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季刊民族学197 特集 女性と仕事の人類学:わたしたちが働いて生きていくこと
¥2,750
千里文化財団 2026年 ソフトカバー 104ページ A4判 縦297mm 横210mm 厚さ6mm - 内容紹介 - 男女雇用機会均等法が1986年に施行されてから、今年で40年を迎える。この間、日本では女性の働き方や生き方の選択肢が広がり、フェミニズムやジェンダーは身近なテーマとなった。しかし一方で、仕事の場における「女性だから」「男性だから」といった規範や不平等は、いまも根強い。 そもそも、働くことは収入を得る手段にとどまらず、人がどのように生きるかと深く結びついている。家事や育児といったケア労働も生命の維持に不可欠な営みでありながら、十分に「仕事」として認識されてきたとは言いがたい。こうした状況は、何を「仕事」とみなすのかが社会的に形づくられてきたことを示している。 では、世界の女性たちはどのように働き、どのような人生を生きているのだろうか。本特集では、女性と仕事をめぐる各地のさまざまな事例を紹介し、社会ごとの事情とあわせて共通課題にも目を向ける。現代日本を悩みながら生きるわたしたちが、「仕事」の捉え方や「働いて生きる」ことの意味を問い直し、多様なあり方を見つける糸口としたい。 - 目次 - 000 表紙 001 目次 002 特集「女性と仕事の人類学──わたしたちが働いて生きていくこと」 004 巻頭対談「生きづらさを解きほぐすヒント──ジェンダー人類学の視点で『女性と仕事』を問い直す」宇田川妙子(国立民族学博物館名誉教授・前副館長)、中谷文美(関西学院大学教授・岡山大学名誉教授)、松尾瑞穂(国立民族学博物館教授) 016 ビジュアルコラム〈女性の仕事場 1〉八木百合子(国立民族学博物館准教授)、上羽陽子(国立民族学博物館教授) 020「女性ストライキはいかにして社会を変えたか──アイスランド『女性の休日』から政治制度改革への道程」塩田潤(琉球大学准教授) 028「女性の出稼ぎからみる『仕事』と『ライフ』──ブルガリア村落部の越境する労働者たち」松前もゆる(早稲田大学教授) 036 ビジュアルコラム〈女性の仕事場 2〉門馬一平(国立民族学博物館特任助教)、黒田賢治(国立民族学博物館准教授) 040「結婚するか、子どもをもつか、そして誰がケアをするのか──父系社会・東アフリカの女性のライフコース」椎野若菜(東京外国語大学教授) 048「インドの家事労働を担う女性たち──ジェンダーと階層の交差する地平で」松尾瑞穂(国立民族学博物館教授) 056「女性説教師という生き方──エジプトで女性として、ムスリムとして働く」嶺崎寛子(成蹊大学教授) 064 ビジュアルコラム〈女性の仕事場 3〉中川理(国立民族学博物館准教授)、松井梓(国立民族学博物館特任助教) 068「近代筑豊炭鉱にみる『夫婦共稼ぎ』から『男は仕事、女は家庭』へ」野依智子(福岡女子大学名誉教授) 074「新自由主義的母性を撹乱する──現代日本の多元化する『ワーママ』の姿」北村文(津田塾大学准教授) 082 特別対談「民藝とAI時代の手仕事──濱田庄司ゆかりの益子で考える」吉田憲司(国立民族学博物館名誉教授・前館長)、濱田琢司(関西学院大学教授・同大学博物館館長) 097 連載 野僧記──映像人類学者のオートエスノグラフィー 第6回 「紅い骨、響き合う皮膚」川瀬慈(国立民族学博物館教授)
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それはどこでも起こり得る 壊れゆく世界への抵抗 | ブレイディ みかこ
¥1,760
文藝春秋 2026年 ソフトカバー 272ページ 四六判 - 内容紹介 - 私たちが日々飲み込む言葉を解剖し、社会を紐解く。その鋭い警鐘に、背筋が伸びた。 ――小川彩佳(キャスター) 「名を正す」孔子の精神の実践書だ。正しく名指すことこそ、混乱した政治を解きほぐす道である。 ――國分功一郎(哲学者) 極中、クラス・シーリング、テクノ大衆、リマイグレーション…… 今、西洋で起きていることは、すぐそこにある日本の姿か? ・個は責任を問われ、為政者は説明責任を逃れる「責任格差」 ・イデオロギーを捨て、権力奪取を目的とする「極中」の倒錯 ・貧困層が“身の程を知る”よう呪われる「階級の天井」とは? ・テクノ領主たちが仕掛ける「プラットフォーム・ポリティクス」 ・「リマイグレーション」という名のソフトな民族浄化の正体……etc. 本書を書いているうちに、「リマイグレーション」のような恐ろしい言葉も取り上げざるを得ない状況になってきた。これは、白人以外の民族(移民、市民を問わず)を人種的祖先の地へ大量に送還するという意味の政治的なスローガンだ。民族浄化の「言い換え」と言われるこの表現は、欧州の極右勢力やトランプ政権が使うものだ。(…) 自分たちだけは、ここだけは大丈夫などということは、もうない時代なのだ。その覚悟をもってこの本を書いた。この本に出てくる言葉は、どの国でも語り始められ得る。それはどこでも起こり得るのだ。 ――「はじめに」より ベストセラー『他者の靴を履く』から5年―― 「個の力」(power of)を取り戻す革新の書!
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心はどこへ消えた? | 東畑 開人
¥858
文藝春秋 2025年 文春文庫 ソフトカバー 272ページ 文庫判 - 内容紹介 - 夫を嫌いな上品な老婦人、段ボールにひきこもる少年、悲劇のヒロインを演じる女性……臨床心理士の著者は、日々の出来事やカウンセリングを通して出会う人々の大きな重荷を背負った心が変化する瞬間を掬い上げる。あなたが見失ってしまっている心にもう一度出会うためのヒントが詰まったエッセイ集。解説・辻村深月 【気鋭の臨床心理士によるエッセイ集 待望の文庫化!】 東畑さんの本を私にとって身近で大切な人、幸せで、健やかでいてほしい 人たちに贈ってきた(解説・辻村深月) 『心はどこへ消えた?』は変身物語です。 この本のすべての章で、人々が変身する瞬間が描かれているはずです。 ただし、その変身は、スーパーマンに なったり、狼男になったりするような 派手なものではありません。 そこにあるのは小さな揺れです。(文庫版まえがきより) - 目次 - 文庫版まえがき 入口の変身物語 ちょっと長めの序文 心はどこへ消えた? ――大きすぎる物語と小さすぎる物語 春 バジーさんが転んだ メールで卓球 洞窟でキムタクの夢を見る YouTube、安全なカプセル 締め切り恐怖症 悪い考え トイレ侍とウンコ男 夏 補欠の品格 補欠の人格 ネズミのドラクエ 巨匠からの手紙 ウヒウヒグマのズババババー 余はなぜ中年アイドル退所に夢中になりしか 脳内都知事と夏のコウモリ アラビアン・ナイト・イン・ザ・タクシー ニコチンパンジー殺し――顕れるニコチンパッチ編 ニコチンパンジー殺し――遷ろうチャンピックス編 秋 午前4時の言葉たち 雑談賛歌 ソネミとネタミとカゲグチと 金で済むことは、楽やなあ トリセツと私小説 街外れのまじない師 下級動物霊の夜 仮病は心の風邪 ポサルとコーチの心の定規 紙を崇めよ 冬 中学受験の神様 ハルマゲドンの後で ピンク色の森へ 夢が仕事になりました 脳のせいなのね 監督が解脱してはいけない 涙腺モミモミ 学者の味噌汁 また、春 孤独の形 段ボール国家 憑依と劇場 未来を冷遇する 心は二ついる オレンジの傘で あとがき 解説 辻村深月(小説家)
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犀の教室 批判的日常美学について 来たるべき「ふつうの暮らし」を求めて | 難波 優輝
¥1,980
晶文社 2026年 犀の教室 ソフトカバー 256ページ 四六判 - 内容紹介 - 強烈にシニカルな議論の中から、迷える人たちへのまっすぐな応援歌が立ち上がってくる。──帯文・鷲田清一 現代は「ちゃんとする時代」。「ちゃんと働く」「ちゃんとした格好をする」……私たちはいつのまにか、ちゃんとすることを当然視し、それができない自分を責めながら生きている。だが、本当にちゃんとしなければならないのだろうか。 社会が要請する「ちゃんとしなければならない」に対して、自分の理由で反抗し、受け流し、交渉するための「道具」を追求すること。それが「批判的日常美学」の試み。 生活にまつわる様々なアイテム──料理、労働、ファッション、清潔感、コミュニケーション、性愛──などを題材に、「丁寧な暮らし」の呪縛から逃れ、いまだ到来しない「ふつうの暮らし」を模索する哲学的考察。他人と世界と自分をより自由に愛せるようになるためのメソッド。 "この本では、「ちゃんとする」という言葉に代表されるような、倫理的なものと美的なものの癒着を見つけ出し、それを断ち切っていく。(…)日常にある美的とされているものに実は倫理的なものが潜んでいることを暴き出す。そして、倫理と美のつながりを健全なしかたで再構成する。この手法を「批判的日常美学」と私は呼ぶ。(…)社会が要請する「ちゃんとしなければならない」に対して、あなたがあなたの理由で反抗し、受け流し、交渉するための「道具」を追求する試み。それが本書で私がやりたいことだ。"(「はじめに」より) 【目次】 はじめに 序章 来たるべき「ふつうの暮らし」を求めて 第1章 自炊と恥──料理道徳から距離をとる 第2章 労働廃絶宣言──労働を解体するための感性論 第3章 反ファッション論──みせかけ美徳消費の悪徳 第4章 「性格が悪い人」を差別してもいいのか──「清潔感」からはじめる性格差別の哲学 第5章 分かり合わないことの美学──不同意コミュニケーション論 第6章 愛し方のあいいれなさ──手元規範と共同規範づくり 第7章 被害者サディズムの吹き荒れる時代に、スピリチュアリティにできること? 第8章 新しい快楽主義者たち──猫と廃墟とアナキズム 第9章 陰部の日常──マスターベーションとセックスの美と倫理について 第10章 抑圧に感謝する──奴隷根性と弱さの美学 第11章 夕焼けと電流──生誕した私たちの美的義務について あとがき - 著者プロフィール - 難波優輝 (ナンバユウキ) (著) 1994年生まれ。美学者、会社員。神戸大学大学院人文学研究科博士前期課程修了。専門は分析美学とポピュラーカルチャーの哲学。著書に『物語化批判の哲学──〈わたしの人生〉を遊びなおすために』(講談社現代新書、2025年)、『なぜ人は締め切りを守れないのか』(堀之内出版、2025年)、『性的であるとはどのようなことか』(光文社新書、2025年)、『SFプロトタイピング』(共編著、早川書房、2021年)がある。
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生まれてよかったか? はじめての反出生主義 | 小島 和男
¥1,034
筑摩書房 2026年 ちくまプリマー新書 ソフトカバー 240ページ 新書判 - 内容紹介 - 「生んでくれなんて頼んでない」 「親ガチャ“ハズレ”」 「子どもはほしくない」 その気持ちを論理で考える一冊 子どもは「生まれるか」を選択することはできません。親の一方的な考えのみで「存在させられる」のです。だから「生んでくれなんて言ってない!」と思うのは当然のこと。「親に感謝すべき」「幸せな人生を目指すべき」という重圧をほどき、生きづらさとともに生きるために。 ◎本書抜粋 反出生主義は「死んだほうがいい」と言っている思想ではありません。ここが最も誤解されやすいところです。反出生主義が問題にしているのは、「新しく人を存在させること」です。すでに存在している人に「存在するな」と言っているわけではありません。まったく逆です。今いる人には、できるだけ良く生きてほしい。苦しみを減らし、少しでも良い人生を送ってほしい。反出生主義は、そういう思いから出発しています。(「まえがき」より) - 目次 - まえがき 第1章 生まれるって、だれの決断? 1 「頼んでない」は言ってはいけない? 2 親は依頼されていない/子は選べない 3 存在させることの一方通行性 第2章 「親ガチャ」を考え直す 1 そのガチャって誰が回してる? 2 金持ちに生まれたら幸せ? 3 「子ガチャ」の視点 第3章 「幸せ」を倫理学で考えてみる 1 快と苦は相殺できる?──功利主義という考え方 2 存在させることは「害」か?──ベネターの非対称性 3 「正解」はあるのか?──事実と価値を区別する 第4章 家族は「当たり前」じゃない? 1 「家族を大事に」の圧をほどく 2 一人でいるのは悪いこと? 3 友だち関係の作り直し 第5章 「ふつう」と「がんばれ」から自由になる 1 「1/2成人式」ってなんだろう? 2 どうしてがんばらなきゃいけないの? 3 「ふつう」を自分で定義する 第6章 「子どもをつくらない」を選ぶ倫理 1 作る権利・作らない権利 2 中絶・養子・教育の超入門 3 親を責めてもいいの? 第7章 ぼくらの生まれたこの世界で 1 ケアは血縁を超えられる 2 「持たない」生の充実 3 今日を生きる ブックガイド──さらに考えたい人のために あとがき - -著者プロフィール 小島 和男 (コジマ カズオ) (著) 1976年生まれ。学習院大学文学部哲学科教授。博士(哲学)。専門は古代ギリシア哲学、反出生主義、うどん。日本うどん学会理事を務め、研究対象の貴賤の無さを語る。著書に『プラトンの描いたソクラテス』(晃洋書房)、『反出生主義入門』(青土社)、翻訳書に『生まれてこないほうが良かった』(デイヴィッド・ベネター著、田村宜義氏との共訳、すずさわ書店)などがある。
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言語学に消えそうなことばを守れるのか | 吉岡 乾
¥990
筑摩書房 2026年 ちくまプリマー新書 ソフトカバー 224ページ 新書判 - 内容紹介 - いま、記録しなければ 調査・分析で何が分かるのか? ことばとは何か? フィールドから考えた言語の本質。 ことばが滅びたりうまれたりするとはどういうことか、ことばには大小あるとは? パキスタンの山奥でゼロから現地調査してきた著者が案内する言語学の世界。 あらゆる言語は言語学的に見れば等しい価値を持っている。等しい能力をそなえていて、等しく大切なものだ。それなのになぜ、社会的には不平等で扱いが異なるのか。現代社会のあり方や思想にも関係する言語の本質に迫る。 - 目次 - 第一章 ことばと言語学 ・私たちが使っている日本語はひとつのことば? ・英語はグローバルな言語だから偉い? ・独自の書きことばを持ってないことがある!? ・言語学をやれば何カ国語も話せるようになる? ・フィールドへ出ていく言語学もある 第二章 社会の中のことば ・世界共通語を作れば便利なのか? ・ことばは文化を色濃く反映している ・話す人がいなくなるとことばは滅びる ・ことばが滅びる時/ことばが生まれる時 - 著者プロフィール - 吉岡 乾 (ヨシオカ ノボル) (著) 1979年千葉県生まれ。博士。国立民族学博物館准教授、総合研究大学院大学准教授。専門は記述言語学、ブルシャスキー語。大学院進学を機にブルシャスキー語の研究を開始して後、パキスタン北部を中心にいくつかの言語を調査・研究している。著書に『なくなりそうな世界のことば』『現地嫌いなフィールド言語学者、かく語りき。』『フィールド言語学者、巣ごもる。』(共に創元社)、『ゲは言語学のゲ』(講談社)がある。
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暗闇のなかの希望 増補改訂版 語られない歴史、手つかずの可能性 | レベッカ・ソルニット, 井上 利男(訳), 東辻 賢治郎(訳)
¥1,100
筑摩書房 2023年 ちくま文庫 ソフトカバー 256ページ 文庫判 - 内容紹介 - イラク戦争下で「希望を擁護する」ために刊行され、二〇一六年に加筆された改訂版を文庫化。アクティヴィズムと思想を往還する名著。解説 小川公代 ソルニット、初文庫化 直接行動(アクティヴィズム)と思想を自在に往還する現代の名著 解説 小川公代 2003年、イラク戦争が始まった時期に、「希望を擁護する」ために本書は書かれた。あの時代は過ぎ去ったが、あらたな戦争が生じ、破壊的な気候変動が到来している。絶望と冷笑主義が残りつづける現代に、希望をもつことはいかに可能なのか。「希望は光を浴びた舞台の真ん中ではなく、周縁の暗がりにある」(本文より)。2016年に改訂され、直接行動と思想を往還する現代の名著を文庫化。 解説 小川公代 【目次】 日本のみなさんへ 第三版への序文(二〇一五年) 希望が拠って立つもの 1 暗闇を覗きこむ 2 私たちが敗北したとき 3 私たちが勝ち取ったもの 4 偽りの希望と安易な絶望 5 影の歴史 6 千年紀の到来 ―― 一九八九年一一月九日 7 千年紀の到来 ―― 一九九四年一月一日 8 千年紀の到来 ―― 一九九九年一一月三〇日 9 千年紀の到来 ―― 二〇〇一年九月一一日 10 千年紀の到来 ―― 二〇〇三年二月一五日 11 変革のための想像力を変革する 12 直接行動の間接性について 13 もうひとつの歴史の天使 14 カリブーのためのバイアグラ 15 楽園からの脱出 16 大いなる分断を越えて 17 イデオロギーの後に ―― あるいは時間の変容 18 グローバルなローカル ―― あるいは場所の変容 19 テキサスの三倍大きな夢 216 20 疑い 21 世界の中心への旅 振り返る平凡な人びとの非凡な偉業(二〇〇九年) すべてがばらばらになり、すべてがまとまりつつある(二〇一四年) あとがき後ろ向きに、前向きに 謝辞 巻末注記 訳者あとがき 東辻賢治郎 解説 ネガティヴ・ケイパビリティのなかの希望 小川公代 - 著者プロフィール - レベッカ・ソルニット (レベッカ ソルニット) (著) 1961年生まれ。作家、歴史家、アクティヴィスト。カリフォルニアに育ち、環境問題・人権・反戦などの政治運動に参加。アカデミズムに属さず、多岐にわたるテーマで執筆をつづける。主な著書に、『ウォークス歩くことの精神史』(左右社)、『オーウェルの薔薇』(岩波書店)がある。 井上 利男 (イノウエ トシオ) (訳) 1944-2019年。翻訳家。奄美で石油基地反対運動に参加後、福島第一原発事故に遭遇。 東辻 賢治郎 (トウツジ ケンジロウ) (訳) 1978年生まれ。翻訳家、文筆家。関心領域は近代の技術史、建築史、紀行、地図制作。
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バラバラな世界で共に生きる リチャード・ローティの哲学|朱 喜哲
¥1,023
NHK出版 2026年 NHK出版新書 ソフトカバー 224ページ 新書判 - 内容紹介 - わかり合えない他者を、敵にしないために。 分断が極まり、「正しさ」がSNSでぶつかり合う社会で、私たちは他者といかに語り合えるか。アメリカの哲学者リチャード・ローティは、共通の基盤なき世界でそれでも人が共に生きる可能性を問い続けた。その哲学から、分極化の時代を生きるための知的作法を鮮やかに引き出す。大好評だった『100分de名著 リチャード・ローティ『偶然性・アイロニー・連帯』』テキストを大幅改稿。死後に注目された「予言」や主著以外の発言にも光を当て、その思想の先進性をいま問いなおす。著者初の新書! - 著者プロフィール - 朱 喜哲 (チュ ヒチョル) (著) 哲学者、大阪大学招聘准教授。1985年大阪生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程修了。専門はプラグマティズム言語哲学とその思想史。また研究活動と並行して、企業においてさまざまな行動データを活用したビジネス開発に従事し、ビジネスと哲学・倫理学・社会科学分野の架橋や共同研究の推進にも携わっている。著書に『人類の会話のための哲学』(よはく舎)、『〈公正(フェアネス)〉を乗りこなす』(太郎次郎社エディタス)、『バザールとクラブ』(よはく舎)、『ネガティヴ・ケイパビリティで生きる』(共著、さくら舎)、『世界最先端の研究が教える すごい哲学』(共編著、総合法令出版)、『在野研究ビギナーズ』(共著、明石書店)、『信頼を考える』(共著、勁草書房)、共訳書に『プラグマティズムはどこから来て、どこへ行くのか』(ロバート・ブランダム著、勁草書房)などがある。
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民主主義とは何か|宇野 重規
¥1,034
講談社 2020年 講談社現代新書 ソフトカバー 280ページ 新書判 - 内容紹介 - トランプ大統領をはじめとする「ポピュリスト」の跋扈、旧社会主義諸国および中国など権威主義国家の台頭など、近年の世界の政治状況は、民主主義という制度の根幹を揺るがすかのような観を呈しています。日本の状況を見てみても、現行の政権が「民意」の正確な反映、すなわち「民主主義的な」政権だといわれると、頸をかしげる人も少なくないのではないでしょうか。はたして民主主義はもう時代遅れなのか? それとも、まだ活路はあるのか? それを議論するためには、まず何よりも、民主主義とは、そもそもどのような制度なのかを「正しく」知らなければならないでしょう。今では自明視されている「民主主義」という制度ですが、人が創ったものである限りそれもまた歴史的な制度として、さまざまな紆余曲折を経て現在のようなものになったのであって、決して「自然」にこのようなになったわけでではないのです。 そこで本書では、ギリシア・アテナイにおける民主主義思想の「誕生」から、現代まで、民主主義という制度・思想の誕生以来、起こった様々な矛盾、それを巡って交わされた様々な思想家達の議論の跡をたどってゆきます。その中で、民主主義という「制度」の利点と弱点が人々にどのように認識され、またどのようにその問題点を「改良」しようとしたのか、あるいはその「改革」はなぜ失敗してしまったのかを辿ることにより、民主主義の「本質」とは何なのか、そしてその未来への可能性を考えてゆきます。 またあわせて、日本の民主主義の特質、その問題点についても分析してゆきます。 民主主義という思想・制度を知るための、平易な政治思想史の教科書としても最適です。 目次 序 民主主義の危機 第1章 民主主義の「誕生」 第2章 ヨーロッパへの「継承」 第3章 自由主義との「結合」 第4章 民主主義の「実現」 終章 日本の民主主義 結び 民主主義の未来 あとがき - 著者プロフィール - 宇野 重規 (ウノ シゲキ) (著/文) 一九六七年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。現在、東京大学社会科学研究所教授。専攻は政治思想史、政治哲学。主な著書に『政治哲学へ 現代フランスとの対話』(二〇〇四年渋沢・クローデル賞LVJ特別賞受賞)、『未来をはじめる 「人と一緒にいること」の政治学』(以上、東京大学出版会)、『トクヴィル 平等と不平等の理論家』(講談社学術文庫、二〇〇七年サントリー学芸賞受賞)、『保守主義とは何か 反フランス革命から現代日本まで』(中公新書)などがある。
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しくみがわかればガチでおもしろい! 選挙・政治のふしぎ | セイジドウラク(編), 小迎 裕美子(絵)
¥1,980
小学館 2026年 ソフトカバー 176ページ A5判 - 内容紹介 - 選挙や政治が楽しみになるふしぎが満載 ★衆議院選挙・参議院選挙・自治体選挙、投票・開票、 さらには立候補や公職選挙法など選挙のひみつを爆笑マンガと対話で紹介 ★委員会・議連・官房長官・派閥など、ニュースによくでてくる政治用語もイラスト付きで解説 ★クスリと笑える現職議員や過去の議員の珍プレー好プレーの豆知識つき 政治は、普段の暮らしと地続き、無関係ではいられないとよく言われます。 つい難しそうに見えて、身構えてしまいがちですが、 どうせ関わるのなら、思いっきり楽しみたくはないですか? スポーツだって、ゲームだって、仕組みやルールを知ったら100倍楽しめるのというならば、 選挙や政治も同じです。 趣味のように政治を語るポッドキャスト番組「セイジドウラク」の TBSラジオ政治記者澤田大樹と選挙ライター宮原ジェフリーがナビゲートする本書で、 選挙のしくみから政治の基礎知識まで、笑いながら学べます。 まじめなルールの合間に、政界珍事件珍ルールもこっそり(?)掲載。 読み終わったときには、選挙権がある人もまだない人も、来るべき選挙が楽しみで待ち遠しくなるはずです! 【編集担当からのおすすめ情報】 ニュースを聞いてもちんぷんかんぷん、 新聞を読んだら1行目で脱落、 選挙のたびに、えいやっ!で投票…… 私はこれまでの人生、ずっと政治が難しすぎて、 どこから学んで良いのかもわからず、すっかり迷子になっておりました。 でも編者のポッドキャスト「セイジドウラク」のおかげで、 遊び心を持って政治を見るおもしろさを知り、 いまではYouTubeで国会中継を見るようになりました。 政治を楽しむ「ドウラクモノ」の入門編として、ぜひお読みください。 一緒に政治を「楽しみ」ましょう。
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手の言語学 | 松田 俊介
¥2,420
左右社 2026年 ソフトカバー 260ページ 四六判変形 - 内容紹介 - 日本手話のひみつを知ると言語がもっと面白くなる 「ドアを開けると、田中さんが化粧をしていた」を日本手話ではどう表す? ドアは押す、引く? 化粧は口紅、ファンデーション? 日本語の感覚からすると「どうしてそんなことを考えるんだ」と思える。 しかし、身体動作を使って表す日本手話では、「そんなこと」にも思える具体的な動きを表さないと翻訳ができない! 音や文字を持たず、手と身体の動きで表し、目で見る視覚言語の日本手話。 日本手話を日々学ぶ言語学者が、日本語や英語とも比較しながら、視覚言語だからこその特徴、他の言語との共通性を浮き彫りにする! ・何パターンもある「開ける」の翻訳 ・錯覚がコミュニケーションを支える ・日本手話には「ルビ」がある ・炭治郎の独り言は翻訳できるか ・ダジャレづくりが難しい理由 身体動作でメッセージを伝えるからこそ生まれる現象、面白いですよね。コミュニケーションをするうえで、何を伝達手段にするのかということが、言語にこんなにも影響を与えるんです。 ここで言う「何」の部分は、「媒体」と呼ばれます。日本語の媒体は音、日本手話の媒体は身体動作です。そして、媒体が言語に与える影響は、「媒体効果」と呼ばれます。(…) この本は日本手話のいろいろな現象を媒体効果によって説明しようという試みのもとに書かれています。(本書「1章 無音の日常をのぞく」より) 川添愛さん(言語学者)推薦 松田さんが優しく、かつ易しく語る手話の世界は、驚きと興奮に満ちていました。新しい目が開かれたような気分です。
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声に出して読みたい 小中学生にもわかる日本国憲法 | 齋藤 孝, ヨシタケ シンスケ(絵)
¥1,540
岩崎書店 2015年 ソフトカバー 112ページ A5判 - 内容紹介 - 斉藤先生が、若者に知ってほしい憲法をセレクト。条文をフリップとイラストでわかりやすく解説します。憲法の力を実感できる本。 「日本人全員が憲法の関係者だ」と齋藤先生。現在の平和憲法は私たちが勝ち取ってきたもので、生活の中で自分を守ってくれる重要な武器なのだという認識を持つべきだ、と言います。そんな大切な憲法だからこそ、声に出して読めば、その知識が完全に自分の中に定着していくから、じぶんが国会で宣言するくらいのイメージで声に出して読んでほしい、とか。「知識はアクティブに体を使って関わたものほど定着する」というのが齋藤先生の持論。小学生時代に読んで、日本国憲法を自分のものにしてほしい。
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改訂新版 10歳から読める・わかる いちばんやさしい 日本国憲法 | 南野 森
¥1,540
東京書店 2026年 ソフトカバー 96ページ B5変型判 縦230mm 横184mm 厚さ10mm - 内容紹介 - 小学校中~高学年に理解しやすい言葉で、日本国憲法の主要条文について解説するこども版憲法解説書。「憲法って何?」という憲法そのものの定義や意義をはじめ、「国民主権」、「平和主義」、「国民の義務と権利」など、小学校6年生の公民授業に登場する内容を中心に、要点をしぼって解説。大人も“こっそり学べる”とってもやさしい憲法入門。
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みんなこうして連帯してきた 失敗のなかで社会は変わっていく | ジェイク ホール, 安藤 貴子(訳)
¥2,640
柏書房 2026年 ソフトカバー 382ページ 四六判 - 内容紹介 - “権力者が団結を嫌うのは、それが搾取への抵抗という共通の目的をもつさまざまな人々を一つにするからだ。”(本文より) 過去に芽生えた希望がわたしたちの命綱。だからこそ、権力者にとって「いちばん都合の悪い歴史」を記憶しよう。「アライシップ」という言葉が生まれるずっと以前から存在した、団結と正義のための闘いの歴史に目を向けるための一冊。 【本書の特徴①「分断を超えてつながる!」紡ぎ直されるクィアな社会運動史】 有色の人も、障害のある人も、肥満の人も、移民も、難民も、ホームレスも、セックスワーカーも、フェミニストも、先住民も、気候変動活動家も、労働組合員も、ゲイも、レズビアンも、トランスも、ドラァグも…… 異なる人々が、どのように手を取り合い、社会を変えようとしてきたのか。「失敗」と見なされた運動の中にも、小さな勝利の可能性は埋もれている。労働者階級出身のクィアが綴る、世界に散らばるありえないような(実際にあった)団結の記録。 【本書の特徴②「抗っても変わらない?」絶望を反転する力強い物語たち】 人種差別、移民差別、女性差別、同性愛者差別、トランスジェンダー差別、職業差別、障害者差別、容姿にもとづく差別…… この社会には数えきれない問題がある。それぞれ独立した問題に見えるかもしれないが、その背景には帝国主義、資本主義、家父長制など共通の構造がある。暴力的で搾取的な構造を見逃さず、差異を超えて一致点を見いだし、怒りながらもユーモラスに闘ってきた先人たちの「連帯の歴史」に学ぶことで、いまを生きるわたしたちの闘い方も見えてくるはずだ。 “世間知らずの楽観主義に固執するべきだ、常に肯定的(ポジティブ)であれと主張するべきだと言っているのではない。まるで勝ち目がないのに、状況はそこまで悪くないとあなたを安心させようとする人間ほど腹の立つものはない。状況が悪いことは往々にしてある。場合によっては、本当に悲惨な現実に直面することさえある。だが、どれほど不幸であっても、そのとき必ず全員で生き延びるのだと決意して、できることをやり続けなければならない。世界はもっとよくなるという希望をもち続けるために。”(本文より) - 目次 - はじめに 労働者階級の戦争 虹の連合を築く いたずらをする TERFもSWERFもいらない 同情なんてくそくらえ エイズ危機からの報告 炭鉱夫と変態 デブもフェムもお断り 治療アクセス・キャンペーン 地球なくして未来はない 国境に反対する リプロダクティブ・ライツのためのトランスの闘い 熱いストライキの夏 解放に向かって - 著者プロフィール - ジェイク ホール (ジェイク ホール) (著) 作家、ジャーナリスト。10年以上にわたってインターセクショナリティ(交差性)やクィアカルチャーをテーマに執筆活動をし、『ブリティッシュ・ヴォーグ』誌、『インデペンデント』紙、『ピンクニュース』、『デイズド』誌、『iDマガジン』誌、『ヴァイス』、『リファイナリー29』、『スレート』などに幅広く寄稿している。初の書籍『ドラァグのアート』(未邦訳)は2020年に出版され、いくつもの賞を受賞した。ドンカスター出身の労働者階級のクィアとして、周縁化されたグループの経験に関心をもち続け、長いあいだ語られずにいた複数形の歴史(ヒストリーズ)を紐解くことを目指している。 安藤 貴子 (アンドウ タカコ) (訳) 翻訳者。訳書に『セックスロボットと人造肉――テクノロジーは性、食、生、死を“征服”できるか』、『「インターネットの敵」とは誰か?――サイバー犯罪の40年史と倫理なきウェブの未来』などがある。
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新版 女の本屋の物語 | 中西豊子, 上野千鶴子(解説)
¥2,420
晶文社 2026年 晶文社ライブラリー ソフトカバー 268ページ 四六判 縦186mm 横128mm 厚さ18mm - 内容紹介 - このひとがいなかったら……今のわたしはなかった。──上野千鶴子(新版序文、解説、付録対談) 女たちには、これまでもこれからも本屋が必要なんだ。京都で日本初のフェミニスト書店を立ち上げ、WAN(ウィメンズアクションネットワーク)を創設した、すごい女性の知られざる歴史。待望の名著復刊。 1980年代の京都。まだフェミニズムという言葉さえ広く知られていなかった時代に、中西豊子は日本初のフェミニスト書店を立ち上げた。書店は本を売る場所にとどまらず、出版の拠点となり、集会や学びの場となり、悩みを抱えた女性たちの駆け込み寺にもなっていく。その歩みは、一軒の書店の物語であると同時に、日本のフェミニズムの歴史でもある。新版付録として上野千鶴子との対談を収録。 - 目次 - 新版に寄せて(上野千鶴子) はじめに 第一部 ウィメンズブックストア物語 1 ウィメンズブックストアを創る 2 国際フェミニスト・ブックフェア 3 女たちのスペース 4 シスターフッドが生んだ『からだ・私たち自身』 5 日本のウーマン・リブそして女性学 6 ウィメンズブックストアの毎日 7 『資料 日本ウーマン・リブ史』 8 世界のフェミニストを迎えて 9 新たな旅立ち 第二部 フェミニズムと私 10 私の生い立ち 11 主婦業の私 12 私のパートナー 13 一人で生きる 旧版解説 思いは手渡されるために、ある(上野千鶴子) 新版付録 対談 女たちのネットワーク──WANをつくったころ(中西豊子+上野千鶴子) - 著者プロフィール - 中西豊子 (ナカニシトヨコ) (著) 1933年京都市生まれ。京都府立山城高校卒業、のち仏教大学社会学部社会福祉学科卒業。1982年に日本初のフェミニスト書店「ウィメンズブックストア松香堂書店」を開店、1990年に有限会社フェミネット企画を設立。2009年にはNPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)を仲間たちと創設。書店運営、出版、女性たちのネットワークづくりを通じて、市民運動・女性運動・高齢者運動に長く携わってきた。著書に『女の本屋の物語』(ウィメンズブックストアゆう発行、ドメス出版発売、2006年、本書の原版)など。 上野千鶴子 (ウエノチズコ) (解説) 社会学者。東京大学名誉教授。1948年、富山県生まれ。認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。女性学、ジェンダー研究のパイオニア。現在は高齢者の介護とケアの問題についても研究している。京都大学大学院修了後、平安女学院短期大学助教授、京都精華大学助教授、メキシコ大学院大学客員教授、コロンビア大学客員教授などを歴任。1994年、『近代家族の成立と終焉』(岩波書店)でサントリー学芸賞受賞。著書に、『家父長制と資本制』(岩波現代文庫)、『おひとりさまの老後』(文春文庫)、『女の子はどう生きるか』(岩波ジュニア新書)、『アンチ・アンチエイジングの思想』(みすず書房)など多数。
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政治とは何か | 宇野 重規
¥1,210
講談社 2026年 講談社現代新書 ソフトカバー 272ページ 新書判 - 内容紹介 - 日本の政権党の「裏金」問題を始めとするさまざまな腐敗と不正。トランプ前大統領など世界中での「ポピュリスト」の跋扈、旧社会主義諸国および中国など権威主義国家の台頭・・・近年の世界の政治状況は、「政治」という営みについての従来の常識を揺るがしかねない事象に満ち満ちています。逆に言えば、そういう時代であるからこそ、「正しい」政治のあり方について今一度あらためて、その根本から考えてみる必要があるのではないでしょうか。 そこで本書では、西洋の政治学の基礎を作ったとされるアリストテレスに始まって、様々な思想家達の議論の跡をたどり、そもそも「政治」とはどのような営みとされてきたのかを再度確認することを通して、政治の本質を明らかにしてゆきます。そしてその上で、現代においてどうすれば「正しい」政治、「よりよい」政治は実現可能となるのか、その条件を探ります。 アリストテレスは「人間とは政治的動物である」と言いました。つまり人間にとって「政治」とは、その存在の根本をなす重要な営みの1つだということです。「政治」を抜きにして人間存在はありえない。本書はそのような人間の根本の営みとしての「政治」について知る恰好の1冊であるとともに、平易な政治思想史の教科書としても最適です。 - 著者プロフィール - 宇野 重規 (ウノ シゲキ) (著) 宇野重規(うの しげき) 一九六七年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。現在、東京大学社会科学研究所教授。専攻は政治思想史、政治哲学。主な著書に『政治哲学へ 現代フランスとの対話』(二〇〇五年渋沢・クローデル賞LVJ特別賞受賞)、『未来をはじめる 「人と一緒にいること」の政治学』(以上、東京大学出版会)、『トクヴィル 平等と不平等の理論家』(講談社学術文庫、二〇〇七年サントリー学芸賞受賞)、『民主主義とは何か』(講談社現代新書、二〇二一年石橋湛山賞受賞)『保守主義とは何か』(中公新書)などがある。
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しゃべって、しゃべって、しゃべクラシー! 憲法・選挙・『虎に翼』 | カニクラブ, 國本依伸
¥1,870
タバブックス 2025年 ソフトカバー 192ページ 四六判 - 内容紹介 - 目的のないおしゃべりこそ、民主主義の第一歩! しゃべクラシー=おしゃべり+民主主義(デモクラシー)。 『虎に翼』が縁でつながった、共に関西在住の女性3人おしゃべりユニットとベテラン弁護士。法について学び、選挙の行方を憂い、政治、社会、エンタメ、表現など、縦横無尽に語りまくった。緊急発行して話題となったZINE「参政党憲法をかわりに読んでみた。」を大拡張、読んだらきっとあのモヤモヤを誰かとしゃべりたくなる、元気と勇気と笑いにあふれた1冊。 前書きなど まえがきのおしゃべり 1章 法でみんな、生き残ることはできる? 2章 参政党憲法をかわりに読んでみた。 3章 選挙後、これからどうする? おまけ タイトル案をカニクラした - 著者プロフィール - カニクラブ (カニクラブ) (著) 同級生の女3人のおしゃべりユニット。ドラマや映画などを出発点に、フェミニズム、仕事、政治などについて好き勝手に、真剣に、しゃべりあった内容を収録した鼎談型「おしゃべりZINE」を制作・販売する。 國本依伸 (クニモトヨリノブ) (著) 大阪弁護士会所属。2002年弁護士登録。2011年度日弁連海外派遣留学生(UCバークレー)。現在は大阪市内にてクニモト法律事務所を開業するとともに保育園理事長を兼務。
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私たちにはことばがあった vol.1〈政治と私〉 | 安達茉莉子・小沼理・小指・関根愛・丹治史彦・中岡祐介・ 西本千尋・藤岡みなみ・矢部真太
¥1,100
生活綴方出版部 2026年 ソフトカバー 64ページ 文庫判 - 内容紹介 - 政治の話はしてはいけないと、言う人がいる。だけど、私たちが今いちばんしたいのは、政治の話なのではないだろうか。 (「はじめに」より) 不安定な政治情勢の中、制作期間1か月で編まれた執筆者9人によるアンソロジーZINE。「政治をどうすべきか」という議論のもっともっと手前にある、「今、どうやってこの日々を過ごしていますか?」という安達茉莉子さん(本ZINE発案者)の呼びかけに応答して、それぞれの暮らしからまなざす政治やデモのこと、ゆらぐ日々の中で言葉にした「今このとき」のエッセイ集。 生活しているだけで、私たちは政治のなかにいる。生活と政治は地続きである。生活を語るように、政治について語ることができる。そのための言葉を私たちはすでに持っていることに、語りたがっていることに、9人の文章を読みながら気づく。 人を焚き付けず、正しさを押し付けず、ただ「ここで生きている」とペンライトのように言葉を灯す。それに呼応するように灯りが増えていく。このZINEもまた、ひとりの生活者の言葉から立ち上がったデモなのだ。 それぞれのエッセイの最後には、執筆者が薦める「政治について考える本」の紹介も収録。 (紹介文:見月香織) 目次 はじめに ― 安達茉莉子 二〇二六年三月二十五日国会前デモ日記 ― 小指 路上の言葉 ― 西本千尋 遮光器土偶のペンライト ― 藤岡みなみ 分裂できない ― 小沼理 万作さんのかるた ― 関根愛 小さな声に導かれて ― 丹治史彦 地道なプロセスを伝え続ける ― 矢部真太 ぼくなりのデモ ― 中岡祐介 政治と私、私の政治 ― 安達茉莉子 (版元紹介文より)
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暗中模索のフェミニズム | 栗田 隆子
¥1,980
青土社 2026年 ソフトカバー 184ページ 四六判 - 内容紹介 - フェミニズムの「わからなさ」に向き合う SNSではデマやヘイトスピーチが溢れ、新しい戦争の足音は耳を澄ますまでもなく私たちの生活ににじり寄っている。対話すらままならないこの社会で日々わだかまりを抱えながら、それでも一人のフェミニストとして生きるとはどういうことなのか。時に寝そべりながら、時に這いずりながら社会構造の歪みを問うてきた著者が、“地味”で“目立たない”女性の労働/貧困問題をその根底から語り尽くす。
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現代思想 2026年6月臨時増刊号 総特集◎フェミニズムから問う
¥2,420
青土社 2026年 ソフトカバー 320ページ - 内容紹介 - 多様な〈声〉をつなげていくために 2010年代後半以降、#MeTooなどの動きとともに盛り上がりをみせたフェミニズム。その歩みは同時に、絶えざる分断と簒奪に向き合い抗うことを余儀なくされてきた。世界がますます混迷を深めるいま、進むべき道はどこにあるのか。フェミニズムから、フェミニズムとともに、フェミニズムへと、いま何が問われねばならないのか。本特集では多様な領域を超えてその理論と実践の現在地を一望する。 【目次】 【討議Ⅰ】 二〇二〇年代フェミニズムの諸問題をひらく / 河野真太郎+高井ゆと里+田中東子 【分断との対峙】 青山薫 / 宮田りりぃ / 山田秀頌 / 牧野雅子 / 野崎文香 【政治と生の現在】 海妻径子 / 河野真太郎 / 菊地夏野 / 長山智香子 / 大木龍之介 【討議Ⅱ】 戦争と資本主義に抵抗するケアとフェミニズム / 菊地夏野+ナンシー・フレイザー(訳=長山智香子) 【問いとしての「ケア」】 サラ・R・ファリス(訳・解題=中山佳子) / 伊吹美貴子 / 堅田香緒里 / 高橋彩葉 / 渡邊英理 【コレクティブからの声】 A3BC / Multiple Spirits / 奔女会 / シスターフッド書店Kanin 【惑星を包む連帯】 ベロニカ・ガーゴ(訳=中村峻太郎、解題=菊地夏野) / 阿部小涼 / 須納瀬淳 / ファヨル入江容子 【実践と思考の未来】 牧野良成 / 虎岩朋加 / 佐々木梨花 / ハラスメント被害者支援の実践 / 関優花
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言葉と出来事 | 阿部 大樹
¥2,860
作品社 2026年 ソフトカバー 192ページ 四六判 - 内容紹介 - ★作品社公式noteで「あとがき」全文公開中→「言葉と出来事 試し読み」で検索! 精神科医の哲学的断想集。 「この日記にしか見つからない、ここだけの言葉が、 さまよう心のいくつかに、はじめて住処(すみか)を与えてくれた。」 ――古田徹也(哲学者) 「私たちの言葉には、どんな結論にも奉仕してしまうような優柔不断な一面があります。ひとの首に手をかけてはならない理由を挙げるのは易しく、同時に、手をかけるべき場面を挙げるのもまた容易である、というような…。」――本書より ◎附録:特別対談 阿部大樹×古田徹也 【目次】 2023.12.31 年が暮れる 2024.1.12 『ガムテープで風邪が治る』 2024.1.15 色がいっぱい 2024.1.18 言い間違いとパースペクティブについて 2024.1.23 キュビスム 2024.1.30 すごいはやさで、ミサイルみたいに 2024.2.5 バスの床 2024.2.6 数をかぞえる 2024.2.8 寝息の暖かさ 2024.2.11 メジロが踊る 2024.2.13 ありふれた表現について 2024.2.20 喫茶店、うどん 2024.2.26 眼の色について 2024.2.27 行政的なもの 2024.3.4 不動前の本屋に行く 2024.3.9 清潔で、とても明るいところ 2024.3.20 数をかぞえる(その2) 2024.3.22 『見る前に跳べ』 2024.3.25 つまらないことを言う 2024.4.7 フランスの唄 2024.4.15 言葉に厳しい妻 2024.4.17 現代詩の棚F 2024.4.24 気力がない 2024.4.26 コダクローム 2024.4.29 新潟市、北書店 2024.5.6 せっかちなのか? 2024.5.21 Causonis japonica 2024.6.3 また不動前に行く(その2) 2024.6.14 たまに読むと福満さんの子供が大きくなっている 2024.6.16 機械翻訳について 2024.6.18 みすず書房に行く 2024.6.24 アメリカン・スピリットのむらさき 2024.7.7 ニコライ堂のかみなり 2024.7.11 学術書にstyleはあるか、と聞かれて 2024.7.14 パリ、一九一九年 2024.7.21 父母会の集まり 2024.7.28 アセトアミノフェン 2024.7.31 形成なかばの心を記述するための語彙 2024.8.8 正しさの感覚について 2024.8.11 センス・データ説について 2024.8.17 『ばいきんまんと絵本のルルン』 2024.8.24 九〇年代の、雪国の子供 2024.9.4 国語辞典を読む 2024.9.11 祖父の命日 2024.9.18 最後の変装をする 2024.9.21 くるりの岸田さんが好きそうな音楽 2024.9.24 蟻鱒鳶ルのこと 2024.9.29 スイカ割りをする 2024.10.11 生産様式と心理的インセンティブについて 2024.10.12 「芸術と生命において常にそうであるように…」 2024.10.17 小林千秋さんの絵 2024.10.28 言語的animacyについて 2024.10.31 バルセロナに麻畑を撮りにいく 2024.11.5 炊いた米の適温 2024.11.12 『キッチン』 2024.11.14 幼いころを海外で過ごしたひと特有の軽さ 2024.11.15 エル・リシツキー 2024.11.20 摘んでいい花と、よくない花 2024.11.27 父母会(その2) 2024.12.6 いっひ・びん・ぷしひあーた 2024.12.9 世の不満 2024.12.17 夜を駆ける 2024.12.20 子の寝たあとに仕事する 2024.12.21 言葉の本性について 2024.12.24 変奏の概念 2025.1.2 ブックファーストのアトレ大森店は良い 2025.1.6 横になる 2024.1.14 アメリカ、失われた大義 2025.1.20 ポケモンで字をおぼえる 2025.1.26 古田さん柴山さんと話す 2025.1.31 引きつづきポケモン 2025.2.3 「鶴見俊輔がマンガのような大衆文化を評価するのは…」 2025.2.10 『エセー』、高校時代の思い出 2025.2.12 oh, I forgot ... 2025.2.17 カイリューは進化する前は青かった 2025.2.19 デカルトと女性誌の広告 2025.2.23 新潟市、北書店(その2) 2025.3.2 人間の宇宙的運命についての劇的な解釈 2025.3.9 夜を東一条まで歩く 2025.3.14 「折々のことば」 2025.3.20 うれしい、一生おぼえときます 2025.3.24 どうして河童がいるのか 2025.3.26 はじめて本を読む あとがき――日記という形式について - 著者プロフィール - 阿部 大樹 (アベ ダイジュ) (著) 1990年新潟県生まれ。精神科医。著書に『now loading』『Forget it Not』(作品社)、『翻訳目錄』(雷鳥社)。訳書にロバート・ジャーヴィス『国際政治における認知と誤認知』『国際政治における噓と曖昧性』、ジュディス・L・ハーマン『真実と修復』(みすず書房)、H・S・サリヴァン『個性という幻想』(講談社学術文庫)『精神病理学私記』(共訳、日本評論社、第6回日本翻訳大賞受賞)、ヘレン・S・ペリー『ヒッピーのはじまり』(作品社)ほか。
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プロパガンダ入門|ネイサン・クリック, 渡会 圭子(翻訳)
¥1,540
SOLD OUT
筑摩書房 2026年 ちくま学芸文庫 ソフトカバー 336ページ 文庫判 - 内容紹介 - 「プロパガンダのメカニズムに対するネイサン・クリックのアプローチは、この議論に新風を吹き込んだ。私たちが日々さらされている、途方に暮れるようなプロパガンダの訴えかけを批判的に分析する術を学ぶうえで、本書は間違いなく有用だろう。」 ――ジェームズ・J・キンブル(シートン・ホール大学) 「〈プロパガンダ〉という言葉は、1世紀以上にわたり、好ましくない不当な情報を攻撃する弾劾の言葉として使われてきた。だが、本書が示すように、プロパガンダには明確な意味、歴史、そして大衆説得に関わる実践が存在する。止むことのない大衆説得の時代において、本書はこれまで以上に必要とされている。」 ――ライアン・スキネル(サンノゼ州立大学) 「本書はその名の通り、マスメディアの現在形であるプロパガンダの基礎を掘り下げ、より批判的な受容者、そして公共メッセージのより生産的な発信者たらんとする市民のために、この用語を再評価する。クリックは、今日の民主主義社会に蔓延する危険性を深く自覚しつつもなお、倫理的かつ効果的な政治的言論のためのツールキットと論拠を提供している。」 ――ロバート・ハリマン(ノースウェスタン大学) プロパガンダといえば、扇情的な演説や集会、制服、ポスターなどを通じて大衆を操作するメディア戦術を想起しがちだ。だが、それはごく一面的な見方に過ぎない。本書では、プロパガンダがいかにして様々な出来事をつくり出し、人々のアイデンティティを刺激し、アイデアを単純化して欲望・恐怖・罪悪感・怒りといった感情を喚起していくかを具体的に解説していく。そこから見えてくるのは、プロパガンダそれ自体は悪ではなく、人々に何かを伝え、社会を動かしていくうえで不可欠のツールだということだ。そのメカニズムを知り、批判的に活用する術を学ぶ現代の必読書。本邦初訳。解説:横路佳幸 目次 第1章 プロパガンダとは何か プロパガンダを定義する(プロパガンダは近代的な技法の組み合わせ/反射的な行動を生み出し、組織化し、方向づける/大衆としての個人/出来事をつくり上げる/アイデンティティをつくり出す/アイデアを単純化する/激情をかき立てる) なぜプロパガンダから抜け出せないのか 第2章 動機の形成 周辺的ルートと中心的ルート 反射 神話 補償的代替物 認知的不協和(変更/否認/ボルスタリング/書き換え/差異化/超越) なぜ誰もおとなしいヒツジではないのか 第3章 出来事をつくり出す 疑似環境 プロパガンダのカテゴリー(隠れたプロパガンダと明白なプロパガンダ/垂直的プロパガンダと水平的プロパガンダ/政治的プロパガンダと社会学的プロパガンダ/扇動のプロパガンダと統合のプロパガンダ/合理的プロパガンダと非合理的プロパガンダ) ニュースになる なぜプロパガンダには依存性があるのか ちくま学芸文庫巻次:ク-40-1 プロパガンダ入門 文庫 ネイサン・クリック(著)渡会 圭子(翻訳) 発行:筑摩書房 文庫判 336ページ 定価 1,400 円+税 1,540 円(税込) ISBN978-4-480-51378-6 COPY ISBN 13 9784480513786 COPY ISBN 10h 4-480-51378-7 COPY ISBN 10 4480513787 COPY 出版者記号 480 COPY CコードC0136 0:一般 1:文庫 36:社会 出版社在庫情報在庫あり 初版年月日2026年5月8日 書店発売日 2026年5月11日登録日2026年3月14日最終更新日2026年5月15日 紹介 「プロパガンダのメカニズムに対するネイサン・クリックのアプローチは、この議論に新風を吹き込んだ。私たちが日々さらされている、途方に暮れるようなプロパガンダの訴えかけを批判的に分析する術を学ぶうえで、本書は間違いなく有用だろう。」 ――ジェームズ・J・キンブル(シートン・ホール大学) 「〈プロパガンダ〉という言葉は、1世紀以上にわたり、好ましくない不当な情報を攻撃する弾劾の言葉として使われてきた。だが、本書が示すように、プロパガンダには明確な意味、歴史、そして大衆説得に関わる実践が存在する。止むことのない大衆説得の時代において、本書はこれまで以上に必要とされている。」 ――ライアン・スキネル(サンノゼ州立大学) 「本書はその名の通り、マスメディアの現在形であるプロパガンダの基礎を掘り下げ、より批判的な受容者、そして公共メッセージのより生産的な発信者たらんとする市民のために、この用語を再評価する。クリックは、今日の民主主義社会に蔓延する危険性を深く自覚しつつもなお、倫理的かつ効果的な政治的言論のためのツールキットと論拠を提供している。」 ――ロバート・ハリマン(ノースウェスタン大学) プロパガンダといえば、扇情的な演説や集会、制服、ポスターなどを通じて大衆を操作するメディア戦術を想起しがちだ。だが、それはごく一面的な見方に過ぎない。本書では、プロパガンダがいかにして様々な出来事をつくり出し、人々のアイデンティティを刺激し、アイデアを単純化して欲望・恐怖・罪悪感・怒りといった感情を喚起していくかを具体的に解説していく。そこから見えてくるのは、プロパガンダそれ自体は悪ではなく、人々に何かを伝え、社会を動かしていくうえで不可欠のツールだということだ。そのメカニズムを知り、批判的に活用する術を学ぶ現代の必読書。本邦初訳。解説:横路佳幸 目次 第1章 プロパガンダとは何か プロパガンダを定義する(プロパガンダは近代的な技法の組み合わせ/反射的な行動を生み出し、組織化し、方向づける/大衆としての個人/出来事をつくり上げる/アイデンティティをつくり出す/アイデアを単純化する/激情をかき立てる) なぜプロパガンダから抜け出せないのか 第2章 動機の形成 周辺的ルートと中心的ルート 反射 神話 補償的代替物 認知的不協和(変更/否認/ボルスタリング/書き換え/差異化/超越) なぜ誰もおとなしいヒツジではないのか 第3章 出来事をつくり出す 疑似環境 プロパガンダのカテゴリー(隠れたプロパガンダと明白なプロパガンダ/垂直的プロパガンダと水平的プロパガンダ/政治的プロパガンダと社会学的プロパガンダ/扇動のプロパガンダと統合のプロパガンダ/合理的プロパガンダと非合理的プロパガンダ) ニュースになる なぜプロパガンダには依存性があるのか 第4章 アイデンティティをつくり上げる 同一化 グランファルーン 権威 オーセンティック・パーソナリティ(聞こえのよい美辞麗句/気前のよさ/メディア・イベント/スポークスパーソン/オーバーヒアリング/自己犠牲/分断) なぜ見た目が重要なのか 第5章 アイデアを単純化する 推論上の飛躍 パッケージング クリシェ 生々しさのアピール アンカリング(カードスタッキング/質疑応答/おとり/アナロジー/ファクトイド/丸め込み) なぜ民主主義に単純化が必要なのか 第6章 激情をかき立てる 気分、情動、感情 欲望 恐怖 罪悪感 怒り なぜ感情は合理的なのか 第7章 プロパガンダは私たちを救うのか、破滅させるのか 読書案内/用語集解説(横路佳幸)/原注/参考文献/索引 - 著者プロフィール - ネイサン・クリック (クリック ネイサン) (著) テキサスA&M大学コミュニケーション学部教授。マサチューセッツ大学アマースト校でジャーナリズムと環境科学を学び、ジャーナリストとして活動したのち、ピッツバーグ大学でPh.D.を取得。コミュニケーション論やレトリック論を専門とし、芸術、科学、ジャーナリズムにおけるレトリックの役割などを研究している。未邦訳の著書に、The Way to HellやDewey for a New Age of Fascismなどがある。 渡会 圭子 (ワタライ ケイコ) (翻訳) 1963年生まれ。翻訳家。上智大学文学部卒業。おもな訳書に、ヴェロニカ・オキーン『記憶は実在するか』、エーリッヒ・フロム『悪について』などがある。
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民主主義の非西洋起源について 「あいだ」の空間の民主主義|デヴィッド・グレーバー, 片岡 大右(訳)
¥1,870
平凡社 2026年 平凡社ライブラリー ソフトカバー 216ページ B6変型判 - 内容紹介 - 私たちが「西洋」と呼んできたものは、いつ、どのようにしてかたちづくられたのか――。国家による統治の外に広がる空間に民主主義の萌芽を見いだし、多種多様な人びとの衝突と対話から立ち上がるもうひとつの世界史を描き出す。「啓蒙の脱植民地化」の出発点にして、最良のグレーバー入門。 《民主主義は、生身の人間がぶつかり合い、泥臭く生きている空間で立ち上がってきた。必ず読んでおくべき、これからの政治を考えるための1冊》――ブレイディみかこ推薦!! ☆★片岡大右「訳者あとがき」(じんぶん堂)★☆ https://book.asahi.com/jinbun/article/16458861 ☆★宇野重規「書評 民の自己統治 ギリシャ外でも」(じんぶん堂)★☆ https://book.asahi.com/article/13414357 ☆★ブレイディみかこ「常識破りの問いを立て民主主義を考えつくす」(『週刊エコノミスト』)★☆ https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20200616/se1/00m/020/013000c *** ☆★片岡大右「コロナ下に死んだ人類学者が残したもの デヴィッド・グレーバーの死後の生」上・下(岩波書店編集部note「コロナの時代の想像力」)★☆ https://note.com/iwanaminote/n/n5c07d2eb495a https://note.com/iwanaminote/n/n1856cd0effdf ☆★片岡大右「人類学者デヴィッド・グレーバーさんを悼む 人間の本性、対立超えると信じた」(好書好日)★☆ https://book.asahi.com/article/13735729 --- 【目次】 序論 第一章 「西洋的伝統」という概念の一貫性のなさについて 補足的覚え書き──西洋的眼差しの欺瞞性について 世界システム論を再構成する 第二章 民主主義はアテネで発明されたのではない 第三章 「民主主義的理想」の発生について 第四章 相互になされる回収 「影響論争」──アメリカ民主主義とイロコイ諸族 終わりなき再創設の営みとしての伝統 アフリカのフェティシズムと社会契約の理念 中国とヨーロッパ国民国家 結論 国家の危機 民主主義と国家の不可能な結合 原注 訳注 フランス語版のためのまえがき アラン・カイエ 【付録】惜しみなく与えよ──新しいモース派の台頭 D・グレーバー 「あいだ」の空間と水平性──以文社版訳者あとがき(二〇二〇年) 六年後の春に──平凡社ライブラリー版に寄せて 書誌
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機械カニバリズム 人間なきあとの人類学へ|久保 明教
¥1,815
講談社 2026年 講談社選書メチエ ソフトカバー 224ページ 四六判 - 内容紹介 - 「シンギュラリティ」「IoTで豊かな未来」「鉄腕アトム」「ターミネーター」……私たちは、機械を愛し、憎んでいる。では機械のほうから「私たち」を見たらどうなる? テクノロジーと深く結びつく人間は、あらたな存在に生まれ変わっているのかもしれない。 人類学者カストロは、アマゾンにおける食人=カニバリズムを、「他者の視点から自らを捉え、自己を他者としてつくりあげるための営為」として描き出した。「機械カニバリズム」は、テクノロジーによって私たちが変容ゆくことを捉える試みである。将棋ソフトによってプロ棋士と将棋が、SNSによってコミュニケーションと社会が、いままさに変容しているなか、「人間」観そのものが刷新されていくべきなのだ。気鋭の人類学者が、「現在のなかにある未来」を探る、痛快かつ真摯な思考! 川上量生氏コメント―― わたしたちはAIが人間の能力を凌駕しつつある歴史的過程の中にいます。AIと人間とどちらが優れているのか、そういう問いが日常的に飛び交う世の中で過ごすのも、この時代に生を受けた運命としてはやむを得ないことでしょう。 しかしながら実際にはこの問いは、そもそも正しくなかったことが明らかになってきました。いったい「優れている」とはなにか? AIとはなにか? そしてなによりも人間とはなにか? という、より大きな疑問が頭をもたげてきたからです。人間とはそもそも優れているのか、機械とは、そしてAIとはなにが違うというのか。そして真実が明るみになったときに、人類ははたして結果を受け入れることができるのでしょうか。 いささか大袈裟ではありますが、人間社会がAIの時代を受け入れるための礎石にならん、という決意で始めた将棋電王戦を、本書はAI時代における社会的な役割から解き明かしてくれました。また、より大きな視点で、ニコニコ動画を含めたネット社会についても、人間と技術の関わりから、どう捉えるべきかを示してくれています。 こういう議論はまだまだ始まったばかりで、21世紀の人類の最大の哲学的テーマであると思う次第です。 【本書の内容】 現在のなかの未来 ソフトという他者 探索から評価へ 知性と情動 強さとは何か 記号の離床 監視からモニタリングへ 生きている機械 - 著者プロフィール - 久保 明教 (クボ アキノリ) (著) 1978年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科単位取得退学。博士(人間科学)。現在、一橋大学大学院社会学研究科准教授。科学技術と社会の関係について文化/社会人類学の観点から研究を行う。著作に『ロボットの人類学―20世紀日本の機械と人間』(世界思想社)、『現実批判の人類学--新世代のエスノグラフィへ』(世界思想社、共著)、「知能機械の人類学―アクターネットワーク論の限界を超えて」(『現代思想』2015年12月号、青土社)などがある。
