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拡張するイメージ 人類学とアートの境界なき探究|藤田 瑞穂, 川瀬 慈, 村津 蘭
¥2,970
亜紀書房 2023年 ソフトカバー 404ページ 四六判 - 内容紹介 - 《「イメージ」に何ができるのか? 》 ケニアと日本をつなぐ洗濯物、風を可聴化するハープ、コロナ禍を経た展示──。 アートと人類学が切り結ぶ場所で、まだ見ぬイメージの可能性を考える11人の、研究、制作、展示をめぐる実践と思考。 ---------------------- 人間が抱くイメージをさまざまに表現してきたアート。 文化や技術、宗教とそれらに結びついたイメージの多様性を探究してきた人類学。 ふたつの交わるところで研究、制作、展示を行う11人の実践から、「イメージ」という言葉が持つ豊かな広がりが見えてくる。 目次 ◆はじめに……藤田瑞穂、川瀬慈、村津蘭 第1部 拡張するフィールド ■村津蘭……妖術と人類学の喚起、その拡張 ■ふくだぺろ……具象のポリフォニー──音―イメージ知性の特徴とダイアローグ 第2部 隔たりなき表現活動──制作と研究 ■西尾美也……生を変容させるアートプロジェクト──《感覚の洗濯》の着想から記録方法まで ■柳沢英輔……エオリアン・ハープの実践を通して再構築される身体と環境の関係性 ■鼎談〈西尾美也×柳沢英輔×藤田瑞穂〉……芸術実践と学術研究をつなぐために 第3部 表現と社会──不可能を超えるイメージ ■奥脇嵩大……私は鹿で太陽で、そして私たち──近年の志賀理江子による協働を介したイメージ実践の可能性 ■佐藤知久+矢野原佑史……社会性の芸術──映像が媒介する接触と波動について 第4部 映画におけるイメージとその拡張 ■金子遊……ゾミアの遊動民──映画『森のムラブリ』をめぐる旅 ■小川翔太……証言者の沈黙をめぐる映像作家の表現(コトバ)──映像/イメージ 第5部 イメージの脈動 ■藤田瑞穂……パンデミック後のイメージの行方──「静のアーカイブ」から「動的イメージ」へ ■川瀬慈……イメージの吟遊詩人 ◆おわりに - 著者プロフィール - 藤田 瑞穂 (フジタ ミズ ホ) (著/文 | 編集) 〈京都市立芸術大学〉 1978年兵庫県生まれ。京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAチーフキュレーター/プログラムディレクター。専門は現代美術、表象文化論。同時代を生きるアーティストやさまざまな分野の専門家と協働し、領域横断的な展覧会やアートプロジェクトの企画を手がける。 川瀬 慈 (カワセ イツシ) (著/文 | 編集) 〈国立民族学博物館〉 1977年岐阜県生まれ。エチオピアの吟遊詩人の人類学研究、民族誌映画制作に取り組む。人類学、シネマ、アート、文学の交差点から人文学における創造的な叙述と語りを探求する。 村津 蘭 (ムラツ ラン) (著/文 | 編集) 〈東京外国語大学〉 1983年大阪府生まれ。専門は映像人類学、宗教人類学、アフリカ地域研究。これまでの研究テーマとして、ベナンにおけるキリスト教系新宗教、妖術師、悪魔祓いなどがある。映像、フィクション、インスタレーションなど様々な方法による人類学を試行している。
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アナーキズム: 政治思想史的考察|森政稔
¥2,970
作品社 2023年 ソフトカバー 321ページ 四六判 縦188mm 横128mm 厚さ19mm - 内容紹介 - アナーキズム思想研究の決定版!! 近年の民主主義への鋭利な分析で注目されている論者が、これまで長年取り組んできた研究成果を結集させた待望の一冊 私が本書で試みたいことは、アナーキズムに関連する思想を、実践的な運動としてのアナーキズムから相対的に距離を設けて、政治思想や政治理論の歴史のなかで「アナーキズム的モーメント」が果たしてきた役割を学問的に明らかにしようとすることである――「まえがき」より アナーキズム的モーメントとは? 狭義のアナーキズムのように正面から統治や支配を否定しようとする考え方に限らず、統治することにはたとえ民主主義であっても深刻な限界や自己矛盾、正当性の欠如などがあることを明らかにし、またこのような統治の限界や正当性の欠如には理由があることを承認するような、より広い思想的契機のこと。
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くらしのアナキズム|松村圭一郎
¥1,980
ミシマ社 2021年 ソフトカバー 240ページ 四六判 縦188mm 横128mm 厚さ19mm - 内容紹介 - 国家は何のためにあるのか? ほんとうに必要なのか? 「国家なき社会」は絶望ではない。 希望と可能性を孕んでいる。 よりよく生きるきっかけとなる、 〈問い〉と〈技法〉を 人類学の視点からさぐる。 本書でとりあげる「人類学者によるアナキズム論」とは… ・国家がなくても無秩序にならない方法をとる ・常識だと思い込んでいることを、本当にそうなのか? と問い直す ・身の回りの問題を自分たちで解決するには何が必要かを考える アナキズム=無政府主義という捉え方を覆す、画期的論考! *** この本で考える「アナキズム」は達成すべき目標(・・)ではない。むしろ、この無力で無能な国家のもとで、どのように自分たちの手で生活を立てなおし、下から「公共」をつくりなおしていくか。「くらし」と「アナキズム」を結びつけることは、その知恵を手にするための出発点(・・・)だ。(「はじめに」より) *** ミシマ社創業15周年記念企画 目次 はじめに 国家と出会う 第一章 人類学とアナキズム 第二章 生活者のアナキズム 第三章 「国家なき社会」の政治リーダー 第四章 市場(いちば)のアナキズム 第五章 アナキストの民主主義論 第六章 自立と共生のメソッド――暮らしに政治と経済をとりもどす おわりに - 著者プロフィール - 松村圭一郎 (マツムラケイイチロウ) (著/文) 1975年熊本生まれ。岡山大学文学部准教授。専門は文化人類学。所有と分配、海外出稼ぎ、市場と国家の関係などについて研究。著書に『うしろめたさの人類学』(ミシマ社、第72回毎日出版文化賞特別賞)、『はみだしの人類学』(NHK出版)、『これからの大学』(春秋社)など、共編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)、『働くことの人類学』(黒鳥社)。
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ミダック横町|ナギーブ・マフフーズ, 香戸精一(翻訳)
¥2,970
作品社 2023年 ハードカバー 376ページ 四六判 - 内容紹介 - ミダック横町が過ぎ去りし時代の偉大なる遺産で、かつてはカイロの街に真珠のごとく光り輝いたであろうことは間違いない。 カイロの下町に生きる個性豊かな人々の姿を軽妙に描く、 ノーベル文学賞作家による円熟の傑作長編、本邦初訳! カフェ店主、理髪師、女衒、寡婦、政治家、詩人、物乞い。1940年代エジプト・カイロの下町に生きる人間群像、近代庶民の「千夜一夜」をノーベル賞作家ナギーブ・マフフーズの円熟のペンが鮮やかに描き出す。 『ミダック横丁』がこのたびアラビア語の文語・口語いずれにも精通した翻訳者の手により成った。この翻訳が日本の読書界を潤すことを願ってやまない。 藤井章吾(元大阪大学外国語学部アラビア語専攻准教授) 目次 主要登場人物一覧 第1章 キルシャ亭に集う人々 第2章 ハミーダの母と大家のアフィーフィ夫人 第3章 ハミーダ 第4章 アッバースとフセイン 第5章 夕方の散歩に出るハミーダ 第6章 キルシャ氏のアバンチュール 第7章 不具づくりのザイタ 第8章 オルワーン社長の秘められた欲望 第9章 憤懣やるかたないキルシャ夫人 第10章 アッバースの愛の告白 第11章 相談を受けるラドワーン・フセイニ氏 第12章 ついに反撃に出たキルシャ夫人 第13章 婚約、そしてアッバースの旅立ち 第14章 フセイン・キルシャの家出 第15章 スナイヤ・アフィーフィ夫人の縁談 第16章 ザイタの淫夢 第17章 オルワーン社長の一大決心 第18章 ハミーダと母の夢は叶うか 第19章 政治集会の夜 第20章 ハミーダとあの男 第21章 金の義歯床 第22章 オルワーン社長の生還 第23章 ハミーダとファラグ 第24章 ハミーダ、ミダック横町との決別 第25章 戻ってきたフセイン 第26章 ティティが見たファラグの学校 第27章 闇夜の盗掘 第28章 休暇で戻ってきたアッバース 第29章 変わり果てたオルワーン社長 第30章 アッバース、初めて口にする酒の味 第31章 叶わぬハミーダの夢 第32章 ハミーダとアッバースの再会 第33章 ラドワーン・フセイニ氏、巡礼への旅立ち 第34章 酒場の悲劇 最終章 死を恐れる愛など本当の愛ではない 訳者あとがき - 著者プロフィール - ナギーブ・マフフーズ (ナギーブマフフーズ) (著/文) (Naguib Mahfouz)1911年、エジプト・カイロ生まれ。主な小説作品に、『ミダック横町』(1947、本書)、『蜃気楼』(1948)のほか、『張り出し窓の街(バイナル・カスライン)』(1956)、『欲望の裏通り』(1957)、『夜明け』(1957)の「カイロ三部作」、『渡り鳥と秋』(1962)などがある。1988年、ノーベル文学賞受賞。2006年逝去。 香戸精一 (コウドセイイチ) (翻訳) (こうど・せいいち)兵庫県神戸市生まれ。1981年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)卒業。1984年、同大学院アラビア語専攻科修了。1983年、文部省(現・文部科学省)交換留学制度の国費留学でエジプト・カイロ大学文学部アラビア語学科の聴講生として1年間受講。卒業後は、主に通信業界で英語の通訳・翻訳者として活動。
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労働の思想史 哲学者は働くことをどう考えてきたのか|中山 元
¥3,300
平凡社 2023年 ハードカバー 328ページ 四六判 縦188mm 横128mm 厚さ19mm - 内容紹介 - 生きるうえで私たちは働くことから逃れられない。人類誕生から現代のグローバリゼーションまでの思想を振り返り、労働の功罪の価値を考察し、生きる意味を問い直す。
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人新世の人間の条件|ディペシュ・チャクラバルティ, 早川健治(翻訳)
¥1,980
晶文社 2023年 ソフトカバー 180ページ 四六判 - 内容紹介 - 「人新世」の正体を、あなたはまだ何も知らない――。 人文学界で最も名誉ある「タナー講義」を、読みやすい日本語へ完訳。 地質学から歴史学まで、あらゆる学問の専門家の知見を総動員し、多くの分断を乗り越えて環境危機をファクトフルに考えるための一冊。かりそめの答えに満足できない現実派の読者におくる。 山崎直子さん(宇宙飛行士)推薦 「我々はどこへ向かうのか、その考え方の土台となる本。宇宙に学校が出来たら、この本はきっと人類共通の教科書となるでしょう」 ◆そもそも地質年代は誰がどう決める? ◆「大加速グラフ」が示す未来とは? ◆途上国と先進国の分断は乗り越えられる? ◆立場を超えてもつべき新たな「時代意識」とは? ◆人間は技術圏(テクノスフィア)の部品にすぎない? ◆地球の半分からヒトを撤退させるべき? ◆大きな歴史(ビッグ・ヒストリー)は人類を結束させる? 目次 講義1 時代意識としての気候変動 講義2 人間が中心ではなくなるとき、あるいはガイアの残り 日本版特別インタビュー 『人新世の人間の条件』に寄せて 訳者あとがき - 著者プロフィール - ディペシュ・チャクラバルティ (ディペシュチャクラバルティ) (著/文) 1948年生。インド出身の歴史学者。シカゴ大学教授。専門は歴史学方法論、ポストコロニアル理論、サバルタン研究、南アジア史など。ベンガル地方の労働史の研究から出発し、1980年にはサバルタン研究の最重要組織であるSubaltern Studiesをラナジット・グハらと共同創設した。その後2000年には主著Provincializing Europeを発表。西洋を起源とする歴史学のカテゴリーを西洋以外の文脈へと開いていくための道を模索し、歴史学の方法論に大きな影響を与えた。2021年発表の最新作The Climate of History in a Planetary Ageでは、人文学者が人為的な地球環境改変とどう向き合っていくべきかという問題を丹念に探究した。トインビー賞、タゴール賞など受賞多数。 早川健治 (ハヤカワケンジ) (翻訳) 1989年生。ダブリン在住の翻訳家。哲学修士。CplとGoogleで人材あっ旋担当者として働いた後、独立して現職。和訳にチョムスキー&ポーリン『気候危機とグローバル・グリーンニューディール』(2021)、バルファキス『世界牛魔人』(2021、いずれも那須里山舎)など、英訳に多和田葉子『Opium for Ovid』(Stereoeditions)。一般向け配信番組「フィネガンズ・ウェイクを読む」主催者。公式ウェブサイト:kenjihayakawa.com
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人間の条件 |ハンナ・アレント, 牧野 雅彦(翻訳)
¥2,200
講談社 2023年 講談社学術文庫 ソフトカバー 632ページ 文庫判 - 内容紹介 - 1957年10月4日、ソヴィエト連邦によるスプートニク1号の打ち上げによって、人類は初めて人工衛星を軌道周回させることに成功した。これは「その重要性において並ぶもののないこの出来事」だったが、「奇妙なことに、湧き起こってきたのは勝利に満ちた喜びではなかった」――翌1958年に英語版が出版された『人間の条件』は、そう始まります。こんな書き出しをもつ哲学書は前代未聞と言えるでしょう。 では、人工衛星の実現が人類にもたらしたのは何だったのか。そのとき人類は「これでようやく「地上という牢獄から人間が解放される第一歩」が踏み出されたという安堵の念」を抱いた、と本書の著者ハンナ・アレント(1906-75年)は言います。確かに、人々は「地上」で十数年前まで激しく戦われていた二度目の世界大戦がもたらした凄惨な状況を鮮明に記憶していたことでしょう。その悲劇を引き起こした原因を、アレントは7年前に大著『全体主義の起源』(1951年)で分析してみせました。今や、それを「人間の生活(生)」という観点から哲学的に考察することを企てたのが、本書『人間の条件』にほかなりません。 科学と技術の進化によって実現された地球からの脱出――それは、アレントから見れば、「地上」の世界からの「飛翔(flight)」であるとともに「逃避(flight)」でもありました。その二重の意味を込めて、アレントは「世界からの疎外(world alianation)」と呼びます。その疎外はいかにして始まり、人間の生(生活)をいかに変えたのか。この問いに答えるために、アレントは人間の生活(生)の重心が「観照的生活(vita contemplativa)」から「活動的生活(vita activa)」に移行したことを明らかにします。その上で「活動的生活」を「労働(labor)」、「仕事(work)」、「行為(action)」の三つに分類し、それらの絡み合いの中から科学と技術が生まれ、進化を遂げるに至る道筋を細やかにたどっていくのです。 本書が書かれてからすでに半世紀以上が過ぎ、科学と技術は当時では想像もできなかったほどの飛躍的な進化を遂げています。AIの登場によって「人間」とは誰なのかが不分明になりつつある現在、「人間の条件」を考えることの重要性と必要性がさらに増していることに異論はないでしょう。長らく待望された本書の新訳を、第一人者による正確にして平明な日本語でお届けできる時がついに訪れました。 目次 プロローグ 第I章 人間の条件 1 「活動的生活」と人間の条件 2 「活動的生活」という用語について 3 永遠と不死 第II章 公的領域と私的領域 4 人 間―社会的動物か、政治的動物か 5 ポリスと家政 6 社会的なものの興隆 7 公的領域――共通のもの 8 私的領域――財 産 9 社会的なものと私的なもの 10 人間の諸活動の位置 第III章 労 働 11 「わが肉体の労働とわが手の仕事」 12 世界の物的性格 13 労働と生 14 労働と生命の繁殖力 15 財産による私生活の保護と富 16 仕事の道具と労働の分業 17 消費者の社会 第IV章 仕 事 18 世界の耐久性 19 物 化 20 道具の使用と「労働する動物」 21 道具の使用と「工作人」 22 交換市場 23 世界の永続性と芸術作品 第V章 行 為 24 言論と行為による行為者の開示 25 関係の網の目と演じられる物語 26 人間事象の脆さ 27 ギリシア人の解決 28 権力と現れの空間 29 「工作人」と現れの空間 30 労働運動 31 行為の伝統的な代替としての制作 32 行為の過程としての性格 33 不可逆性と許しの力 34 不可予言性と約束の力 第VI章 活動的生活と近代 35 世界からの疎外 36 アルキメデスの点の発見 37 宇宙科学 対 自然科学 38 デカルト的懐疑の興隆 39 内省と共通感覚の喪失 40 思考と近代的世界観 41 観照と活動の関係の逆転 42 「活動的生活」内部での転倒と「工作人」の勝利 43 「工作人」の敗北と幸福の原理 44 最高善としての生命 45 「労働する動物」の勝利 謝 辞 訳者解説 索 引 - 著者プロフィール - ハンナ・アレント (ハンナ アレント) (著/文) 1906-75年。ドイツに生まれ、アメリカで活躍した哲学者・政治思想家。主な著書に、本書(1958年)のほか、『全体主義の起源』(1951年)、『革命について』(1963年)など。 牧野 雅彦 (マキノ マサヒコ) (翻訳) 1955年生まれ。専門は、政治思想史。著書に、『精読 アレント『全体主義の起源』』、『危機の政治学』(以上、講談社選書メチエ)、『アレント『革命について』を読む』(法政大学出版局)ほか。
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ワイン家のオーブン料理|ワイン あけび
¥2,530
リトルモア 2022年 ソフトカバー 152ページ A5変型判 縦205mm 横152mm 厚さ13mm - 内容紹介 - 信州の山間の美しい村で暮らす「ワイン家」の人々。 ◆父:イエルカ◆ チェコスロバキア出身の薪ストーブ職人。 手作り薪ストーブ「イエルカのストーブ」は、予約数ヶ月待ちの大人気。 ◆母:悦子◆ 山羊の毛で敷物を織る織物作家。 ◆娘:あけび◆ 雑誌等で活躍する料理家。 長野県松本市で人気のデリカテッセンを営む。 プラハ、アテネ、パリ、シチリア、ピエモンテ……そして信州。 旅と人生の冒険のあいだに生まれた おおらかでかけがえのない、 なにより抜群においしい料理のレシピと、 ほろり甘苦く愛おしいエッセイの数々。 類い稀な、大切な一冊。 [レシピ] ・ハーブと米を詰めたトマト ・鶏のロースト ・イワシと赤玉ねぎのアグロドルチェ ・じゃがいものグラタン ・はちみつ酵母のパン ・リンツの星のクッキー ほか、自宅のオーブンで手軽に作れるものから本格おもてなし料理まで約40品を収録。 [エッセイ] ・祖母のレシピノート ・チェコのクリスマス ・プラハ、そしてフランスへ ・野性と洗練のシチリア ・ピエモンテ、貴族と農民の料理 ・信州の果物 ほか、みずみずしい魅力にあふれた15余のエッセイを収録。 おいしい料理と生きること。 - 著者プロフィール - ワイン あけび (ワイン アケビ) (著/文) 長野県下伊那郡大鹿村の山間の集落に生まれる。高校卒業後、プラハのカレル大学で言語学を学び、その後渡仏。パリのレストランで修業し、ケータリングで独立。その後イタリアに渡り、ピエモンテのリストランテで働きながら料理を学ぶ。また南イタリアを食べ歩きいろいろな味に出会う。2019年に帰国し南信州と鎌倉で料理教室を主宰。2022年11月1日、長野県松本市の女鳥羽川沿いに「欧州総菜Kawazoe(カワゾイ)」を開店。
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食客論|星野 太
¥1,760
講談社 2023年 ソフトカバー 272ページ 四六判 - 内容紹介 - 傍らで食べるもの――それはだれか? ロラン・バルト、ブリア=サヴァラン、フーリエ、ルキアノス、キケロ、カール・シュミット、ディオゲネス、九鬼周造、北大路魯山人、石原吉郎、ポン・ジュノ、メルヴィル、アーレントらのテクストに潜む、友でも敵でもない曖昧な他者=「食客」。彼らの足跡をたどり、口当たりのよい「歓待」や「共生」という言葉によって覆い隠されている、「寄生」の現実を探究する。 第一章 共生 第二章 孤食 第三章 口唇 第四章 食客 第五章 海賊 第六章 異人 第七章 味会 第八章 坐辺 第九章 飲食 第十章 寄生(プロローグ) あとがき - 著者プロフィール - 星野 太 (ホシノ フトシ) (著/文) 1983年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授。専攻は美学、表象文化論。 主な著書に『崇高の修辞学』(月曜社、2017年)、『美学のプラクティス』(水声社、2021年)、『崇高のリミナリティ』(フィルムアート社、2022年)。主な訳書にジャン=フランソワ・リオタール『崇高の分析論――カント『判断力批判』についての講義録』(法政大学出版局、2020年)などがある。
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ダーウィンのドラゴン|リンゼイ・ガルビン, 千葉 茂樹(翻訳)
¥1,650
小学館 2022年 ハードカバー 320ページ 四六判 - 内容紹介 - ダーウィンの助手シムズの大冒険 ダーウィンの助手として、世界一周の途上、ガラパゴス探検に出かけた少年シムズ。ある島を探索中、嵐に見舞われ、ボートからふたりとも投げ出されてしまう。 シムズはひとり孤島に打ち上げられた。そこは活火山が頻繁に噴火を起こしている島で、水も食べ物もない。 絶体絶命のシムズ。 謎の空飛ぶ巨大生物に何度も襲われるが、とても賢い緑のトカゲに命を救われる。 シムズは、相棒のトカゲ、ファージングと火山島大脱出の冒険を繰り広げる。 シムズの運命はいかに? 大先生ダーウィンと再会できるのか? 大脱出の際に、救い出した、宝ものとは? 【編集担当からのおすすめ情報】 ダーウィンのビーグル号によるガラパゴス探検の史実を基に、着想した、大冒険ファンタジー。 ユーモラスなかわいいトカゲ。 謎の空飛ぶ巨大生物。 脱出のときに救い出した宝ものの謎。 いくつもの魅力的な題材が絡み合い物語が展開します。 読者を存分に楽しませてくれるファンタジーです。 目次 もくじ 第一部 ガラパゴス諸島 第二部 チビトカゲ 第三部 ドラゴン 第四部 噴火 第五部 ロンドン 第六部 別れ 第七部 二十五年後
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ニンジンジン|キューライス
¥1,430
白水社 2023年 ハードカバー 32ページ B5変型判 縦259mm 横182mm 厚さ8mm - 内容紹介 - にんじんの形をしてる不思議な生きもの、ニンジンジン。 そのニンジンジンを食べるために追いかける、2匹のウサギたち。 ウサギはいろいろな方法でニンジンジンを捕まえようとするが、ニンジンジンは華麗に逃れていく! ニンジンジンは捕まるのか!? 口ずさみたくなる七五調は、読み聞かせにもぴったりです。
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ちきゅうパスポート えほん作家から地球の子どもたちへ|24人の絵本作家
¥1,980
BL出版 2023年 48ページ A5変型判 縦176mm 横95mm 厚さ10mm - 内容紹介 - いま同じ地球の上で、戦争に巻き込まれ、苦しんでいる子どもたちがいます。また、地球を覆うパンデミックも、なかなか収束しません。この閉塞感のある日常で、国境を越えてえて子どもたちに希望を伝えたいと、絵本作家たちによる「ちきゅうパスポート」という企画が動き出しました。 国境のない国々を想像力で自由に行き来でき、地球上のみんなが手と手を結びあえる、ジャバラ絵本の形を考えました。絵本作家には、1見開きずつ「想像の国」を考えていただき、次の国へとつながるような絵を描いていきました。 日本をはじめ6か国の24名の絵本作家が、子どもたちへのメッセージとして描いた作品がこの『ちきゅうパスポート』です。
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タンタンタンゴはパパふたり|ジャスティン・リチャードソン, ピーター・パーネル, ヘンリー・コール(絵), 尾辻 かな子(訳), 前田 和男(訳)
¥1,650
ポット出版 2008年 ハードカバー 32ページ A4変型判 - 内容紹介 - 動物園にはいろんな家族がいます。でもペンギンのタンゴの家族はちょっと違っていました。 ロイとシロのパパふたりとタンゴ、それがタンゴの家族なのです──。 ロイとシロのおすペンギンは、いつからかお互いに気に入り、カップルになりました。一緒に泳いで一緒に巣づくりして、いつも一緒にいました。 ところが、他のカップルは、ただ一緒にいるだけでなく、どうやら巣の中で何かをあたためている模様。しかもそうこうしているうちにそのあたためたものがかえって赤ちゃんペンギンが誕生しているではありませんか。 ロイとシロは、近くにあった卵の形をした石を拾ってきて、さっそく毎日毎日交替であたためはじめました。でも石のたまごはちっともかえりません。 そんな様子を眺めていた飼育員がはたと思いつきます。 他のペンギンカップルが育てられなかったたまごをそっとふたりの巣においてやります。そして、ふたりにしっかりあたためられた卵から、タンゴが生まれたのです──。 ニューヨークにあるセントラル・パーク動物園で実際にあった話を絵本にした『and Tango makes three』の邦訳版です。 なかなかかえらない石のたまごを暖め続ける切なさ、待ちに待った赤ちゃんペンギンが生まれる瞬間、読み終わった後、ほんのりあたたかい気持ちになれる絵本です。 子供たちにも、そして大人たちにも、読んでもらえるとうれしい一冊です。 - 著者プロフィール - ジャスティン・リチャードソン (リチャードソン,J.(ジャスティン)) (文) Justin Richardson, M. D., 医学博士。コロンビア大学とコーネル大学の准教授。 子どもが知りたいのに質問しづらい、そして親には答えづらい セックスについて答えた著書があり、New York Times紙をはじめ、 テレビ番組の Todayや 20/20、ラジオ番組NPR's Morning Editionで 親たちへのアドバイスを行っている。 ピーター・パーネル (パーネル,P.(ピーター)) (文) Peter Parnell 脚本家。最新作QEDはブロードウェイで上演。 テレビドラマ“The West Wing”(邦題「ザ・ホワイトハウス」)の元共同プロデュサー。ニューヨーク在住。 ヘンリー・コール (コール,H.(ヘンリー)) (絵) Henry Cole イラストレーター。 ハーヴィ・ファイアスティーン作の絵本「The Sissy Duckling」のイラストをはじめ 多くの絵本を手がけるなど、活躍ぶりは多才。ワシントンD.C.在住。 尾辻 かな子 (オツジ カナコ) (訳) Otsuji, Kanako 1974年生まれ。同志社大学商学部卒業。 2003年28歳のときに、最年少で大阪府議会議員に初当選。 05年にレズビアンであることをカミングアウト。日本初の同性愛を公表した議員となる。 07年、参議院選挙に立候補。著書に『カミングアウト~自分らしさを見つける旅』(講談社、2005)など。 前田 和男 (マエダ カズオ) (訳) Maeda, Kazuo 1947年東京生まれ。東京大学農学部卒業。 翻訳家、ノンフィクション作家、編集者として活動する傍ら企画会社を経営。 著書に『足元の革命』(新潮新書、2003)、 訳書に『パウエル リーダーシップの法則』(kkベストセラーズ、2002)など。
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大ピンチずかん|鈴木 のりたけ
¥1,650
小学館 2023年 ハードカバー 48ページ 縦206mm 横182mm - 内容紹介 - もういつピンチが来ても大丈夫だ! 大ピンチを知れば、いつ大ピンチになってもこわくない。 この図鑑は、こどもが出あう世の中のさまざまな大ピンチを、「大ピンチレベル」の大きさと、5段階の「なりやすさ」で分類し、レベルの小さいものから順番に紹介します。また、その大ピンチの対処法や、似ている大ピンチ、大ピンチからさらにおそいかかる大ピンチなど、あらゆる方向から 大ピンチを ときあかします。 ・・・などといえば、かたい本に聞こえますが、もちろんそうではありません。期待を裏切らない「のりたけワールド」炸裂で、鋭くもあたたかい観察眼と、思わずふき出すユーモアにあふれた1冊です。 【編集担当からのおすすめ情報】 きみは、ガムを飲んじゃったことはあるかな?シャンプーが目に入ったことは? 大ピンチは、なんの前触れもなく君の生活に入り込んでくる。振り返ってみると、人生は大ピンチばかりだ。この先もいつ大ピンチに陥るかわからない。 ピンチに出会うのを恐れるより、どんなピンチがあるかを知っておいた方が心の準備が出来るというもの。そんな時は、この『大ピンチずかん』。これでもう、いつ大ピンチが来ても大丈夫。持ち運ぶのにも便利なコンパクトサイズ。ぜひきみも、でかけるときは持っていって突然の大ピンチにそなえよう。
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たまごのはなし|しおたにまみこ
¥1,210
ブロンズ新社 2023年 ハードカバー 48ページ 縦210mm 横148mm - 内容紹介 - 注目の絵本作家、しおたにまみこ初の絵童話!ある日とつぜん目をさましたたまご。はじめて歩き、はじめて話す。マシュマロを起こして、キッチンの台を降り、探検にも出かけます。読めばよむほどに引きこまれる不思議なお話を、3話収録。 目次 第1話 めをさましたら 第2話 さんぽ 第3話 あめのひ
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日本語の発音はどう変わってきたか 「てふてふ」から「ちょうちょう」へ、音声史の旅|釘貫亨
¥924
中央公論新社 2023年 中公新書 ソフトカバー 264ページ 新書判 - 内容紹介 - 「問・母とは二度会ったが、父とは一度も会わないもの、なーんだ?」(答・くちびる)。この室町時代のなぞなぞから、当時「ハハ」は「パパ」のように発音されていたことがわかる。日本語の発音はどのように変化してきたのか。奈良時代には母音が8つあった? 「平」を「ヘイ」と読んだり「ビョウ」と読んだり、なぜ漢字には複数の音読みがあるのか? 和歌の字余りに潜む謎からわかる古代語の真実とは? 千三百年に及ぶ音声の歴史をたどる。 - 著者プロフィール - 釘貫亨 (クギヌキトオル) (著/文) 名古屋大学名誉教授. 1954年和歌山県生.1981年,東北大学大学院文学研究科国語学博士後期課程中退.1997年,博士(文学).1982年富山大学講師,1986年助教授,1993年名古屋大学文学部助教授を経て,1997年同大学大学院文学研究科教授.専攻・日本語史. 主著『古代日本語の形態変化』(和泉書院,1996年),『近世仮名遣い論の研究――五十音図と古代日本語音声の発見』(名古屋大学出版会,2007年),『「国語学」の形成と水脈』(ひつじ書房 2013年)『動詞派生と転成から見た古代日本語』(和泉書院,2019年)
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いま世界の哲学者が考えていること|岡本裕一朗
¥990
朝日新聞出版 2023年 朝日文庫 ソフトカバー 432ページ 文庫判 - 内容紹介 - 世界の最前線で活躍する哲学者たちは、現代社会をどのように捉えているのか──。人工知能、遺伝子工学、格差社会、テロの脅威、フィンテック、宗教対立、環境破壊……21世紀の哲学者が描く人類の明日とは? 人類が直面する難題への答えを導き出す。
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ヤマケイ文庫 牧野富太郎と、山 | 牧野富太郎
¥990
山と渓谷社 2023年 ヤマケイ文庫 ソフトカバー 432ページ 文庫判 縦149mm 横105mm 厚さ16mm - 内容紹介 - 利尻山、富士山、白馬岳、伊吹山、横倉山。 愛する植物をもとめて山に分け入り、山に遊んだ。 山にまつわる天衣無縫のエッセイ集。 日本の植物学の父・牧野富太郎氏は植物を観察・採集するために日本各地の山々を訪れ、そのときの様子をエッセイに残した。 幼少期の佐川の山での出来事を綴る「狐の屁玉」、植物を追い求めるあまり危うく遭難しかけた「利尻山とその植物」、日本各地の高山植物の植生と魅力を存分に語る「夢のように美しい高山植物」など山と植物にまつわる39のエッセイを選出。 エッセイに登場する山のデータも収載し、牧野富太郎が登った山を訪ねるガイドとしても楽しめる。 解説/梨木香歩 ■内容 なぜ花は匂うか? *北海道から東北 利尻山とその植物[利尻山] シリベシ山をなぜ後方羊蹄山と書いたか[羊蹄山] マルミアスナロ[恐山] ニギリタケ[恐山] 秋田ブキ談義[秋田の山野] *関東甲信越から中部 山草の分布[釧路雌阿寒岳、八甲田山、栗駒山、鳥海山、早池峰山、駒ケ岳、戸隠山、越後清水峠、大山] 長蔵の一喝[尾瀬] アカヌマアヤメ[日光山] アケビ[筑波山、高尾山] 日本に秋海棠の自生はない[清澄山、那智山] 萌え出づる春の若草[日本の山野] 用便の功名[箱根山] 箱根の植物[箱根山] 富士登山と植物[富士山] 富士山の美容を整える[富士山] 美男かづら[富士山] 夢のように美しい高山植物[岩手山、立山、八ヶ岳、御岳山] 越中立山のハギ[立山] 二三の高山植物に就て話す[白山、金精峠] 山草の採集[白馬岳、八ヶ岳] ナンジャモンジャの木[神崎森] 馬糞譚は美味な食菌[飛騨山脈] 火山を半分に縦割りにして見たい[小室山] *近畿から中四国、九州 東京への初旅[伊吹山] 『草木図説』のサワアザミとマアザミ[伊吹山] アセビ[六甲山] 紀州高野山の蛇柳[高野山] 石吊り蜘蛛[三段峡] 万年芝[三段峡] 地獄虫[佐川の山] 狐の屁玉[佐川の山] 火の玉を見たこと[横倉山] いわゆる京丸の牡丹[横倉山] シシンラン[土佐の奥山] 桜に寄せて[奥の土居] 豊後に梅の野生地を訪う[井の内谷] 植物と心中する男
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シェイクスピア・アンド・カンパニイ書店 |シルヴィア・ビーチ, 中山 末喜(翻訳)
¥1,430
河出書房新社 2023年 河出文庫 ソフトカバー 432ページ 文庫判 縦149mm 横105mm 厚さ16mm - 内容紹介 - 『ユリシーズ』の出版者として名高い、パリ・オデオン通りにあった伝説的書店の主人が綴る世界文学の舞台裏の歴史的メモワール。
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海の仙人・雉始雊 |絲山 秋子
¥913
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河出書房新社 2023年 河出文庫 ソフトカバー 184ページ 文庫判 縦149mm 横105mm 厚さ10mm - 内容紹介 - 宝くじに当たった河野は会社を辞め敦賀に引っ越した。何もしない静かな日々に役立たずの神様・ファンタジーが訪れ、奇妙な同居が始まった。芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞した傑作に「雉始雊」を増補。
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誰にも相談できません みんなのなやみ ぼくのこたえ |高橋 源一郎
¥825
毎日新聞出版 2023年 毎日文庫 ソフトカバー 248ページ 文庫判 - 内容紹介 - 人生のままならぬ悩み、どうしたらいいの? 「毎日新聞」人生相談の人気回答者の著者が人に言えない悩みにそっと寄り添い、耳をかたむけ、真摯なことばで向き合った。「中絶した経験と向き合えず」「夫のすべてに悪寒が走る」など、話題になった名回答100選を収録!
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危機の時代に読み解く『風の谷のナウシカ』|朝日新聞社(編集)
¥1,870
徳間書店 2023年 ソフトカバー 248ページ 四六変型判 縦188mm 横128mm 厚さ19mm - 内容紹介 - 「これは『ナウシカ』の世界を旅する中で、すでに体験したことだ」 コロナウイルス、ウクライナ侵攻、AI問題、気候変動……混迷する現代社会を私たちはどう生きるのか。 朝日新聞デジタルにて、2021年3月に第1シーズン、5月に第2シーズンを配信し、読者から大きな反響を呼んだ「コロナ下で読み解く風の谷のナウシカ」。2022年12月に掲載された最新の第3シーズンを加え、すべてのインタビューをまとめて刊行! コロナウイルスをはじめ、ロシアのウクライナ侵攻、AI問題、ますます激化する気候変動など、混迷化が加速する現代社会を「人類が方向を転換せず、破滅を経験してしまった」仮想の未来を舞台にした宮﨑駿監督の長編漫画『風の谷のナウシカ』を通して連関的に考える。 【収録著者】民俗学者・赤坂憲雄/俳優・杏/社会哲学者・稲葉振一郎/現代史家・大木毅/社会学者・大澤真幸/漫画家・大童澄瞳/映像研究家・叶精二/作家・川上弘美/軍事アナリスト・小泉悠/英文学者・河野真太郎/ロシア文学者・佐藤雄亮/漫画研究者・杉本バウエンス・ジェシカ/文筆家・鈴木涼美/スタジオジブリプロデューサー・鈴木敏夫/漫画家・竹宮惠子/生物学者・長沼毅/生物学者・福岡伸一/評論家・宮崎哲弥(五十音順、敬称略)
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自然をこんなふうに見てごらん 宮澤賢治のことば|澤口 たまみ
¥2,090
山と溪谷社 2023年 ソフトカバー 208ページ 18.8 x 12.8 x 1.51 cm - 内容紹介 - 宮澤賢治のおはなしには、自然を見る魅力的な視点が詰まっている。 岩手在住で賢治の後輩でもあるエッセイストが、その言葉を紐とき、自然をより楽しく見るための視点を綴る。 木の芽の宝石、春の速さを見る、醜い生きものはいない、風の指を見る、過去へ旅する… 自然をこんなふうに感じとってみたいと思わせる、宮澤賢治の57のことばをやさしく丁寧に紐といた一冊です。 「銀河鉄道の夜」も「注文の多い料理店」も、宮澤賢治は、おはなしの多くを自然から拾ってきたといいます。 それらの言葉から、自然を見る視点の妙や魅力をエッセイストの澤口たまみさんが優しくあたたかな目線で綴ります。 読めばきっと、こういうふうに自然を感じとってみたい、こんなふうに季節を楽しみたい、と思わせてくれるはずです。 ■内容 プロローグ 宮澤賢治が教え子たちに伝えたこと パート一 立ち止まってみる そばにある感動を見つける パート二 感動するこころと向き合って 発見を言葉にする パート三 新たな発見に出会う 視野を広げて パート四 つまらないものはない 先入観を捨ててみる パート五 暮らしとともにある自然 よりよく自然とつき合う パート六 自然を見つめるこころ 幸せを願う エピローグ 宮澤賢治が遺した、もうひとつの思い
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われらの牧野富太郎!|いとうせいこう(監修), 毎日新聞出版(編集)
¥2,420
毎日新聞出版 2023年 ソフトカバー 176ページ A5判 - 内容紹介 - 愛される植物学者を語り尽くそう! 高野文子/横山譲二/田中伸幸/稲垣典年/海老塚和秀/中島岳志/牧野一浡/額賀じゅんじ/塩田貴志/廣田智恵子/朝井まかて/長田育恵/高知県立牧野植物園/里見和彦/里見由佐(登場順) 2023年の春から放送されるNHK 2023年度前期の連続テレビ小説『らんまん』(主演・神木隆之介)は、「日本の植物学の父」とも言われる牧野富太郎がモデルとなっている。本書は「牧野富太郎愛」を貫き続けるマルチクリエイターのいとうせいこう氏監修によるビジュアル単行本。 牧野博士がかつて行っていた植物採集イベント「牧野植物同好会」を、いとう氏が博士に扮し現代によみがえらせるレポート、牧野博士を研究している識者や関係者のインタビュー、『らんまん』の脚本を担当する長田育恵氏といとう氏の対談、高知県立牧野植物園ガイド、牧野博士が歩いた高知県植物採集ポイントのガイド、博士の蔵書、アートデザインや文学的センスを伝えるコーナー、牧野博士作詞『植物採集行進曲』の一部を紹介する綴じ込み付録など、「牧野ワールド」が満載だ。 カバー表1のイラストは、漫画家でイラストレーターの高野文子氏が担当。 【目次】 牧野富太郎博士、われらのヒーロー! Our Hero Dr. MAKINO! Sprouting Up! 1 牧野博士ヒストリー The Father of Japanese Botany' Makino's Life Tale 2 プランツ・パーティ!!! Plants Party!!! Festival of the Future 3 われらの牧野富太郎! Makino Tomitaro, Our Hero! 4 長田育恵×いとうせいこう 牧野博士の「らんまん人生」を語り尽くそう Life is a Flower Ikue Osada x Seiko Ito 5 われらの牧野植物園ガイド A Worker's Guide to The Makino Botanical Garden 6 牧野富太郎とめぐる植物の旅in高知 A Walkers Travelogue to Kochi in the Footsteps of Makino Tomitaro 7 牧野博士のたのしい蔵書 Makino's Library a homage to plants and a Diversity in Reading 8 牧野富太郎、驚異のセンス Dr. Makino's Aesthetic Art ・Design・ Words! 付録 植物採集行進曲 Plants & Peace on Earth