-
夜、寝る前に読みたい宇宙の話 | 野田 祥代
¥990
草思社 2025年 草思社文庫 ソフトカバー 296ページ 文庫判 - 内容紹介 - 空を見上げる余裕もない夜がある。 小さなことで疲れたり、つまずいたり、心が曇ってしまうこともある。 そんなとき、宇宙に思いを向けると、不思議と悩みが遠ざかる気がする。 本書は、宇宙の生い立ちや星の一生、宇宙の構造といった科学的事実をやさしくひもときながら、 人間の存在を宇宙のスケールで見つめ直す視点を提供する。 人間の存在は小さい。だが、その小ささにこそきっと意味がある。 宇宙を知ることは、私たち自身を知ること、その扉を開く一冊。 - 目次 - はじめに――夜、寝る前に心の宇宙旅行をしてみませんか 宇宙に出て大地を思う 宇宙へ――星空に出かけてみたら 水と空気と命のあたりまえ 1――水 水と空気と命のあたりまえ 2――空気と生命 地上の星空 夜空に描くイラスト――星座は深い世界の手前で輝く 太陽と月のある世界 地球のこと――年齢は、太陽のまわりを旅した回数 月のこと 1 ――月の意外な生い立ち 月のこと 2 ――月の満ち欠けと月食 太陽のこと――日の昇る惑星(ホシ) 宇宙の時間割 遠くを見て、過去を知る――猛ダッシュ編 遠くを見て、自分を知る――宇宙カレンダー編 空からのおくりもの 流れ星にねがいを――暗闇で自分と出会う時間 空から岩が落ちてくる 1 宇宙をただよう巨大岩―― 空から岩が落ちてくる 2 ――あなたにできること 人生はあなたが主人公の物語 宇宙から見た自分――科学がくれた俯瞰術 星のふしぎ 地球のふしぎ 命のふしぎ 星のさだめ――ほどよい太陽、ほどよい地球、本を読む私 地球と人のさだめ――地球と人の未来 星と人の往還――星は死んで人になる? 縦方向への旅 現実と空想の月旅行――誰とどんな旅をしましょうか 心の宇宙旅行 広い世界へ(前編)――太陽系の外への旅 広い世界へ(中編)――銀河系への旅 広い世界へ(後編)――未知への旅 それでもまわる地球の上で 星の下でつなぐ知恵と工夫――知恵のリレー ひとつ空の下で―― Under One Sky おわりに 本書に寄せて―― 和歌山大学教授 富田晃彦 謝辞/文庫版のあとがき/主な参考文献 - 著者プロフィール - 野田 祥代 (ノダ サチヨ) (著) 愛知県春日井市出身。名古屋大学理学部物理学科卒、同大学院修了、博士(理学)。国立天文台天文データセンター勤務後、2018年より「あいプラネット」代表。理系文系の垣根をゆるやかにつなぐ「体験型リベラルアーツ® “はてなアカデミー”」エグゼクティブ。親子グループ「やとっこ天文あそび」、宇宙と地球を楽しむ「うちゅう・かがくあそび」などのプロジェクトを手掛ける。「つたえよう 宇宙のふしぎ 星のふしぎ 地球のふしぎ 命のふしぎ」を合言葉に宇宙イベントを各地へ届けている。
-
見たこともない宇宙 | キャロライン ハーパー, 中野 太郎(訳)
¥3,850
柏書房 ソフトカバー 224ぺージ B5変型判 - 内容紹介 - 2021年12月に打ち上げられたジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡。 ビッグバンの後、最初に誕生した恒星を観察するために開発された最新の宇宙望遠鏡。 30年前の1990年に打ち上げられたハッブル宇宙望遠鏡の後継機として、今まで見ることができなかった赤方偏移をした光を観測できるように設計されている。遠方からくるさらに波長の伸びた光を見ることができるわけだ。つまり、これまでよりも宇宙の始まりに近づくことができることになる。 また、口径も2.4mから6.5mと2.5倍以上となり、解像度と集光力が格段に高まり、さらに精密な観測が期待されている。 本書は、そのジェイムズ・ウェッブの開発の経緯から、各装置の説明、赤外線からの影響を防ぐための工夫、たとえば望遠鏡は-266℃に冷却されサンシールドに覆われ、微細な振動からも守られていることなど、その驚異の技術も紹介されている。 本書は、この望遠鏡による太陽系、恒星、深宇宙、銀河、系外惑星、ブラックホールなどの観測結果から、さらに将来へのミッションまでを観測写真、解説図などとともに展開していく。 まずはこれまで見ることのできなかった最新の宇宙の映像をご覧下さい。 - 目次 - 第1章 太陽系 第2章 恒星 第3章 深宇宙 第4章 銀河 第5章 系外惑星 第6章 ブラックホール 第7章 将来のミッション - 著者プロフィール - キャロライン ハーパー (キャロライン ハーパー) (著) 宇宙科学者。英国宇宙庁(UKSA)宇宙科学部門長、ESA科学プログラム委員、英国王立天文学会フェロー。 中野 太郎 (ナカノ タロウ) (訳) 東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。フリーライターとして天文・宇宙関連の記事を執筆。