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【古本】A Village Lost and Found|Brian May, Elena Vidal
¥4,400
Frances Lincoln 2009年 ハードカバー 函入 240ページ 24.77 x 4.13 x 32.7 cm Owl Stereoscope 付 状態:非常に良い ケースに一部ヤブレがありますが、本体は大変良好な状態です。 - 内容紹介 - クイーンのギタリスト、ブライアン・メイと写真史研究者のエレナ・ヴィダルによる著作。 1850年代、ヴィクトリア朝時代に存在した、イングランド南東部のオックスフォードシャーという地域の村を記録したステレオ写真集。 T. R. Williams という人物が撮影した写真を、本に付属の眼鏡を使って立体的にみることができます。 この村が「ヒントン・ウォルドリスト」という村であったというのは2003年にわかったばかりで、当時の暮らしについてや写真技術についてなど、本書は推理小説のようにも読み進めることができます。
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中学生から知りたいウクライナのこと | 小山哲, 藤原辰史
¥1,760
ミシマ社 2022年 ソフトカバー 208ページ 四六判 - 内容紹介 - 生きることの歴史、生きのびるための道。 黒土地帯、第二次ポーランド分割、コサック…地理や世界史の教科書にも載っているこうした言葉に血を通わせる。 「ウクライナを知る」第一歩はここからはじまる。 二人の歴史学者が意を決しておこなった講義・対談を完全再現。緊急発刊! MSLive! BOOKSシリーズ 「小国を見過ごすことのない」歴史の学び方を、今こそ! ・ロシアが絶対に許されない理由…? ・西側諸国、日本が犯してきた罪…? ・「プーチンが悪い」という個人還元主義では、負の連鎖は止まらない…? 【イベント参加者の声】 ・歴史を知ることで、ニュースの解像度が上がり、そこに暮らす人びとの顔が見えてくるような感覚をおぼえました。 ・軍事評論家や国際政治学者の解説ではなく、こういう話が聞きたかったです。 ・「国」と「人」をいっしょくたにせず、どのように平和を築いていくのか。自分の姿勢を問い直す貴重な機会でした。 【MSLive! BOOKSとは?】 ミシマ社が2020年5月にスタートしたオンラインイベント、「MSLive!」。 「MSLive! BOOKS」は、オンラインイベントのライブ感をそのまま詰め込んだ書籍シリーズです。イベントに参加くださった方々から、イベントの内容を活字化したものを販売してほしいというリクエストをたくさんいただき、実現することになりました。 目次 はじめに Ⅰ ウクライナの人びとに連帯する声明(自由と平和のための京大有志の会) Ⅱ ウクライナ侵攻について(藤原辰史) Ⅲ 講義 歴史学者と学ぶウクライナのこと 地域としてのウクライナの歴史(小山哲) 小国を見過ごすことのない歴史の学び方(藤原辰史) Ⅳ 対談 歴史学者と学ぶウクライナのこと(小山哲・藤原辰史) Ⅴ 中学生から知りたいウクライナのこと 今こそ構造的暴力を考える(藤原辰史) ウクライナの歴史をもっと知るための読書案内(小山哲) おわりに - 著者プロフィール - 小山哲 (コヤマサトシ) (著/文) 1961年生まれ。京都大学大学院文学研究科教授。専門は西洋史、特にポーランド史。著書に『ワルシャワ連盟協約(一五七三年)』、共編著に『大学で学ぶ西洋史 [近現代]』、『人文学への接近法――西洋史を学ぶ』など。 藤原辰史 (フジハラタツシ) (著/文) 1976年生まれ。京都大学人文科学研究所准教授。専門は現代史、特に食と農の歴史。著書に『縁食論』(ミシマ社)、『トラクターの世界史』『カブラの冬』『ナチスのキッチン』(河合隼雄学芸賞)、『給食の歴史』(辻静雄食文化賞)、『分解の哲学』(サントリー学芸賞)など。
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増補改訂版 奇妙な孤島の物語 私が行ったことのない、生涯行くこともないだろう55の島 | ユーディット・シャランスキー, 鈴木 仁子(翻訳)
¥3,245
SOLD OUT
河出書房新社 2022年 ハードカバー 160ページ A5変型判 縦230mm 横158mm 厚さ12mm - 内容紹介 - 島は天国だ。地獄でもある――古今東西、風変わりなエピソードをもつ55の島々を史実に基づいて綴り、美しい地図と共に収録。「ドイツのもっとも美しい本」賞受賞。各国で絶賛を博した書。 - 著者プロフィール - ユーディット・シャランスキー (シャランスキー,ユーディット) (著/文) 1980年、東ドイツ生まれ。作家・ブックデザイナー。『奇妙な孤島の物語』は世界的ベストセラー。『失われたいくつかの物の目録』など、世界20か国以上で翻訳され、ヴィルヘルム・ラーべ賞など受賞多数。 鈴木 仁子 (スズキ ヒトコ) (翻訳) 1956年生。名古屋大学文学部卒業。名古屋大学大学院博士課程前期中退。名城大学非常勤講師を経て、椙山女学園大学国際コミュニケーション学部准教授。訳書に『アウステルリッツ』『よそ者たちの愛』他多数。
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社会を変えた50人の女性アーティストたち|レイチェル・イグノトフスキー, 野中 モモ(翻訳)
¥1,980
創元社 2021年 ハードカバー 128ページ A4変型判 縦235mm 横198mm 厚さ17mm - 内容紹介 - 古来から女性は多くの絵画や彫刻作品のモチーフとして描かれてきましたが、女性自身が絵筆を持ち、制作チームを率いて作品を作り出し、自由なテーマで表現することは、長らく制限されていました。 「女性だから」というだけで特定のモチーフを扱うことを禁じられたり、男性中心の価値観が支配する業界で活躍の場や正当な評価を受けられないといったことは日常茶飯事でした。 現代では多くの女性アーティストが活躍していますが、現在でも、作品の評価額や展覧会において展示作品に占める割合、美術館の管理職の人数や待遇など、歴然としたジェンダーの不均衡が存在します。 本書は、美術・詩作・彫刻・写真・陶芸・建築・デザインなど、幅広い芸術ジャンルで才能を発揮し、常識にとらわれない自由な表現で社会をゆるがせた世界の50人の女性アーティストの活躍を、チャーミングなイラストとともに紹介します。 これまでにも科学技術、スポーツの世界における偉大な女性たちを讃えてきた新進気鋭のイラストレーター、レイチェル・イグノトフスキーの最新作。 彼女の「ホーム」ともいうべき芸術の世界で、人種・階級・性差別にくじけず力強くおのれを表現し、人々の心をゆさぶったヒロインたちを、人間的な魅力を引き出しながら描き上げています。 本書が取り上げるのはいわゆる「ファインアート」だけにとどまりません。ファッションや家具、建築など実用性のなかに美を見出すデザイナーたちや、民族の歴史と伝統を未来に伝えるキルトや陶芸作家、グラフィックデザイナーやアニメーターなどごく新しいメディアを牽引するアーティストも多く登場します。 「アート」という言葉がもつ幅広さ、アートが担う役割の多様さ、そのエネルギーの大きさもひしひしと感じられるでしょう。 <本書の見どころ> ●社会から見過ごされていたものに目を向け、独創的な芸術表現に昇華させた女性アーティスト50人(+α)を紹介 ●芸術家としての活動からプライベートな一面まで、トリビアもたっぷり。魅力あふれる人生の物語を簡潔に学べます ●制作道具一覧や色彩・デザイン論の基礎知識、歴史年表など、楽しいコラムも収録 <こんな人が載っています> 管道昇(詩人・画家)、ハリエット・パワーズ(キルト作家)、メアリー・カサット(画家)、ナンペヨ(陶芸家)、ビアトリクス・ポター(作家・イラストレーター)、ジャンヌ・パキャン(ファッションデザイナー)、ジョージア・オキーフ(画家)、オーガスタ・サヴェイジ(彫刻家)、リー・ミラー(写真家)、フリーダ・カーロ(画家)、メアリー・ブレア(アニメーター)、レイ・イームズ(インダストリアルデザイナー)、草間弥生(画家・彫刻家・インスタレーションアーティスト)、ウェンディ・カーロス(作曲家)、ポーラ・シェア(グラフィックデザイナー)、、妹島和代(建築家)、シリン・シャネット(写真家・映画監督)など… 目次 はじめに 歴史年表 管道昇(詩人・画家、1262-1319) クリスティーヌ・ド・ピザン(装飾写本の著者・アートディレクター、1364-1430) ラヴィニア・フォンターナ(画家、1552-1614) エリザベッタ・シラーニ(画家・版画家、1638-1665) エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン(画家、1755-1842) ジュリア・マーガレット・キャメロン(写真家、1815-1879) ローザ・ボヌール(画家、1822-1899) ハリエット・パワーズ(キルト作家、1837-1910) メアリー・エドモニア・ルイス(彫刻家、1844-1907) メアリー・カサット(画家、1844-1926) ナンペヨ(陶芸家、1859-1942) ビアトリクス・ポター(作家・イラストレーター、1866-1943) コラム:アートとデザインの要素と原則 ジャンヌ・パキャン(ファッションデザイナー、1869-1936) ジュリア・モーガン(建築家、1872-1957) タルシラ・ド・アマラル(画家、1886-1973) ジョージア・オキーフ(画家、1887-1986) ハンナ・ヘッヒ(コラージュ・アーティスト、1889-1978) アルマ・トーマス(画家、1891-1978) オーガスタ・サヴェイジ(彫刻家・教師、1892-1962) ドロシア・ラング(写真家、1895-1965) ドロシー・リーベス(テキスタイルデザイナー・織物作家・実業家、1897-1972) タマラ・ド・レンピッカ(画家、1898-1980) ルイーズ・ネヴェルソン(彫刻家、1899-1988) コラム:アート界の統計 ベル・コーガン(インダストリアルデザイナー、1902-2000) ローラ・アルヴァレス・ブラーヴォ(写真家、1903-1993) ロイス・メイロウ・ジョーンズ(画家・デザイナー・教師、1905-1998) リー・ミラー(写真家、1907-1977) フリーダ・カーロ(画家、1907-1954) シーピー・ピネレス(グラフィックデザイナー・アートディレクター、1908-1991) メアリー・ブレア(イラストレーター・デザイナー・コンセプトアーティスト・アニメーター、1911-1978) テルマ・ジョンソン・ストリート(画家・ダンサー・教育者、1911-1959) ルイーズ・ブルジョワ(彫刻家・インスタレーションアーティスト・画家・彫刻家、1911-2010) レイ・イームズ(インダストリアルデザイナー・グラフィックアーティスト・建築家・映像作家、1912-1988) メレット・オッペンハイム(シュールレアリスト彫刻家、1913-1985) アムリタ・シェール=ギル(画家、1913-1941) エリザベス・キャトレット(彫刻家・版画家、1915-2012) コラム:アートの道具 ルース・アサワ(彫刻家・芸術支援活動家・教師、1926-2013) ノーマ・スクラレック(建築家、1926-2012) 草間彌生(彫刻家・インスタレーションアーティスト・画家・パフォーマンスアーティスト、1929-) フェイス・リンゴールド(画家・布作家・教育者・社会運動家、1930-) ジャンヌ=クロード・ドゥナット・ド・ギュボン(環境アーティスト、1935-2009) ウェンディ・カーロス(作曲家・日食写真家、1939-) ポーラ・シェア(グラフィックデザイナー、1948-) 劉虹/リウ・ホン(画家・インスタレーションアーティスト、1948-) ザハ・ハディド(建築家、1950-2016) チャカイア・ブッカー(彫刻家・インスタレーションアーティスト、1953-) 妹島和世(建築家、1956-) シリン・ネシャット(写真家・映画監督、1957-) ソカリ・ダグラス・キャンプ(彫刻家、1958-) マヤ・リン(建築家・彫刻家・デザイナー、1959-) まだまだいる女性アーティストたち おわりに 参考資料 感謝のことば 著者について 索引 - 著者プロフィール - レイチェル・イグノトフスキー (イグノトフスキー,レイチェル) (著/文) アメリカ・ニュージャージー出身、カンザス在住の若手女性イラストレーター。2011年にアート・グラフィックデザインの専門学校タイラー校を優秀な成績で卒業し、その後は特に歴史や科学、また教育、ジェンダーなどをテーマにしたイラストを多く描いている。著書に『世界を変えた50人の女性科学者たち』『歴史を変えた50人の女性アスリートたち』『プラネットアース』(いずれも創元社)がある。 野中 モモ (ノナカ モモ) (翻訳) 翻訳者・ライター。 訳書にロクサーヌ・ゲイ『飢える私 ままならない心と体』(亜紀書房、2019年)、 レイチェル・イグノトフスキー『歴史を変えた50人の女性アスリートたち』(創元社、2019年)、『世界を変えた50人の女性科学者たち』(創元社、2018年)、 ダナ・ボイド『つながりっぱなしの日常を生きる ソーシャルメディアが 若者にもたらしたもの』(草思社、2014年)など。 著書に『野中モモの「ZINE」 小さなわたしのメディアを作る』(晶文社、2020年)、『デヴィッド・ボウイ 変幻するカルト・スター』(筑摩書房、2017年)、 共編著書に『日本のZINEについて知ってることすべて 同人誌、ミニコミ、 リトルプレス 自主制作出版史1960 ~ 2010年代』(誠文堂新光社、2017年)がある。
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歴史を変えた50人の女性アスリートたち|レイチェル・イグノトフスキー, 野中 モモ(翻訳)
¥1,980
創元社 2019年 ハードカバー 128ページ A4変型判 縦235mm 横198mm 厚さ17mm - 内容紹介 - 「女は弱い!」としめ出されていた近代スポーツ界に飛びこみ、圧倒的な能力と粘り強さで記録と歴史をぬりかえてきた女性アスリート50人にスポットをあて、その驚くべき成績やバイタリティあふれる人生をチャーミングなイラストとともに紹介します。 女性には不可能だと言われてきたことの誤りを、鍛えぬいた身体と不屈の精神で堂々と証明したヒロインたちの姿は、若きアスリートのみならず、自分の限界をこえたいと願うすべての人を励ましてくれます。 <本書の見どころ> ●近代スポーツの歴史を切り拓いてきた、パワフルな女性アスリート50人(+α)を紹介 ●競技成績からプライベートな一面まで、エネルギーに満ちた女性アスリートたちの人生の物語を簡潔に学べます ●若手女性イラストレーターによるおしゃれなイラストが満載。ビジュアルブックとしても楽しめます ●歴史年表や筋肉解剖学、男女間の報酬とメディア格差統計など、図解コラムも充実 ●本文のおもな漢字にルビつき。未来のアスリートを応援します ●日本版だけの描きおろしイラストも多数収録! <こんな人が載っています> ガートルード・エダール(長距離水泳選手)、福田敬子 (柔道家)、トニ・ストーン(野球選手)、田部井淳子 (登山家)、ジョディ・コンラッド (バスケットボール監督)、ビリー・ジーン・キング (テニス選手)、フロー・ハイマン (バレーボール選手)、スーザン・ブッチャー (犬ぞり操縦者)、ナディア・コマネチ (体操選手)、アンジャリ・バグワット (射撃選手)、シャンタル・プチクレール (車いす陸上競技選手) 、キム・スニョン (アーチェリー選手) 、クリスティ・ヤマグチ (フィギュアスケート選手)、ミア・ハム (サッカー選手)、セリーナ・ウィリアムズ (テニス選手)、ニコラ・アダムズ (ボクサー)、マリアナ・パホン (BMX自転車選手)、シモーネ・バイルズ (体操選手)など… 目次 False - 著者プロフィール - レイチェル・イグノトフスキー(Rachel Ignotofsky) アメリカ・ニュージャージー出身、カンザス在住の若手女性イラストレーター。2011年にアート・グラフィックデザインの専門学校タイラー校を優秀な成績で卒業し、その後は特に歴史や科学、また教育、ジェンダーなどをテーマにしたイラストを多く書いている。著書に「Women in Science」「I love Science」「PLANET EARTH」(いずれも10 Speed Press)がある。 野中モモ(のなか・もも) 翻訳者・ライター。訳書にロクサーヌ・ゲイ『飢える私 ままならない心と体』(亜紀書房、2019年)、レイチェル・イグノトフスキー『世界を変えた50人の女性科学者たち』(創元社、2018年)、ダナ・ボイド『つながりっぱなしの日常を生きる ソーシャルメディアが若者にもたらしたもの』(草思社、2014年)など。著書に『デヴィッド・ボウイ 変幻するカルト・スター』(筑摩書房、2017年)、共編著書に『日本のZINEについて知ってることすべて 同人誌、ミニコミ、リトルプレス 自主制作出版史1960 ~ 2010年代』(誠文堂新光社、2017年)がある。
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鉄道の食事の歴史物語 蒸気機関車、オリエント急行から新幹線まで | ジェリ・クィンジオ, 大槻 敦子(翻訳)
¥2,200
原書房 2021年 ソフトカバー 300ページ 四六判 - 内容紹介 - 列車が移動手段だった頃の食事は停車駅で大急ぎで買うものだった。やがて人々が旅を楽しむようになったことで、高級な車両で豪華な食事が供されるようになる。鉄道旅行の黄金時代を支えた列車での食事の変遷を追う。レシピ付。
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中国料理の世界史 美食のナショナリズムをこえて | 岩間 一弘
¥2,750
慶應義塾大学出版会 2021年 ソフトカバー 656ページ 四六判 - 内容紹介 - ラーメン、チャジャン麺、フォー、パッタイ、海南チキンライス、チャプスイ…… まるで、歴史のフードコート! ▼世界に広がり、人々に愛され「国民食」へと変貌をとげた「中国料理」。 国家建設とナショナリズムに注目しながら、アジアからアメリカ、ヨーロッパを縦横無尽に旅して、中国料理と中国系料理の巨大で口福な歴史を味わいなおす。 ▼登場する料理の一部 北京ダック、満漢全席、小籠包、焼売、フカヒレ煮込み、タピオカミルクティー、左公鶏、牛肉麺、マントウ、パッタイ、フォー、バクテー、広東麺、ニョニャ料理、チャプチェ、チャジャン麺、チャンポン、チャプスイ、春巻き、卓袱料理、ラーメン、餃子、天津飯、沖縄そば、中華おせち 目次 序章 中国料理から見える世界史 第一部 中国料理の形成――美食の政治史 第1章 清国の料理――宮廷料理から満漢全席へ 第2章 近代都市文化としての中国料理――北京・上海・重慶・香港の料理 第3章 中国の国宴と美食外交――燕の巣・フカヒレ・北京ダック 第4章 ユネスコの無形文化遺産への登録申請――文思豆腐から餃子へ 第5章 台湾料理の脱植民地化と本土化――昭和天皇・圓山大飯店・鼎泰豊 第6章 豆腐の世界史――ナショナリズムからグローバリズムへ 第二部 アジアのナショナリズムと中国料理 第1章 シンガポールとマレーシア――海南チキンライス・ホーカー・ニョニャ料理の帰属 第2章 ベトナム――フォーとバインミーに見る中国とフランスの影響 第3章 タイ――パッタイの国民食化・海外展開へ至る道 第4章 フィリピン――上海春巻きや広東麺が広まるまで 第5章 インドネシア――オランダ植民地・イスラーム教と中国料理の苦境 第6章 韓国――ホットク・チャプチェ・チャンポン・チャジャン麺 第7章 インド――赤茶色の四川ソース 第三部 米欧の人種主義とアジア人の中国料理 第1章 アメリカ合衆国――チャプスイからパンダエクスプレスまで 第2章 イギリス――チャプスイ・中国飯店・中国料理大使 第3章 ヨーロッパ・オセアニア・ラテンアメリカ――中国料理の文化的意味の多様性 第四部 日本食と中国料理の境界――世界史のなかの日本の中国料理 第1章 近代という時代――偕楽園・チャプスイ・回転テーブル・味の素 第2章 近代から現代へ――ラーメン・陳建民・横浜中華街・中華おせち 終章 国民国家が枠づける料理のカテゴリー 後記 註 図版出典一覧 主要参考文献 索引 - 著者プロフィール - 岩間 一弘 (イワマ カズヒロ) (著) 1972年生まれ。慶應義塾大学文学部教授。専門は東アジア近現代史、食の文化交流史、中国都市史。 2003年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。千葉商科大学教授などを経て2015年より現職。 おもな著書に、『中国料理と近現代日本――食と嗜好の文化交流史』(編著書、慶應義塾大学出版会、2019年)、『上海大衆の誕生と変貌――近代新中間層の消費・動員・イベント』(東京大学出版会、2012年)などがある。
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海を渡ったニッポンの家具 : 豪華絢爛仰天手仕事 | 小泉 和子
¥1,980
LIXIL出版 2018年 ソフトカバー 80ページ 縦210mm - 内容紹介- 明治時代、輸出用として作られた家具。欧州のジャポニスム流行の波に乗り、陶磁器や七宝、金工品などとともに日本の伝統的な美術工芸品の一つとしてもてはやされた。高度な手技と欧米向けにアレンジされた過剰な装飾でキッチュにも見えるデザインは、当時の輸出家具の特徴と言えよう。他の工芸品と比べ、国内に現存品が少ない中、本書では、珠玉の工芸家具を、寄木細工、芝山象嵌、青貝細工、彫刻家具、仙台箪笥の5つに分け、技法や背景、見どころと併せて紹介する。何種類もの幾何学パターンで埋め尽くされた寄木細工の飾棚、蝶貝や象牙で花鳥や人物を細かくレリーフ状に盛り上げられた芝山象嵌の衝立、華やかに青貝細工が施されたエレガントな猫足付きのビューロー…。家具ならではのサイズ感とフォルムの面白さ、そして神業のような装飾など、これら一切を堪能させてくれる写真家・大西成明による図版満載の一冊。人間疎外になりがちな現代に、職人たちの手による豊穣な世界に触れていただきたい。
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台所見聞録 人と暮らしの万華鏡|須崎文代, 宮崎玲子
¥1,980
SOLD OUT
LIXIL出版 2019年 ソフトカバー 84ページ 20.5 x 21 x 0.8 cm - 内容紹介- 住まいに欠かせない、生きるための空間「台所」。食物を扱うため、その土地の気候風土や文化とも密接に関わり、地域による独自性も高い。しかし近年では、働く場として合理的で機能重視な空間へと急速に変化し、伝統的な台所は世界的に消えつつある。本書では、世界と日本の台所事情をそれぞれ調査した2人の研究者をナビゲーターに、人々が求めてきた台所はどのような空間なのかを再考する。 宮崎玲子氏(建築家)は、世界の伝統的な台所を約半世紀にわたり調査。北緯40度を境にして、南北で「火」と「水」の使い方に特徴があることを明らかにした。1/10模型や直筆のイラストで各地域の特性を紹介する。須崎文代氏(神奈川大学工学部建築学科特別助教)は、日本の台所史を軸に、劇的に変化してきた日本の台所について、明治から昭和初期の家事教科書や家政書から改良への変遷を分析。さらに有名建築家による実践も紹介する。古今東西に広がる台所空間へ誘う一冊。
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戦争とバスタオル|安田 浩一, 金井 真紀
¥1,870
亜紀書房 2021年 ソフトカバー 376ページ 四六判 - 内容紹介- タイ、沖縄、韓国、寒川(神奈川)、大久野島(広島)―― あの戦争で「加害」と「被害」の交差点となった温泉や銭湯を各地に訪ねた二人旅。 ジャングルのせせらぎ露天風呂にお寺の寸胴風呂、沖縄最後の銭湯にチムジルバンや無人島の大浴場……。 至福の時間が流れる癒しのむこう側には、しかし、かつて日本が遺した戦争の爪痕と多くの人が苦しんだ過酷な歴史が横たわっていた。 ■タイ…………ジャングル風呂と旧泰緬鉄道 ■沖縄…………日本最南端の「ユーフルヤ―」 ■韓国…………沐浴湯とアカスリ、ふたつの国を生きた人 ■寒川…………引揚者たちの銭湯と秘密の工場 ■大久野島……「うさぎの島」の毒ガス兵器 嗚呼、風呂をたずねて四千里――風呂から覗いた近現代史 - 著者プロフィール - 安田 浩一 (ヤスダ コウイチ) (著/文) 1964年生まれ。産湯は伊東温泉(静岡県)。週刊誌記者を経てノンフィクションライターに。『ネットと愛国』(講談社+α文庫)で講談社ノンフィクション賞、「ルポ 外国人『隷属』労働者」(月刊「G2」記事)で大宅壮一ノンフィクション賞雑誌部門受賞。『ルポ 差別と貧困の外国人労働者』(光文社新書)、『ヘイトスピーチ』(文春新書)、『学校では教えてくれない差別と排除の話』(皓星社) 、『「右翼」の戦後史』(講談社現代新書)、 『団地と移民』(KADOKAWA)、『沖縄の新聞は本当に「偏向」しているのか』(朝日文庫)他、著書多数。 取材の合間にひとっ風呂、が基本動作。お気に入りは炭酸泉。 金井 真紀 (カナイ マキ) (著/文) 1974年生まれ。テレビ番組の構成作家、酒場のママ見習いなどを経て2015年より文筆家・イラストレーター。任務は「多様性をおもしろがること」。著書に『世界はフムフムで満ちている』『酒場學校の日々』(ともに皓星社)、『はたらく動物と』(ころから)、『パリのすてきなおじさん』(柏書房)、『虫ぎらいはなおるかな?』(理論社)、『マル農のひと』(左右社)、『世界のおすもうさん』(共著、岩波書店)など。挿画の仕事に「日本語をつかまえろ!」シリーズ(毎日新聞出版)など。 銭湯では、好きだったサッカー選手・松田直樹の背番号にちなんで3番の下駄箱を使用する。
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源氏物語 解剖図鑑|佐藤 晃子, 伊藤 ハムスター (イラスト)
¥1,760
エクスナレッジ 2021年 ソフトカバー 147ページ A5判 - 内容紹介- 姫君はネコで殿方はイヌで…… これ一冊で源氏物語のあらすじと 平安人の暮らしとキモチがマルわかり 『源氏物語』全54帖を徹底解剖! 物語の全体像を分かりやすく解説するのはもちろんのこと、 当時の皇族・貴族の暮らし、風習、文化、信仰などについても 詳しく紹介しています。 物語の中では熾烈な権力闘争が繰り広げられており、 当時の社会情勢と比較しつつ歴史も学べるようになっています。 誌面では各帖の代表的な絵巻などをイラスト化し、 その魅力も紹介しています。 これを読めばその後の日本美術に影響を与えた場面やアイテム、 表現方法などもばっちり分かります。 『源氏物語』を描いた源氏絵は、江戸時代には皇女・女三の宮が 遊女に見立てられるなど、 元絵からギャップがあるほど面白いとされてきました。 本書でも人気イラストレーターの伊藤ハムスターさんによって、 登場人物を擬猫化・擬犬化してユーモラスに描いていただきました。 令和時代の源氏絵として、こちらも必見です。 ■章構成 巻頭1:キャラで分かる! 『源氏物語』 巻頭2:データで分かる! 『源氏物語』 巻頭3:『源氏物語』で「日本美術」が分かる 第一部:若かりし光源氏(1桐壺~33藤裏葉) 第二部:老いを迎える光源氏(34若菜上~41幻) 第三部:光源氏の子孫たち(42匂宮~54夢浮橋)
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言葉をもみほぐす | 赤坂 憲雄, 藤原 辰史, 新井 卓
¥1,980
岩波書店 2021年 ソフトカバー 174ページ 四六判 縦188mm 横129mm 厚さ17mm - 内容紹介 - 民俗学・歴史学という各々の専門分野からの越境を厭わず、知力をふり絞り、引き裂かれながら現実に向き合う二人。同時代を生きてあることの歓びを感じながら、言葉を揉み、解し、思索を交わした、二〇一九年から二〇年にかけての往復書簡を、銀板写真(ダゲレオタイプ)とともに書籍化。この期に及んでなおも言葉の力を信じて。 目次 藤原辰史 それでもなお言葉の力を 標準語との距離感について 土壌と人間 引き裂かれつづける 泥の歴史学 あとには戻れないならば こぼれるということ もののけのたぐい 次の世代、子孫のために あとがきにかえて――「言の葉」と「言の場」 赤坂憲雄 深い海の底から 俺の人生を聞きにきたのか 汚れた土のゆくえ 異形の場所からモノへ 傷を記憶すること 見えない政治に抗うために 原発とキツネが対峙するとき それはだれのものか、と問う声がする 撤退の時代だから、そこに駒を置く あとがきにかえて――あやしいものたちの連帯のために
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江戸の読書会 | 前田 勉
¥1,760
平凡社 2018年 ソフトカバー 448ページ B6変型判 - 内容紹介 - 江戸時代後期に始まった「会読」。複数の人間が集まって同じ書物を読み議論したり、共に翻訳作業などを行った共読法です。 当時の私塾や藩校で採用され、主に儒学の教授法として使われたといいます。 本書では、そもそも何故江戸時代に儒学が広く学ばれるようになったのかというところから、その後の明治維新に繋がる精神の発展まで、興味深く掘り下げています。
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ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語|品田 遊, コルシカ(イラスト)
¥1,956
イースト・プレス 2018年 ソフトカバー 232ページ 四六変型判 - 内容紹介- 〈世界人口78億人突破!〉 どう滅ぼすか、みんなで一緒に考えよう!!!!!! ダ・ヴィンチ・恐山、小説家として待望の帰還!! 突如降誕した魔王と、集められた10人の人間たち。 読む者の“道徳”を揺さぶる、話し合いの幕が開く。 【あらすじ】 全能の魔王が現れ、10人の人間に「人類を滅ぼすか否か」の議論を強要する。結論が“理”を伴う場合、それが実現されるという。人類存続が前提になると思いきや、1人が「人類は滅亡すべきだ」と主張しはじめ……!? 著者プロフィール 品田 遊 (シナダユウ) (著/文) 東京都出身。作家。 著者に『止まりだしたら走らない』(リトルモア)、『名称未設定ファイル』(キノブックス)がある。 「ダ・ヴィンチ・恐山」名義で、株式会社バーグハンバーグバーグ運営の「オモコロ」などの幅広い媒体でライターとしても活動中。 上記内容は本書刊行時のものです。
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今和次郎 思い出の品の整理学|今和次郎
¥1,540
平凡社 2019年 ハードカバー 224ページ B6変型判 - 内容紹介 - 考現学は未来を考える立場だ──。ジャンパーを着て日本中を歩き回り、民家、服装、都市文化、世相など現代風俗研究に前人未到の足跡を遺した第一人者が綴る生活者の視線。栞執筆=村上慧(美術家、『家をせおって歩く』著者) (目次) 鈍才先生 * 考現学とは何か ユニホーム以前のこと 「考現学」が破門のもと 下宿住み学生持物調べ(2) 物品交換所調べ * 民家の旅 雪国の民家 物干竿 子ども部屋不要論 カマド道楽 室内というものの現実 景色買い * 郊外・街路・書斎 早稲田村繁昌記 風俗は動く うつりかわり 学ぶ態度と教える技術 人づくりの哲学 ジャンパーを着て四〇年 坑内帽 結婚披露の会での演説
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私たちはどのような世界を想像すべきか|東京大学東アジア藝文書院 編
¥2,720
トランスビュー 2021年 ソフトカバー 360ページ 四六判 - 内容紹介 - 災害、疫病、環境、科学技術、宗教…… 不確実な時代において、 30年後の未来を考えるために 〈世界〉と〈人間〉を学問の最前線から捉え直す11講 第1講 「人新世」時代の人間を問う——滅びゆく世界で生きるということ…………田辺明生 第2講 世界哲学と東アジア…………中島隆博 第3講 小説と人間——Gulliver’s Travelsを読む…………武田将明 第4講 30年後を生きる人たちのための歴史…………羽田正 第5講 脳科学の過去・現在・未来…………四本裕子 第6講 30年後の被災地、そして香港…………張政遠 第7講 医療と介護の未来…………橋本英樹 第8講 宗教的/世俗的ディストピアとユマニスム…………伊達聖伸 第9講 「中国」と「世界」——どこにあるのか…………石井剛 第10講 AI時代の潜勢力と文学…………王欽 第11講 中動態と当事者研究——仲間と責任の哲学…………國分功一郎・熊谷晋一郎
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【古本】本棚の歴史 | ペトロスキー ヘンリー, 池田 栄一 訳
¥2,500
白水社 2004年 初版 ハードカバー 287ページ - 内容紹介 - かつて本は鎖で本棚につながれていた!巻物から写本、そして印刷術の発明-そんな書物の発達とともに歩んだ収納法の進化の跡を名著『鉛筆と人間』の著者がたどる。読書人・書店・図書館関係者必読の好著。 目次 第1章 本棚の本 第2章 巻物から冊子へ 第3章 保管箱、回廊、個人用閲覧席 第4章 鎖で机につながれて 第5章 書棚 第6章 書斎の詳細 第7章 壁を背にして 第8章 本と本屋 第9章 書庫の工学 第10章 可動書架 第11章 本の取り扱い 状態:良い カバーにヤケ、スレ等ありますが、中身は大変綺麗な状態です。