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味がある。 | マメイケダ
¥2,530
HeHe 2024年 ソフトカバー 112ページ B6変形 - 内容紹介 - 『おなかがへった』や『えきべんとふうけい』などの絵本、書籍や雑誌等の装画や挿絵などのイラストレーション、食品のパッケージイラスト等、 いま大注目のイラストレーター・画家、マメイケダがライフワークのように描き続けるごはん日記。 待望の増補改訂復刻版! ごはんを前にした時のよろこびと、食べることそのものの衝動をダイナミックに伝える筆致。 絵日記には、マメさんのちょっとした気づきや雑感が添えられ、お店のカードや商品ラベルが貼りこまれている時もあります。 さまざまな時間、場所、思い出とともに膨れ上がった日記帳をそのまま書籍に落とし込んだような装丁は、 日記という個人の日々の記録でありながら、それをみる私たちにとっては 気のおけない友人がすすめてくれるなによりのグルメ情報のようです。 親しみあふれる美味しいほほえみブック。 本文より 〈ロールケーキ〉 ロールケーキって、ほんとしみじみ「の」だなぁ。 コーヒーを淹れる時も「の」の字、 結んだ袋をほどきやすくする結び方も「の」の字に結ぶ。 「の」ってなんかすごい。急に好きだ。 - 著者プロフィール - マメイケダ (マメイケダ) (著/文 | イラスト) 1992年島根県出雲市生まれ。主に画業。2011年高校卒業後、株式会社大惣に就職、惣菜調理の仕事をする。 職場でPOP作りのため料理の絵を描き始める。2013年秋頃退職し、本格的に絵を描くため上阪。 働きながら、絵話塾(神戸)などに通う。2015年HBファイルコンペvol. 26 副田高行特別賞、vol. 27仲條正義大賞を受賞。 展覧会での作品発表をはじめ、書籍『まずはこれ食べて』(原田ひ香、双葉文庫)、『味なメニュー』(平松洋子、新潮文庫)、 『ウマし』(伊藤比呂美、中公文庫)の装画や、 雑誌「Hanako」「山と渓谷」「暮しの手帖」「dancyu」で挿絵、他に食品のパッケージイラストなどを手掛ける。 絵本に『おべんとう なにいれよう?』(ぺぱぷんたすBOOK)『おなかがへった』(WAVE出版)『えきべんとふうけい』(あかね書房)がある。 好きな食べ物は卵。神戸市在住。
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エピタフ 幻の島、ユルリの光跡 | 岡田 敦
¥2,970
SOLD OUT
インプレス 2023年 ソフトカバー 240ページ 四六判 - 内容紹介 - 北海道の東端、根室半島の沖合に佇むユルリ島。かつては昆布を採集する漁師の住居や番屋が建っていたが、家畜の馬を残して最後の島民がユルリを離れたのが半世紀前。最盛期には30 頭もの馬が暮らしていたが、その数は減り続け、今では数頭が暮らすだけになっている。上陸が厳しく制限されたこの島の情景は小説『ロスト・ワールド』の世界を彷彿させるようでもある。その島を2011 年から撮り続けているのが写真家・岡田敦。消えてゆくものたちを見つめ、後世に何を伝えてゆくのか。写真と文章で現代のロスト・ワールドを紹介していく。
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二弐に2 (にににに)|らくだ舎出帆室
¥4,290
らくだ舎出帆室 2023年 ハードカバー 312ページ - 内容紹介 - 200年、をテーマに、詩、短歌、写真、エッセイ、小説など、多様な表現物を集めたらくだ舎出帆室のアンソロジー。 こわれたとけい/すいげん/未来 石原弦 ひなたぼっこ 大西文香 二〇〇年の射程を捉える 千葉貴子 いま、ここ、にいる責任ーー抱樸をたずねて 千葉智史 イマジンを聴きながら モリテツヤ 「これからの私たちの本」をつくる 髙松夕佳 「生きること」を問い直す三冊 青木真兵 夜を渡っていくために 柞刈湯葉 物語の重なり しいねはるか 辺境から考える「脱成長」 トンガ坂文庫/Youth Library えんがわ/らくだ舎 家庭内運動からSakumagというコレクティブへ 佐久間裕美子 西木根 石原弦 集う、信じる、生活を共有するーーゴーバルで見つけたこと 千葉智史 コミュニティと継承と 柳楽光隆 私の今日/わたしの今日 柴田葵 簡素と永遠 高村友也 山里思考 千葉智史 のんびり魂 畠中悠子 おわりに らくだ舎出帆室
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金子國義スタイルブック | 金子 修, 岡部 光
¥1,980
アートダイバー 2016年 ソフトカバー 112ページ 四六変型判 - 内容紹介 - 金子國義がこの世に遺したスタイリッシュな言葉の数々を、 名作、未発表作など約45作品とともにお届けします。 2015年3月、画家・金子國義が逝去しました。この稀有な画家が残した名作の数々は、これからも時代を超えて愛され続けていくことでしょう。歌舞伎の舞台美術家のもとで修行し、日本の伝統芸能やその美意識を徹底的に学びながら、同時にヨーロッパの文化にも精通していた金子國義の作風は、唯一無二の魅力に溢れており、今後ますますグローバルな注目を集めるに違いありません。 金子作品の最大の魅力は、画家の存在そのものが作品世界に強く投影されていることです。「人生を謳歌しよう」「美しく生きよう」という姿勢に貫かれた哲学、いわば金子スクールの教えは、そのお弟子さんや私淑していたアーティストのなかで確実に引き継がれているのです。 本書では、金子國義がそうした人々に向けて実際に発した言葉やメッセージを、スタジオ・カネコ協力のもと、関係者への取材を通して集め、代表作とともに掲載します。その内容は、芸術に限ったものではありません。かつて日本の家庭でごく自然に教えられ、私たちが身につけていった「所作」「おもてなしの心」、そして「美しく生きるためのヒント」などが、金子國義ならではのセンスやユーモアに彩られた言葉として現れます。 みなさんに、この本を日々の生活のなかに取り込んでいただくように、バッグに入れて持ち歩けるハンディなサイズに仕上げました。このハンドブックを日々眺めながら、金子美学の詰まった言葉や絵の数々が、「あなただけの美しいスタイル」をつくるうえで、お役にたつことを祈っております。 - 著者プロフィール - 金子 修 (カネコ オサム) (著/文 | 編集) Studio Kaneko代表 1994年、偶然に知り合った金子國義の勧めにより上京、助手となる。2002年、養子縁組を果たし「金子修」に。マネジメント業の傍ら数々の展覧会を運営し、また装丁や浴衣に代表される〈金子デザイン〉の一端を担うなど、最も近しい存在として公私にわたり画家を支え続ける。2015年、金子國義逝去の後は、Studio Kaneko代表として作品管理のほか、展覧会、イベント、出版などを運営している。 岡部 光 (オカベ ヒカル) (著/文 | 編集) クリエイティブ・ディレクター、コピーライター 獨協大学外国語学部英語学科卒業。在学中よりアートイベントの仕事に携わる。卒業後は広告代理店、海外アーティスト招聘会社などに勤務。1990年、渡伊。帰国後は、バイリンガル・メディアを中心に、クリエイティブ・ディレクター、コピーライター、執筆家として活躍する一方、プログレッシブなブラジル音楽ユニットBossa Connectionなど、新進気鋭のアーティストのプロデュースを手がける。
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PYRAMIDEN | 佐藤健寿
¥2,970
朝日新聞出版 2017年 ソフトカバー 104ページ AB判 - 内容紹介 - 北極圏にあるゴーストタウン・ピラミデン。1998年以降無人になったこの町は廃墟化し、ソ連時代の貴重な景観が保存されている。テレビ番組『クレイジージャーニー』でも話題になった、世界最北廃墟をとらえた美しき写真集。
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GRAIN|新多正典
¥550
2023年 12ページ A4版 - 内容紹介 - 。 写真家の新多正典氏によるZINE。 写真×タブロイドの新しいシリーズ第二号です。 ブラジルのスラム街の人々と、リソグラフ印刷が非常にマッチした作品。
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GRAIN|新多正典
¥550
2023年 12ページ A4版 - 内容紹介 - 。 写真家の新多正典氏によるZINE。 写真×タブロイドの新しいシリーズ第一号です。 全編リソグラフ印刷
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出口かずみ画集 小八|出口 かずみ
¥2,530
ON READING、書肆 吾輩堂 、よもぎBOOKS 、えほんやるすばんばんするかいしゃ(果林社) 2023年 ハードカバー 64ページ 縦176mm 横174mm 厚さ13mm - 内容紹介 - 絵本作家・出口かずみの初画集。 著者と一緒に暮らす猫「小八」が人間界で生きていく様を想像し、描いた作品集です。 掲載点数は、全29点。布上製(クロス装/ハードカバー)、64ページ。 2023年、新装版としてリニューアル。 元々は、2019年にえほんやるすばんばんするかいしゃから発行されたもので、新たに3点を加え新装版として復刊しました。 追加された3点には、もう一匹の愛猫・文六も登場します。 目次 《掲載作品のタイトル一覧》 01 新生活への不安 02 とまどい 03 緊張の瞬間 04 最高の休日 05 ホシにまだ動きはない 06 とりあえず魚で 07 ベテラン 08 ここ一番の見どころ 09 ベストセラー作家 10 決断のとき 11 厳しくも優しい先生 12 三連休 13 良いメーカーのウェア 14 これで完成 15 最終問題 16 高齢化社会 17 先生は大忙し 18 マークされている 19 自分探し 20 おうたの時間 21 昇進の重圧 22 真打披露 23 償い 24 ポチっとな 25 ていねいな暮らし 26 共演NG ‐ ●巻末(新装版で追加された3点) 01 無ければサインでも 02 もう二度と 03 わるい事しか言わない - 著者プロフィール - 出口 かずみ (デグチ カズミ) (著 / 画) 1980年佐賀県生まれ。作品に『ABC かるた ちいさいおじいさんのくらし』『どうぶつせけんばなし』『画集 小八』(以上えほんやるすばんばんするかいしゃ)『うろおぼえ一家のおかいもの』(2022年 The White Ravens選定)『うろおぼえ一家のパーティー』など、絵の仕事に「ポテトむらのコロッケまつり」(文・竹下文子/教育画劇)『たくはいび――ん』(作・林木林/小峰書店)などがある。
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ohashi_to | 疋田千里
¥1,650
ソフトカバー 16ページ H148×W210mm(A5横) - 内容紹介 - 写真家の疋田千里さんがが旅した”おはしのある国”の記録、第二弾。 主に香港とベトナム、さらにロンドン・チャイナタウンなどで”おはしがある風景”を撮影 開くと”おはしが似合う料理”のレシピが載った帯付き。 雁垂れカバーの裏にはエッセイと旅日記
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志原海岸 -SHIHARA COAST-|丸山由起
¥3,850
2022年 ハードカバー 28ページ A4判+表紙上製本 - 内容紹介 - 和歌山県にあるグランピング施設「In The Outdoor 白浜志原」開業にあたり、志原海岸の深い魅力を伝えたい、というオーナーの思いから生まれた写真集。 和歌山を拠点に活躍する写真家・丸山由起さんにより撮影された写真は、あえて自然だけにフォーカスし、「見る」だけでは見えてこない志原海岸の雄大な姿が収められています。 内容は下記記事もご覧ください。 https://capa.getnavi.jp/news/412859/view-all/?amp=1 - 作者コメント - 2021年の夏、この志原海岸に撮影の下見に訪れると、それまでの雨が上がり陽が差してきました。 志原の地層の至る所から先ほどまでの雨が滴り、夏の日差しを浴びきらきらと岩を伝う雫。それを捉えようとレンズを向けた時からこの撮影が始まりました。 志原海岸はそんなドラマチックな日々に暴露されつつ、互層と呼ばれる地層に囲まれる環境を1,000万年を超える長い時間によって作り出しました。その広大な土地の中に身を置くと、日々の暮らしの中とは全く違う時間感覚になって、あるいはそれを想像して圧倒されます。写真を撮るという行為はほんの瞬間を「点」として止める行為と思われがちですが、流れる時間の記録です。 1/8000秒の言葉通り一瞬のこともあれば長くとも数十秒間、数分間という時間の経過を一枚に閉じ込めます。そんな短い時間を扱う写真で志原海岸を形成した地球規模の時間や、この場所が晒されている日々のドラマを表現するのは難しいものです。ただ、それでもこの場所の小さな切り抜きの写真とその隙間を埋める想像力で私が愛しんだ志原海岸を感じていただければ嬉しいです。
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ユー・メイド・ミー・ア・ポエット、ガール | エリザベト怜美 (詩・訳), モノ・ホーミー (絵)
¥1,650
ソフトカバー 30ページ 90mm×143mm 英日対訳仕様 - 内容紹介 - 書記 エリザベト怜美と図案家 モノ・ホーミーの探索ユニット"海の襟袖"の第一作。2022年3月26日から4月19日までに制作された詩(エリザベト怜美)と、図案・イラスト(モノ・ホーミー)を収録した詩画集です。
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PHOTO ARK 鳥の箱舟 絶滅から動物を守る撮影プロジェクト | ジョエル・サートレイ, ノア・ストリッカー, 川上 和人 (監修), 藤井 留美 (翻訳)
¥2,200
日経ナショナルジオグラフィック社 2018年 ソフトカバー 240ページ 20 x 20 x 2.8 cm - 内容紹介 - 大きな反響を呼んだ「フォト・アーク」プロジェクト。世界中の動物園・保護施設・研究所などで飼育されている動物全種を一人で撮影するという、壮大なプロジェクトです。写真家ジョエル・サートレイは、「存在すら知らない相手を守ることはできない」という理念のもと、10年以上にわたり撮影を続けてきました。 今回はサートレイ自身も思い入れが強い、鳥を取り上げます。色も姿も多様な鳥たちの写真約350枚、280種以上を収録。世界各地の珍しい鳥、美しい鳥、変わった鳥など、まだまだ知られていない鳥を紹介します。 ※本書の売り上げの一部を「フォト・アーク」プロジェクトに寄付します。 ※プロジェクト予定数の半分を達成した段階で成果をまとめた写真集『PHOTO ARK 動物の箱舟 絶滅から動物を守る撮影プロジェクト』(日経ナショナル ジオグラフィック社)も好評発売中です。 【目次】 序文(ジョエル・サートレイ)はじめに(ノア・ストリッカー) 1.鳥という生き物 2.第一印象 3.飛翔 4.食べ物 5.次の世代 6.鳥の頭脳 7.未来 著者紹介 謝辞 フォト・アークとは メイキング 章各章扉の写真について 鳥名索引 【著者紹介】 ジョエル・サートレイ<写真・序文> ナショナル ジオグラフィックのフェローとして「ナショナル ジオグラフィック」誌を中心に活躍している。独自のユーモア感覚と、米中西部人らしい堅実さで、世界中で絶滅の危機にある生物や風景を記録に残すことをライフワークにしている。生物と生息環境を救うために、25年かけて行うフォト・アーク(写真版ノアの箱舟)プロジェクトを開始した。ナショナル ジオグラフィック誌のほか、オーデュボン、スポーツ・イラストレイテッド、ニューヨーク・タイムズ、スミソニアンといった定期刊行物にも寄稿している。主な著書に『PHOTO ARK 動物の箱舟 絶滅から動物を守る撮影プロジェクト』(日経ナショナル ジオグラフィック社)、『ナショナルジオグラフィックの絶滅危惧種写真集』(スペースシャワーネットワーク)、『ずっと ずっと かぞく』(ハーパーコリンズ・ジャパン、近刊)などがある。世界中を旅するサートレイだが、妻キャシーと3人の子どもが待つ米国ネブラスカ州リンカーンの自宅に戻るのが何よりの楽しみだ。 ノア・ストリッカー<文> 米国の雑誌バーディングの編集委員。著書の『鳥の不思議な生活』(築地書館)など、米国では鳥に関する3冊の書籍を出版している。雑誌をはじめ各種メディアへの寄稿も多く、これまで訪れた国は50カ国近い。南極大陸やスバールバル諸島などの探検ガイドも務める。米国オレゴン州にある自宅の裏庭には、これまで115種の鳥がやってきたという。 川上 和人<日本語版監修> 1973年、大阪府生まれ。鳥類学者。農学博士。国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 主任研究員。『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』(新潮社)、『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』『そもそも島に進化あり』(技術評論社)『外来鳥ハンドブック』(文一総合出版)『美しい鳥 ヘンテコな鳥』(笠倉出版社)などの著書のほか、図鑑も多数監修している。
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芸術家たち2 ミッドセンチュリーの偉人 編 | 河内タカ
¥1,650
オークラ出版 2020年 ソフトカバー 160ページ - 内容紹介 - 芸術家の人生を読んで知る。より多くの人がアートに親しみ、楽しむきっかけを作る1冊です。 約30年間をアメリカで過ごし、ニューヨークを拠点にアートや写真のキュレーション、そして写真集の編集を数多く手がけてきた河内タカ氏が、世界の建築家・デザイナー総勢31名をピックアップし、それぞれのアーティストについて作家同士のつながりやネットワークとストーリーを交えて語ります。そして、イラストレーターのサンダースタジオによる独自の視点で切り取った各アーティスト、いわゆる一般的なポートレートではなくそのアーティストにまつわる要素がしっかりと表現されたイラストでご紹介。河内氏の軽妙な語り口と、サンダースタジオによるユーモア溢れるポートレートのコラボレーションです。 敷居の高い“アート”ですが手に取りやすい内容、デザインになっているため、より多くの人がアートに親しみ、楽しむきっかけを作りたいと考えております。第2弾目は、ミッドセンチュリーで活躍していたアーティストたちのお話しです。
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林檎が木から落ちるとき、音が生まれる|エレナ・トゥタッチコワ
¥2,750
torch press 2016年 ソフトカバー 72ページ A4変型判 - 内容紹介 - モスクワ出身で東京在住のエレナ・トゥタッチコワによる初写真集『林檎が木から落ちるとき、音が生まれる』を刊行致します。本書はトゥタッチコワが幼少期の記憶をテーマに、ロシアの自然に囲まれて暮らす兄妹たちのかけがえのない夏の日々を、美しい風景とともに2009年から継続的に撮りためてきた作品群です。 ロシアには夏の期間、祖父母が住む田舎の家や、「ダーチャ」と呼ばれる自然の家で過ごす習慣があり、寒い冬が訪れる土地で、夏という季節は特別な意味を持ちます。そして太陽が輝く夏がいつの間にか始まり去って行くように、あどけない少年少女たちも知らず知らずのうちに成長し大人になっていきます。そんなささやかな、けれど誰もが経験するであろう変化を、“林檎が落ちる音”という言葉が暗喩しています。刹那的でありながら懐かしく、記憶の奥に柔らかく触れる写真たち。国境を越えた普遍的な感性によって、清々しい一冊が生まれました。 ――林檎が木から落ちた、それだけのこと。木にいたときも誰の目にも触れず、落ちても草の中に隠れたままの小さな林檎。その音だけがいつまでも記憶に残った。アーニャが11歳になった年の夏の終わり、彼女の髪の毛が一番長く伸びた8月のことだった。(あとがきより抜粋) - 著者プロフィール - エレナ・トゥタッチコワ (エレナ トゥタッチコワ) (著/文) 1984年、モスクワ生まれ、東京在住。モスクワでクラシック音楽や日本の歴史を学んだ後、東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻で学ぶ。自然と人間の関わりや文化的現象を通じて、人間の記憶がどのように形成されるかに関心を抱き、地域のリサーチを重ねることで土地や個人の物語を採集し、写真、映像、音、テキストによるインスタレーションとして構成している。主な展覧会には、個展「After an Apple Falls From the Tree, There is a Sound」 POETIC SCAPE(東京、2015)、東京写真月間「To the Northern Shores」 MUSEE F (東京、2015)、グループ展「はじまりのしじま “In the Beginning, Silence was Always Silence”」Takuro Someya Contemporary Art (東京、2015)、茨城県北芸術祭(2016)等がある。