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寂しさへの処方箋 芸術は社会的孤立を救うか | 平田 オリザ
¥1,056
集英社 2026年 集英社新書 ソフトカバー 256ページ 新書判 - 内容紹介 - 今、日本は他国とは違う独特の「寂しさ」「いらつき」「不安」に覆われている。終わりの見えない不況、アジア唯一の先進国からの転落と国力の衰退、そして戦前と同じく、産業構造の変革にともなう「精神(マインド)の構造改革」に再び失敗していること…などがその背景にある。 著者は2001年刊行の『芸術立国論』で「日本再生のカギは芸術文化立国をめざすところにある!」と提案した。 本書はその試みを現代に合わせてさらに進化させ、モノが飽和しコトの消費が求められる時代に芸術と観光が果たせる役割、社会的孤立を救うための文化による社会包摂の動き、教育や地方が実現可能な少子化対策など、日本の衰退をくい止める新しい処方箋を再提案する。 平田 オリザ (ひらた おりざ) 1962年、東京都生まれ。劇作家・演出家。芸術文化観光専門職大学学長、青森県立美術館館長。 1995年『東京ノート』で第39回岸田國士戯曲賞受賞。著書に『名著入門 日本近代文学50選』『22世紀を見る君たちへ これからを生きるための「練習問題」』『但馬日記 演劇は町を変えたか』『下り坂をそろそろと下る』『対話のレッスン 日本人のためのコミュニケーション術』『新しい広場をつくる 市民芸術概論綱要』など多数。
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移民・難民・アート 越境する想像力 | 川上 幸之助(編著) , 髙谷 幸(編著)
¥3,520
ヘウレーカ 2026年 ソフトカバー 372ページ 四六判 縦188mm 横128mm 厚さ25mm - 内容紹介 - 移民・難民をめぐる問題を、社会のあり方を問う根源的な問いと捉え、アートがそれにどう応答しうるかを多角的に探る論集。 第Ⅰ部「アートの実践と倫理」では、アートが世界に介入することの意味を問い、表現と倫理、実践と責任はいかに交差するのかを検討する。当事者との協働を通じて制度の外部に連帯を築き、不可視化された声を可視化してきた各地のコレクティブやプロジェクトの紹介、美術館という制度の暴力性への批判、移民に依存する社会構造の検証、政治的実践としての表現などの論考を通じ、アートは単なる鑑賞対象を超え、生や倫理に触れる営みとなることが明らかにされる。 第Ⅱ部「周縁からの美術史」は、移民や難民がいかに表象され、あるいは不可視化されてきたのかを、美術史の視点から問い直す。近年のトランスナショナルな視座やディアスポラ研究の潮流を踏まえつつ、19世紀フランスから現代日本までを射程に、帝国主義、亡命、周縁的実践などを扱う諸論考が、美術史の枠組みそのものの再検討を試みる。そこでは、「異質」が芸術実践にもたらす緊張と創造性、そして歴史から消去されてきた表象の力が再発見されていく。 第Ⅲ部「移民・難民をめぐる感性の政治」では、制度的なカテゴリーの手前、あるいはそこからこぼれ落ちる身体の記憶や感情、経験に焦点を当てる。映像や語り、哲学的思考、制度批判的美学、さらにはAIをめぐる実践までを視野に入れながら、移動の時代において、移民・難民の声なき声がいかに芸術を通じて立ち上がるのかを探究する。 - 目次 - なぜ移民・難民とアートなのか(川上幸之介) 移動する人々はいかに「国民」と区別され、制限を受けてきたか(髙谷 幸) 第Ⅰ部 アートの実践と倫理 01 文化を接木する――越境する個人とオルタナティブ・スペース(江上賢一郎) ▼インタビュー 印刻部 ▼インタビュー わくせいプロジェクト(阿部航太/児玉美香) ▼コラム 高齢化する移民女性の実践――カサカランの取り組みから(髙谷 幸/レニー・トレンティーノ) 02 移民・難民とミュージアム(小森真樹) ▼コラム 不可視の支柱――移民が築くマジョリティ社会の足元(川上幸之介) 03 いかにしてアートでものごとを行うか――タニア・ブルゲラによる移民・難民関連プロジェクト(菅原伸也) ▼インタビュー アルフレッド・ジャー 04 テレサ・マルゴレスと「カーラ」の生と死(藤本流位) ▼インタビュー 崔敬華 第II部 周縁からの美術史 05 あなたのマイノリティとしての経験――記録されなかった、ある在日朝鮮人美術家の話 (金 智英) ▼コラム 近代日本に芸術移民した朝鮮人・台湾人の芸術家たちのこと(足立 元) 06 「異国」の人々へのまなざしとその表象をめぐって(請田義人) ▼ コラム 沈黙を編むこと――移民・難民とアートの交差点 07 時代からの逃走――第一次世界大戦下の移民たちによるダダの思想とアナーキー(森 元斎) 08 トランスナショナル・アート・ヒストリー ―― 他なる語りのために(山本浩貴) ▼コラム 引かれる線に無関係であること――重村三雄の調査報告(長谷川 新) 第Ⅲ部 移民・難民をめぐる感性の政治 09 クィアな日系アメリカ人の歴史を書く――TTタケモトの実験映画(菅野優香) ▼インタビュー ミミ・チ・グエン 10 ジャック・ランシエールにおける移民の(脱)規定(鈴木 亘) 11 移民をめぐる「美学/政治」とアート(石田圭子) ▼コラム 語られざる記憶を紡ぐ――移民・難民にとってのアート(川上幸之介) 12 二一世紀のメカニカルタークとその彼方へ――アルゴリズム・移民・ケアをめぐる芸術の政治学(清水知子) おわりに - 著者プロフィール - 川上 幸之介 (カワカミ コウノスケ) (編著) 倉敷芸術科学大学准教授。KAG アートディレクター(gallerykag.jp)。ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズMAファインアート科卒。東京藝術大学国際芸術創造研究科博士課程修了。博士(学術)。専門は現代アート、ポピュラー音楽、キュレーション。著書に『パンクの系譜学』(書肆侃侃房、2024)、共著に『思想としてのアナキズム』(以文社、2024)『表現文化論講義』(ナカニシヤ出版、2025)。キュレーションにPunk! The Revolution of Everyday Life 展、Bedtime for Democracy 展など。 髙谷 幸 (タカヤ サチ) (編著) 東京大学大学院人文社会系研究科准教授。専攻は社会学、移民研究。著書に『追放と抵抗のポリティクス』(ナカニシヤ出版、2017年)、編著書に『移民政策とは何か』(人文書院、2019年)、編著に『多文化共生の実験室 大阪から考える』(青弓社、2022年)、論文に「現代日本における移住女性の配置の変容と社会的再生産の困難」(「思想」2020年4月号)など。
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ユリイカ2026年1月号 特集=アリ・アスター -『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』『ボーはおそれている』、そして『エディントンへようこそ』へ-
¥1,980
青土社 2025年 ソフトカバー 254ページ - 内容紹介 - 『エディントンへようこそ』公開記念! 『ヘレディタリー/継承』(2018)、そして『ミッドサマー』(2019)によって世界中の注目を集めたアリ・アスターは、不安定な精神、居心地の悪さの極致としての恐怖や不条理なユーモア、悪夢のような映像によって個人的な物語を紡ぎ続けている。母親の埋葬に向かう旅路を描いた『ボーはおそれている』(2023)から2年、来たる12月12日にはコロナ禍のアメリカを舞台とした『エディントンへようこそ』が公開される。社会の分断を主題とした本作は、その営為においていかに位置づけられるのか。変化する「不安症」を見据える特集号。 line2.gif 特集*アリ・アスター――『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』『ボーはおそれている』、そして『エディントンへようこそ』へ ❖インタビュー 映画をつくり、世界を構築する / アリ・アスター 聞き手=編集部 ❖閉ざされた街へようこそ 流し流される日常――政治的ホラーコメディのいま / 新田啓子 エディントンとウェスタン――アリ・アスターは西部劇の星空の下で何を描いたか / 川本徹 針に光があたるまで――アリ・アスターのフィルモグラフィーにおける手芸表象の移り変わり / 石田由希 ❖おぞましさの構造 アリ・アスターの「抜き感」について / 斜線堂有紀 アリ・アスターとの時間 / 大森時生 ❖イラスト① 『ヘレディタリー/継承』 / ヒグチユウコ ❖ 奇妙で不気味な(悲)喜劇 「不気味なもの」の彼岸――アリ・アスターと「思考なき無意識」 / 冨塚亮平 アリ・アスターはおそれている――作家の完璧さと制作の行方 / 堅田諒 アリ・アスター作品における優越の笑い / 藤原萌 憑依と所有――アリ・アスターとJホラーの距離 / 宮本法明 ❖対談 箱庭との距離を測る / 山中瑶子×大島依提亜 ❖箱庭の外へ 「エレベイテッド・ホラー」を(遠く)離れて / 風間賢二 アリ・アスターとA24 / 上條葉月 ❖イラスト② It’s him / 冬虫カイコ ❖夏至祭は暴かれる カタルシスの生け贄――『ミッドサマー』における解放される女と焼かれる女 / 鷲谷花 恋人/家族『ミッドサマー』――囚われの楽園で生きることへの願望 / 小西真理子 残酷な女神が支配する / 河西瑛里子 不安と恐怖の先に――ボビー・クーリックの音楽と審美的感覚 / 對馬拓 ❖おそろしく、魅力的な 夕闇の子どもたち / 岸裕真 恐怖を隠すならホラー映画の中 / 灰谷魚 切り取られた顔――アリ・アスター初期二作が訴える解放のヴィジョン / セメントTHING ❖みんなを不安にさせるもの それははじめからあなたの知っているそれではない――アリ・アスター短篇作品の奇妙な出来事 / 新城大地 否定的内在――『ヘレディタリー/継承』における情動と水平 / 長尾優希 「ヘッド・トラウマ」経験としての映画『ヘレディタリー/継承』 / 西川秀伸 受難と支配の臨界を撮る――新世代のユダヤ系作家アリ・アスターが示すユダヤ性の反転について / 矢倉喬士 ❖資料 アリ・アスター主要作品解題 / 伊藤弘了・桑原真子 ❖忘れられぬ人々*51 故旧哀傷・大宮北小の同級生たち / 中村稔 ❖物語を食べる*43 だから荒野へ、亡命せよ / 赤坂憲雄 ❖詩 花の名残 他二篇 / 中村稔 ❖ユリイカの新人 乳白色の夜は無花果の香り / ながさきふみ ❖われ発見せり 「当事者研究って大変ですね」 / 小田視希
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戦争の美術史 | 宮下 規久朗(著)
¥1,496
岩波書店 2025年 岩波新書 ソフトカバー 286ページ 新書判 縦173mm 横107mm 厚さ12mm - 内容紹介 - 戦場という、神なき終末世界を作ったのは人間に他ならない。画家の眼は戦争の真実をどのように捉えて表現に結びつけたのか。そしてそれらはなぜ私たちの心を打つのか。絵画、写真、彫刻、慰霊碑など200点超の戦争美術をカラー図版で紹介し、ゴヤやピカソ、フジタらによる名品の意味に迫る。戦争と美術の歴史を一望する。 - 目次 - はじめに 第Ⅰ章 戦争美術のはじまり――古代からルネサンスまで 第Ⅱ章 惨禍はどう描かれたか――近世の戦争 第Ⅲ章 日本の戦争美術――中世から日清・日露戦争まで 第Ⅳ章 国家は美術と手を結んだ――第一次世界大戦 第Ⅴ章 美術作品と偏見――第二次世界大戦 第Ⅵ章 「どうかよい絵を描いて下さい」――戦時中の日本 第Ⅶ章 記憶の芸術――二十世紀後半から今日まで おわりに――戦争美術とは何か あとがき 主要参考文献 - 著者プロフィール - 宮下 規久朗 (ミヤシタ キクロウ) (著) 1963年(昭和38年),名古屋市に生まれる.東京大学文学部美術史学科卒.同大学院修了.現在,神戸大学大学院人文学研究科教授. 著書 『カラヴァッジョ 聖性とヴィジョン』(名古屋大学出版会,2004年,サントリー学芸賞など受賞) 『食べる西洋美術史』(光文社新書,2007年) 『ウォーホルの芸術』(光文社新書,2010年) 『モチーフで読む美術史』(ちくま文庫,2013年) 『闇の美術史』(岩波書店,2016年) 『ヴェネツィア』(岩波新書,2016年) 『聖と俗』(岩波書店,2018年) 『聖母の美術全史』(ちくま新書,2021年) 『バロック美術』(中公新書,2023年) 『日本の裸体芸術』(ちくま学芸文庫,2024年) ほか多数
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子どもたちによろしく | 長崎 訓子
¥3,080
SOLD OUT
rn press 2025年 ハードカバー 144ページ A5横変形判 縦144mm 横196mm 厚さ101mm - 内容紹介 - 上製・箔仕様の、とっておきの1冊。 人気イラストレーター長崎訓子が23年間描き続けた子どもが登場する映画たち。 この本は、かわいい絵本ではありません。 子どもは社会を映す鏡です。時には戦争下で、時には貧困下で、歯を食いしばって親を恨み、仲間たちと悪さをする子どもたち。映画のなかの子どもたちの眼差しを、長崎訓子が鋭い視点で描いています。 収録映画 E.T./グロリア/ペーパー・ムーン/ロスト・チルドレン/お早よう/運動靴と赤い金魚/A.I./世界でいちばん不運で幸せな私/ネバーランド/エル・スール/クルックリン/アバウト・ア・ボーイ/ポビーとディンガン/飛ぶ教室/アラバマ物語/牯嶺街少年殺人事件/シャイニング/ミツバチのささやき/子供の情景/シベールの日曜日/スラムドッグ$ミリオネア/クジラの島の少女/パンズ・ラビリンス/ウィンターズ・ボーン/トリュフォーの思春期/スーパー8/ゾイのいない人生/ぼくのエリ 200歳の少女/ヒューゴの不思議な発明/ダウンタウン物語/ル・アーヴルの靴みがき/冬の小鳥/がんばれ!ベアーズ/エクスプロラーズ/リッキー/壁の中に誰かがいる/さよなら、アドルフ/ボビー・フィッシャーを探して/リトル・ミス・サンシャイン/偽りなき者/大人は判ってくれない/ムーンライズ・キングダム/裸足の季節/赤い影/ものすごくうるさくて、ありえないほど近い/冬冬の夏休み/50年後のボクたちは/シング・ストリート 未来へのうた/オクジャ/少年は残酷な弓を射る/落下の王国/さよなら子供た/キッド/はじまりへの旅/ワンダーストラック/ちいさな哲学者たち/エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ/フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法/ジョジョ・ラビット/グッバイ、サマー/ルーム/ネズの木/Us/KES/クリスチーネ・F - 目次 - 『子供たちをよろしく/Streetwise』と『子どもたちによろしく』について。そしてこの本のまえがき。 2 E.T. 12 グロリア 14 ペーパー・ムーン 16 ロスト・チルドレン 18 お早よう 20 運動靴と赤い金魚 22 A.I. 24 世界でいちばん不運で幸せな私 26 ネバーランド 28 エル・スール 30 クルックリン 32 アバウト・ア・ボーイ 34 ポビーとディンガン 36 飛ぶ教室 38 アラバマ物語 40 牯嶺街少年殺人事件 42 シャイニング 44 ミツバチのささやき 46 子供の情景 48 シベールの日曜日 50 スラムドッグ$ミリオネア 52 クジラの島の少女 54 パンズ・ラビリンス 56 ウィンターズ・ボーン 58 トリュフォーの思春期 60 スーパー8 62 ゾイのいない人生 64 ぼくのエリ 200歳の少女 66 ヒューゴの不思議な発明 68 ダウンタウン物語 70 ル・アーヴルの靴みがき 72 冬の小鳥 74 がんばれ!ベアーズ 76 エクスプロラーズ 78 リッキー 80 壁の中に誰かがいる 82 さよなら、アドルフ 84 ボビー・フィッシャーを探して 86 リトル・ミス・サンシャイン 88 偽りなき者 90 大人は判ってくれない 92 ムーンライズ・キングダム 94 裸足の季節 98 赤い影 98 ものすごくうるさくて、ありえないほど近い 100 冬冬の夏休み 102 50年後のボクたちは 104 シング・ストリート 未来へのうた 106 オクジャ 108 少年は残酷な弓を射る 110 落下の王国 112 さよなら子供たち 114 キッド 116 はじまりへの旅 118 ワンダーストラック 120 ちいさな哲学者たち 122 エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ 124 フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法 126 ジョジョ・ラビット 128 グッバイ、サマー 130 ルーム 132 ネズの木 134 Us 136 KES 138 クリスチーネ・F 140 あとがき 142 - 版元から一言 - イラストレーターの長崎訓子さんが23年間描き続けた「子ども」が登場する映画の偏愛コラムを一冊にまとめました。 長崎訓子さんが、鋭く、ときにコミカルに、愛情たっぷりにさまざまな「子ども」を取り上げています。読むと必ず映画が観たくなる、23年分の想いが詰まった一冊です。 著者プロフィール 長崎訓子 (ナガサキクニコ) (著) イラストレーター。 女子美術大学 デザイン・工芸学科ヴィジュアルデザイン専攻教授。 多摩美術大学染織デザイン科卒業。書籍の装画や挿絵、絵本、漫画、映画に関するエッセイなど多方面で活動中。主な装画の仕事として『金持ち父さん 貧乏父さん』『武士道シックスティーン』『億男』など。作品集に『長崎訓子の刺繍本』『DAYDREAM NATION』『There’s many dog shit in your house.』『COLLAGES』(ハモニカブックス)。漫画の作品集に『Ebony and Irony 短編文学漫画集』『MARBLE RAMBLE 名作文学漫画集』(第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品)(パイインターナショナル)『Catnappers 猫文学漫画集』(ナナロク社)。飛ぶ教室(光村図書)にて、現在も偏愛映画コラム『子どもたちによろしく+』を執筆中。
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ミッフィーとはじめてのアート | ディック・ブルーナ(絵)
¥1,892
河出書房新社 2025年 ハードカバー 64ページ A4変型判 縦226mm 横227mm 厚さ11mm - 内容紹介 - ミッフィーといっしょにアートを見る旅にでよう! 絵はどんなふうにみるとおもしろいのかな? フェルメール、草間彌生、モネ、ピカソなどの作品をよく見てみるといろんな発見があるよ! - 著者プロフィール - ディック・ブルーナ (ブルーナ,ディック) (絵) オランダのユトレヒト生まれ。絵本作家およびグラフィックデザイナーとして活躍。ミッフィー」シリーズなどの絵本は、世界で50言語以上に翻訳されてロングセラーとなり、世代を超えて多くの人に愛されている。
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目の見えない白鳥さんとアートを見にいく | 川内 有緒
¥2,310
集英社インターナショナル 2021年 ソフトカバー 336ページ 四六判 縦188mm 横131mm 厚さ27mm - 内容紹介 - 見えない人と見るからこそ、見えてくる! 全盲の白鳥建二さんとアート作品を鑑賞することにより、浮かびあがってくる社会や人間の真実、アートの力――。 「白鳥さんと作品を見るとほんとに楽しいよ!」 という友人マイティの一言で、「全盲の美術鑑賞者」とアートを巡るというユニークな旅が始まった。 白鳥さんや友人たちと絵画や仏像、現代美術を前に会話をしていると、新しい世界の扉がどんどん開き、それまで見えていなかったことが見えてきた。 視覚や記憶の不思議、アートの意味、生きること、障害を持つこと、一緒にいること。 そこに白鳥さんの人生、美術鑑賞をする理由などが織り込まれ、壮大で温かい人間の物語が紡がれていく。 見えない人と一緒にアートを見る旅は、私たちをどこに連れていってくれるのか。 軽やかで明るい筆致の文章で、美術館めぐりの追体験を楽しみながら、社会を考え、人間を考え、自分自身を見つめ直すことができる、まったく新しいノンフィクション! 開高健ノンフィクション賞受賞後第一作! 岸田奈美さん(作家)推薦! 誰かとわかりあえない寂しさを、 幸福な余白に変えてくれる本でした。 本書に掲載された作品: ピエール・ボナール、パブロ・ピカソ、クリスチャン・ボルタンスキー、興福寺の仏像、風間サチコの木版画、大竹伸朗の絵画、マリーナ・アブラモヴィッチの《夢の家》、Q&XL(NPO法人スィング、ヂョン・ヨンドゥのビデオ作品など。 ・カラー作品画像多数掲載! ・会話から作品を想像していただくために、本文ページでは見せていない大型作品をカバー裏面に掲載! 川内有緒(かわうちありお) ノンフィクション作家。1972年東京都生まれ。 映画監督を目指して日本大学芸術学部へ進学したものの、あっさりとその道を断念。 行き当たりばったりに渡米したあと、中南米のカルチャーに魅せられ、米国ジョージタウン大学で中南米地域研究学修士号を取得。米国企業、日本のシンクタンク、仏のユネスコ本部などに勤務し、国際協力分野で12年間働く。2010年以降は東京を拠点に評伝、旅行記、エッセイなどの執筆を行う。 『バウルを探して 地球の片隅に伝わる秘密の歌』(幻冬舎)で、新田次郎文学賞を、『空をゆく巨人』(集英社)で開高健ノンフィクション賞を受賞。 著書に『パリでメシを食う。』『パリの国連で夢を食う。』(共に幻冬舎文庫)、『晴れたら空に骨まいて』(講談社文庫)、『バウルを探して〈完全版〉』(三輪舎)など。 白鳥建二さんを追ったドキュメンタリー映画『白い鳥』の共同監督。 現在は子育てをしながら、執筆や旅を続け、小さなギャラリー「山小屋」(東京)を家族で運営する。趣味は美術鑑賞とD.I.Y。「生まれ変わったら冒険家になりたい」が口癖。
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撮られる女/撮る女 フェミニズム映画批評の可能性 | 斉藤 綾子
¥3,300
青弓社 2025年 ソフトカバー 304ページ A5判 縦210mm 横148mm 厚さ21mm - 内容紹介 - フェミニズム映画理論の視点から古今東西の映画を見渡し、男性によって撮られ/見られる存在でありながら、自らもメガホンを取った女性監督たちの挑戦的な試みの数々を紹介・批評する。現在の映画とジェンダーに通底する問題群を縦横に考察する論集。 - 目次 - まえがき 1 映画とジェンダー 『海から来た娘たち』――娘たちが語るとき、新しい黒人女性像へ もし僕の指を……――ゴダールとフェミニズム 映画とジェンダー/セクシュアリティ 足立正生の映画とフェミニズム 既成イメージを打ち破るフェミニスト・ヒロイン 可視と不可視の間に――あるささやかな考察 反復・分身・夢――ファスビンダーの『ベルリン・アレクサンダー広場』 セクシュアリティと情念――ジャック・ドゥミ映画の「母親」 映像のフェミニズムについて私が知っている二、三の事柄 2 撮られる女/撮る女 ヒッチの陰に女性あり――ハリウッド幻想を逆手にとるヒッチコックの女性たち フェミニスト映像作家・出光真子 フィルムメーカーとしてのオノ・ヨーコ ドライヤーが描くもう一つの奇跡 女が書き、女が撮るとき――田中絹代と田中澄江 無愛想な監督と無愛想な女優 映画人・左幸子――女優として、監督として アリス・ギイはなぜ映画史から忘れられたのか――『映画はアリスから始まった』 ジェンダー・トラブル・マリリン アケルマン・マジック カウンター・フェミニズムの攪乱――ウルリケ・オッティンガー ニナ・メンケス――沈黙と抵抗の間 3 スクリーンとの対話 男性・女性、オトコとオンナの間――ゴダール『男性・女性』 男性か女性か、それが問題だ――ハワード・ホークスのジェンダー力学 小川プロ神話を解体する――『Devotion 小川紳介と生きた人々』 メロドラマ的身体と欲望の法則――『乳房よ永遠なれ』『乱れる』 フェミニスト・メロドラマとしての『ピアノ・レッスン』――音楽と触覚性による映像的官能性 無条件の自発性、あるいは最高の劇的な物語――ジャック・ロジエ リヴェット効果、あるいは女性たちの連帯 初出一覧 あとがき - 版元から一言 - 映画はその黎明から、多くが男性主体のまなざしによって構築されてきた。そこでは、女性は見られ、性的に欲望される対象である。映画が産業化されるにつれ、その観客も「見る男/見られる女」の構造を規範的な思考様式・行動規範として受容していった。映画史も主として男性の視点から語られてきたが、こうした言説の背後には無意識的なジェンダー規範がはたらいている。 映画にとって、ジェンダーやセクシュアリティ、そしてエロスの問題は切っても切り離せない。フェミニズム映画理論が私たちに教えてくれた重要な発見だ。こうした問題意識に端を発して、フェミニズムやジェンダーの枠組みを用いて映画を分析し、映画史の見方に異なる視座の導入を試みるのがフェミニズム映画批評である。 本書では、フェミニズム映画理論も含めた多様な映画理論の展開を整理したうえで、「女性と映画」「性差と映画」という問題に意識的・無意識的に取り組んだ映画監督や俳優たち、そして、撮られ、見られる存在でありながら自らもメガホンを取った女性監督たちの挑戦的な試みを紹介・批評する。 フェミニズム映画理論の視点から古今東西の映画を広く展望し、現在の映画とジェンダーに通底する問題群に考えをめぐらす。フェミニズム映画研究を牽引する第一人者の待望の一冊。 - 著者プロフィール - 斉藤 綾子 (サイトウ アヤコ) (著) 1957年、東京都生まれ。明治学院大学教授。専攻は映画研究、特にジェンダー表象、フェミニズム映画理論と批評。編著に『映画と身体/性』(森話社)、共編著に『人種神話を解体する1 可視性と不可視性のはざまで』(東京大学出版会)、『男たちの絆、アジア映画――ホモソーシャルな欲望』(平凡社)、『映画女優 若尾文子』(みすず書房)、共著に『横断する映画と文学』(森話社)、『戦う女たち――日本映画の女性アクション』(作品社)、共訳書にリサ・ブルーム編『視覚文化におけるジェンダーと人種――他者の眼から問う』(彩樹社)など。
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デュシャン 運命のデザイン | 港 千尋
¥3,520
牛若丸 2025年 コデックス装 288ページ 四六変形判 縦188mm 横122mm 厚さ25mm - 内容紹介 - アートの概念を大きく広げたマルセル・デュシャン。本書は、タロットカード22 枚のシンボルにデュシャンの作品を重ね、アート以外の側面からデュシャンを紹介。アーティスト、デザイナー、チェスプレーヤーとして活動したデュシャンの足跡を写真家、港千尋による文章と年表で解説します。著者によるタロット的解釈を試みた一冊です。造本は『ZERRO』で話題のデザイナー、松田行正が担当。 - 目次 - 001 魔術師→モンテカルロ債券 002 女教皇→ 階段を降りる裸体No.2 003 女帝→(1)落下する水、(2)照明用ガス、が与えられたとせよ 004 皇帝→瓶乾燥器 005 教皇→ローズ・セラヴィ 006 恋人→シネスケッチ 007 戦車→チョコレート摩砕器 008 正義→ローズ・セラヴィよ、なぜくしゃみをしない 009 隠者→アウアー灯 010 運命の輪→自転車の車輪 011 力→花嫁 012 吊るされた男→3つの停止原器 013 死→フレッシュ・ウイドウ 014 節制→泉 015 悪魔→ L.H.O.O.Q. 016 塔→彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも 017 星→剃髪 018 月→わが舌をわが頬のなかに 019 太陽→ロトレリーフ 020 審判→Tum’ 021 世界→パリの空気 022 愚者→カバンのなかの箱 - 著者プロフィール - 港 千尋 (ミナト チヒロ) (著) 1960 年神奈川県生まれ。写真家・美術評論家。多摩美術大学情報デザイン学科教授。世界を移動しながら創作、研究、執筆、発表を続けている。国際展のキュレーションなども手がけ、ヴェネチア・ビエンナーレ日本館コミッショナー、あいちトリエンナーレ2016 芸術監督(2016)、浪漫台3線国際芸術祭(台湾)国際キュレーター(2023)など。写真集に『瞬間の山』『文字の母たち』(いずれもインスクリプト)。『風景論』(中央公論新社、2019)、『現代色彩論講義──本当の色を求めて』(シリーズ〈感覚の道具箱〉1 MEI、2021)、『武満徹、世界の・札幌の』(シリーズ〈感覚の道具箱〉2 MEI、2022)、『ヒルマ・アフ・クリント──色彩のスピリチュアリティ』(インスクリプト、2025)他多数。
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非水のみかた | 杉浦 非水, 海野 弘(解説)
¥2,970
作品社 2025年 208ページ A5判 - 内容紹介 - 〈アール・ヌーボー〉に 魅了され、〈三越〉の デザインを手がけた 先駆者の生涯と作品 黒田清輝の薫陶を受け、日本のグラフィック・デザイン界の草分けとなった杉浦非水による自伝を初単行本化! 図版300点超収録! 附:海野弘「解説 黎明期のデザイナー 杉浦非水」 一九〇〇年の巴里博覧会は今さら私が喋々(ちょうちょう)するまでもない、装飾美術において「アール・ヌーボー式」図案による黄金時代であったのである。博覧会の建築からその装飾、家具、装身具、印刷図案に到るまでことごとく「アール・ヌーボー式」にあらざるはなしであった。 私が日本画科を出て、先生から洋画に対する多くの知識を与えられたのであったが、断然図案の方面に進出していこうという心の動いたのは、黒田先生のこのお土産品の到来が最大の動因であったことは事実なのである。それからは毎日のように先生の邸に遊びに行って、到来のこれらの作品を観賞したり模写させてもらったりしていた。(本書より) 【内容目次】 一 幼少時代 二 中学時代 三 東京美術学校時代(上) 四 東京美術学校時代(下) 五 黒田邸寄寓時代 六 大阪生活時代(上) 七 大阪生活時代(下) 八 中学校教員時代 九 中央新聞社時代 十 三越時代前期 十一 三越時代中期 十二 三越時代後期 十三 外遊時代(略記) 十四 七人社創立時代より現在に至る 解説 黎明期のデザイナー 杉浦非水 海野弘 - 著者プロフィール - 杉浦 非水 (スギウラ ヒスイ) (著) 1876年、愛媛県松山市生まれ。本名朝武(つとむ)。1897年に上京して川端玉章に入門し、東京美術学校日本画選科に通う。また白馬会研究所で黒田清輝と知り合い、西洋画への理解を深めた。1900 年のパリ万国博視察に際して黒田が日本に持ち帰った品々に強い影響を受け、図案家を志す。1903年、大阪の三和印刷所に図案部主任として招かれ、第五回勧業博覧会のための雑誌「三十六年」を手がける。1905年、東京中央新聞社に入社、新聞一面と附録「ホーム」の図案などを担当。1908年、三越呉服店の嘱託となり、「みつこしタイムス」「三越」の表紙などを手がける。1912年、日比谷図書館で「書籍装幀雑誌表紙図案展覧会」を開催。日本で初めての印刷図案の展覧会となった。1915年、『非水図按集 第一輯』(金尾文淵堂)刊行。以後、多くの図案集を手がける。1922年、念願のフランス行も、関東大震災の報を聞いて帰国。1924年に七人社を結成、1927年にポスター研究雑誌「アフィッシュ」を創刊。1929年、帝国美術学校工芸図案科長に就任。1935年、同校辞任。多摩帝国美術学校の創設に参加し、同校の校長兼図案科主任となる。1965年逝去。享年89。
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中央アジア映画完全ガイド ウズベキスタン・カザフスタン・キルギス共和国・タジキスタン・トルクメニスタン | 梶山 祐治
¥3,080
パブリブ 2025年 世界シネマ読本 ソフトカバー 240ページ A5判 縦210mm 横148mm 厚さ14mm - 内容紹介 - もっとも長い歴史を持つウズベキスタン 作家性のある監督が続出するカザフスタン 多様なジャンル映画が充実するキルギス共和国 ペルシャ文化を継承したが内戦で荒廃したタジキスタン かつて栄えた映画文化の復興が期待されるトルクメニスタン 代表100作のあらすじや制作背景を徹底解説 『やさしさ』タシュケントを襲った大地震直後にロケ撮影された雪解け期映画の代表作 『タンカ』中央アジア特有のコネの問題を、カラカルパク文化で彩ったスクリーンに提示 『オトラルの陥落』アレクセイ・ゲルマン製作のもとアミルクロフが描く帝国の崩壊 『小さなアコーディオン弾き』朝鮮人強制移住と日本人抑留者の歴史がつながる 『シュガ』「アンナ・カレーニナ」を下敷きに、中央アジアの都市で不倫にはまる男女 『火事』抑圧された女性の立場と男性目線の欺瞞が、ホラーの形式を借りて暴かれる 『世界の屋根』ソ連辺境の未到の地にカメラが好奇な眼差しを注ぐ 『ロスタムとソフラーブ』叙事詩『シャー・ナーメ』を原作にしたペルシャの一騎討ち 『競演』ドゥタールの名手が楽器だけを手に、捕虜となった兄を単身救出に向かう 『黄色い雄牛の夜/大地震の子供たち』大統領命令によりお蔵入りとなった幻のフィルム 「中央アジア現地の映画館を探訪する」「アフガニスタンの女性映画監督サダト」等のコラム - 目次 - 2 まえがき 6 年表 8 地図 10 中央アジア映画史への招待 20 用語解説 23 人名解説 29 第1章 ウズベキスタン 30 死のミナレット 数千人のエキストラがブハラに攻め込む、ウズベキスタン最初の長編映画 32 二人目の妻 フジュム以前の抑圧された女性性を、国外スタッフの力を集めて描く 34 聖者の娘 宗教指導者の犯罪が暴かれる、ウズベク人キャストを揃えた最初期のフィルム 36 ラマザン 権力者が断食月の戒律を利用してサボタージュを働き、善良な農民が目覚める 38 ブハラのナスレッディン オリエント世界で有名なトリックスターが、ブハラの宮廷で権力者を自在にかき回す 40 タヒルとズフラ 古来から伝わる悲恋の昔話に民衆蜂起が追加され、革命のドラマとして再生する 42 アリシェル・ナヴァーイー ティムール朝下で君主と友情を育んだ、詩人ナヴァーイーの生涯 44 きみに夢中 新作映画の撮影に集まった各地の歌い手が、国の文化を統合する 46 マハッラ中が噂していること 建設中の高層アパートに隣接するマハッラで、噂話に花を咲かせる住人たち 48 君は孤児じゃない ソ連のイデオロギーを越えて今も愛される、戦時下を描くソ連・ウズベク映画 50 やさしさ タシュケントを襲った大地震直後にロケ撮影された、雪解け期映画の代表作 52 タシュケントはパンの町 飢饉のヴォルガから、パンを求めて少年は「パンの町」タシュケントへ向かう 54 恋する者たち 否応なく訪れる出会いと別れを繰り返しながら、恋する者たちの人生は続く 56 七発目の銃弾 赤軍の帽子に忍ばせた銃弾が、憎き反革命のバスマチを追う「東部劇」 58 苦い果実 子供から大人への移行期で変化する同性と異性の友情を描く、女性監督の代表作 60 草原 レイ・ブラッドベリ原作の仮想空間で、現実が虚構に侵食されていく 62 ナズグム 中央アジアとの交差を通して映像化した、ウイグル民族の女性英雄 64 UFO少年アブドゥラジャン 宇宙人の少年がコルホーズで起こす奇跡が、スピルバーグに向けて語られる 66 演説者 ソ連政権下で異なる生き方を突然迫られる、一夫多妻制の当事者たちの運命 68 タンカ 中央アジア特有のコネの問題を、カラカルパク文化で彩ったスクリーンに提示する 70 祖国 独ソ戦に参加しアメリカに移住したウズベク人の老人が「祖国」を再訪する 72 不屈 カラカルパクスタンで死期の近い帰還兵が、人生でやり残した仕事を清算する 74 ファリダの二千の歌 秘密や謎が明らかになっていくと同時に、一夫多妻制は崩壊へ向かっていく 76 日曜日 人生の終わりが近づくにつれて、子供が自立し村に残された老夫婦が迎える関係の変化 78 コラム1 インターネット上の中央アジア映画 79 第2章 カザフスタン 80 トゥルクシブ 世界のドキュメンタリー映画史に大きな軌跡を残した、鉄道建設映画 82 アマンゲルディ モスクワからの要請により製作された、カザフスタン「初」のトーキー映画 84 ライハン 遅れてやってきた革命の効果で解放される女性と、彼女に拒まれた陰湿な男の復讐 86 ステップの娘 ステップでの強制的な結婚を免れた少女が、医師としての使命を切り拓いていく 88 僕の名前はコジャ 落ち着きのない少年が周囲の支えとともに成長していく、子供映画の代表作 90 父祖たちの大地 カザフ人とソ連人の老人が持つ祖国の概念が照合され、その一体化が図られる 92 テュベテイカをかぶった天使 保守的な価値観が内面化された、中央アジアミュージカルの代表作 94 アタマンの最後 カザフ人スパイを造型した、観客動員3000万人の同国映画史上最大のヒット作 96 灰色の狼 狼を飼い慣らそうとする少年に、厳しい自然の摂理が突きつけられる 98 マダム・ウォンの秘密 白軍将校の子孫とカザフ人船乗りが、海賊が隠した黄金を追うバディ・フィルム 100 白い鳩 「カザフニューウェイヴ」の道をつくったロシア人監督によるカザフ映画 102 僕の無事を祈ってくれ ソヴィエトの負の遺産が垣間見える、ツォイ主演の痛快なアクション映画 104 復讐 朝鮮系作家アナトリー・キムの脚本が、朝鮮を舞台に宿命に囚われる者たちを描く 106 恋する魚 黒人音楽家が多彩な音楽を呼び込み、都会で生きる者たちの孤独と交流が浮かび上がる 108 スルタン・バイバルス エジプトで君主まで上り詰めた奴隷軍人が、老年になり権力の意味を考える 110 オトラルの陥落 アレクセイ・ゲルマン製作のもとアミルクロフが描く、慢心した帝国の崩壊 112 鳩の鐘撞き 音と視覚を通じて演出される、鳩の飼育係が経験する恋愛、結婚、永遠の別れ 114 小さなアコーディオン弾き 高麗人俳優の熱演を通じて、朝鮮人強制移住と日本人抑留者の歴史がつながる 116 キラー 小市民として生きることが許されない、急激な変化を迎えた1990年代 118 レイラの祈り 核実験の事実を誰も知らず被害を受けた村で、知覚の鋭いレイラがひとり祈りを捧げる 120 ヴォーカル・パラレル 栄枯盛衰を説く異色のコンサート映画が、観客を芸術への感動へと誘う 122 ゆすり屋 独立後の混乱した社会を、拳の力だけを頼りにのし上がっていく男の半生 124 シュガ 「アンナ・カレーニナ」を下敷きに、中央アジアの都市で不倫にはまっていく男女 126 南の海からの歌 多くの民族が去来した家父長制の強い土地で、家族の概念が再検討される 128 スターリンへの贈り物 民族や宗教の違いを越えた者たちの共存を、卑劣な権力者が脅かし命まで奪う 130 約束の地 強制連行された朝鮮人ほか異民族を、カザフ人の他者を歓待する精神が救う 132 海を待ちながら 干上がったアラル海で、全てを失った船長が「海」を求め船を曳いていく 134 学生 経済成長下のアルマトゥで、恩恵に与れない学生が反復する「罪と罰」 136 胡桃の木 合意を得た誘拐婚さえ失敗しながら、それでも結ばれた夫婦の人生は続いていく 138 父への電話 周りと違うことで親にも捨てられた少年が、20年ぶりにかける父への電話 140 逃げろ 大飢饉にあえぐ村の運命を託され街へ向かう、墓掘り人の旅が始まる 142 コラム2 中央アジア現地の映画館を探訪する 143 第3章 キルギス共和国(クルグズスタン) 144 サルタナト 女性の活躍と自然の克服が二重に実現する、最初のキルギス共和国製作長編劇映画 146 炎暑 職人気質のトラクター運転手とコムソモール員の間で、極度に高まる緊張 148 白い山々 ソ連成立前に旧体制を抜け出す難しさを描く、キルギス人監督による最初の長編劇映画 150 最初の教師 社会主義の理念に燃えた教師が、山間の村で偏見と闘い教育に身を捧げる 152 我らが幼年時代の空 子供が皆街へ出てしまった遊牧民の老夫婦に、避けようがない変化の波が押し寄せる 154 ジャミリャー 作家アイトマートフの代表作が、絵画モチーフを通して鮮やかに映像化される 156 白い汽船 少年の愛への渇望と神話が一体化し、「奇跡」と呼ばれた1本 158 白い豹の一族 民族叙事詩マナスの朗誦を伴いながら語られる、白豹族の因果応報の物語 160 愛の蜃気楼 シルクロードで結ばれた中央アジアとシリアで、若き芸術家が母の幻影を追う 162 カタツムリ、お前のうちはどこ? 独立直後のキルギス共和国の混乱した社会で、寄る辺ない若者の深まる孤独 164 ブランコ 独立後のキルギス映画の存在を世界に向けてアピールした、自伝三部作の一作目 166 あの娘と自転車に乗って 出生の秘密を知った養子の少年が、近親者の死を経て大人になっていく 168 クルマンジャン・ダトカ 生誕200年を機に国家プロジェクトにより映画化された「民族の母」 170 樹の歌 天山山脈の麓を舞台に展開する、初の全編キルギス語ミュージカル 172 火事 抑圧された女性の立場と男性目線の欺瞞が、ホラーの形式を借りて暴かれる 174 コラム3 ウズベキスタン「サローム・シネマ」での映画鑑賞日記 175 第4章 タジキスタン 176 世界の屋根 民俗誌的な光景を垣間見せながら、ソ連辺境の未踏の地にカメラが好奇な眼差しを注ぐ 178 ジュリバルス パミールを舞台に撮影された、反革命分子が追われる東部劇の先駆的作品 180 僕はある女性に出会った 娘に抑圧的な父親が舞台に自分の分身を認め、考えを改めるミュージカル映画 182 詩人の運命 ペルシャ文学の父ルーダキーの生涯を、悲劇を乗り越える国民的詩人として描く 184 パミールの子供たち パミールの「最初の教師」の導きで、少年たちは自ら学び成長していく 186 車夫ハサン 自立していく恋人と対照的に、共産党員になりきれない哀れなタジク人男性 188 ロスタムとソフラーブ 叙事詩『シャー・ナーメ』を原作にした、ペルシャの英雄と息子の一騎討ち 190 先祖の秘密 革命直後のヤクーチアで、黄金に目が眩んだ人間は破滅を辿る 192 コックと歌手 ザツェーピンが作曲しプガチョワが歌う音楽が、料理とともにパミールに届けられる 194 青春の最初の朝 実在したパミール最初の女性コミュニストをモデルに、目覚めの「朝」が予感される 196 シェヘラザードのもう一夜 聞き役のカリフがいつの間にか登場人物となる、「千夜一夜物語」のその先の物語 198 ルツ 強制収容所から釈放されたフランス人ピアニストが、故郷を捨てロシアに留まる 200 黄色い草のとき 女性監督の透徹した眼差しが、身元不明の遺体が発見され狼狽する男たちを捉える 202 少年、機関車に乗る 離れて暮らす父に会うため、列車に乗る兄弟のレール・ロードムービー 204 預言者の復讐 若い考古学者の恋と共に展開する、シリアの古代遺跡をめぐる陰謀 206 コシュ・バ・コシュ:恋はロープウェイに乗って 銃撃音が響く中撮影を敢行し、内戦下で製作された唯一の長編劇映画 208 ルナ・パパ 多彩な乗り物と巨大な海が彩り、月夜に妊娠した少女が父親を探す旅に出る 210 右肩の天使 前科者の映写技師が、期せずして中央アジアと世界の広がりを示す 212 天国へ行くにはまず死すべし EDに悩む新婚の青年が、ストーカー行為を繰り返して回復の機会をうかがう 214 トゥルー・ヌーン 突然現れた国境線で親族が分断され、地雷の埋まった土地で結婚式が始まる 216 彼女 ロシアで劣悪な環境に置かれる、タジク人移民社会と女性労働者の境遇 218 コラム4 アフガニスタンの女性映画監督シャフルバヌ・サダト ─蹂躙される多様な文化と子供たち─ 219 第5章 トルクメニスタン 220 ドゥルスン 才覚ある妻が彼女の成功に嫉妬する夫を宥め、夫婦で活躍する道を見出す 222 遠い花嫁 戦後に顕彰される、ロシア人とトルクメン人のホモソーシャルな「結束」 224 競演 ドゥタールの名手が楽器だけを手に、捕虜となった兄を単身救出に向かう 226 決意の一歩 革命後の中央アジアで外国勢力も干渉するなか、青年が革命精神に目覚める 228 義理の娘 トルクメン映画の巨匠とその妻が、同国の映画史に刻んだ戦争未亡人の生き方 230 幸せに別れを告げたプラーギー 自身の幸せを捨て、国民詩人として歩み始めるマグトゥムグリ 232 マンクルト 奴隷にされた息子への母親の愛が、人間の尊厳と自由を問う 234 天使よ、ご馳走を運んできて 独ソ戦時のトルクメニスタンにおける、ドイツ人強制移住を初めて描く複言語映画 236 黄色い雄牛の夜/大地震の子供たち 大統領命令によりお蔵入りとなった、大地震に見舞われる「愛の街」の物語 238 参考文献 239 あとがき - 前書きなど - ひとりの人間が、一国の映画について語ってしまうことの危うさについてもよく指摘される中、『ウクライナ映画完全ガイド』に続いて『中央アジア映画完全ガイド』を刊行することになった。元々は中央アジア映画についての本を最初に企画していたところ、情勢を考慮して順番を入れ替えて出版することになったものなのだが、筆者自身1冊で中央アジアの映画について語り尽くせるとは考えておらず、その不完全さは強く意識している。今回は特に、時代やジャンルがなるべく均等になるように100作品に絞る過程で、あまりに多くの作品を除外せざるを得なかった。それでもこのシリーズは、ガイドブック=案内書としての役割をそれなりに果たせるものと信じている。本書が中央アジア映画の紹介が進むためにただ役立つのであれば、幸いである。 測量技術が発達していなかった時期における、古い地図を思い浮かべてみよう。正確な面積が把握されているどころか、リアルタイムなデータやユーザーによる情報も統合されたインタラクティヴな地図がありふれている現在においても、古い地図にいびつに膨らんだ図形の値打ち時代が失われてしまうわけではない。そこには、当時の人々にとっての世界の縮図が記録されているのだから。本書は、中央アジア映画についての、現時点で作成された地図だ。この地図を見た読者が、未踏の地への興奮を掻き立てられ、本書がボロボロになるまで使い古されますように。 本書では主に、狭義の中央アジアとされる、ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス共和国、タジキスタン、トルクメニスタンの中央アジア5か国の映画を取り上げている。広義には、タタールスタン、バシコルトスタン、アフガニスタン、ウイグルまでをも指すのだが、筆者の力不足により、これらの地域をほとんど取り上げることができなかった。タタールスタンとバシコルトスタンについては、ソ連およびロシア国内の自治共和国の映画といった観点からのアプローチも欠かせないだろう。まだまだやるべきことはたくさんある。 中央アジアと中央アジア映画は尽きぬ魅力を湛えている。本書で取り上げている作品の大半は日本で未公開であり、言及できなかった素晴らしい作品の数々が、まだまだこの地域には存在する。その世界を覗こうとする者に、映画の門戸はいつでも開かれている。冒険と形容するのが相応しい、中央アジア映画を見ることの体験へひとりでも多くの読者が誘われることを願う。 キルギス共和国第2の都市オシの中心部に、「ヌル」という映画館がある。首都ビシュケクの映画館とは違って、ここでは驚くべきことにキルギス映画しか上映していない。キルギス語で「光」を意味するこの映画館は、フランス語の「光」と同じ名前を持った映画の発明者リュミエール兄弟にまで通じている。しかしここでのローカル映画のラインナップは、国際映画祭や欧米圏の映画批評とは無関係に成り立っている。国際映画祭での受賞作品や権威ある映画雑誌が発表しているランキングばかりが、映画史を形成しているのではない。世界が多様な分だけ、映画も多様である。 なお、本書では人名・地名の表記は現地語の発音を尊重しつつ、一部、慣例に従った。 - 著者プロフィール - 梶山祐治 (カジヤマ ユウジ) (著) 筑波大学国際局准教授。ロシア・ウクライナ・中央アジア映画研究。東京外国語大学卒業後、ロシア国立人文大学大学院留学を経て、東京大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。ウズベキスタンの世界経済外交大学常勤講師などを経て、現職。著書『ウクライナ映画完全ガイド』(パブリブ、2024年)。中央アジア映画についての論文に、”L’altérité à l’écran : représentations des Japonais dans le cinéma d’Asie centrale” Aliterites et Education (EDITIONS ACADEMIA-EME, à paraître)など。
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なぜ、人はアートに惹かれるのか 知識人や富裕層がアートを買う理由、美と所有の本質 | 髙橋 芳郎
¥1,870
晶文社 2025年 ソフトカバー 228ページ 四六判 - 内容紹介 - 「絵は好きだけど、どう見ればいいのか分からない」。その戸惑いは、ロマン主義以降の “心で味わう鑑賞” と、現代アートの “意図を読み解く鑑賞” が同じ空間に並び立つ二重構造に理由がありました。本書はまず “見る喜び” に立ち返り、歴史の流れを踏まえて二つの鑑賞法をやさしくひもときます。次に、「経済的・社会的・本質的」という三つの価値軸でアートを整理。名画の前で自分の感性に自信が持てるようになる実践ガイドです。 はじめに 第1章 人はなぜアートに惹かれるのか 第2章 なぜアートをわかりにくいと感じる人が多いのか? 第3章 アートに宿る見えない価値 第4章アート所有の楽しみ 第5章 資産としてのアート 第6章 アートの買い方・選び方 第7章 これからの時代のアートの価値 おわりに 参考文献 [著者について] 髙橋芳郎(たかはし・よしろう) 翠波画廊 代表 愛媛県生まれ。多摩美術大学彫刻科(現・彫刻学科)に進学、卒業後、現代美術の専門学校Bゼミにて現代アートを学ぶ。卒業後、都内の美術展覧会の企画運営会社に就職、1990年に独立、美術品販売会社「株式会社ブリュッケ」を創業。現在、東京・銀座と大阪・梅田に自社店舗「翠波画廊」を運営。創業以来35年の長きにわたり、ピカソ、マティス、藤田嗣治など近代絵画からウォーホル、キース・ヘリング、バンクシーなど現代アートまで絵画愛好家なら誰もが知っている巨匠の作品を数多く扱う。著書に『値段で読み解く魅惑のフランス近代絵画』(2017年)、『アートに学ぶ6つのビジネス法則』(2019年)、『画商が読み解く西洋アートのビジネス史』(2022年)がある。 - 目次 - はじめに 第1章 人はなぜアートに惹かれるのか ホモ・サピエンスだけが持っていた共感力が文化を作った 脳科学が解き明かす「美」を感じるしくみ アートが教えてくれる、世界を深く味わう方法 アートがくれる、自分と向き合う時間 アート鑑賞がもたらすストレス軽減とリラクゼーション効果 アートが情操教育に不可欠と考える富裕層 ストーリーによって価値が上がったウォーホル作品 第2章 なぜアートをわかりにくいと感じる人が多いのか? アートには二つの鑑賞法が存在する 宗教に縛られていた中世 ルネサンス ―人間を取り戻す バロック ―光と闇の美術 啓蒙主義 ―理性を信じすぎた時代 新古典主義 ―理性の美学 ロマン主義 ―感情と想像力の爆発 ロマン主義に登場した芸術家像 ロマン主義から現代アートへ 写実主義 ―ロマンではなく現実を見る 写真とチューブ入り絵具の二大発明 印象派 ― 光を描くという発明 ポスト印象派 ― 内面表現への回帰 ゴッホ ― 狂気の天才というロマン主義的物語 芸術の都パリが花ひらく キュビスム ― 一点透視図法の解体 抽象絵画の誕生 ― もう一つの20世紀の大革命 戦後美術の大転換 ― 「アンチ・イリュージョン」が開いた新しい地平 グリーンバーグの理論 ―フォーマリズム(形式主義) アクション・ペインティング ― 行為としての芸術 カラーフィールド・ペインティング ― 色彩としての芸術 ミニマル・アート ― 物体としての芸術 リキテンシュタインとジョーンズ ― 平面の自律を示した作家たち ウォーホルとポップアート ― 市場と表面の時代 コンセプチュアル・アート ― 芸術=アイデアそのもの アートの本質と市場価値のねじれ アートが難しい理由 ― 鑑賞法の二重構造 誰にでも開かれたアート鑑賞へ 「目で観る喜び」と「頭で考える喜び」について 「目で観て喜ぶ」系と「頭で考えて喜ぶ」系の違い 画家は職人か、それとも芸術家か 第3章 アートに宿る見えない価値 508億円? アートはなぜ高額になるのか? アートの価値を増幅させる「物語」の力 ― 作品の来歴と作家の神話 アートはなぜ高額なのか?「所有」と「物語」が紡ぐ、もう一つの価値 見た目以上に重視される「背景」と「物語」 ストーリーと共感が作品を輝かせる アートのコレクションに教養が必要な理由 第4章アート所有の楽しみ 空間を変える、一枚の絵の力 毎日観るという体験の意味 美術館とは違う、私的空間で出会う感動と発見 自分と一緒に歳を重ねるアート作品 日本で絵は売れているのか? 第5章 資産としてのアート アートと金融の交差点 資産ポートフォリオにアートを組み込む富裕層 価格が上がる作品の特徴とは 資産としておすすめの作品とは アート作品はなぜ高額なのか 美術品は「課税対象」か「文化資産」か ―公益財団法人を活用した相続対策 第6章 アートの買い方・選び方 アートの選び方には正解がないという自由 自分らしさの表現としてのコレクション アート購入者は何が違うのか? アートはお金だけでは買えない アート購入の深層心理 アートとの出会い方 実際に始める、絵画の買い方・選び方 アートの値段はどうやって決まるのか 購入者にとってのプライマリーとセカンダリーの違い 失敗しないアートの買い方 信頼できる購入先の選び方 市場に出回る贋作に注意 多くの人が被害を受けた「贋作版画」事件 画商は贋作にどう対処しているか 美術商の覚悟―信頼と責任に基づく商いの哲学 税制面から見た「絵を飾る」メリット ― 法人の絵画購入費は経費に 第7章 これからの時代のアートの価値 台頭するAIアート 人間だけが持つ「問い」を立てる力 AI全盛の時代にこそ人間の手によるアートが見直される おわりに 参考文献 - 著者プロフィール - 髙橋芳郎 (タカハシヨシロウ) (著) 翠波画廊代表。愛媛県生まれ。多摩美術大学彫刻科(現・彫刻学科)に進学、卒業後、現代美術の専門学校Bゼミにて現代アートを学ぶ。卒業後、都内の美術展覧会の企画運営会社に就職、1990年に独立、美術品販売会社「株式会社ブリュッケ」を創業。現在、東京・銀座と大阪・梅田に自社店舗「翠波画廊」を運営。創業以来35年の長きにわたり、ピカソ、マティス、藤田嗣治など近代絵画からウォーホル、キース・ヘリング、バンクシーなど現代アートまで絵画愛好家なら誰もが知っている巨匠の作品を数多く扱う。著書に『値段で読み解く魅惑のフランス近代絵画』(2017年)、『アートに学ぶ6つのビジネス法則』(2019年)、『画商が読み解く西洋アートのビジネス史』(2022年)がある。
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新装版 昭和モダン 広告デザイン 1920s-30s | 青幻舎編集部(編), 浅見旬(編)
¥1,760
青幻舎 2025年 青幻舎ビジュアル文庫 ソフトカバー 264ページ 文庫判 - 内容紹介 - 懐かしくも新しい。今からおよそ100年前の「デザイン」を一挙収録 ポスター、包装紙、カレンダー、チラシ… 貴重な資料200点超を紹介! カフェやバー、フルーツパーラー、洋品店などが立ち並び、都市文化が花ひらいた大正・昭和初期。街には広告やポスターがあふれ、人とモノとをつなぐ「デザイン」が高揚感と初々しさを伴ってかたちに表されました。本書では200点を超えるポスターやチラシ、広告などを紹介します。魅力にあふれるデザインの数々をお楽しみください。 ◎掲載例 小印刷物のデザイン(カレンダー・チラシ・便箋・封筒など) カタログ・リーフレット ポスター 包装紙・パッケージ マッチラベル カット 紙面広告
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新装版 昭和モダン 看板デザイン 1920s-30s | 青幻舎編集部(編), 浅見旬(編)
¥1,760
青幻舎 2025年 青幻舎ビジュアル文庫 ソフトカバー 264ページ 文庫判 - 内容紹介 - 懐かしくも新しい。今からおよそ100年前の「デザイン」を一挙収録 看板、ディスプレイ、街頭装飾、創作文字… 貴重な資料200点超を紹介! 本書では、日本の都市が大きく変貌を遂げた大正後期から昭和初期、いわゆる「昭和モダン」と呼ばれた時代の看板や街頭装飾、ショーウインドーのデザインを紹介します。カフェやバー、フルーツパーラー、洋品店などが立ち並び、都市文化が花ひらくなか、看板や街灯装飾などは、街並みの一部ともいえる重要な要素でした。 デザイナーのパイオニアといえる当時の表現者たちのアイデア、魅力溢れる多彩なデザインの世界をお楽しみください。 ◎掲載例 看板のデザイン 売出し街頭装飾 ショーウインドー 店舗・店内 創作図案文字・レイアウト
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視線と差異 フェミニズムで読む美術史|グリゼルダ・ポロック(著), 萩原 弘子(翻訳)
¥1,870
筑摩書房 2025年 ちくま文庫 ソフトカバー 512ページ 文庫判 - 内容紹介 - なぜ美術史から女の存在が抹消されてきたのか? 西洋近代芸術の歴史が記述・記録される過程において強力に働いてきたさまざまな偏りを明らかにし、その学としてのあり方自体に内在する権力構造と性差別を指摘する。その一方で、フェミニズムからの美術史の問いなおしは、往々にして「ニュー・アート・ヒストリー」というかたちで旧来的な美術史の語りに再包摂されてきた。そうした現状についても鋭く批判し、緻密な検証を積み重ねることで美術史そのものに根源的な変革を迫る論争の書。新版への序文をあらたに訳出した決定版。 - 目次 - 謝辞/「ラウトリッジ・クラシックス」版のための序文 第一章 フェミニズム視点で芸術の歴史に踏みこむ イントロダクション 第二章 視線、声、権力 フェミニスト美術史学とマルクス主義 第三章 女性性(フェミニニティ)の空間とモダニティ 第四章 プレ・ラファエロ派文献における記号としての女 エリザベス・シダルはどう表現されたか 第五章 フォトエッセイ 女性性の記号 第六章 記号としての女 その精神分析的解読――ロセッティの「美人画」は意味をもたないか? 第七章 一九七〇年代を検証する フェミニズム視点に立つ創作実践に見るセクシュアリティと表現――ブレヒト的展望 旧版訳者あとがき/文庫版訳者あとがき/注/ポロック主要編著一覧/図版一覧/索引 - 著者プロフィール - グリゼルダ・ポロック (ポロック グリゼルダ) (著) 1949年生まれ。イギリスの美術史家・文化研究者。長年、リーズ大学で教鞭をとる。モダニスト美術史、芸術の社会史、フェミニスト美術史を含めて、これまでの美術史研究のありようを批判的に検討したことで知られる。2020年、美術史分野の研究者として初めてホルベア賞を受賞。著書に、Old Mistresses(共著)、On Gauguin、Differencing the Canonなど。 萩原 弘子 (ハギワラ ヒロコ) (翻訳) 1951年生まれ。大阪府立大学名誉教授。専門は芸術思想史、移民文化論。著書に、『この胸の嵐』、『美術史を解きはなつ』(共著)、『ブラック』、『展覧会の政治学と「ブラック・アート」言説』、訳書にR・パーカー、G・ポロック『女・アート・イデオロギー』、ジョー・スペンス『私、階級、家族』など。
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ゴンド・アート インドの民族画 | Touch the GOND(編)
¥4,180
河出書房新社 2025年 ハードカバー 114ぺージ A4変型判 縦271mm 横195mm 厚さ18mm - 内容紹介 - 【インドの民の魂が描かれた傑作画集!】 ●ゴンド・アートとは インド中央部に住むパルダーン・ゴンドという先住民族により描かれた絵のこと。 ・ 動物や植物、想像上の生きもの、村の日常生活とその営みのなかで使われる楽器や道具、自然のなかに棲むという神々や民族に伝わる寓話など、民族の暮らしや伝わる物語、神話などから着想を得て描かれています。 ゴンド・アートには自然に寄り添う彼らの眼差しがあり、現代の私たちが忘れがちな自然の偉大さや与えてくれる恵みについて改めて意識するきっかけを与えてくれます。 ・ ・ ●世界的な人気! インド国内はもちろん、ヨーロッパやアジアなど世界各地で展覧会が開かれ、ますますゴンド・アートの注目度が高まっています。 ・ 本書は、インドの国民栄誉賞ともいわれるパドマ・シュリー勲章を授与された2名の作家を含む計21人の画家によるゴンド・アートを収録した、唯一無二の画集です。 発想力豊かな構図と、モチーフのなかに敷き詰められる細かく美しいパターン模様が特徴のゴンド・アート。 ときにユーモラスにも感じられる表現はモダン・アートとしても近年評価が高まっています。 ・ ・ ●こだわりの製本! 開く際に妨げなく作品を楽しめるように、コデックス装の製本を採用しております。お気に入りのページを開いて、立てかけて飾るのもおすすめです。 画家から一つ一つ聴き取った作品にまつわるストーリー、制作背景についての解説も充実しており、ゴンド・アートのファンはもちろん、初めてその魅力に触れる方にも最適な一冊です。 - 著者プロフィール - Touch the GOND (タッチザゴンド) (編) 2014年からインド中央部の先住民が描くゴンド・アートを紹介。原画展やイベントを開催すると同時に、定期的に現地を訪問し、画家たちと親交を深めながら民族に伝わる寓話や神話などの聴き取りもしている。
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女の子が死にたくなる前に見ておくべきサバイバルのためのガールズ洋画100選 | 北村 紗衣
¥1,980
書肆侃侃房 2025年 ソフトカバー 224ぺージ 四六判 - 内容紹介 - 「もうダメかも……」を「楽しく生きよう!」に変える、映画の力でサバイブするための100選 あのヒロインみたいになれたらいいな、私と同じだな、私とは違うけどステキだな……。 映画を見ることで、女性であること、少数派であること、自分自身でいることの楽しさに気づける。 もっと楽しく生きる準備をするために、あなたを待っている映画がきっとある。 クラシックな名作から近年の話題作まで、労働問題、恋愛とセックス、フェミニズム、クィア、人種、民族など、多様な視点から厳選した100本の映画ガイド 【もくじ】 プロローグ クラシック 『女だけの都』 女性が政治をすると 『情熱の航路』 いわゆる「毒母」に抗って大人になるヒロイン 『紳士は金髪がお好き』 玉の輿を狙う美女たちのお気楽コメディと思いきや 『デスク・セット』 司書の本気 『幸福~しあわせ~』 どんなホラー映画よりも怖い映画 『教授と美女』 真面目博士とバーレスクの女王のでこぼこ白雪姫物語 『キャット・ピープルの呪い』 心温まるファンタジーホラー おとぎ話 『エバー・アフター』 シンデレラにひとひねり、ふたひねり 『クジラの島の少女』 マオリの伝統を受け継ぐ少女 『魔法にかけられて』 ディズニープリンセスと現実 労働問題 『ノーマ・レイ』 どんどん企業に文句を言おう 『9時から5時まで』 職場の性差別に女性社員の連帯で対抗! 『アフガン零年』 タリバンの抑圧のもとで必死に生きる少女 『ファクトリー・ウーマン』 日常の些細な気づきと努力とちょっとしたオシャレ 『サポート・ザ・ガールズ』 とあるスポーツバーマネージャーのサイテーな1日 ギークガール 『ザ・インターネット』 インターネットが女性の武器になる 『ドリーム』 宇宙を志した黒人女性パイオニアたちを描く 『search /#サーチ2』 インターネットを駆使して母を探す娘の冒険 スポーツ 『プリティ・リーグ』 爽やかな女子野球の世界 『オフサイド・ガールズ』 どうしてもサッカーが見たい! 『少女は自転車にのって』 走るときは、ひとり 『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』 連帯する女性たちと中年男性の危機 芸術 『エンジェル・アット・マイ・テーブル』 メンタルヘルスの問題を抱えた女性の自伝 『バンディッツ』 刑務所の女囚たちがバンドを結成 『フリーダ』 実在の画家フリーダ・カーロのドラマティックな人生を描く 『めぐりあう時間たち』 時代を越えて女性たちを結びつける文学 『これが私の人生設計』 建築界の性差別を諷刺する痛快コメディ ファッション 『パーティーガール』 パーティーガールが司書を目指す! 『キューティ・ブロンド』 ダサピンクを脱する映画の、ダサピンクになってしまった日本語タイトル 『マルタのやさしい刺繍』 やさしい刺繍は革新的な刺繍⁉ 『パピチャ 未来へのランウェイ』 ファッションを通して社会の不公正と戦う 『ミセス・ハリス、パリへ行く』 自分のためにオシャレすること 恋愛とセックス 『アントニア』 おおらかさと戦い 『藍色夏恋』 台湾を舞台に少年少女の恋を描くクィアな青春映画 『ホリデイ』 男女関係に関するヒントを含んだロマンティック・コメディ 『キャロル』 男性に忖度しない女性同士のロマンス映画 『ラフィキ:ふたりの夢』 ナイロビのジュリエットとジュリエット 告発と戦い 『黙秘』 秘密が作る女同士の絆 『ボルベール〈帰郷〉』 大変な目にあっても明るく生きる女性たち 『ハンナ・アーレント』 女性いじめを乗りこえて フェミニズム 『母たちの村』 「伝統」と戦う 『未来を花束にして』 未来とか花束とか、そんなレベルじゃない 『グロリアス 世界を動かした女たち』 フェミニズム運動の連帯をひねったスタイルで描く 『バービー』 人生の意味を探して シスターフッド 『タイムズ・スクエア』 階級の違うふたりの少女の大冒険 『マドンナのスーザンを探して』 「平凡な主婦」と不良娘の出会い 『テルマ&ルイーズ』 やっと訪れた女性のためのロードムービー 『プッシーキャッツ』 ポップでオシャレな見た目に隠れた諷刺 『花咲くころ』 踊る以外は許されないとしても 『裸足の季節』 抑圧をはねのける生き生きした少女たち アクションと冒険 『キャット・バルー』 復讐のためお嬢様がアウトローになる西部劇 『チャーリーズ・エンジェル』 女性のためのお笑いアクション 『奇跡の2000マイル』 砂漠の冒険 『キャプテン・マーベル』 私たちは皆自由に生まれるのに、それを忘れる 『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』 私はバカじゃない ホラー、ファンタジー、SF 『エイリアン』 SFホラーの記念碑的ヒロイン 『コピーキャット』 プロフェッショナル女性ふたりが殺人犯と戦うスリラー 『タンク・ガール』 戦車を乗り回す女性のハチャメチャな活躍を描くSFコメディ 『パンズ・ラビリンス』 プリンセスになるとはどういうことか クィア 『オルランド』 男性から女性になるオルランドの数奇な生涯 『恋のミニスカウエポン』 ハチャメチャなアクションロマンスコメディ映画 『イーダ』 ホロコーストの傷跡とアセクシュアル女性の生き方 『ナチュラルウーマン』 サンティアゴのトランスジェンダー女性の愛と暮らし 『サタデーナイト・チャーチ――夢を歌う場所』 クィアな若者たちを支援するために 『ガール・ピクチャー』 ちょっとしたことで大きく動く人生の可能性 人種・民族 『ウォーターメロン・ウーマン』 自分の先祖を作り出す 『ベッカムに恋して』 サッカーを志すインド系移民の少女 『ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから』 田舎に住む中国系少女の恋 階級 『エリン・ブロコビッチ』 公害と闘うシングルマザー 『女はみんな生きている』 主婦と移民女性がふとしたことから出会って冒険に 『サンドラの週末』 日の光のほうへ歩き、公正のために戦う 『ハスラーズ』 いけすかない犯罪者たちにどうしても同情してしまう 『燃ゆる女の肖像』 見る主体としての女性たち からだ 『4ヶ月、3週と2日』 中絶が違法だった時代のルーマニアの女性たちの苦労 『モロッコ、彼女たちの朝』 女性同士の細やかな連帯、そして美味しそうなパン 『オマージュ』 芸術家としてのご先祖をたずねて 『コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー』 いのちを軽視する社会 障害と病気 『ボーイズ・オン・ザ・サイド』 トラブルを抱えた3人の女性のロードムービー 『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』 女性芸術家のふしぎな人生 『500ページの夢の束』 若き戦士の大旅行 『トゥルー・スピリット』 海の真ん中でピンク 家族 『グロリア』 子連れ狼ジャンルの金字塔 『母の眠り』 闘病で変わる母娘の関係 『マダム・イン・ニューヨーク』 ことばは道具か、生き甲斐か 『娘よ』 強制結婚から逃げる母娘を乗せたデコトラがパキスタンを疾走 不機嫌なヒロインたち 『冬の旅』 ものすごく感じの悪いヒロインが体現する自由 『ほえる犬は噛まない』 家族愛と風変わりなヒロイン 『ゴーストワールド』 死ぬわけなんかない 『女神の見えざる手』 感じ悪いヒロインのフェミニズム 『女王陛下のお気に入り』 「女は怖い」にならない、女性同士の争い チャレンジ(アート映画) 『ひなぎく』 若い女性ふたりの傍若無人なイタズラ三昧 『男女残酷物語/サソリ決戦』 しょうもないエロティックスリラーかと思いきや驚愕の展開が 『ジャンヌ・ディールマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』 とにかくスローな映画 中学校を卒業してから見よう! 『コフィー』 ふだんは看護師、フリーの時間は犯罪と戦う暗殺者 『バウンド』 レズビアンロマンスが入ったネオノワール 『スタンドアップ』 セクシュアルハラスメントと戦う 『わたしに会うまでの1600キロ』 ひたすら歩き続けるヒロイン 『エクス・マキナ』 青ひげの創造主と自由意志 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 いろいろな要素を含んだ女性アクション映画 『お嬢さん』 帝国とシスターフッド エピローグ 初出一覧と参考文献 索引 - 著者プロフィール - 北村 紗衣 (キタムラ サエ) (著) 武蔵大学人文学部英語英米文化学科教授。専門はシェイクスピア、舞台芸術史、フェミニスト批評。 著書に『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち』(白水社、2018)、『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』(書肆侃侃房、2019)、『批評の教室――チョウのように読み、ハチのように書く』(ちくま新書、2021)、『お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロード』(文藝春秋、2022)など。
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紋の辞典 | 波戸場承龍, 波戸場耀次
¥1,650
雷鳥社 2020年 ハードカバー 360ページ 15.2 x 10.2 x 2.6 cm - 内容紹介 - 雷鳥社の辞典シリーズ9作目は、家紋の辞典! ページをめくるたびに密度を増す、「紋曼荼羅®」掲載! 江戸時代に多くの種類が生み出され、日本人が慣れ親しんできた家紋。その図柄はすべて、職人によって正円と直線のみで描かれる。モチーフの本質だけをとらえた、日本独自のシンプルで美しいデザインの仕組みに迫る。 目次 はじめに 本書の見方 基本の紋+見立て紋 現代の紋 コラム おわりに 索引 紋の仕組み ・基本紋の対抗ページに作図過程がわかる「紋曼荼羅®」掲載 ・「現代の紋」には、日本橋の商業施設COREDO室町に掛かる大暖簾の紋掲載 ・巻末には、仕組みを表す構成名別に、家紋を逆引きできる裏辞典あり - 著者プロフィール - 波戸場承龍 (ハトバショウリュウ) (著/文) 京源三代目 紋章上繪師 着物に家紋を手で描き入れる紋章上繪師としての技術を継承し活躍する一方、家紋の魅力を新しい形で表現したいという想いで、2007年より家紋のアート作品を制作。紋章上繪師ならではの「紋曼荼羅® MON-MANDALA」というオリジナル技法を生み出す。家紋やロゴデザインの域を超えて、森羅万象を描き出す職人兼デザイナーとして、あらゆる分野のデザインに挑戦し続けている。NHK Eテレ デザインあ「もん」出演/もん制作他 波戸場耀次 (ハトバヨウジ) (著/文) 紋章上繪師 工房「誂処 京源」の立ち上げを機に、Adobe Illustrator/Photoshop/Premiere Proを使って、家紋とデジタル技術を掛け合わせた多種多様なビジネスモデルを構築。デザインの宝庫である家紋が常に身近にある環境で育ち、8歳から始めた書道で培われたバランス感覚で、シンプルでミニマムなデザインを行う。父 承龍とともに、家紋を知らない世代や海外の方々へ、家紋の魅力を伝えるワークショップや講演などを積極的に行っている。
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【新装版】ジョン・ケージ 小鳥たちのために | ジョン・ケージ, ダニエル・シャルル, 青山マミ(訳)
¥2,640
青土社 2025年 ソフトカバー 276ぺージ 四六判 - 内容紹介 - 「私が死ぬまで音があり、私の死後も音は続くだろう」――ジョン・ケージとの10の対話 現代音楽の鬼才、ジョン・ケージが日本的なるもの、禅や易経との出会いから音楽を超えた世界認識そのものの変革までを、異例の長時間インタビューによって語ったもの。対談者ダニエル・シャルルのあとがき。
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あなたがいるから 【第3版】 | 相田 冬二
¥3,960
Bleu et Rose 2024年 ハードカバー 368ぺージ B6変形 - 内容紹介 - 2024年11月30日、相田冬二(Bleu et Rose)は書籍『あなたがいるから』を発刊いたしました。 これは、1999年から2024年までに相田が劇場用パンフレットに寄稿した作品評101篇を収録したものです。全4章構成で、368頁。映画と歩んできた四半世紀をこの一冊に託します。 劇場用パンフレットは、相田が最も大切にしている媒体です。基本的に、映画をご覧になった方しか入手できず、また公開が終わるとほぼ入手できなくなる公式の冊子。映画館で販売され、映画のスーべニール(お土産)と呼んでいいこの存在に、こどもの頃から憧れてきました。パンフにレビウを執筆できることは、相田の誇りであり、毎回、その時点で持てる力をすべて投入してきたつもりです。 いま読むと至らない文章もありますが、それらを排除することはせず、ただ公開順に並べました。筆致には、変わった点と変わらない点いずれもがあります。そこも愉しんでいただければ幸いです。 永くお世話になっており心から信頼する編集者、森田真規さんに編集をお願いしました。この本は森田さんのプロデュース作品と言ってもよいと思います。また、森田さんと一緒に『なnD』というジンを10年以上にわたって作っておられるデザイナーの戸塚泰雄さんにデザインを手がけていただきました。さらに戸塚さんを通して、イラストレーターの箕輪麻紀子さんに表紙のイラストレーションを描いていただくことができました。一流のプロフェッショナル3人がコラボレートしたこの本は、わたしが個人的に「欲しいもの」として出来上がりました。本としての新しさ、みずみずしさ、豊潤さ、すべてがあるとおもいます。 ぜひ、あなたの許に置いてほしい。 (版元紹介文より) - 構成と収録作品 - まえがき *1 黄泉がえり アナーキー・イン・じゃぱんすけ ほとけ トーキョー×エロティカ 黄泉がえり 着信アリ 犬と歩けば チロリとタムラ たまもの カナリア イン・ザ・プール 好きだ、 ストロベリーショートケイクス 魂萌え! キサラギ アヒルと鴨のコインロッカー 転校生〜さよなら あなた 天然コケッコー ジャーマン+雨 全然大丈夫 マイ・ブルーベリー・ナイツ ジャージの二人 トウキョウソナタ レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン わたし出すわ スノープリンス 禁じられた恋のメロディ 半分の月がのぼる空 ブロンド少女は過激に美しく *2 生きてるものはいないのか ゴモラ 孤独な惑星 生きてるものはいないのか さめざめ ル・アーヴルの靴みがき それでも、愛してる ぼっちゃん だいじょうぶ3組 箱入り息子の恋 HOMESICK 潔く柔く きよくやわく ジ、エクストリーム、スキヤキ 神様のカルテ2 友だちと歩こう 東京戯曲 こっぱみじん 神さまの言うとおり 人の望みの喜びよ 極道大戦争 レヴェナント:蘇えりし者 ヒメアノ~ル マネーモンスター ふきげんな過去 ひと夏のファンタジア 白い帽子の女 何者 いたくても いたくても イノセント15 ハクソー・リッジ いつまた、君と ~何日君再来~ 祈りの幕が下りる時 欲望の翼 *3 バーニング 羊の木 去年の冬、きみと別れ ニワトリ★スター 名前 きみの鳥はうたえる 愛しのアイリーン 教誨師 台北暮色 バーニング 劇場版 慶州 ヒョンとユニ 泣くな赤鬼 劇場版ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん 蜜蜂と遠雷 あなたを、想う。 ひとよ ラストレター 影裏 水曜日が消えた あなたの顔 ステップ チィファの手紙 窮鼠はチーズの夢を見る モルエラニの霧の中 *4 四月になれば彼女は 海辺の金魚 サマーフィルムにのって 彼女はひとり 麻希のいる世界 イントロダクション 青春の殺人者 女神の継承 百花 夜を越える旅 あなたの微笑み チーム・ジンバブエのソムリエたち 日の丸〜寺山修司40年目の挑発〜 ひとりぼっちじゃない リボルバー・リリー 台風クラブ まなみ100% めためた すべて、至るところにある 四月になれば彼女は あとがき 全368頁
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PLAY! PARKのたねあかし | 永岡 綾(編集), 揚石 圭子(編集)
¥1,430
ブルーシープ 2025年 ソフトカバー 56ぺージ B5変形判 縦270mm 横220mm 厚さ5mm 冊子、OPP袋入り、付録はランダム封入 - 内容紹介 - 2020年、東京・立川にできた子どもの遊び場「PLAY! PARK」を紹介する本。 「PLAY! PARK」は、大人が決めたルールから解き放たれて、子どもたちが自由に遊べる新しい場所です。 バルーン・モンスター、くしゃくしゃおばけ、Let’s! PLAY! NUNO! など、PARK 名物「大きなお皿」の中で思い切り遊べる大型遊具は、すべてオリジナルです。遊具は最初、大勢の大人が頭をひねって作り出します。でも、その遊具をさらに楽しくするのは子どもたち。自由な発想でめいっぱい遊ぶ様子を見て工夫が加えられ、遊具は一緒に成長していきます。 そんなユニークな場所「PLAY! PARK」のなりたちやスタッフの思い、遊びのエッセンスを詰めこんだ、自己紹介のような冊子を作りました。2020年6月から2024年7月までに行った200を越えるオリジナルのワークショップ一覧も別紙に収めています。子どもと関わるすべての方に読んで、何かのヒントにしてもらいたい。そんな意図で「たねあかし」をする1冊です。 遊びは本の装丁にも。 表紙の穴から見えるのは、遊びのカケラです。カケラを真っ白な表紙の好きなところに貼って、世界でひとつの『PLAY! PARKのたねあかし』を作ってみてください。遊びのカケラ(ラップ、プチプチ、ペーパー、布か毛糸)はランダムに封入しています。 『変なあそび図鑑』とあわせてどうぞ! 3月に発売する『変なあそび図鑑』は、PLAY! PARKで生まれたユニークな遊びのなかから30をピックアップし、その魅力を小さな本に詰め込みました。「たねあかし」とセットでお楽しみいただきたい1冊です。 - 目次 - はじめに 朗らかな革命的運動体 草刈大介(PLAY! プロデューサー) PLAY! PARK MAP Part1 大きなお皿と大型遊具 子供一皿 手塚貴晴(PLAY! PARK館長) 大型遊具ができるまで1 バルーン・モンスター&くしゃくしゃおばけ 大型遊具ができるまで2 Let’s! PLAY! PUTIPUTI! Part2 PLAY! PARKのワークショップ まじめに非常識なことを! ワークショップができるまで column1 Part3 みんなでつくるPLAY! PARK PLAY! PARK スタッフ日報 PLAY! PARKのここが好き! PLAY! PARKの出張とは、どんなもの? column2 column3
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変なあそび図鑑 | PLAY! PARK(監修), 永岡 綾(編集), 揚石 圭子(編集), makomo(イラスト), 谷端 実(イラスト)
¥2,200
ブルーシープ 2025年 段ボールカバー 154ぺージ A6変形判 縦148mm 横110mm 厚さ18mm - 内容紹介 - あそぶのサイコー、なんじゃこりゃ!? 子どもの自治区、立川・PLAY! PARKで生まれた30の変な遊び集! 2020年、東京・立川にできた「PLAY! PARK」は、大人が決めたルールから解き放たれて、子どもたちが自由に遊べる新しい場所です。「PLAY! PARK」が作り出した30の自由な遊びを、子どもだけでなく大人も楽しむ図鑑ができあがりました。 PARK 名物「大きなお皿」で展開する大型遊具や、別フロアの「PLAY! MUSEUM」と連動したワークショップなど、身近な素材から広がる遊びの発想は、ユーモラスを飛び越えて、ただ「変」。 大仏サウンド、鉛筆花火、ざーざーざら、階段ボール、洗濯山、名前からでは想像つかない変な遊びが、日々生み出されています。厳選した30の変な遊びを、イラストレーターのmakomoさんが不思議な生き物たちを自由に遊ばせ、ヘンテコ図鑑が出来上がりました。変な遊びは子どもだけのものじゃもったいない!大人と子どもが取り合いする新しい本です。 遊びは本のカバーにも。 カバーは柔らかな段ボールで作られているので、へこんでいることもあります。でも、考えてみてください。へこみは、本が印刷され運ばれ、手元に届くまでに関わった人たちのリレーでできたもの。届いたカバーはもうあなたのもの。折ったり塗ったりへこませたり、唯一の『変なあそび図鑑』を楽しんでください。 『PLAY! PARKのたねあかし』とあわせてどうぞ! 変な遊びを生み続ける「PLAY! PARK」って何!? もう1冊の本『PLAY! PARKのたねあかし』は、「PLAY! PARK」のなりたちやスタッフの思い、遊びのエッセンスを詰めこんだポートフォリオです。『変なあそび図鑑』とあわせて、子どもと関わるすべての方に読んで、何かのヒントにしてもらいたい1冊です。 - 目次 - 変なあそび図鑑1-30 スキップして歩こう 草刈大介(PLAY! プロデューサー)
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[増補]お砂糖とスパイスと爆発的な何か 不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門 | 北村 紗衣
¥990
筑摩書房 2025年 ちくま文庫 ソフトカバー 268ページ 文庫判 - 内容紹介 - ミス・マープルの本当のすごさや、文学史に輝く “キモくて金のないおっさん”を描いた名作、そして新時代のディズニーアニメの悪戦苦闘。あの名作が100倍面白くなり、見たい映画とドラマと本と舞台がどんどん増える、フェミニスト批評集がついに文庫化! 書き下ろし「どうもありがとう、パメラ・アンダーソン」を含む、型にはめない、はまらないものの見方を教えてくれる批評6本を増補してお届けします。 装画 小林紗織 カバーデザイン 名久井直子 - 目次 - まえがき 不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門 1 自分の欲望を知ろう さよなら、マギー ――内なるマーガレット・サッチャーと戦うために バーレスクってなんだろう? BL視点で読む『嵐が丘』 ――関係性のセクシーさを求めて 檻に入っているのは、犬じゃなくて私 ――ヴァージニア・ウルフ『フラッシュ』 女はなぜ悪い男にばかり引っかかるのか? ――『西の国のプレイボーイ』に見る良い男、悪い男 〈コラム〉初任給とヴァージニア・ウルフ 2 男らしさについて考えてみよう キモくて金のないおっさんの文学論 ――『二十日鼠と人間』と『ワーニャ伯父さん』 アメ車、男たちの絆、この惑星最後の美しき自由な魂 ――『バニシング・ポイント』 対等な女を怖がる男たち ――男の幻想に逆襲する喜劇『負けるが勝ち』 プリンセスは男のロマン! ――映画に出てくるお姫様と男たち ロマンティックな映画としての『ファイト・クラブ』 〈コラム〉発展を続けるバーレスク 3 ヒロインたちと出会おう シェイクスピア劇の魅惑のヒロイン、無限に変化する女王クレオパトラ 世紀末の悪女? 自己実現のため戦うヒロイン? ゲイのアイコン? ――オスカー・ワイルドの『サロメ』 べ、別にあんたのためにツンデレを分析してるわけじゃないんだからね! ――シェイクスピア『十二夜』を考える ディズニーに乗っ取られたシンデレラ ――民話の変貌をたどる 理想宮か、公共彫刻か? ――『アナと雪の女王』 〈コラム〉北米のシェイクスピア祭 4 わたしたちの歴史を知ろう 女の子がムラムラしてはいけないの? イギリス文学における女と性欲 「#女性映画が日本に来るとこうなる」の「女性映画」ってなに? ――変わりゆく女たちの映画 女性映画としてのトランスジェンダー女子映画 ――『タンジェリン』と『ナチュラルウーマン』 読書会に理屈っぽい男は邪魔? 女性の連帯を強める読書会の歴史を探る ミス・マープルは何でも知っている ――変わりゆくアガサ・クリスティの世界 〈コラム〉フェミニストの洋服えらび 5 ユートピアとディストピアについて考えよう 愛の理想世界における、ブス ――夢見るためのバズ・ラーマン論 隠れたるレズビアンと生殖 ――『わたしを離さないで』 父の世界からの解放 ――「フェミニスト的ユートピア」を描いた『バベットの晩餐会』 「女だけの街」を考える 女は自由な社会の邪魔者なの? ――ディストピアSFの性差別 〈コラム〉『ダウントン・アビー』と女性参政権運動 6 型にはめない、はまらない 『人魚姫』は何の話なのか? ――『リトル・マーメイド』の原作に戻る ビ ートルズが歌う「ボーイズ」はなぜ面白いか ――歌手のジェンダーと歌詞のジェンダーステレオタイプ ハリー・ポッターとイギリス文学における同性愛 ――『ハリー・ポッターと死の秘宝』精読 レズビアン死亡症候群、サイコレズビアン ――ステレオタイプなマイノリティ描写はなぜ問題? 発達障害と診断された私 ――ASDとADHDだとわかるまでに出会った本や映画について どうもありがとう、パメラ・アンダーソン 単行本版あとがき 批評家は探偵 文庫版あとがき お砂糖とスパイスの賞味期限 - 著者プロフィール - 北村 紗衣 (キタムラ サエ) (本文) 1983年生まれ。武蔵大学人文学部英語英米文化学科教授。専門はシェイクスピア、舞台芸術史、フェミニスト批評。ウィキペディアンとしても活動する。著書に『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち』(白水社)、『批評の教室』(ちくま新書)、『お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロード』(文藝春秋)、『女の子が死にたくなる前に見ておくべきサバイバルのためのガールズ洋画100選』(書肆侃侃房)がある。
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そうさくのたね 子どもと大人の〈工作×アート〉アイデアブック | 金沢21世紀美術館
¥2,420
グラフィック社 2024年 ソフトカバー 192ページ B5変型判 縦210mm 横182mm 厚さ16mm - 内容紹介 - 子どもと大人が一緒に楽しめる造形表現のアイデアブック。 ⾦沢21世紀美術館のキッズスタジオが開館以来取り組んできたプログラムをもとに、子どもと大人が一緒に楽しめる40作品を収録。 より深い理解のための解説付き。 - 目次 - 第1章 体を使って/第2章 イキモノたんじょう/第3章 色と光で遊ぶ/第4章 へーんしんっ!/第5章 カタチをうつす/第6章 新しいすなば/第7章 さぁ、旅に出よう/ふりかえりコラム&トーク/まるびぃコレクション/大人のためのそうさくはみだしメモ - 著者プロフィール - 金沢21世紀美術館 (カナザワニジュウイッセイキビジュツカン) (著/文 | 編集) 石川県金沢市にある現代美術館。2004年開館。 「新しい文化の創造」と「新たなまちの賑わいの創出」を目的とし、様々な企画展を行う展覧会ゾーンのほか、キッズスタジオやシアター21、市民ギャラリーなどを含む交流ゾーンをもつ。
