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ふたりたち|南 阿沙美
¥2,200
左右社 2022年 ソフトカバー 204ページ 四六判 - 内容紹介 - 都築響一さん推薦! 最注目の写真家・南 阿沙美が「ふたり」をテーマとした、初のエッセイ集。 友人、夫婦、仕事仲間、親子、人と犬……12通りの「ふたり」の気配を、写真と文章で描き出す。 一番小さくて、一番大きな物語。 踏み込みすぎるちょっとだけ手前で写しとられた人生いろいろ。 こんなふうにまっすぐ人間を見られる南さんがうらやましい。――都築響一 関係がそうそう切れない親子、誓うつもりもなかったがなんだかずっと一緒にいてしまうふたり、つかず離れずのちょうどいいふたり。別れたはずがまたくっついたふたり。 (中略) 自分はひとりだなあ、という人が、さみしくならないような本を作りたかった。 それは、私のためでもあった。 私もひとり。この本に出てきた人もみんなひとりずつ。 誰かとふたりになった時に、またおもしろい自分に出会えるように。 私は、そんなふたりをひとり自分の位置から眺めて、写真を撮って、思い出す。 ――本書「あとがき」より 目次 りくさんとスケキヨ いたむらさんと酒井さん マニ親子 バーバーマエ 電気グルーヴ ジャックとまきさん 田島夫妻 たかおさんとお母さん まゆちゃんとしょうごくん りえちゃんとあいちゃん 上田さんとTさん やまさん あとがき - 著者プロフィール - 南 阿沙美 (ミナミ アサミ) (著/文) 写真家。 1981年北海道札幌市生まれ。 2014年キヤノン写真新世紀優秀賞受賞。 2019年、写真集『MATSUOKA!』(Pipe Publishing)『島根のOL』(salon cojica)を刊行。
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ohashi_to | 疋田千里
¥1,650
ソフトカバー 16ページ H148×W210mm(A5横) - 内容紹介 - 写真家の疋田千里さんがが旅した”おはしのある国”の記録、第二弾。 主に香港とベトナム、さらにロンドン・チャイナタウンなどで”おはしがある風景”を撮影 開くと”おはしが似合う料理”のレシピが載った帯付き。 雁垂れカバーの裏にはエッセイと旅日記
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志原海岸 -SHIHARA COAST-|丸山由起
¥3,850
2022年 ハードカバー 28ページ A4判+表紙上製本 - 内容紹介 - 和歌山県にあるグランピング施設「In The Outdoor 白浜志原」開業にあたり、志原海岸の深い魅力を伝えたい、というオーナーの思いから生まれた写真集。 和歌山を拠点に活躍する写真家・丸山由起さんにより撮影された写真は、あえて自然だけにフォーカスし、「見る」だけでは見えてこない志原海岸の雄大な姿が収められています。 内容は下記記事もご覧ください。 https://capa.getnavi.jp/news/412859/view-all/?amp=1 - 作者コメント - 2021年の夏、この志原海岸に撮影の下見に訪れると、それまでの雨が上がり陽が差してきました。 志原の地層の至る所から先ほどまでの雨が滴り、夏の日差しを浴びきらきらと岩を伝う雫。それを捉えようとレンズを向けた時からこの撮影が始まりました。 志原海岸はそんなドラマチックな日々に暴露されつつ、互層と呼ばれる地層に囲まれる環境を1,000万年を超える長い時間によって作り出しました。その広大な土地の中に身を置くと、日々の暮らしの中とは全く違う時間感覚になって、あるいはそれを想像して圧倒されます。写真を撮るという行為はほんの瞬間を「点」として止める行為と思われがちですが、流れる時間の記録です。 1/8000秒の言葉通り一瞬のこともあれば長くとも数十秒間、数分間という時間の経過を一枚に閉じ込めます。そんな短い時間を扱う写真で志原海岸を形成した地球規模の時間や、この場所が晒されている日々のドラマを表現するのは難しいものです。ただ、それでもこの場所の小さな切り抜きの写真とその隙間を埋める想像力で私が愛しんだ志原海岸を感じていただければ嬉しいです。
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【古本】EYEMAZING<完全日本語版> 131人の現代写真家たちによる、かつてない新しいアートフォトグラフィーの世界 | アイメージング・スーザン
¥6,600
青幻舎 2013年 ハードカバー 544ページ 縦335mm 横245mm - 内容紹介 - 「EYEMAZING(アイメージング)」は、 国際的な現代写真のクウォータリー・マガジン。 アートフォトグラフィー誌の最先端を疾走してきた「アイメージング」は、今日の写真界において最も革新的な精神と類まれな創造性を有している。写真家、ギャラリスト、収集家に圧倒的な影響力を持ち、世界で活躍するアーティストの新作を紹介するとともに、新たな才能を発掘することで高い評価を獲得してきた。 本書は、「EYEMAZING」の創始者にして唯一の編集発行人であるアイメージング・スーザンのキュレーションにより、この10年間に誌上で発表された中から傑作を選び、2つの軸(「過去世の夢と記憶」「我が身、それは檻。我が身、それは家」)に沿って知的かつ優美にまとめられた。 現役のアートフォトグラファーたちが創造する、美しく官能的で、時としてショッキングな、陰鬱さをたたえた作品の数々…。掲載されている写真家131人には、世界的に著名な写真家たちと並んで、知られざるアーティストも含まれており、すべての読者の感性を刺激してやまない、大胆なスケールとなっている。 マイケル・アッカーマン、アントワン・ダガタ、ベッティナ・ランス、サリー・マン、志賀理江子、ジョエル=ピーター・ウィトキン ほか131名、全423点を収録。全写真家のバイオグラフィーを巻末に掲載。 著者:アイメージング・スーザン 序文:カール・E・ジョンソン 寄稿:Ⅰ章スティーブン・ブラウン「我が身、それは檻。我が身、それは家」 Ⅱ章ジョン・ウッド「過去世の夢と記憶」 - 著者プロフィール - アイメージング・スーザン (アイメージングスーザン) (著) アムステルダムを本拠として活動し、2003年に雑誌『アイメージング』誌を創刊。 2008年、最高の写真雑誌に与えられるルーシー・アワードを受賞。 雑誌の出版に加え、写真専門のフリー―ランスのキュレーター、アドバイザー、各賞の選考委員として国際的に活躍している。 状態:非常に良い ほぼ新品の状態です。
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ユー・メイド・ミー・ア・ポエット、ガール | エリザベト怜美 (詩・訳), モノ・ホーミー (絵)
¥1,650
ソフトカバー 30ページ 90mm×143mm 英日対訳仕様 - 内容紹介 - 書記 エリザベト怜美と図案家 モノ・ホーミーの探索ユニット"海の襟袖"の第一作。2022年3月26日から4月19日までに制作された詩(エリザベト怜美)と、図案・イラスト(モノ・ホーミー)を収録した詩画集です。
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【古本】A Village Lost and Found|Brian May, Elena Vidal
¥4,400
Frances Lincoln 2009年 ハードカバー 函入 240ページ 24.77 x 4.13 x 32.7 cm Owl Stereoscope 付 状態:非常に良い ケースに一部ヤブレがありますが、本体は大変良好な状態です。 - 内容紹介 - クイーンのギタリスト、ブライアン・メイと写真史研究者のエレナ・ヴィダルによる著作。 1850年代、ヴィクトリア朝時代に存在した、イングランド南東部のオックスフォードシャーという地域の村を記録したステレオ写真集。 T. R. Williams という人物が撮影した写真を、本に付属の眼鏡を使って立体的にみることができます。 この村が「ヒントン・ウォルドリスト」という村であったというのは2003年にわかったばかりで、当時の暮らしについてや写真技術についてなど、本書は推理小説のようにも読み進めることができます。
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【サイン本】椰子の実 | 横地美穂
¥4,180
蒼穹舎 2021年 ハードカバー 80ページ クロス装 232 × 271 mm - 内容紹介 - 椰子の実の歌の舞台となった愛知県渥美半島の先、伊良湖岬の近くで生まれ、 まだ旅をする気持ちも知らなかった頃の私にとって 「椰子の実」という言葉は卒業文集を思い出すような懐かしいものでした。 それがいつしか、伊良湖のフェリーターミナルにある椰子の実を見て 「どこからきて、どんな旅をしてきたのだろう」などと思いを馳せるようになったのは 私にも旅の心が芽生えたからでしょうか。 海辺を歩くことが好きで写真を撮るうちに、 長い年月をかけて海を渡る椰子の実のように 私もずっと日本中の海沿いを歩いて写真を撮ろうと心に強く思いました。 地元の漁師の方に教えてもらう潮の流れ、旅先の宿やお店で出会う季節の美味しいもの、 伊良湖と似た砂浜や灯台、強く吹く風、笑い合う家族や恋人たちを眺めていると、 どの土地もまるで自分の生まれ育った故郷のように感じ、海に囲まれた日本に生まれたことを嬉しく思いました。 写真集「椰子の実」は文集のようにささやかですが、 旅や故郷を思う気持ちを誘ったならば幸せに思います。 ― 横地美穂 伊良湖岬に育った作者が日本各地の海辺の町を訪ね歩いた美しいモノクロスナップ。 一枚一枚の写真からは文字にはできない、いくつものことばが溢れ出している。
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大竹伸朗 ビル景 1978–2019 | 大竹伸朗
¥10,780
HeHe 2019年 ハードカバー 322ページ B4判 - 内容紹介 - 未発表作品から最新作まで、約40年間で制作された「ビルのある風景=ビル景」全作品830点 常にその制作活動が惹きつけて止まない画家・大竹伸朗が、1978年から2019年現在まで約40年間継続して制作を続けている「ビルディング・シリーズ」=「ビル景」全作品を収めた画集が出来上がりました。 「ビル景」はその大半が実在の風景の写実ではなく、香港やロンドン、東京といったさまざまな都市の記憶と、意識的・無意識的に断続的に現れる「ビルのある風景」やそこに伴うイメージによって描かれた作品です。 2000年代に行われたいくつかの展覧会での経験から、作家自身が3年余りかけ「ビル景」作品を調査し、集められた全作品830点を時系列で収録しました。 「続けようとすることよりも続いていってしまう事柄の中に探しものはいつも隠れている」*と自身が綴るように、ひとりの作家の画業約40年の作品群からは、その時折々の環境や心情による変化が垣間見えると同時に、一貫して変わらぬ制作意欲と、得もいわれぬ圧倒的な説得力を持ちます。 B4サイズという大判の判型により質感や作品の細部まで再現され、活版印刷を施した装丁や、封入された特製付録「活版画」は、印刷物にこだわりのある読者にも満足の一冊となりました。 保坂健二朗氏(東京国立近代美術館)による、新しい角度からの大竹伸朗「ビル景」論も必読です。 *(大竹伸朗「見えない音、聴こえない絵」『新潮』2019年4月号) ・執筆:大竹伸朗、保坂健二朗(東京国立近代美術館) ・活版印刷スリーブケース入り ・付録:特製活版画(240 x 350mm)封入 - 著者プロフィール - 大竹伸朗 (オオタケシンロウ) (著/文) 1955年、東京生まれ。1980年代初頭より国内外で作品発表を開始。2006年初回顧展「大竹伸朗 全景 1955–2006」(東京都現代美術館)以降、東京、香川、ソウル、ロンドン、シンガポール等で個展。光州ビエンナーレ(韓国)、ドクメンタ(ドイツ)、ヴェネチア・ビエンナーレ(イタリア)、横浜トリエンナーレ、瀬戸内国際芸術祭はじめ国内外の企画展に参加。1986年に初作品集『《倫敦/香港》一九八〇』(用美社)刊行後、作品集や著作物、CD等多数発表。主な著書にエッセイ集『見えない音、聞こえない絵』『ビ』『ナニカトナニカ』(共に新潮社)、『既にそこにあるもの』、『ネオンと絵具箱』(共にちくま文庫)、絵本『ジャリおじさん』(福音館書店)等。エッセイ「見えない音、聴こえない絵」は、月刊文芸誌『新潮』に現在も連載中。2014年芸術選奨文部科学大臣賞受賞。 ohtakeshinro.com
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PHOTO ARK 鳥の箱舟 絶滅から動物を守る撮影プロジェクト | ジョエル・サートレイ, ノア・ストリッカー, 川上 和人 (監修), 藤井 留美 (翻訳)
¥2,200
日経ナショナルジオグラフィック社 2018年 ソフトカバー 240ページ 20 x 20 x 2.8 cm - 内容紹介 - 大きな反響を呼んだ「フォト・アーク」プロジェクト。世界中の動物園・保護施設・研究所などで飼育されている動物全種を一人で撮影するという、壮大なプロジェクトです。写真家ジョエル・サートレイは、「存在すら知らない相手を守ることはできない」という理念のもと、10年以上にわたり撮影を続けてきました。 今回はサートレイ自身も思い入れが強い、鳥を取り上げます。色も姿も多様な鳥たちの写真約350枚、280種以上を収録。世界各地の珍しい鳥、美しい鳥、変わった鳥など、まだまだ知られていない鳥を紹介します。 ※本書の売り上げの一部を「フォト・アーク」プロジェクトに寄付します。 ※プロジェクト予定数の半分を達成した段階で成果をまとめた写真集『PHOTO ARK 動物の箱舟 絶滅から動物を守る撮影プロジェクト』(日経ナショナル ジオグラフィック社)も好評発売中です。 【目次】 序文(ジョエル・サートレイ)はじめに(ノア・ストリッカー) 1.鳥という生き物 2.第一印象 3.飛翔 4.食べ物 5.次の世代 6.鳥の頭脳 7.未来 著者紹介 謝辞 フォト・アークとは メイキング 章各章扉の写真について 鳥名索引 【著者紹介】 ジョエル・サートレイ<写真・序文> ナショナル ジオグラフィックのフェローとして「ナショナル ジオグラフィック」誌を中心に活躍している。独自のユーモア感覚と、米中西部人らしい堅実さで、世界中で絶滅の危機にある生物や風景を記録に残すことをライフワークにしている。生物と生息環境を救うために、25年かけて行うフォト・アーク(写真版ノアの箱舟)プロジェクトを開始した。ナショナル ジオグラフィック誌のほか、オーデュボン、スポーツ・イラストレイテッド、ニューヨーク・タイムズ、スミソニアンといった定期刊行物にも寄稿している。主な著書に『PHOTO ARK 動物の箱舟 絶滅から動物を守る撮影プロジェクト』(日経ナショナル ジオグラフィック社)、『ナショナルジオグラフィックの絶滅危惧種写真集』(スペースシャワーネットワーク)、『ずっと ずっと かぞく』(ハーパーコリンズ・ジャパン、近刊)などがある。世界中を旅するサートレイだが、妻キャシーと3人の子どもが待つ米国ネブラスカ州リンカーンの自宅に戻るのが何よりの楽しみだ。 ノア・ストリッカー<文> 米国の雑誌バーディングの編集委員。著書の『鳥の不思議な生活』(築地書館)など、米国では鳥に関する3冊の書籍を出版している。雑誌をはじめ各種メディアへの寄稿も多く、これまで訪れた国は50カ国近い。南極大陸やスバールバル諸島などの探検ガイドも務める。米国オレゴン州にある自宅の裏庭には、これまで115種の鳥がやってきたという。 川上 和人<日本語版監修> 1973年、大阪府生まれ。鳥類学者。農学博士。国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 主任研究員。『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』(新潮社)、『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』『そもそも島に進化あり』(技術評論社)『外来鳥ハンドブック』(文一総合出版)『美しい鳥 ヘンテコな鳥』(笠倉出版社)などの著書のほか、図鑑も多数監修している。
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民藝のインティマシー Intimité de MINGEI : 「いとおしさ」をデザインする | 鞍田 崇
¥2,750
明治大学出版会 : 丸善出版 2021年 ソフトカバー 216ページ 縦190mm - 内容紹介 - 第1章 Sympathy-民藝への共感(「ふつう」から考える 民藝をめぐる環境の変化1.社会 ほか) 第2章 Concept-民藝の思想(民家・民具・民藝 民俗学と民藝 ほか) 第3章 Mission-民藝の使命(藤井厚二・柳宗悦・和辻哲郎 民藝館という建物 ほか) 第4章 Commitment-民藝の実践(生活意識の高まりの変化 社会意識の高まりの変化 ほか)
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PAUL KLEE Sticker Art Shapes
¥1,750
Frances Lincoln Children's Books 2006年 ソフトカバー 28ページ 20.32 x 0.32 x 28.58 cm - 内容紹介 - パウル・クレーのステッカーブックです。
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LA MAISON DE ROSALIE (ROSALIE'S HOUSE)|Agnès Varda, Valentine Schlegel
¥3,850
ÉDITIONS SÉBASTIEN MOREU 2021年 ハードカバー 48ページ 148 x 210 mm - 内容紹介- フランス人彫刻家、ヴァレンタイン・シュレーゲル(Valentine Schlegel)とフランス人映画監督であるアニエス・ヴァルダ(Agnès Varda)の作品集。フランスの衣装デザイナー、アートディレクターであるロザリー・ヴァルダ・ドゥミ(Rosalie Varda-Demy)著。ヴァレンタインの作品やポートレートを、アニエスが撮影したものが収録されている。本作のタイトルである『LA MAISON DE ROSALIE(ROSALIE'S HOUSE / ロザリーの家)』は、ヴァレンタインが1959年に制作した小さな彫刻作品のタイトルより引用。作者の幼馴染であるアニエス・ヴァルダが娘のロザリーを孕っているようすを表現している。生まれ育った南フランスのセートや、パリのダゲール通りで芸術家としての人生が絡み合い育まれたように、アニエスとヴァレンタインの作品が今でも繋がり合うよう、一冊の本に2人の作品を集めるため、2020年にロザリー自身が『ロザリーの家』を貸し出した。アニエスは2019年、ヴァレンタインは2021年にこの世を去っている。
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THE ORDINARY? | Leandro Erlich
¥6,050
MY BOOK SERVICE 2014年 ハードカバー 200ページ 224 x 296 mm - 内容紹介- アルゼンチン人アーティスト、レアンドロ・エルリッヒ(Leandro Erlich)の作品集(邦題「ありきたりの?」)。作者は階段やエレベーターといった誰もが共有できる日常的な事物を素材に、人々の現実認識に変容をもたらす作品を数多く発表してきている。ごくありきたりのものに未知の新しい要素が加わることで、我々の感覚は揺さぶられ、驚きと悦びを与えてくれる。その作品はどれも親しみやすく、ユーモラスであり、鑑賞者の自然な参加を促している。本書は2014年に金沢21世紀美術館で開催された初の大規模個展「レアンドロ・エルリッヒ ―ありきたりの?」に伴い刊行された一冊。恒久設置作品『スイミング・プール』と展示室内の風景写真を巻頭45ページにわたって掲載。テキストは完全日英バイリンガルであり、作者本人へのインタビューと、3本の書き下ろしテキストで構成される。後半は展示以外の主要作品の図版と解説(約100ページ)、巻末にはドローイングと作家歴を収載。本書は、作者の作品集の中で、最も包括的な一冊と言える。 書き下ろしテキスト: 黒澤浩美(金沢21世紀美術館チーフ・キュレーター)「新しい世界の作り手―レアンドロ・エルリッヒ」 / ニコラ・ブリオー(パリ国立美術大学ディレクター / 美術評論家)「虚偽・架空」 / 塩塚秀一郎(京都大学大学院人間・環境学研究科准教授 / フランス文学・文化)「知覚の転換をめぐる冒険:エルリッヒとぺレック」
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CARMEN HERRERA|CARMEN HERRERA
¥7,040
LISSON GALLERY 2018年 ハードカバー 78ページ 290 x 235 mm - 内容紹介- ニューヨークを拠点に活動するキューバ系アメリカ人アーティスト、カルメン・ヘレーラ(Carmen Herrera)の作品集。アーティストとしての生涯をかけて、徹底して抽象的でミニマルな作風を極めてきた。作者のペインティングの本質はくっきりした輪郭と直線にあると思われるかもしれないが、近くで観察してみれば手作業で塗られていることが分かり、果てしない色の広がりに予想を裏切られる。ディプティックやトリプティック(二連あるいは三連の絵画作品)の構造がさりげなく取り入れられた直近の作品を披露した展覧会もまた、大きなキャンバスを見事に仕上げる卓越した手腕を示している。また本書では、ニューヨークにあるスタジオと自宅の写真も見ることができる。収録されているエッセイでアメリカ人キュレーター/美術批評家のロバート・ストー(Robert Storr)はこう記している。 「2015年の作品『Alpes』でヘレラは緑と白の三角形を交互に描いた。食いしばった歯のようなパターンが続くと思えば、最後の緑色の『歯』だけが抜け落ちている。このために全体的な連続性は失われ、二枚絵の内側にかろうじて収まっているどこまでも続く白の広がりの中に消えていくのである。」 様々な芸術運動が起こった1930年代から1940年代にかけて、ハバナ、パリ、ニューヨークに暮らした作者だが、ラテン・アメリカやヨーロッパの構成主義やコンクリート・アート、さらにはモンドリアンの新造形主義やパリのアブストラクション・クレアション運動の流れを汲んだ彼女のスタイルからも、自分自身を芸術史上の特定のグループに属しているとみなしたことがないことは注目に値する。ジェンダーや国籍などの枠に囚われないアーティストであるヘレラが帰属意識を持つとすれば、それは純粋なモダニズムである。また彼女の作品には、芸術活動が盛んであったどの時代よりもむしろ建築の「インターナショナル・スタイル」の精神や土台が反映されているように思われる。本書は、ニューヨークの「 Lisson Gallery」で2016年5月3日から6月25日まで開催された展覧会に伴い刊行された。
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芸術家たち1 建築とデザインの巨匠 編 | 河内タカ
¥1,650
オークラ出版 2019年 ソフトカバー 160ページ - 内容紹介 - 教養として知っておきたい「アート」を楽しみながら、読んで学べる、 入門者のためのアートガイドブック『芸術家たち』。 シリーズ化を目指して刊行する一冊目のテーマは、「建築・デザイン編」。 著書『アートの入り口』や雑誌『&Premium』の連載、日本経済新聞のコラムなどで知られる 著者・河内タカが、20世紀の現代建築とモダンデザインの礎を築いた巨匠31組の 偉大な足跡を洒脱なエッセイで紹介していきます。 2020年の東京オリンピックを前にますます高まる建築とデザインへの社会的な関心。 学生から、教養として建築やデザインを学びたいと考えるビジネスパーソンまで、 多くの人の知的好奇心を刺激し、その世界へと誘う入門書の登場です。
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芸術家たち2 ミッドセンチュリーの偉人 編 | 河内タカ
¥1,650
オークラ出版 2020年 ソフトカバー 160ページ - 内容紹介 - 芸術家の人生を読んで知る。より多くの人がアートに親しみ、楽しむきっかけを作る1冊です。 約30年間をアメリカで過ごし、ニューヨークを拠点にアートや写真のキュレーション、そして写真集の編集を数多く手がけてきた河内タカ氏が、世界の建築家・デザイナー総勢31名をピックアップし、それぞれのアーティストについて作家同士のつながりやネットワークとストーリーを交えて語ります。そして、イラストレーターのサンダースタジオによる独自の視点で切り取った各アーティスト、いわゆる一般的なポートレートではなくそのアーティストにまつわる要素がしっかりと表現されたイラストでご紹介。河内氏の軽妙な語り口と、サンダースタジオによるユーモア溢れるポートレートのコラボレーションです。 敷居の高い“アート”ですが手に取りやすい内容、デザインになっているため、より多くの人がアートに親しみ、楽しむきっかけを作りたいと考えております。第2弾目は、ミッドセンチュリーで活躍していたアーティストたちのお話しです。
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山風にのって歌がきこえる 大槻三好と松枝のこと|惣田紗希
¥1,870
タバブックス 2019年 ソフトカバー 168ページ 四六変型判 縦176mm 横121mm 厚さ17mm - 内容紹介 - 概要:太田市美術館・図書館「ことばをながめる、ことばとあるく 詩と歌のある風景」出品作品である大槻三好・松枝、惣田紗希 短歌×イラストレーション作品をもとにした書籍。昭和初期、太田市の歌人大槻三好・松枝の出会い、結婚、出産、松枝の死、そして遺された子。みずみずしい口語短歌と太田にゆかりのある惣田紗希のイラスト・装丁で、二人の短くかけがいのない日々に思いを寄せた1冊です。 前書きなど はじめに 大槻三好と松枝は、共に一九〇〇年代初頭に群馬県太田市に生まれ育ち、一九二〇年代から活動を始めた歌人夫婦である。 私が二人の短歌に出合ったのは、二〇一八年の夏に群馬県の太田市美術館・図書館で 開催された展覧会『ことばをながめる、ことばとあるく――詩と歌のある風景』(会期: 二〇一八年八月七日~十月二十一日)に作家として呼ばれたことがきっかけだった。 展示の内容としては、太田市に所縁のある作家とのコラボレーション枠で、太田市を拠 点に活動していた知られざる歌人夫婦・大槻三好と松枝の短歌を元に、美術館の展示室の 壁三面に壁画を描くというもの。 私は太田市に隣接する栃木県足利市に生まれ育ったため、太田市に馴染みはあったも のの、作品制作当時、三好と松枝を知る手がかりは、現在は絶版となっている三冊の歌 集しかなかった。三好の二十~二十五歳までの短歌を収録した『白墨の粉』(紅玉堂書店、 一九二九年)、二十六~三十歳までの短歌を収録した『花と木馬』(素人社書屋、一九三四年)、 松枝の死後に三好が遺稿を編集・装丁した『紅椿』(紅玉堂書店、一九三〇年)の三冊である。 その三冊を広げて読み解き、二人が共有していたであろう時間や心の揺れを辿りながら、 それぞれの生活、仕事、出会い、恋愛、結婚、出産、死別までの歌を時系列に沿って選出し、 展覧会では合計三十九首を壁面に並べ、それに合わせて全長約二十メートルの壁画『山風 と記憶を辿る線』を描いた。 美術館の展示では空間的な制約があったため三十九首に絞られたが、本書ではそれを元 に、より深く夫婦の背景を辿れるよう短歌を大幅に追加し、再編集した。 太田市のほぼ中央に位置し、街のシンボルとされている金山は、太田市美術館・図書館を起点としても歩いて頂上まで行くことができる。それは、夫婦が共に歩いた道でもあったかもしれない。山頂からは、太田市の街をほとんど見渡すことができる。この街で過ごした夫婦の生活はどんなものだったのか。山頂で心地よく吹く風に耳を澄ます。 版元から一言 昭和初期、群馬県太田市の教員で歌人の大槻三好と松枝が出会った。教員生活、結婚、妊娠、出産、松枝の死、そして遺された子。みずみずしい口語短歌と惣田紗希のイラストで描く、二人の短くかけがいのない日々。 - 著者プロフィール - 惣田紗希 (ソウダサキ) (著) グラフィックデザイナー/イラストレーター。1986年、栃木県足利市に生まれる。2008年、桑沢デザイン研究所卒業。デザイン会社にてブックデザインに従事したのち、2010年よりフリーランス。2013年より東京から足利市に拠点を移す。インディーズ音楽関連のデザインや装丁を手掛けるほか、イラストレーターとして雑誌や書籍を中心に国内外で活動中。
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Same Pose |鈴村 温
¥1,650
出版社さりげなく 2020年 ソフトカバー - 内容紹介 - イメージすると、うまくいく。 いろんなものに、なりきってみる。 春がきたら、丘の上で。 116匹の動物たちが、いろんなポーズをしています。 彼らのポーズをまねて遊ぶのが この本の楽しみどころ。 自分ではないものに、なりきってみよう。 右利きも左利きも本を持ってポーズがとれるよう 両方から開ける本になっています。
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"The Feeling When..." 日常の中に生まれてくるある瞬間について【リソグラフ特装版】| 安達茉莉子
¥1,430
MARIOBOOKS 2020年 特装版 第3刷 手製本 32ページ B6 日英併記 - 内容紹介 - イラスト作家の安達茉莉子さんによる詩画集。 うまく言葉にできないけれど、きっと経験したことのある「あの感じ」がたくさん詰まっています。 読んでいると自分の感受性がぐいぐいと拡張していくような作品です。
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林檎が木から落ちるとき、音が生まれる|エレナ・トゥタッチコワ
¥2,750
torch press 2016年 ソフトカバー 72ページ A4変型判 - 内容紹介 - モスクワ出身で東京在住のエレナ・トゥタッチコワによる初写真集『林檎が木から落ちるとき、音が生まれる』を刊行致します。本書はトゥタッチコワが幼少期の記憶をテーマに、ロシアの自然に囲まれて暮らす兄妹たちのかけがえのない夏の日々を、美しい風景とともに2009年から継続的に撮りためてきた作品群です。 ロシアには夏の期間、祖父母が住む田舎の家や、「ダーチャ」と呼ばれる自然の家で過ごす習慣があり、寒い冬が訪れる土地で、夏という季節は特別な意味を持ちます。そして太陽が輝く夏がいつの間にか始まり去って行くように、あどけない少年少女たちも知らず知らずのうちに成長し大人になっていきます。そんなささやかな、けれど誰もが経験するであろう変化を、“林檎が落ちる音”という言葉が暗喩しています。刹那的でありながら懐かしく、記憶の奥に柔らかく触れる写真たち。国境を越えた普遍的な感性によって、清々しい一冊が生まれました。 ――林檎が木から落ちた、それだけのこと。木にいたときも誰の目にも触れず、落ちても草の中に隠れたままの小さな林檎。その音だけがいつまでも記憶に残った。アーニャが11歳になった年の夏の終わり、彼女の髪の毛が一番長く伸びた8月のことだった。(あとがきより抜粋) - 著者プロフィール - エレナ・トゥタッチコワ (エレナ トゥタッチコワ) (著/文) 1984年、モスクワ生まれ、東京在住。モスクワでクラシック音楽や日本の歴史を学んだ後、東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻で学ぶ。自然と人間の関わりや文化的現象を通じて、人間の記憶がどのように形成されるかに関心を抱き、地域のリサーチを重ねることで土地や個人の物語を採集し、写真、映像、音、テキストによるインスタレーションとして構成している。主な展覧会には、個展「After an Apple Falls From the Tree, There is a Sound」 POETIC SCAPE(東京、2015)、東京写真月間「To the Northern Shores」 MUSEE F (東京、2015)、グループ展「はじまりのしじま “In the Beginning, Silence was Always Silence”」Takuro Someya Contemporary Art (東京、2015)、茨城県北芸術祭(2016)等がある。
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Primal Mountain|濱田祐史
¥4,400
torch press 2019年 ハードカバー 112ページ A4変型判 縦212mm 横289mm 厚さ10mm - 内容紹介 - 濱田の代表作のひとつである「Primal Mountain」は、一見すると山の風景写真の様に見えますが、実は私たちの身近にある素材で作られた「山」であることに気付きます。「真実と虚」「見えるものと見えないもの」という自身のテーマを震災の体験が繋がっていく中、ある日友人から届いた山の写真のポストカード。濱田は、そこに写る美しさとともにある嘘っぽさに、これらの「山」は果たして本当の山なのか、という疑問を抱き、 「Primal Mountain」の撮影を始めました。目の前に見えている山を、私たちは一体何をもって山だと認識するのでしょうか。ここでは〝作られた”ランドスケープを、私たちの脳がつい風景だととらえてしまうことさえ、心地いい経験となっていくのです。 本作では、袋とじ仕様で、すべてのページの裏側に写真の拡大図を印刷し、横からそれらのイメージが覗けるような仕様を採用しています。「見えるものと見えないもの」を一冊の中で体現した仕掛けで、ページをめくる行為を通して、リアルとファンタジーの間を軽やかにたゆたい、「見ること」とは何かを問いかけます。巻末には松岡正剛による本シリーズへの寄稿も収録。 - 著者プロフィール - 濱田祐史 (ハマダユウジ) (著/文) 1979 年大阪府生まれ。2003年日本大学芸術学部写真学科卒業。写真の原理に基づき概念を構築し、ユニークな技法で常に新しい試みを行う。 写真集『photograph』が Paris Photo/Aperture First Photobook Award 2014にノミネートされるなど、東京を拠点に活動し国内外で作品発表をしている。主な個展に「写真における色のシリーズ」の三作「K」「RGB」「C/M/Y」(PGI、東京)、「photograph」「Primal Mountain」(GALLERIE f5.6、ミュンヘン)がある。主な展示にスイスのFestival Images(2014年)、フランスのAix en Province Photo Festival(2015年)など。写真集に『C/M/Y』(Fw:books)、『BRANCH』(lemon books)がある。