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【サイン本】ここで唐揚げ弁当を食べないでください | 小原 晩
¥1,760
SOLD OUT
実業之日本社 2024年 ソフトカバー 176ページ 四六判 縦188mm 横130mm 厚さ12mm - 内容紹介 - 1万部を突破した伝説的ヒットの自費出版エッセイ集、 新たに17篇を加え、待望の商業出版! 一生懸命生きれば生きるほど空回りするすべての人へ捧げます。 ◎又吉直樹さん・蓮見 翔さん・松本壮史さん 大推薦◎ 笑いも、恥も、傷も、忘れ去った記憶さえも尊いものだと気づかせてくれた。 感情が論理を超え、愚かさに光が宿る。そんな本当の瞬間が綴られた作品を、心から祝福したい。 (又吉直樹さん) 何にもいいことないなって思ってる人は読んでみてください。あ、これ確かにいいことだわって気づけるものがたくさん詰まってます。僕はこの本を読んでから、外を歩く時に楽しいと思える瞬間がちょっとだけ増えました。 (蓮見 翔さん/ダウ90000) ぼんやり不安を抱えながら、のんきな文体で東京の街を軽快に彷徨う。 磯丸水産で、バルト9の帰り道で、荻窪のスーパー銭湯で。すごく個人的なことばかり書かれているのに、たまに記憶の奥底とシンクロしてはちきれそうになった。 みっともないことばかりだけど、よく見たら日々はそれなりに光ってるのだと教えてくれる。 (松本壮史さん/映像ディレクター) 23区に上京したある女の子の東京での生活を中心としたエッセイ集。 せわしない日々からこぼれていく感情や体験をユーモアたっぷりに掬いあげる文章に心がほぐれる全40篇。 ※挿絵・装画:佐治みづき - 著者プロフィール - 小原 晩 (オバラバン) (著/文) 1996 年、東京生まれ。 2022年、自費出版(私家版)にて『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』を刊行。 2023年に『これが生活なのかしらん』(大和書房)を刊行。 ごあいさつの代わりに、好きなものを並べます。 風、湯船、散歩、ひらけた景色、お笑い、太陽の塔、食べたり飲んだり。
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【サイン本】すべての月、すべての年 ――ルシア・ベルリン作品集 | ルシア・ベルリン, 岸本 佐知子(翻訳)
¥1,100
講談社 2024年 講談社文庫 ソフトカバー 448ページ 文庫判 ※翻訳者 岸本佐知子さんのサイン入り - 内容紹介 - NYタイムズ紙が選ぶ「21世紀の100冊」 作品集累計15万部突破! 一篇読むたびに本を置いて小さくうなり、深呼吸せずにいられない。 このように書く作家はほかにはいないと、何度でも思う。 ――訳者あとがきより ********************************************** この人の短編は時間を切り取るのではなく出現させる。だからその都度新鮮な生命力を持つ。 ――江國香織 「毎日新聞」より 最初のときほどびっくりしないだろうという気持ちもあった。だが、やはりびっくりしたのである。そして、ルシア・ベルリンを読む喜びは、一作読むたびに驚かされることだったと思い出した。 ――中島京子 「日本経済新聞」(2022年5月28日)より こんなに渇いても、人は愛せるし、こんなに汚くても、人は気高いし、こんなに希望がなくとも、人は生きられる。その事実を天気のように受け入れるほかないのだと、隣で微笑(ほほえ)まれているような読書だった。 ――金原ひとみ 「朝日新聞」(2022年06月11日)より ルシア・ベルリンの作品は、深い海にダイブする前と後にも似ている。海を前にする時、あの暗い青の中に何が渦巻いているのかわからない。いざ飛び込んでみると世界は一変する。鮮やかな魚や珊瑚(さんご)に出会って感嘆し、時にはごつごつした岩で体を切り、血が滲(にじ)む。塩っ辛く、息も苦しいけれど、振り仰いで見える海面は、この世で一番美しい光の網目をきらめかせている。海から上がれば、もう元には戻れない。暗い青の中には素晴らしくて残酷な、温かくて冷たい世界が広がっていると知ってしまった。 ――深緑野分 「深緑野分のにちにち読書」(「Web東京創元社マガジン」連載)より ルシア・ベルリンの小説の良さは、何にも代えがたい、キラーフレーズの鮮やかさだと思う。 選ぶ言葉のセンスの良さが、小説を読むときのたのしさを思い出させてくれる。ああ、こういう言葉たちに触れたくて自分は小説を読んでいるのだと、分からせてくれるのだ。 ――三宅香帆 「365bookdays」より ********************************************** 中学でスペイン語を教える新米女性教師が、 聡明な不良少年のティムにとことん振り回される(「エル・ティム」)。 夫を失った傷を癒やすために訪れたメキシコの小さな漁村で、 女がダイビングを通じて新たな自分と出会う(「すべての月、すべての年」)。 世界中で驚きと喜びをもって迎えられた、至高の短篇集。 - 著者プロフィール - ルシア・ベルリン (ルシア ベルリン) (著/文) 1936年アラスカ生まれ。鉱山技師だった父の仕事の関係で幼少期より北米の鉱山町を転々とし、成長期の大半をチリで過ごす。3回の結婚と離婚を経て4人の息子をシングルマザーとして育てながら、学校教師、掃除婦、電話交換手、看護助手などをして働く。いっぽうでアルコール依存症に苦しむ。20代から自身の体験に根ざした小説を書きはじめ、77年に最初の作品集が発表されると、その斬新な「声」により、多くの同時代人作家に衝撃を与える。90年代に入ってサンフランシスコ郡刑務所などで創作を教えるようになり、のちにコロラド大学准教授になる。2004年逝去。レイモンド・カーヴァー、リディア・デイヴィスをはじめ多くの作家に影響を与えながらも、生前は一部にその名を知られるのみであったが、2015年、本書の底本となるA Manual for Cleaning Womenが出版されると同書はたちまちベストセラーとなり、多くの読者に驚きとともに「再発見」された。 岸本 佐知子 (キシモト サチコ) (翻訳) 翻訳家。訳書にリディア・デイヴィス『話の終わり』『ほとんど記憶のない女』、ミランダ・ジュライ『最初の悪い男』、スティーブン・ミルハウザー『エドウィン・マルハウス』、ジャネット・ウィンターソン『灯台守の話』、ジョージ・ソーンダーズ『短くて恐ろしいフィルの時代』など多数。編訳書に『変愛小説集』『楽しい夜』『居心地の悪い部屋』ほか、著書に『わからない』ほか。2007年、『ねにもつタイプ』で講談社エッセイ賞を受賞。
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【サイン本】夏葉社日記 | 秋 峰善
¥1,650
秋月圓 2024年 ハードカバー 200ページ 文庫判 - 内容紹介 - 出版社2社から「戦力外通告」を受けたぼくには行き場がなかった。藁にもすがる思いで、夏葉社に電話をかけ、手紙を書いた。 幸運なことに、憧れのひとり出版社・夏葉社で約1年間、代表の島田潤一郎さんと働くことになる。そんな宝物の日々をここに綴る。 第2の青春、再生の物語。
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【サイン本】空き地の勝手|ウチダゴウ
¥1,650
してきなしごと 2020年 ソフトカバー 52ページ 210mm x 135mm - 内容紹介 - 2012年にしてきなしごとから発行されたリトルプレス第1弾の詩集で、詩人・ウチダゴウの代表作。寓意性が高く、スリリングなユーモアで溢れた、独創的なショートストーリーのような詩16編を綴じた本作は、次第に好評を博し、ついに完売・絶版となった。長い沈黙ののち、続編となる詩集『原野の返事』の出版と同時に、再版を望む声に応え、用紙や印刷手法の変更や細かなデザイン改変を加えて、2020年、『空き地の勝手』第2版を発行する。 Message: 「再版は、ありません」ずっとずっと、そう言い続けてきた、詩集『空き地の勝手』。それでも途絶えることのない再版の要望や、ふたたび、そして改めてあの詩集を読みたいような時代の転換期の訪れを、続編『原野の返事』の出版にあたって、再考し、細かなデザインを修正・加工した上で、第2版として出版することにいたしました。夜な夜なラジオに悩みを投稿する鳩。別れを告げるヒーローたちの後ろ姿。今も夜空に瞬いているだろう星たち。あなたの街のどこかで、変わらずに、窓を拭くヨーホー。もう一度、彼らに、会うことができます。続編『原野の返事』には、この『空き地の勝手』収録詩の続編となる詩も多数あるので、合わせてお読みいただけたら、よりお楽しみいただけると思います。 Poems: 神様の旅 / 登山家と炭坑夫 / 窓ふきの海 / 痴呆老人の幸い / ウェイターの仕事 / うそ / 期待の新星 / スキーヤーはくだる / 空き地の総理 / 真魚板の上の鯉 / 孤独の一生 / 多様な鳩 / 気分屋 / ミスター・サカモト / さよならヒーロー / だれか(全16編) (版元紹介文より)
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【サイン本】原野の返事|ウチダゴウ
¥2,200
してきなしごと 2020年 ソフトカバー 72ページ 210mm x 135mm - 内容紹介 - 詩集『空き地の勝手』から、8年。その続編として出版される本作は、前作の高い寓意性とスリリングな笑いをベースに、さらに批判精神に富み、まるでファンタジー映画のような予測不能なストーリーが次から次へと登場する。8年の間、諷刺的な詩の創作から距離を置き、アーティストや異業種とのコラボレーションや、野外フェスでの朗読、雑誌「nice things.」の連載など、より読者に寄り添う姿勢で、日常や自然、人々のあえかな感情を題材に作品を書き続けてきた筆者が、ふたたびブラックユーモアと手をとり、「正しさ」に身を預けるのではなく「ありのままであること」から逃げない姿勢で、社会に、読者に、言葉に挑んだ詩集。 Poems: 雪男 / 知識の歴史 / 鷲と熊と獅子と / AIの出番 / 神様と少年〜神様の旅Ⅱ〜/ 野球場のグース / あの日の本棚 / 悔いのない人生 / 可能性の分配 / 悪酔いする言葉 / 病みがちなウイルス / 邪なカラス / 曲がり角の遺失係 / 拝啓アームストロング / 鬼は逃げる / 岸辺の死神 / 今日の手記 / 総理はそれから〜空き地の総理Ⅱ〜(全18編) Message: 2006年頃から、ずっと準備を進めてきた、『空き地の勝手』続編となる詩集『原野の返事』が、ついに、ついに、出版されます。「あのキャラクターたちは、今、どこで、どうしているだろう。」続編の執筆へ、その重い腰を持ち上げさせてくれたのは、そんな思いでした。詩集の冒頭を飾った「神様の旅」の主人公、神様。国会を抜け出し、数々の憶測が飛び交うなか、行方不明となった、総理大臣。彼らは、今、どこでどうしているのでしょう。当時、街では気分屋が気分を売りさばいていたけれど、いまは新たな商売が跋扈しているのでしょうか。街の空を舞う、あの鳥の影は。部屋の片隅で、遥か遠くの宇宙で、この世の裏側で、裏町の酒場で、どんな人々が、今、その命の火を燃やしているのでしょう。渾身の一作を、ぜひ受け取ってください。 1冊の売上から100円を、10代の子どもたちに寄付します。 一見裕福に思える日本にも、災害や貧困、過疎、家庭環境など、様々な要因によって、自らを開花させる機会さえ得られない子どもたちが多くいます。自分の可能性を自ら虐げ、投げやりな日々を過ごす、彼らの瞳や声や姿を、時代の端々に感じるとき、ぼくは、とても歯痒かった。なぜなら、ほんの少し踏み出しただけで、彼らの可能性は無限に広がることを、ぼく自身が、自分の人生で、感じてきたから。でも、いっぽうで、それは、ぼくに、踏み出す機会があったから、出会ってきた大人たちや育った環境が、ぼくの一歩を阻まなかった、だからできたのだとも言えます。 偶然にも遭遇した環境によって、その機会すら摘まれてしまうこと、そして、自ら諦めてしまうことは、彼らの人生にとっても、世界の未来にとっても、あまりに惜しい。してきなしごとの開業以来、詩を通じて、しかし、ただの表面的なエールではない、実効的な方法で、さらに、ぼく自身だけでなく、ぼくの詩を好いてくれる皆さんも巻き込んで、こうした子どもたちに寄与することはできないか、ずっと探していました。 2020年4月、してきなしごとは、開業10周年を迎えました。その記念すべき年に、詩集『原野の返事』の出版、また詩集『空き地の勝手』の再版を計画したとき、このチャンスを逃すまいと、ぼくは思ったのです。 詩集『原野の返事』、詩集『空き地の勝手』の売上から、1部につき100円を、“どんな環境に生まれ育った10代も、未来をつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指す” 認定NPO法人カタリバ に寄付します。活動内容は多岐に渡るので、ぜひウェブサイトをご覧ください。 この二つの詩集は、ぼくが書籍化した本のなかで、社会に対するメッセージがとても強く表現された詩集です。ここ数年のぼくの作品だけを知る人は、驚くかもしれません。執筆したそれぞれの時代の下で、世の中に対し、ぼくが感じた違和感や問題意識、憤りや悲しみを、それでも愛することはできないかと、ブラックユーモアの手法で何とか表現しようと試みた詩が、綴じられています。 その営みは、まさに、それでも未来を愛そうとする「意欲」と、そのために今を生きよう、目の前の難局を打破しようとする「創造性」によるものです。支援に繋げる書籍として、相応しい2冊だと感じ、この詩集の出版を通じた寄付に思い至りました。 個人規模で活動するしてきなしごとにとって、毎月売上数を計算し寄付するのは事務作業が煩雑で困難なため、合計発行部数1000部×100円=10万円を、一括して、ぼくが、すでにあらかじめ寄付いたしました。今後、もし皆さんが、この2冊の詩集を購入してくださったなら、その代金のうち、100円が、今この国のどこかで暮らしている、可能性に満ちた10代の子どもたちの支援に繋がっていると、感じていただけると嬉しいです。 皆さんが詩を楽しむことで、子どもたちの可能性を守り、切り開くことができる。今回の2作品に限らず、この循環を、してきなしごとの作品を通じて、これからも創ってゆけたらと考えています。(2020年6月 ウチダゴウ) (版元紹介文より)