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魚の自然誌 光で交信する魚、狩りと体色変化、フグ毒とゾンビ伝説|ヘレン・スケールズ, 林裕美子(翻訳)
¥3,190
築地書館 2020年 ハードカバー 384ページ 四六判 - 内容紹介 - 体の模様・色はなんのためにあるのか、 浮袋が先か肺が先か、 ナマズはハトの捕まえ方をどのように学ぶのか、 群れの中で魚どうしぶつからないのはなぜか、 大きな口で丸呑みする捕食者からいかに逃れるのか、 フグはなぜ自分の毒で中毒しないのか。 世界の海に潜って調査する気鋭の魚類学者が自らの体験をまじえ、 魚の進化・分類の歴史、紫外線ライトで見る不思議な海の世界、 群れ、音、色、狩り、毒、魚の思考力など、 魚にまつわるさまざまな疑問にこたえる。 目次 プロローグ─世界を旅する魚類学者 地球でもっとも成功を収めた生き物 魚をめぐるツアーに出かけよう 私が魚に魅せられた日 魚を眺めるいくつかの方法 世界の海で魚に出会う chapter1 魚とは何か─魚類学の始まり 魚類学が始まる 16世紀の魚に関する3冊の稀覯(きこう)本 ロンドン王立協会を苦境に立たせた本 魚を分類する 生命の樹の中の魚の枝 [コラム] 海の女神セドナ─イヌイットの伝承 chapter2 深みをのぞく─進化の系統樹をたどる旅 生命の樹で最初に出会う魚のグループ─真骨魚類 ミッシングリンクの探索─魚と両生類をつなぐ生き物 浮袋が先か肺が先か─ハイギョ どちらが人間に近いのか─シーラカンスvsハイギョ なぜサメは長寿なのか 顎のない魚の生き残り─ヤツメウナギとヌタウナギ [コラム] ヒラメが笑顔を失ったわけ─イギリス・マン島、伝承 chapter3 色彩の思わぬ力─体色の意味するもの 体色を獲物の色に似せる戦略 太陽光と深海の赤い魚 同種と闘うための体色 紫外線の効果 銀色の魚が水中で姿を隠す方法 生きた魚を描く 雌はなぜ色鮮やかな雄を好むのか 捕食と体色 濁った水が交尾行動を妨げる [コラム] 知恵のあるサケ─アイルランド、伝承 chapter4 海のイルミネーション─光を発する魚たち 深海探査の始まり─光る魚たち 青い光の世界へようこそ─バクテリアという相棒 紫外線ライトで見る秘密の落書き 海の中の不思議な赤色の世界 [コラム] オオナマズ─日本、江戸時代 chapter5 群れを解析する─生き残りの戦略 さまざまな推進力 集団で暮らす─縄張りから群れへ 魚の集団を探索する─スワローリーフ 産卵のために集団をつくる魚たち 魚の追跡調査 回遊する魚は大陸の位置も知っている 性転換する魚 巨大魚の昔と今 [コラム] 偉大な王オシリスとエレファントフィッシュ─古代エジプト、今から2400年前 chapter6 魚の食卓─水中で暮らす魚に共通する課題 ハンターとしての魚 海藻農園をつくるスズメダイ 水中の狩りで発達した器官 電気刺激で見る夢の中を泳ぐ魚 食べたら出す [コラム] もっとも強い毒を持つ魚、バツナゲッダ─アイスランド、16世紀 chapter7 毒を持つ魚─人と魚毒の深い関係 フグはなぜ自分の毒で死なないのか フグとある女性科学者の冒険 フグと生ける屍─ゾンビ伝説 92歳で水深25メートルのフグの巣を観察 [コラム] 巨大魚チプファラムフラ─モザンビーク、伝承 chapter8 太古の海の魚たち─化石魚から進化をさぐる 性器を持つ最古の魚 生物は絶滅する─舌石(ぜっせき)の教え サメ類の繁栄 海の生物の構図が変わった白亜紀の大絶滅 [コラム] 海の医者─ペルシャ、8世紀 chapter9 魚のオーケストラ─海は魚たちのたてる音に満ちている 米国海軍と海の中の不明な音 魚の発声の仕組みをさぐる 耳石(じせき)で音を聞く 目が見えなくても位置を知る方法 音をたよりに生活する魚たち [コラム] 魚と金の靴─中国の唐、9世紀 chapter10 魚の思考力 勝者を好む 魚にだって脳はある 魚の感受性 魚にも福祉を!─アニマルウェルフェア エピローグ 謝辞 訳者あとがき 章扉イラストの魚種一覧 用語解説 おもな参考文献・注釈 索引 - 著者プロフィール - ヘレン・スケールズ (著/文) イギリス生まれ。海洋生物学者。 魚を観察するために数百時間を水の中で過ごしてきた。ダイビングやサーフィンをこなし、ラジオ番組の出演者としてもサイエンス・ライターとしても活躍する。海の語り部として知られ、BBC ラジオ 4 の番組「ザ・インフィニット・モンキー・ケージ」ではロビン・インスとブライアン・コックスとともに深い海の不思議について考え、「取っておきのもの博物館」のコレクションにタツノオトシゴの仮想水槽を寄贈した。BBC サイエンス・フォーカス誌や BBC ワイルドライフ誌には毎号のように記事を執筆している。ラジオのドキュメンタリー番組では夢の水中生活を紹介し、絶滅の危機にある巻貝を追いながら世界中をめぐった。 最新の著書『Spirals in Time』(邦訳『貝と文明──螺旋の科学、新薬開発から足糸で織った絹の話まで』築地書館)は、王立協会生物部門の出版賞の最終候補に残り、エコノミスト誌、ネイチャー誌、タイムズ紙、ガーディアン紙の年間人気書籍に選ばれ、BBC ラジオ 4 の週間ランキング入りも果たした。 林裕美子 (ハヤシユミコ) (翻訳) 兵庫県生まれ。小学生の 2 年間をアメリカで過ごし、英語教育に熱心な神戸女学院の中高等学部を卒業。信州大学理学部生物学科を卒業してから企業に就職したが、生き物とかかわっていたいと思い直して同大学院理学専攻科修士課程を修了した。主婦業のかたわら英日・日英の産業翻訳を手がけるようになり、子育てが一段落したころから森林、河川、砂浜などの環境保全活動に携わる。現在は福岡県在住。生物学や環境問題の英日出版翻訳に忙しい。 監訳書に『ダム湖の陸水学』(生物研究社)と『水の革命』(築地書館)、訳書に『砂──文明と自然』『貝と文明──螺旋の科学、新薬開発から足糸で織った絹の話まで』(以上、築地書館)、『日本の木と伝統木工芸』(海青社)、共訳書に『消えゆく砂浜を守る』(地人書館)がある。
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地球に月が2つあったころ | エリック アスフォーグ, 熊谷 玲美(翻訳)
¥3,080
柏書房 2020年 ハードカバー 448ページ 四六判 - 内容紹介 - このところ、はやぶさ2の帰還の話題(2020年12月予定)、オシリス・レックスが小惑星ベンヌから試料採取し2023年には地球に帰還する予定であるとか、嫦娥5号が2020年11月に打ち上げられたり、マーズ2020が2021年の火星着陸を目指して飛び立ったりと宇宙にまつわる話題が増えてきている。 一時期は予算の問題などで、いったんは宇宙から遠ざかっていた関心が、各国の再活動によって改めていくつもの話題が提供され始めている。 なぜ宇宙を探索する必要があるのか。それは時代時代によって目的は少しずつ異なるが、いくつもの国が宇宙へ手が届くようになり、その目的も徐々に大きく広がっている。ひとつは宇宙とは実際にどんなところか。生命の起源はどこにあるのか。宇宙に住むことは可能かなど、単に頭の上に広がる宇宙への関心から、さまざまな研究が広がってきた。 かつて祖先は、神々の世界として宇宙を考えた。その後、望遠鏡が発明され、実際に観察するすべを手に入れた。そして惑星や彗星などの観察から、徐々に太陽系の形が作られていった。さらに20世紀に入って観測機器の進歩により、太陽系以外にも目を向けることが可能になってきた。 本書は、惑星の起源から始まり、天文学や太陽系の歴史、生命はどのように誕生したのか、その驚くべき可能性やとても奇妙な太陽系の最新の話題までを惑星旅行のように語っていく。決して、惑星を太陽から順番に解説したり、時系列で研究を紹介するのではなく、太陽系のダイナミックな動きに合わせて、それぞれの現象や実情を地質学的な見地も交えた宇宙科学として解説する。 なぜ太陽系の惑星は、大きく成分や構造が異なっているのか。なぜ現在の軌道の位置が生まれたのか。オシリス計画にも参加する著者ならではの視点で魅力的に述べていく。月の表と裏で地形が異なるのは、かつて2つの月が融合したためという、月の成り立ちの物語への答えも示す。 目次 主な惑星と衛星のリスト イントロダクション 第1章 朽ち果てた建物 第2章 流れの中の岩 第3章 システムの中のシステム 第4章 奇妙な場所と小さなもの 第5章 ペブルと巨大衝突 第6章 勝ち残ったもの 第7章 10億の地球 結びとして エピローグ 用語集
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気のはなし 科学と神秘のはざまを解く|若林理砂(著/文)
¥1,870
ミシマ社 2022年 ソフトカバー 208ページ 四六判 縦188mm 横128mm 厚さ17mm - 内容紹介- 怪しくない、難しくない、抜群におもしろい! 人気鍼灸師が中国の古典から現代科学の知見までを用いて解説。 誰もが気になる気の世界が、ついにわかる!? ミシマ社創業15周年記念企画 「気」という文字の起源、孔子・荘子・老子・孟子の考えた「気」、易や風水の「気」、東洋医学の「気」、科学の「気」、日常の「気」、武術の「気」、鬱と「気」…etc. 鍼灸師として、「科学の目で見た解剖学・生理学ベースの治療」と「なんだかわからないけれど効く治療」を絶妙なバランス感覚で扱う著者だからこそ書けた、広大で多種多彩な「気」の世界!! 本書を読むと、理屈だけではわからない「気」の世界を理解し、東洋医学や養生をより深く捉え実践できるようになります。 目次 1章 気の起源 2章 孔子・老子・荘子の気 3章 孟子・道教の気 4章 易と風水の気 5章 東洋医学の気 6章 科学の気 7章 養生と気 - 著者プロフィール - 若林理砂 (ワカバヤシリサ) (著/文) 臨床家・鍼灸師。1976年生まれ。高校卒業後に鍼灸免許を取得。早稲田大学第二文学部卒(思想宗教系専修)。2004年にアシル治療室を開院。予約のとれない人気治療室となる。古武術を学び、現在の趣味はカポエイラとブラジリアン柔術。著書に『絶対に死ぬ私たちがこれだけは知っておきたい健康の話』(ミシマ社)、『安心のペットボトル温灸』(夜間飛行)、『決定版 からだの教養12ヵ月――食とからだの養生訓』(晶文社)など多数。
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見えないスポーツ図鑑 | 伊藤亜紗, 渡邊淳司, 林阿希子
¥2,200
晶文社 2020年 ソフトカバー 312ページ 縦186mm 横129mm 厚さ18mm - 内容紹介 - 研究者たちが考えていることって――実はめちゃくちゃ面白い。 抱腹絶倒&試行錯誤の「本邦初」、 研究ドキュメンタリー 視覚障害者の方々にスポーツの臨場感をどう伝えるか、 から始まった研究は「スポーツ」を翻訳することに向かった。 研究をスタートさせるも、相次ぐ失敗が壁となって立ちはだかる。 しかし、そんなことでは研究者は諦めない! 思わぬアイディアから方向を転換し、 十種目の競技のエキスパートとタッグを組んで 「人力VR」の開発に挑むことに!? 詳細は書籍にて! 【各氏、推薦!】 相馬千秋氏(アートプロデューサー) ゲーム性、緊張感、駆け引き、速度、バランス…… スポーツを「翻訳」すると、それはもはやアート! 誰かのからだに創造的に憑依するための、 身体感覚翻訳マニュアル、決定版。 太田雄貴氏(公益社団法人日本フェンシング協会会長) フェンシングの翻訳なんて……できるんだ! 競技者の間でも話題沸騰。 さっそくアルファベットを揃えました。 稲見昌彦氏(東京大学総長補佐・教授/超人スポーツ協会代表理事) 「見ることは信じること(Seeing is Believing)」 という諺、実は「感じることこそ真実 (but Feeling is the Truth)」と続く。 本書は、スポーツを見ることの背後に ある、本質(バーチャリティ)に迫ります。 目次 はじめに――伊藤亜紗 第1章:ラグビーを翻訳する――古川拓生 第2章:アーチェリーを翻訳する――高井秀明 第3章:体操を翻訳する――水島宏一 第4章:卓球を翻訳する――吉田和人 第5章:テニスを翻訳する――遠藤 愛 第6章:セーリングを翻訳する――久保田秀明 第7章:フェンシングを翻訳する――千田健太 第8章:柔道を翻訳する――石井孝法 第9章:サッカーを翻訳する――堀野博幸 第10章:野球を翻訳する――福田岳洋 おうちで翻訳 おわりに――渡邊淳司 あとがき――林阿希子 - 著者プロフィール - 伊藤亜紗 (イトウアサ) (著/文) 美学者。東京工業大学科学技術創成研究院未来の人類研究センター/リベラルアーツ研究教育院准教授。 MIT客員研究員(2019)。2010年に東京大学大学院人文社会系研究科博士課程を単位取得のうえ退学。 同年、博士号を取得(文学)。主な著作に『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(2015、光文社)、 『どもる体』(2018、医学書院)、『記憶する体』(2019、春秋社)、『手の倫理』(講談社、近日刊行)など。 渡邊淳司 (ワタナベジュンジ) (著/文) NTTコミュニケーション科学基礎研究所 上席特別研究員(NTTサービスエボリューション研究所 2020エポックメイキングプロジェクト 兼任)。主著に『情報を生み出す触覚の知性』(2014、化学同 人、毎日出版文化賞(自然科学部門)受賞)、『情報環世界』(2019、NTT出版、共著)、 『表現する認知科学』(2020、新曜社)など。 文化庁メディア芸術祭での受賞、Ars Electronica Prixでの受賞や審査員等、表現・体験領域での活動にも関わる。 林阿希子 (ハヤシアキコ) (著/文) NTTサービスエボリューション研究所 2020エポックメイキングプロジェクト 主任研究員。大阪大学大学院生命機能研究科修了。 人間中心設計の研究者として、高齢者向けウェブデザインの研究や、空港での人流誘導サインの実証実験、 物体認識技術を用いた展示会アプリの開発等に携わる。ユーザの心理・行動モデルの研究を行う一方で、 実サービス化に向けた体験創造を行う 。 共著に『ウェブユニバーサルデザイン』(2014、近代科学社)。
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絵とき ゾウの時間とネズミの時間 |本川達雄, あべ弘士(イラスト)
¥1,430
福音館書店 1994年 ハードカバー 40ページ 縦255mm 横195mm 厚さ8mm - 内容紹介- 大きくてゆったりしたゾウ。小さくてチョコマカしてるネズミ。でも、一生に心臓がうつ回数を調べると、アレ?意外な事実の積み重ねから、動物たちの生き方がくっきり見えてきます。
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嗅ぐ文学、動く言葉、感じる読書 自閉症者と小説を読む|ラルフ・ジェームズ・サヴァリーズ, 岩坂彰(翻訳)
¥4,180
みすず書房 2021年 ハードカバー 376ページ 四六判 - 内容紹介 - 「この卓越した本を読む者は、真に読むということの驚異を感じずにはいられない。……本書は読書についての本だが、私がこれまで出会ったどんな本とも違う。」(S・クーシスト「本書に寄せて」より) ◆文学教授を生業にする著者が、『白鯨』『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』『心は孤独な狩人』などの名作を6人の自閉症者とともに読んだ読書セッションの記録。自閉症者は「心の理論」を持たない、想像による遊びができないといった偏見は早々に覆されるが、それだけではない。自閉症者がカテゴリー化される以前の「感覚」を通して物語と関わることで、鮮烈な小説体験をしていることが明らかになる。 ◆おのおの独特の症状や経歴をもつ彼らの、物語への感受性はときに痛切とも言えるほど鋭敏だ。たとえば『白鯨』を読む第一章では、言葉を話さない自閉症の青年ティトが、どの登場人物よりも鯨に自分を重ねながら小説世界を「泳ぎ」、その感覚を詩に綴りはじめる。『白鯨』のモチーフはやがて、ティトと著者の生活全体を呑み込んでいく。 ◆著者は近年の脳科学的知見にもとづいて、「神経多様性(ニューロダイバーシティ)と読書」というテーマをかつてないほど掘り下げている。そこでは、自閉症者と定型発達者、双方の読み方の特性が互いを逆照射し合い、読むという行為の尽きせぬ可能性が浮かび上がる。だからこそ、本書の読後に強く体感されるのは、多様な脳と交感する文学の力の無辺さだ。 目次 本書に寄せて(スティーブン・クーシスト) はじめに プロローグ──言葉の大河に浮かぶ私たちの神経の筏 DJ・サヴァリーズと読書 第一章 海のように揺らめく世界から ティト・ラジャーシ・ムコパディエイ×『白鯨』 第二章 脳の天空 ジェイミー・バーク×『儀式』 第三章 アンドロイドと自閉症 ドーラ・レイメイカー×『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』 第四章 自分の足を見つけ出す ユージェニー・ベルキン×『心は孤独な狩人』 第五章 当たり前を疑うために テンプル・グランディン×『ミート』『ジ・エクスタティック・クライ』 エピローグ 謝辞 引用出典 原注 日本語版への注記 索引 - 著者プロフィール - ラルフ・ジェームズ・サヴァリーズ (ラルフジェームズサヴァリーズ) (著/文) 研究者、エッセイスト、詩人。グリネル大学教授。講義テーマはアメリカ文学、創作、障害者福祉。ほかの著書に、自閉症の息子DJの半生を振り返ったメモワールReasonable People: A Memoir of Autism and Adoption(Other Press、2007. Independent Publishers Gold Medalを受賞)、詩集When This Is Over: Pandemic Poems(Ice Cube Press, 2020)、ほか。編著に Papa PhD: Essays on Fatherhood by Men in the Academy(Rutgers University Press, 2011)、ほか。2012-2013年、デューク大学脳科学研究所のニューロヒューマニティーズ研究グループに参加し、ニューロダイバーシティ(神経多様性)と自閉症に関する研究調査をおこなった。 岩坂彰 (イワサカアキラ) (翻訳) 京都大学文学部哲学科卒。教科書の編集者を経て翻訳家に。主な訳書に、デイヴィッド・リンデン『40人の神経科学者に脳のいちばん面白いところを聞いてみた』『触れることの科学』『快感回路』(以上、河出書房新社)、ジャドソン・ブルワー『あなたの脳は変えられる』(ダイヤモンド社)、ローレン・スレイター『心は実験できるか』(紀伊國屋書店)、ブライアン・P・クイン『「うつ」と「躁」の教科書』(大野裕監訳、紀伊國屋書店)、クリスティーン・A・パデスキー/デニス・グリーンバーガー『うつと不安の認知療法練習帳』(大野裕監訳、創元社)、カール・ポパー『歴史主義の貧困』(日経BP)、ほか多数。関西大学非常勤講師。
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WE EARTH 海・微生物・緑・土・星・空・虹 7つのキーワードで知る地球のこと全部 |NOMA ほか
¥2,750
グラフィック社 2021年 ハードカバー 216ページ A4変型判 縦190mm 横200mm 厚さ14mm - 内容紹介 - 地球をまるごと感じてみよう。果てなき知と感性の大冒険。 ──本書企画/案内人・NOMA 海、微生物、緑(植物)、土、星(宇宙)、空(大気と心)、そして虹(人間社会)。 各分野の第一人者による監修のもと、地球をかたどる様々な要素を1つのつながりで読み解くサイエンス&カルチャーブック。 自然科学の不思議にわくわくと胸を高鳴らせたら、次のページではそんな自然と上手に付き合ってきた、いにしえの人々の暮らしや知恵に触れる。また「海」の章での発見が、「緑」の章で知る、植物の知られざる能力の紐解きへとつながっていく、など。分野を超えてこそ見えてくる、地球で起きている生命の巡りとつながりの物語を、この1冊にまとめました。 地球で暮らす現代人のための、未来に向けた地球入門書。環境問題に興味がある人も、ていねいな暮らしを目指す人も、「知る」ことで暮らしの選択をもう一歩後押ししてくれる、地球を巡る知識の大冒険をお届けします。 目次 【第1章:海】 監修:福岡伸一 生命のゆりかご、海の物語/だからヒトは、海に呼ばれる/海を巡る豊かな考察/生命の故郷を未来へつなごう 【第2章:微生物】 監修:鈴木智順、小倉ヒラク、取材協力:マリア・グロリア=ドミンゲス ベロ 見えない微生物のネットワーク/運命共同体な微生物とヒト/微生物をいただく発酵食文化 【第3章:緑】 監修:河野智謙、取材協力:ステファノ・マンクーゾ 植物こそ、最先端の生命体/感性を持つ、植物のチカラ/人と植物の文明史/植物に学ぶ持続可能性 【第4章:土】 監修:藤井一至 土の下はワンダーランド/地球を塗り分ける5色の土/土から見た人類史/土が守ってくれている! 【第5章:星】 監修:渡部潤一 宇宙の時間、宇宙の不思議/太陽系と稀なる地球/ヒトは古代から星を見てきた 【第6章:空】 監修:江守正多、松長有慶 循環し続ける地球の空気/私たちの中にも空がある/炭素の循環が間に合わない! 【第7章:虹】 監修:辻 信一、取材協力:田中 克 私たち、ヒト社会の歩み/森里川海のつなぎ方/地球の一部として調和する社会 【EARTH CONNECTION】エレメンツとつながる時間 from NOMA - 著者プロフィール - NOMA(ノーマ):企画/案内人 佐賀県出身のモデル、アーティスト。 日本人の父とシシリア系アメリカ人の母を持ち、生命や宇宙の不思議に惹かれ、自然遊びに夢中な幼少期を送る。 大学では世界情勢などグローバルな学びを深めながらモデル業をスタート。 在学中のインドでの一人旅を機に各地を巡り、執筆を始める。 上京後はさまざまな媒体や映像作品で表現者としてキャリアを積みながら旅を継続。 自然の力を取り入れたライフスタイルや、自然への探究心を活かし、メディア連載、セミナー、イベント登壇など、ファッションからビューティー、時に自然科学の案内人としてサイエンスまで幅広いジャンルで活動。 2012年より廃材を使った作品作りやプロデュース業等を始める。 エコロジストとしての取り組みも行い、環境省森里川海アンバサダー、グリーンピースオーシャンアンバサダーとして活動。 本書では企画に始まり、7つの智の大冒険と共に、全体的なクリエイティブをコーディネート。 感じて、知って、考えて、自分の感性で触れた世界を表現したり、シェアすることが好き。
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科学絵本の世界100 286 学びをもっと楽しくする |別冊太陽編集
¥2,640
平凡社 2021年 ソフトカバー 160ページ A4変型判 - 内容紹介 - 数、時間、コンピューター、人体、動物、植物、天体、自然、社会のしくみ……。子どもたちが知りたい「なぜ?」「ふしぎ!」に応える「かがく絵本」を厳選して100冊紹介! 子どもの思考力や論理力を培うために作られた「科学絵本」はバラエティもクオリティも粒ぞろい。絵本のさらなる魅力を知り、大人も子どもも楽しんで学べる絵本が見つかる一冊! 【構成】 ◎巻頭言 科学絵本は本質を見る眼を育てる 中村桂子 ◎1章 知ってる? 知ってるよ(21冊) 絵とき ゾウの時間とネズミの時間/こっぷ/ひとつ すこし たくさん/ 算数の呪い/アリになった数学者/ルビィのぼうけん インターネットたんけん隊/ 100/はこぶ/かいちゅうでんとう/買物絵本/こどものとうひょう おとなのせんきょ…… ◎2章 自分のこと(23冊) みんなうんち/ちのはなし/はははのはなし/赤ちゃんのはなし/ぼく、うまれるよ!/ せいめいのれきし/ながいながい骨の旅/いのちのひろがり/とき/ ぼくのニセモノをつくるには/わたし/ わたしとあそんで/世界のあいさつ…… ◎3章 はてな? の心(19冊) ひとしずくの水/雨、あめ/旅する蝶/ぼくの草のなまえ/たねのずかん/ わたしたちのたねまき/やさいの おなか/じめんのうえとじめんのした/ 木/ここにも、こけが…/りんご だんだん/はなを くんくん/おつきさま こっちむいて…… ◎4章 こんにちは、みんな(19冊) みんなのかお/どうぶつのおやこ/こんな しっぽで なに するの?/くちばし どれが一番りっぱ?/ これが ほんとの 大きさ!/仕掛絵本図鑑 動物の見ている世界/だれのほね?/ とりになった きょうりゅうのはなし/こいぬがうまれるよ/あまがえるのかくれんぼ…… ◎5章 行ってみたい、見てみたい(18冊) 天動説の絵本/星座を見つけよう/宇宙──そのひろがりをしろう──/ぼくらの地図旅行/ 世界あちこちゆかいな家めぐり/マップス 新・世界図絵/ピラミッド その歴史と科学/ 好奇心の部屋 デロール/しごとば 東京スカイツリー®?/雪の写真家 ベントレー…… ◎コラム 科学者の伝記/社会のことを考える/やっぱり、ごはん/たんぽぽ、飛んでいけ/ 大好き! ダンゴムシ/災害を乗りこえて ◎私の好きな科学絵本 今森光彦/川鍋雅則/鈴木 潤/松岡正剛/森田真生/米村でんじろう ◎論考 日本の科学絵本の歴史 瀧川光治 目次 【構成】 ◎巻頭言 科学絵本は本質を見る眼を育てる 中村桂子 ◎1章 知ってる? 知ってるよ(21冊) 絵とき ゾウの時間とネズミの時間/こっぷ/ひとつ すこし たくさん/ 算数の呪い/アリになった数学者/ルビィのぼうけん インターネットたんけん隊/ 100/はこぶ/かいちゅうでんとう/買物絵本/こどものとうひょう おとなのせんきょ…… ◎2章 自分のこと(23冊) みんなうんち/ちのはなし/はははのはなし/赤ちゃんのはなし/ぼく、うまれるよ!/ せいめいのれきし/ながいながい骨の旅/いのちのひろがり/とき/ ぼくのニセモノをつくるには/わたし/ わたしとあそんで/世界のあいさつ…… ◎3章 はてな? の心(19冊) ひとしずくの水/雨、あめ/旅する蝶/ぼくの草のなまえ/たねのずかん/ わたしたちのたねまき/やさいの おなか/じめんのうえとじめんのした/ 木/ここにも、こけが…/りんご だんだん/はなを くんくん/おつきさま こっちむいて…… ◎4章 こんにちは、みんな(19冊) みんなのかお/どうぶつのおやこ/こんな しっぽで なに するの?/くちばし どれが一番りっぱ?/ これが ほんとの 大きさ!/仕掛絵本図鑑 動物の見ている世界/だれのほね?/ とりになった きょうりゅうのはなし/こいぬがうまれるよ/あまがえるのかくれんぼ…… ◎5章 行ってみたい、見てみたい(18冊) 天動説の絵本/星座を見つけよう/宇宙──そのひろがりをしろう──/ぼくらの地図旅行/ 世界あちこちゆかいな家めぐり/マップス 新・世界図絵/ピラミッド その歴史と科学/ 好奇心の部屋 デロール/しごとば 東京スカイツリー®︎/雪の写真家 ベントレー…… ◎コラム 科学者の伝記/社会のことを考える/やっぱり、ごはん/たんぽぽ、飛んでいけ/ 大好き! ダンゴムシ/災害を乗りこえて ◎私の好きな科学絵本 今森光彦/川鍋雅則/鈴木 潤/松岡正剛/森田真生/米村でんじろう ◎論考 日本の科学絵本の歴史 瀧川光治
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土・牛・微生物 文明の衰退を食い止める土の話|デイビッド・モントゴメリー, 片岡 夏実(翻訳)
¥2,970
築地書館 2018年 ハードカバー 352ページ 四六判 - 内容紹介 - 土は微生物と植物の根が耕していた―― 文明の象徴である犂やトラクターを手放し、微生物とともに世界を耕す、 土の健康と新しい農業をめぐる物語。 足元の土と微生物をどのように扱えば、 世界中の農業が持続可能で、農民が富み、温暖化対策になるのか。 アフリカやアメリカで行なわれている不耕起栽培や輪作・混作、有畜農業から、 アジアの保全型農業、日本のボカシまで、 篤農家や研究者の先進的な取り組みを世界各地で取材。 古代ローマに始まる農耕の歴史をひもときながら、 世界から飢饉をなくせる、輝かしい未来を語る。 深刻な食糧問題、環境問題を正面から扱いながら、希望に満ちた展望を持てる希有な本。 ベストセラー『土と内臓』『土の文明史』に続く、土の再生論。 目次 序章 第1章 肥沃な廃墟――人はいかにして土を失ったのか? 人類最悪の発明――犂 自然と働く道 新たな革命――土壌の健康を求める農法 第2章 現代農業の神話――有機物と微生物から考える 神話の真実――化学製品は世界を養うか? 遺伝子組み換え作物が招いたいたちごっこ 第3章 地下経済の根っこ――腐植と微生物が植物を育てる 回帰の原則――菌根菌の役割に気づいた農学者 土の中の生命――根の回りで起きていること 微生物がにぎわう健康な土 第4章 最古の問題――土壌侵食との戦い 高いコストと衰えゆく土 土壌有機物はなぜ半減したのか? くり返す土壌喪失――古代ギリシャと新大陸 土が文明を左右する 第5章 文明の象徴を手放すとき――不耕起と有機の融合 新たな道――環境保全型農業の三原則 ダスト・ボウルへの道――犂がもたらした大砂嵐 誰もが無料で採用できる解決策 零細農家を救った被覆植物 普遍的で単純な土壌管理の原則 深く根を張る作物を求めて 新しい多年生作物 第6章 緑の肥料――被覆作物で土壌回復 実物大の実験農場 雑草が生える余地をなくす方法 自給自足の肥料 輪作で害虫管理 ハイテク不耕起農業 農業システムを改善するための単純な原則 第7章 解決策の構築――アフリカの不耕起伝道師 自給農家向け不耕起センター ミスター・マルチ 農民たちの日曜学校 渇水から作物を守る 森の土壌を再現する 食糧ジャングルの生産力 金は食べられない 土地の特徴を生かす研究 第8章 有機農業のジレンマ――何が普及を阻むのか? 有機不耕起農法は可能か? 有機農法のメリット――経済・環境・土の健康 「有機っぽい」農業のススメ 「農業はなくてはならない」 菌根菌と土壌団粒――グロマリンのはたらき 再生可能な農法へ 第9章 過放牧神話の真実――ウシと土壌の健康 4種の畑 よりよいやり方 低コストの再生可能農業 雑草をベーコンに――有畜農業 水の浸透と混作の関係 過放牧の効果 ウシが温暖化を食い止める 第10章 見えない家畜の群れ――土壌微生物を利用する 微生物を生かすバイオ炭 コンポストティー コーヒー農家を変えた微生物接種 さび病と土壌微生物 食べ物の森――経済と生物への恩恵 バイオ炭に棲む地下の家畜 希望の光 第11章 炭素を増やす農業――表土を「作る」 炭素を土中へ 根菜が高める土壌栄養素 農場破産の原因 成功の鍵は多様性 世界が注目する農場 庭に見る土壌の回復 第12章 閉じられる円環――アジアの農業に学ぶ 排泄物を肥料に バイオソリッド――現代の栄養循環 都市農業を活性化させる 終わりのない再生 第13章 第五の革命 生物多様性と持続可能な農業 農法転換の鍵 土を取り戻す新しい哲学 謝辞/訳者あとがき/参考文献/索引 - 著者プロフィール - デイビッド・モントゴメリー (デイビッドモントゴメリー) (著/文) ワシントン大学地形学教授。 地形の発達、および地質学的プロセスが生態系と人間社会に及ぼす影響の研究で、 国際的に認められた地質学者である。 天才賞と呼ばれるマッカーサーフェローに2008 年に選ばれる。 ポピュラーサイエンス関連でKing of Fish: The Thousand ─ year Run of Salmon(未訳2003 年)、 『土の文明史─ローマ帝国、マヤ文明を滅ぼし、米国、中国を衰退させる土の話』(築地書館 2010 年)、 『土と内臓─微生物がつくる世界』(アン・ビクレーと共著 築地書館 2016 年)、 『岩は嘘をつかない─地質学が読み解くノアの洪水と地球の歴史』(白揚社 2015 年)の3冊の著作がある。 また、ダム撤去を追った『ダムネーション』(2014 年)などのドキュメンタリー映画ほか、 テレビ、ラジオ番組にも出演している。 執筆と研究以外の時間は、バンド「ビッグ・ダート」でギターを担当する。 片岡 夏実 (カタオカ ナツミ) (翻訳) 1964 年神奈川県生まれ。 主な訳書に、デイビッド・モントゴメリー『土の文明史』、 トーマス・D・シーリー『ミツバチの会議』、 デイビッド・ウォルトナー= テーブズ『排泄物と文明』、 スティーブン・R・パルンビ+アンソニー・R・パルンビ『海の極限生物』(以上、築地書館)、 ジュリアン・クリブ『90 億人の食糧問題』、 セス・フレッチャー『瓶詰めのエネルギー』(以上、シーエムシー出版)など。
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どんぐり|寺田寅彦, 中谷宇吉郎, 山本善行(撰)
¥1,650
灯光舎 2021年 ハードカバー 80ページ 縦183mm 横123mm - 内容紹介 - 科学者として活躍しながら、随筆家としても数々の名筆を残した寺田寅彦と中谷宇吉郎。 今回は寺田寅彦の「どんぐり」「コーヒー哲学序説」と中谷宇吉郎「『団栗』のことなど」の三編を一冊の書籍にしてお届けします。 寺田寅彦の代表作である随筆「どんぐり」は若くして亡くなった妻・夏子との想い出を綴り、今も人々の心を揺さぶる名筆です。そしてこの「どんぐり」を丁寧に考察し、寺田寅彦と妻・夏子を鮮明に描いた中谷宇吉郎の「『団栗』のことなど」を収録。文学的に仕上がった中谷宇吉郎の文章が随筆「どんぐり」の魅力を引き立てます。さらに寺田寅彦の随筆「コーヒー哲学序説」をくわえ、味わい深い随筆の世界へと読者を誘う一冊が仕上がりました。 ○「灯光舎 本のともしび」創刊 人々の心に染み入る作品を取り上げ、小品仕立ての書籍にしてお届けする「灯光舎 本のともしび」。新しい作者や作品との出会い、そして読書そのものへの入り口にしてほしいという想いのもと、「小品」をコンセプトに素朴で味わいのある佇まいで、刊行いたします。 撰者には、書物エッセイストで京都銀閣寺に店を構える古書善行堂店主・山本善行氏を迎え、シリーズとしての発刊を目指します。 第1弾目として『どんぐり』寺田寅彦/中谷宇吉郎 著をお届けします。 目次 どんぐり コーヒー哲学序説 『団栗』のことなど 撰者あとがき 版元から一言 本がお好きな方々から、これから読書をはじめようという方々にとっても気軽に読んでいただけるように小品仕立てをコンセプトに、ふと手にとりたくなるような書籍佇まいでお届けします。 撰者に、書物エッセイストで京都銀閣寺に店を構える古書善行堂店主・山本善行氏を迎え、シリーズとしての発刊を目指します。 第1弾は『どんぐり』寺田寅彦/中谷宇吉郎 著をお届けすることになりました。旧字体や旧仮名遣いは底本の通りにいたしました。難読と思える漢字にはふりがなを付し、なるべく読みやすいよう編纂をさせていただきました。 著者プロフィール 寺田 寅彦 (テラダ トラヒコ) (著/文) 1878–1935 東京に生まれ、高知県にて育つ。 東京帝国大学物理学科卒業。同大学教授を務め、理化学研究所の研究員としても活躍する。 「どんぐり」に登場する夏子と1897年に結婚。 物理学の研究者でありながら、随筆や俳句に秀でた文学者でもあり、「枯れ菊の影」「ラジオ雑感」など多くの名筆を残している。 中谷 宇吉郎 (ナカヤ ウキチロウ) (著/文) 1900–1962 石川県生まれ。 東京大学理学部を卒業し、理化学研究所で寺田寅彦の助手として勤務。 後に北海道大学教授を務め、雪と氷の研究で新境地を開く。 物理学者でありながら随筆家としても活躍。師と仰いだ寺田寅彦の想い出を綴った「寺田先生の追憶」をはじめ「日本人のこころ」「私の生まれた家」など作品は多数。 山本 善行 (ヤマモト ヨシユキ) (撰) 書物エッセイスト。 2009年、京都銀閣寺近くに「古書善行堂」オープン。 著書に『関西赤貧古本道』(新潮社)、『古本のことしか頭になかった』(大散歩通信社)、『定本古本泣き笑い日記』(みずのわ出版)、編者として上林曉の『星を撒いた街』、『故郷の本箱』、『埴原一亟古本小説集』(以上、夏葉社)、黒島伝治『瀬戸内海のスケッチ』(サウダージ・ブックス)など。