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極限大地 地質学者、人跡未踏のグリーンランドをゆく|ウィリアム・グラスリー, 小坂恵理(翻訳)
¥2,640
築地書館 2022年 ハードカバー 240ページ 四六判 - 内容紹介 - 人間は、人跡未踏の大自然に身をおいたときに、 どのような行動をとるのか。 氷壁とフィヨルドの海岸に囲まれたグリーンランドで、 地質学者は、何を見、何を感じたのか。 地球科学とネイチャーライティングを合体させて、 最高のノンフィクションとたたえられたジョンバロウズ賞受賞 目次 はじめに――人跡未踏の極限の大地"ウィルダネス"を経験するということ 序章――人間として科学者として大自然の中で理解できること、できないこと 第1章 再発見 沈黙――ベースキャンプから白夜にさまよい出る 蜃気楼――未知の存在を知らせるための合図 岩を砕く――ふたつの大陸の縫合帯なのか ハナゴケ――トナカイが好む地衣類を食べてみる ハヤブサ――至近距離での遭遇、新しい経験の宝庫 第2章 統合 太陽の壁――サーフィンが人生のすべてだった 鳥のさえずりと神話――音の蜃気楼に出会う ライチョウ――親鳥とヒナとの遭遇、ホッキョクイワナの川で沐浴 きれいな水――淡水と海水が出会う場所の生命のにぎわい 魚の川――捕食者ウルクが襲う 第3章 発現 潮流――ゾディアックがうず潮にはまる 時計じかけの小石――巨大な斜方輝石の堆積物を発見する 氷――氷壁・氷山・氷の結晶 アザラシ――狩り、食す 帰還――細かい境界で区切られた世界へ戻る 終章 おわりに――ウィルダネスを共有することの意味 用語集 謝辞 訳者あとがき - 著者プロフィール - ウィリアム・グラスリー (ウィリアムグラスリー) (著/文) カリフォルニア大学デービス校の地質学者、デンマークのオーフス大学の名誉研究員で、 大陸の進化とそのエネルギー源となるプロセスを研究している。 70以上の研究論文のほか、地熱エネルギーに関する教科書の著者でもある。 本書は、著者にとって初めての一般向けの本となる。ニューメキシコ州サンタフェ在住。 小坂恵理 (コサカエリ) (翻訳) 翻訳家。慶應義塾大学文学部英米文学科卒業。 訳書に『ラボ・ガール』『繰り返す天変地異』(以上、化学同人)、『歴史は実験できるのか』(慶應義塾大学出版会)、 『マーシャル・プラン』(みすず書房)、『地球を滅ぼす炭酸飲料』(築地書館)など。
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清少納言がみていた宇宙と、わたしたちのみている宇宙は同じなのか? 新しい博物学への招待 | 池内了
¥1,980
青土社 2021年 ハードカバー 288ページ 四六判 - 内容紹介 - あらゆるものを等しい目線で素描する。 清少納言が『枕草子』で描いた「すばる」は現在のわたしたちが観測するものと同じみえ方をしていたのか? クレオパトラはなぜ真珠を飲めたのか? 古代中国のブランコはどのようにして動いていたのか? 科学者の目で古今東西の文章を渉猟する、サイエンス・エッセイ。 2001年に出版された『天文学と文学のあいだ』を最新の知見に合わせて改稿、書き下ろしの章も加え、新たにリリース!