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もう一人の吾行くごとし秋の風 村次郎 選詩集|管 啓次郎(編)
¥1,980
田畑書店 2022年 ポケットスタンダード ハードカバー 248ページ 文庫判 縦156mm 横113mm - 内容紹介 - 八戸・鮫に生まれた詩人・村次郎。伊東静雄、中村真一郎、芥川比呂志、白井浩司らと交遊し、堀田善衛の小説にも登場している。彼の『全詩集』から詩人・管啓次郎が心打たれた70篇をセレクション。 「彼の前にはいつも彼自身が歩いているようだった。彼が残した言葉が、今帰ってきた。」 - 著者紹介 - 村次郎(むら・じろう) 1916−1997年。本名・石田實。慶応義塾大学フランス文学科卒業。 生前刊行された詩集は『忘魚の歌』(1947年)『風の歌』(1948年)の二冊のみ。 1952年以後、家業である旅館石田家(八戸市鮫)の経営に専念するため発表を断ったが、 その後も未刊詩集のための創作を続けていた。 没後、「村 次郎の会」により『全詩集』が刊行された(2011年)。 管啓次郎(すが・けいじろう) 1958年生まれ。詩人、明治大学理工学研究科総合芸術系教授。 デビュー作『コロンブスの犬』(弘文堂、後に河出文庫)以来、旅と文学をめぐるエッセーを多数発表。 『斜線の旅』(インスクリプト)により読売文学賞受賞(2011年)。 『Agend'Ars』四部作および『数と夕方』などの詩集を発表(いずれも左右社)。 最新作は英語詩集 Transit Blues(キャンベラ大学)。
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柴犬二匹でサイクロン | 大前粟生
¥1,870
書肆侃侃房 2022年 ソフトカバー 144ページ 18.8 x 12.8 x 2.5 cm - 内容紹介 - お互いにワンパンし合う関係で倒れた場所を花園とせよ 『おもろい以外いらんねん』『きみだからさびしい』の大前粟生、初めての短歌集。 短歌ムック「ねむらない樹」vol.7掲載で話題を呼んだ「とびひざげり」など約230首を収録。 ひとつ読むごとに 自分の中の知らないスイッチが押されどこかで知らない窓が開くこの感情、どうすりゃいいの? ────岸本佐知子(翻訳家) このお言葉、あのお言葉、お日柄によって「グッ心地」が変わりました。 ────もう中学生(芸人) 【収録歌より】 この痣を月に結んで大丈夫とびひざげりの妄想をする 棺桶に詰められるならパフェに似た佇まいでと約束の夏 ポカリスエット突然に目減りして光の代わりに光が入る 晩年はふいに浮上すたとえば鳥たとえば歌の途中で焦げて ほがらかな血液の流れ悲しみは取り除けないからめぐらしてみる
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ふつうの未来 | 越智 友亮
¥1,980
左右社 2022年 ハードカバー 146ページ 四六変型判 - 内容紹介 - ゆず湯の柚子つついて恋を今している よく、どさっと俳句が届いたものだった。私は簡単に、いいわね、などとは言わなかった。ダメ出しを繰り返した。彼はめげなかった。――池田澄子 若手俳句アンソロジー『新撰21』『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』でも軽やかな口語俳句で注目を集めた著者、待望の第一句集。みずみずしい青春時代から、大人になった「未来」への変遷を鮮やかに描きだす230句。 〈収録句より〉 冬の金魚家は安全だと思う 思い出せば思い出多し春の風邪 いい風や刈られてつつじらしくなる コーラの氷を最後には噛む大丈夫 ひこばえや喉は言葉を覚えている 肝臓の仕事思えば金亀虫 きりぎりす眠くても手紙は書くよ さくらさくら吸う息に疫病居るか 風光る消毒疲れなる指に 枇杷の花ふつうの未来だといいな 序 池田澄子 I 十八歳 II 花火なう III 春を暮らす IV 柚子は黄に V 三十一歳 あとがき
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鬼は逃げる | ウチダ ゴウ
¥2,420
三輪舎 2020年 ハードカバー 176ページ B6変型判 縦170mm 横125mm 厚さ17mm - 内容紹介 - 「鬼は逃げる 意味と想像の 追っ手から 愛と悲しみに 満ちながら ただ 生きようとして 町から町へ 駆け抜ける」(表題作「鬼は逃げる」より)。言葉を生業にしながらも、意味や想像、夢や希望によって拘束されまいと、町から町へと逃げていくおのれを鬼に喩える表題作「鬼は逃げる」。東京から松本、安曇野へと居を移し、またスコットランド・エディンバラでの定期的な詩作を経て、積み重ねてきた10年のしごとを〈朗読会〉として振り返る、ウチダゴウ自選詩集。 〈梨木香歩さん推薦〉 人生のいっとき 詩人になることはたやすい そういう人を何人も見てきた 心の叫びを 哀歓を 詩にしてきた若者たちが 就職し 家庭を持ち 生活のなかでいつしか 詩とは無縁の日々を送っている 詩人で在り続けることは かくも難しい 十年前 東京から松本へ移ったウチダさんに 詩人であることをやめないでください と私は 無責任にも いった たとえこの先 詩と無縁の生活を送ることになっても 詩人で在り続けることはできる そういう証が 欲しかったのだと思う ウチダさんは 生活も 仕事も 詩から遠ざけなかった 風から与えられ 自力でつかみとり 見い出したいくつものツールで 言葉の源流へと遡行する 長い長い 旅のために そういう詩人になった 目次 発表会 森の熊 雪男 きょうりゅう そのへん るすばん 孤独の一生 ひつよう ・ くじら ねつ 蜜壺の潜水士 いえ 七階の少女 しょうじきもの ・ うそ しょうねん いっそ ししゅんき 気分屋 夜話 ・ 公園のカフェ せみ 崖で こすもす 悲しむソルフェージュ やどのまど 野辺に死ぬ ・ ごご あきたつ ねっこ てがみ ・ かぞく ひかり イヌより はる ・ 空き地の総理 だれか 愛 天体少年 分かつ森 私の庭 ・ 道具屋の途方 栞日 しずくはつたう とこしえ monologue ・ 落葉 渡り ・ 告白 鬼は逃げる あとがき - 著者プロフィール - ウチダ ゴウ (ウチダ ゴウ) (著) 1983年生まれ。立教大学法学部卒。2010年、詩とデザインのアトリエ「してきなしごと」を開業。詩人としての活動と並行して、グラフィックデザイン、コピーライティング、ギャラリーの企画運営を行う。全国各地で、個展・朗読会を開催。近年では、英国・スコットランドを度々訪ね、現地での執筆・朗読・個展活動を行っている。詩集に『空き地の勝手』(してきなしごと)『、原野の返事』(同)ほか。shitekinashigoto.com
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【サイン本】空き地の勝手|ウチダゴウ
¥1,650
してきなしごと 2020年 ソフトカバー 52ページ 210mm x 135mm - 内容紹介 - 2012年にしてきなしごとから発行されたリトルプレス第1弾の詩集で、詩人・ウチダゴウの代表作。寓意性が高く、スリリングなユーモアで溢れた、独創的なショートストーリーのような詩16編を綴じた本作は、次第に好評を博し、ついに完売・絶版となった。長い沈黙ののち、続編となる詩集『原野の返事』の出版と同時に、再版を望む声に応え、用紙や印刷手法の変更や細かなデザイン改変を加えて、2020年、『空き地の勝手』第2版を発行する。 Message: 「再版は、ありません」ずっとずっと、そう言い続けてきた、詩集『空き地の勝手』。それでも途絶えることのない再版の要望や、ふたたび、そして改めてあの詩集を読みたいような時代の転換期の訪れを、続編『原野の返事』の出版にあたって、再考し、細かなデザインを修正・加工した上で、第2版として出版することにいたしました。夜な夜なラジオに悩みを投稿する鳩。別れを告げるヒーローたちの後ろ姿。今も夜空に瞬いているだろう星たち。あなたの街のどこかで、変わらずに、窓を拭くヨーホー。もう一度、彼らに、会うことができます。続編『原野の返事』には、この『空き地の勝手』収録詩の続編となる詩も多数あるので、合わせてお読みいただけたら、よりお楽しみいただけると思います。 Poems: 神様の旅 / 登山家と炭坑夫 / 窓ふきの海 / 痴呆老人の幸い / ウェイターの仕事 / うそ / 期待の新星 / スキーヤーはくだる / 空き地の総理 / 真魚板の上の鯉 / 孤独の一生 / 多様な鳩 / 気分屋 / ミスター・サカモト / さよならヒーロー / だれか(全16編) (版元紹介文より)
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【サイン本】原野の返事|ウチダゴウ
¥2,200
してきなしごと 2020年 ソフトカバー 72ページ 210mm x 135mm - 内容紹介 - 詩集『空き地の勝手』から、8年。その続編として出版される本作は、前作の高い寓意性とスリリングな笑いをベースに、さらに批判精神に富み、まるでファンタジー映画のような予測不能なストーリーが次から次へと登場する。8年の間、諷刺的な詩の創作から距離を置き、アーティストや異業種とのコラボレーションや、野外フェスでの朗読、雑誌「nice things.」の連載など、より読者に寄り添う姿勢で、日常や自然、人々のあえかな感情を題材に作品を書き続けてきた筆者が、ふたたびブラックユーモアと手をとり、「正しさ」に身を預けるのではなく「ありのままであること」から逃げない姿勢で、社会に、読者に、言葉に挑んだ詩集。 Poems: 雪男 / 知識の歴史 / 鷲と熊と獅子と / AIの出番 / 神様と少年〜神様の旅Ⅱ〜/ 野球場のグース / あの日の本棚 / 悔いのない人生 / 可能性の分配 / 悪酔いする言葉 / 病みがちなウイルス / 邪なカラス / 曲がり角の遺失係 / 拝啓アームストロング / 鬼は逃げる / 岸辺の死神 / 今日の手記 / 総理はそれから〜空き地の総理Ⅱ〜(全18編) Message: 2006年頃から、ずっと準備を進めてきた、『空き地の勝手』続編となる詩集『原野の返事』が、ついに、ついに、出版されます。「あのキャラクターたちは、今、どこで、どうしているだろう。」続編の執筆へ、その重い腰を持ち上げさせてくれたのは、そんな思いでした。詩集の冒頭を飾った「神様の旅」の主人公、神様。国会を抜け出し、数々の憶測が飛び交うなか、行方不明となった、総理大臣。彼らは、今、どこでどうしているのでしょう。当時、街では気分屋が気分を売りさばいていたけれど、いまは新たな商売が跋扈しているのでしょうか。街の空を舞う、あの鳥の影は。部屋の片隅で、遥か遠くの宇宙で、この世の裏側で、裏町の酒場で、どんな人々が、今、その命の火を燃やしているのでしょう。渾身の一作を、ぜひ受け取ってください。 1冊の売上から100円を、10代の子どもたちに寄付します。 一見裕福に思える日本にも、災害や貧困、過疎、家庭環境など、様々な要因によって、自らを開花させる機会さえ得られない子どもたちが多くいます。自分の可能性を自ら虐げ、投げやりな日々を過ごす、彼らの瞳や声や姿を、時代の端々に感じるとき、ぼくは、とても歯痒かった。なぜなら、ほんの少し踏み出しただけで、彼らの可能性は無限に広がることを、ぼく自身が、自分の人生で、感じてきたから。でも、いっぽうで、それは、ぼくに、踏み出す機会があったから、出会ってきた大人たちや育った環境が、ぼくの一歩を阻まなかった、だからできたのだとも言えます。 偶然にも遭遇した環境によって、その機会すら摘まれてしまうこと、そして、自ら諦めてしまうことは、彼らの人生にとっても、世界の未来にとっても、あまりに惜しい。してきなしごとの開業以来、詩を通じて、しかし、ただの表面的なエールではない、実効的な方法で、さらに、ぼく自身だけでなく、ぼくの詩を好いてくれる皆さんも巻き込んで、こうした子どもたちに寄与することはできないか、ずっと探していました。 2020年4月、してきなしごとは、開業10周年を迎えました。その記念すべき年に、詩集『原野の返事』の出版、また詩集『空き地の勝手』の再版を計画したとき、このチャンスを逃すまいと、ぼくは思ったのです。 詩集『原野の返事』、詩集『空き地の勝手』の売上から、1部につき100円を、“どんな環境に生まれ育った10代も、未来をつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指す” 認定NPO法人カタリバ に寄付します。活動内容は多岐に渡るので、ぜひウェブサイトをご覧ください。 この二つの詩集は、ぼくが書籍化した本のなかで、社会に対するメッセージがとても強く表現された詩集です。ここ数年のぼくの作品だけを知る人は、驚くかもしれません。執筆したそれぞれの時代の下で、世の中に対し、ぼくが感じた違和感や問題意識、憤りや悲しみを、それでも愛することはできないかと、ブラックユーモアの手法で何とか表現しようと試みた詩が、綴じられています。 その営みは、まさに、それでも未来を愛そうとする「意欲」と、そのために今を生きよう、目の前の難局を打破しようとする「創造性」によるものです。支援に繋げる書籍として、相応しい2冊だと感じ、この詩集の出版を通じた寄付に思い至りました。 個人規模で活動するしてきなしごとにとって、毎月売上数を計算し寄付するのは事務作業が煩雑で困難なため、合計発行部数1000部×100円=10万円を、一括して、ぼくが、すでにあらかじめ寄付いたしました。今後、もし皆さんが、この2冊の詩集を購入してくださったなら、その代金のうち、100円が、今この国のどこかで暮らしている、可能性に満ちた10代の子どもたちの支援に繋がっていると、感じていただけると嬉しいです。 皆さんが詩を楽しむことで、子どもたちの可能性を守り、切り開くことができる。今回の2作品に限らず、この循環を、してきなしごとの作品を通じて、これからも創ってゆけたらと考えています。(2020年6月 ウチダゴウ) (版元紹介文より)
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代わりに読む人0 創刊準備号 | 友田とん(編集)
¥1,980
代わりに読む人 2022年 ソフトカバー 222ページ 四六判 縦190mm 横130mm 厚さ15mm - 内容紹介 - 可笑しさで世界をすこしだけ拡げる出版レーベル〈代わりに読む人〉から新しい文芸雑誌『代わりに読む人』を刊行。「読む」ことを通じた思いもよらぬ隣人や異界との出会いを生み、読む/書く人たちの試行錯誤の場となる「公園」を目指します。 『代わりに読む人0 創刊準備号』では、特集テーマも「準備」とし、有名、無名の分け隔てなく、文芸・アート・科学・実務などの分野から、次の作品を読みたい、広く読まれてほしいと感じる人たちに、「準備」から想起された小説・エッセイ・漫画などを執筆していただきました。 連載・小特集は「これから読む後藤明生」とし、今年生誕90周年を迎えた小説家・後藤明生について初心者からファン、批評家・怪談作家まで様々な人たちに寄稿いただいています。 「2021年に読んだ本」では、執筆者に2021年に読んだ本を紹介してもらっています。 ◎特集「準備」 二見さわや歌……行商日記 陳詩遠……………解凍されゆく自身とジュネーブ近郊の地下で起こっている乱痴気騒ぎについて 小山田浩子………バカンス 伏見瞬……………準備の準備のために、あるいはなぜ私が「蓮實重彥論」を書くことになったか 田巻秀敏…………『貨物船で太平洋を渡る』とそれからのこと オルタナ旧市街…完璧な想像(ポートオーソリティ・バスターミナルで起こったこと) 近藤聡乃…………ただ暮らす 橋本義武…………準備の学としての数学 わかしょ文庫……八ツ柳商事の最終営業日 柿内正午…………会社員の準備 海乃凧……………身支度 太田靖久…………×××××× 佐川恭一…………ア・リーン・アンド・イーヴル・モブ・オブ・ムーンカラード・ハウンズの大会 鎌田裕樹…………オチがない人生のための過不足ない準備 毛利悠子…………思いつき 友田とん…………雑誌の準備、準備としての雑誌 ◎「2021年に読んだ本」 近藤聡乃/太田靖久/佐川恭一/田巻秀敏/柿内正午/蛙坂須美/小山田浩子/二見さわや歌/オルタナ旧市街/伏見瞬/東條慎生/海乃凧/陳詩遠/鎌田裕樹/わかしょ文庫/haco/友田とん/コバヤシタケシ ◎連載・小特集「これから読む後藤明生」 haco………………日常と非日常の境界線 蛙坂須美…………後藤明生と幽霊 ──『雨月物語』『雨月物語紀行』を読む 東條慎生…………見ることの政治性 ── なぜ後藤明生は政治的に見えないのか? 友田とん…………後藤明生が気になって ◆装画・挿画・ロゴ◆ 佐貫絢郁 ◆制作◆ 装幀・コバヤシタケシ 組版・飯村大樹 校正・サワラギ校正部 印刷製本・シナノ印刷株式会社 目次 ◎特集「準備」 二見さわや歌……行商日記 陳詩遠……………解凍されゆく自身とジュネーブ近郊の地下で起こっている乱痴気騒ぎについて 小山田浩子………バカンス 伏見瞬……………準備の準備のために、あるいはなぜ私が「蓮實重彥論」を書くことになったか 田巻秀敏…………『貨物船で太平洋を渡る』とそれからのこと オルタナ旧市街…完璧な想像(ポートオーソリティ・バスターミナルで起こったこと) 近藤聡乃…………ただ暮らす 橋本義武…………準備の学としての数学 わかしょ文庫……八ツ柳商事の最終営業日 柿内正午…………会社員の準備 海乃凧……………身支度 太田靖久…………×××××× 佐川恭一…………ア・リーン・アンド・イーヴル・モブ・オブ・ムーンカラード・ハウンズの大会 鎌田裕樹…………オチがない人生のための過不足ない準備 毛利悠子…………思いつき 友田とん…………雑誌の準備、準備としての雑誌 ◎「2021年に読んだ本」 近藤聡乃/太田靖久/佐川恭一/田巻秀敏/柿内正午/蛙坂須美/小山田浩子/二見さわや歌/オルタナ旧市街/伏見瞬/東條慎生/海乃凧/陳詩遠/鎌田裕樹/わかしょ文庫/haco/友田とん/コバヤシタケシ ◎連載・小特集「これから読む後藤明生」 haco………………日常と非日常の境界線 蛙坂須美…………後藤明生と幽霊 ──『雨月物語』『雨月物語紀行』を読む 東條慎生…………見ることの政治性 ── なぜ後藤明生は政治的に見えないのか? 友田とん…………後藤明生が気になって 前書きなど 巻頭言「0から1へ」 文芸雑誌『代わりに読む人0 創刊準備号』をお届けします。2019年から「可笑しさで世界をすこしだけ拡げる」をモットーにユーモアのある文芸書を刊行している出版レーベル・代わりに読む人が発行元です。作家・友田とんが主宰する、いわゆるひとり出版社です。この度、出版レーベルと同じ名前の文芸雑誌を刊行します。「読む」ことを通じた思いもよらない隣人や異界との出会いを生み、読む/書く人たちの試行錯誤の場となる「公園」を目指します。創刊号ではなく、あえて「創刊準備号」とし、雑誌を作るということをゼロから考えてみることにしました(詳しくは拙稿「雑誌の準備、準備としての雑誌」をお読みください)。 有名、無名の分け隔てなく、文芸、アート、科学、実務などの分野から次の作品を読みたい、広く読まれてほしいと感じる人たちに執筆していただきました。寄稿いただいたものはエッセイ、小説、批評、漫画などさまざまで、しかも必ずしもどれか一つのカテゴリーに当てはまるものではありません。当初想像もしなかったような作品が集まりました。それぞれの作品を楽しんでください。 創刊準備号の特集は「準備」です。そして、小特集「これから読む後藤明生」はこの雑誌が続くかぎり、連載していく予定です。さらに、執筆者には「2021年に読んだ本」を紹介してもらいました。 これから創刊する雑誌の輪郭がおぼろげには浮かび上がってきた気がしますが、まだまだその形は見えません。普段当然と思っていることを一つずつ考えながら、読んで面白いものを作っていきます。こうした、0から1へと雑誌が出来上がっていくプロセス自体である創刊準備号を楽しんでもらえたらと思います。
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ユー・メイド・ミー・ア・ポエット、ガール | エリザベト怜美 (詩・訳), モノ・ホーミー (絵)
¥1,650
ソフトカバー 30ページ 90mm×143mm 英日対訳仕様 - 内容紹介 - 書記 エリザベト怜美と図案家 モノ・ホーミーの探索ユニット"海の襟袖"の第一作。2022年3月26日から4月19日までに制作された詩(エリザベト怜美)と、図案・イラスト(モノ・ホーミー)を収録した詩画集です。
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世界はうつくしいと | 長田弘
¥1,980
みすず書房 2009年 ハードカバー 98ページ 縦22mm - 内容紹介 - ますます自在な詩法、深く緩やかな言葉で綴られた、静かに心をつないでゆく、寛ぎのときのための詩集。 目次 窓のある物語 机のまえの時間 なくてはならないもの 世界はうつくしいと 人生の午後のある日 みんな、どこへいったか 大いなる、小さなものについて フリードリヒの一枚の絵 二〇〇四年冬の、或る午後 シェーカー・ロッキング・チェア〔ほか〕
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牧野植物園 | 渡辺松男
¥2,530
書肆侃侃房 2022年 ハードカバー 192ページ 四六判 - 内容紹介 - 閉ぢられてある鏡にて白鳥は漆黒の夜をわたりの途中 記憶を歌にする。 ますます研ぎ澄まされていく渡辺松男の歌は 限りなく清明で美しく生命溢れる。 【収録歌より】 土佐の牧野植物園へ飛ばしたり日差しとなりてわたしのからだ 団子虫のやうなる涙吊るすときここから俺は号泣をする 皺くちやの細目の奥のかなしみのその奥のおく虚空燦燦 - 著者プロフィール - 渡辺松男 (ワタナベマツオ) (著/文) 1955年、群馬県伊勢崎市生まれ。前橋高校を経て東京大学文学部卒。 歌集に『寒気氾濫』『泡宇宙の蛙』『歩く仏像』『けやき少年』『〈空き部屋〉』『自転車の籠の豚』『蝶』『きなげつの魚』『雨る』。 句集に『隕石』。 現代歌人協会賞、ながらみ現代短歌賞、寺山修司短歌賞、迢空賞を受賞。 「歌林の会」会員。
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ミルクとはちみつ | ルピ・クーア(著), 野中モモ(訳)
¥1,540
SOLD OUT
アダチプレス 2017年 ソフトカバー 208ページ 四六変型判 縦188mm 横122mm - 内容紹介 - これは詩によって 生き抜いた旅 これは21年にわたる 血と汗と涙 これはあなたの手の中にある 私の心 これは 傷つけること 愛すること 壊れること 癒やすこと(本書より) 父や恋人との苦い経験の先に見つけた、甘くて大切なもの――。愛、喪失、トラウマ、虐待、癒し、そして女性であることの意味を正直な言葉で描き、20代の女性を中心に深い共感を呼ぶ、若き作家によるデビュー詩集。その作品は「すべての女性が読むべき詩人」(ハフポスト)、「同世代の声」(USAトゥデイ)と評されている。「ニューヨーク・タイムズ」のベストセラーリストで1位を獲得し100万部を突破、30ヶ国語に翻訳されている。 目次 傷つくこと 愛すること 壊れること 癒やすこと - 著者プロフィール - ルピ・クーア (ルピクーア) (著) 作家、イラストレーター。5歳のときに母から「あなたの心を描き出しなさい」と絵筆を手渡され、描くことをはじめる。それ以来、彼女にとって自分の人生は芸術的な旅路を歩むことと等しいものになった。修辞学の学位を取得したのち、2014年に第1詩集『milk and honey』(本書)を出版。国際的な評価を受けるとともに、「ニューヨーク・タイムズ」ベストセラーリストの1位を獲得。1年以上にわたってリスト入りを続け、ミリオンセラーとなる。本書は30ヶ国語に翻訳されている。2017年に第2詩集『the sun and her flowers』を刊行。 野中モモ (ノナカモモ) (訳) ライター、翻訳家。著書『デヴィッド・ボウイ 変幻するカルト・スター』(筑摩書房)。訳書にクリスティン・マッコーネル『いかさまお菓子の本 淑女の悪趣味スイーツレシピ』(国書刊行会)、ロクサーヌ・ゲイ『バッド・フェミニスト』(亜紀書房)、キム・ゴードン『GIRL IN A BAND キム・ゴードン自伝』(DU BOOKS)など。
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天才による凡人のための短歌教室 | 木下 龍也
¥1,320
ナナロク社 2020年 ソフトカバー 160ページ - 内容紹介 - 木下龍也が創作のすべてを伝える短歌教室。 開催すれば毎回満席となるこの講義が大幅な加筆と書き下ろしを加え一冊になりました。 短歌をつくる技術はもちろん、アイデアの発想法、歌人としての生き方、短歌とお金などなど… 短歌って何ですか?という方から楽しめる新たな「文章読本」の登場です。 ------------------------------------------------------- 最高の一首をつくるのは僕ではない。 この本を開いたあなただ。 あなたという短歌の天才が 目の前に立ちはだかる日を、 僕に参りましたと言わせてくれる日を、 僕は待っている。 木下龍也 ------------------------------------------------------- 著者プロフィール 木下龍也 (キノシタタツヤ) (著/文) 1988年山口県生まれ。歌人。 歌集に『つむじ風、ここにあります』、『きみを嫌いな奴はクズだよ』(共に書肆侃々房)。 小社刊行書籍に、岡野大嗣との共著『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』、 谷川俊太郎と岡野大嗣との共著『今日は誰にも愛されたかった』がある。
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聲 | 石原弦
¥2,585
あさやけ出版 2020年 ハードカバー 168ページ - 内容紹介 - 岐阜の庭文庫さんが始めた「あさやけ出版」から発売となった詩集が届いております。 長く養豚に携わり、豚を育て続けながら密かに書きためた「弦さん」初めての詩集です。 誰にも言わず静かに、絵を描き続ける、『白鯨』を訳し続ける、フランス革命の研究をし続ける、山を整備し続ける… こちらに越してきてから、そんな静かな芸術家(と言ってよければ)たちに出会うことがあります。 著者の石原さんもきっとそんな芸術家の一人なのだろうな、と憧れをもってページをめくりました。 本の佇まいも言葉も、静かで、でも確かな手触りのあるような、そんな詩集。プレゼントにもおすすめです。
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歌仙 一滴の宇宙 | 岡野弘彦, 三浦雅士, 長谷川櫂
¥2,200
思潮社 2015年 ハードカバー 115ページ A5判 - 内容紹介 - 当代随一の歌人・俳人・評論家が、詩としての歌仙再生に挑む! 目次 春の雪 花筏 夏の彼方 台風 伊豆の冬 桜 楼蘭 - 著者プロフィール - 岡野弘彦 (オカノヒロヒコ) (著/文) 1924年、三重県生まれ。歌人。主な歌集に『冬の家族』『滄浪歌』『海のまほろば』『天の鶴群』『バクダッド燃ゆ』『美しく愛しき日本』など、評論集に『折口信夫の晩年』『折口信夫伝』など。 三浦雅士 (ミウラマサシ) (著/文) 1946年、青森県生まれ。文芸評論家。主な著書に、『私という現象』 『主体の変容』『メランコリーの水脈』『小説という植民地』『身体の零度』『青春の終焉』『出生の秘密』『孤独の発明』など。 長谷川櫂 (カセガワカイ) (著/文) 1954年、熊本県生まれ。俳人。主な句集に『古志』『蓬萊』『虚空』『初雁』『吉野』『沖縄』『九月』など、評論集に『俳句の宇宙』『古池に蛙は跳びこんだか』『俳句の誕生』など。
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歌仙 永遠の一瞬 | 岡野弘彦, 三浦雅士, 長谷川櫂
¥2,420
思潮社 2019年 ハードカバー 133ページ A5判 - 内容紹介 - 花見船 空に浮べん吉野かな 春の底なる われぞ さびしき かぎろひに 憂ひの瞳 けぶらせて 鬼の詞(ことば)のひらく 深淵 大岡信を送る 「この集には七つの歌仙が収められているが、(…)結果的に、大岡信を送るという主題が底流することになった」(跋・三浦雅士)。 当代随一の歌人・俳人・評論家が、詩としての歌仙再生に挑む、その第2集。客人に谷川俊太郎、三角みづ紀、蜂飼耳、小島ゆかりを迎え、大岡信の死と前後して進められた、7つの歌仙。 - 著者プロフィール - 岡野弘彦 (オカノヒロヒコ) (著/文) 1924年、三重県生まれ。歌人。主な歌集に『冬の家族』『滄浪歌』『海のまほろば』『天の鶴群』『バクダッド燃ゆ』『美しく愛しき日本』など、評論集に『折口信夫の晩年』『折口信夫伝』など。 三浦雅士 (ミウラマサシ) (著/文) 1946年、青森県生まれ。文芸評論家。主な著書に、『私という現象』 『主体の変容』『メランコリーの水脈』『小説という植民地』『身体の零度』『青春の終焉』『出生の秘密』『孤独の発明』など。 長谷川櫂 (カセガワカイ) (著/文) 1954年、熊本県生まれ。俳人。主な句集に『古志』『蓬萊』『虚空』『初雁』『吉野』『沖縄』『九月』など、評論集に『俳句の宇宙』『古池に蛙は跳びこんだか』『俳句の誕生』など。
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サークル・ゲーム | マーガレット・アトウッド / 出口 菜摘訳
¥2,420
彩流社 2020年 ハードカバー 182ページ 縦195mm 横135mm 厚さ18mm - 内容紹介 - 現代カナダ文学を代表する作家、 マーガレット・アトウッドの知られざるデビュー作、本邦初訳。 不穏な空気に包まれた28篇の詩集。 フェミニズム、環境問題等、アトウッドの全作品に共通するテーマがすでに現われている、注目作。 この恍惚とした回転が喜びだと 誤解していたのかもしれない でも、そこになんの喜びもない──(表題作「サークル・ゲーム」より)
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どこにでもあるケーキ | 三角 みづ紀, 塩川 いづみ(イラスト)
¥1,870
ナナロク社 2020年 ハードカバー 114ページ - 内容紹介 - 小口と天地がピンク色に染められ、カバーにはグラシン紙が巻かれた美しい本です。 13歳の気持ちを詠み、思春期のもどかしさ、窮屈さ、自由さが思い出される、それはもう触れたらすぐに壊れてしまいそうな、繊細さをも孕んだ33篇。
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句集 不純 | 山田耕司, 佐藤文香(編集)
¥1,650
左右社 2018年 四六判上製/135ページ 俳人の佐藤文香がプロデュース。 山田耕司の第二句集。 変でポップな重低音が秀いでた言葉に響く。 現代の重要な俳人の最新句集はインパクト大にしてマイペースなリズムを刻む。 デザイン:松田行正 装画:山口晃
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これから猫を飼う人に伝えたい11のこと|仁尾智, 小泉さよ(イラスト)
¥1,430
辰巳出版 2021年 ソフトカバー 48ページ 四六判 - 内容紹介- 多くの猫と暮らしてきた猫歌人・仁尾 智が、これから猫を飼う人に伝えたいことを11の短歌と短いエッセイで綴ります。 人気イラストレーター・小泉さよさんの水彩画は全て描き下ろし。
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山風にのって歌がきこえる 大槻三好と松枝のこと|惣田紗希
¥1,870
タバブックス 2019年 ソフトカバー 168ページ 四六変型判 縦176mm 横121mm 厚さ17mm - 内容紹介 - 概要:太田市美術館・図書館「ことばをながめる、ことばとあるく 詩と歌のある風景」出品作品である大槻三好・松枝、惣田紗希 短歌×イラストレーション作品をもとにした書籍。昭和初期、太田市の歌人大槻三好・松枝の出会い、結婚、出産、松枝の死、そして遺された子。みずみずしい口語短歌と太田にゆかりのある惣田紗希のイラスト・装丁で、二人の短くかけがいのない日々に思いを寄せた1冊です。 前書きなど はじめに 大槻三好と松枝は、共に一九〇〇年代初頭に群馬県太田市に生まれ育ち、一九二〇年代から活動を始めた歌人夫婦である。 私が二人の短歌に出合ったのは、二〇一八年の夏に群馬県の太田市美術館・図書館で 開催された展覧会『ことばをながめる、ことばとあるく――詩と歌のある風景』(会期: 二〇一八年八月七日~十月二十一日)に作家として呼ばれたことがきっかけだった。 展示の内容としては、太田市に所縁のある作家とのコラボレーション枠で、太田市を拠 点に活動していた知られざる歌人夫婦・大槻三好と松枝の短歌を元に、美術館の展示室の 壁三面に壁画を描くというもの。 私は太田市に隣接する栃木県足利市に生まれ育ったため、太田市に馴染みはあったも のの、作品制作当時、三好と松枝を知る手がかりは、現在は絶版となっている三冊の歌 集しかなかった。三好の二十~二十五歳までの短歌を収録した『白墨の粉』(紅玉堂書店、 一九二九年)、二十六~三十歳までの短歌を収録した『花と木馬』(素人社書屋、一九三四年)、 松枝の死後に三好が遺稿を編集・装丁した『紅椿』(紅玉堂書店、一九三〇年)の三冊である。 その三冊を広げて読み解き、二人が共有していたであろう時間や心の揺れを辿りながら、 それぞれの生活、仕事、出会い、恋愛、結婚、出産、死別までの歌を時系列に沿って選出し、 展覧会では合計三十九首を壁面に並べ、それに合わせて全長約二十メートルの壁画『山風 と記憶を辿る線』を描いた。 美術館の展示では空間的な制約があったため三十九首に絞られたが、本書ではそれを元 に、より深く夫婦の背景を辿れるよう短歌を大幅に追加し、再編集した。 太田市のほぼ中央に位置し、街のシンボルとされている金山は、太田市美術館・図書館を起点としても歩いて頂上まで行くことができる。それは、夫婦が共に歩いた道でもあったかもしれない。山頂からは、太田市の街をほとんど見渡すことができる。この街で過ごした夫婦の生活はどんなものだったのか。山頂で心地よく吹く風に耳を澄ます。 版元から一言 昭和初期、群馬県太田市の教員で歌人の大槻三好と松枝が出会った。教員生活、結婚、妊娠、出産、松枝の死、そして遺された子。みずみずしい口語短歌と惣田紗希のイラストで描く、二人の短くかけがいのない日々。 - 著者プロフィール - 惣田紗希 (ソウダサキ) (著) グラフィックデザイナー/イラストレーター。1986年、栃木県足利市に生まれる。2008年、桑沢デザイン研究所卒業。デザイン会社にてブックデザインに従事したのち、2010年よりフリーランス。2013年より東京から足利市に拠点を移す。インディーズ音楽関連のデザインや装丁を手掛けるほか、イラストレーターとして雑誌や書籍を中心に国内外で活動中。
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宮沢賢治のオノマトペ集|宮沢 賢治, 杉田 淳子(編集), 栗原 敦(監修)
¥968
SOLD OUT
筑摩書房 2014年 文庫判 368ページ - 内容紹介 - 賢治ワールドの魅力的な擬音をセレクト・解説した画期的な一冊。ご存じ「どっどどどどうど どどうど どどう」など、声に出して読みたくなります。
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"The Feeling When..." 日常の中に生まれてくるある瞬間について【リソグラフ特装版】| 安達茉莉子
¥1,430
MARIOBOOKS 2020年 特装版 第3刷 手製本 32ページ B6 日英併記 - 内容紹介 - イラスト作家の安達茉莉子さんによる詩画集。 うまく言葉にできないけれど、きっと経験したことのある「あの感じ」がたくさん詰まっています。 読んでいると自分の感受性がぐいぐいと拡張していくような作品です。
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空よ!|内田麟太郎, 後藤美月 絵
¥1,320
アリス館 2021年 ハードカバー 40ページ 21×21cm - 内容紹介 - 詩人で絵本作家の内田麟太郎さん、80歳にして初めての初めての詩画集。 何度も読み返したくなる素晴らしい詩です。 絵をつけたのは三重県出身の後藤美月さん。 内田さんの詩にぴったりの、ダイナミックで美しい絵です。
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詩人になりたいわたしX | エリザベス・アセヴェド, 田中 亜希子(翻訳)
¥1,760
小学館 2021年 ソフトカバー 424ページ B6判 - 内容紹介 - 詩で描く家族と恋と友情の心揺さぶる物語 主人公のシオマラは、神さまのことなんか、ぜんぜん信じてない。 「女の子は、いけません。いけません。いけません」 信仰心厚い母親に、こう言われるたびに、 「自分はなんてちっぽけなんだろう」って感じるんだ。 ハーレムに暮らす少女シオマラは、厳格な母親に猛反発しながらも、「言葉」の持つ世界に惹かれていく。 高校のポエトリースラム部で詩のパフォーマンスというものを知り、自己表現の世界にどんどんのめり込んでいく。 「言葉は、ありのままの自分を解き放つ手段」、そのことに気がついたシオマラは、いろいろなことから自由になれた。 【編集担当からのおすすめ情報】 本書は、作者にとっての2作品目となります。 全米図書賞、ボストングローブ・ホーンブック賞、マイケル・L・プリンツ賞、カーネギー賞と、大きな児童書の賞を総なめにした話題作品です。 読者が選ぶ賞も数々受賞していることからも、いかに読者から支持されているかがわかります。 全編、詩で描かれているために、心に直接響くのかもしれません。YA世代から、大人まで、勇気づけられる物語です。 目次 詩人になりたいわたしX 目次 第一部 はじめに言葉があった 第二部 そして言葉は肉体になった 第三部 荒野で叫ぶ者の声