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パンクの系譜学 | 川上 幸之介
¥2,860
書肆侃侃房 2024年 ハードカバー 384ページ 四六判 - 内容紹介 - パンクとは常に問い、それについて行動を起こすことだ。 音楽だけでなく、アート、思想、運動の側面からも「パンク」の根源に迫る画期的著作。 ロックと現代アートから派生したパンクは、音楽活動のみならず、独自の実践を通して社会に影響を与え、人間性の回復をもたらしてきた。最新の研究を踏まえ、その系譜を現在まで辿る。Punk!展、ゲリラ・ガールズ展ほか、話題の展示のキュレーションを行ってきた研究者による初単著。松村圭一郎さん、毛利嘉孝さん推薦! 「パンクはこれまで幾度となく死んだと言われてきた。しかし、支配と抑圧という概念が存続する限り、「パンクス・ノット・デッド」は常に例証し続けられるだろう」(「おわりに」より) - 目次 - 序章 第一部 パンクの文脈と思想 第一章 アートスクール/第二章 共産主義(コミュニズム)/第三章 アナキズム 第二部 パンクの音楽における系譜 第一章 アフリカ系アメリカ人の歴史/第二章 フォーク/第三章 スキッフル/第四章 ガレージ/第五章 パンク 第三部 パンクのアートにおける系譜 第一章 現代アート/第二章 DADA(ダダ)/第三章 レトリスム/第四章 シチュアシオニスト・インターナショナル/第五章 キング・モブ 第四部 セックス・ピストルズ以降 第一章 Oi!/第二章 アナーコ・パンク/第三章 ハードコア・パンク/第四章 ライオット・ガール/第五章 パンクと人種/第六章 パンクとクィア 第五部 アジアのパンクシーン 第一章 独裁政権/第二章 ミャンマー/第三章 橋の下世界音楽祭 おわりに 参考文献 - 著者プロフィール - 川上幸之介 (カワカミ コウノスケ) (著/文) 1979年、山梨県生まれ。専門は現代美術/ポピュラー音楽。ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズMAファインアート修了。現在、倉敷芸術科学大学准教授。キュレーションに「Bedtime for Democracy」展、「Punk! The Revolution of Everyday Life」展、「ゲリラ・ガールズ展 『F』ワードの再解釈:フェミニズム!」など。
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武蔵野詩抄 国木田独歩から忌野清志郎まで | 正津 勉
¥2,200
アーツアンドクラフツ 2023年 ソフトカバー 248ページ 縦188mm 横128mm 厚さ21mm - 内容紹介 - 約130年にわたる「武蔵野」の時空を詩47編で歩く 独歩の「武蔵野」=渋谷郊外を散策し、荒井由実「中央フリーウェイ」をクルマで飛ばし、忌野清志郎の国立「多摩蘭坂」をのぼる。 [解説付き] 目次 武蔵野旧景 中央線沿線 Ⅰ 西武線沿線 中央線沿線 Ⅱ 多摩川流域・多摩丘陵 秩父山地 関東山地 詩の湧く野、武蔵野/正津勉 - 著者プロフィール - 正津勉 (ショウヅベン) (編集 | 解説) 1945年、福井県生まれ。同志社大学文学部卒業。詩人・文筆家。おもな著書に詩集『惨事』(国文社)、『正津勉詩集』(思潮社)、『奥越奥話』(アーツアンドクラフツ)。小説『笑いかわせみ』『河童芋銭』(河出書房新社)。評伝『山水の飄客 前田普羅』(アーツアンドクラフツ)、『忘れられた俳人 河東碧梧桐』(平凡社新書)、『乞食路通』『つげ義春』『裏日本的』(作品社)など多数。
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トーキョー・シンコペーション 音楽表現の現在 | 沼野 雄司
¥2,420
株式会社音楽之友社 2023年 ソフトカバー 272ページ 四六判 - 内容紹介 - 『レコード芸術』誌において2022年4月から16回に渡って掲載され、カルト的な人気を誇った同名記事に大幅に加筆して再構成。当代を代表する音楽学者であり「現代音楽」のスペシャリスト沼野雄司氏が、堅苦しい、難しいと思われがちな作曲家たちの思考や作品を美術、映画、哲学、小説、ロックやポップスなど、他ジャンルの作品との比較の中で軽妙なタッチで深く論じます。既成概念を打ち破る“新しい”音楽批評が展開。 目次 第1章 音楽の視覚性/視覚の音楽性――クリスチャン・マークレイ、安野太郎 第2章 イメージからノスタルジーへ――フィリップ・グラス《浜辺のアインシュタイン》 第3章 複雑性と吃逆――ブライアン・ファーニホウ、近藤譲 第4章 沈黙ぎらい――ヴァンデルバイザー、杉本拓、星谷丈生 第5章 不器用と恩寵――坂本龍一、木下正道―― 第6章 マニエリスムからの距離――マーク・アンドレ、川上統 第7章 表象不可能性と音楽――藤倉大、川島素晴―― 第8章 地図・領土・美術館――ヨハネス・マリア・シュタウト、ファウスト・ロミテッリ 第9章 カノンと1ミリ――アントン・ウェーベルン、アルノルト・シェーンベルク 第10章 あたらしさい旧さ/旧いあたらしさ――鈴木純明、エンノ・ポッペ 第11章 左眼のエクリチュール――ヤニス・クセナキス―― 第12章 音を楽しまない音楽――池田亮司、足立智美―― 第13章 ノン・バイナリーな挑発――オルガ・ノイヴィルト「オルランド」―― 第14章 音楽における「日本的なもの」――YMO、梅本佑利 第15章 歌声を増幅せよ――松本祐一、有馬純寿 第16章 喪失の音楽――マイルス・デイヴィス、サルヴァトーレ・シャリーノ - 著者プロフィール - 沼野 雄司 (ヌマノ ユウジ) (著/文) 東京藝術大学大学院博士課程修了。博士(音楽学)。主な著書に『リゲティ、ベリオ、ブーレーズ 前衛の終焉と現代音楽の未来』(音楽之友社)、『光の雅歌 西村朗の音楽』(春秋社、共著)、『孤独な射手の肖像 エドガー・ヴァレーズとその時代』(春秋社、第29回吉田秀和賞)、『ファンダメンタルな楽曲分析入門』(音楽之友社)、『音楽学への招待』(春秋社)など。国内外での学会発表のほか、音楽批評、演奏会・CDライナー解説の執筆、音楽祭の企画・監修、コンクールの審査員、オーケストラや演奏活動の公的助成審査などに幅広く従事。2008年から2009年にかけてハーヴァード大学客員研究員。近年は、国内学会はもとよりアメリカ、中国、オランダ、リトアニア、ジョージア(グルジア)、アイルランドなど多数の国際学会で研究発表を行なっている。現在桐朋学園大学教授。
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折坂悠太 (歌)詞集 あなたは私と話した事があるだろうか|折坂 悠太
¥1,980
WORDSWORTH(good and son) 2023年 ハードカバー 234ページ 111×154mm - 内容紹介 - 2023年、活動10年を迎える折坂悠太が歌い続けてきた、62曲の(歌)詞集。 歌唱という圧倒的個性だけでない、折坂のもうひとつの独創「(歌)詞」を読む。 ライブでのみ披露している詞や未発表の新作詞、書き下ろしエッセイを含む、234P。 <折坂悠太> ―――――― 詞をまとめる作業は、長年使ってきた道具に手入れをするような感覚でした。 ひときれのパン、ナイフ、ランプ。生き抜くために、今一度持ち物チェック。 どうぞ私のかばんを開けて、私をかばんに忍ばせてください。 折坂悠太 ―――――― 折坂悠太 鳥取生まれ、千葉県出身のシンガーソングライター。 2023年6月30日に”音楽業10周年”を迎える。 平成元年生まれの折坂ならではの極私的な感性で時代を切り取りリリースされたアルバム『平成』は、2018年を代表する作品として、CDショップ大賞を受賞するなど、高い評価を受けた。2019年にはフジテレビ系月曜9時枠ドラマ『監察医 朝顔』主題歌に「朝顔」が抜擢。2021年10月、アルバム『心理』を発表し、初のホールツアーを成功させた。2022年5月には初の展覧会「薮IN」をPARCO MUSEUM TOKYOで開催し、同名著書『薮IN』を刊行。2023年6月30日より、ツアー「折坂悠太 らいど 2023」を独奏で回る。また、映画『泣く子はいねぇが』では自身初の映画主題歌・劇伴音楽を制作、映画『ONE PIECE FILM RED』では劇中歌「世界のつづき」の作詞作曲を担当するなど、楽曲提供でも活躍の幅を広げている。 Official HP:https://orisakayuta.jp/ Twitter:@madon36(http://twitter.com/madon36) Instagram:@orisakayuta(http://instagram.com/orisakayuta) YouTube:https://www.youtube.com/c/orisakayuta
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新版 魂(ソウル)のゆくえ|ピーター・バラカン
¥1,980
アルテスパブリッシング 2019年 ソフトカバー 280ページ 四六判 - 内容紹介 - この1冊が日本の音楽ファンを育んできた! 刊行30周年を記念して、 ソウル・ミュージック・ガイドの決定版をリニューアル新発売! 愛され続けるロングセラー(11刷)に、 11のプレイリスト=全448曲を加えた新版の登場です。 デザインや本文組みも一新しました。 FM番組『バラカン・ビート』『ウィークエンド・サンシャイン』や NHKワールド『ジャパノロジー』などラジオやテレビでおなじみ、 ピーター・バラカンが、ゴスペルからヒップホップまで、 アメリカのソウル・ミュージックの歴史とスターたちを語った本書は、 多くのミュージシャンやリスナーに支持され、ロングセラーとなっています。 この30周年記念版は、著者が各章ごとに新しく選んだ合計448曲のプレイリストを、 ストリーミング・サービスのSpotifyに作成し、 リンクQRコードと書き下ろしの解説を加えた増補新版です。 ヒップホップが音楽界の主流となったいま、 若いリスナーたちがブラック・ミュージックの歴史に 新たな関心を寄せているなか、最適の入門書としてお薦めしたい1冊です。 ※本書は、2008年に弊社から発売した『魂(ソウル)のゆくえ』の改訂新版です。1989年のオリジナルの新潮文庫版発売から数えて今年が30周年にあたります。 目次 二〇一九年版の読者のみなさんへ 00 はじめに──ぼくにとってのソウル・ミュージック 01 ゴスペルの話から始めよう─ソウル前史 02 R&Bからソウルへ──レイ・チャールズ、サム・クック、ジェイムズ・ブラウン 03 モータウン─黒人の夢を乗せた都会のサウンド 04 サザン・ソウル──スタックスが作りあげた六〇年代の奇跡 05 ニュー・オーリンズのR&B 06 七〇年代ソウルのスーパースターたち──内省と成熟 07 フィラデルフィア・ソウル─都会育ちの黒人たち 08 ファンク、ロックとソウル 09 ディスコ・ブームとソウルの死 10 ヒップ・ホップの時代 11 魂のゆくえ──むすびに代えて ▶プレイリスト 01 ゴスペル 02 R&Bからソウルへ 03 モータウン 04 サザン・ソウル 05 ニュー・オーリンズのR&B 06 七〇年代ソウルのスーパースターたち 07 フィラデルフィア・ソウル 08 ファンク、ロックとソウル 09 ディスコ・ブームとソウルの死 10 ヒップ・ホップの時代 11 魂のゆくえ あとがき 人名索引 - 著者プロフィール - ピーター・バラカン (ピーター バラカン) (著) ピーター・バラカン Peter Barakan 1951年ロンドン生まれ。ロンドン大学日本語学科を卒業後、1974年、音楽出版社で著作権関係の仕事に就くため来日。一九八〇年に退社後、執筆活動やラジオ番組への出演などを始める。八〇年代にはYMOとそのメンバーの海外コーディネーションを担当。八四年から三年半、TBSテレビのミュージック・ヴィデオ番組『ザ・ポッパーズMTV』の司会を務めた。 現在はフリーランスのブロードキャスターとして活動。ラジオ/テレビで『ウィークエンド・サンシャイン』(NHK-FM)、『バラカン・ビート』(Inter FM)、『ライフスタイル・ミュージアム』(Tokyo FM)、『ジャパノロジー・プラス』(NHK BS1、NHK World)などの番組を担当。 また、二〇一四年から毎年秋に開催されている音楽フェスティヴァル『Peter Barakan's Live Magic!』を監修している。 おもな著書に『ロックの英詞を読む──世界を変える歌』(集英社インターナショナル)、『ピーター・バラカンのわが青春のサウンドトラック』(光文社知恵の森文庫)、『ラジオのこちら側で』(岩波新書)、『ピーター・バラカン音楽日記』(集英社インターナショナル)がある。 https://peterbarakan.net/