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折坂悠太 (歌)詞集 あなたは私と話した事があるだろうか|折坂 悠太
¥1,980
予約商品
WORDSWORTH(good and son) 2023年 ハードカバー 234ページ 111×154mm ※歌詞を引用した特製ステッカー付! - 内容紹介 - 2023年、活動10年を迎える折坂悠太が歌い続けてきた、62曲の(歌)詞集。 歌唱という圧倒的個性だけでない、折坂のもうひとつの独創「(歌)詞」を読む。 ライブでのみ披露している詞や未発表の新作詞、書き下ろしエッセイを含む、234P。 <折坂悠太> ―――――― 詞をまとめる作業は、長年使ってきた道具に手入れをするような感覚でした。 ひときれのパン、ナイフ、ランプ。生き抜くために、今一度持ち物チェック。 どうぞ私のかばんを開けて、私をかばんに忍ばせてください。 折坂悠太 ―――――― 折坂悠太 鳥取生まれ、千葉県出身のシンガーソングライター。 2023年6月30日に”音楽業10周年”を迎える。 平成元年生まれの折坂ならではの極私的な感性で時代を切り取りリリースされたアルバム『平成』は、2018年を代表する作品として、CDショップ大賞を受賞するなど、高い評価を受けた。2019年にはフジテレビ系月曜9時枠ドラマ『監察医 朝顔』主題歌に「朝顔」が抜擢。2021年10月、アルバム『心理』を発表し、初のホールツアーを成功させた。2022年5月には初の展覧会「薮IN」をPARCO MUSEUM TOKYOで開催し、同名著書『薮IN』を刊行。2023年6月30日より、ツアー「折坂悠太 らいど 2023」を独奏で回る。また、映画『泣く子はいねぇが』では自身初の映画主題歌・劇伴音楽を制作、映画『ONE PIECE FILM RED』では劇中歌「世界のつづき」の作詞作曲を担当するなど、楽曲提供でも活躍の幅を広げている。 Official HP:https://orisakayuta.jp/ Twitter:@madon36(http://twitter.com/madon36) Instagram:@orisakayuta(http://instagram.com/orisakayuta) YouTube:https://www.youtube.com/c/orisakayuta
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本のある空間採集 : 個人書店・私設図書館・ブックカフェの寸法 | 政木 哲也
¥2,750
※トンガ坂文庫もご掲載いただいております!! 学芸出版社 2023年 ソフトカバー 192ページ A5判 ※掲載店限定ブックカバーつき - 内容紹介 - ---書店観察の新しいかたちがここに。---永江朗さん推薦!全国の新刊書店、古書店、私設図書館、ブックカフェ、移動書店など44件を訪ね歩き、空間を実測・図解した一冊。オルタナティブな小拠点に凝縮された、店主の創意工夫、地方や都市の空き家・空きビルなどを利活用した拠点づくりに着目し、本と人とまちが織りなす空間の居心地とスケールに迫る。 目次 はじめに ○東北・関東甲信越 青森県 まわりみち文庫|飲み屋小路にひっそりと積まれた木箱書架 新潟県 今時書店|現役高校生がデザインした書籍との対話空間 宮城県 book cafe 火星の庭|ひとりでいる人に寄り添う、都市のシェルター的本棚 栃木県 BOOK FOREST 森百貨店|地元の子どもと世界をつなぐ絵本のブックツリー 群馬県 REBEL BOOKS|デザイナー店主がつくりあげたブルーグレーのローカル基地 東京都 気流舎|2間角のシュタイナー建築はカウンターカルチャーの聖地 東京都 Readin’ Writin’ BOOKSTORE|40㎡の巨大壁面書架を見下ろすまちの奥座敷 東京都 Title|本が主となった民家の9m書架&隠れ家カフェ 東京都 COW BOOKS|ステンレスの内装の中で熟成された古書のある居場所 長野県 栞日|書物が発するメッセージを拡声させるアップサイクル書架 長野県 遊歴書房|門前町の一角で時空を超える、世界地図を体現したギャラリー型書架 *Column1 2時間1本勝負の「実測」 ○北陸・東海・近畿 富山県 ひらすま書房|旧郵便局のタイムレスな空間が引き寄せる古書と人の縁 石川県 オヨヨ書林 新竪町店|ぼんやりのんびり本を探せる大うなぎの寝床 石川県 石引パブリック|美大生たちの目を奪う巨大書架のビジュアルブック 静岡県 ひみつの本屋|私的に本と出会う、元映画館のチケットブース 静岡県 みんなの図書館さんかく|一箱本棚でつくる駅前商店街の溜まり場 静岡県 フェイヴァリットブックスL|友だちの家に擬態した本好きの楽園 愛知県 TOUTEN BOOKSTORE|カフェバーカウンターは奥に伸びる書架への入口 三重県 トンガ坂文庫|漁村でつくりあげた本のある暮らしとポップな異世界 三重県 USED BOOK BOX|内法80㎝四方の極小図書館 大阪府 toi books|都会の5坪空間に光る54のインデックス棚 大阪府 居留守文庫|増殖しつづける木箱で埋め尽くされた本の迷宮 大阪府 LVDB BOOKS|長屋を貫く鋼管足場書架と静けさをまとう書物たち 京都府 誠光社|6枚の袖壁がつくるほどよい没入感 京都府 ba hutte.|極薄敷地から通りに滲み出す超私的選書空間 奈良県 とほん|商店街に新風を吹き込む軽やかな角材ストラクチャー 奈良県 人文系私設図書館ルチャ・リブロ|辺境でこそ出会える1冊が待つ、山中の開架閲覧室 和歌山県 本屋プラグ|椅子も机も書架になる、自由奔放な居心地 *Column2 「作図」は孤独な作業 ○中国・四国 岡山県 蟲文庫|美観地区の古民家で交錯する店主の世界と本の世界 岡山県 451BOOKS|シンボリックな螺旋階段で巡る書架のキューブ 広島県 弐拾dB|深夜の元医院建築で本に没入する催眠的読書体験 広島県 READAN DEAT|レトロビルの佇まいを再編集した3つの小空間 鳥取県 汽水空港|セルフビルドで変化しつづける湖畔の書店小屋 島根県 artos Book Store|もの・人・音楽を本でつなぐ交易空間の配置計画 山口県 ロバの本屋|バイタリティとユーモアで山奥の元牛舎をセルフリノベ 香川県 本屋ルヌガンガ|大階段から棚板まで、本と目が合う一瞬を設計する 香川県 へちま文庫|本を引き立てる家具と読みたくなる風景 愛媛県 書房ドミンゴ|駄菓子屋的な距離感で近所の子どもの好奇心をかきたてる *Column3 本のある空間とまちの関係 ○九州・沖縄 福岡県 MINOU BOOKS|本との出会いを誘発する賑やかな窓際書架 福岡県 ナツメ書店|元時計店の意匠と呼応する精緻な配架計画 熊本県 橙書店|ひしめく本と人との遭遇を静かに見守るカウンター 鹿児島県 古書リゼット|ビルの共用部を書店空間とした本箱のパッサージュ 沖縄県 市場の古本屋 ウララ|つい足を止めてしまう、通りにはみ出た個性派本棚 全国 BOOK TRUCK|フェスから団地まで、出会いを詰め込んで走る移動書店 *Column4 予定調和ではない本との出会い 店舗情報 おわりに
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台所珈琲の手びき|余白珈琲
¥660
余白珈琲 2023年 ソフトカバー 40ページ A5判 - 内容紹介 - 神戸の小さな海町の坂の上で、ご夫婦でコーヒー豆屋を営む「余白珈琲」から届いた本です。 ○「憧れ」と「虚しさ」のあいだで、「愛おしさ」に揺られながら。降っても晴 れても、自分でつくる今日の味。 ○生活のなかで愉しむコーヒーの手びきをつくりました。数学の公式のような レシピを、ただただ載せていくだけでなく、その周辺の流れを描くことで、自 分でレシピをつくることができるようなものを意識しました。 (以下「おわりに」より) コーヒーを淹れることは、ほんとうに「ちょっとしたこと」です。(...)ささ やかなこと、ちっぽけなこと、なんでもないこと、平凡なこと、すごくないこと、 誰にでもできること。そのような行為だからこそ、人と人との間に、この世の 中のさまざまなすき間に、するりするりと入っていくのです。 ≪目次≫ のれんを掲げる (第一部)味わいを眺める/新鮮な豆を買う/好みの豆を買う/豆を常備する /白湯を飲む (第二部)調理を工夫する/おいしい味を引き出す/厄介な味と付き合う/味 をはかる/流れをはかる コーヒー道具 ドリップの実演 おわりに
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民具のデザイン図鑑 くらしの道具から読み解く造形の発想|武蔵野美術大学 民俗資料室(編集), 加藤 幸治(監修)
¥2,420
誠文堂新光社 2022年 ソフトカバー 192ページ A5判 - 内容紹介 - ■民具からデザインのヒントを見つける 特定の設計者がいない、人々の暮らしから生まれる民具の造形には、身体性や生活の現場において理にかなった造形やデザインのアイデアが秘められています。 民具の分類としては衣・食・住など「用途別」による分類・整理が一般的ですが、本書では形態、機能、素材、意味などに注目し、民具がもつ豊かなデザインの世界をあらためて問い直します。 「小さな森で身を包む」「つくろいの造形」「布で情景を描く」などのトピックを立て、ビジュアルを豊富に用いながら、用途の枠を超えて民具の魅力を横断的に読み解きます。 収録する民具は、武蔵野美術大学民俗資料室が収蔵するおよそ9万点のコレクションから精選。本コレクションは、民俗学者・宮本常一の指導により収集が始まり、生活用具、郷土玩具、信仰資料など、国内有数の収蔵品を誇ります。 【目次】 はじめに 巻頭言 くらしの造形から見つける「デザインの素」 第1章 かたちと身体性 コラム1 宮本常一と民俗資料室コレクション 第2章 ユーモアと図案 コラム2 美術教育の源泉としての民具 第3章 見立てと表象 おわりに 掲載資料一覧 ***************************** - 著者プロフィール - 武蔵野美術大学 民俗資料室 (ムサシノビジュツダイガク ミンゾクシリョウシツ) (編集) ■編集/武蔵野美術大学 民俗資料室 武蔵野美術大学に設置された美術館•図書館もつ複合施設のひとつ。民衆が日々の暮らしのなかで生み出し、使い続けてきた暮らしの造形資料(民具)を約9万点収蔵し、大学における教育・研究活動を軸とした利活用に加え、民具の保存管理や展示公開等を行う。 加藤 幸治 (カトウ コウジ) (監修) ■監修/加藤 幸治(カトウ コウジ) 武蔵野美術大学教養文化・学芸員課程教授。専門は民俗学(民具研究)、博物館学。博士(文学)。和歌山県立紀伊風土記の丘学芸員(民俗担当)、東北学院大学文学部歴史学科教授(同大学博物館学芸員兼任)を経て、2019年から現職。近著に『民俗学 フォークロア編 過去と向き合い、表現する』(武蔵野美術大学出版局、2022年)、『民俗学 ヴァナキュラー編 ―人と出会い、問いを立てる』(武蔵野美術大学出版局、2021年)など多数。
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ミルク・ブラッド・ヒート|ダンティール・W・モニーズ, 押野 素子(翻訳)
¥2,695
河出書房新社 2023年 ハードカバー 240ページ 四六変型判 縦184mm 横138mm 厚さ23mm - 内容紹介 - なんだか、溺れているような気分――。 彼女たちの抱えた闇は、 フロリダの湿度に熱せられ、 路上の片隅から溢れ出す。 アフリカン・アメリカン文学の新潮流 過激でダークな11篇 死に取り憑かれた少女たちの誓約(ミルク・ブラッド・ヒート)、失った胎児を幻視する母親の安息日(饗宴)、教会から追放された女子高生が挑む復讐劇(天国を失って)、父の遺灰を捨てるロード・トリップで回帰した記憶(水よりも濃いもの)……。ミレニアル世代が描く、女性たちの深き闇と、瑞々しい赦しのとき。 新人としては異例の注目を集め、一躍アメリカ文学の最前線に立つダンティール・W・モニーズ。ブラック・フェミニズムの最先端にして、有力誌が激賞した衝撃のデビュー作。 * * * 愛と怒りの両方で、 人間は輝きを放つことが できるのだ。 ――「ニューヨーク・タイムズ」紙 女性と少女のありのままの姿を、 複雑で、深遠で、聡明で、辛辣で、喜びに溢れ、 タフで、愛情と力に満ちた姿を描いている。 ――「ミズ」誌 モニーズ初の短篇小説集は、驚きに満ちている。 フロリダの「湿地の悪臭」を背景に、 女性性の内的・外的な二面性を、 ありのままの直感的な文章で表現している。 ――「O, オプラ・マガジン」誌 辛辣かつ複雑で、瑞々しく、驚きに満ちている。 直感を刺激し、肉体として存在することの 親密な畏敬の念に満ちている。 素晴らしいデビュー作。 ――ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー(『フライデー・ブラック』)
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建築と触覚 空間と五感をめぐる哲学|ユハニ・パッラスマー, 百合田 香織(翻訳)
¥3,300
草思社 2022年 ソフトカバー 208ページ 函入 四六判 - 内容紹介 - すべてが視覚情報化され消費されていくかのような昨今、 建築が本来もつ「五感を統合する」という役割を今こそ見直すべきである。 メルロ=ポンティ、バシュラールらの議論を踏まえながら、 建築における触覚、聴覚、味覚、嗅覚の重要性を再考し、 あるべき本流の空間とは何かを問う。 ラスムッセン、クリスチャン・ノルベルグ=シュルツらの精神を継承する、 北欧の最重要建築理論家による著、待望の邦訳。 スティーヴン・ホール推奨。 「パッラスマーは単なる理論家ではない。 現象学的に洞察する力をもつすぐれた建築家だ。 分析不可能な諸感覚の建築を実践に移し、 その現象学的な性質でもって自身が建築哲学について著してきたものを具象化している。」 世界的建築情報サイトArchiDailyが選ぶ、名建築書ベスト150に選出。 <目次より> 前書き 「薄氷」スティーヴン・ホール 序論 世界に触れる 第一部 視覚と知識 視覚中心主義への批判 ナルシストの眼とニヒリストの眼 声の空間と視覚の空間 網膜の建築、立体感の喪失 視覚イメージとしての建築 物質性と時間 「アルベルティの窓」の拒絶 視覚と感覚の新たなバランス 第二部 身体中心 複数の感覚による経験 陰影の重要性 聴覚の親密さ 静寂、時間、孤独 匂いの空間 触覚の形状 石の味 筋肉と骨のイメージ 行為のイメージ 身体的同化 身体の模倣 記憶と想像の空間 多感覚の建築 建築の役割 - 著者プロフィール - ユハニ・パッラスマー (ユハニ パッラスマー) (著/文) 現代のフィンランドを代表する建築家、建築思想家。ヘルシンキ工芸大学学長、フィンランド建築博物館館長、ヘルシンキ工科大学建築学部教授・学部長を歴任。著作にThe Thinking Hand: The Thinking Hand: Existential and Embodied Wisdom in Architecture (John Wiley & Sons, 2009)、The Embodied Image: The Embodied Image: The Imagination and Imagery in Architecture (John Wiley & Sons, 2011)などがある。 百合田 香織 (ユリタ カオリ) (翻訳) 神戸大学大学院自然科学研究科博士前期課程修了。専攻は建築/建築史研究室。公務員として公共プロジェクトに従事し英国赴任同行を機に退職。建築を巡りつつ翻訳スクールに通い翻訳者として活動を始める。訳書『名建築は体験が9割』『名建築の歴史図鑑』『世界の夢の動物園』(以上、エクスナレッジ)、『配色デザインカラーパレット』(ビー・エヌ・エヌ)など。
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建築のポートレート|香山壽夫
¥2,420
LIXIL出版 2017年 ハードカバー 96ページ 19.7 x 1.5 x 17 cm - 内容紹介 - 本書は、碩学の建築家・香山壽夫氏(東京大学名誉教授)による写真と文で、建築のエッセンスを鮮やかに捉える写文集です。 1964年の渡米以降、アメリカおよびヨーロッパの建築や都市をめぐって著者が撮影してきた無数の写真から、36点を厳選。 撮影から数十年の時を経て、それぞれの写真にあらためて向きあい、文章が書き下ろされました。建築家ならではの視点で 撮られた写真、そして歴史的・文化的な広い視野のなか、親しみやすく確信に満ちた筆致で対象を描写した文章は、建築の 専門家から一般の読者まで、多くの人を建築の奥深い魅力に引きこみ、新たな気づきをもたらすことでしょう。 巻末1 MAP&INDEX:取り上げた36件の所在および撮影時期(訪問時期)を示し、それぞれの概要を説明する。 巻末2 TEXT:香山氏の写真についての解説や、建築と写真との関係、建築家にとっての旅や写真の意味などを、 本書の編集者である長島明夫が記す。
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自然の風景論―自然をめぐるまなざしと表象|西田 正憲
¥2,420
清水弘文堂書房 2011年 ハードカバー 392ページ - 内容紹介 - 風景の記憶をたどり、暮らしと美の物語をつむぐ 待望の自然風景論 「自然風景地を知りつくし、深い思索をめぐらす元国立公園管理官(レンジャー)の渾身のライフワークである。紀行文、風景画、現代アート、環境文化、景観保護、自然観光などの幅広い風景文化から、暮らしと美をつなぐ物語をつむぎだし、独創的な風景論を展開している。成熟した現代社会の重要なテーマ=風景の根源的問題を考えさせられる労作である」(国際日本文化研究センター教授 白幡洋三郎) 日本図書館協会選定図書(第2801回 平成24年1月25日選定)
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ねこラジオ|北野 勇作
¥1,210
ネコノス 2023年 ソフトカバー208ページ 文庫判 縦148mm 横105mm 厚さ10mm - 内容紹介 - とり・みき 解説! カバーイラスト 和田ラヂヲ マイクロノベルの名手・北野勇作が宇宙を猫で埋め尽くす。 100字で猫。100字の猫。 ‟読み始めたら、丸くなる。” 出てこなくても、猫はいる。まちがいなく、そこにいる。 わずか百文字で描かれるマイクロノベルは、壮大な世界の一部を覗き込む窓であり、詩であり、ときには著者の日記でもある。手練れ・北野勇作が繰り出す大人気の「シリーズ百字劇場」第三弾は猫の世界をたっぷりと。 重ねられた複数のエピソードが総体として大きな物語を想起させるのは以前からの北野作品の特性だ。(中略)すべてを読み終える頃には、繰り返し描写されるブロック塀の上の猫の通り道が、路地が、トタン屋根が、そして無限に続くかのような物干しのレイヤーと、その先の宇宙までもが、もう何年も作中の家や街に住んでいるかのようにまざまざと眼に浮かんでくる。(解説より) 著者のライフワークとも言える【ほぼ百字小説】は、Twitterで毎日発表され続けており、その数は4000を超える。膨大な作品群から選り抜かれた200篇のショートショートを本作に収録。シリーズ百字劇場として、SFとして括られるタイプの作品を集めた『ありふれた金庫』、タヌキが登場する作品を集めた『納戸のスナイパー』、猫が登場する作品を集めた『ねこラジオ』の3作を連続刊行。 著者自身による全作品解説ページへのリンクをカバー袖のQRコードにてご案内。 - 版元から一言 - 100文字あれば、すてきな世界も、奇妙な宇宙もつくりだすことのできるショートショートの奥深さ。子供が初めて体験する「小説」としてもうってつけです。わずか100文字で構築される世界をぜひお楽しみください。 - 著者プロフィール - 北野勇作 (キタノユウサク) (著) 1962年、兵庫県生まれ。 1992年、デビュー作『昔、火星のあった場所』で第4回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞、『天動説』で第1回桂雀三郎新作落語〈やぐら杯〉最優秀賞を受賞。2001年には『かめくん』で第22回日本SF大賞を受賞。『どーなつ』『北野勇作どうぶつ図鑑』『どろんころんど』『きつねのつき』『カメリ』『レイコちゃんと蒲鉾工場』ほか著書多数。 ライフワークとも言える【ほぼ百字小説】は、Twitterで毎日発表され続けており、その数は4000を超える。
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納戸のスナイパー|北野勇作
¥1,210
ネコノス 2023年 ネコノス文庫 ソフトカバー 208ページ 文庫判 縦148mm 横105mm 厚さ10mm - 内容紹介 - 鬼才・北野勇作、世間を煙に巻く。 読書芸人・上田航平(ゾフィー)解説! カバーイラスト・和田ラヂヲ 狐や狸がひとを化かすことがあり得る世界で繰り広げられる200篇の物語。 「あの人も狸じゃなかろうか?」 ”読み始めたら、化かされる” 100文字が紡ぎ出す人と人でないものの境界線。 「この短編に登場する人間たちは、狸の正体を強引に暴いたり、大声を張り上げて指摘するなどといった野暮なことは決してしない。(中略)SFというのはフィクションであり、端的にいえば嘘である。その嘘に血を通わせるのは想像力と愛情だ。(中略)人間と狸の関係のように、北野さんのこの作品に対する態度は、嘘への優しい思いやりであふれている。」(解説より) 著者のライフワークとも言える【ほぼ百字小説】は、Twitterで毎日発表され続けており、その数は4000を超える。膨大な作品群から選り抜かれた200篇のショートショートを収録。シリーズ百字劇場として、タヌキが登場する作品を集めた本作『納戸のスナイパー』のほか、SFとして括られるタイプの作品を集めた『ありふれた金庫』(3/29刊行)、猫が登場する作品を集めた『ねこラジオ』の3作を連続刊行。 著者自身による全作品解説ページへのリンクをカバー袖のQRコードにてご案内。 - 版元から一言 - 100文字あれば、すてきな世界も、奇妙な宇宙もつくりだすことのできるショートショートの奥深さ。子供が初めて体験する「小説」としてもうってつけです。わずか100文字で構築される世界をぜひお楽しみください。 - 著者プロフィール - 北野勇作 (キタノユウサク) (著) 1962年、兵庫県生まれ。 1992年、デビュー作『昔、火星のあった場所』で第4回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞、『天動説』で第1回桂雀三郎新作落語〈やぐら杯〉最優秀賞を受賞。2001年には『かめくん』で第22回日本SF大賞を受賞。『どーなつ』『北野勇作どうぶつ図鑑』『どろんころんど』『きつねのつき』『カメリ』『レイコちゃんと蒲鉾工場』ほか著書多数。 ライフワークとも言える【ほぼ百字小説】は、Twitterで毎日発表され続けており、その数は4000を超える。
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ありふれた金庫|北野 勇作
¥1,210
ネコノス 2023年 ネコノス文庫 ソフトカバー 208ページ 文庫判 縦148mm 横105mm 厚さ10mm - 内容紹介 - レジェンド北野勇作が100字で世界を書き散らす! カバーイラスト・和田ラヂヲ、解説・高山羽根子の豪華ラインナップ。 ”読み始めたら、もう終わり” わずか100字で描かれるミニマルかつ壮大な世界をお楽しみください。 たった百字で小説なんて書けるわけ、え? 書ける? 風情と余韻を百字にギュッと詰め込んだ、珠玉のマイクロノベルたち。要らないものは文字の外に追い出して、さあ、名手・北野勇作による百字劇場の始まり始まり。 【書評続々掲載!!】 朝日新聞 「文庫この新刊!」 吉田大助さんがご紹介(2023年4月15日) WEB本の雑誌 「今週はこれを読め! SF編 百字の宇宙、百字の日常」 牧眞司さんがご紹介(2023年4月11日) 「一連の作品は(中略)どれも、一ページの中に一作、つまりぱっと見た範囲に書き出しからお終いまで物語が存在する。この「視野に最初から最後まである」ということが、きっとすごく重要なのだ。 長編作家の持つスケール感(中略)が、視界の中に収まるほどの矩形に詰まっているっていう種類の奇跡。どうぞ、ぞんぶんに楽しんでください。」(解説より) 著者のライフワークとも言える【ほぼ百字小説】は、Twitterで毎日発表され続けており、その数は4000を超える。膨大な作品群から選り抜かれた200篇を本作に収録。SFとして括られるタイプの作品を集めた本作『ありふれた金庫』のほか、シリーズ百字劇場として、タヌキが登場する作品を集めた『納戸のスナイパー』、猫が登場する作品を集めた『ねこラジオ』を連続刊行予定。 著者自身による全作品解説ページへのリンクをカバー袖のQRコードにてご案内。 版元から一言 100文字あれば、すてきな世界も、奇妙な宇宙もつくりだすことのできるショートショートの奥深さ。子供が初めて体験する「小説」としてもうってつけです。わずか100文字で構築される世界をぜひお楽しみください。 - 著者プロフィール - 北野勇作 (キタノユウサク) 1962年、兵庫県生まれ。 1992年、デビュー作『昔、火星のあった場所』で第4回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞、『天動説』で第1回桂雀三郎新作落語〈やぐら杯〉最優秀賞を受賞。2001年には『かめくん』で第22回日本SF大賞を受賞。『どーなつ』『北野勇作どうぶつ図鑑』『どろんころんど』『きつねのつき』『カメリ』『レイコちゃんと蒲鉾工場』ほか著書多数。 ライフワークとも言える【ほぼ百字小説】は、Twitterで毎日発表され続けており、その数は4000を超える。
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これでもいいのだ|ジェーン・スー
¥704
中央公論新社 2023年 中公文庫 ソフトカバー288ページ 文庫判 - 内容紹介 - 等身大の言葉たちが疲れた頭にじんわり染みて、 きつく絡まった思考回路がほろほろとほどけていく ――宇垣美里さん(解説より) 思ってた未来とは違うけど、これはこれで、いい感じ。疲れた心にじんわりしみこむエッセイ66篇。 私だってモデルサイズ/「女子アナ」が勝利するとき/私の私による私のためのオバさん宣言/コンプレックスと欲のバランス/初々しい、男たちのダイエット/ありもの恨み/選択的おひとり様マザー/「一生モノ」とは言うけれど/勉強しておけばよかった ほか。 私たち、これでもいいのだ! - 著者プロフィール - ジェーン・スー (ジェーン・スー) (著/文) 一九七三年、東京生まれの日本人。作詞家、コラムニスト、ラジオパーソナリティ。TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」のMCを務める。『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』で第三一回講談社エッセイ賞を受賞。著書に『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』『生きるとか死ぬとか父親とか』『私がオバさんになったよ』『ひとまず上出来』『きれいになりたい気がしてきた』『おつかれ、今日の私。』、中野信子との共著に『女に生まれてモヤってる!』など。
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クマのプーさんエチケット・ブック|A.A.ミルン(企画/原案), E・H・シェパード(イラスト), 高橋 早苗(翻訳)
¥814
筑摩書房 2012年 ちくま文庫 ソフトカバー 160ページ 文庫判 - 内容紹介 - プーといっしょに、あせらず、のんきに健康づくり。…つらいのはごめんだからね! トレーニングの重宝なコツを伝授。解説 安達まみ 辛酸なめ子 「つらいトレーニングはごめんだというひとも、ちょうほうなこの本をよめば、不安が消えて、やる気がわいてくるでしょう」。風船で空を飛んで上半身をきたえたり、松ぼっくりをひろって、おなかをひきしめたり。プーといっしょに、あせらず、のんきに健康づくり。クマのプーさんの物語の名場面をまじえながら。ファンタジーは、意外と身近なところにみつかります。 解説 安達まみ、辛酸なめ子 - 著者プロフィール - A.A.ミルン (ミルン) (企画/原案) A.A.ミルン (Alan Alexander Milne ) 1882年生まれ、1956年没。本書所収のE.H.シェパード(1879-1976)のイラストとともに成る『クマのプーさん』『プー横丁にたった家』であまりに有名なイギリス作家。ほかの著書に『クマのプーさんとぼく』『クリストファー・ロビンのうた』『ぼくたちは幸福だった──ミルン自伝』『赤い館の秘密』などがある。 高橋 早苗 (タカハシ サナエ) (翻訳) 東京都生まれ。翻訳家。訳書にA.A.ミルン原案『クマのプーさん エチケット・ブック』(ちくま文庫)、ベティ・エドワーズ『色彩・配色・混色』(河出書房新社)、ヘンドリー・ウェイジンガー他『プレッシャーなんてこわくない』(早川書房)などがある。
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クマのプーさん フィットネス・ブック|A.A.ミルン(企画/原案), E・H・シェパード(イラスト), 高橋 早苗(翻訳)
¥814
筑摩書房 2022年 ちくま文庫 ソフトカバー 176ページ 文庫判 - 内容紹介 - プーといっしょに、あせらず、のんきに健康づくり。…つらいのはごめんだからね! トレーニングの重宝なコツを伝授。解説 安達まみ 辛酸なめ子 「つらいトレーニングはごめんだというひとも、ちょうほうなこの本をよめば、不安が消えて、やる気がわいてくるでしょう」。風船で空を飛んで上半身をきたえたり、松ぼっくりをひろって、おなかをひきしめたり。プーといっしょに、あせらず、のんきに健康づくり。クマのプーさんの物語の名場面をまじえながら。ファンタジーは、意外と身近なところにみつかります。 解説 安達まみ、辛酸なめ子 - 著者プロフィール - A.A.ミルン (ミルン) (企画/原案) A.A.ミルン (Alan Alexander Milne ) 1882年生まれ、1956年没。本書所収のE.H.シェパード(1879-1976)のイラストとともに成る『クマのプーさん』『プー横丁にたった家』であまりに有名なイギリス作家。ほかの著書に『クマのプーさんとぼく』『クリストファー・ロビンのうた』『ぼくたちは幸福だった──ミルン自伝』『赤い館の秘密』などがある。 高橋 早苗 (タカハシ サナエ) (翻訳) 東京都生まれ。翻訳家。訳書にA.A.ミルン原案『クマのプーさん エチケット・ブック』(ちくま文庫)、ベティ・エドワーズ『色彩・配色・混色』(河出書房新社)、ヘンドリー・ウェイジンガー他『プレッシャーなんてこわくない』(早川書房)などがある。
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巨匠たちの住宅 20世紀住空間の冒険|淵上 正幸
¥2,860
青土社 2023年 ハードカバー 272ページ 四六判 - 内容紹介 - 「20世紀の建築家は住宅で勝負をした。住宅にエネルギーのすべてを賭け、哲学のすべてをぶちこんだ。」――隈研吾 モダニズム建築の真髄は、住宅にあり! ミース・ファン・デル・ローエ、フランク・ロイド・ライト、アドルフ・ロース、ル・コルビュジエ……20世紀を生きた巨匠たちが、住宅建築に込めた創造性のすべて。建築設計は住宅に始まって住宅に終わる。実際に訪ね歩いて、書き綴られた貴重な名建築探訪。
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桂離宮のブルーノ・タウト ドイツ・ロマン主義と禅の精神世界|長谷川 章
¥3,960
工作舎 2022年 ハードカバー 304ページ A5判 - 内容紹介 - 亡命先の日本で桂離宮と運命的な出会いを果たし、その美しさを世界に伝えた建築家、ブルーノ・タウト。『画帖 桂離宮』 はタウトが毛筆で一気に描き上げた、二十六葉の桂離宮論=建築空間論である。ドイツ語で書かれた原文を丹念に読み解き、タウトが見出した 「関係性の芸術」 とその精神に迫る。 目次 まえがき 『画帖桂離宮』とは何か 第1章◉桂離宮―『画帖桂離宮』の誕生 第1節 桂離宮のブルーノ・タウト 第2章◉ 御庭―『画帖桂離宮』の前半の構成と主題 第2節 表紙 第3節 思惟するのは視覚である 第4節 御殿へのアプローチ 第5節 御庭の松琴亭へ 第6節 松琴亭から賞花亭へ 第7節 新御殿の御庭と伊勢 第8節 御庭から導き出された結論 第3章◉御殿―『画帖桂離宮』の後半の構成と主題 第9節 御殿の意匠 第10節 空間の軸と動線 第11節 建築家の三つの条件 第12節 芸術の精神への変換 第13節 惜別の辞 あとがき 関係性の美学から中動態の美学へ - 著者プロフィール - 長谷川 章 (ハセガワ アキラ) (著/文) 1954年東京生まれ。1979年早稲田大学大学院修士課程修了。1985年DAAD西ドイツ政府所給費留学(アーヘン工科大学)。『北ドイツ表現主義建築の研究』で工学博士(早稲田大学)。東京造形大学教授、早稲田大学非常勤講師。専門はドイツ近代建築史。2019年に『ブルーノ・タウト研究─ロマン主義から表現主義へ』(ブリュッケ、2017)で日本建築学会著作賞受賞。著書に『ドイツ表現主義の建築』(鹿島出版会、1989)『世紀末の都市と身体─芸術と空間あるいはユートピアの彼方へ』(ブリュッケ、2000)、『芸術と民族主義─ドイツ・モダニズムの源流』(ブリュッケ、2008)、『絵画と都市の境界─タブローとしての都市の記憶』(ブリュッケ、2014)、『分離派建築会─日本のモダニズム建築誕生』(共著、京都大学学術出版会、2020)、『田園都市と千年王国─宗教改革からブルーノ・タウトへ』(工作舎、2021)。建築設計に「横浜人形の家」(商業環境デザイン大賞、神奈川県建築コンクール優秀賞受賞、1986)、「渋谷東急百貨店東横店」(北米照明学会特別表彰受賞、1988)。
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画文でわかる モダニズム建築とは何か|藤森 照信, 宮沢 洋(イラスト)
¥2,090
彰国社 2022年 ソフトカバー 128ページ A5変型判 縦209mm 横149mm 厚さ11mm - 内容紹介 - 藤森照信によるモダニズム建築論を宮沢洋が描くイラストとともに楽しく学ぶ入門書。世界中の都市に鉄とガラスとコンクリートでつくられた四角い箱が立ち並んでいるのはなぜか? 歴史主義建築が席巻していた19世紀から一転、インターナショナル・スタイルがどのように生まれ世界に広がったのか、その謎に迫る。 目次 はじめに 宮沢洋 第1章 歴史主義建築はなぜ消えたのか 第2章 モダニズムと日本の伝統 第3章 人間の造形感覚 第4章 振り出しに戻った人類の建築 補講1 大宗教時代の建築を考える:中国や日本の寺はなぜ横長になってしまったのか 補講2 藤森照信塾長に聞く:「神は死んだ」からの「原点ゼロ」 おわりに 藤森照信
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しゃべるヒト|菊澤 律子, 吉岡 乾
¥3,278
文理閣 2023年 ハードカバー 326ページ A5判 - 内容紹介 - ことばの世界へようこそ! 世界に約7000あるといわれる言語――その言語を理解することは他者理解につながるとの思いから、音声言語・手話言語を含めた「ことば」について、さまざまな科学の成果を新しい視点で紹介します。 目次 はじめに~ことばの世界へようこそ!~(菊澤律子) 第一部 Language ことばとは何か(吉岡 乾) コラム ことばと文字(八杉佳穂) ヒトの言語と動物のコミュニケーションの違い(藤田耕司) 言語シグナルの分析〈言語の二重分節と音声学・音韻論〉(青井隼人・ロバート ジョンソン・菊澤律子) コラム チンパンジーのコミュニケーション(林 美里) コード化・恣意性・文法(桐生和幸) 語用論(高嶋由布子) コラム 人工言語(千田俊太郎) 会話の連鎖組織(坊農真弓) ことばの身体的産出(平山 亮) コラム 人類の進化と言語(野嶋洋子) ことばの脳内処理(井原 綾・藤巻則夫・尾島司郎) 言語習得(巽 智子) コラム MRI画像と言葉の分析(藤本一郎) ことばが使えない時〈言語障害と失語症〉(原 惠子・竹本直也) ことばの機械認識(野原幹司・田中信和・杉山千尋・吉永 司・高島遼一・滝口哲也・野崎一徳) コラム 視覚言語と聴覚言語の習得(佐々木倫子) ことばと機械翻訳(須藤克仁) 第二部 Languages 世界のことば(吉岡 乾) コラム 宮窪手話のタイムライン(矢野羽衣子) 色々に数えることば[音声言語](風間伸次郎) 色々に数えることば[手話言語](相良啓子) コラム ヒトはどうやって言葉を習得するのか(広瀬友紀) 色々な構造のことば[音声言語](吉岡 乾) 色々な構造のことば[手話言語](今里典子) コラム 人生を通して、常に言語を学習する(フランクリン チャン・津村早紀) 色々の名称とことば[日本語](木部暢子) 色々の名称とことば[日本手話言語](大杉 豊・坊農真弓) コラム 手話通訳(養成)に関するアレコレ(木村晴美) 適応することば(中山俊秀) 適応することば[手話言語](相良啓子) コラム コーダの原風景に刻まれることば(中津真美) 影響することば[音声言語](蝦名大助) 影響することば[手話言語と中間手話](原 大介) コラム ヒトと機械の言語理解(佐野睦夫) 出現することば[音声言語](仲尾周一郎) 出現することば[手話言語](ジュディ ケグル) コラム 言語認識装置の進化(酒向慎司) 消滅することば[音声言語](木本幸憲) 消滅することば[手話言語](矢野羽衣子・菊澤律子) コラム 言語景観(庄司博史) 未来へのことば~結びにかえて~(菊澤律子) - 著者プロフィール - 菊澤律子 (キクサワリツコ) (著/文 | 編集) 立民族学博物館 教授/総合研究大学院大学 教授。専門は手話言語と音声言語の比較対照研究、オーストロネシア語族の諸言語、比較統語論。主要編著書に『声の言葉と手の言葉─手話からみた言語学』(ミネルヴァ書房、2023)、『手話が「発音」できなくなる時─言語機能障害からみる話者と社会』(石原和と共編、ひつじ書房、2022)、Proto Central Pacific Ergativity: Its Reconstruction and Development in the Fijian, Rotuman and Polynesian Languages(Pacific Linguistics, 2002)がある。 吉岡乾 (ヨシオカノボル) (著/文 | 編集) 国立民族学博物館 准教授/総合研究大学院大学 准教授。専門は記述言語学、ブルシャスキー語、地域言語研究。主要著書・論文に『フィールド言語学者、巣ごもる。』(創元社、2021)、Eat a spoonful, speak a night tale: a Ḍomaaki (hi) story telling(Bulletin of the National Museum of Ethnology, 46 (4), 2022)、「ブルシャスキー語の名詞修飾表現」(プラシャント・パルデシ、堀江薫編『日本語と世界の言語の名詞修飾表現』、ひつじ書房、2020)がある。
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読む幾何学|瀬山 士郎
¥990
KADOKAWA 2023年 角川ソフィア文庫 ソフトカバー 240ページ 文庫判 - 内容紹介 - 「円の定義とは?」「2点を結ぶ最短距離は直線か?」 想像力の果てに広がる幾何学の世界を鮮やかなロジックで解き明かす。 目次 第1章 二等辺三角形の底角定理 第2章 二等辺三角形の底角定理再訪問 第3章 三角形の二辺の和をめぐって 第4章 長さの大小に関係したいくつかの話題 第5章 2点を結ぶ最短距離は直線であることの証明 第6章 長さの和を最小にする問題 第7章 三角形の内角和と平行線定理 第8章 補助線の楽しさ 第9章 奇妙に難しい問題 第10章 円の話 第11章 探偵小説としての幾何学 付録 偽書『ユークリッド原論』――幻の『原論』第14巻 - 著者プロフィール - 瀬山 士郎 (セヤマ シロウ) (著/文) 1946年、群馬県生まれ。東京教育大学大学院理学研究科修了。群馬大学教育学部教授を経て、群馬大学名誉教授。数学教育協議会会員。専攻は位相幾何学(トポロジー)。著書は『読む数学』『読む数学 数列の不思議』『読む数学記号』『読むトポロジー』(いずれも角川ソフィア文庫)、『はじめての現代数学』ハヤカワ文庫NF)、『幾何物語』(ちくま学芸文庫)、『数学 想像力の科学』(岩波科学ライブラリー)、『頭にしみこむ微分積分』(技術評論社)など多数。
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世界を変えた100の化石 新装版|ポール・D・テイラー, アーロン・オデア, 真鍋 真(監修), 的場 知之(翻訳)
¥1,980
エクスナレッジ 2022年 ソフトカバー 352ページ 四六変型判 縦180mm 横128mm 厚さ23mm - 内容紹介 - イギリス・大英自然史博物館で大人気を博した展覧会が 書籍になって日本上陸! 新たな情報と化石の和名表記を加た <よりわかりやすい新装版> 始祖鳥やティラノサウルスなど誰もが知る生物の化石だけでなく 光合成の痕跡、恐竜の卵、サメの糞、火山灰に埋もれた足跡など当時の状況を語る化石も網羅。 まだ知らなかった化石に出会える、至極の一冊。 地質年表、一部復元図付き。 目次 【掲載化石一例】 第1章:先カンブリア時代 [エイペックス・チャート] 最古の化石は生物か? [ストロマトライト] 大酸化事変が生んだ生命体 [中国・陡山沱の化石] 謎に満ちた胚etc. 第2章:古生代 [アノマロカリス] カンブリア爆発で生まれた「奇妙なエビ」 [ハルキゲニア] 陸に上がり、生き延びたムシ [キンクタン] 初期の棘皮動物 [オルソケラス] オルドビス紀の捕食者の王 [ウミユリとプラティセラス類] 2億年続いた共生関係 [プテリゴトゥス] 巨大かつ獰猛な古代サソリ [クックソニア] 地上を征服した植物 [ケファラスピス] あごのない魚 [コムラ] 天敵を避ける棘とげだらけの三葉虫 [レピドデンドロン] 森が生んだ燃料 [ヘリコプリオン] 渦を巻く歯は、進化も奇抜? [ディメトロドン] セックスアピールか、ソーラーパネルか? [ウミツボミ] 史上最大の大量絶滅 etc. 第3章:中生代 [三畳紀の微小巻貝] 小さいことはいいこと? [キノドン類] 爬虫類から哺乳類へ [メガゾストロドン] 大物のデビューは前途多難 [ムカシトカゲ] 安住の地で今も生息 [グリファエア] 泥に埋まって生きた「悪魔の足の爪」 [プロミクロケラス] 大量死したアンモナイト [首長竜] ネッシーは実在したか? [ネオソレノポラ] 色を残した藻類 [始祖鳥] 鳥類の誕生 [トンボ] 巨大化した昆虫たち [ランフォリンクス] 最初の空飛ぶ脊椎動物、翼竜 [イグアノドン] 「恐竜」と名付けられた生物の歯 [クモ] 琥珀の中のクモと糸と獲物 [アラウカリア] 進化の天才? モンキーパズルの大木 [孔子鳥] 性選択で美しく進化した鳥 [白亜層のカイメン] 微粒子を濾し取る海底ポンプ [ティロキダリス] 軍拡競争の歩みが見えるウニの棘 [トロオドンの巣] 高度な子育ての痕跡 [エドモントサウルス] 極地の冬も生き延びた恐竜 [初期のプラントオパール] 恐竜が食したイネ科植物 [ティラノサウルス・レックス] 伝説の王 [ベレムナイト] K/Pg境界の大量絶滅 [有孔虫] 小さく単純なサバイバー etc. 第4章:新生代 [サメの歯] 化石の由来を示す「癒しの石」 [オニコニクテリス] 空に進出した哺乳類 [オフィオコルディケプス] ゾンビと化したアリの咬み跡 [貨幣石] ピラミッドに残る単細胞生物 [トロフォン] ダーウィンの巻貝 [バシロサウルス] 「トカゲの王」はクジラだった [ゴキブリ] 琥珀の中の止まった時間 [エジプトピテクス] 霊長類の起源 [チャネヤ] 花を咲かせる植物の誕生 [メトララブドトス] 断続平衡論を支持する外肛動物 [プロコンスル] 類人猿に近いか、ヒトに近いか [ディスコグロッスス] 独特の姿に進化したカエル [サメのコプロライト] 螺旋型の糞の化石 [サカマキエゾボラ] 圧倒的に少ない左巻きの貝 [巨大ウォンバット] アボリジニに伝わる怪物_バニップ [グリプトドン] アメリカ大陸間大交差も生き延びた哺乳類 [ラエトリの足跡] 350万年前の灰のなかの3人 [メノルカの小型ヤギ] 島嶼矮小化で生き延びた動物 [ステップマンモス] ヒトと共存したマンモス [ジャイアントモア] 植物に生きた証を遺した鳥 [アクロポラ・ケルヴィコルニス] 絶滅寸前のシカツノサンゴ [ステラーカイギュウ] 虐殺された海の巨獣 [ホモ・ハイデルベルゲンシス] 私たちにいちばん近い祖先? etc.
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言語はこうして生まれる 「即興する脳」とジェスチャーゲーム|モーテン・H・クリスチャンセン, ニック・チェイター, 塩原 通緒(翻訳)
¥2,970
新潮社 2022年 ハードカバー 384ページ 四六変型判 縦197mm 横140mm 厚さ25mm - 内容紹介 - 言葉は、今ここで発明されている。認知科学が明かす、まったく新しい言語の姿。相手に何かを伝えるため、人間は即興で言葉を生みだす。それは互いにヒントを与えあうジェスチャーゲーム(言葉当て遊び)のようなものだ。ゲームが繰り返されるたびに、言葉は単純化され、様式化され、やがて言語の体系が生まれる。神経科学や認知心理学などの知見と30年におよぶ共同研究から導きだされた最新の言語論。
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ひとかけらの木片が教えてくれること 木材×科学×歴史|田鶴 寿弥子
¥1,980
淡交社 2022年 ソフトカバー 232ページ 四六判 - 内容紹介 - 〈ひとかけらの木片が教えてくれる人と木の文化〉 〈顕微鏡、放射線。科学の力が解き明かす文化財の世界〉 何の木から作られているの? どこから運ばれてきた木材? 顕微鏡やCTなどの科学的な方法で、仏像や神像、歴史的建造物、さらには木製の入れ歯まで、文化財に用いられたさまざまな木材の樹種を同定してきた著者が、これまでの調査で得た興味深い情報を紹介します。「人がいかに木に向き合ってきたのか」。その答えが、小さな小さなひとかけらの木片を見つめることで見えてきます。
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樹木の恵みと人間の歴史 石器時代の木道からトトロの森まで|ウィリアム・ブライアント・ローガン, 屋代通子(翻訳)
¥3,520
築地書館 2022年 ハードカバー 384ページ 四六判 - 内容紹介 - 古来、人間は、木を伐ることで樹木の無限の恵みを引き出し、利用してきた。 英国の沼沢地の萌芽更新による枝を使った石器時代の木道、 スペインの12世紀の手入れされたナラの林、 16世紀のタラ漁船のための木材づくり、 野焼きによって森を育んだ北アメリカの先住民、日本の里山萌芽林。 米国を代表する育樹家が、世界各地を旅し、 1万年にわたって人の暮らしと文化を支えてきた樹木と人間の伝承を掘り起こし、 現代によみがえらせる。 目次 ニューヨークを救う木 ヤナギの再生 忘れられた言葉 木とともに生きる 記 憶 失われた技法 不格好な40本のプラタナス 助っ人を探す ヒントはどこに? 新芽がなければ生きられない 踏みはずした木との関係 木との対話を始める 萌芽の地 木の行動に学ぶ 植物、海から陸へ 植物の誕生を促したもの 予備の芽 即興演奏する樹木たち 倒れた樹木に宿る生命 植物たちの旋律──6つの選択 周囲の世界に呼応する 年ふりた樹木の持つ力 枝分かれ(branching) ネットワークの中で生きる 高架下の雑木林(スパゲッティの森) 創造力のある生き物 石器時代の湿地の木道(レヴェルズにて) 萌芽枝の利用 異形の木々 萌芽枝で作られた石器時代の木道 ふたつの木道に使われた1万4000本の枝 街路の発明 同じ森を利用する バ ネ 人の手が促す森の遷移 萌芽の森を保つ技 伐り取られたあとに咲く花々 萌芽林の連鎖 母なるハシバミ 食用・道具・家畜の餌 生け垣を建てる 生け垣の多様な生態系 工芸と科学 家畜のためのもの 囲いこみと生け垣 イングランドの生け垣には1000万の鳥のつがいが暮らす 手に負えるの? 頭と心と手を研ぎすます 侵入する植物たち 不屈のオウシュウニレ 妖精の庭のニレ クローンで生き延びる 探究心旺盛な根 12世紀の森を歩く 手入れされたナラの林 てっぺんが丸められた巨木 萌芽の林 ボート材 16世紀のタラ漁船 木に枝を少しだけ残す──イピナバロのナラ 海底で発見されたバスクのクジラ漁船 バスクの船大工──バカラオ型の船を建造 森に合わせて船を設(つく)計り、船に合わせて森を作る バカラオ型の船の工法 16世紀の工法を再現する 丘の周り 北スペインの渓谷で受け継がれる森の利用 バスク地方レイツァの街 生活を織りなす共有の森 トネリコの更新枝で羊を養う 斧で世界とわたり合う 共有地 複雑な仕組み 未来を記憶する 切って古木を生かす技 500歳のブナに手を入れる どこをどう切るか 木々のリズム 耕せば木は余計に生えてくる サバンナの一画、キリミの村 木々が教える伝統農法 森を酷使する アフリカの大地を見誤った支援 木々に学ぶ支援のあり方 急斜面の農耕を支えるもの 木の葉の飼い葉 フィヨルドの垂直経済 夏の農場の楽しみ 樹木の利用が支えた古代の農場 木を切ると牧草が育つ 4000年続く木の葉の利用 光の楽器 ノルウェーの農民画家 厳しい斜面を農地に 春の訪れと畑仕事 いいスティックを作る カリフォルニア先住民の火入れの知恵 籠という文化 スティックをとるために火を放つ 野焼きによる豊かな恵み 火入れの禁止による木々の変化 籠作りにこめられた知恵 芽吹きの楽園 カリフォルニアのセコイアの森で セコイアの妖精の環 巨木の陰で生きる 火で作られたセコイアの森 木が芽吹かないとき 人の手が産んだ800歳のダグラスファー サーミ人のマツ 針葉樹を生活の糧に 木の実の収穫 野焼きで楽をする 流れ橋 日本の里山再生 遠野の川にかかる流れ橋 狛ネズミの神社 田んぼと里山 里山の危機 名作「平成狸合戦ぽんぽこ」と「となりのトトロ」 桜ヶ丘公園、ボランティアの活躍 トトロのふるさと基金 能登半島の炭焼き──「ハハソ」の再利用 森の中へ 岩手県の3つの試み──植樹林に里山の手法を生かす 木材の地産地消 森の手入れに一般の人をまきこむ 早池峰の神楽 きみといつまでも 個体とはいったい何だろう ボランティアたち 木々は巧みに芽吹き、巧みに生きる ごみの上にできた森 どんな手を使っても──最終処分場に生えた木々 ホワイトのヤナギの言うことには 新たな命の生まれるところ 訳者あとがき 引用文献 索引 - 著者プロフィール - ウィリアム・ブライアント・ローガン (ウィリアムブライアントローガン) (著/文) ニューヨーク植物園で教鞭をとる。 これまで30 年間、木を相手に働いてきた。認定育樹家で、ニューヨーク市を拠点とする樹木管理の会社の創設者兼社長。 ガーデンライターズアソシエーションから数々の賞を受賞しており、「House Beautiful」「House and Garden」「Garden Design」などの雑誌の寄稿編集者、「ニューヨークタイムズ」のレギュラーのガーデンライターでもある。 国際樹芸学会International Society of Arboriculture(ISA)のニューヨーク州支部から2012 年のSenior Scholar 賞を、国際ISA からTrue Professional of Arboriculture 賞を受賞。本書で、最も優れたネイチャーライティングの著作に贈られるジョン・バロウズ賞を受賞。 著書に、『Oak』(『ドングリと文明』日経BP 社)、『Air』『Dirt』などがある。 屋代通子 (ヤシロミチコ) (翻訳) 兵庫県西宮市生まれ。札幌市在住。出版社勤務を経て翻訳業。 主な訳書に『シャーマンの弟子になった民族植物学者の話 上・下』『虫と文明』『馬の自然誌』『外来種のウソ・ホントを科学する』『木々は歌う』(以上、築地書館)、『ナチュラル・ナビゲーション』『日常を探検に変える』(以上、紀伊國屋書店)、『数の発明』『ピダハン』『マリア・シビラ・メーリアン』(以上、みすず書房)など。
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極限大地 地質学者、人跡未踏のグリーンランドをゆく|ウィリアム・グラスリー, 小坂恵理(翻訳)
¥2,640
築地書館 2022年 ハードカバー 240ページ 四六判 - 内容紹介 - 人間は、人跡未踏の大自然に身をおいたときに、 どのような行動をとるのか。 氷壁とフィヨルドの海岸に囲まれたグリーンランドで、 地質学者は、何を見、何を感じたのか。 地球科学とネイチャーライティングを合体させて、 最高のノンフィクションとたたえられたジョンバロウズ賞受賞 目次 はじめに――人跡未踏の極限の大地"ウィルダネス"を経験するということ 序章――人間として科学者として大自然の中で理解できること、できないこと 第1章 再発見 沈黙――ベースキャンプから白夜にさまよい出る 蜃気楼――未知の存在を知らせるための合図 岩を砕く――ふたつの大陸の縫合帯なのか ハナゴケ――トナカイが好む地衣類を食べてみる ハヤブサ――至近距離での遭遇、新しい経験の宝庫 第2章 統合 太陽の壁――サーフィンが人生のすべてだった 鳥のさえずりと神話――音の蜃気楼に出会う ライチョウ――親鳥とヒナとの遭遇、ホッキョクイワナの川で沐浴 きれいな水――淡水と海水が出会う場所の生命のにぎわい 魚の川――捕食者ウルクが襲う 第3章 発現 潮流――ゾディアックがうず潮にはまる 時計じかけの小石――巨大な斜方輝石の堆積物を発見する 氷――氷壁・氷山・氷の結晶 アザラシ――狩り、食す 帰還――細かい境界で区切られた世界へ戻る 終章 おわりに――ウィルダネスを共有することの意味 用語集 謝辞 訳者あとがき - 著者プロフィール - ウィリアム・グラスリー (ウィリアムグラスリー) (著/文) カリフォルニア大学デービス校の地質学者、デンマークのオーフス大学の名誉研究員で、 大陸の進化とそのエネルギー源となるプロセスを研究している。 70以上の研究論文のほか、地熱エネルギーに関する教科書の著者でもある。 本書は、著者にとって初めての一般向けの本となる。ニューメキシコ州サンタフェ在住。 小坂恵理 (コサカエリ) (翻訳) 翻訳家。慶應義塾大学文学部英米文学科卒業。 訳書に『ラボ・ガール』『繰り返す天変地異』(以上、化学同人)、『歴史は実験できるのか』(慶應義塾大学出版会)、 『マーシャル・プラン』(みすず書房)、『地球を滅ぼす炭酸飲料』(築地書館)など。