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眠っている間に体の中で何が起こっているのか | 西多 昌規
¥2,200
SOLD OUT
草思社 2024年 ハードカバー 320ページ 四六判 - 内容紹介 - 人生で眠っている時間は、決して無駄な時間ではありません! ちゃんと寝るだけで、なぜホルモンバランスが整い、 免疫力は上がり、脳が冴え、筋肉がつき、見た目も若返るのか。 本書は日本の睡眠研究の第一人者である著者が、脳をはじめ、 心臓や肺、胃腸、骨や筋肉、免疫、内分泌、泌尿器、皮膚などが、 睡眠中にどのような状態になっているのか、 また睡眠不足によってどのようなダメージを受けるのかについて、 世界中のさまざまな研究をひもときながら検証します。 心身の健康に役立つ重要な情報が満載です。 スタンフォード大学医学部教授・スタンフォード大学睡眠生体リズム研究所所長 西野精治氏 推薦 「睡眠は豊かな生活において最も重要で基本的な生理現象です。 睡眠の使命について明確に解き明かした書籍に初めて出会いました」 - 目次 - 第1章 睡 眠・生体リズムの基礎 睡眠段階 ノンレム睡眠とレム睡眠 睡眠はどこから生まれるのか? 睡眠中枢の話 覚醒を制御するオレキシン 覚醒と睡眠のコントローラー 朝の光を視交叉上核がキャッチして、交感神経を刺激する 眠りのホルモン? 謎の多いメラトニン 深部体温でわかる生体リズム 徹夜明けなのに眠りが浅いのはなぜ? 睡眠中に活動が低くなる交感神経、活発になる副交感神経 コラム 睡眠中の寝返りは少ないほうがいい? 第2章 眠っている間に内分泌系では何が起こっているのか 内分泌系にとって睡眠はなぜ重要なのか 内分泌系の基礎 ホルモンとは何か ホルモンの24時間リズムは多種多様 成長ホルモン 「寝る子は育つ」は正しい? コルチゾル 夜中に喘息発作が多いわけ 甲状腺ホルモン 寝不足でギラギラしてくるわけ 性ホルモン 不妊や月経前症候群は夜のホルモンが不安定になるため ブドウ糖代謝 睡眠中に血糖値は上がる? 食欲と睡眠 睡眠不足だと太りやすくなる ミネラル調節 寝不足は脱水になりやすい 第3章 眠っている間に免疫系では何が起こっているのか なぜ風邪をひくと眠くなるのか 免疫とは? 病原体から身を守る免疫、そして睡眠 睡眠不足だと風邪をひきやすくなるのは本当? 風邪や肺炎、膀胱炎 炎症反応って何? 急性炎症について 細胞間のSNS? サイトカイン 睡眠を生じさせるサイトカイン 風邪をひくと眠くなるが、睡眠は悪化する 睡眠不足によって機能低下するサイトカイン がんやうつ病も炎症から? 慢性炎症の怖さと睡眠不足 コラム 炎症と鎮痛薬、睡眠物質プロスタグランジン 第4章 眠っている間に消化器系では何が起こっているのか 寝る前に食べるとなぜ悪いのか 睡眠中の胃腸の動きと自律神経 朝にお腹が減るのはなぜ? 睡眠中は、胃に入った物が逆流しやすい 睡眠前半での胃の危機的状況 睡眠中も休まないはたらき者の小腸 大腸、肛門と睡眠 眠っている間に便が出ない精巧なメカニズム 睡眠中に胸焼けが起こる逆流性食道炎 睡眠時無呼吸症候群との意外な関係 過敏性腸症候群と睡眠障害との悪いサイクル 頑固な便秘「慢性便秘症」と睡眠 女性は寝すぎると便秘になりやすい 第5章 眠っている間に呼吸器系では何が起こっているのか 眠っている間の呼吸は不安定 眠っている間の呼吸筋の力は低下する 低酸素への反応も、睡眠中に鈍くなる 息苦しいと目覚めてしまうわけ 睡眠中はのどの空気の通り道がつぶれやすくなる 睡眠中は、肺での換気効率も悪くなる 睡眠時無呼吸症候群 頻度、症状、合併症 無呼吸はどうして人体に悪いのか① 交感神経系の過剰活動 無呼吸はどうして人体に悪いのか ② 低酸素状態 第6章 眠っている間に循環器系では何が起こっているのか 日本人の3分の1が高血圧 慢性的な睡眠不足では、血圧は上昇する ノンレム睡眠中に血圧が下がるメカニズム レム睡眠中に血圧が不安定になるわけ 睡眠中も血圧が下がらない危険なノン・ディッパーとは オレキシン 隠れた睡眠中の血圧ペースメーカー 第7章 眠っている間に脳神経系では何が起こっているのか 眠っている間の記憶の整理と忘却 ノンレム睡眠中に素早く、かつゆっくり「振動」する脳 ノンレム睡眠中に「洗浄」される脳 レム睡眠中に血流が増加する脳 レム睡眠で脳は大人でも成長する? 睡眠中に活動を停止するドーパミンやセロトニン 夢を見る脳 睡眠不足で老化する脳 第8章 眠っている間に筋骨格系では何が起こっているのか リカバリーとしての睡眠① 筋トレと睡眠 睡眠中に強化される筋肉 睡眠不足で壊れる筋肉 リカバリーとしての睡眠② 骨折と睡眠 睡眠で生まれ変わる骨 睡眠不足で壊れる骨 炎症は骨も筋肉も弱めてしまう 骨を強化する意外な立役者 レプチンと自律神経 第9章 眠っている間に泌尿器系では何が起こっているのか 睡眠中にトイレの回数が減る理由 子どもの夜尿症の原因は? 歳をとると困る夜間頻尿の3つの原因 睡眠不足で尿量が増える? 睡眠時無呼吸症候群と夜間頻尿の深い関係 妊娠中の夜間頻尿 がまんのし過ぎは、尿路感染症になりやすい 第10章 眠っている間に皮膚では何が起こっているのか 美肌には「ゴールデンタイム」だけで十分なのか 皮膚の構造とターンオーバー 成長ホルモンは皮膚のどこにはたらくのか たるみ、シワ、乾燥、シミ……睡眠不足による皮膚ダメージ 寝不足の皮膚の血流低下と目の下の「クマ」 皮膚の酸化ストレスと睡眠 朝起きたら顔がむくむ、寝相が悪いとシワが増える 寝不足による見た目の劣化で社会から孤立する - 著者プロフィール - 西多 昌規 (ニシダ マサキ) (著/文) 早稲田大学教授、早稲田大学睡眠研究所所長、精神科医。1970年石川県生まれ、東京医科歯科大学卒業。国立精神・神経医療研究センター病院、ハーバード大学客員研究員、自治医科大学講師、スタンフォード大学客員講師などを経て、早稲田大学スポーツ科学学術院・教授。日本精神神経学会精神科専門医、日本睡眠学会総合専門医、日本スポーツ協会公認スポーツドクターなど。専門は睡眠医学、精神医学、身体運動とメンタルヘルス、アスリートのメンタルケア。著書に『自分の「異常性」に気づかない人たち』(草思社)、『休む技術』(大和書房)ほか多数。
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人工知能のうしろから世界をのぞいてみる | 三宅 陽一郎
¥2,640
青土社 2024年 ソフトカバー 320ページ 四六判 - 内容紹介 - AIと人間のはざまから 人間のような時間と空間の使い方を参考に組み立てられる人工知能。人間に限りなく近く…と設計されるかれらには世界がどのように見えるのだろうか。喜びや悲しみなどの感情はあるのだろうか。どのように私たちに影響を与え、与えられ、拡張されているのか。人工知能、そして人工知能と共に生きる人間の主観世界のデザインを考えるために――
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「絶滅の時代」に抗って 愛しき野獣の守り手たち | ミシェル・ナイハウス(原著), 的場知之(翻訳)
¥4,180
みすず書房 2024年 ハードカバー 368ページ 四六判 - 内容紹介 - 野生動物をどうまなざすか考えることは、わたしたちがどう振る舞うかを考えること。価値ある資源か、御しがたい厄介者か、はたまた守るべき隣人か。異なる価値観に翻弄されつつも、愛しき野獣を守ろうとした者たちの奮闘の歴史が、本書の主題である。 これは、常識変遷のストーリーでもある。ほんの250年前、進化理論は影も形もなく、絶滅の概念さえおぼろげだった。ほんの100年前は、野生動物保護は狩猟のために行うのであって、オオカミやタカなどの捕食動物は駆除すべき害獣だった。そして、世界初の絶滅危惧種保護法が米国で成立したのが約60年前。それ以来、国際的な保護の機運が広がり、いまや「豊かな生物多様性の価値」は常識となりつつある。 このような変化は、科学の発展によるところも大きい。だが、思想を深めた者、法に訴えた者、政治に働きかけた者、そして市民に広くよびかけた者なしには、決してありえなかったはずだ。レイチェル・カーソンやジュリアン・ハクスリー、アルド・レオポルドやウィリアム・ホーナデイなど、挫折や対立をものともせず「行動した者」たちが、今の常識を作ってきた。 自然保護活動には、解決を待つ難題が山積みであり、昔も今も近道はない。先人たちや、今まさに現場にいる人々の奮闘を記した本書が羅針盤となり、これからも続く生物多様性保全の進展を導くだろう。 - 目次 - 序章 イソップのツバメ 第1章 動物を名づけた植物学者 第2章 剥製師とバイソン 第3章 猛女(ヘルキャット)とタカ 第4章 森林管理官と緑の炎 第5章 教授と不死の妙薬 第6章 ワシとツル 第7章 象牙の塔を出た科学者 第8章 サイとコモンズ 第9章 多数を救う少数 終章 ホモ・アンフィビウス 謝辞 人名索引/事項索引/生物名索引/図版出典 - 著者プロフィール - ミシェル・ナイハウス (ミシェルナイハウス) (原著) (Michelle Nijhuis) 1974年生まれ。アメリカの科学ジャーナリスト。専門は保全生物学と気候変動。長年寄稿している『ハイ・カントリー・ニュース』誌ではシリーズConservation Beyond Boundaries(国境を越えた保全)の編集長を務める。また、『アトランティック』誌ではプロジェクト編集者として、Planetのコーナーと、シリーズLife Up Closeのディレクションを担った(2017-2023)。ジャーナリストとしての業績で、AAASカヴリ科学ジャーナリスト賞を二度受賞している(2006、2012)。共編書にThe Science Writers’ Handbook: Everything You Need to Know to Pitch, Publish and Prosper in the Digital Age(2013)、著書にThe Science Writers’ Essay Handbook: How to Craft Compelling True Stories in Any Medium(2016)がある。 的場知之 (マトバトモユキ) (翻訳) (まとば・ともゆき) 翻訳家。東京大学教養学部卒業。同大学院総合文化研究科修士課程修了、同博士課程中退。訳書に、ロソス『生命の歴史は繰り返すのか?――進化の偶然と必然のナゾに実験で挑む』、ピルチャー『Life Changing――ヒトが生命進化を加速する』(以上、化学同人)、クォメン『生命の〈系統樹〉はからみあう――ゲノムに刻まれたまったく新しい進化史』、ウィリンガム『動物のペニスから学ぶ人生の教訓』(以上、作品社)、ルーベンスタイン『オールコック・ルーベンスタイン 動物行動学 原書11版』(共訳、丸善出版)、王・蘇(編)『進化心理学を学びたいあなたへ――パイオニアからのメッセージ』(共監訳、東京大学出版会)、マカロー『親切の人類史――ヒトはいかにして利他の心を獲得したか』(みすず書房)、マイバーグ『空飛ぶ悪魔に魅せられて――謎の猛禽フォークランドカラカラをめぐる旅』(青土社)など。
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身体がますます分からなくなる | 小鷹 研理
¥1,980
大和書房 2024年 ソフトカバー 272ページ 四六判 縦188mm 横130mm 厚さ165mm - 内容紹介 - 「からだの錯覚」の研究者が、からだの不確かさや思い通りにいかなさに考えを巡らせる科学人文エッセイ! 知的好奇心を揺さぶる数々のからだの錯覚実験を紹介しつつ、「からだとは何か、脳とは何か」という人文的考察を深めていく。 知らなかった、意識していなかった「自分のからだ」のおもしろさが次々と襲いかかりるエキサイティングな研究と考察。「一冊読めばからだのことがよくわかる」と思っていたら、「なんだかますます分からなくなってきた」という不思議な読後感を味わえます。 - 目次 - ▼第1章 どうしても思い出せない左手のこと 両腕を奪われたディフェンダー 髭にまとわりつくこの左手について 闇に葬られたエイリアンの行動記録 右の頬を打たれたら左の頬を差し出さずにはいられない 外向的な右手と内向的な左手 顔触を奪われることで奪われるもの ▼第2章 誕生日が1日ズレた自分を想像する 奇数が好きですか、偶数が好きですか ブーバとキキの運動学 偶数と奇数を踏みつけてみたならば ブーバ世界のカフェで賑わう4人の女性たち 自己愛をあたりかまわず転写するバースデーナンバー 誕生日をずらすことによるきもちわるさ 奇数が好きになる誕生日、偶数が好きになる誕生日 数字から豊潤な連想世界が広がる女性たち 歴史上、ただの一度しか許されない実験 ▼第3章 20秒間でシャッターを1回だけ押す 生きているものたちのリズム、しなやかなメトロノーム 初めての実験、窮屈に押し込められたシャッターの音塊 好きにボタンを押してください、とはいうけれど 集団を使って緊張を突破しようとする者たち 授業の外に飛び出した集団フリーシャッター実験 集団心理は本当にシャッターチャンスを高めているのか? 自由意志はキリのよい時間に現れる 今日、私は◯◯くんに告白をする ▼第4章 半地下のラバーファミリー錯覚 (第0節 序) 現実と虚構を同一の地平で編み直す (第1節 建築物が「家」になるまで) 身体に宿る家族的なハーモニー (第2節 接合型パラサイトの諸相) 自分と他人の入り混じったもの 出来事の同期体験が「家族」をつくりだす 「におい」という宇宙 他人として出会い直される自分 (第3節 交換型パラサイトの諸相) 身体を収納する「一つ」の容器の潔癖 切断されたラバーファミリー錯覚の憂鬱 (第4節 不可視型パラサイト、そして約束された悲劇へ) ▼終章 ―――会ったことのない同居人(半自己特論) 神経の通っていない自分、としての他人 物語を持たない人間の倫理 未開の皮膚、未開の骨、頻発する「ビッグバン」 デッドライン あとがき - 著者プロフィール - 小鷹研理 (コダカケンリ) (著/文) 名古屋市立大学芸術工学研究科准教授。工学博士。2003年京都大学総合人間学部卒業。京都大学大学院情報学研究科、IAMAS、早稲田大学WABOT-HOUSE研究所を経て、2012年より現職。野島久雄賞(認知科学会)、Best XR Content Award(ACM Siggraph Asia)、世界錯覚コンテスト入賞(2019-2021)など多数受賞。著書『からだの錯覚』(講談社ブルーバックス)
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宇宙の地政学 | 倉澤 治雄
¥1,012
筑摩書房 2024年 ちくま新書 ソフトカバー 272ページ 新書判 - 内容紹介 - 国策から民間へ、国威発揚からビジネスへ、平和利用から軍民一体へ……と大きくシフトする宇宙開発。覇権を争う米国と中国、そして日本の最新事情をレポート。 宇宙開発の最新事情 ニュースの核心を読む! - 目次 - プロローグ 宇宙を制する者が「未来」を手にする 第一章 月をめぐる熾烈な争奪戦 第二章 米中が火花を散らす宇宙の激戦区 第三章 国家の威信をかけた中国の宇宙開発 第四章 躍動する米国の宇宙ベンチャー「ニュースペース」 第五章 日本の宇宙開発と宇宙安全保障 エピローグ 日本が「未来」を手にするために - 著者プロフィール - 倉澤 治雄 (クラサワ ハルオ) (本文) 1952年、千葉県生まれ。東京大学教養学部基礎科学科卒業。フランス国立ボルドー大学第3課程博士号取得(物理化学専攻)。80年、日本テレビ入社。社会部、外報部、政治部、経済部、北京支局長、解説主幹などを歴任。2012年、科学技術振興機構中国綜合研究センター副センター長をへて、独立。現在は科学ジャーナリスト、日本記者クラブ会員、日本科学技術ジャーナリスト会議会員。立教大学、上智大学、獨協大学など非常勤講師。著書には、『原子力船「むつ」――虚構の航跡』(現代書館)、『原発爆発』(高文研)、『原発ゴミはどこへ行く』(リベルタ出版)、『中国、科学技術覇権への野望』(中公新書ラクレ)、『新型コロナワクチン 不都合な真実』(高文研)などがある。
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温かいテクノロジー|林 要, 根津 孝太(イラスト)
¥2,090
ライツ社 2023年 ちくま学芸文庫 ソフトカバー 416ページ 四六判 縦188mm 横128mm - 内容紹介 - 「ガイアの夜明け」「情熱大陸」特集で大反響! 世界初の家族型ロボット「LOVOT(らぼっと)」の開発者が語る、「chatGPT」だけでは見れない世界。 AIの見え方が変わる!人類のこれからが知れる!22世紀への知的冒険書。 ◯ 体重4.3キログラム、身長43センチメートル ◯ 平熱37℃~39℃ ◯ 生き物みたいな体温のある身体 ◯ 10億とおり以上の瞳と声 ◯ 意思を持った振る舞いと人を覚える頭のよさ ◯ 全身50ヶ所以上のセンサー ◯ 自然な振る舞いを実現する0.2~0.4秒の反応 世界初の家族型ロボット「LOVOT(らぼっと)」 造ったのは、人類とAIの新しい世界線。 この本は、最先端の人工生命体「LOVOT」を題材にして、人間というメカニズムとぼくらの未来を知るための本です。 ロボットを開発することは、人間を知ることでした。 目次 【序章】ぼくらがメーヴェに憧れ、巨神兵を恐れる理由 ---温かいテクノロジーへの気付き 【1章】LOVOTの誕生 --ーたどり着いたのは、生産性至上主義への問いかけ 【2章】愛とはなにか? ---人類をドーパミン漬けにする現代ビジネスへのアンチテーゼ 【3章】感情、あるいは生命とはなにか? ---生身と機械の差は、大した問題ではなくなる 【4章】人生100年時代、ロボットは社会をどう変えるのか? ---心や愛に関する問題こそをロボットが補完する 【5章】シンギュラリティのあと、AIは神になるのか? ---人類とAIの対立は古典になる 【6章】22世紀セワシくんの時代に、ドラえもんはなぜ生まれたのか? ---「だれ1人とりのこさない」ために 【7章】ドラえもんの造り方 ---「chatGPT」だけでは見れない世界 【終章】探索的であれ ---「むかしむかし」の反対「みらいみらい」の話 - 著者プロフィール - 林 要 (ハヤシ カナメ) (著/文) 1973年、愛知県生まれ。 1998年、トヨタ自動車株式会社に入社。スーパーカー「LFA」やF1の空力(エアロダイナミクス)開発に携わったのち、トヨタ自動車製品企画部(Z)にて量産車開発マネジメントを担当。 2011年、孫正義後継者育成プログラム「ソフトバンクアカデミア」 に外部第一期生として参加し、翌年ソフト. バンク株式会社に入社。感情認識パーソナルロボット「Pepper(ペッパー)」プロジェクトに参画。 2015年、GROOVE X株式会社を創業。 2018年、家族型ロボット「LOVOT(らぼっと)」を発表。翌年、出荷を開始。 ラスベガスで開催されている世界最大規模の家電見本市「CES」において、2019年にThe VERGE「BEST ROBOT」、2020年には「イノベーションアワード」を受賞。 2021年、第9回ロボット大賞にて「総務大臣賞」、2022年、第3回IP BASE AWARD「スタートアップ部門 奨励賞」、2023年には第1回WELLBEING AWARDS「モノ・サービス 部門 GOLDインパクト賞」を受賞。
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科学でかなえる世界征服 科学的に正しい悪の野望の叶え方|ライアン・ノース, 吉田 三知世(翻訳)
¥2,420
早川書房 2023年 ソフトカバー 464ページ 四六判 縦188mm 横131mm 厚さ25mm - 内容紹介 - 悪の秘密基地に最適な立地はどこ? 永遠の命を手に入れるためには? タイムトラベルは実現可能か? 恐竜のクローンを作るにはどうすればいい? ……映画の悪役の野望から生まれた奇想天外な疑問を、科学的に&真面目に検証する傑作ポピュラーサイエンス!
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雑に作る : 電子工作で好きなものを作る近道集|石川 大樹, ギャル電, 藤原 麻里菜
¥2,640
オライリー・ジャパン 2023年 ソフトカバー 312ページ A5判 - 内容紹介 - 「雑でも大丈夫!」初心者を応援する新しい電子工作書籍!本書は、独自のやり方で、作品のアイデアや製作する技術を身に付けて、作品を発表し続けてきた著者陣による、まったく新しい電子工作の書籍です。『Arduinoをはじめよう 第4版』を読み、その中の作例は作ってみたけれど、その先に何を作っていいのか......と迷っている読者を対象に、「雑な作品作りでも大丈夫!」というポジティブな姿勢をもとに、アイデアの出し方や実際の製作のノウハウを約40本紹介します。
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しゃべるヒト|菊澤 律子, 吉岡 乾
¥3,278
文理閣 2023年 ハードカバー 326ページ A5判 - 内容紹介 - ことばの世界へようこそ! 世界に約7000あるといわれる言語――その言語を理解することは他者理解につながるとの思いから、音声言語・手話言語を含めた「ことば」について、さまざまな科学の成果を新しい視点で紹介します。 目次 はじめに~ことばの世界へようこそ!~(菊澤律子) 第一部 Language ことばとは何か(吉岡 乾) コラム ことばと文字(八杉佳穂) ヒトの言語と動物のコミュニケーションの違い(藤田耕司) 言語シグナルの分析〈言語の二重分節と音声学・音韻論〉(青井隼人・ロバート ジョンソン・菊澤律子) コラム チンパンジーのコミュニケーション(林 美里) コード化・恣意性・文法(桐生和幸) 語用論(高嶋由布子) コラム 人工言語(千田俊太郎) 会話の連鎖組織(坊農真弓) ことばの身体的産出(平山 亮) コラム 人類の進化と言語(野嶋洋子) ことばの脳内処理(井原 綾・藤巻則夫・尾島司郎) 言語習得(巽 智子) コラム MRI画像と言葉の分析(藤本一郎) ことばが使えない時〈言語障害と失語症〉(原 惠子・竹本直也) ことばの機械認識(野原幹司・田中信和・杉山千尋・吉永 司・高島遼一・滝口哲也・野崎一徳) コラム 視覚言語と聴覚言語の習得(佐々木倫子) ことばと機械翻訳(須藤克仁) 第二部 Languages 世界のことば(吉岡 乾) コラム 宮窪手話のタイムライン(矢野羽衣子) 色々に数えることば[音声言語](風間伸次郎) 色々に数えることば[手話言語](相良啓子) コラム ヒトはどうやって言葉を習得するのか(広瀬友紀) 色々な構造のことば[音声言語](吉岡 乾) 色々な構造のことば[手話言語](今里典子) コラム 人生を通して、常に言語を学習する(フランクリン チャン・津村早紀) 色々の名称とことば[日本語](木部暢子) 色々の名称とことば[日本手話言語](大杉 豊・坊農真弓) コラム 手話通訳(養成)に関するアレコレ(木村晴美) 適応することば(中山俊秀) 適応することば[手話言語](相良啓子) コラム コーダの原風景に刻まれることば(中津真美) 影響することば[音声言語](蝦名大助) 影響することば[手話言語と中間手話](原 大介) コラム ヒトと機械の言語理解(佐野睦夫) 出現することば[音声言語](仲尾周一郎) 出現することば[手話言語](ジュディ ケグル) コラム 言語認識装置の進化(酒向慎司) 消滅することば[音声言語](木本幸憲) 消滅することば[手話言語](矢野羽衣子・菊澤律子) コラム 言語景観(庄司博史) 未来へのことば~結びにかえて~(菊澤律子) - 著者プロフィール - 菊澤律子 (キクサワリツコ) (著/文 | 編集) 立民族学博物館 教授/総合研究大学院大学 教授。専門は手話言語と音声言語の比較対照研究、オーストロネシア語族の諸言語、比較統語論。主要編著書に『声の言葉と手の言葉─手話からみた言語学』(ミネルヴァ書房、2023)、『手話が「発音」できなくなる時─言語機能障害からみる話者と社会』(石原和と共編、ひつじ書房、2022)、Proto Central Pacific Ergativity: Its Reconstruction and Development in the Fijian, Rotuman and Polynesian Languages(Pacific Linguistics, 2002)がある。 吉岡乾 (ヨシオカノボル) (著/文 | 編集) 国立民族学博物館 准教授/総合研究大学院大学 准教授。専門は記述言語学、ブルシャスキー語、地域言語研究。主要著書・論文に『フィールド言語学者、巣ごもる。』(創元社、2021)、Eat a spoonful, speak a night tale: a Ḍomaaki (hi) story telling(Bulletin of the National Museum of Ethnology, 46 (4), 2022)、「ブルシャスキー語の名詞修飾表現」(プラシャント・パルデシ、堀江薫編『日本語と世界の言語の名詞修飾表現』、ひつじ書房、2020)がある。
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世界を変えた100の化石 新装版|ポール・D・テイラー, アーロン・オデア, 真鍋 真(監修), 的場 知之(翻訳)
¥1,980
エクスナレッジ 2022年 ソフトカバー 352ページ 四六変型判 縦180mm 横128mm 厚さ23mm - 内容紹介 - イギリス・大英自然史博物館で大人気を博した展覧会が 書籍になって日本上陸! 新たな情報と化石の和名表記を加た <よりわかりやすい新装版> 始祖鳥やティラノサウルスなど誰もが知る生物の化石だけでなく 光合成の痕跡、恐竜の卵、サメの糞、火山灰に埋もれた足跡など当時の状況を語る化石も網羅。 まだ知らなかった化石に出会える、至極の一冊。 地質年表、一部復元図付き。 目次 【掲載化石一例】 第1章:先カンブリア時代 [エイペックス・チャート] 最古の化石は生物か? [ストロマトライト] 大酸化事変が生んだ生命体 [中国・陡山沱の化石] 謎に満ちた胚etc. 第2章:古生代 [アノマロカリス] カンブリア爆発で生まれた「奇妙なエビ」 [ハルキゲニア] 陸に上がり、生き延びたムシ [キンクタン] 初期の棘皮動物 [オルソケラス] オルドビス紀の捕食者の王 [ウミユリとプラティセラス類] 2億年続いた共生関係 [プテリゴトゥス] 巨大かつ獰猛な古代サソリ [クックソニア] 地上を征服した植物 [ケファラスピス] あごのない魚 [コムラ] 天敵を避ける棘とげだらけの三葉虫 [レピドデンドロン] 森が生んだ燃料 [ヘリコプリオン] 渦を巻く歯は、進化も奇抜? [ディメトロドン] セックスアピールか、ソーラーパネルか? [ウミツボミ] 史上最大の大量絶滅 etc. 第3章:中生代 [三畳紀の微小巻貝] 小さいことはいいこと? [キノドン類] 爬虫類から哺乳類へ [メガゾストロドン] 大物のデビューは前途多難 [ムカシトカゲ] 安住の地で今も生息 [グリファエア] 泥に埋まって生きた「悪魔の足の爪」 [プロミクロケラス] 大量死したアンモナイト [首長竜] ネッシーは実在したか? [ネオソレノポラ] 色を残した藻類 [始祖鳥] 鳥類の誕生 [トンボ] 巨大化した昆虫たち [ランフォリンクス] 最初の空飛ぶ脊椎動物、翼竜 [イグアノドン] 「恐竜」と名付けられた生物の歯 [クモ] 琥珀の中のクモと糸と獲物 [アラウカリア] 進化の天才? モンキーパズルの大木 [孔子鳥] 性選択で美しく進化した鳥 [白亜層のカイメン] 微粒子を濾し取る海底ポンプ [ティロキダリス] 軍拡競争の歩みが見えるウニの棘 [トロオドンの巣] 高度な子育ての痕跡 [エドモントサウルス] 極地の冬も生き延びた恐竜 [初期のプラントオパール] 恐竜が食したイネ科植物 [ティラノサウルス・レックス] 伝説の王 [ベレムナイト] K/Pg境界の大量絶滅 [有孔虫] 小さく単純なサバイバー etc. 第4章:新生代 [サメの歯] 化石の由来を示す「癒しの石」 [オニコニクテリス] 空に進出した哺乳類 [オフィオコルディケプス] ゾンビと化したアリの咬み跡 [貨幣石] ピラミッドに残る単細胞生物 [トロフォン] ダーウィンの巻貝 [バシロサウルス] 「トカゲの王」はクジラだった [ゴキブリ] 琥珀の中の止まった時間 [エジプトピテクス] 霊長類の起源 [チャネヤ] 花を咲かせる植物の誕生 [メトララブドトス] 断続平衡論を支持する外肛動物 [プロコンスル] 類人猿に近いか、ヒトに近いか [ディスコグロッスス] 独特の姿に進化したカエル [サメのコプロライト] 螺旋型の糞の化石 [サカマキエゾボラ] 圧倒的に少ない左巻きの貝 [巨大ウォンバット] アボリジニに伝わる怪物_バニップ [グリプトドン] アメリカ大陸間大交差も生き延びた哺乳類 [ラエトリの足跡] 350万年前の灰のなかの3人 [メノルカの小型ヤギ] 島嶼矮小化で生き延びた動物 [ステップマンモス] ヒトと共存したマンモス [ジャイアントモア] 植物に生きた証を遺した鳥 [アクロポラ・ケルヴィコルニス] 絶滅寸前のシカツノサンゴ [ステラーカイギュウ] 虐殺された海の巨獣 [ホモ・ハイデルベルゲンシス] 私たちにいちばん近い祖先? etc.
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奇想天外な目と光のはなし | 入倉 隆
¥1,980
雷鳥社 2022年 ソフトカバー 216ページ 四六判 - 内容紹介 - 見える世界はこんなに違う! 脳をもたないクラゲ、真っ暗な深海を漂うダイオウイカ、 首を頻繁に動かすフクロウ、ごみ袋を透視するカラス、 岩に固着すると視力を失うフジツボ、彼らはどのようにものを「見て」いる――? 心理学、光学、工学の横断領域にあたる「視覚心理学」を研究する著者が、 光や色の特性、目の仕組み、さらには世界中の動物たちの目の構造や特性についても調べ、 「これは面白い!」と思った話題を掻き集めた、知的好奇心をくすぐる一冊。 ダーウィンを困らせた「目の進化」から、動物たちの「見る・見られる」の攻防戦、 蛍光色や輪郭線が目立って見える「視覚の不思議」まで、“目から鱗”のトピックが凝縮。 ・どうして目は「頭部」に「2つ」ついているの? ・動きの速い動物ほど視力が良い? ・真っ暗な深海に棲む動物にも目があるのはなぜ? ・話せない赤ちゃんの視力検査はどうやるの? ・昼間に強い光を浴びないと夜に冷えやすい? ・人間よりも色覚の多い動物は、より鮮やかな世界を見ている? ・バイオレットライトは目を良くする? ブルーライトは目を悪くする? 生物進化論、視覚心理学、光学をまたいで、 目と光が織りなす奇想天外な世界を旅してみませんか? 目次 まえがき chapter1:進化 01「目」の誕生と進化 02 複眼と単眼で捉える世界 03 複雑なカメラ眼の成り立ち 04 陸上の目、水中の目 05 さまざまな機能をもった動物の目 chapter2:見る・見られる 01 どうして目は頭についているの? 02 どうして目は二つあるの? 03 コミュニケーションに長けた人間の目 04 視野を広げるための工夫 05 動きの速い動物ほど視力が良い? 06 動きの遅い動物の目は退化する? 07 わずかな色の差を見分ける目の仕組み 08 動いているものは目立って見える chapter3:見えない世界 01 紫外線を捉える動物たち 02 人間も紫外線を感じている? 03 赤外線を使って見えないものを見る 04 偏光パターンで太陽の位置を知る 05 光を追うもの、避けるもの 06 発光しておびき寄せる 07 真っ暗な深海に棲む動物にも目がある理由 08 電気を使って捕食する chapter4:どこまで見える? 01 人の視力はどこまで発達するの? 02 見ている世界にだんだん慣れていく 03 どのくらい遠くまで感じられる? 04 どのくらいの速さで感じられる? 05 光の量を調節する瞳孔の形 06 何色まで見分けることができる? 07 見えない色、感じない色 chapter5:感じる光 01 光を色として感じる仕組み 02 構造が作り出す複雑な色 03 光環境に適応する目の仕組み 04 太陽の光が生活リズムを作る 05 光の色や強さで体感温度が変わる 06 光の方向で眩しさが変わる 07 高齢になると光はどのように感じられる? 08 光は目を良くする? 悪くする? 09 色によって変化する味覚 10 目を閉じたら、感じ方はどう変わる? あとがき 参考・引用文献 前書きなど 動物学者でもない私が、なぜ動物たちが見ている視覚世界や目の仕組みについての本を書いたか、疑問に思うことでしょう。私は大学の電気工学科で、光の見え方や感じ方を扱う「視覚心理学」の研究を行う一研究者です。 大学卒業後は、東京の三鷹にある国立研究所で航空灯火について研究をしていました。航空灯火とは、滑走路に設置されている灯火のこと。飛行機に乗ると滑走路で点灯している光を見たことがありますよね、あれです。 夜間や霧でもパイロットが迷うことなく滑走路を見つけて着陸し、真っ直ぐに走行できるのは、灯火が照らし出す経路を目印にしているからです。上空から航空灯火がしっかり見えるかどうかは、多くの人命がかかっているパイロットにとっては最重要事項の一つなので、私たち研究者が明るさは適切か、上空から見て眩しさを感じないかなどを調べて、現場で生かしているのです。 これが縁となり、大学に移ってからは、心理学、光学、工学の横断領域にあたる視覚心理学の研究をするようになりました。 視覚心理学の研究では、不思議なことがたくさん発見されています。一例を挙げると、床や机の上ではなく壁を照らすと、いつもより部屋が広く感じられます。こうした光が与える心理的な効果を探求するうちに、視覚心理学の基礎となる光や色の特性、目の仕組みについても詳しく調べるようになりました。さらには人間の目だけでなく、世界中の動物たちの目の構造や特性についても興味が湧いていったのです。 人は見た目からかなり多くの情報を読み取っています。黄色く熟したバナナがたわわに実っている様子を見たら、「甘くて美味しそう」と思うでしょう。房が緑色だったら、「まだあまり甘くはなさそうだな」と判断して、熟すまで待つはずです。房が茶色っぽく変色していたら、「もう傷んでしまって食べられないかも」と、食べるのを諦めるかもしれません。 人間の目がバナナの色を識別できるのは、ごく当たり前のことのようですが、実はかなり発達した目をもっていないとできないことです。特に人間ほど高度な色彩感覚をもつ動物は、哺乳類でもそれほど多くはありません。 例えば、身近なペットである犬や猫は、色を識別する視細胞の種類が人間よりも少ないため、赤色を見分けることが困難です。血液の色を「赤色」と認識できるのは、哺乳類では霊長類だけだといわれています。 一方、一部の動物たちには、人間の目には見えない光や色が見えています。例えば、花の蜜を吸うモンシロチョウなどの昆虫は「紫外線」を感知することができるため、紫外線を反射する花びらは、きっと人間よりも目立って見えているでしょう。このように、動物のほとんどが、私たちとは異なる世界の中で生きているのです。 さらに、光そのものが私たちの身体に大きな影響を与えることも分かっています。例えば、日中、薄暗い場所で過ごすと、明るい場所で過ごした場合と比べて、夜に寒さを感じやすくなるそうです。よく赤や黄色を「暖色」、青色を「寒色」と呼んだりしますが、実際に光の色や強さによって体感温度が変化する研究結果も報告されています。 本書は、こうした光や目にまつわる不思議でアッと驚く話を紹介しながら、普段、何気なく見ている世界を新しい角度で眺めてもらえたらという思いで書きました。具体的には次のような構成になっています。 chapter1「目の進化」では、簡単な光を感じるだけの器官からどのようにして複雑な目へと進化したのかについて語ります。chapter2「見る・見られる」では、動物の目が捕食者か被食者、動く速度などによりその構造や機能がどのように異なるのか、chapter3「見えない世界」では、太陽光を利用しながら巧みに生き抜く生き物について紹介します。chapter4「どこまで見える?」では、赤ちゃんが成長に合わせて目の機能をどのように発達させていくのか、動物がどこまで色を識別できるのかなどについて、chapter5「感じる光」では、色の見え方や感じ方、光が視覚以外に及ぼす影響について見ていきます。 とにかく私自身が、「これは面白い」と思った話題をたくさん集めてみました。ぜひ、私と一緒に目の不思議な世界を探検してみませんか。 版元から一言 地球に棲む生き物の多くは太陽光の下で暮らしています。光を利用した生物の生存戦略は多岐に渡り、その中の一つに「目」という感覚器官の発達が挙げられます。「目」の作りによって、感知することのできる「光」も違い、また目のつく位置や視力、色覚の違いでも「見える世界」は大きく異なります。紫外線を捉える鳥やチョウ、赤外線を感じるヘビが見ている世界は人間には想像ができません。さらに同じ人間でも、人種によって虹彩の色が違うことで「眩しさ」の感じ方が異なることや、まだ視力が発達していない赤ちゃんや、青色と黒色の区別がつきにくい高齢者が見ている景色も同じではないと考えられます。 この本を通して私たちがふだん「当たり前」に思っている視覚の不思議を再発見するきっかけになればと思います。また「視覚心理学」「光学」を専門にする著者の眼差しによって、目の進化や仕組みの話を「生物学」だけに留めることなく、様々な角度から眺められるようになっている点も見どころです。実際のカバーは普通の黄色ではなく、蛍光黄色を使っているので、鮮やかな発色で目を引きます。 - 著者プロフィール - 入倉 隆 (イリクラ タカシ) (著/文) 芝浦工業大学教授。1956年(昭和31年)香川県生まれ。1979年早稲田大学理工学部電気工学科卒業。運輸省交通安全公害研究所などを経て、2004年より現職。博士(工学)。元照明学会副会長。専門は、視覚心理、照明環境。主な著書に、『脳にきく色 身体にきく色』(日本経済新聞出版社)、『視覚と照明』(裳華房)、『照明ハンドブック 第3版』(オーム社)などがある。
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限られた時間を超える方法 | リサ・ブローデリック, 尼丁 千津子(翻訳)
¥1,870
かんき出版 2023年 ソフトカバー 272ページ 四六判 縦188mm 横130mm 厚さ18mm - 内容紹介 - プリンストン大学、スタンフォード大学、 カーネギーメロン大学など 著名な科学者が絶賛する全米注目の話題書! 「まさに、時間の捉え方に対するコペルニクス的転回! 時間と空間を超える量子論の考え方がシンプルにわかる」 茂木健一郎氏絶賛 「時間」は感覚にすぎない!? 時間を超える秘訣は「脳波」にある! 本書の内容はSF(サイエンス・フィクション) ではなく、本物の科学だ。 時間がゴムひものように「伸縮自在」なことは、 はるか昔にアインシュタインによって 証明されている。 私たちはみな、普段はほぼ「無意識に」 時間の歩みを緩めたり速めたりしている。 では、「意識的に」時間の流れを遅くでたら? もし、あなた自身が時間の歩みを緩めたり、 時間が流れる方向を変えたりできるとしたら? 私たちは、教えられてきた基礎科学の知識によって、 「時間は常に前に進みつづけるもの」 だと思い込んでいる。 そして人生の歩みについては、 「どうしようもない出来事に翻弄されながら、 現実を一方向に進みつづけるもの」 とみなしている。 だが、時間の捉え方はほかにもある。 それは、時間を科学的に説明する根拠となる、 因果性の物理法則に逆らうものだ。 専門的には「量子論」と呼ばれている。 量子力学の原理に則れば、 私たちは人間がつくってきた時間の概念を 別の見方で捉えることができる。 時間による制約をそれまでよりもずっと 少なく感じられるようになる。 そして自身の人生の手綱を握って、 ほぼどんなことも実現できる。 そう、どんなことにも縛られない 人生を送れるのだ。 したがって本書のテーマは、 「時間」であると同時に、 時間の科学的発見を通じて明らかになった 「現実の本質」を探ることでもある。 「思考はどこから来るのか?」 「実体があるものかどうかを確かめるには?」 という問いかけを突きつめると、 時間や現実は感覚にすぎないことに気づく。 私たちは、時計の文字盤は 実在するものを示しているとみなしているが、 実際はそうではない。 時間は実体のあるものだという 思い込みを捨て去りさえすれば、 私たちはいつ何どきでも 「過去や未来」に触れられる。 この状態には特定の脳波が関与していて、 「ゾーンに入る」「フロー」「ザ・ナウ」 などと呼ばれてきた。 本書ではそれを「超越した感覚」と呼んでいる。 この状態に入ると、どこへでも思いのままに 「時間旅行」ができるようになる。 全米衝撃の注目書、ついに日本上陸! 目次 はじめに 時間を思いのままに操る方法 PART1 時間の概念を見直す 第1章 私たちは時間をどう捉えているか 第2章 時間の「物理的領域」を知る 第3章 時間の「感覚的領域」を知る 第4章 目に見えないものが「驚くべき光景」をつくりだす 第5章 「超越した感覚」における脳波 PART2 時間を操る手法を極める 第6章 「超越した感覚」状態をつくりだす 第7章 先の人生を事前に経験する 第8章 過去を反転させる 第9章 将来に行く手を脅かされない 第10章 時間を伸ばす 第11章 必要なときに道しるべを見つける 第12章 一瞬で伝える 第13章 いちばん大事なものを瞬時に確認する 第14章 形而上の重力を活用する 第15章 時間の制約から解放される 第16章 時間を超越する 第17章 時間の超越に向けて試してほしいこと 巻末付録 さらなる科学的解説 - 著者プロフィール - リサ・ブローデリック (リサ ブローデリック) (著/文) ◎――スタンフォード大学卒業後、デューク大学でMBAを取得。最新科学をわかりやすく解説し、数多くのクライアントの人生を変えてきた。マーシャル・ゴールドスミスをはじめとする一流の専門家、 GEキャピタルなどの一流企業がクライアントに名を連ねる。科学とスピリチュアル、自らの個人的な体験を融合させた独自のスタイルによる指導を行う。 ◎――ビジネス・金融コンサルタントとしてキャリアをスタート。 ABCニュースにビジネスレポーターとしてレギュラー出演。自分の知識と能力があまりにも速いペースで向上することに興味を持ち、モンロー研究所で意識の拡大について学ぶ。その後、著名な著作家であるジェラルド・エプスタイン医師のもと、 15年にわたって米国メンタルイメージング研究所で心的イメージと夢の分析を学んだ。長年にわたる学習とメンタルトレーニングの成果を体系的にまとめ、時間を遅らせるなどの「超正常能力」を一般の人たちに指導する活動をしている。 尼丁 千津子 (アマチョウ チヅコ) (翻訳) ◎――英語翻訳者。神戸大学理学部数学科卒業。訳書に『移動力と接続性(上・下)』(原書房)、『教養としてのデジタル講義』『パワー・オブ・クリエイティビティ』(いずれも日経BP)、『「ユーザーフレンドリー」全史』(双葉社)、『10代脳の鍛え方』(晶文社)など多数。
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なぜ脳はアートがわかるのか 現代美術史から学ぶ脳科学入門 | エリック・R・カンデル, 高橋洋(翻訳)
¥3,520
青土社 2019年 ハードカバー 256ページ 四六判 - 内容紹介 - 脳、前衛芸術に挑む。 絵画を見て、それを「よい」と思うとき、脳では何が起こっているのか。複雑怪奇な前衛芸術が「わかる」とはどういうことなのか。ノーベル賞を受賞したエリック・カンデルが、脳科学、医学、認知心理学、行動科学から美学、哲学まで、あらゆる知を総動員し、人間の美的体験のメカニズムを解き明かす。
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カラハリが呼んでいる | ディーリア・オーエンズ, マーク・オーエンズ, 小野 さやか(翻訳), 伊藤 紀子(翻訳), 伊藤 政顕(監修)
¥1,430
早川書房 2021年 ハヤカワ文庫NF ソフトカバー 704ページ 文庫判 縦157mm 横106mm 厚さ27mm - 内容紹介 - 若き日のディーリア・オーエンズと夫が、美しく過酷なカラハリの自然と暮らした研究の日々を綴る、ネイチャー・ライティングの傑作。
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渡り鳥たちが語る科学夜話 | 全卓樹
¥1,760
朝日出版社 2023年 ソフトカバー 192ページ 四六変型判 - 内容紹介 - 島本理生さん推薦! 「科学が照らすものは、この世界に降りそそぐ美しい奇跡なのだ。」 ――真夜中の科学講座、第2幕のはじまりです。 ・月のおもて側にだけある海 ・土星の環から霧雨が降る ・この世界はシミュレーションなのか? ・青年科学者の命を奪ったデーモンコア(魔物の心臓) ・逆張り・冷笑派は強者の勝利を後押しする? ・砂漠に広がる「妖精の環」のひみつ ・ヒマラヤを渡るツルが巻き起こした小さな奇跡 『銀河の片隅で科学夜話』で寺田寅彦賞受賞! 理論物理学者とっておきの20話。 「もしこの書が、読者諸氏の異時空の旅のよきお供となるならば、それは筆者欣快の至りである」 ――著者 著者プロフィール 全卓樹 (ゼンタクジュ) (著/文) 京都生まれの東京育ち、米国ワシントンが第三の故郷。東京大学理学部物理学科卒、東京大学理学系大学院物理学専攻博士課程修了、博士論文は原子核反応の微視的理論についての研究。専攻は量子力学、数理物理学、社会物理学。量子グラフ理論本舗/新奇量子ホロノミ理論本家。ジョージア大、メリランド大、法政大等を経て、現在高知工科大学理論物理学教授。著書に『エキゾティックな量子――不可思議だけど意外に近しい量子のお話』(東京大学出版会)などがある。
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オスとは何で、メスとは何か?「性スペクトラム」という最前線|諸橋 憲一郎
¥1,045
NHK出版 2022年 NHK出版新書 ソフトカバー 212ページ 新書判 - 内容紹介 - ヒトも例外ではない!常識が変わる生物学講義! 生物にはオスとメスという、異なる生殖器官をもった性が別個に存在するのではなく、オスとメスとはじつは連続する表現型である――生物の「性」の本質をそのように捉える驚きの研究が、生物学の最前線で進んでいる。逆の性に擬態して生きる鳥やトンボ、何度も性転換する魚、ホルモンで組織を操るネズミ……。興味深いいくつもの事例と、私たち生物の雌雄が形作られる仕組みとともに明らかになるのは、「生物の性は生涯変わり続けている」「全ての細胞は独自に性を持っている」という驚きの事実だ。第一人者である著者が、生物の体の精密な構造とそれを駆動するメカニズムを平易に解き明かす。 第1章 雌雄は果たして分けることができるのか? 第2章 性は生涯変わり続けている 第3章 オス/メスはどのように決まるのか?――「性決定遺伝子」の役割 第4章 オス化とメス化はどう進むのか?――「性ホルモン」の力 第5章 全ての細胞は独自に性を持っている 第6章 「脳の性」という最後の謎 - 著者プロフィール - 諸橋 憲一郎 (モロハシ ケンイチロウ) (著/文) 1957年生まれ。九州大学大学院医学研究院教授。九州大学大学院理学研究科博士課程修了(理学博士)。九州大学大学院医学系研究科助手、自然科学研究機構基礎生物学研究所教授を経て現職。「性スペクトラム」という新学術領域研究の第一人者として研究活動を行いながら、NHKスペシャル「男と女 最新科学が読み解く性」「人体 ミクロの大冒険」などの番組監修に携わる。本書が初の著書。
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絵とき ゾウの時間とネズミの時間 |本川達雄, あべ弘士(イラスト)
¥1,430
福音館書店 1994年 ハードカバー 40ページ 縦255mm 横195mm 厚さ8mm - 内容紹介- 大きくてゆったりしたゾウ。小さくてチョコマカしてるネズミ。でも、一生に心臓がうつ回数を調べると、アレ?意外な事実の積み重ねから、動物たちの生き方がくっきり見えてきます。