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イラストで出会う女性たちのいる美術史 隠されてきた「偉大な」芸術家の物語 | 李君棠(著), 垂垂(絵), 多田麻美(訳)
¥3,300
フィルムアート社 2025年 A5判 - 内容紹介 - なぜ偉大な女性芸術家は「いなかった」のか? アルテミジア・ジェンティレスキ、マリア・ジビーラ・メーリアン、葛飾応為、ベルト・モリゾ、フリーダ・カーロ、リー・クラスナー、ルイーズ・ブルジョワ…… イラストとマンガで学ぶ、23人の語られなかった「美術の物語」。 ルネサンス、バロック、浮世絵、印象派、バウハウス、シュルレアリスム、現代美術まで── 本書は美術の歴史における重要な出来事や潮流を解説しながら、13世紀から現代にいたる23人の女性芸術家の歩みをたどり、これまでの美術史の「もう半分」とも呼べる世界を浮かび上がらせます。 「北斎の娘」とは、「マネのミューズ」とは、「ロダンの恋人」とは、「ポロック夫人」とは、誰だったのか。 男性の名前の影に隠されてきた女性たちを、ひとりの芸術家として見つめ直し、それぞれが驚くべき創造へと至った軌跡を明らかにします。 本書はまた、美術史家リンダ・ノックリンの立てた問い「なぜ偉大な女性芸術家はいなかったのか?」に対して、個々の芸術家の背景を踏まえて応答します。 女性たちを「美術の物語」から退けてきた社会の構造や制約を、フェミニズムの視点から解き明かしています。 豊富なイラストとマンガで、世代を超えて楽しめる、新しい美術史入門。 あなたの世界を広げ、知的好奇心を刺激し、ときには勇気づけてくれる一冊です。 【本書に登場するおもな女性芸術家】 カタリナ・ファン・へメッセン ソフォニスバ・アングイッソラ ラヴィニア・フォンターナ アルテミジア・ジェンティレスキ ユディト・レイステル ラッヘル・ライス マリア・ジビーラ・メーリアン アンゲリカ・カウフマン 管道昇 文俶 葛飾応為 ベルト・モリゾ メアリー・カサット カミーユ・クローデル マリアンネ・フォン・ヴェレフキン マリアンネ・ブラント レオノーラ・キャリントン フリーダ・カーロ タマラ・ド・レンピッカ リー・クラスナー ジョージア・オキーフ アイダ・オキーフ ルイーズ・ブルジョワ - 目次 - 序文 女性芸術家になること 文/竜萩 まえがき 歴史上に偉大な女性芸術家はいたか? なぜ偉大な女性芸術家はいなかったのか? 第1章 フランドルとイタリア 15~17世紀 芸術家は生まれつき芸術家なの? カタリナ・ファン・へメッセン 私は芸術家 私を見て 誰が「偉大さ」を定義するの?──最初に美術史を書いた人 ソフォニスバ・アングイッソラ 歴史家に認められることがゴールじゃない ラヴィニア・フォンターナ なぜ女性は女性のヌードを描けないの? アルテミジア・ジェンティレスキ 「女性ヒーロー」の代弁者 第2章 オランダ、フランス、スイス、イギリス 17~18世紀 芸術は路上の露店で売れるもの?──オランダの公開芸術市場 ユディト・レイステル 美術界も嘘が嘘を呼ぶ? 宝物はみんなのもの──驚異の部屋から現代の博物館の誕生まで ラッヘル・ライス 千金に値する花 マリア・ジビーラ・メーリアン 毛虫を美術史に残すにはどうすればいい? 待って、まさかイタリア人だけが何がよい芸術か定義できるの? アンゲリカ・カウフマン 「絶対的に完璧」な女性芸術家なんて存在するの? 第3章 中国と日本 13~19世紀 彼女たちは忘れられる運命なの? 管道昇 乾隆帝は言った「書道であれ、絵画であれ、みな彼女から学ぶべきだ」 文俶 三百年来 中国の花鳥画にもっとも秀でた女性 絵はどこに現れる?──日本の応用美術 日常生活をめぐる芸術──浮世絵 葛飾応為 筆跡が見つからないのは私の助手としての美徳 第4章 フランス 19世紀 「ジャポニスム」 描いた後、どこで観てもらう?──愛と憎しみが入り混じるサロン・ド・パリ サロン・ド・パリ 芸術家と評論家 どちらの意見に値打ちがある?──芸術家が一銭も受け取れずに勝つ 「現代生活の画家」になろう! 「印象派」の誕生 ベルト・モリゾ 光で光を表現する メアリー・カサット 美術史上最初の「モダン・ウーマン」 印象派を売り込む──現代のアート市場の誕生 女性芸術家も《ダビデ》を創れる? カミーユ・クローデル 彫刻家になろうとする女性はこんなにも情熱的 第5章 ロシア、ドイツ、フランス、メキシコ 20世紀 美術がどんどんわからなくなった!──モダニズムの「テーマ」 マリアンネ・フォン・ヴェレフキン 女性芸術家を創作から遠ざけるものとは? バウハウス──現代生活を変える マリアンネ・ブラント 金属で暮らしに魔法をかける 小便器の現代美術における重要性──ダダイズム 夢の中の自由──シュルレアリスム レオノーラ・キャリントン 現実を逃れたらいつか幻想の王国へ行ける フリーダ・カーロ シュールな現実こそ私の現実 タマラ・ド・レンピッカ 私は記録する ぜいたくに溺れた時代を 第6章 アメリカ 20世紀 隠された問題──女性芸術家はどこで仕事をする? リー・クラスナー 心残りが私の創作の糧 ジョージア・オキーフ アイダ・オキーフ 世界で最も高値の女性芸術家と……誰? ルイーズ・ブルジョワ 女性は裸にならないと美術館に入れないの? あとがき 訳者あとがき - 著者プロフィール - 李君棠 (リージュンタン) (著) ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンで比較文学の修士号を取得後、ある書店でマーケティングスーパーバイザーを務める。物語を語るスタイルで文化的なテーマを人気商品にするのが得意。国内外の美術史関係の教養書を数多く読み込むなかで「女性芸術家に焦点を当てた一般向けの美術史の教養書」という市場の空白があると気づく。「すばらしい商品」として、女性芸術家の作品を理解しやすい言葉で多くの読者に普及させたいと願っている。 垂垂 (チュイチュイ) (絵) 挿絵画家、絵本作家。博物館学の学士号、工芸美術専攻の修士号を取得。一般向けの教養絵本の制作に力を注ぐ。作品は人文、芸術、化学、物理、生物、神経科学などの分野に及ぶ。著作に『もし世界がシリーズ』の科学書、『私たちの一日』など。2021年、フォーブス「世界を変える30歳未満」アート部門に選出。 多田麻美 (タダアサミ) (訳) アートライター、作家、翻訳者。1973年生まれ。テーマは中国とロシアの文化。著書に『シベリアのビートルズ』(亜紀書房、2022)、『中国 古鎮をめぐり、老街をあるく』(亜紀書房、2019)、『映画と歩む、新世紀の中国』(晶文社、2016)、『老北京の胡同──開発と喪失、ささやかな抵抗の記録』(晶文社、2015)。訳著に『乾隆帝の幻玉──老北京骨董異聞』(劉一達著、中央公論新社、2010)、『北京再造──古都の命運と建築家梁思成』(王軍著、集広舎、2008)。共著に『ファンキー中国』(灯光舎)、『北京探訪』(愛育社)、『北京を知るための52章』(明石書店)など。
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帰りに牛乳買ってきて 女ふたり暮らし、ただいま20年目。 | はらだ 有彩
¥1,540
柏書房 2025年 ソフトカバー 208ページ A5判 - 内容紹介 - ふたりで楽しく暮らすことにしました、それも一生。 『日本のヤバい女の子』のはらだ有彩が、 20年にわたるルームメイトとの共同生活を描く、 著者初のコミックエッセイ。 「あなたの住む街の隣の隣の隣のどこかの町で、こんなルームシェアが繰り広げられている」(「はじめに」より) - 目次 - 1 ずっとこのままでいいのかな?~ルームシェア8年目~ 2 ルームシェアは突然に~ルームシェア0年目~ 3 「住んでもいい」場所~ルームシェア14年目~ 4 ルームシェアは終わらない~ルームシェア15年目~ - 著者プロフィール - はらだ 有彩 (ハラダ アリサ) (著) 関西出身。テキスト、イラストレーション、テキスタイルをつくる“ テキストレーター”。雑誌・ウェブメディアなどでエッセイ・小説を執筆する。著書に『日本のヤバい女の子』(柏書房/角川文庫)、『百女百様 街で見かけた女性たち』(内外出版社)、『女ともだち ガール・ミーツ・ガールから始まる物語』(大和書房)、『ダメじゃないんじゃないんじゃない』(KADOKAWA)、『「烈女」の一生』(小学館)。本書は著者初のコミックエッセイ。
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生き延びたものたちの哀しみを抱いて 軍事化に抗する沖縄のフェミニズム文学 | 佐喜真 彩
¥3,960
勁草書房 2025年 KUNILABO人文学叢書 ハードカバー 304ページ 四六判 - 内容紹介 - 追悼/哀悼はそのまま闘いとなる。喪失とみなされなかったものたちへの哀悼から、戦後沖縄フェミニズム文学の政治的想像力を照射する 日米による軍事植民地主義の暴力が継続する沖縄。軍事化に抗う沖縄の女性運動は、性暴力に目を凝らし、「集団自決」や「慰安所」の記憶を捉え直してきた。これに呼応する目取真俊や崎山多美らの作品から、他者の傷に触れ、出会い損ないの悲哀を抱え続ける、新しい共同性の想像力をたどる。アジアへ開かれた別様の「ホーム」に向けて。 - 目次 - はしがき 序章 1 二〇〇〇年前後――死-世界の前触れ 2 死政治からの脱却と民衆の視点 3 ジェンダーの視点による「集団自決」の捉え直し 4 本書の目的、先行研究、本書の構成 第一章 再編される「慰安所」システム――米軍占領下における女性間の分断と連帯への萌芽 1 はじめに 2 帝国的なドメスティシティ 3 初期の占領体制の整備と「解放とリハビリ」言説 4 ドメスティックな空間の拡大と女性間の分断 5 別様の「ホーム」 補章 うないを新生させる――八〇年代以降のフェミニズム運動 1 ローカルでグローバルな「うないフェスティバル」 2 「慰安婦」問題への取り組み 3 軍事化に抗する沖縄のフェミニズム運動 第二章 「植民地戦争性精神病」に触れる――フランツ・ファノンの暴力論を目取真俊『眼の奥の森』とともに読み直す 1 はじめに 2 メランコリー/暴力/脱同一化 3 戦後沖縄における空間編成 4 「眼の奥の森」に触れる 第三章 憑依される身体から感染する身体へ――目取真俊「群蝶の木」に見る罪責感と戦争トラウマ 1 はじめに 2 罪責感と戦争トラウマ 3 記録運動と沖縄の他者 4 集団的戦争トラウマと可視化されない加害の記憶 5 「戦後」世代の病 6 憑依される身体から感染する身体へ 第四章 生き延びたものたちの哀しみを抱いて――崎山多美「月や、あらん」 1 はじめに 2 複数の声を宿す身体 3 琉球土人/「リュウちゅうドジン」 4 トラウマの反復と生き延びること 5 遺言テープの二つの音 6 〈ミドゥンミッチャイ〉へ 終章 1 「記憶の場」 2 比較文学と地域研究 3 戦後沖縄文学と批判的地域主義 4 『八月十五夜の茶屋』と「カクテル・パーティー」 5 本書のまとめ あとがき 初出一覧 参考文献 索引
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すごい古典入門 アーレント『人間の条件』 なぜ働かなきゃいけないの? | 戸谷 洋志
¥1,100
中央公論新社 2026年 ソフトカバー 108ページ A5判 - 内容紹介 - 料理をする、仕事をする、語学を勉強する……一生懸命に生きていても、虚しさに囚われるときはある。こんなに頑張って意味ある? 自分の行動は、この世界に何か影響を与えているの? 本書では、多くの人が一日の大半を費やす「働く」という行動に絞り、ハンナ・アーレントの思想に迫る。20世紀のドイツに生まれ、第二次世界大戦下、ユダヤ人差別に苦しみながら、亡命先のアメリカで『人間の条件』を書いたアーレント。現代の私たちが直面する危機とおなじ時代背景の中で誕生した『人間の条件』から、そもそも〈人間の条件〉って何? 空しくない生き方はあるの? と問いながら、アーレントの思想を紐解く一冊。 - 著者プロフィール - 戸谷洋志 (トヤヒロシ) (著) 1988年、東京都生まれ。立命館大学准教授。専門は哲学・倫理学。法政大学文学部哲学科卒業、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。『ハンス・ヨナス 未来への責任 やがて来たる子どもたちのための倫理学』『責任と物語』『詭弁と論破 対立を生みだす仕組みを哲学する』『13歳からの概念思考』など著書多数。
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すごい古典入門 ルソー『社会契約論』 民主主義をまだ信じていいの? | 宇野 重規
¥1,100
中央公論新社 2026年 ソフトカバー 120ページ A5判 - 内容紹介 - 民主主義の機能不全がささやかれる今、私たちはいかに自由を失うことなく他者と社会を築けるのか。民主主義論の第一人者である著者が、ルソーの名著から熱きメッセージを読み込む。 「入門書の入門」とも言うべきわかりやすさで、『社会契約論』のキモが100ページのボリュームでわかる! 【目次】 はじめに いまの政治に疑問を感じる人へ 第1章 ルソーはどんな人だったの? 第2章 自由でありつつ人と仲良くするってどういうこと? 第3章 一般意志って結局何なの? 第4章 ルールを作る人と実行する人は別? 終 章 いま『社会契約論』を読む意義って? 『社会契約論』の翻訳について/次に読みたい本 ルソー略年譜 『社会契約論』の翻訳について 次に読みたい本 - 著者プロフィール - 宇野重規 (ウノシゲキ) (著) 1967年東京都生まれ。東京大学法学部卒業、同大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。千葉大学法経学部助教授などを経て、2011年より東京大学社会科学研究所教授。著書に『政治哲学へ』(東京大学出版会、渋沢・クローデル賞特別賞)、『トクヴィル 平等と不平等の理論家』(講談社選書メチエ、サントリー学芸賞)、『〈私〉時代のデモクラシー』(岩波新書)、『民主主義のつくり方』(筑摩選書)、『保守主義とは何か』(中公新書)、『政治哲学的考察』(岩波書店)、『民主主義とは何か』(講談社現代新書、石橋湛山賞)などがある。
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心をケアする猫タロット占い | 高橋桐矢(著), 猫野ぺすか(絵)
¥2,640
雷鳥社 2025年 216ページ B6変形判 縦177mm 横117mm 厚さ17mm - 内容紹介 - 不安な夜に、猫の魔法を。 本を開けば「わたしだけの占い」が始まる── 迷ったとき、悩んだときに 猫のタロットが、不思議とあなたの本音を映し出す。 〈タロットカードがなくても、いつでもどこでも占える〉 心理学を学び、長年多くの人の心に寄り添ってきた人気占い師・高橋桐矢先生が猫タロットを通して届ける、“今のあなたに必要なメッセージ”。ページを開けば、まるで対面で占ってもらうような安心感と、背中を押してくれる力強い言葉に出会えます。 猫野ぺすかさん描き下ろしの猫タロットは、神秘的な温もりと愛らしさを持ち、眺めているだけで心が動かされます。作品集としても楽しめて、お守りのようにそばに置きたくなる本です。 さらに、引いたカードに対応した「心をケアするワーク」では、日常の中で自分を大切にする小さな習慣を紹介。すきま時間に、ほっと一息つくきっかけに。 「カードで本音に気づき」、「絵を眺めて癒され」、「心が軽くなる」──。 ひとりでも、友人や家族と一緒でも楽しめる、新感覚の“タロット&セルフケアブック”です。 ~タロット占いの手順~ ①目を閉じてページをパラパラとめくります。 ② 「ここ!」と思ったページを開き、右下にあるアイコンをチェック。 (例:世界◎〉 ③ アイコン早見表(P6)で、対応するタロットカードを調べます。 ④ 該当するタロットカードのページに、“今のあなたへのメッセージ”が書かれています。 ~22枚の猫タロットでできること~ ・あなたに「今」必要なメッセージを受け取れる ・引いたタロットカードの意味をやさしく解説。ラッキーカラー、ストーン、食べ物も掲載 ・診断テストで【今のエネルギー状態】や【チャンスのタイミング】などが知れる ・【仕事】【恋愛】【人間関係】【お金】など、状況別の一言アドバイス付き ・〈花を生ける〉〈神社へ行く〉〈軽いストレッチ〉など、心と体をいたわるセルフケアワークを提案 ~巻末特典~ ・猫の直感診断テストや、各タロットのトリビアで読み応えもたっぷり ・占い結果を書き込める記録ページ付き 引いたカードや気づきを振り返り、自分を深く知るための“あなただけの占いノート”として使える - 目次 - ・はじめに ・アイコン早見表 ・本書の使い方 ・タロットが教えてくれること ・猫が秘める力 ・タロットで心をケアする 【カード解説】 0:愚者 1:魔術師 2:女教皇 3:女帝 4:皇帝 5:法王 6:恋人 7:戦車 8:力 9:隠者 10:運命の輪 11:正義 12:吊るされた男 13:死神 14:節制 15:悪魔 16:塔 17:星 18:月 19:太陽 20:審判 21:世界 ・「直感力」を磨く ・猫の感覚診断テスト ・五感+αで分かる、あなたの直感タイプ ・タロットカード22枚のトリビア ・記録ページ ・参考文献 ・あとがき - 前書きなど - 「本当に、よくきてくださいました」 わたしは占いの鑑定をするとき、相談者さんにこんなふうにお声かけすることが多いです。お話を聞く前から、お気持ちが伝わってくるので、そんな中「占いしてみよう」と思って行動してくださったその勇気に、胸打たれるのです。 この本を手に取ってくださったあなたにも、同じく声をかけたいです。 しんどいときが、ありませんか?思わずため息が出てしまう日もあるでしょう。未来が見えない中で、心をすり減らして毎日を過ごしているかもしれません。 今このとき、あなたは、本書を手にとってくださいました。 占いをしてみようと思った瞬間に、もう運命は変わり始めています。 もちろん占いだけで問題が全部解決するわけではありませんが、緊張した顔で鑑定にきてくださった相談者さんが、占いを終えて、ホッとした笑顔を見せてくださるように、本書を読んでくださったあなたにも、未来を照らす一筋の光が見えてくることでしょう。 本書は、誰でも今すぐにタロット占いができる本です。 タロットカードを持っていない方にも、カードは持っているけれど使えなかったという方も。これまで占ったことも、占ってもらったこともないという方にも。占いは、なんだかちょっと怖いという方も。占いで問題解決なんてできるの?と懐疑的な方にも。タロット占いの「どうしてそこまで分かるの?」と現状をピタリと当てる力、「そこだったのか!」と気づかせてくれる問題の核心を見抜く力、「こんなところに解決策が!」と目を開かれるような問題解決力を体験できる本です。 タロットからのメッセージを伝えてくれるのは、愛らしさ、凛々しさ、たくましさ、妖美さなど、いろいろな表情を持つ猫たちです。眺めているだけで、心が伸びやかに和らぎ、癒されていくのを感じるでしょう。カードの絵は、もっともスタンダートなウエイト版のタロットカードに則っています。初めてタロットに触れる人も、解説を読み込むことで、自然にタロットが読めるようになります。 また、すでにタロットカードを使っている方も、本書のタロットカードを使った「診断テスト」や、「心を整えるワーク」が、新しい切り口を与えてくれるでしょう。タロットにはまだこんな力があったのかと、知っていただけるはず。なにより、ご自身のタロットカードともっと仲良くなるために役立ちます。 何か悩みがあるときに。落ち込んでいるときに。どうしようか迷っているときに。なんとなくパッとしないときに。さみしい気持ちのときに。モヤモヤ、イライラを解決したいときに。疲れて何も考えられないときに。なんだか眠れない夜にも。 本書には、今のあなたに一番必要な言葉があります。 愛らしい猫の道案内で、タロットとの対話を楽しんでいただけますように。 - 版元から一言 - 占い好きの方には猫好きも多い。そして、猫が持つ神秘的な力や直感力は、タロットカードとの相性がよい。今回占い師の桐矢先生が、猫のタロットを通して、まるで対面で人を占っているかのような、優しくも力強いメッセージを届けてくれた。さらに、作家の猫野ぺすかさんによって、22枚の大アルカナカードには素晴らしい猫の絵が書きおろされた。ウッドバーニングと呼ばれる手法(木の板の表面を焼いて焦がして線を描く)で、描かれたタロットカードの絵は、一枚一枚に力強さと繊細さ、そして妖美さがあり、見る者の心を動かす。後にも先にもない、最高の組み合わせで実現した本書を、ぜひたくさんの人に届けたい。占い初心者の方には入門書として使え、占いを学びたい人には情報や知識を得るために活用できる。猫好きの方には、ただ本書の絵を見て眺めているだけで心が癒される。手元に置いておくだけで満たされるような1冊だ。 - 著者プロフィール - 高橋桐矢 (タカハシキリヤ) (著) 文:高橋桐矢(たかはし・きりや)占い師兼作家。1967年、福島県生まれ。第1回小松左京賞努力賞入選。猫の下僕。好きなタロットカードは、「女教皇」と「カップの9」。占術はタロットの他、ルノルマンカード、ジオマンシー、ルーンなどを使用。占い師コラボ「トリプルK」として活動中。作家仲間とイジメ対策サイトを運営。心理学検定一級。日本児童文学者協会会員。著書に『副業占い師ブギ』『占い師入門』(雷鳥社)、『イジメ・サバイバル』シリーズ(ポプラ社)、『一番わかりやすい はじめてのルーン占い』(日本文芸社)、『実践ルノルマンカード入門』(ワン・パブリッシング)、『ジオマンシー占い』(説話社)など。 猫野ぺすか (ネコノペスカ) (絵) 絵:猫野ぺすか(ねこの・ぺすか)東京都生まれ。2004年から独学で版画制作を開始。2014年ボローニャ国際絵本原画展入選。個展・グループ展多数。2017年からウッドバーニングでも絵本を制作している。動物や植物を尊重したリアルなファンタジーを目指す。絵本作品に『おおかみとしちひきのこやぎ』(フレーベル館)、『カラスのスッカラ』(佼成出版社)、『はんぶんライオン』(「こどものとも」2024年3月号)、『こひつじとことこ』(「同」2010年3月号)『こぐまのおすもう』(「こどものとも0.1.2.」(2024年7月号、以上福音館書店)など。自主制作の絵本に『11月の猫』がある。
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〈私〉を取り戻す哲学 | 岩内 章太郎
¥1,078
講談社 2023年 講談社新書 ソフトカバー 256ページ 新書判 - 内容紹介 - 電車の中や部屋の中、気が付けばいつもスマホをスクロールしている。本当は何が知りたいのか、自分に何が必要なのかわからないままSNSの世界に浸り続け、気が付けば自分自身を見失ってしまった――。 スマホ時代の過剰な繋がりによって失われた〈私〉を私たちはどうやって取り戻すのか。気鋭の哲学者による現代を生き抜くための思考法! 【本書の主な内容】 第1章 デフォルトの〈私〉 ――――動物になるか、善い人になるか ・ミニオンズの憂鬱 ・パッケージ化された善に警戒せよ ・目を閉じて、〈私〉の声を聴く 第2章 〈私〉を取り戻すための哲学的思考 ・「新デカルト主義」宣言 ・判断しなくてよいという判断 ・批判的思考のプロトタイプ 第3章 ポスト・トゥルースを終わらせる ・SNSを気にする学生 ・「正しさをめぐる争い」は終わりにする ・陰謀論は理性と情動に訴える 第4章 ネガティブなものを引き受ける ・対話とネガティブ・ケイパビリティ ・アルゴリズムと自己消費 ・「弱いロボット」から考える - 著者プロフィール - 岩内 章太郎 (イワウチ ショウタロウ) (著) 1987年、札幌生まれ。豊橋技術科学大学准教授。早稲田大学国際教養学部卒業、同大大学院国際コミュニケーション研究科博士後期課程修了。 博士(国際コミュニケーション学)。同大国際教養学部助手などを経て現職。専門は現象学を中心にした哲学。著書に、『新しい哲学の教科書――現代実在論入門』(講談社選書メチエ)、『〈普遍性〉をつくる哲学――「幸福」と「自由」をいかに守るか』(NHKブックス)、『現象学とは何か――哲学と学問を刷新する』(共著・河出書房新社)など。
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眼がスクリーンになるとき ゼロから読むドゥルーズ『シネマ』 | 福尾 匠
¥1,430
河出書房新社 2024年 ソフトカバー 368ページ 文庫判 - 内容紹介 - 映画の新しさはいかにして哲学の新しさへと跳ね返るのか。『シネマ』の緻密かつ明快な読解からドゥルーズ哲学の創造の原理が明かされる。 『非美学』の福尾匠のデビュー作、ついに文庫化。 - 著者プロフィール - 福尾 匠 (フクオ タクミ) (著) 1992年生まれ。哲学者、批評家。博士(学術)。著書に『非美学』、『眼がスクリーンになるとき』、『日記〈私家版〉』、共訳書にアンヌ・ソヴァニャルグ『ドゥルーズと芸術』がある。
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非美学 ジル・ドゥルーズの言葉と物 | 福尾 匠
¥2,970
河出書房新社 2024年 466ページ 四六判 縦189mm 横129mm 厚さ37mm - 内容紹介 - ドゥルーズにとって諸芸術はどんな意味を持つのか。美学を適用するための倫理を探りながら、日本批評の「否定神学批判」の射程距離をも探る。俊英による日本現代思想の新たな展開がここに! - 著者プロフィール - 福尾 匠 (フクオ タクミ) (著) 1992年生まれ。哲学者、批評家。博士(学術)。著書に『非美学』、『眼がスクリーンになるとき』、『日記〈私家版〉』、共訳書にアンヌ・ソヴァニャルグ『ドゥルーズと芸術』がある。
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男も女もみんなフェミニストでなきゃ | チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ(著), くぼた のぞみ(訳)
¥880
河出書房新社 2026年 河出文庫 ソフトカバー 148ページ 文庫判 縦149mm 横105mm 厚さ8mm - 内容紹介 - 英語圏を代表する女性作家の大きな反響を呼んだTEDスピーチを文庫化。ビヨンセをはじめ世界が共感する、フェミニズムを理解するための最適の一冊。姉妹編「イジェアウェレへ」も併録。 - 著者プロフィール - チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ (アディーチェ,チママンダンゴズィ) (著) 1977年ナイジェリア生まれ。2007年『半分のぼった黄色い太陽』でオレンジ賞受賞。13年『アメリカーナ』で全米批評家協会賞受賞。ほかに、『パープル・ハイビスカス』『なにかが首のまわりに』など。 くぼた のぞみ (クボタ ノゾミ) (訳) 北海道生まれ。翻訳家、詩人。『J・M・クッツェーと真実』で読売文学賞受賞。訳書にクッツェー『マイケル・K』、アディーチェ『半分のぼった黄色い太陽』『アメリカーナ』『なにかが首のまわりに』など。
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山に生きる人びと | 宮本 常一
¥990
河出書房新社 2015年 河出文庫 ソフトカバー 264ページ 縦150mm 横107mm 厚さ11mm - 内容紹介 - サンカやマタギや木地師など、かつて山に暮らした漂泊民の実態を探訪・調査した、宮本常一の代表作初文庫化。もう一つの「忘れられた日本人」とも。没後三十年記念。 - 著者プロフィール - 宮本 常一 (ミヤモト ツネイチ) (著) 1907年山口県周防大島生まれ。日本各地でフィールドワークを重ね、特に移動する人びとに注目し多くの民俗誌を残す。おもな著書に、『忘れられた日本人』『海に生きる人びと』『家郷の訓』など。1981年没。
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海に生きる人びと | 宮本 常一
¥946
河出書房新社 2015年 河出文庫 ソフトカバー 246ページ 文庫判 縦150mm 横107mm 厚さ10mm - 内容紹介 - 宮本常一の傑作『山に生きる人びと』と対をなす、日本人の祖先・海人たちの移動と定着の歴史と民俗。海の民の漁撈、航海、村作り、信仰の記録。 - 著者プロフィール - 宮本 常一 (ミヤモト ツネイチ) (著) 1907年山口県周防大島生まれ。日本各地でフィールドワークを重ね、特に移動する人びとに注目し多くの民俗誌を残す。おもな著書に、『忘れられた日本人』『海に生きる人びと』『家郷の訓』など。1981年没。
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「差別はいけない」とみんないうけれど。 増補改訂版 | 綿野 恵太
¥1,210
朝日新聞出版 2025年 朝日文庫 ソフトカバー 320ページ 文庫判 - 内容紹介 - 「多様性を尊ぶ自由主義」と「統合を求める民主主義」。この二つの論理がぶつかり合う克服できない対立の中に、現代社会が抱える問題の核心が潜んでいます。誰もが一度は考えたことがある「なぜ差別はなくならないのか?」という問いに、本書は徹底的に切り込みます。アイデンティティとシティズンシップの緊張関係を丹念にひも解きながら、善悪二分法やスローガンの応酬を超え、SNS・運動現場・メディアでの言葉の衝突を鋭く読み解きます。本書の特色は、「反発」「反感」を手がかりに差別を生む政治的・経済的・社会的背景を浮かび上がらせる点にあります。ポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)やハラスメントの論理を通じて、差別と正義の言説構造を批評的に検証します。 単行本発売後から「単純化を拒む刺激的な問い」を投げかける作品としても高く評価されており、「読む者に覚悟を迫る一冊」などとも言われています。そんな本書の文庫化にあたり、新章を加筆。哲学者・千葉雅也氏の解説も収録し、アイデンティティ・ポリティクスとシティズンシップの対立構造が、より立体的に読める形で甦ります。
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それがやさしさじゃ困る | 鳥羽 和久, 植本 一子(写真)
¥1,980
SOLD OUT
赤々舎 2025年 ソフトカバー 132ページ 148mm×195mm - 内容紹介 - 子どもが自分でつかむまで! 大人が「わかったふり」をやめると、対話がはじまる。焦らず、 断ち切らず、観察しつづけるための視点──。学び・進路・日常相談と一年の日記から、関係がほどける瞬間を見つめる教育エッセイ。 『それがやさしさじゃ困る』は、子どもに向けられる「善意」や「配慮」が、時に子どもの心を傷つけ、主体性を奪ってしまうという逆説を、教育現場の最前線で20年以上子どもと向き合ってきた著者・鳥羽和久さんが鋭く描き出す一冊です。 「失敗させまい」「傷つけまい」という大人の"先回り"が、実は子どもの可能性を閉ざしてしまう──。本書では「学校」「親と子」「勉強」「受験」といったテーマを軸に、現代教育の盲点と私たち大人が抱える不安の影を浮かび上がらせます。単なる批判にとどまらず、大人の葛藤や弱さへの眼差しがこめられているからこそ、その言葉は深く胸に響きます。 さらに本書を特別なものにしているのは、ページ下部に並走する一年間の日記の存在です。そこには、卒業生との忘れられない一瞬や、親子の関わりの奥に潜む無自覚な"デリカシーのなさ"への気づきなど、教育の現場で生まれた生の思索が断片的に綴られています。論として伝えられるエッセイと、濾過されない日々の記録が呼応し合い、本書は単なる教育論を超えた、立体的で豊かな手触りを届けてくれます。 解決策を提示する本ではありません。むしろ「間違うこと」「揺れ動くこと」を恐れず、子どもを信じて共に歩むことの大切さを、本書は静かに指し示しています。大人として迷い続ける私たちに寄り添い、伴走してくれる一冊です。 そして本書には、写真家・植本一子さんが鳥羽さんの教室やその周辺で撮り下ろした写真が栞のように差し挟まれています。子どもたちの表情や存在は、エッセイや日記で綴られる思索に呼応し、本書を照らし、「いま、ここ」の空気を手渡してくれるでしょう。
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撮られる女/撮る女 フェミニズム映画批評の可能性 | 斉藤 綾子
¥3,300
SOLD OUT
青弓社 2025年 ソフトカバー 304ページ A5判 縦210mm 横148mm 厚さ21mm - 内容紹介 - フェミニズム映画理論の視点から古今東西の映画を見渡し、男性によって撮られ/見られる存在でありながら、自らもメガホンを取った女性監督たちの挑戦的な試みの数々を紹介・批評する。現在の映画とジェンダーに通底する問題群を縦横に考察する論集。 - 目次 - まえがき 1 映画とジェンダー 『海から来た娘たち』――娘たちが語るとき、新しい黒人女性像へ もし僕の指を……――ゴダールとフェミニズム 映画とジェンダー/セクシュアリティ 足立正生の映画とフェミニズム 既成イメージを打ち破るフェミニスト・ヒロイン 可視と不可視の間に――あるささやかな考察 反復・分身・夢――ファスビンダーの『ベルリン・アレクサンダー広場』 セクシュアリティと情念――ジャック・ドゥミ映画の「母親」 映像のフェミニズムについて私が知っている二、三の事柄 2 撮られる女/撮る女 ヒッチの陰に女性あり――ハリウッド幻想を逆手にとるヒッチコックの女性たち フェミニスト映像作家・出光真子 フィルムメーカーとしてのオノ・ヨーコ ドライヤーが描くもう一つの奇跡 女が書き、女が撮るとき――田中絹代と田中澄江 無愛想な監督と無愛想な女優 映画人・左幸子――女優として、監督として アリス・ギイはなぜ映画史から忘れられたのか――『映画はアリスから始まった』 ジェンダー・トラブル・マリリン アケルマン・マジック カウンター・フェミニズムの攪乱――ウルリケ・オッティンガー ニナ・メンケス――沈黙と抵抗の間 3 スクリーンとの対話 男性・女性、オトコとオンナの間――ゴダール『男性・女性』 男性か女性か、それが問題だ――ハワード・ホークスのジェンダー力学 小川プロ神話を解体する――『Devotion 小川紳介と生きた人々』 メロドラマ的身体と欲望の法則――『乳房よ永遠なれ』『乱れる』 フェミニスト・メロドラマとしての『ピアノ・レッスン』――音楽と触覚性による映像的官能性 無条件の自発性、あるいは最高の劇的な物語――ジャック・ロジエ リヴェット効果、あるいは女性たちの連帯 初出一覧 あとがき - 版元から一言 - 映画はその黎明から、多くが男性主体のまなざしによって構築されてきた。そこでは、女性は見られ、性的に欲望される対象である。映画が産業化されるにつれ、その観客も「見る男/見られる女」の構造を規範的な思考様式・行動規範として受容していった。映画史も主として男性の視点から語られてきたが、こうした言説の背後には無意識的なジェンダー規範がはたらいている。 映画にとって、ジェンダーやセクシュアリティ、そしてエロスの問題は切っても切り離せない。フェミニズム映画理論が私たちに教えてくれた重要な発見だ。こうした問題意識に端を発して、フェミニズムやジェンダーの枠組みを用いて映画を分析し、映画史の見方に異なる視座の導入を試みるのがフェミニズム映画批評である。 本書では、フェミニズム映画理論も含めた多様な映画理論の展開を整理したうえで、「女性と映画」「性差と映画」という問題に意識的・無意識的に取り組んだ映画監督や俳優たち、そして、撮られ、見られる存在でありながら自らもメガホンを取った女性監督たちの挑戦的な試みを紹介・批評する。 フェミニズム映画理論の視点から古今東西の映画を広く展望し、現在の映画とジェンダーに通底する問題群に考えをめぐらす。フェミニズム映画研究を牽引する第一人者の待望の一冊。 - 著者プロフィール - 斉藤 綾子 (サイトウ アヤコ) (著) 1957年、東京都生まれ。明治学院大学教授。専攻は映画研究、特にジェンダー表象、フェミニズム映画理論と批評。編著に『映画と身体/性』(森話社)、共編著に『人種神話を解体する1 可視性と不可視性のはざまで』(東京大学出版会)、『男たちの絆、アジア映画――ホモソーシャルな欲望』(平凡社)、『映画女優 若尾文子』(みすず書房)、共著に『横断する映画と文学』(森話社)、『戦う女たち――日本映画の女性アクション』(作品社)、共訳書にリサ・ブルーム編『視覚文化におけるジェンダーと人種――他者の眼から問う』(彩樹社)など。
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地方でこっそりフェミニストやってます。 〜この社会で生きるために隠れているあなたに〜 | ジェンダーを考えるひろしま県民有志
¥550
ジェンダーを考えるひろしま県民有志 2025年 ソフトカバー 35ページ A5判 - 内容紹介 - ジェンダーを考えるひろしま県民有志が、上野千鶴子さん率いるWAN(ウィメンズアクションネットワーク)がフェミニズムの思想や実践を意欲的に表現しようとする団体または個⼈の制作活動に対して行う「夢のフェミニズムZINE」助成金に応募し、41件の中から選ばれつくったZINE。 「私たちは、なぜこんなに息苦しいのか…」 広島に限らず全国の地方都市でもあるあるの息苦しさに気づいたメンバーが、オンラインで情報交換し合いつつ、ZINEづくり合宿を敢行!同じように全国で息をひそめる仲間たちに届けたい!と、地方のジェンダーギャップの現状リポート、地方で暮らす私たちの声、私たちにできること!などエンパワーも含めたZINEができました!「息苦しいのは私が悪かったんじゃないんだ」と思える一冊!
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ペンと剣 | エドワード・W・サイード(著), デーヴィッド・バーサミアン(著), 中野 真紀子(訳)
¥2,530
里山社 2025年 ソフトカバー 320ページ 四六変型判 縦188mm 横115mm 厚さ18mm - 内容紹介 - 分断が進む世界への絶望に抗うために 広い視野で希望を見出すサイードの思想 西洋中心の価値観に異議を唱え、アカデミズムの枠を越えて政治に声を上げた人物像を浮かび上がらせる、サイードをこれから読む人にも最適な一冊。西洋の視点を通して表象されたアラブ・イスラム世界のステレオタイプを、西洋が支配に利用してきたことを論じ、権力と知識の関係を問い直す古典的名著『オリエンタリズム』。西洋の文化や文学が植民地支配や帝国主義と深く結びつき、権力構造に奉仕してきたことを分析する『文化と帝国主義』。自著をわかりやすい言葉で語り、パレスチナ問題に通ずる世界の構造を広い視野で捉え「和解と共生」への道を示すインタヴュー集。 「パレスチナという理念は、他者との共生、他者の尊重、パレスチナ人とイスラエル人とが互いに相手を認めるという理念である」 - 目次 - 復刊によせて 序文 イクバール・アフマド 第1章 パレスチナ人の祖国追放をめぐる政治と文化 第2章 オリエンタリズム再訪 第3章 ペンと剣│文化と帝国主義 第4章 イスラエルとPLOの合意│批判的評価 第5章 パレスチナ│歴史への裏切り 謝辞 デーヴィッド・バーサミアン 2010年版序文 ヌバール・ホヴセピアン エドワード・W・サイード略歴 文庫版・訳者あとがき 増補新版・訳者あとがき 索引 - 著者プロフィール - エドワード・W・サイード (エドワード ワディ サイード) (著) 1935年イギリス委任統治下のエルサレムに生まれ、エジプト・カイロの英国系学校に通う。1951年に渡米しアメリカで高等教育を受ける。プリンストン大学、ハーヴァード大学で学位を取得。コロンビア大学で英文学・比較文学を教える。『オリエンタリズム』『知識人とは何か』(ともに平凡社)、『文化と帝国主義』『遠い場所の記憶──自伝』(ともにみすず書房)などのポスト・コロニアル研究における画期的書物を記す。1967年第3次中東戦争を機にパレスチナ解放運動の理念に共鳴し、ヤセル・アラファトの演説原稿の作成を手伝うなど西欧社会や文化への深い理解を通じて解放運動に貢献。1977年からPNC(パレスチナ民族評議会)のメンバーとなり米国との和平提案を仲介するなど、対話による解決に向けて尽力。『パレスチナ問題』『イスラム報道』(以上みすず書房)などのパレスチナ問題に関する書籍も多数出版。次第にPLO主流派とは隔たりが大きくなり、91年に白血病と診断されPNCを辞任。93年のオスロ合意には警鐘を鳴らし解放運動の中では孤立したが、死の直前まで精力的な政治批判をつづけた。03年死去。 デーヴィッド・バーサミアン (デーヴィッド バーサミアン) (著) 1945 年ニューヨーク生まれ。両親はアルメニア人でトルコにおける大虐殺(1915 年)を逃れてアメリカに渡った。コロラド州ボールダー市を拠点としたコミュニティー放送局の活動に携わり、アメリカの主流メディアが取り上げない体制批判の声をとどける番組「オルターナティブ・ラジオ」を1986 年後半に創始し、現在も活動を続けている。ノーム・チョムスキーとの数知れぬ対談が有名だが、その他にもエドワード・サイード、ハワード・ジン、タリク・アリ、アルンダティ・ロイ、ラルフ・ネーダーなど数多くのプログレッシヴな論客との対談を重ね、それに基づく書籍も多数刊行している。独立メディアの世界に大きな足跡を残し、多数の賞を受賞している。 中野 真紀子 (ナカノ マキコ) (訳) 翻訳者。『ペンと剣』をきっかけに、サイードやパレスチナに関連する書籍や映像の翻訳を多数行っている。最新訳書はアーティフ・アブー・サイフ著『ガザ日記:ジェノサイドの記録』(地平社)。他の分野では、ノーム・チョムスキー/エドワード・ハーマン共著『マニュファクチャリング・コンセント――マスメディアの政治経済学』(トランスビュー)、ナオミ・クライン著『地球が燃えている――気候崩壊から人類を救うグリーン・ニューディールの提言』(共訳、大月書店)など。独立メディア系の活動では、ニューヨーク発の非営利メディア Democracy Now!の日本語版を提供する「デモクラシー・ナウ!ジャパン」の代表を務める。
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ヴァージニア・ウルフ エッセイ集 | ヴァージニア・ウルフ(著), 片山 亜紀(編)
¥1,980
平凡社 2025年 平凡社ライブラリー ソフトカバー 392ページ B6変型判 - 内容紹介 - 「文学はだれの私有地でもありません。文学は共有地です。切り刻まれて国家に分割されていませんし、戦争はありません。自由に恐れずに侵入して、自分で自分なりの道を見つけましょう」 文学や社会におけるジェンダー、階層を超えた女性の連帯、空襲下で綴られた平和論……。 「ベネット氏とブラウン夫人」「病気になるということ」「ロンドン上空を飛ぶ」「女性にとっての職業」「傾いた塔」ほか、初訳を多数含む25篇のエッセイを収録。初期から晩年までウルフの思想をたどる、オリジナル・アンソロジー。 【目次】 1 初期のエッセイ(一九〇五~二〇年) 路上の音楽(ストリート・ミュージック) アンダルシアの旅館 夜に歩く 『リジストラータ(女の平和)』 丘(ダウンズ)で聞こえた──神話の起源 ケンブリッジの救急看護師(VAD) サスーン氏の詩 村の中の戦争 路上から見た戦争 羽毛法案 2 中期のエッセイ(一九二四~三一年) ベネット氏とブラウン夫人 ウェンブリーの雷 病気になるということ 映画 ロンドン散策──ある冒険 太陽と魚たち ロンドン上空を飛ぶ 『ヴァネッサ・ベルの新作』のまえがき 女性にとっての職業 序文に代えて──マーガレット・ルウェリン・デイヴィスへの手紙 3 後期のエッセイ(一九三四~四〇年) どうして? 今日(こんにち)の芸術はどうして政治に注目するのか 職人の技術(クラフツマンシップ) 傾いた塔 空襲下で平和について考える 訳注 出典一覧 訳者解説
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裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち | 上間 陽子
¥968
筑摩書房 2025年 ちくま文庫 ソフトカバー 464ページ 文庫判 - 内容紹介 - それは、「かわいそう」でも、「たくましい」でもない。この本に登場する女性たちは、それぞれの人生のなかの、わずかな、どうしようもない選択肢のなかから、必死で最善を選んでいる。それは私たち他人にとっては、不利な道を自分で選んでいるようにしか見えないかもしれない。上間陽子は診断しない。ただ話を聞く。今度は、私たちが上間陽子の話を聞く番だ。この街の、この国の夜は、こんなに暗い。 ――岸政彦(社会学者) 沖縄に戻った著者は、風俗業界で働く女性たちの調査をはじめる。ひとり暴力から逃げて、自分の居場所をつくっていく──彼女たちの語った話は著者の手で書き起こされ、目の前で読み上げられ、自己の物語として了解されていく。沖縄の話であり世界の話でもある、比類ない調査の記録である。 カバー写真 上原沙也加(『眠る木』より) カバーデザイン 鈴木成一デザイン室 - 目次 - まえがき――沖縄に帰る キャバ嬢になること 記念写真 カバンにドレスをつめこんで 病院の待合室で あたらしい柔軟剤 あたらしい家族 さがさないよ さようなら 調査記録 あとがき 十年後 著者プロフィール 上間 陽子 (ウエマ ヨウコ) (著) 上間 陽子(うえま・ようこ):1972年、沖縄県コザ市生まれ。琉球大学教育学研究科教授。1990年代から2014年にかけて東京で、以降は沖縄で未成年の少女たちの支援・調査に携わる。2016年夏、うるま市の元海兵隊員・軍属による殺人事件をきっかけに沖縄の性暴力について書くことを決め、翌年『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』(太田出版、2017年)を刊行。2020年に刊行した『海をあげる』(筑摩書房)で、Yahoo! ニュース|本屋大賞2021ノンフィクション本大賞/沖縄書店大賞沖縄部門大賞(第7回)/〔池田晶子記念〕わたくし、つまりNobody賞(第14回)。
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沖縄社会論 周縁と暴力 | 打越 正行, 石岡 丈昇(解説), 上原 健太郎(解説), 上間 陽子(解説), 岸 政彦(解説)
¥2,970
筑摩書房 2025年 464ページ 四六判 - 内容紹介 - 暴走族のパシリにはじまり、沖縄で調査を続けた。 『ヤンキーと地元』を書いた伝説のフィールドワーカーによる遺稿集。 2024年12月9日に急逝した、社会学者・打越正行さんの遺稿集を一周忌に合わせて刊行。 『ヤンキーと地元』(2019年3月刊、2024年11月ちくま文庫化)で打越さんは、沖縄の暴走族の「しーじゃ・うっとう(先輩・後輩)」関係などをもとに、建設業で生きるリスク層の生活を描かれました。地元の人間でも調査できない領域にパシリとして入っていった著者の本は、ナイチャーの書いたものとして驚きをもって迎えられ、第六回沖縄書店大賞沖縄部門大賞を受賞するなど高い評価を得ました。 本書は打越さんの遺した、パシリ論、沖縄社会論、暴力論の3部からなり、石岡丈昇、上原健太郎、上間陽子、岸政彦各氏の解説を付す。 === 根本はあくまでも「社会学者」だった。 暴力の真ん中で、生活をともにするような調査をしながら、 打越は優しい男だった。 ――岸政彦 みんなが打越くんの仕事を超えていく。 そこに自分の仕事を重ねながら、連なりながら。 ――上間陽子 === 目次 まえがき 上間陽子 はじめに 第1部 パシリ論 第1章 パシリ前史 第2章 社会の癖を書く――参与観察という方法 第3章 パシリとしての参与観察――つかえる部外者から、つかえない内部関係者へ 第1部 パシリ論 解説 パシリとしての参与観察が示すもの 石岡丈昇 断章1 第2部 沖縄社会論 第4章 ホモソーシャルなつながりの周縁――沖縄のヤンキーの若者のしーじゃ・うっとぅ関係をもとに 第5章 製造業なき経済成長/談合なき建設業――建設業からみた「戦後」沖縄 第6章 学校を去るわけ 第2部 沖縄社会論 解説 ヤンキーの世界を通じて沖縄社会を描くこと 上原健太郎 断章2 第3部 暴力論 第7章 つくられた、しーじゃ・うっとぅ関係――沖縄の建設業の社会史 第8章 ライフコースからの排除――沖縄のヤンキー、建設業の男性と暴力 第9章 暴力の理解社会学 第3部 暴力論 解説 暴力の傍らで問い続ける 上間陽子 断章3 終章 ?ぎ止められる沖縄 解説 他者になる、解離する― 参与観察の極限 岸政彦 あとがき 岸政彦 注 参考文献 業績一覧 索引 - 著者プロフィール - 打越 正行 (ウチコシ マサユキ) (著) 打越 正行(うちこし・まさゆき):1979年生まれ。社会学者。首都大学東京人文科学研究科にて博士号(社会学)を取得。和光大学現代人間学部専任講師、特定非営利活動法人 社会理論・動態研究所研究員などを歴任。広島と沖縄で、暴走族・ヤンキーの若者を対象とした参与観察調査をつづけた。単著に『ヤンキーと地元――解体屋、風俗経営者、ヤミ業者になった沖縄の若者たち』(筑摩書房、2019年、第6回沖縄書店大賞)、共著として『最強の社会調査入門』(ナカニシヤ出版、2016年)、『地元を生きる―沖縄的共同性の社会学』(ナカニシヤ出版、2020年)、『〈生活-文脈〉理解のすすめ――他者と生きる日常生活に向けて』(北大路書房、2024年)など。2024年12月9日、逝去。 石岡 丈昇 (イシオカ トモノリ) (解説) 石岡 丈昇(いしおか・とものり):1977年生まれ。日本大学文理学部社会学科教授。フィリピン・マニラを主な事例地として、社会学/身体文化論の研究をおこなう。著作に『エスノグラフィ入門』『タイミングの社会学』『ローカルボクサーと貧困世界』、共著に『質的社会調査の方法』など。 上原 健太郎 (ウエハラ ケンタロウ) (解説) 上原 健太郎(うえはら・けんたろう):1985年生まれ。大阪国際大学人間科学部心理コミュニケーション学科准教授。社会学。主な専門は沖縄の若者の就労問題。共著に『地元を生きる』『社会再構築の挑戦』『ふれる社会学』『いろいろあるコミュニケーションの社会学Ver.2.0』『持続と変容の沖縄社会』など。 上間 陽子 (ウエマ ヨウコ) (解説) 上間 陽子(うえま・ようこ):1972年生まれ。琉球大学教育学研究科教授。2017年、打越正行との共同調査をまとめた『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』を刊行。著作に『海をあげる』、共著に『地元を生きる』など。 岸 政彦 (キシ マサヒコ) (解説) 岸 政彦(きし・まさひこ):1967年生まれ。社会学者。京都大学大学院文学研究科教授。研究テーマは沖縄、生活史、社会調査方法論。著作に『同化と他者化』『街の人生』『断片的なものの社会学』『ビニール傘』『マンゴーと手榴弾』『図書室』『リリアン』、共著に『地元を生きる』『生活史論集』、編著に『東京の生活史』『沖縄の生活史』『大阪の生活史』『調査する人生』など多数。
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オルタナティブ民俗学 | 島村恭則, 畑中章宏
¥1,980
SOLD OUT
誠光社 2025年 ソフトカバー 四六判 - 内容紹介 - 民俗学がオルタナティブ 民俗学のオルタナティブ 在野のネットワークを重視し、新たな記述法を模索、アカデミアが重視しない周縁や身の回りにこそ目を向けた、「未来の学問」を語り尽くす! 農政官僚であった柳田國男が志した、地方学であり、民間学でもあった民俗学とはどのような学問か。民俗学にとって東北や沖縄は辺境か中心か。民俗学と民藝運動はどのように接近し、どのように袂を分かったのか。民俗学に女性たちはどのように参加し、民俗学は女性たちとどのように関わったのか。そしてこれからの世界的学問である民俗学の行方は。 在野に位置する編集者であり、民俗学者畑中章宏と、21世紀の日本民俗学をリードする島村恭則が、膨大な人名書名を連ねながら語り尽くす民俗学のオルタナティブ性。2024年、誠光社にて開催された前六回の連続対談レクチャーに加筆修正を施し書籍化。ブックデザインは『アウト・オブ・民藝』と同じく、軸原ヨウスケ・中野香によるもの。帯を広げると柳田國男を中心とした民俗学相関図を掲載。 大学に在籍せずとも、年齢性別を問わず身近な関心から始まる学問を知り、学びを再び身近なものに。 (版元紹介文より)
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置き配的 | 福尾 匠
¥2,310
講談社 2025年 ソフトカバー 240ページ 四六判 - 内容紹介 - コロナ禍以降、社会は置き配的なものとなった―― 「紀伊國屋じんぶん大賞2025 読者と選ぶ人文書ベスト30」の1位に輝いた気鋭の批評家が放つ最初にして最高の2020年代社会批評! 群像連載の「言葉と物」を単行本化。酷薄な現代を生き抜くための必読書! 「外出を自粛し、Zoomで会議をし、外ではマスクを着け、ドアの前に荷物が置かれるのに気づくより早く、スマホで通知を受け取る。個々人の環境や選択とはべつに、そのような生活がある種の典型となった社会のなかで、何が抑圧され、何が新たな希望として開かれているのか。そうした観点から、人々のありうべきコミュニケーションのかたちを問うこと、それがこの本のテーマです。(中略) つまり、狭義の置き配が「届ける」ということの意味を変えたのだとすれば、置き配的なコミュニケーションにおいては「伝える」ということの意味が変わってしまったのだと言えます。そして現在、もっとも置き配的なコミュニケーションが幅を利かせている場所はSNS、とりわけツイッター(現X)でしょう。保守とリベラル、男性と女性、老人と若者、なんでもいいですが、読者のみなさんもいちどは、彼らの論争は本当に何かを論じ合っているのかと疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。 (中略)置き配的な社会を問うことは、書くことの意味を立ち上げなおすことにも直結するはずです。」(本文より) - 目次 - 序文 第1回 郵便的、置き配的 第2回 出来事からの隔離生活、あるいは戦争の二重否定 第3回 「たんなるパフォーマンス」とは何か 第4回 ネットワークはなぜそう呼ばれるか 第5回 フーコーとドゥルーズの「言葉と物」/青森で石を砂にした話 第6回 いま、書くことについて 第7回 置き配写真論、あるいは「コンテンツ」時代の芸術作品 第8回 ポジションとアテンション 第9回 サイボーグじゃない、君は犬だ、と私は言う 第10回 私でなくもない者たちの親密圏 第11回 暴力的な平等性と創造的な非対称性 あとがき - -著者プロフィール 福尾 匠 (フクオ タクミ) (著) 一九九二年生まれ。哲学者、批評家。博士(学術)。『非美学――ジル・ドゥルーズの言葉と物』で紀伊國屋じんぶん大賞2025受賞。その他の著書に『ひとごと――クリティカル・エッセイズ』、『眼がスクリーンになるとき――ゼロから読むドゥルーズ『シネマ』』、共訳書にアンヌ・ソヴァニャルグ『ドゥルーズと芸術』がある。
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MOMENT issue 5 島をきく、森をよむ、街にさわる
¥2,420
リ・パブリック 2025年 ソフトカバー 166ページ B6変型判 縦190mm 横130mm 厚さ12mm - 内容紹介 - MOMENTは、あらゆる地域や分野を横断しながら、 新しい都市のあり方を探索する人たちのためのトランスローカルマガジンです。 ポルトガル、淡路島、千葉をめぐった5号の特集は「島をきく、森をよむ、街にさわる」。 表紙は、20世紀ポルトガルの教育者パウロ・デ・カントスのタイポグラフィ。ポルトガル・リスボンでは、カントスの仕事を追いかけるデザインスタジオBarbara says...を訪ねます。『デザインにできないこと』著者シルビオ・ロルッソへのロングインタビューや、小さな住宅のリノベーションから独自の建築言語を生み出す建築設計アトリエfalaへの訪問も。 淡路島ではOlfactive Studio Ne の案内で、ホーリーバジルの畑から精油の蒸留所まで、香りにまつわる場所を訪ねます。 千葉では、350年続く酒蔵・寺田本家とともに、サンブスギの森へ。 香り、味わい、響き……世界のざらつきを感じながら、画面の向こうに手を伸ばす一冊。 - 目次 - ポルトガル Lisbon, Porto and elsewhere [写真=小野奈那子] デザインへの幻滅とその向こう―シルビオ・ロルッソとの対話 Barbara says...と覗く、 パウロ・デ・カントスの宇宙 パウロ・デ・カントス、3つの顔 群島のあいだを縫うように―fala のつくる空間 [インタビュー・文=白井暸 翻訳=白井暸、田北雛子] 淡路島 香りはどこから来るの? Olfactive Studio Neと過ごす、淡路島の三日間 和泉侃 |生嶋史朗 |ゴウダツバサ |宮本佳明|緒方華倫|田原奈央子 |置田陽介 |薫寿堂 [文=板坂留五、白井暸 写真=飯田将平] 千葉 絵本 森のおらい (神崎町・山武市) [絵=三橋広大 構成=イド 文=金田ゆりあ、片岡裕美子] 解題 森のおらい―寺田本家とスギの木のはなし Not New News Fixmas / Geoid height on 3D globe 連載 磯野真穂の相互人生相談 わからない身体の私(たち) ④〈ゲスト=泥ノ田犬彦〉 将来の集落 [文=香山哲] コラム ブルターニュでタコを食べる日 [文=中山 慶] 音の風景を聴く ブリュッセル音日記 [文・音楽=田中堅大] BOOKS FOR TRANS-LOCAL 偶然を呼び込む準備 またはすこし早めの編集後記
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オノマトペの現象学 新版 「ぐずぐず」の理由 | 鷲田 清一
¥1,386
KADOKAWA 2025年 角川ソフィア文庫 ソフトカバー 304ページ 文庫判 右開き - 内容紹介 - その強度に言葉が追いつかないときに、ひとは音に音を重ねるのだろうか。それとも、言葉が足りないときにそれをぴたり言い当てようとして、ひとはこのように音感でいっきに意味を凝集させようとするのだろうか。あるいは、どこか逸脱しているところがあるという、そんな違和感をさりげなく表明しておこうとして、ひとはこのように特徴ある音を反復するのだろうか。「へとへと」「よれよれ」「だらだら」「ぞくぞく」「ぎすぎす」……けっして鳴っていないはずの音を言い表す言葉たちが、わたしたちの様子を表現して、読めばすとんと腑に落ちる。そんな不思議な「オノマトペ」を、現象学の視点から解きほぐす鷲田哲学の傑作エッセイ。「文庫版のための、やや長いあとがき」を増補した決定版。 - 目次 - 言葉の感触 序にかえて 第一部 声のふるまい オノマトペのさまざまな顔 ぎりぎり/ぐずぐず/ちぐはぐ/ゆらゆら/ふわふわ/ほっこり/ぼろぼろ/なよなよ/にやにや/ねちゃねちゃ 第二部 音の絵 オノマトペの構造 1 音の絵 2 言葉の内臓感覚 3 律動と情調 4 感覚の越境 5 意味の内と外 6 魂の言葉 結びにかえて あとがき 文庫版のための、やや長めのあとがき - 著者プロフィール - 鷲田 清一 (ワシダ キヨカズ) (著) 1949年、京都生まれ。哲学者。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得。大阪大学総長、京都市立芸術大学理事長・学長を歴任。大阪大学、京都市立芸術大学名誉教授。専門は臨床哲学・倫理学。著書に『モードの迷宮』(サントリー学芸賞)、『「聴く」ことの力』(桑原武夫学芸賞)、『「ぐずぐず」の理由』(読売文学賞)、『死なないでいる理由』『〈ひと〉の現象学』『所有論』など多数。
