと」 004 巻頭対談「生きづらさを解きほぐすヒント──ジェンダー人類学の視点で『女性と仕事』を問い直す」宇田川妙子(国立民族学博物館名誉教授・前副館長)、中谷文美(関西学院大学教授・岡山大学名誉教授)、松尾瑞穂(国立民族学博物館教授) 016 ビジュアルコラム〈女性の仕事場 1〉八木百合子(国立民族学博物館准教授)、上羽陽子(国立民族学博物館教授) 020「女性ストライキはいかにして社会を変えたか──アイスランド『女性の休日』から政治制度改革への道程」塩田潤(琉球大学准教授) 028「女性の出稼ぎからみる『仕事』と『ライフ』──ブルガリア村落部の越境する労働者たち」松前もゆる(早稲田大学教授) 036 ビジュアルコラム〈女性の仕事場 2〉門馬一平(国立民族学博物館特任助教)、黒田賢治(国立民族学博物館准教授) 040「結婚するか、子どもをもつか、そして誰がケアをするのか──父系社会・東アフリカの女性のライフコース」椎野若菜(東京外国語大学教授) 048「インドの家事労働を担う女性たち──ジェンダーと階層の交差する地平で」松尾瑞穂(国立民族学博物館教授) 056「女性説教師という生き方──エジプトで女性として、ムスリムとして働く」嶺崎寛子(成蹊大学教授) 064 ビジュアルコラム〈女性の仕事場 3〉中川理(国立民族学博物館准教授)、松井梓(国立民族学博物館特任助教) 068「近代筑豊炭鉱にみる『夫婦共稼ぎ』から『男は仕事、女は家庭』へ」野依智子(福岡女子大学名誉教授) 074「新自由主義的母性を撹乱する──現代日本の多元化する『ワーママ』の姿」北村文(津田塾大学准教授) 082 特別対談「民藝とAI時代の手仕事──濱田庄司ゆかりの益子で考える」吉田憲司(国立民族学博物館名誉教授・前館長)、濱田琢司(関西学院大学教授・同大学博物館館長) 097 連載 野僧記──映像人類学者のオートエスノグラフィー 第6回 「紅い骨、響き合う皮膚」川瀬慈(国立民族学博物館教授)
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星の時 | クラリッセ・リスペクトル, 福嶋 伸洋(訳)
¥990
河出書房新社 2026年 河出文庫 ソフトカバー 176ページ 文庫判 - 内容紹介 - コーラとホットドッグが好きな天涯孤独のタイピストは、自らの不幸を知らなかった。ロシア内戦下ウクライナに生まれた「ブラジルのヴァージニア・ウルフ」による傑作。日本翻訳大賞受賞。 ・ 映画公開決定! 2026年8月21日~ 新宿武蔵野館、 Bunkamuraル・シネマ 渋?宮下ほか全国順次公開 ▼映画「星の時 4K」公式サイト https://alfazbetmovie.com/hoshinotoki/ ・ 地方からリオのスラム街にやってきた、天涯孤独のタイピスト。 彼女は、自分が不幸であることを、知らなかった。 「ブラジルのヴァージニア・ウルフ」と呼ばれ、カフカやペソアと比肩する20世紀の巨匠が最後に遺した奇蹟の傑作。 ・ 本書で第8回日本翻訳大賞を受賞した訳者による全面的な見直しを行い、著者の息子であるパウロ・グルジェウ・ヴァレンチによるエッセイ「現実とフィクションの交錯」と、水上文による解説を収録した決定版。 - 著者プロフィール - クラリッセ・リスペクトル (リスペクトル,クラリッセ) (著) 1920年ウクライナ生まれ。生後間もなくブラジルへ移住。1944年デビュー作でグラッサ・アラーニャ賞受賞。邦訳のある著書に『G・Hの受難/家族の絆』『ソフィアの災難』『水の流れ』。1977年死去。 福嶋 伸洋 (フクシマ ノブヒロ) (訳) 1978年新潟県生まれ。共立女子大学文芸学部教授。リスペクトル『星の時』で日本翻訳大賞受賞。他の訳書に『ソフィアの災難』(共訳)『水の流れ』、マルチンス『太陽に撃ち抜かれて』等。著書に『ニコの海』等。
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猫はいつからかたわらに 動物たちと歩んだ1万年 | 太田 匡彦
¥2,420
現代書館 2026年 ソフトカバー 216ページ 四六判 縦188mm 横130mm - 内容紹介 - いつ、どうして、動物たちは日本列島にやってきたのだろう? 猫(イエネコ)は、もとから日本列島にいたわけではありません。猫の祖先種はリビアヤマネコ。およそ1万年前、中東の「肥沃な三日月地帯」と呼ばれる一帯で家畜化が始まったとされています。中東から日本列島まで、約1万キロ。猫はいつ、どうして日本列島にたどり着いたのか……。 猫も犬も、馬、牛そして豚、鶏や鳩も――私たちにとって身近な存在の動物たちはいずれも、海の向こうからやってきました。日本列島に住む人々のかたわらで動物たちが暮らすようになった「はじまり」を探り、全国各地を巡る。人と動物の関係性、その原点に思いをはせる旅。読み終えた時、ますます動物たちが好きになり、より愛おしくなる、そんな1冊です。 - 目次 - 第1章 猫はいつからかたわらに 第2章 9500年前、もう犬はいた 第3章 古代、鶏はほとんどが雄だった 第4章 「最新鋭戦車」だった馬、牛の姿には権威見た 第5章 豚の「はじまり」を訪ね、家畜化を考える - 著者プロフィール - 太田匡彦 (オオタマサヒコ) (著) 同業他社を経て2001年朝日新聞社に入社。2008年に犬の殺処分問題の取材を始めた。 著書『犬を殺すのは誰か』(朝日文庫)、『「奴隷」になった犬、そして猫』(朝日新聞出版)、『子ブタたちはどう生きたのか』(岩崎書店)、共著『岐路に立つ「動物園大国」』(現代書館)など。
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ねこかもいぬかも | 浅生 鴨
¥1,650
ネコノス 2022年 ソフトカバー 176ページ 四六判 - 内容紹介 - 浅生鴨が「ほぼ日」の犬猫SNSアプリ「ドコノコ」で、2017年から5年にわたって毎日欠かさず執筆していた連載「ドコノコ放送局 編集部より」から、厳選した記事をひとまとめに。 ツイートよりも短い1日120文字で描かれるのは、ともに暮らすねこ社員たちとの現在進行形の面白エピソードから、かつて飼っていた犬や旅先で出会った小さな仲間たちとの思い出、そしてその時々の出来事や季節の移ろいに感じたことまで。 日記のようなエッセイのような、不思議な味わいのコラム集 猫や犬が幸せに暮らせる世の中は、人間にとっても幸せな世の中だ。なかなか手放しで幸せだとは言い切れない毎日だけれども、それでもせめて犬猫が安心して眠れる夜であって欲しいと思う。<まえがき・猫と犬と人の眠る夜 より> - 前書きなど - 猫と犬の写真だけが載るSNS。それがドコノコだ。 株式会社ほぼ日が運営するこのスマートフォン用アプリに僕はユーザーとしてだけではなく、なぜか開発にも関わっていて、最初の企画段階から数えればかれこれもう八年ほどのつきあいになる。 ユーザーに毎日このアプリを開いてもらうために、ちょっとしたコンテンツを提供しようと始められたのが「放送局」と名づけられたアプリ内のコーナーで、ここには日替わりでピックアップされた写真と短いコラムが掲載されている。 この本に収録されているのは、その「放送局」から抜粋したコラム群だ。一日あたりにすればわずか百二十文字のコラムなのだけれども、さすがに五年も書いていればそれなりの量になる。ページ数の都合上、そのぜんぶを載せることは無理だし似たような話も繰り返し出てくるから、その中からこれはと思うものを編集者に選んでもらうことにした。当然のことながら、アプリの使い方やストアの案内などドコノコを使っていない人にはわかりにくい話題は外している。 動物についてのあれこれを書くはずのコラムは、三百六十五日休むことなく書いていれば、もちろん書くことが思いつかない日だって出てくるから、暦の話になったり天気の話になったり、あるいは個人的な生活の話に逃げたりしながら、どうにか続けているうちにいつしか日記のようになっていた。 もともとまとまって書かれた長い文章ではなく、細切れになった百二十文字の塊を集めただけだから、これがどの程度読み物としておもしろいのかは、実は僕にもよくわからない。 けれどもその塊の列にずっと目を走らせていると、僕自身の五年がうっすらと溶け込んだ何かがあるようにも思えてくるから不思議だ。 本当に個人的なことばかりを書いているのだけれども、それでも多少は世の中の影響を受けているから、もしかするとこの本を手に取ってくださったあなたと僕とが同じことを考えた瞬間もあるかもしれない。 猫や犬が幸せに暮らせる世の中は、人間にとっても幸せな世の中だ。誰もが幸せだとはなかなか手放しで言い切れない毎日だけれども、それでもせめて猫犬が安心して眠れる夜であって欲しいと思う。 (まえがき「猫と犬と人の眠る夜」より抜粋) - 版元から一言 - 装画・挿画は、note連載「浅生鴨の短編三〇〇」にも挿絵を描いてくださっている、スミタ2022さん。かもの周りでゴロゴロしたり、いたずらを仕掛けたりするねこ、いぬたちの愛嬌たっぷりのイラストとともにお楽しみください。 - 著者プロフィール - 浅生鴨 (アソウカモ) (著) 作家、広告プランナー。1971年、神戸市生まれ。たいていのことは苦手。著書に『猫たちの色メガネ』(KADOKAWA)、『伴走者』(講談社)、『どこでもない場所』(左右社)、『あざらしのひと』(ネコノス)などがある。座右の銘は「棚からぼた餅」。最新作は『すべては一度きり』(左右社)。
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現代の道具のブツリ | 田中 幸, 結城 千代子, 大塚 文香(絵)
¥2,640
雷鳥社 2026年 コデックス装 292ページ A5変形判 縦200mm 横100mm 厚さ25mm - 内容紹介 - 私たちの生活をとりまく便利な道具と目に見えない力。 そこには光、音、熱、波、粒の世界がある。 知れば知るほど暮らしがもっと「愉快」になる! 型破りで、親しみやすい、物理学の副読本。 待望の『道具のブツリ』第2弾! テーマは、現代の暮らしを支える道具たち。 冷蔵庫、スマホ、時計、日傘、体温計、電子レンジ……。 本書では、電磁波から放射線、原子や電子の世界まで、 「目に見えない力」をあつかう25個の道具のブツリを紹介します。 見えない体の中を覗くX線、水分子を揺らして温める電子レンジ、 気化熱で冷やし続ける冷蔵庫、300億年に1秒しか狂わない時計……etc. 見たいものを見たい、より美味しく食べたい、外部の脅威から身を守りたい――。 そうした人間の欲望から生まれた生活道具を、 「みる」「つたえる」「たべる」「ふせぐ」「はかる」の5つの章に分け、 物理を専門とする教師ふたりが、道具とブツリの面白い関係について語ります。 難しい公式や計算はいっさい出てきません。 一見すると「複雑でしょ」と思われがちな道具も、 そのしくみを解きほぐせば、素朴な「物のことわり(自然法則)」が潜んでいるものです。 前作『道具のブツリ』の仕様はそのまま! パタンと勢いよく開くコデックス装、開くと正方形になる縦長の判型、 色やテクスチャを版画のように重ねた大塚文香さんの挿絵も、 ページ数増量でお愉しみいただけます。 - もくじ - まえがき みる道具 懐中電灯 電気の力で光を得る 鏡 見えない視界を映す 眼鏡 小さなものを拡大して見る 望遠鏡 はるか遠くのものを見る X線 電磁波で体の中を覗く つたえる道具 防犯ブザー 電気で大きな音を出す 聴診器 体の中の音を聴く イヤホン 聴きたい音だけを聴く 電話 遠くの人に声を届ける スマホ 無線で遠くまで情報を伝える たべる道具 マッチ すばやく摩擦熱で火をつける フライパン 食材を温める熱の伝え方 土鍋 熱の放射でじっくり温める 冷蔵庫 気化熱で冷やし続ける 電子レンジ マイクロ波をあてて温める ふせぐ道具 日傘 紫外線から身を守る 雨傘 水分子の侵入を防ぐ スキーのゴーグル 偏光から目を守る 温冷グッズ 体の温度変化を防ぐ X線の防護エプロン 放射線を防ぐ素材 はかる道具 はかり 変わらない重さをはかる ものさし 光の速度で長さを定める 時計 正確に時を刻むために 体温計 体の温度をはかる パルスオキシメーター 体を傷つけずに測定する Column でんきちゃんの1日 光を集めるとより明るくなる なぜスプーンを近づけると像は反転するの? 「見える」範囲は拡大している ワニの鳴き声は「声」か「音」か? 遠くの音がよく聞こえるのはなぜ? どうしてサウナでやけどしないの? 温度の下限と上限はどこまで? 熱圏では何が起きている? 偏光板を使った3Dメガネ ハクキンカイロの思い出 あとがき - 前書きなど - 本書でとりあげた道具は、昔ながらのものもありますが、多くは第二次世界大戦後めざましく発展した道具ばかりです。「もはや戦後ではない」といわれた高度経済成長の真っただ中に生まれ育った筆者ふたりは、その発展をつぶさに見てきました。 いちばん印象深いのは電話の変遷です。今では、ほとんどの人が自分専用のスマホを持っていて、いつでも誰とでも直接繋がることができますね。しかし、かつてはそうではありませんでした。 新しもの好きの父はいち早く家に電話を設置しました。1960年代、1回目の東京オリンピックのころです。私の記憶にあるいちばん古い電話機は、ダイヤルのない黒電話でした。ダイヤルがなくてどうやって電話をかけるの? と思われるかもしれませんが、横にハンドルがついていて、電話をかけたいときは、そのハンドルをぐるぐる回して交換手を呼び出し、相手の番号を告げて繋いでもらうのです。けれども、滅多に使うことはありませんでした。当時、ダイヤルのない黒電話は、一般家庭にはほとんど普及しておらず、熱を出してお医者さんに往診を頼みたいときや酒屋さんに配達を依頼したいときしか、かける相手がいなかったからです。 それでも、ダイヤル式の電話が世に出るころには、話す相手が増えました。その後はあれよあれよです。数字のボタンを押すプッシュホン式の電話が発売され、ひとつの電話回線を複数の電話機で使うことのできる親子電話が生まれ、ファックス機能がつき、そして携帯電話が普及して、ひとり1台スマホをもつ時代になりました 。固定電話は、今も仕事場では欠かせない存在ですが、家庭では影が薄くなりつつあります。 めざましく発展してきた現代の道具には、さぞかしむつかしい現代物理学が使われているのだろうと思われるかもしれません。けれども、そもそもブツリの世界には「古典物理学」と「量子力学」という2分野しかなく、現代物理学という表現は存在しないのです。「古典」というと、ガリレオやニュートンの時代のブツリをイメージされるかもしれませんが、古典物理学とは「古い」という意味ではありません。私たちが日常で見聞きする現象、たとえば、この本で取り上げた道具(望遠鏡や電子レンジなど)が扱う現象を研究対象とする、今も現役のブツリなのです。温故知新(故きを温ねて新しきを知る)という言葉がありますが、ブツリの世界では、この「故き」は違った意味になるのですね。したがって近代のマクスウェルの電磁波理論も、アインシュタインの相対性理論も、古典物理学に含まれます。 いっぽう量子力学は、原子のような小さすぎて目に見えない世界や、宇宙のような逆に遠すぎて見えない世界が対象です。こうした世界では「電子」と「光」が主役になります。古典物理学が適用できない場面があるため、古典物理学では‟波“として扱う光を‟粒子”として考えたり、同じく古典物理学では‟粒子”とする電子を‟波”としてとらえたりします。これが量子力学です。 ということで、日常で使う道具を支えているのは、古典物理学です。「古典」といっても昔懐かしのものではなく、今もなお、そしてこれからも、さまざまな分野のめざましい研究開発を促す、素晴らしい理論です。そんな古典物理学の魅力をみなさんに伝えたいと思うのです。そして、せっかくですから、量子力学のちょっとしたフレバーも味わっていただける内容になっています。 さいごに、今作と前作『道具のブツリ』で大きく違う点があります。前作では、ざるやハサミなど、名もなき人の名もなき努力によって研鑽されてきた道具がほとんどでした。今作では現代の道具だけに関わった人物が分かります。そこで発明者や関わった人物の名前をできるだけ挙げています。紙面の都合上、名前だけにとどまっていますが、それぞれの道具の発明、開発に壮大なドラマがあったに違いないので、ぜひ調べたり想像したりしてみてください。とくに電話の発明者のエピソードはあまりに素敵だったので、詳しく書かせていただきました。 タイトルの「ブツリ」は学問としての物理をもっと身近に、気軽に、おしゃれに楽しんでいただきたいという思いから名づけたものです。ですから、物理はむずかしいからと敬遠せず、どうか肩の力を抜いて、 温故知新の「現代の道具のブツリ」をお楽しみください。 田中幸 - 版元から一言 - 前作「道具のブツリ」は発売後3週間で重版が決定、現在3刷と売れ続けています。前作の「道具のブツリ」では、はさみやスプーンなど古代から変わらない道具のデザインに注目しました。今作「現代の道具のブツリ」では、現代の暮らしを支える、電化製品など身近だけどその仕組みがあまり知られていない道具をメインに紹介します。「電磁波」「放射線」というと難しそうと思われるかもしれませんが、とっつきにくい分野だからこそ、可愛くやさしくお洒落な本で楽しんでいただけたらと思います。 - 著者プロフィール - 田中 幸 (タナカ ミユキ) (著) 岐阜県生まれ。東京都在住。上智大学理工学部物理学科卒業。慶應義塾高校、都立日比谷高校、西高校などの講師、晃華学園中学校高等学校理科教諭を経て、現在、都内私立学校講師。東京書籍中学理科教科書執筆委員。NHK高校講座「物理基礎」制作協力。 結城 千代子 (ユウキ チヨコ) (著) 東京都生まれ。東京都在住。上智大学理工学部物理学科、国際基督教大学大学院、筑波大学大学院を経て、埼玉大学、昭和大学で物理講師を務める。その傍ら、多賀二葉幼稚園に関わり、晃華学園マリアの園幼稚園長も務めた。現在、上智大学理工学部非常勤講師。東京書籍中学理科、小学校理科、小学校生活科教科書執筆委員。元NHK高校講座「物理基礎」講師。 大塚 文香 (オオツカ アヤカカ) (絵) イラストレーター。1989年滋賀県生まれ。京都精華大学デザイン学部卒業。書籍や雑誌のイラストレーションを中心に活動中。2020年HB Gallery File Competition vol.30 永井裕明賞受賞。
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開講!木彫り熊概論 歴史と文化を旅する | 北海道大学大学院文学院文化多様性論講座博物館学研究室(編)
¥2,420
文学通信 2024年 ソフトカバー 368ページ 四六判 - 内容紹介 - あなたの元にやってきた木彫り熊は、どこから来たのか? 木彫り熊概論、開講します! 1970年代には「現在道内で生産される木彫り熊は、年間約250万個、ザット15億円」とも伝えられ、北海道の一大土産品産業になった、木彫り熊。 本書は、北海道木彫り熊が歩んできた歴史を振り返り、土産店、職人・作家、有志の研究会、展覧会を企画した博物館や大学など、木彫り熊に携わる人々の多彩な活動と現場の声から、木彫り熊をあらたに捉え直し、その魅力と私たちとの関係とを明らかにします。 さらに研究としての木彫り熊の裾野を広げるため、絵画的な方法で表現されたクマ・ヒグマの事例より、美術・文化の方面からクマについて考えていきます。また、ミュージアム・コレクションとしての木彫り熊の可能性にも注目します。博物館はどのように私たちの生活にありふれた資料を収集・保存し、展示しているのか。資料としての位置づけや在り方、コレクション形成のプロセスの事例をもとに、木彫り熊のこれからを探ります。 カラーで「木彫り熊基礎知識」を掲載するほか、図版・資料も多数掲載。付録として「木彫り熊関連年表」も完備。 執筆・インタビューは、田村実咲、武永真、山崎幸治、青沼千鶴、増子博子、是恒さくら、今村信隆、寺農織苑、尾崎織女、阿部麟太郎、(有)トミヤ澤田商店、遊木民。 【当時の暮らしや出来事を知る当事者が少なくなるなか、聞き取りと情報共有、技術伝承は喫緊の課題といえます。木彫り熊の歴史が再評価され、新たな価値への注目が高まる今こそ、少しでも多くの現場や当事者の記憶と証言を集め、後世へつないでいくことが、本書の役割であると考えています。】…田村実咲「はじめに」より - 目次 - 口絵 木彫り熊基礎知識 はじめに(田村実咲) 凡例 1 木彫り熊を旅する 木彫り熊とは何だろうか? どこから来て、どんな旅路をたどり、 どこへ向かおうとしているのだろうか? 木彫り熊の足跡をたどって、歴史と文化を旅してみよう。 第1章 木彫り熊をたどる(田村実咲) [本章では、北海道木彫り熊の制作・販売の歴史的経緯を概観する。木彫り熊は北海道の著名な土産品として知られているが、北海道木彫り熊に関する全般的な研究は始まったばかりといえる。 北海道木彫り熊の軌跡を八雲と旭川をはじめとするたくさんの「ふるさと」に注目してたどっていく。] introduction●北海道観光と木彫り熊 1 八雲熊彫の足跡 尾張徳川家による八雲移住/徳川農場の設立と「熊狩の殿様」/スイスから八雲へと持ち込まれたペザントアート/徳川義親による農村美術運動/品評会に「木彫り熊」が出品される/擬人化熊も生まれた農村美術運動の展開/「我が町の特産品」八雲熊彫の確立と発展/第二次世界大戦による徳川農場の閉場/戦後から現在までの八雲熊彫の制作・販売 2 アイヌの木彫り熊の足跡 江戸時代までの木彫土産品制作/明治時代に迫られる生活文化の変容/博覧会のなかのアイヌの土産品/旭川・近文における新たな土産品の模索/熊猟師・松井梅太郎と「豚熊・鰐熊・鼠熊」/アイヌの木彫り熊のはじまりを巡って/昭和初期の北海道観光ブーム/急速な人気の高まりによって生まれた光と影/第二次世界大戦中にも続けられた木彫り熊制作/戦後復興と米兵の土産品として/二度目の北海道観光ブーム/北海道の一大土産品産業へ/移り変わる北海道観光の価値/再び注目される木彫り熊 3 全道へ広がった木彫り熊の制作 繁華街・札幌/道東の一大拠点・阿寒/地域産業として根付いた白老/新たな技術を導入した奈井江/道南の観光拠点・函館/伝統工芸の里・二風谷 epilogue●たくさんの「ふるさと」いくつもの「旅路」 第2章 木彫り熊を訪ねる [本章では、木彫り熊の制作・販売にたずさわってきた商店や職人の元を訪ね、現場の声を集める。 制作・販売が広がっていった各地域で、木彫り熊はどのような歴史をたどってきたのだろうか。そこにはどのような人やモノ、地域のつながりが見出せるだろうか。] 1 木彫り熊を訪ねる前に(田村実咲) 木彫り熊の「サイン」とは/誰が「サイン」を入れたのか?/❶職人の「サイン」/❷土産店の「サイン」/❸購入者の「サイン」/❹その他の「サイン」/「サイン」がないことにも理由はある!/❶「サイン」を入れることができなかった場合/❷「サイン」を意図的に入れなかった場合/「サイン」から人々のつながりをひも解く 2-1 〔木彫り熊を訪ねて〕有限会社トミヤ澤田商店 内地へ赴く兵隊さんのお土産として/本州や九州の土産品も集まる/有名キャラクターブームと熊ボッコ/北海道マークのシール/木札とタグと表情熊/職人の名前を入れる?入れない? 2-2 〔木彫り熊を訪ねて〕遊木民(有限会社拓商) 道東をまわると箔がつく/長野や小田原の木彫り熊たち/ニポポ、レリーフ、木彫り熊/「木彫専門店」として/職人にも生活がある!/「サイン」の上手な店員さん/買った人のサインでもあるペン書き/「職人」なのか「作家」なのか/「サイン」の価値の移り変わり column1●職人の話を聴く~木彫家・荒木繁氏を訪ねて~(田村実咲) 飛び込み営業で売った「熊」/彫刻刀と電子レンジ/親子代々に使われてきた「サイン」/木彫り熊が生まれる場所で 第3章 木彫り熊を伝える [本章では、木彫り熊展示を行った博物館や有志の研究会の取り組みを紹介する。会報「キムンカムイ」は、旭川で発足した「木彫り熊を愛する会(木彫り熊愛好倶楽部)」が刊行したフリーペーパーである。古美術商や土産店の元工場長らが集まり、木彫り熊の収集や商店などへの独自の聞き取りを行っていた(現在は解散)。近年、木彫り熊の魅力を伝える人々の活動が広がっている。例えば、有志の研究会やコレクターの存在は道内に留まらず、活動内容もイベントの企画、オリジナルグッズの制作・販売、書籍の刊行など多岐に渡る。] 1 木彫り熊と展示(田村実咲) 2-1 〔インタビュー〕木彫り熊展示とコミュニティ協働(話し手=武永真) 東北地方のこけしは伝統工芸品、では北海道の木彫り熊は……?/ゼロベースからの資料収集/「白老では土産屋さんの子どもが一番お小遣いが多かった」/「人間と熊の文化史」としての木彫り熊/木彫り熊という「ものづくり」を展示する/飛生芸術祭との協働/「再ブーム」=木彫り熊を北海道の「文化財」へ/博物館 ⇆ 木彫り熊 ⇆ 観光/産業として守り、継承すること/コミュニティとしての木彫り熊研究へ 2-2 〔インタビュー〕木彫り熊と文化人類学的発見(話し手=山崎幸治) 九州で収集された「山崎コレクション」/展示で旅をする木彫り熊たち/北海道の野性を担う土産品/自分も歴史や文化の当事者/「コンタクト・ゾーン」としての木彫り熊/移り変わっていく価値づけ/「芸術=文化システム」にみる木彫り熊/「再ブーム」=「なぜ木彫り熊なのか?」の謎を探る/「語られてこなかった歴史」の案内役/「完璧さ」よりも「自分らしさ」/「知の鉱脈」としての木彫り熊研究/付録 山崎コレクションが展示された展覧会一覧 column2●八雲のクマまつりレポート(話し手=青沼千鶴) 八雲のヘリテージ・木彫り熊/目標はシステムをつくること/現場の声を後世につなぐ 第4章 木彫り熊を探す [木彫り熊に関心をよせる人々の活動によって、木彫り熊の足跡は道外や海外からも見つかり始めている。本章では、北海道という地を飛び出し、木彫り熊の足跡を追いかける二人のエッセイを収録する。木彫り熊によって接続される土地、人に注目したい。] 1 道外・海外の木彫り熊の足跡を求めて 田村実咲 2-1 〔エッセイ〕月の輪を持つ木彫り熊/松本生まれの木彫り熊(増子博子) 月の輪を持つ木彫り熊/松本生まれの木彫り熊 2-2 〔エッセイ〕日本からブラジルへ、木彫り熊の足跡を辿る日々(是恒さくら) 2 木彫り熊を学問する 木彫り熊から何を知り、何を学ぶことができるだろうか。 これからの木彫り熊研究の可能性を探ってみよう。 今こそ、木彫り熊学を始めよう! 第5章 木彫り熊と研究領域 [本章では、木彫り熊に重要な関わりを持つ学問領域から、木彫り熊研究の裾野を広げることを試みる。芸術学の側面から、絵画のモチーフやイメージのなかのクマに着目して、「クマを表象する」ことの事例を見てみよう。芸術品としての木彫り熊の価値やクマというモチーフに注目することは、鑑賞を楽しんだり研究を進めるための足がかりになるはずだ。] 1 描かれた、もしくは描かれなかったクマ・ヒグマ―絵画の森に動物たちを追って(今村信隆) はじめに/1 北海道のイメージとヒグマ/2 なかなか描かれないクマ?/3 江戸時代のクマ表現/4 蝦夷地の動物/5 近代の油彩画・洋画と動物/6 近年の日本画と北海道の動物/おわりに 第6章 ミュージアムとコレクション 博物館資料としての可能性を考える [本章では、近現代の生活資料が博物館資料となる過程を見つめる論考を掲載する。博物館はどのように私たちの生活にありふれた資料を収集・保存し、展示しているのだろうか。展示制作や鑑賞を通して、私たちはどんな学びを得ることができるだろうか。博物館資料としての木彫り熊の可能性について考えてみよう。] 1 モノがミュージアムのコレクションになるまで(寺農織苑) 1 収集と所有との違い/2 モノがミュージアムのコレクションになるまで/①資料の収集・拡充/②資料の保管・保存・維持/③展示/④教育/⑤調査研究/3 木彫り熊はどのようなミュージアムのコレクションになり得るのか/4 コレクションのこれから/5 ミュージアムとビデオゲーム機 2 日本玩具博物館のコレクション形成への歩み――世界の玩具文化を求めて(尾崎織女) はじめに/ひとりの熱意から博物館が誕生した/日本玩具博物館が提示する玩具の世界/世界の玩具の収集活動/⒈まずは現地へ出かける/⒉各地の民芸品を輸入する専門業者の協力を得る/⒊海外の玩具博物館、収集家との交換収集/⒋生涯をかけたコレクションの寄贈を受ける/⒌来館者が収集者になる/来館者とともにコレクション展示を育てる/玩具文化へのまなざし column3●研究成果が展示になるまで(阿部麟太郎) 多様な解釈ができる「展示」/「見方」を伝えるために/物と場所の制限と工夫/黒板風のタイトル、実は……/専門の外を見つめて 「開講、木彫り熊概論!」 展示記録 おわりに(田村実咲) 付録●木彫り熊関連年表(田村実咲) - 著者プロフィール - 北海道大学大学院文学院 文化多様性論講座 博物館学研究室 (ホッカイドウダイガクダイガクインブンガクイン ブンカタヨウセイロンコウザ ハクブツカンガクケンキュウシツ) (編) この研究室は、2019年に北大大学院文学院に誕生しました。博物館には伝統的で固有な機能があります。一方で、それと同じぐらい大切な機能が、利用者とコミュニケーションを図って、コミュニティの参加とともにさまざまな博物館体験を提供することです。博物館のそんな側面に関心のある学生たちが多く学んでいます。 http://museology.starfree.jp/ 田村 実咲 (タムラ ミサキ) (編) 1995年、北海道札幌市生まれ。北海道大学大学院文学研究科修士課程修了。2022年、札幌市アイヌ文化交流センター(サッポロピㇼカコタン)活動促進員。2023年より国立アイヌ民族博物館にて、アソシエイトフェローとして勤務している。木彫り熊の「サイン」に注目し、木彫り熊の制作と販売の歴史についての研究を進めている。 増子 博子 (マスコ ヒロコ) (著) 絵描き。土地を移動する中で偶然出合い、惹かれるものをテーマに美術を通した制作を行う。近年参加した展覧会は「こっぱ人形ってなあに? 徳武忠造がつなぐ農民美術のいま」(朝日美術館、二〇二四年)、「COLLECTION +vol.1 まなざしのあいのり 土地の声を聞く、探る、写す」(石神の丘美術館、二〇二四年)、「IMAをうつす7人」(岩手県立美術館、二〇二三年)、「地つづきの輪郭」(セゾン現代美術館、二〇二二年)、「日常をととのえる展」(はじまりの美術館、二〇二二年)など。主な著書に『ツキノワ木彫り熊ノート』、『松本生まれの木彫り熊』がある。 是恒 さくら (コレツネ サクラ) (著) アーティスト。国内外各地で人と鯨の関わりを尋ね、リトルプレス (小冊子)や刺繍、造形作品として発表している。リトルプレス『ありふれたくじら』主宰。近年の主な展示に「開館20周年展 ナラティブの修復」(せんだいメディアテーク、二〇二一年)、「NITTAN ART FILE4:土地の記憶~結晶化する表象」(苫小牧市美術博物館、二〇二二年)、「VOCA展 2022」(上野の森美術館)、「currents / undercurrents|いま、めくるめく流れは出会って」(国際芸術センター青森、二〇二四年)など。二〇二二~二〇二三年、令和四年度文化庁新進芸術家海外研修制度・研修員としてノルウェーに滞在。 Web: www.sakurakoretsune.com 【twitter】@sakurakoretsune 【instagram】 @sakurakoretsune 今村 信隆 (イマムラ ノブタカ) (著) 北海道大学文学研究院准教授。博士(文学)。専門は美学・芸術学。札幌芸術の森美術館学芸員、京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)准教授、甲南女子大学准教授等を経て、二〇二一年より現職。単著に、『一七世紀フランスの絵画理論と絵画談義』(北海道大学出版会、二〇二一年)、編著に今村信隆・佐々木亨編『学芸員がミュージアムを変える! 公共文化施設の地域力』(水曜社、二〇二一年)、佐々木亨・今村信隆編『改訂新版 博物館経営論』(放送大学、二〇二三年)などがある。小学生の頃、鹿児島に住んでいた祖母が北海道旅行に来た際に、支笏湖畔で木彫り熊を買ってもらった。今も研究室に飾っている。 寺農 織苑 (テラノ シオン) (著) 北海道大学大学院文学院 博物館学研究室 博士後期課程。修士(文学)。日本評価学会認定評価士。専門は博物館学・評価学。城陽市歴民俗資料館学芸員等を経て、二〇二一年より現在に至る。主要論文に「展示観覧前後における来館者の「ビデオゲーム・アーカイブ」に対する意識・態度変容への動機づけ―ビデオゲームにまつわる書籍を題材にした展示会の事例から―」(『人形玩具研究―かたち・あそび―』vol.34、二〇二四年)、“Do Japanese Museums Hold Video Game Consoles in Their Collections?―Based on the Results of a Survey of 1,751 Museums―”(『博物館学雑誌』第49巻第1号、二〇二三年)などがある。 尾崎 織女 (オサキ アヤメ) (著) 日本玩具博物館学芸員。一九九〇年より三〇余年にわたり、世界の玩具の調査や収集を担当。「世界のクリスマス展」や「雛人形展」をはじめ、館内外での展覧会と講座企画に従事する。専門分野は上巳や端午、七夕など節句にまつわる人形玩具文化。著書に『中国民衆玩具―日本玩具博物館コレクション』(大福書林、二〇二二年)、『世界の民芸玩具―日本玩具博物館コレクション』(大福書林、二〇二〇年)、『日本と世界おもしろ玩具図鑑』(共著、神戸新聞総合出版センター、二〇一七年)、『ままごと』(文溪堂、二〇一四)などがある。 阿部 麟太郎 (アベ リンタロウ) (著) 北海道大学文学院 博物館学研究室 博士後期課程。エコミュージアム研究(エコミュージアム思想史・エコミュージアム在野論)。主な論文に、阿部麟太郎・寺農織苑・石本万象(共同執筆・阿部が筆頭著者)「我が国の博物館学におけるケーススタディの傾向 ~主要3学会誌を対象とした分析を通じて~」(『日本ミュージアム・マネージメント学会研究紀要』No.28、二〇二四年)、 「アンケート調査による日本エコミュージアムの現状把握」(『エコミュージアム研究』No.28、二〇二三)がある。 武永 真 (タケナガ シン) (著) 一九六三年、北海道釧路市生まれ。仙台藩白老元陣屋資料館長。一九八七年に厚岸町教育委員会学芸員となり、一九九三年より現館に勤務。二〇二五年には『白老町史〔平成史〕』の刊行を予定している。 山崎 幸治 (ヤマサキ コウジ) (著) 一九七五年、福岡県北九州市生まれ。北海道大学アイヌ・先住民研究センター教授。専門は、文化人類学、博物館学。博物館資料の現代的意義とその活用に関心を持ち、アイヌ物質文化および博物館に関する研究をおこなう。先住民族の展示、アイヌ工芸の振興、海外アイヌ・コレクションについても研究をおこなう。著書に『もっと知りたいアイヌの美術』(二〇二二年、東京美術)などがある。 青沼 千鶴 (アオヌマ チヅル) (著) 八雲町で司法書士・行政書士として働き、「クマまつり」を企画・運営する。司法書士・行政書士事務所の隣に「木彫り熊と本の店 kodamado」を開く。https://kodamado.com/
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赤い魚の夫婦 | グアダルーペ・ネッテル, 宇野和美(訳)
¥2,200
現代書館 2021年 ハードカバー 160ページ 四六判 - 内容紹介 - 第3回リベラ・デル・ドゥエロ国際短編小説賞受賞。 メキシコの作家が贈る人間とペットにまつわるちょっと不思議な物語。 初めての子の出産を迎えるパリの夫婦と真っ赤な観賞魚ベタ、メキシコシティの閑静な住宅街の伯母の家に預けられた少年とゴキブリ、飼っている牝猫と時を同じくして妊娠する女子学生、不倫関係に陥った二人のバイオリニストと菌類、パリ在住の中国生まれの劇作家と蛇……。 メキシコシティ、パリ、コペンハーゲンを舞台に、夫婦、親になること、社会格差、妊娠、浮気などをめぐる登場人物たちの微細な心の揺れや、理性や意識の鎧の下にある密やかな部分が、人間とともにいる生き物を介してあぶりだされる。 「赤い魚の夫婦」「ゴミ箱の中の戦争」「牝猫」「菌類」「北京の蛇」の5編を収録。 2014年にはエラルデ文学賞を受賞するなど国際的に高い評価を受け、海外では毎年のように「今年のベスト10」に取り上げられる実力派作家グアダルーペ・ネッテルの傑作短編集、待望の日本語訳。 - 著者プロフィール - グアダルーペ・ネッテル (グアダルーペネッテル) (著) Guadalupe Nettel 1973年メキシコシティ生まれの、現代メキシコを代表する女性作家。2006年に小説『宿主(El huesped)』が、スペインのアナグラマ社主催のエラルデ小説賞の最終候補になり、翌2007年にはヘイ・フェスティバルとボゴタ市が選ぶ〈ボゴタ39〉、39歳以下の期待のラテンアメリカ作家39人に選出される。2013年に本書『赤い魚の夫婦』でリベラ・デル・ドゥエロ国際短編小説賞を、2014年に小説『冬のあとで(Depues del invierno)』でエラルデ小説賞を受賞。2017年よりメキシコ国立自治大学発行の「メキシコ大学雑誌(Revista de la universidad de Mexico )」の編集長を務める。最新作は2020年刊行の小説『ひとり娘(La hija unica)』。作品は英語をはじめ、十数か国語に翻訳されている。 宇野和美 (ウノカズミ) (訳) 東京外国語大学スペイン語学科卒業。出版社勤務を経てスペイン語翻訳に携わる。東京外国語大学講師。主な訳書に、ハビエル・セルカス『サラミスの兵士たち』(河出書房新社)、アンドレス・バルバ『きらめく共和国』(東京創元社)、マリア・ヘッセ『わたしはフリーダ・カーロ』(花伝社)、コンチャ・ロペス=ナルバエス『太陽と月の大地』、マルセロ・ビルマへール『見知らぬ友』(以上、福音館書店)、プランテル・グループ『民主主義は誰のもの?』『独裁政治とは?』『社会格差はどこから?』『女と男のちがいって?』(以上、あかね書房)などがある。
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心はどこへ消えた? | 東畑 開人
¥858
文藝春秋 2025年 文春文庫 ソフトカバー 272ページ 文庫判 - 内容紹介 - 夫を嫌いな上品な老婦人、段ボールにひきこもる少年、悲劇のヒロインを演じる女性……臨床心理士の著者は、日々の出来事やカウンセリングを通して出会う人々の大きな重荷を背負った心が変化する瞬間を掬い上げる。あなたが見失ってしまっている心にもう一度出会うためのヒントが詰まったエッセイ集。解説・辻村深月 【気鋭の臨床心理士によるエッセイ集 待望の文庫化!】 東畑さんの本を私にとって身近で大切な人、幸せで、健やかでいてほしい 人たちに贈ってきた(解説・辻村深月) 『心はどこへ消えた?』は変身物語です。 この本のすべての章で、人々が変身する瞬間が描かれているはずです。 ただし、その変身は、スーパーマンに なったり、狼男になったりするような 派手なものではありません。 そこにあるのは小さな揺れです。(文庫版まえがきより) - 目次 - 文庫版まえがき 入口の変身物語 ちょっと長めの序文 心はどこへ消えた? ――大きすぎる物語と小さすぎる物語 春 バジーさんが転んだ メールで卓球 洞窟でキムタクの夢を見る YouTube、安全なカプセル 締め切り恐怖症 悪い考え トイレ侍とウンコ男 夏 補欠の品格 補欠の人格 ネズミのドラクエ 巨匠からの手紙 ウヒウヒグマのズババババー 余はなぜ中年アイドル退所に夢中になりしか 脳内都知事と夏のコウモリ アラビアン・ナイト・イン・ザ・タクシー ニコチンパンジー殺し――顕れるニコチンパッチ編 ニコチンパンジー殺し――遷ろうチャンピックス編 秋 午前4時の言葉たち 雑談賛歌 ソネミとネタミとカゲグチと 金で済むことは、楽やなあ トリセツと私小説 街外れのまじない師 下級動物霊の夜 仮病は心の風邪 ポサルとコーチの心の定規 紙を崇めよ 冬 中学受験の神様 ハルマゲドンの後で ピンク色の森へ 夢が仕事になりました 脳のせいなのね 監督が解脱してはいけない 涙腺モミモミ 学者の味噌汁 また、春 孤独の形 段ボール国家 憑依と劇場 未来を冷遇する 心は二ついる オレンジの傘で あとがき 解説 辻村深月(小説家)
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BUTTER | 柚木 麻子
¥1,045
河出書房新社 2026年 河出文庫 ソフトカバー 596ページ 文庫判 期間限定ステッカー付 - 内容紹介 - 世界が熱狂。 女と女の衝撃のダーク・スリラー
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犀の教室 批判的日常美学について 来たるべき「ふつうの暮らし」を求めて | 難波 優輝
¥1,980
晶文社 2026年 犀の教室 ソフトカバー 256ページ 四六判 - 内容紹介 - 強烈にシニカルな議論の中から、迷える人たちへのまっすぐな応援歌が立ち上がってくる。──帯文・鷲田清一 現代は「ちゃんとする時代」。「ちゃんと働く」「ちゃんとした格好をする」……私たちはいつのまにか、ちゃんとすることを当然視し、それができない自分を責めながら生きている。だが、本当にちゃんとしなければならないのだろうか。 社会が要請する「ちゃんとしなければならない」に対して、自分の理由で反抗し、受け流し、交渉するための「道具」を追求すること。それが「批判的日常美学」の試み。 生活にまつわる様々なアイテム──料理、労働、ファッション、清潔感、コミュニケーション、性愛──などを題材に、「丁寧な暮らし」の呪縛から逃れ、いまだ到来しない「ふつうの暮らし」を模索する哲学的考察。他人と世界と自分をより自由に愛せるようになるためのメソッド。 "この本では、「ちゃんとする」という言葉に代表されるような、倫理的なものと美的なものの癒着を見つけ出し、それを断ち切っていく。(…)日常にある美的とされているものに実は倫理的なものが潜んでいることを暴き出す。そして、倫理と美のつながりを健全なしかたで再構成する。この手法を「批判的日常美学」と私は呼ぶ。(…)社会が要請する「ちゃんとしなければならない」に対して、あなたがあなたの理由で反抗し、受け流し、交渉するための「道具」を追求する試み。それが本書で私がやりたいことだ。"(「はじめに」より) 【目次】 はじめに 序章 来たるべき「ふつうの暮らし」を求めて 第1章 自炊と恥──料理道徳から距離をとる 第2章 労働廃絶宣言──労働を解体するための感性論 第3章 反ファッション論──みせかけ美徳消費の悪徳 第4章 「性格が悪い人」を差別してもいいのか──「清潔感」からはじめる性格差別の哲学 第5章 分かり合わないことの美学──不同意コミュニケーション論 第6章 愛し方のあいいれなさ──手元規範と共同規範づくり 第7章 被害者サディズムの吹き荒れる時代に、スピリチュアリティにできること? 第8章 新しい快楽主義者たち──猫と廃墟とアナキズム 第9章 陰部の日常──マスターベーションとセックスの美と倫理について 第10章 抑圧に感謝する──奴隷根性と弱さの美学 第11章 夕焼けと電流──生誕した私たちの美的義務について あとがき - 著者プロフィール - 難波優輝 (ナンバユウキ) (著) 1994年生まれ。美学者、会社員。神戸大学大学院人文学研究科博士前期課程修了。専門は分析美学とポピュラーカルチャーの哲学。著書に『物語化批判の哲学──〈わたしの人生〉を遊びなおすために』(講談社現代新書、2025年)、『なぜ人は締め切りを守れないのか』(堀之内出版、2025年)、『性的であるとはどのようなことか』(光文社新書、2025年)、『SFプロトタイピング』(共編著、早川書房、2021年)がある。
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猫もあなたを愛してる | gururi (編)
¥1,980
信陽堂 2026年 ハードカバー 112ページ B6変形判 縦170mm 横116mm 厚さ11mm - 内容紹介 - わたしたちは 猫というお日さまと 暮らしている ひなたの匂いの八つの物語 東京・谷中、5坪ほどの店内に小さな声を大切に届ける本とコーヒーやお茶、猫モチーフの雑貨が並ぶ〈gururi〉。谷中界隈は路地に猫たちが行き来する町でもあり、いつしかお店には本と同じように猫を愛する人たちがつどうようになりました。 本書はgururiが発行するフリーペーパー「meguru」に寄せられた猫エッセイ8編を集めたアンソロジーです。猫それぞれの人づきあい、人それぞれの猫づきあい。小山内園子、カワダクニコ、北川史織、日下部由佳、こだま、丹治史彦、宮川真紀、渡辺愛知が寄稿。花松あゆみによる描き下ろしイラストも多数掲載。 - 目次 - 奴はア太郎 北川史織 猫と暮らして カワダクニコ 嚙みつきねこペーター 日下部由佳 猫の時間、猫との時間 小山内園子 名前を呼ぶ 渡辺愛知 袋小路の猫たち 丹治史彦 懐かない猫 こだま 猫と犬と人の人生 宮川真紀 装画・挿画 花松あゆみ 前書きなど 「おわりに」 韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(2022年配信)のあるシーンに、こんなやりとりがあります。ウ・ヨンウに思いを寄せるイ・ジュノが、自分の好意は一方的でまるで猫を愛するようだと言うと、ウ・ヨンウは「“猫に片思い”という表現は不適切です。猫も飼い主を愛しています」と返します。 その台詞がずっと心に残っていました。 猫との暮らしは、こちらが一方的に愛しているようでいて、気がつけば猫からたくさんのものを受け取っている日々です。私の店 gururi で発行するフリーペーパー「meguru」に、猫のリレーエッセイのコーナーをと考えたとき、この台詞が思い浮かびました。「猫もあなたを愛してる」というコーナーはそうして生まれました。 gururiは2025年に立ち退きを迫られ、2026年7月に移転することになりました。移転の準備を進めて2025年の暮れ、ご近所の出版社、信陽堂の丹治さんが、このエッセイを本にしませんかと声をかけてくださいました。移転オープンのタイミングでこの本をお客さまに届けることがお店のこれからの力になればと。丹治さんの提案にエッセイの著者のみなさまが賛同して加筆してくださり、そして「meguru」の装画も手がけている花松あゆみさんが一編一編に挿絵を描いてくださいました。この本に関わってくださったみなさまに、そして、この本を手にとってくださったみなさまに、心より感謝いたします。 gururi 渡辺愛知 - 版元から一言 - わたしたちは 猫というお日さまと 暮らしている 人ぞれぞれの猫づきあいがあるように、猫ぞれぞれの人づきあいがあります。 8人の書き手が、それぞれの距離感、向き合い方で猫たちと過ごす時間をエッセイに残しました。本の中を猫たちが歩き回るようなイラストレーター花松あゆみさんの挿画とともに、ひなたの匂いの八つの物語を、是非お楽しみ下さい。 - 著者プロフィール - gururi (グルリ) (編) 2021年2月、コロナ禍の最中、谷中のへび道沿いにオープンした書店。 ある一人の架空の女性をイメージして、その人を思いながらお店をつくっている。5坪ほどの小さな店内には、本とコーヒーやお茶、猫モチーフの雑貨が並ぶ。 2025年夏、建物の老朽化を理由に立ち退きを求められ、2026年4月末にへび道の店舗を閉店。 2026年7月、根津駅に近い店舗に移転し、営業を再開する。
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なぜイヌとヒトは特別に仲が良いのか | 永澤 美保
¥1,034
筑摩書房 2026年 ちくまプリマー新書 ソフトカバー 256ページ 新書判 - 内容紹介 - 可愛くて、従順な性格には意味がある! イヌはなぜこんなにもヒトと相性が良いのか? ヒトがイヌを愛さずにはいられない理由を、イヌ科学の最前線から解き明かす。 イヌは3万年前から私たち人類のそばで生きてきた。さらに、イヌは他の動物に比べて、人間とのコミュニケーション能力に秀でている。どうしてイヌは自然とヒトに懐く性格になったのか?古代から現代まで続くイヌとヒトの絆の不思議に迫る。 - 目次 - はじめに なぜイヌとヒトは特別に仲が良いのか 第一章 イヌとヒトの関係を考える方法 第二章 イヌとヒトを結びつけるものとは?──メカニズム 第三章 イヌとヒトの関係はいつから始まったの?──進化 第四章 イヌはどんな環境で育つのが良い?──発達 第五章 イヌとヒトはどうして一緒に暮らしているの?──機能 - 著者プロフィール - 永澤 美保 (ナガサワ ミホ) (著) 1992年早稲田大学第一文学部卒。ビクターエンタテインメント株式会社、株式会社トミー(現・タカラトミー)などを経て、2008年麻布大学大学院獣医学研究科動物応用科学専攻博士課程修了、学位取得(学術博士)。現在、麻布大学獣医学部動物応用科学科介在動物学研究室教授。著書に『日本の犬――人とともに生きる』『ヒト、イヌと語る――コーディーとKの物語』(いずれも共著、東京大学出版会)『犬のココロをよむ――伴侶動物学からわかること』(共著、岩波科学ライブラリー)などがある。
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ねこ ねこ ねこちゃん | でくね いく
¥990
福音館書店 2026年 福音館あかちゃんの絵本 ハードカバー 16ページ 縦148mm 横148mm 厚さ7mm - 内容紹介 - 茶色いねこに、ふさふさしっぽのねこ。ぴーんとした立派なひげのねこ、しましまのねこ。いろんな色、模様のねこたちが、リズミカルな言葉にのせて、つぎつぎに登場します。こちらを見つめる大きな目は、「こんにちは」と語りかけているかのよう。ねこたちは最後に集まって、「ごろごろにゃあ」と楽しそうに遊びます。赤ちゃんも大人も手をのばしてふわふわの毛並みをなでたくなる、愛らしいねこたちの赤ちゃん絵本です。 - 著者プロフィール - でくねいく (デクネイク) (文・絵) 東京生まれ。武蔵野美術大学卒業。『あめふらし』でブラチスラヴァ国際絵本原画展グランプリ、『マーシャと白い鳥』(偕成社)で日本絵本賞大賞、絵を手がけた『もりのおとぶくろ』(のら書店)が産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞。絵本に、『おふろ』(Gakken)『ペンキや』(理論社)『ぼくのサビンカ』(ブロンズ新社)『もりのあさ』(偕成社)、さし絵に『クリスマスのあかり』(福音館書店)『命の水』(西村書店)、エッセイ集に『チェコの十二カ月―おとぎの国に暮らす』(理論社)などがある。チェコ・プラハ在住。
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おにゃけやしき | 大塚健太(著), 柴田ケイコ(絵)
¥1,650
パイ・インターナショナル 2026年 ハードカバー 32ページ A4変型判 縦250mm 横221mm - 内容紹介 - 遊園地で人気のアトラクションは、ねこのおばけやしき! おにゃけはねこのおばけ。おにゃけに「ニャブリ」とかみつかれるとねこ耳が生えてきて、「ニャリーン」とひっかかれるとねこひげが生えてきちゃう! おにゃけやしきに人気をとられた、おばけやしきのおばけたちが怒ってやってきて……。待望の『おにゃけ』続編! - 著者プロフィール - 大塚健太 (オオツカケンタ) (著) 埼玉県出身。おはなしを手がける絵本作家。絵本作品に『とびません。』『なまけていません。』『うごきません。』『おにゃけ』『でんにゃ』『トドにおとどけ』『チーターどっちいったー?』『よーいドテッ!』(パイ インターナショナル)、『いちごサンタ』『おやつトランポリン』(白泉社)、『いちにちパンダ』(小学館)、『フンころがさず』(KADOKAWA)、『あなたのなまえを』『イカはイカってる』(マイクロマガジン社)、『いないいないぞう!』『やってみた』(岩崎書店)、『ハムスたんていとかいとうニャー』(Gakken)など。 柴田ケイコ (シバタケイコ) (絵) 高知県出身。書籍・広告・雑貨など、幅広いジャンルで活動している。絵本作品に『とびません。』『なまけていません。』『うごきません。』『おにゃけ』『でんにゃ』(パイ インターナショナル)、「パンどろぼう」シリーズ(KADOKAWA)、「しろくま」シリーズ、『ぱなしくん』(PHP研究所)、「ぽめちゃん」シリーズ(白泉社)、「めがねこ」シリーズ(手紙社)、「パンダのおさじ」シリーズ(ポプラ社)、『おばけずし』(金の星社)、『ハムスたんていとかいとうニャー』(Gakken)など。
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すいかのプール | アンニョン・タル, 斎藤 真理子(訳)
¥1,870
岩波書店 2018年 ハードカバー 64ページ 26.2 x 19.2 x 0.7 cm - 内容紹介 - 夏になると読みたくなるすいかのプール。韓国の絵本です。 すっかり熟したすいかのプール。種を外して全身ずぽっ しゃりっとしたすいかの果肉に冷え冷えのすいかの果汁。 ちょっとベタベタしそうだけど、気持ちよさそうです。 葉っぱのジャンプ台に皮のすべり台。 素敵な空想の世界観に、楽しい効果音。 場面の描写も秀逸で、騙されたと思って一回読んでみて!といいたい。 おすすめです。
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ねえねえ、くまさん みなかった? | リディア・ニコルズ(絵), みた かよこ(訳)
¥990
大日本絵画 2018年 ボードブック 10ページ 縦160mm 横161mm 厚さ19mm - 内容紹介 - ねえねえ、くまさん みなかった? くるまの なかに いるのかな? しかけを うごかすと…あっ、おしりが みえたよ。 スライドしかけを うごかして くまさんを みつけよう!
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お茶をどうぞ 向田邦子対談集 | 向田 邦子
¥990
河出書房新社 2026年 河出文庫 ソフトカバー 280ページ 文庫判 - 内容紹介 - 聞き上手、話し上手。対談の名手と言われた向田邦子が黒柳徹子、森繁久彌など豪華ゲスト16人と語り合う。テレビと小説、おしゃれと食いしん坊、男の品定め。角田光代による解説を加えた新装版。 - 著者プロフィール - 向田 邦子 (ムコウダ クニコ) (著) 1929年東京生まれ。放送作家としてラジオ・テレビで活躍。「だいこんの花」「寺内貫太郎一家」等。80年に短篇小説「思い出トランプ」で直木賞を受賞したが、81年飛行機事故で急逝。著書に『父の詫び状』等。
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なんかいやな感じ | 武田 砂鉄
¥770
講談社 2026年 講談社文庫 ソフトカバー 288ページ 文庫判 - 内容紹介 - ずっとそこにあって、続いてきたもの。その漠然とした感覚を直視してみようと思った。 1982年生まれ。物心ついてから今まで、遠くて起きていたこと。近くで起きていたこと。 その記憶を重ねて、「社会」を語るためにも、まずは「感じ」を考えてみようと思った。 〈今回の本は、自分の体験や思索を振り返るようにして、この社会に染み込んでいる「いやな感じ」はどういう蓄積物なのかを見つめようとした記録である。…同世代が読めば通じやすい話も出てくるが、特に世代論ではない。主題は史実や思い出ではなく「感じ」である。〉ーー「まえがき」より 【目次】 ・なんか不穏 ・特有のウザさ ・ケジメとは ・土埃 ・まだずっと未来を見ている ・遠くで起きていた ・近くで起きていた ・坂の上の家 ・見抜かれちゃうぞ ・選ばれるとは ・管理されたい ・学ばないほうが ・つながりたくない ・自転車だから ・Have Passion ! ・調整さん ・ハイタッチ ・ナンバーワン・オンリーワン ・記憶とは現在 ・自分の責任だよね ・社会の歩み方 ・自分語り ・You ・どげんかせんと ・お前らにはわからないだろうな ・ガールズストリート ・私を信じて ・震災の日、東京で ・決めるのは自分 ・人権を消そうとする ・悪口禁止 ・いやな感じ - 著者プロフィール - 武田 砂鉄 (タケダ サテツ) (著) 1982年生まれ。出版社勤務を経て、2014年よりライターに。2015年、『紋切型社会』で第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。他の著書に『コンプレックス文化論』『日本の気配』『わかりやすさの罪』『偉い人ほどすぐ逃げる』『マチズモを削り取れ』『べつに怒ってない』『今日拾った言葉たち』『父ではありませんが』などがある。週刊誌、ファッション誌、webメディアなどさまざまな媒体で執筆するほか、ラジオ番組のパーソナリティとしても活躍している。
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コーヒーにミルクを入れるような愛 | くどう れいん
¥715
講談社 2026年 講談社文庫 ソフトカバー 208ページ 文庫判 - 内容紹介 - 結婚というのは「おなか空いたままはよくないね」と言いながら、それぞれに好きなものを買って横並びでおにぎりを食べることなのかもしれない。 わたしたちはこれから、婚姻届を持って市役所へ行くーー。レストランで向かい合う恋、好きなものを買って横並びで食べる結婚。なにかになりたくてたまらなかったあの頃、書き続けた日々。前を見て進むこと。『うたうおばけ』の著者による、いとおしい日常も、あらたな節目の一日もやさしく包み込む傑作エッセイ。 ロングセラー『わたしを空腹にしないほうがいい』『うたうおばけ』『虎のたましい人魚の涙』の著者による珠玉のエッセイ集! 【目次】 飛んじゃったサンキャッチャー なまけ神様 大荷物のこころ ほそい稲妻 すばらしい枝 歯とベンツ 泣きながらマラカス クリーニング・キッス 鬼の初恋 蝙蝠・胡麻団子・氷嚢 夜のマンション 夕陽を見せる いやな手 見ていないし、透かしていない コーヒーと結婚 倒産と失恋 長野さんは陸を泳ぐ へそを出して来た ヤドリギ かわいそうに ミルク 作家みたい 深く蔵す - 著者プロフィール - くどう れいん (クドウ レイン) (著) 1994年生まれ。岩手県盛岡市出身・在住。2025年、エッセイ集『湯気を食べる』が第12回料理レシピ本大賞 in Japanの料理部門で入賞。著書として、エッセイ集に『わたしを空腹にしないほうがいい』『うたうおばけ』『虎のたましい人魚の涙』『桃を煮るひと』『もうしばらくは早歩き』『三十路の逆立ち』、歌集に『水中で口笛』、小説に『氷柱の声』『スノードームの捨てかた』、日記本に『日記の練習』、創作童話に『プンスカジャム』、絵本に『あんまりすてきだったから』『まきさんのソフトクリーム』『スウスウとチャッポン』『ぜんぶやりたい まにちゃん』などがある。
