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【サイン本】椰子の実 | 横地美穂
¥4,180
蒼穹舎 2021年 ハードカバー 80ページ クロス装 232 × 271 mm - 内容紹介 - 椰子の実の歌の舞台となった愛知県渥美半島の先、伊良湖岬の近くで生まれ、 まだ旅をする気持ちも知らなかった頃の私にとって 「椰子の実」という言葉は卒業文集を思い出すような懐かしいものでした。 それがいつしか、伊良湖のフェリーターミナルにある椰子の実を見て 「どこからきて、どんな旅をしてきたのだろう」などと思いを馳せるようになったのは 私にも旅の心が芽生えたからでしょうか。 海辺を歩くことが好きで写真を撮るうちに、 長い年月をかけて海を渡る椰子の実のように 私もずっと日本中の海沿いを歩いて写真を撮ろうと心に強く思いました。 地元の漁師の方に教えてもらう潮の流れ、旅先の宿やお店で出会う季節の美味しいもの、 伊良湖と似た砂浜や灯台、強く吹く風、笑い合う家族や恋人たちを眺めていると、 どの土地もまるで自分の生まれ育った故郷のように感じ、海に囲まれた日本に生まれたことを嬉しく思いました。 写真集「椰子の実」は文集のようにささやかですが、 旅や故郷を思う気持ちを誘ったならば幸せに思います。 ― 横地美穂 伊良湖岬に育った作者が日本各地の海辺の町を訪ね歩いた美しいモノクロスナップ。 一枚一枚の写真からは文字にはできない、いくつものことばが溢れ出している。
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ストリートスナップファイト | 新多 正典
¥2,200
ソフトカバー 45ページ 256 × 364 mm - 内容紹介 - モノクロ都市風景写真集。 光と影が作る奇譚画集。 世に跋扈する心象風景写真への異議申立。
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写真家のみなさん、一旦お花を撮るのはやめましょう | 新多 正典
¥2,200
ソフトカバー 52ページ 210 × 297mm - 内容紹介 - モノクロ都市風景写真集『ストリートスナップファイト』の副読本です。 『ストリートスナップファイト』の製作後記でありつつも、写真を取り巻く概論集として作りました。 「左ページにテキスト・右ページに写真」を配置する一定のリズムで構成し、このZINE単体で独立したエッセイ集として仕上げています。 また、本作は全編リソグラフ印刷で構成し、ハンドメイドの製本で仕上げています。 先行販売したPARK GALLERYによるレビュー https://note.com/park_diary/n/n29a631bc909d
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ちいさな ぬくもり 66のおはなし|ディック・ブルーナ(イラスト), 森本俊司(著/文)
¥1,430
ブルーシープ 2021年 ソフトカバー 160ページ 文庫判 縦148mm 横105mm 厚さ13mm - 内容紹介 - 7月10日から東京・立川のPLAY! MUSEUMで「誕生65周年 ミッフィー展」が開かれるのにあわせ、展覧会をより楽しむポケットサイズの本を刊行します。 ミッフィー(うさこちゃん)が大好きで、作者ディック・ブルーナと親交のあった森本俊司さんが、「アイディアのもと」「うさぎ」「ぬくもり」「涙」「ユーモア」など、ミッフィーや作者をめぐる66のトピックスを紹介します。 『未来ちゃん』で知られる写真家の川島小鳥さんが撮影したうさぎたち、アートディレクターの祖父江慎さんがつくる微笑むミッフィー、デザインユニットSPREADの色面と線の解放など、クリエイターたちのページもみどころです。
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Art of Wildbird | 水中 伸浩
¥1,760
青菁社 2020年 ソフトカバー 72ページ A5判 縦210mm 横148mm - 内容紹介 - 本書は、同じ鳥をじっくりと時間を掛けて観察し、自分の中にあるイメージを形にする長期撮影を基本スタイルとして 「生息環境を取り入れた美しい写真」をテーマに撮影を続ける滋賀県在住の野鳥写真家・水中伸浩氏待望の初写真集。 時間を掛けたからこそ撮れる写真もあると信じて貫いてきたスタイル。 時には鳥そのものよりも重視する背景へのこだわり。 絵作りに不必要と思われるものは何としても入れないその細部まで考えられた美しい野鳥写真の数々は必見。 そして、これまで封印されてきた「夜のゴイサギ」もついに解禁です。
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LUIGI GHIRRI
¥6,380
TAKA ISHII GALLERY 2017年 ソフトカバー 64ページ 271 x 226 mm - 内容紹介 - イタリアのカラー写真界のパイオニアでもあるルイジ・ギッリ(Luigi Ghirri)の作品集。本書は、2017年にタカ・イシイギャラリー(東京)で開催されたルイジ・ギッリの個展「Works from the 1970s」に伴い刊行された。作者の制作活動の中で、最も重要な位置を占める70年代に撮影された作品を中心にまとめられている。コンセプチュアル・アートに通じる作品群は「写真」という概念 - 記録という行為の枠には留まらず、視覚芸術の可能性を広げた。本書は作者の表現する形而上学的な二元性 - 現実とイメージの関係性、外界と内なる世界、実態と表象などギッリの表現する世界を美しく引き立てている。ギッリの作品からは、視覚的な穏やかさや静けさを感じさせると同時に、写真の奥深くには全く別の世界が存在するような印象を受ける。 1950-60年代にかけ経済成長と文化的転換の中で青年期を過ごし、芸術への造詣を深めた作者は、当時最も盛んな芸術動向の一つであったコンセプチュアル・アートに通じ、単なる記録に留まらない写真イメージを求めたアーティストらとの共同作業から写真を始めた。職業的な写真スタジオへの所属や、アマチュアリスムに根を置く写真愛好とは異なる、ギッリの写真行為の端緒に関する実験的背景は、写真を通じて自身と外部世界との関係やそこに存在する複雑さ・不可解さに関心を寄せる姿勢を育み、既知と未知との狭間にいることを知る行為として、被写体に対する熟視という結果をもたらした。 主題のみならず、その発想においても特異な多様性を誇るギッリの写真群は、「眼差し」を軸とする複雑に連関した一連の弁証法的探究であると言える。ポスターや広告など公の場にあるイメージの分析から分類される「現実になるイメージ」と「イメージになる現実」、フレーミングによる世界の部分的抽出と消去が明らかにする現実の曖昧な境界、変化する風景の形態、あるいは人が見る際に生じる表象の投影によって、時には消え、また時にはたち現れる実体と想像といった、現実とイメージの関係性についての考察が、そこでは不断に、軽やかに、かつ密度をもって行なわれている。現実と見かけ(あるいは擬態)、実態と表象、在と不在、外界と内なる世界―こうした形而上の二元性をそれぞれ同じレベルで見つめ、その調和や多義性を探る作家の写真は、写真が世界のあるがままの複製ではなく「見られた」世界の断片の集合であり、全ての写真が眼差しの証明であることを示しており、その中にあってどのようにイメージを通して考えるかという無限の問いを私たちに投げかける。 青木淳によるテキストを収録。(英語、日本語)
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PHOTO ARK 鳥の箱舟 絶滅から動物を守る撮影プロジェクト | ジョエル・サートレイ, ノア・ストリッカー, 川上 和人 (監修), 藤井 留美 (翻訳)
¥2,200
日経ナショナルジオグラフィック社 2018年 ソフトカバー 240ページ 20 x 20 x 2.8 cm - 内容紹介 - 大きな反響を呼んだ「フォト・アーク」プロジェクト。世界中の動物園・保護施設・研究所などで飼育されている動物全種を一人で撮影するという、壮大なプロジェクトです。写真家ジョエル・サートレイは、「存在すら知らない相手を守ることはできない」という理念のもと、10年以上にわたり撮影を続けてきました。 今回はサートレイ自身も思い入れが強い、鳥を取り上げます。色も姿も多様な鳥たちの写真約350枚、280種以上を収録。世界各地の珍しい鳥、美しい鳥、変わった鳥など、まだまだ知られていない鳥を紹介します。 ※本書の売り上げの一部を「フォト・アーク」プロジェクトに寄付します。 ※プロジェクト予定数の半分を達成した段階で成果をまとめた写真集『PHOTO ARK 動物の箱舟 絶滅から動物を守る撮影プロジェクト』(日経ナショナル ジオグラフィック社)も好評発売中です。 【目次】 序文(ジョエル・サートレイ)はじめに(ノア・ストリッカー) 1.鳥という生き物 2.第一印象 3.飛翔 4.食べ物 5.次の世代 6.鳥の頭脳 7.未来 著者紹介 謝辞 フォト・アークとは メイキング 章各章扉の写真について 鳥名索引 【著者紹介】 ジョエル・サートレイ<写真・序文> ナショナル ジオグラフィックのフェローとして「ナショナル ジオグラフィック」誌を中心に活躍している。独自のユーモア感覚と、米中西部人らしい堅実さで、世界中で絶滅の危機にある生物や風景を記録に残すことをライフワークにしている。生物と生息環境を救うために、25年かけて行うフォト・アーク(写真版ノアの箱舟)プロジェクトを開始した。ナショナル ジオグラフィック誌のほか、オーデュボン、スポーツ・イラストレイテッド、ニューヨーク・タイムズ、スミソニアンといった定期刊行物にも寄稿している。主な著書に『PHOTO ARK 動物の箱舟 絶滅から動物を守る撮影プロジェクト』(日経ナショナル ジオグラフィック社)、『ナショナルジオグラフィックの絶滅危惧種写真集』(スペースシャワーネットワーク)、『ずっと ずっと かぞく』(ハーパーコリンズ・ジャパン、近刊)などがある。世界中を旅するサートレイだが、妻キャシーと3人の子どもが待つ米国ネブラスカ州リンカーンの自宅に戻るのが何よりの楽しみだ。 ノア・ストリッカー<文> 米国の雑誌バーディングの編集委員。著書の『鳥の不思議な生活』(築地書館)など、米国では鳥に関する3冊の書籍を出版している。雑誌をはじめ各種メディアへの寄稿も多く、これまで訪れた国は50カ国近い。南極大陸やスバールバル諸島などの探検ガイドも務める。米国オレゴン州にある自宅の裏庭には、これまで115種の鳥がやってきたという。 川上 和人<日本語版監修> 1973年、大阪府生まれ。鳥類学者。農学博士。国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 主任研究員。『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』(新潮社)、『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』『そもそも島に進化あり』(技術評論社)『外来鳥ハンドブック』(文一総合出版)『美しい鳥 ヘンテコな鳥』(笠倉出版社)などの著書のほか、図鑑も多数監修している。
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民藝のインティマシー Intimité de MINGEI : 「いとおしさ」をデザインする | 鞍田 崇
¥2,750
明治大学出版会 : 丸善出版 2021年 ソフトカバー 216ページ 縦190mm - 内容紹介 - 第1章 Sympathy-民藝への共感(「ふつう」から考える 民藝をめぐる環境の変化1.社会 ほか) 第2章 Concept-民藝の思想(民家・民具・民藝 民俗学と民藝 ほか) 第3章 Mission-民藝の使命(藤井厚二・柳宗悦・和辻哲郎 民藝館という建物 ほか) 第4章 Commitment-民藝の実践(生活意識の高まりの変化 社会意識の高まりの変化 ほか)
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長野陽一の美味しいポートレイト|植松 良枝
¥1,760
HeHe 2014年 ソフトカバー 64ページ B5判 - 内容紹介 - 日本の島々に住む10代の若者たちを撮影した「シマノホホエミ」など、これまで多くのポートレイト作品を発表してきた写真家・長野陽一。作品制作と並行して10年以上もの間、『ku:nel』をはじめとした雑誌で撮影してきた「料理写真」。 出来上がりの写真に求められる忠実さ、そのものだけで成立することの難しさは、料理写真ならではです。長野の撮影する料理写真の多くは、広告などのように作り込まれたそれとは一線を画す「料理」のありのままと、その背景にあるストーリーを写します。自然な光や影、テーブルの木目、愛用され続けてきた器。作り手の暮らしや日常が垣間見える写真は、まるでポートレイト写真のように表情豊かです。 一枚の肖像画が後世にその存在を伝える役割を備えながら美術鑑賞品になり得るように、料理写真も一枚のポートレイト写真となり得るのか。そんな問いを「美味しく」投げかけます。 (出版社紹介文より)
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PAUL KLEE Sticker Art Shapes
¥1,750
Frances Lincoln Children's Books 2006年 ソフトカバー 28ページ 20.32 x 0.32 x 28.58 cm - 内容紹介 - パウル・クレーのステッカーブックです。
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ちいさな手のひら事典 花言葉|ナタリー・シャイン, ダコスタ 吉村 花子 (翻訳)
¥1,650
SOLD OUT
グラフィック社 2021年 ハードカバー 176ページ 縦150mm 横100mm 厚さ23mm - 内容紹介 - 花は繊細で最上のメッセンジャー。 神話、信仰、精神世界など様々な起源を探り、世界中の人々が花に託した愛や祈りを紹介します。 ヨーロッパの花言葉を象徴する妖精のようなレトロなイラストも魅力的。 花束とともに贈りたくなる小事典です。 目次 アカシア、アネモネ、カラー、アスター、サンザシ、アザレア、オシロイバナ、ラナンキュラス、エリカ、椿、レモン、クロマチス、アザミ、菊、シクラメンなど、全78項目 - 著者プロフィール - Nathalie Chahine (ナタリー シャイン) (著/文) ジャーナリスト。オンライン情報誌『L’Express Styles』では旅行部門を担当。 健康や生き方に関する著作を発表するかたわら、百科事典の編纂にも携わっている。 ダコスタ 吉村 花子 (ダコスタ ヨシムラ ハナコ) (翻訳) 翻訳家。明治学院大学文学部フランス文学科卒業。リモージュ大学歴史学DEA修了。 同シリーズでは『バラ』『薬草』などの翻訳を担当している。
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HUG | junaida
¥1,760
サンリード 2013年 ソフトカバー 46ページ 縦280mm - 内容紹介 - 言葉のない絵本。 絵本作家/アーティストjunaidaヴィジュアルブック第1弾。
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HOME | junaida
¥1,980
サンリード 2013年 ソフトカバー 47ページ 縦280mm - 内容紹介 - つつみこむ家族の記憶、これからの出来事。言葉のない絵本です。 絵本作家/アーティストjunaidaヴィジュアルブック第2弾。
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美し、をかし、和名由来の江戸鳥図鑑 | 田島 一彦, 大橋 弘一(監修)
¥3,080
パイインターナショナル 2018年 ソフトカバー 224ページ B5変型判 縦180mm 横257mm - 内容紹介 - 江戸の卓越した博物画から美麗な鳥たちの姿を追う 江戸時代の動植物図譜の中でも写実性と繊細で美しい筆致で評価の高い、毛利梅園の『梅園禽譜』。本書は『梅園禽譜』から厳選した86点の図譜とともに、和名の由来・分類・学名、さらにその鳥が登場する歌集や伝承などを紹介します。江戸の人を魅了した、精彩を放つ鳥たちの姿が今よみがえります。 日英バイリンガル
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芸術家たち1 建築とデザインの巨匠 編 | 河内タカ
¥1,650
オークラ出版 2019年 ソフトカバー 160ページ - 内容紹介 - 教養として知っておきたい「アート」を楽しみながら、読んで学べる、 入門者のためのアートガイドブック『芸術家たち』。 シリーズ化を目指して刊行する一冊目のテーマは、「建築・デザイン編」。 著書『アートの入り口』や雑誌『&Premium』の連載、日本経済新聞のコラムなどで知られる 著者・河内タカが、20世紀の現代建築とモダンデザインの礎を築いた巨匠31組の 偉大な足跡を洒脱なエッセイで紹介していきます。 2020年の東京オリンピックを前にますます高まる建築とデザインへの社会的な関心。 学生から、教養として建築やデザインを学びたいと考えるビジネスパーソンまで、 多くの人の知的好奇心を刺激し、その世界へと誘う入門書の登場です。
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芸術家たち2 ミッドセンチュリーの偉人 編 | 河内タカ
¥1,650
オークラ出版 2020年 ソフトカバー 160ページ - 内容紹介 - 芸術家の人生を読んで知る。より多くの人がアートに親しみ、楽しむきっかけを作る1冊です。 約30年間をアメリカで過ごし、ニューヨークを拠点にアートや写真のキュレーション、そして写真集の編集を数多く手がけてきた河内タカ氏が、世界の建築家・デザイナー総勢31名をピックアップし、それぞれのアーティストについて作家同士のつながりやネットワークとストーリーを交えて語ります。そして、イラストレーターのサンダースタジオによる独自の視点で切り取った各アーティスト、いわゆる一般的なポートレートではなくそのアーティストにまつわる要素がしっかりと表現されたイラストでご紹介。河内氏の軽妙な語り口と、サンダースタジオによるユーモア溢れるポートレートのコラボレーションです。 敷居の高い“アート”ですが手に取りやすい内容、デザインになっているため、より多くの人がアートに親しみ、楽しむきっかけを作りたいと考えております。第2弾目は、ミッドセンチュリーで活躍していたアーティストたちのお話しです。
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雨を、読む。 |佐々木まなび
¥1,980
SOLD OUT
芸術新聞社 2021年 ソフトカバー 189ページ A5判 - 内容紹介 - 雨にまつわる美しい言葉を、美しいイラストとともに。 - 著者プロフィール - 佐々木まなび (ササキマナビ) (著/文 | イラスト | 写真) 書家。石川九楊に師事。書家でありながらデザイナーとしても美術館や劇場ポスター、装丁などを手がける。
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山風にのって歌がきこえる 大槻三好と松枝のこと|惣田紗希
¥1,870
タバブックス 2019年 ソフトカバー 168ページ 四六変型判 縦176mm 横121mm 厚さ17mm - 内容紹介 - 概要:太田市美術館・図書館「ことばをながめる、ことばとあるく 詩と歌のある風景」出品作品である大槻三好・松枝、惣田紗希 短歌×イラストレーション作品をもとにした書籍。昭和初期、太田市の歌人大槻三好・松枝の出会い、結婚、出産、松枝の死、そして遺された子。みずみずしい口語短歌と太田にゆかりのある惣田紗希のイラスト・装丁で、二人の短くかけがいのない日々に思いを寄せた1冊です。 前書きなど はじめに 大槻三好と松枝は、共に一九〇〇年代初頭に群馬県太田市に生まれ育ち、一九二〇年代から活動を始めた歌人夫婦である。 私が二人の短歌に出合ったのは、二〇一八年の夏に群馬県の太田市美術館・図書館で 開催された展覧会『ことばをながめる、ことばとあるく――詩と歌のある風景』(会期: 二〇一八年八月七日~十月二十一日)に作家として呼ばれたことがきっかけだった。 展示の内容としては、太田市に所縁のある作家とのコラボレーション枠で、太田市を拠 点に活動していた知られざる歌人夫婦・大槻三好と松枝の短歌を元に、美術館の展示室の 壁三面に壁画を描くというもの。 私は太田市に隣接する栃木県足利市に生まれ育ったため、太田市に馴染みはあったも のの、作品制作当時、三好と松枝を知る手がかりは、現在は絶版となっている三冊の歌 集しかなかった。三好の二十~二十五歳までの短歌を収録した『白墨の粉』(紅玉堂書店、 一九二九年)、二十六~三十歳までの短歌を収録した『花と木馬』(素人社書屋、一九三四年)、 松枝の死後に三好が遺稿を編集・装丁した『紅椿』(紅玉堂書店、一九三〇年)の三冊である。 その三冊を広げて読み解き、二人が共有していたであろう時間や心の揺れを辿りながら、 それぞれの生活、仕事、出会い、恋愛、結婚、出産、死別までの歌を時系列に沿って選出し、 展覧会では合計三十九首を壁面に並べ、それに合わせて全長約二十メートルの壁画『山風 と記憶を辿る線』を描いた。 美術館の展示では空間的な制約があったため三十九首に絞られたが、本書ではそれを元 に、より深く夫婦の背景を辿れるよう短歌を大幅に追加し、再編集した。 太田市のほぼ中央に位置し、街のシンボルとされている金山は、太田市美術館・図書館を起点としても歩いて頂上まで行くことができる。それは、夫婦が共に歩いた道でもあったかもしれない。山頂からは、太田市の街をほとんど見渡すことができる。この街で過ごした夫婦の生活はどんなものだったのか。山頂で心地よく吹く風に耳を澄ます。 版元から一言 昭和初期、群馬県太田市の教員で歌人の大槻三好と松枝が出会った。教員生活、結婚、妊娠、出産、松枝の死、そして遺された子。みずみずしい口語短歌と惣田紗希のイラストで描く、二人の短くかけがいのない日々。 - 著者プロフィール - 惣田紗希 (ソウダサキ) (著) グラフィックデザイナー/イラストレーター。1986年、栃木県足利市に生まれる。2008年、桑沢デザイン研究所卒業。デザイン会社にてブックデザインに従事したのち、2010年よりフリーランス。2013年より東京から足利市に拠点を移す。インディーズ音楽関連のデザインや装丁を手掛けるほか、イラストレーターとして雑誌や書籍を中心に国内外で活動中。
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KAWS TOKYO FIRST|ディーター・ブッフハート(編集), アナ・カリーナ・ホフバウワー(編集
¥7,700
ブルーシープ 2021年 ハードカバー 502ページ A4変型判 縦250mm 横205mm 厚さ31mm - 内容紹介 - アメリカ人アーティストKAWS、初の大規模展図録。展覧会に出品される初期から最新のペインティングや彫刻と、1993から2021年におよぶ伝説的なグラフィティからプロダクト、世界各地でのパブリックアートへ無限に広がる活動をとらえた写真が時系列に組み合わされた日本初本格的アートブック。ニューヨークを拠点に活動するデザインスタジオ2x4がコンセプトとアートディレクションを担当した特別な一冊。
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ちいさな手のひら事典 バラ|Michel BEAUVAIS, 元木 はるみ(監修), ダコスタ吉村花子(翻訳)
¥1,650
SOLD OUT
グラフィック社 2019年 ハードカバー 176ページ 縦150mm 横100mm 厚さ23mm - 内容紹介 - その姿、色、香りで世界中の人々を魅了してやまないバラ。 品種や特性などの基本情報だけでなく、時に歴史に影響を与えるほどの神秘の魅力を、多方面から解き明かす。 各ページを飾るレトロなクロモカードの可愛さも魅力の一冊。 目次 バラの香り、ローズジャム、バラの薬効、バラのブーケ、バラの色、花言葉、バラの系統、世界のバラ園、古代文学とバラ、詩人とバラ、歌や映画とバラ、バラにまつわる慣用句、戦争とバラ など - 著者プロフィール - Michel BEAUVAIS (ミシェル ボーヴェ) (著/文) 自然や植物園を好み、野草や栽培植物に関する本を多数執筆。 生物学から文学、絵画、古典まで幅白い知識に定評がある。 ちいさな手のひら事典シリーズ、”Le petit livre des plantes sauvages(野草)”の著者でもある。 元木 はるみ (モトキ ハルミ) (監修) バラの文化と育成方法研究家。日本ローズライフコーディネーター協会代表。バラ歴30年。 無~減農薬でバラを育成し、バラの歴史や文化、暮らしに活用する方法を、カルチャースクールやイベント、雑誌、新聞、テレビ、ウエブサイトなどで紹介している。 著書に『ときめくバラ図鑑』(山と渓谷社)など。 ダコスタ 吉村 花子 (ダコスタ ヨシムラ ハナコ) (翻訳) 翻訳家。明治学院大学文学部フランス文学科卒業。リモージュ大学歴史学DEA修了。
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ちいさな手のひら事典 きのこ |ブラン ミリアム
¥1,650
グラフィック社 2016年 ハードカバー 175ページ 縦150mm 横100mm 厚さ23mm - 内容紹介 - きのこの王様は?アンズタケの調理法は?成熟して古くなったきのこや、一部の地域で採れたきのこが食べられないのはなぜ?トリュフを掘り出すのに、どうして犬を使うの?食用きのこ、猛毒きのこ、巨大なきのこ、小さなきのこ、珍しいきのこ、よく見かけるきのこ…。本書は個性あふれるきのこを紹介する、フランスからやってきた「きのこの事典」です。かつてフランスに大ブームを巻き起こした、貴重で珍しいクロモカードのレトロかわいいイラストが、それぞれのページを飾り、コレクションにも欲しい手のひらサイズの愛くるしい1冊となっています。 目次 きのこをめぐる冒険 ハラタケ アガリクス・クサントデルムス コタマゴテングタケ テングタケ タマゴテングタケ シロタマゴテングタケ ガンタケ ベニテングタケ ワタゲナラタケ〔ほか〕
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ちいさな手のひら事典 薬草 |エリザベート・トロティニョン, 新田 理恵(監修), ダコスタ 吉村 花子(翻訳)
¥1,650
グラフィック社 2021年 ハードカバー 176ページ 縦150mm 横100mm 厚さ23mm - 内容紹介 - ミントやオレガノなどおなじみのハーブから、タンポポやゴボウなど身近な所にある意外な薬草まで、 ヨーロッパの人々に愛される全77種の由来や効用を紹介。欄外の漢方情報も必見です。 ハーブを描いたレトロカードも可愛い一冊。 目次 セイヨウノコギリソウ、アロエ、アーモンド、アニス、ゴボウ、ローマンカモミール、ユーカリ、ホップ、ラベンダー、ミント、 オリーブ、オレガノ、ケシ、タンポポ、ルバーブ、ローズマリー、セージ、ヤナギ……など、全77種 著者プロフィール Élisabath Trotignon (エリザベート トロティニョン) (著/文) 植物学を学び、農村地帯の整備の分野で高等専門研究免状を取得。フランス中部アンドル県会で、環境・景観を担当する。 『薬用植物事典(L’Atlas des plantes médicinales)』『樹木事典(L’Atlas des arbres)』(Éditions Delachaux et Niestlé)など、 植物に関する著作を発表している。 新田 理恵 (ニッタ リエ) (監修) 薬草士。食卓研究家。薬草のある暮らしを提案するTABEL株式会社代表取締役。管理栄養士、国際中医薬膳調理師の資格を取得後、 全国各地の在来ハーブ・薬草を研究。薬草文化のリサーチや薬草茶の調合、監修に取り組む。 2018年、薬草大学NORMを始動。著書に『薬草のちから 野山に眠る、自然の癒し』(晶文社)。
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ちいさな手のひら事典 とり |エリザベート・トロティニョン, 新田 理恵(監修), ダコスタ 吉村 花子(翻訳)
¥1,650
グラフィック社 2018年 ハードカバー 176ページ 縦150mm 横100mm 厚さ23mm - 内容紹介 - クジャクはどんな時に尾羽を開くの?なぜフラミンゴは片足で立っているの?ダチョウはもともとどこに住んでいたの?ツバメはなぜ冬は沼の底に潜んでいると信じられていたの?アルザスのコウノトリは何のシンボル?ワシは最大どれくらいの距離から獲物を見つけることができるの?ミミズクはなぜ縁起が悪いとされているの?カササギは本当にものを盗むの?キツツキはなぜ木をつつくの?本書は、とりに関するさまざまな疑問に答える「とりの事典」です。かつてフランスに大ブームを巻き起こした、貴重で珍しいクロモカードのレトロかわいいイラストが、それぞれのページを飾り、コレクションにも欲しい手のひらサイズの愛くるしい1冊となっています。 - 著者について - ■アンヌ・ジャンケリオヴィッチ(著) フランスの環境を専門とするエンジニア。 数年にわたり、世界自然保護基金やグリンピースに参加し、フランス内外における自然保護活動を行う。 ■上田恵介(監修) 山階鳥研特任研究員、立教大学名誉教授。 2016年9月山階芳麿賞を受賞。 主要研究テーマは鳥の行動生態学、進化生物学。 著書に『花・鳥・虫のしがらみ進化論―「共進化」を考える』『擬態―だましあいの進化論1 昆虫の擬態』(築地書館)、 監修書に『フランスの美しい鳥の絵図鑑』(弊社)など多数。 ■ダコスタ吉村花子(翻訳) 翻訳家。明治学院大学文学部フランス文学科卒業。リモージュ大学歴史学DEA修了。 専門は十八世紀フランス旧体制(アンシャン・レジーム)。 現在、ヴェルサイユ在住。 翻訳本に『麗しのマリー・アントワネット』『幻想版画』『モルフォ人体デッサン』(グラフィック社)、『カンパン婦人』(白水社)などがある。
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Same Pose |鈴村 温
¥1,650
出版社さりげなく 2020年 ソフトカバー - 内容紹介 - イメージすると、うまくいく。 いろんなものに、なりきってみる。 春がきたら、丘の上で。 116匹の動物たちが、いろんなポーズをしています。 彼らのポーズをまねて遊ぶのが この本の楽しみどころ。 自分ではないものに、なりきってみよう。 右利きも左利きも本を持ってポーズがとれるよう 両方から開ける本になっています。