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奇妙なものとぞっとするもの──小説・映画・音楽、文化論集 | マーク・フィッシャー, 五井健太郎(翻訳)
¥2,750
Pヴァイン 2023年 ソフトカバー 240ページ 四六判 縦188mm 横128mm 厚さ16mm - 内容紹介 - それがなぜ「奇妙なもの」に見えるのか? ──マーク・フィッシャー生前最後の著作 H・P・ラヴクラフト、H・G・ウェルズ、フィリップ・K・ディック、デヴィッド・リンチ、スタンリー・キューブリック、クリストファー・ノーラン、ザ・フォール、ブライアン・イーノ……彼ら「奇妙」で「ぞっとする」表現者たちに、私たちがいままで世界を理解するために使ってきたカテゴリーが有効ではないとしたら、では、彼らから導き出せる思想とは…… 思想家マーク・フィッシャーの冴え渡る考察がスリリングに展開する、彼の文化論集にして、もう一冊の代表作。
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日常と不在を見つめて ドキュメンタリー映画作家 佐藤真の哲学|佐藤真
¥3,850
里山社 2016年 ソフトカバー 368ページ 四六判 - 内容紹介 - 00年代、震災前。〔見えない世界〕を映そうとした映画作家の格闘の記録。 「その闇は、どこか遠くではなく、私の・この・日常の・ただ中に あることだけは、たしかなことである」 ー佐藤真(本書より) 『阿賀に生きる』『まひるのほし』『SELF AND OHTHERS』『花子』『エドワード・サイード OUT OF PLACE』などの映画作品や著作の多くで、《日常》と《不在》 にこだわり、90~00年代に潜む闇をじっくりとあぶり出したドキュメンタリー映像作家、佐藤真。公害問題と日常、障害とは、アートとは何か、グローバリゼーションに抗うこと、そして映像のもつ根源的な力とはー。不穏な時代のうねりを前に、佐藤は「世の中を批判的に見る目を持て」と映像と文章で私たちの眠った感覚を刺激しました。佐藤が世を去って9年。映像作家であり、90年代後半の類稀な思想家とも言うべきその哲学を掘り下げ、今を「批判的に」見つめ、未来への足場を探ります。 【寄稿・インタビュー】(50音順) 赤坂憲雄、阿部マーク・ノーネス、飯沢耕太郎、石田優子、大倉宏、奥谷洋一郎、香取直孝、小林三四郎、小林茂、笹岡啓子、 佐藤丹路、佐藤澪、佐藤萌、椹木野衣、諏訪敦彦、想田和弘、 萩野亮、秦岳志、旗野秀人、林海象、原一男、平田オリザ、松江哲明、 港千尋、村川拓也、森達也、森まゆみ、八角聡仁、山上徹二郎、 山本草介、ジャン・ユンカーマン、四方田犬彦 【目次】 第1章 阿賀と日常 第2章 生活を撮る 第3章 芸術 第4章 写真と東京 第5章 不在とサイード 第6章 ドキュメンタリー考 第7章 佐藤真の不在 ⚫︎グラビア 佐藤真1990’sトウキョウ・スケッチ ※佐藤真の東京スナップがミニ写真集として蘇る! 構成・解説:飯沢耕太郎 ⚫︎佐藤真と盟友・小林茂の往復書簡 ※佐藤真の手紙を初収録 ⚫︎ドキュメンタリーをめぐる思考を制作の流れに沿ってまとめた手書きの映画美学校授業配布プリント(カバーに使用) 他 - 著者プロフィール - 佐藤 真 (サトウ マコト) (著/文) 1957年青森県生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。大学在学中より水俣病被害者の支援活動に関わる。1981年『無辜なる海』(香取直孝監督)に助監督として参加。1989年から新潟県阿賀野川流域の民家に住みこみながら撮影を始め、1992年『阿賀に生きる』を完成。ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭銀賞など、国内外で高い評価を受ける。以降『まひるのほし』(98)『SELF AND OTHERS』(01)『花子』(01)『エドワード・サイード OUT OF PLACE』(05)など映画監督として数々の作品を発表。他に映画やテレビ作品の編集・構成の他、映画論の執筆など多方面に活躍。著書に『日常という名の鏡ードキュメンタリー映画の界隈』『ドキュメンタリー映画の地平ー世界を批判的に受けとめるために』『映画のはじまるところ』『まどろみのロンドンー映画作家の妄想スケッチ』(以上凱風社)『ドキュメンタリーの修辞学』(みすず書房)。京都造形芸術大学教授、映画美学校主任講師として後進の指導にも尽力。2007年9月4日逝去。享年49。
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定本 映画術 ヒッチコック・トリュフォー | フランソワ トリュフォー, アルフレッド ヒッチコック, 山田 宏一 (翻訳), 蓮實 重彦 (翻訳)
¥4,400
晶文社 1990年 ハードカバー 384ページ B5判 - 内容紹介 - これが映画だ! 映画の巨匠が華麗なテクニックを大公開。サイレント時代の処女作から最後の作品まで、520枚の写真を駆使して語りつくす。「まず読み物として興味津々」「技術面だけにとどまらず、技術と主題、形式と内容とが不可分のものであることを、じつに説明的に語っているところに本書の真の価値がある。」(朝日新聞評)。 『荒木飛呂彦の漫画術』(集英社新書)内で、「必携の一冊」として紹介。
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ワールドシネマ入門 世界の映画監督14人が語る創作の秘密とテーマの探求 | 金子遊, 住本尚子(イラスト)
¥2,310
コトニ社 2021年 ハードカバー 264ページ 四六判 - 内容紹介 - 世界映画(ワールドシネマ)の巨匠たちは、いかにしてテーマと出遭い、それを創造へと結びつけるのか? さまざまな言葉、風土、食物、ファッション、生活習慣、信仰、音楽があふれる世界映画(ワールドシネマ)。 そこは、社会問題や歴史や民族がうずまく多様な社会です。 本書はそのコミュニティに参画するための手引きでもあります。 また、映画や映像を製作するためのモチベーションの源泉やテーマへの探求にも迫ります。 自身も映像作家である金子遊(多摩美術大学准教授)が、クリエイティブの根幹について、世界各国の巨匠や名匠14人に話を聴きました。 【対話監督一覧】 ペドロ・コスタ〈ポルトガルの世界的映画作家〉 黒沢清〈ホラーやスリラーで世界的名声を得た日本の名監督〉 トニー・ガトリフ〈ロマの血をわけたアルジェリアの名匠〉 想田和弘〈観察映画を生み出した日本を代表する記録映像作家〉 タル・ベーラ〈ハンガリーが生んだ孤高の映画マイスター〉 オタール・イオセリアーニ〈ジョージアの世界的巨匠〉 モフセン・マフマルバフ〈イランで最も人気がある名監督〉 ブリランテ・メンドーサ〈フィリピンの底辺をまなざす名匠〉 アミール・ナデリ〈世界的評価の高いイラン映画界の重鎮〉 アクタン・アリム・クバト〈キルギスの現代社会を問う名匠〉 キドラット・タヒミック〈フィリピンを代表する映画・美術作家〉 ベン・ラッセル〈アメリカの映像作家兼アーティスト兼キュレーター〉 リティ・パン〈クメール・ルージュの虐殺を、証言をもとに紐解く巨匠〉 ラヴ・ディアス〈フィリピンの怪物的映画作家〉 目次 まえがき 第1章 異文化を撮る 1リスボンのアフリカ移民――ペドロ・コスタとの対話[ポルトガル&カーボ・ヴェルデ] 2アフリカとメラネシアの民間信仰――ベン・ラッセルとの対話[バヌアツ&スワジランド] 3ウズベキスタンを旅する合作映画――黒沢清との対話[ウズベキスタン] 4アメリカ社会を観察する――想田和弘との対話[アメリカ] 第2章 ユーラシア文化の多様性 5ジプシーの人生と悲喜劇――トニー・ガトリフとの対話[フランス&ルーマニア] 6ハンガリー大平原と人間存在――タル・ベーラとの対話[ハンガリー] 7カフカースに響く人間讃歌――オタール・イオセリアーニとの対話[ジョージア] 8キルギスの伝統と近代化――アクタン・アリム・クバトとの対話[キルギス] 9動乱の中近東を見つめる――モフセン・マフマルバフとの対話[イラン&アフガニスタン] 10イラン、映画監督一代記――アミール・ナデリとの対話[イラン] 第3章 東南アジアの歴史と現在 11ポスト植民地としての群島――キドラット・タヒミックとの対話[フィリピン] 12マニラのスラム街を撮る――ブリランテ・メンドーサとの対話[フィリピン] 13フィリピン現代史の闇を暴く――ラヴ・ディアスとの対話[フィリピン] 14クメール・ルージュと生存者の記憶――リティ・パンとの対話[カンボジア] あとがき 前書きなど まえがき わたしたちはふだん、さまざまな映画をシネマ・コンプレックス、テレビ番組、レンタルDVD店、動画配信サービスなどを通じて鑑賞しています。そこで見られる映画のほとんどが、ハリウッドを中心とするアメリカ映画、それから日本、韓国、フランス、イギリスなどの先進国で製作されたものばかりです。それでは、世界のほかの国々ではあまり映画は撮られていないのでしょうか。そんなことはありません。ユネスコの2016年の統計データによれば、製作本数の世界1位はボリウッドを中心とするインドで1986本、2位は中国の856本、3位は映画大国アメリカの656本、4位は日本の610本、5位は韓国で339本、以降はイギリス、フランス、ドイツ、アルゼンチン、イタリアと続きます(「UNESCO Institute for Statistics UIS.Stat」を参照。http://data.uis.unesco.org/Index.aspx)。 それでは、どうしてほとんどのインド映画や中国映画などのアジア映画、中東やアフリカや南米でつくられているローカル映画はわたしたちの手元に届かないのでしょうか。それは、日本国内における映画興行の一般公開や、商業的な映像ソフトにおいてリリースされていないからです。それでも、わたしたちは何とかミニシアター、国際映画祭、シネマテークのプログラムによって、観られる機会は限られているものの、いま世界中でつくられている映画に触れることができます。 インド、中国、アメリカ、日本、韓国、フランス、イギリス、ドイツなどの映画大国以外の地域でつくられる映画のことをここでは「ワールドシネマ」と呼びましょう。この言葉は、アジア映画、ヨーロッパ映画といった地域別に映画を分類する方法とは別に、映画研究者のあいだで使われている概念です。ちまたでエスニック(民族特有の)料理という言葉が定着してから長い時間が経ちますが、「ワールドシネマ」もまた東南アジア、オセアニア、中東、アフリカ、南アメリカといった諸地域で暮らす民族に特有の映画という意味合いでは、「エスニック映画」といえるかもしれません。 東南アジア、オセアニア、中東、アフリカ、南アメリカといった地域でいったい何が起こっているのか、新聞記事やニュース報道やテレビ番組などを通じて、わたしたちはその情報を入手します。しかし、日本社会に生きている限り情報は十分といえません。なぜなら、北米やヨーロッパから入ってくる情報に比べて、それらの地域から入ってくる情報量は圧倒的に少ないからです。戦争、テロリズム、移民や難民、自然災害、貧困、環境破壊、グロバリーゼーションによる弊害など、世界ではさまざまな問題が起きています。物語の力と映像や音声のイメージによって成り立つワールドシネマには、言語や民族のちがいを越えて、わたしたちの五感をゆさぶり、そこに住む人たちのできごとを感情に訴えってくるという特徴があります。 本書の第1章「異文化を撮る」では、ポルトガル、アメリカ、日本といった先進国の映画監督たちが、自分の属する文化とは異なる土地で撮った作品、あるいはペドロ・コスタのようにアフリカからの移民を撮った作品について、その方法論や創作の背景にある考え方を語ります。そもそも彼らがどのようにして、文化的な他者というモチーフに出会い、それを映画の主要なテーマに据えることになったのか、創作のプロセスの説明を通じて披瀝します。それを読むことで読者は、遠くはなれた世界だと感じている地域にアプローチするための、さまざまな視座を手に入れることができます。 第2章「ユーラシア文化の多様性」では、ルーマニアやハンガリーなどの東欧から、西洋と東洋の境界にあるジョージアやキルギスを経由し、かつてペルシャと呼ばれた中近東の地域へと分け入ります。インド北部からトルコを経由して最後はスペインにまで達したロマ民族の歴史を映画に撮りつづけているトニー・ガトリフや、ジョージアとフランスを往還するオタール・イオセリーニの亡命作家的な歩みから、ユーラシア大陸における映画づくりのダイナミズムが感得されることでしょう。モフセン・マフマルバフは自国イランだけでなく映画の舞台を隣国のアフガニスタンやジョージアへと広げ、アミール・ナデリはアメリカや日本やイタリアへ移動をくり返しながら映画を撮りつづけています。 第3章「東南アジアの歴史と現在」では、いままさに黄金期を迎えているフィリピン映画における巨匠たちの映画づくりの話題を中心にして、スペイン、日本、アメリカの植民地にされてきた太平洋の群島国家の現代映画史をひも解きます。そこには独立後も、マルコスの独裁政権によって傷ついた民衆の姿や、南部のイスラーム過激派によるテロの動き、都市に形成されたスラム街での庶民のたくましい生活が描かれています。七〇年代にポル・ポト率いるクメール・ルージュがカンボジアを制圧しましたが、その圧政下で人びとがどのような強制労働を強いられたか、その暗黒の歴史を映像化するリティ・パンの言葉から、今日のワールドシネマが負っている課題の大きさが伝わってきます。 そうはいうものの、世界中で起きているこうした深刻な問題において、映画が即座に何かを解決できるというわけではありません。むしろ複雑に生起する事態を前にして、映画は無力だといわざるをえないでしょう。しかし、フィクションとドキュメンタリーとを問わず、映画には少なくともそこに住む人たちの姿を映像に映しだすことができます。そして、ワールドシネマのカメラは彼(女)らのなかへ入っていき、フィクションという形でその人たちのおかれた社会の状況や家庭のあり方、彼(女)らの抱く愛情や葛藤をつぶさに見せることができます。それは社会的な事実ではなく、映画のつくり手によるイマジネーションにすぎないけれども、ワールドシネマを見ることを通して、わたしたちは文化的な他者の内面を想像するきっかけをつかめるのです。 映画にはこの広い世界で起きている問題をただちに解決する力はありませんが、そこに問題があるということを指し示し、人びとに再考をうながすことはできる、ということです。さあ、筆者による道案内はここで終わりです。この先はみなさん自身の足でこの書物のなかを踏破しながら、柔軟な感性をはたらかせていろいろなことを感じとってください。1ページ1ページをめくっていくことで、さまざまな言葉、風土、食べ物、衣装、生活習慣、信仰、音楽があふれている「世界映画(ワールドシネマ)」のコミュニティに参画することになるのです。 版元から一言 クリエイターを志している若者をはじめ、これから何かを作りだしたいと考えている多くの方々が読者対象です。 世界の映画監督14人が、自身の映像製作で得た体験から、創造する際のモチベーションの源泉について、またテーマを選ぶ際のきっかけについて縦横無尽に語っていきます。 映画製作はもちろんのこと、映画以外の創造性へのヒントにもなる言葉があふれています。 プロ、アマ問わず、すべてのクリエイターに手にとっていただきたい一冊です。 - 著者プロフィール - 金子遊 (カネコユウ) (著) 映像作家、批評家。多摩美術大学准教授。アジア、中東、アフリカを旅しながら、映画とフォークロアを研究している。著書『映像の境域』(森話社)でサントリー学芸賞〈芸術・文学部門〉受賞。他の著書に『辺境のフォークロア』(河出書房新社)、『混血列島論』(フィルムアート社)、『悦楽のクリティシズム』(論創社)など。共編著に『映画で旅するイスラーム』(論創社)、『ジャン・ルーシュ』(森話社)ほか多数。 住本尚子 (スミモトナオコ) (イラスト) イラストレーター、映像作家。多摩美術大学版画学科卒業。誰かの生活と地続きな映画にまつわるウェブマガジン「Filmground」主宰。「Filmground」「IndieTokyo」「ドキュメンタリーマガジンneoneo」などを中心に、エッセイと映画イラストレーションを発表。インディペンデント映画やアニメーションを監督、製作している。近年は東南アジアへの旅にはまっている。
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ウェス・アンダーソン 旅する優雅な空想家|イアン・ネイサン, 島内 哲朗(翻訳)
¥3,300
フィルムアート社 2022年 ソフトカバー 300ページ B5変型判 - 内容紹介 - 「映画を作るというのは、混沌を整頓しようとしながら、同時に新しい混沌を生み出してしまうことなのです」 ポップかつシニカル、そして大胆な脚本。キャッチーな色彩とディテールで構築されたセットや小道具の数々。精巧な構図とカメラ移動で生み出されるマジカルな空間演出。そしてひとクセもふたクセもありながら誰もが愛さずにはいられない登場人物たち……。 日本国内のみならず世界中に熱狂的な信者を持つウェス・アンダーソン。この一人の芸術家をめぐり、最新作『フレンチ・ディスパッチ』を含むその全てを総括する評伝がついに刊行! 長編デビュー作『アンソニーのハッピー・モーテル』から『フレンチ・ディスパッチ』まで、素晴らしくも困惑に満ち、個性的かつ一点の汚れもないような10本の映画たちを監督したウェス・アンダーソン 。監督作品のその優れた作家性のみならず、ファッション、音楽、美術、など彼の作品をとりまくディテールは多くの人を魅了する。 本書では、長編監督作はもちろん、『ホテル・シュヴァリエ』『カステロ・カヴァルカンティ』といった短編全作をカバーし、さらには監督が影響を受けた人物や映画作品、プライベートな交友関係についても紹介。あますことなくウェス・アンダーソンの「人生」を詰め込んだ1 冊となっている。 ウェス・アンダーソンの作品に絶妙な親しみやすさを与えているのは、他の誰の映画とも違うという事実に他ならない。 コーデュロイのスーツから、ABC順に整頓された本棚から、アート映画への参照から、アナグマに扮したビル・マーレイに至るまで、彼の映画は彼自身の人生の、そして人格の延長なのだ。 各作品の原点をたどり、インスピレーションの源を探り、どのような過程を経て作品が生まれているのか。多くの美しい場面写真やオフショットとともに、その知られざる神秘を紐解いていく。 目次 イントロダクション 1. 『アンソニーのハッピー・モーテル』(1996) 2. 『天才マックスの世界』(1998) 3. 『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(2001) 4. 『ライフ・アクアティック』(2004) 5. 『ダージリン急行』(2007) 6. 『ファンタスティック Mr.FOX』(2009) 7. 『ムーンライズ・キングダム』(2012) 8. 『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014) 9. 『犬ヶ島』(2018) 10. 『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(2021) 略歴 【著者】 イアン・ネイサン(Ian Nathan) 映画ライター。著書に『クエンティン・タランティーノ 映画に魂を売った男』(フィルムアート社)『エイリアン・コンプリートブック』『スティーヴン・キング 映画&テレビ コンプリートガイド』(以上、竹書房)『ティム・バートン 鬼才と呼ばれる映画監督の名作と奇妙な物語』(玄光社)などがある。映画雑誌『エンパイア』の編集者およびエグゼクティブ・エディターを務めた後、現在は『エンパイア』誌のほか、『タイムズ』紙、『インディペンデント』紙、『メイル・オン・サンデー』紙、『カイエ・デュ・シネマ』誌などに寄稿を行っている。 【訳者】 島内哲朗(しまうち・てつろう) 映像翻訳者。字幕翻訳を手がけた主な劇映画には「朝が来る」「大怪獣のあとしまつ」「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」「海辺の映画館―キネマの玉手箱」「AI崩壊」「護られなかった者たちへ」「さがす」「キングダム」「スマホを落としただけなのに」「愛のむきだし」「チワワちゃん」「野火」「サウダーヂ」「GANTZ」「忍たま乱太郎」等がある。翻訳した書籍には、フランク・ローズ『のめりこませる技術 誰が物語を操るのか』、カール・イグレシアス『「感情」から書く脚本術 心を奪って釘づけにする物語の書き方』『脚本を書くための101の習慣 創作の神様との付き合い方』、シーラ・カーラン・バーナード『ドキュメンタリー・ストーリーテリング[増補改訂版]』、ジェシカ・ブロディ『Save the Catの法則で売れる小説を書く』(以上、フィルムアート社)等がある。