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本のある空間採集 : 個人書店・私設図書館・ブックカフェの寸法 | 政木 哲也
¥2,750
※トンガ坂文庫もご掲載いただいております!! 学芸出版社 2023年 ソフトカバー 192ページ A5判 ※掲載店限定ブックカバーつき - 内容紹介 - ---書店観察の新しいかたちがここに。---永江朗さん推薦!全国の新刊書店、古書店、私設図書館、ブックカフェ、移動書店など44件を訪ね歩き、空間を実測・図解した一冊。オルタナティブな小拠点に凝縮された、店主の創意工夫、地方や都市の空き家・空きビルなどを利活用した拠点づくりに着目し、本と人とまちが織りなす空間の居心地とスケールに迫る。 目次 はじめに ○東北・関東甲信越 青森県 まわりみち文庫|飲み屋小路にひっそりと積まれた木箱書架 新潟県 今時書店|現役高校生がデザインした書籍との対話空間 宮城県 book cafe 火星の庭|ひとりでいる人に寄り添う、都市のシェルター的本棚 栃木県 BOOK FOREST 森百貨店|地元の子どもと世界をつなぐ絵本のブックツリー 群馬県 REBEL BOOKS|デザイナー店主がつくりあげたブルーグレーのローカル基地 東京都 気流舎|2間角のシュタイナー建築はカウンターカルチャーの聖地 東京都 Readin’ Writin’ BOOKSTORE|40㎡の巨大壁面書架を見下ろすまちの奥座敷 東京都 Title|本が主となった民家の9m書架&隠れ家カフェ 東京都 COW BOOKS|ステンレスの内装の中で熟成された古書のある居場所 長野県 栞日|書物が発するメッセージを拡声させるアップサイクル書架 長野県 遊歴書房|門前町の一角で時空を超える、世界地図を体現したギャラリー型書架 *Column1 2時間1本勝負の「実測」 ○北陸・東海・近畿 富山県 ひらすま書房|旧郵便局のタイムレスな空間が引き寄せる古書と人の縁 石川県 オヨヨ書林 新竪町店|ぼんやりのんびり本を探せる大うなぎの寝床 石川県 石引パブリック|美大生たちの目を奪う巨大書架のビジュアルブック 静岡県 ひみつの本屋|私的に本と出会う、元映画館のチケットブース 静岡県 みんなの図書館さんかく|一箱本棚でつくる駅前商店街の溜まり場 静岡県 フェイヴァリットブックスL|友だちの家に擬態した本好きの楽園 愛知県 TOUTEN BOOKSTORE|カフェバーカウンターは奥に伸びる書架への入口 三重県 トンガ坂文庫|漁村でつくりあげた本のある暮らしとポップな異世界 三重県 USED BOOK BOX|内法80㎝四方の極小図書館 大阪府 toi books|都会の5坪空間に光る54のインデックス棚 大阪府 居留守文庫|増殖しつづける木箱で埋め尽くされた本の迷宮 大阪府 LVDB BOOKS|長屋を貫く鋼管足場書架と静けさをまとう書物たち 京都府 誠光社|6枚の袖壁がつくるほどよい没入感 京都府 ba hutte.|極薄敷地から通りに滲み出す超私的選書空間 奈良県 とほん|商店街に新風を吹き込む軽やかな角材ストラクチャー 奈良県 人文系私設図書館ルチャ・リブロ|辺境でこそ出会える1冊が待つ、山中の開架閲覧室 和歌山県 本屋プラグ|椅子も机も書架になる、自由奔放な居心地 *Column2 「作図」は孤独な作業 ○中国・四国 岡山県 蟲文庫|美観地区の古民家で交錯する店主の世界と本の世界 岡山県 451BOOKS|シンボリックな螺旋階段で巡る書架のキューブ 広島県 弐拾dB|深夜の元医院建築で本に没入する催眠的読書体験 広島県 READAN DEAT|レトロビルの佇まいを再編集した3つの小空間 鳥取県 汽水空港|セルフビルドで変化しつづける湖畔の書店小屋 島根県 artos Book Store|もの・人・音楽を本でつなぐ交易空間の配置計画 山口県 ロバの本屋|バイタリティとユーモアで山奥の元牛舎をセルフリノベ 香川県 本屋ルヌガンガ|大階段から棚板まで、本と目が合う一瞬を設計する 香川県 へちま文庫|本を引き立てる家具と読みたくなる風景 愛媛県 書房ドミンゴ|駄菓子屋的な距離感で近所の子どもの好奇心をかきたてる *Column3 本のある空間とまちの関係 ○九州・沖縄 福岡県 MINOU BOOKS|本との出会いを誘発する賑やかな窓際書架 福岡県 ナツメ書店|元時計店の意匠と呼応する精緻な配架計画 熊本県 橙書店|ひしめく本と人との遭遇を静かに見守るカウンター 鹿児島県 古書リゼット|ビルの共用部を書店空間とした本箱のパッサージュ 沖縄県 市場の古本屋 ウララ|つい足を止めてしまう、通りにはみ出た個性派本棚 全国 BOOK TRUCK|フェスから団地まで、出会いを詰め込んで走る移動書店 *Column4 予定調和ではない本との出会い 店舗情報 おわりに
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建築と触覚 空間と五感をめぐる哲学|ユハニ・パッラスマー, 百合田 香織(翻訳)
¥3,300
草思社 2022年 ソフトカバー 208ページ 函入 四六判 - 内容紹介 - すべてが視覚情報化され消費されていくかのような昨今、 建築が本来もつ「五感を統合する」という役割を今こそ見直すべきである。 メルロ=ポンティ、バシュラールらの議論を踏まえながら、 建築における触覚、聴覚、味覚、嗅覚の重要性を再考し、 あるべき本流の空間とは何かを問う。 ラスムッセン、クリスチャン・ノルベルグ=シュルツらの精神を継承する、 北欧の最重要建築理論家による著、待望の邦訳。 スティーヴン・ホール推奨。 「パッラスマーは単なる理論家ではない。 現象学的に洞察する力をもつすぐれた建築家だ。 分析不可能な諸感覚の建築を実践に移し、 その現象学的な性質でもって自身が建築哲学について著してきたものを具象化している。」 世界的建築情報サイトArchiDailyが選ぶ、名建築書ベスト150に選出。 <目次より> 前書き 「薄氷」スティーヴン・ホール 序論 世界に触れる 第一部 視覚と知識 視覚中心主義への批判 ナルシストの眼とニヒリストの眼 声の空間と視覚の空間 網膜の建築、立体感の喪失 視覚イメージとしての建築 物質性と時間 「アルベルティの窓」の拒絶 視覚と感覚の新たなバランス 第二部 身体中心 複数の感覚による経験 陰影の重要性 聴覚の親密さ 静寂、時間、孤独 匂いの空間 触覚の形状 石の味 筋肉と骨のイメージ 行為のイメージ 身体的同化 身体の模倣 記憶と想像の空間 多感覚の建築 建築の役割 - 著者プロフィール - ユハニ・パッラスマー (ユハニ パッラスマー) (著/文) 現代のフィンランドを代表する建築家、建築思想家。ヘルシンキ工芸大学学長、フィンランド建築博物館館長、ヘルシンキ工科大学建築学部教授・学部長を歴任。著作にThe Thinking Hand: The Thinking Hand: Existential and Embodied Wisdom in Architecture (John Wiley & Sons, 2009)、The Embodied Image: The Embodied Image: The Imagination and Imagery in Architecture (John Wiley & Sons, 2011)などがある。 百合田 香織 (ユリタ カオリ) (翻訳) 神戸大学大学院自然科学研究科博士前期課程修了。専攻は建築/建築史研究室。公務員として公共プロジェクトに従事し英国赴任同行を機に退職。建築を巡りつつ翻訳スクールに通い翻訳者として活動を始める。訳書『名建築は体験が9割』『名建築の歴史図鑑』『世界の夢の動物園』(以上、エクスナレッジ)、『配色デザインカラーパレット』(ビー・エヌ・エヌ)など。
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建築のポートレート|香山壽夫
¥2,420
LIXIL出版 2017年 ハードカバー 96ページ 19.7 x 1.5 x 17 cm - 内容紹介 - 本書は、碩学の建築家・香山壽夫氏(東京大学名誉教授)による写真と文で、建築のエッセンスを鮮やかに捉える写文集です。 1964年の渡米以降、アメリカおよびヨーロッパの建築や都市をめぐって著者が撮影してきた無数の写真から、36点を厳選。 撮影から数十年の時を経て、それぞれの写真にあらためて向きあい、文章が書き下ろされました。建築家ならではの視点で 撮られた写真、そして歴史的・文化的な広い視野のなか、親しみやすく確信に満ちた筆致で対象を描写した文章は、建築の 専門家から一般の読者まで、多くの人を建築の奥深い魅力に引きこみ、新たな気づきをもたらすことでしょう。 巻末1 MAP&INDEX:取り上げた36件の所在および撮影時期(訪問時期)を示し、それぞれの概要を説明する。 巻末2 TEXT:香山氏の写真についての解説や、建築と写真との関係、建築家にとっての旅や写真の意味などを、 本書の編集者である長島明夫が記す。
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巨匠たちの住宅 20世紀住空間の冒険|淵上 正幸
¥2,860
青土社 2023年 ハードカバー 272ページ 四六判 - 内容紹介 - 「20世紀の建築家は住宅で勝負をした。住宅にエネルギーのすべてを賭け、哲学のすべてをぶちこんだ。」――隈研吾 モダニズム建築の真髄は、住宅にあり! ミース・ファン・デル・ローエ、フランク・ロイド・ライト、アドルフ・ロース、ル・コルビュジエ……20世紀を生きた巨匠たちが、住宅建築に込めた創造性のすべて。建築設計は住宅に始まって住宅に終わる。実際に訪ね歩いて、書き綴られた貴重な名建築探訪。
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桂離宮のブルーノ・タウト ドイツ・ロマン主義と禅の精神世界|長谷川 章
¥3,960
工作舎 2022年 ハードカバー 304ページ A5判 - 内容紹介 - 亡命先の日本で桂離宮と運命的な出会いを果たし、その美しさを世界に伝えた建築家、ブルーノ・タウト。『画帖 桂離宮』 はタウトが毛筆で一気に描き上げた、二十六葉の桂離宮論=建築空間論である。ドイツ語で書かれた原文を丹念に読み解き、タウトが見出した 「関係性の芸術」 とその精神に迫る。 目次 まえがき 『画帖桂離宮』とは何か 第1章◉桂離宮―『画帖桂離宮』の誕生 第1節 桂離宮のブルーノ・タウト 第2章◉ 御庭―『画帖桂離宮』の前半の構成と主題 第2節 表紙 第3節 思惟するのは視覚である 第4節 御殿へのアプローチ 第5節 御庭の松琴亭へ 第6節 松琴亭から賞花亭へ 第7節 新御殿の御庭と伊勢 第8節 御庭から導き出された結論 第3章◉御殿―『画帖桂離宮』の後半の構成と主題 第9節 御殿の意匠 第10節 空間の軸と動線 第11節 建築家の三つの条件 第12節 芸術の精神への変換 第13節 惜別の辞 あとがき 関係性の美学から中動態の美学へ - 著者プロフィール - 長谷川 章 (ハセガワ アキラ) (著/文) 1954年東京生まれ。1979年早稲田大学大学院修士課程修了。1985年DAAD西ドイツ政府所給費留学(アーヘン工科大学)。『北ドイツ表現主義建築の研究』で工学博士(早稲田大学)。東京造形大学教授、早稲田大学非常勤講師。専門はドイツ近代建築史。2019年に『ブルーノ・タウト研究─ロマン主義から表現主義へ』(ブリュッケ、2017)で日本建築学会著作賞受賞。著書に『ドイツ表現主義の建築』(鹿島出版会、1989)『世紀末の都市と身体─芸術と空間あるいはユートピアの彼方へ』(ブリュッケ、2000)、『芸術と民族主義─ドイツ・モダニズムの源流』(ブリュッケ、2008)、『絵画と都市の境界─タブローとしての都市の記憶』(ブリュッケ、2014)、『分離派建築会─日本のモダニズム建築誕生』(共著、京都大学学術出版会、2020)、『田園都市と千年王国─宗教改革からブルーノ・タウトへ』(工作舎、2021)。建築設計に「横浜人形の家」(商業環境デザイン大賞、神奈川県建築コンクール優秀賞受賞、1986)、「渋谷東急百貨店東横店」(北米照明学会特別表彰受賞、1988)。
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画文でわかる モダニズム建築とは何か|藤森 照信, 宮沢 洋(イラスト)
¥2,090
彰国社 2022年 ソフトカバー 128ページ A5変型判 縦209mm 横149mm 厚さ11mm - 内容紹介 - 藤森照信によるモダニズム建築論を宮沢洋が描くイラストとともに楽しく学ぶ入門書。世界中の都市に鉄とガラスとコンクリートでつくられた四角い箱が立ち並んでいるのはなぜか? 歴史主義建築が席巻していた19世紀から一転、インターナショナル・スタイルがどのように生まれ世界に広がったのか、その謎に迫る。 目次 はじめに 宮沢洋 第1章 歴史主義建築はなぜ消えたのか 第2章 モダニズムと日本の伝統 第3章 人間の造形感覚 第4章 振り出しに戻った人類の建築 補講1 大宗教時代の建築を考える:中国や日本の寺はなぜ横長になってしまったのか 補講2 藤森照信塾長に聞く:「神は死んだ」からの「原点ゼロ」 おわりに 藤森照信
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アジア「窓」紀行 上海からエルサレムまで|田熊 隆樹
¥2,420
草思社 2022年 ソフトカバー 336ページ 四六判 - 内容紹介 - 「窓からのぞいたアジアは、たしかにひとつではないが、そんなにバラバラでもない」 窓は、室内を快適にするために外と内をへだてもし、 また景色を取り入れたりとつなぐ役割もある装置です。 人間の身体的な欲求にこたえつつも、地域の気候や文化的な特性にも対応するため、 窓はその土地の文化や風土がもっとも色濃く、密実に反映されるものともいえます。 そんな窓を、アジアの隅から隅まで見つめて旅をした、窓と文化についての記録です。 コロナ以前の自由な旅行が可能だった時代の豊かな旅情と、 窓という建築の部位の観察から得られた深い洞察が混ざり合う、 新たな視点に満ちた旅行記。 <目次より> 01 窓から生える鉄の棒 上海 02 「景区」外の家 烏鎮 03 地下の都合 張村 04 浮いた屋根 トルファン 05 天窓の部屋 タシュクルガン 06 赤いスリバチ ラルンガル・ゴンパ 07 ズボンを履いた家 カンゼ・タウ 08 洪水と床 シェムリアップ 09 張り出しの村 キナウル地方 10 かくれた穴 キッバル 11 家を〝置く“ 東ギーラーン 12 都市はバザール タブリーズ 13 砂漠で呼吸する ヤズド 14 ずれる窓 マースーレ 15 宗教と街 エスファハン 16 地球のお腹の中 ペトラ 17 アーチに向かう カイロ 18 聖地の生活 エルサレム - 著者プロフィール - 田熊 隆樹 (タグマ リュウキ) (著/文) 1992年東京生まれ。早稲田大学大学院建築学専攻修了。大学院休学中にアジア・中東11カ国の建築・集落・民家を巡って旅する。2017年より台湾・宜蘭(イーラン)のFieldoffice Architectsにて美術館、公園、駐車場、バスターミナルなど大小の公共空間を設計している。ユニオン造形文化財団在外研修生、文化庁新進芸術家海外研修制度研修生。
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1階革命 私設公民館「喫茶ランドリー」とまちづくり|田中 元子
¥1,980
晶文社 2022年 ソフトカバー 280ページ 四六判 - 内容紹介 - 1階が変われば、まちが変わる、ひとが変わる、世界が変わる! 1階づくりはまちづくり! 大好評だった『マイパブリックとグランドレベル』から5年、グランドレベル(1階)からはじまる、まちづくり革命の物語、完結編。 日本初の私設公民館「喫茶ランドリー」は、いまや地域活性化・再生、コミュニティデザインのアイコンのひとつとなった。その成功の秘密は、ハード/ソフト/コミュニケーションという3要素のデザイン手法にある! カフェや各種公共/商業施設など人が集うパブリックスペースのプロデュース事例、まちのさまざまな場所にベンチを設置するJAPAN/TOKYO BENCH PROJECT、さらには今注目されるウォーカブルシティについてまで、グランドレベル(1階)を活性化するヒントとアイデアが満載。まさに革命的な、まちづくりの新バイブル。装丁アジール、カバービジュアル伊藤桂司。 “私設公民館としてつくった「喫茶ランドリー」に限らず、1階づくりに携わるすべてのプロジェクトにおいて、わたしはあまねくすべての人々にウエルカム!と両手を広げた「公共的な状態」にこだわっています。1階は人々の目にふいに飛び込んでしまう場所であるからこそ、できるだけパブリックな状態をつくる、ということを心がけています。自分には関係のない場所だと感じてしまう風景に囲まれた日常と、関心を傾けたり関わったりできる風景に囲まれた日常とでは、人々の人生の質に違いが出てくると思うからです。(「まえがき」より)” 【目次】 まえがき 第1章 「喫茶ランドリー」ができるまで 第2章 喫茶ランドリーの日常 第3章 喫茶ランドリーのつくり方──グランドレベルの手法として 第4章 グランドレベルのデザイン11の事例 第5章 水と空気とグランドレベル 第6章 ベンチプロジェクトとウォーカブル──やさしくすこやかなまちのために あとがき - 著者プロフィール - 田中元子 (タナカモトコ) (著/文) 株式会社グランドレベル代表取締役。1975年茨城県生まれ。2004年より建築関係のメディアづくりに従事。2010年よりワークショップ「けんちく体操」に参加。2016年「1階づくりはまちづくり」をモットーに、株式会社グランドレベルを設立。さまざまな施設や空間、まちづくりのコンサルティングやプロデュースを手がける。2018年「喫茶ランドリー」開業。2019年「JAPAN/TOKYO BENCH PROJECT」始動。主な著書に『マイパブリックとグランドレベル』(晶文社)、『建築家が建てた妻と娘のしあわせな家』(エクスナレッジ)ほか。主な受賞に「2018年度グッドデザイン特別賞 グッドフォーカス[地域社会デザイン]賞」、「2013年日本建築学会教育賞(教育貢献)」ほか。
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英国の民家 解剖図鑑|マシュー・ライス, 岡本 由香子(翻訳), 中島 智章(監修)
¥2,420
エクスナレッジ 2022年 ソフトカバー 166ページ B5変型判 縦208mm 横180mm 厚さ16mm - 内容紹介 - 英国王チャールズ3世 推薦! ベストセラー『英国建築の解剖図鑑』『英国教会の解剖図鑑』の著者の第一作。 英国の田舎を彩る、小さな民家。 何代にもわたって住み継がれてきた家々を、 窓や扉、屋根の細部にいたるまで画家の目で詳細に記録した、 いわば「英国古民家カタログ」。 カントリーハウスやお城だけではない、 市井の人々が暮らしてきた民家にこそ、 英国の魅力が隠されているのです。 資料やガイドブックとしてはもちろん、 眺めるだけで英国を旅している気分になる一冊です。 序文を英国王チャールズ3世(執筆当時はプリンス・オブ・ウェールズ)が寄稿、 解説は『日本でもできる!英国の間取り』の山田佳世子さんが執筆しています。 ■著者紹介 マシュー・ライス(Matthew Rice ) 画家、デザイナー、作家。『英国建築の解剖図鑑』『英国教会の解剖図鑑』(ともにエクスナレッジ刊)をはじめ、英国の建築に関する著書多数。 陶芸家のエマ・ブリッジウォーターとの長年にわたるコラボレーションでも知られる。 現在はオックスフォード近くにある中世のゲートハウスに住んでいる。 ■訳者紹介 岡本由香子(おかもと・ゆかこ) 静岡県生まれ。防衛大学校卒業後、航空自衛隊に10年勤務。 児童書からノンフィクションまで幅広い分野の翻訳を手掛ける。 『英国教会の解剖図鑑』『英国教会の解剖図鑑』(ともにエクスナレッジ)など訳書多数。 ■監修者紹介:中島智章(なかしま・ともあき) 1970年福岡市生まれ。東京大学工学部建築学科卒業。 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。博士(工学)。 現在、工学院大学建築学部建築デザイン学科・教授。 著書に『西洋の名建築がわかる七つの鑑賞術』(エクスナレッジ)、 共著に『パリ・ノートル=ダム大聖堂の伝統と再生 歴史・信仰・空間から考える』(勉誠出版)などがある。 『英国建築の解剖図鑑』『英国教会の解剖図鑑』監修。
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ブルーノ・タウトの工芸 : ニッポンに遺したデザイン|Taut, Bruno, 庄子 晃子(監修)
¥1,980
LIXIL出版 2013年 LIXIL BOOKLET ソフトカバー 74ページ 縦210mm - 内容紹介 - ブルーノ・タウトの工芸作品-螺鈿/木工/竹工/硝子/漆/照明/椅子/玩具 建築家の休日 面影を求めて(意匠/手技/次代へ/再考 工芸デッサン) SIEDLUNG 建築作品 ブルーノ・タウトと建築作品 工芸作品に見る創造-偉大な日本の伝統との対話
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武田五一の建築標本 : 近代を語る材料とデザイン|石田 潤一郎, 酒井 一光
¥1,980
LIXIL出版 2017年 LIXIL BOOKLET ソフトカバー 74ページ 縦210mm - 内容紹介 - 武田五一の横顔 京都に残した建築デザイン標本(新たなる材料 時代の流行 近代的生活 古典再考 二十世紀初頭のデザイン表現) 武田五一が伝えたもの(石田潤一郎)
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吉阪隆正+U研究室|山岳建築|齋藤祐子, 北田英治(写真)
¥2,750
建築資料研究社 2023年 ソフトカバー 63ページ A4判 縦210mm 横297mm 厚さ6mm - 内容紹介 - 日本の近現代建築に影響を与えた重要なモダニズム建築の数々を写真と図面で紹介する「モダン・ムーブメント」シリーズ。吉阪隆正、第6弾。 幼少期のスイス登山の経験から大学での山岳部を経て、キリマンジャロ登山、マッキンリー登山など、建築以上に熱心に取り組んだとも言われる山行。命を懸けて体得した自然からの知見は、厳しい自然に抗わない、独特の建築を生み出した。 何よりも山を愛した吉阪と山とのつながりで集まったU研究室のメンバーが取り組んだ山岳建築の数々を多くの図面やスケッチ、写真で紹介する。 〈涸沢ヒュッテ〉、〈黒沢地ヒュッテ〉、〈野沢温泉ロッジ〉、〈富山県立立山荘〉、〈ニューフサジ〉、〈大観峰駅 増改築〉、〈黒部平駅 増改築〉の実例の他、様々な計画も掲載。
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ソビエトアジアの建築物 ソ連時代の中央アジアを巡る記録|ロベルト・コンテ(編集 | 写真), ステファノ・ぺレゴ(編集 | 写真), 石田 亜矢子(翻訳)
¥2,200
グラフィック社 2022年 ソフトカバー 192ページ A5変型判 - 内容紹介 - かつてソビエト連邦構成共和国であったカザフスタン、キルギス、ウズベキスタン、タジキスタン。 1950年代からソ連崩壊にいたるまで、数々のモダニズム建築がこの地に建造されました。 本書は、イタリア人写真家のロベルト・コンテとステファノ・プレゴが中央アジアを横断し、写真におさめてきたソ連時代の建築遺産の記録です。 目次 中央アジアの都市を書き換える(文/マルコ・ブッティーノ)/ウズベク・ソビエト社会主義共和国/タジク・ソビエト社会主義共和国/カザフ・ソビエト社会主義共和国/キルギス・ソビエト社会主義共和国/ソビエト連邦時代の中央アジアにおけるモダニズム建築(文/アレッサンドロ・デ・マジストリス) - 著者プロフィール - ロベルト・コンテ (ロベルト コンテ) (編集 | 写真) 1980年生まれ。2006年に写真を撮り始める。 現在、建築設計事務所、アーティスト、デザイナーと連携し、アバンギャルド様式から、戦後のモダニズム、ブルータリズム、そして現代建築と20世紀の建築物の記録に取り組んでいる。 ステファノ・ぺレゴ (ステファノ ペレゴ) (編集 | 写真) 1984年生まれ。2006年、廃墟となったミラノの産業用地の写真を撮り始め、以後、ヨーロッパ中の廃墟を何百箇所も記録してきた。 旧ユーゴスラビアを訪れたことをきっかけに、近年、かつての社会主義国のモダニズムおよびブルータリズム建築の撮影に専心している。 石田 亜矢子 (イシダ アヤコ) (翻訳) 早稲田大学教育学部国語国文科卒。 読売新聞社(英字新聞)に勤務したのち、アートとデザイン専門のフリーランスライターに転向。 現在、主にアート及びデザイン本の翻訳を手がけている。
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水屋・水塚-水防の知恵と住まい|渡邊裕之, 河合孝, 畔柳昭雄, 高橋裕 大西成明 (写真)
¥1,980
LIXIL出版 2016年 LIXIL BOOKLET ソフトカバー 84ページ 20.5 x 21 x 0.8 cm - 内容紹介- 平屋に聳え立つ孤高の雄姿。人の背を越す高さの盛り土や石垣を「水塚」、その上に建てられた蔵を「水屋」という。かつて頻繁に洪水に見舞われた地域には、そこに住む人々の知恵から生まれた水防建築がある。人、植物、大切な家財道具などを非難させ守ってきた。 日本大学理工学部畔柳研究室での約15年に及ぶ水害地帯の建築や暮らしに関わる調査研究を土台に、本書では、中部の木曽三川、関東の利根川や荒川、また四国の吉野川流域などの洪水多発地域に見られる身を守るための10種類の建築構造物類を、撮下し図版と代々受け継ぐ持ち主の声を織り込んだ文章で紹介する。人間サイズを超える堤防が造築される昨今、個人や小さな共同体でつくられた水防建築類の今日的意味合いを巻末の論考で語る。川とともにある暮らしにはその動きを柔軟に受け入れる文化があり、その姿は地域のプロフィールとなって美しく印象づける。
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想い出の昭和型板ガラス 消えゆくレトロガラスをめぐる24の物語 | 吉田 智子, 吉田 晋吾, 石坂 晴海
¥1,980
小学館 2023年 ソフトカバー 96ページ B5変型判 - 内容紹介 - 稀少な型板ガラス60種の図鑑も収録! 「昭和型板ガラス」とは、かつてはどこの家でも窓や建具、食器棚の扉などに使われていた模様入りの板ガラス。多彩な模様のかわいらしさや、今では国内でほぼ生産されなくなっているという稀少さから、ここ数年、SNSなどでたびたび話題となっています。 pieniの吉田智子さん、晋吾さんは、そんな型板ガラスに魅せられ、古家から回収し、雑貨にリメイクして販売してきました。そんなふたりがあるとき、「昭和型板ガラスの想い出」を集めることを思い立ちます。ホームページやSNSで募集をかけると、さまざまな人たちのなにげない、けれどあたたかく、なつかしい“昭和の日常”の物語が寄せられました。エピソードをたくさんの人に知ってほしいーーその思いから、やがてふたりはnoteや音声配信メディアを使って「想い出」の発信を開始します。 本書はそうして集まったエピソードから、24の「昭和型板ガラスをめぐる物語」を収録。さらに「昭和型板ガラス」が詳しくわかる解説や、pieniさんが収集した模様60種のデザイン・名前・サイズ感がわかる「昭和型板ガラス図鑑」も収録。昭和型板ガラスの魅力をたっぷり堪能できる一冊です。 【編集担当からのおすすめ情報】 知っている世代にはなつかしく、知らない世代には新しい。そんな不思議な魅力をもつ型板ガラスの「記憶」と「記録」をひもときました。図鑑ではデザインや名前に加え、インターネットの画像などからはわかりにくいそれぞれの模様の“サイズ感”もわかるように構成しています。昭和好き、ガラス好き必読の一冊です。 目次 Prologue 物語がはじまるまでの物語 Part1 記憶の中の昭和型板ガラス Part2 昭和型板ガラスのの物語 Epilogue つなげる仕事の“その先”へ
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世界の名建築ヒストリア | マグダレーナ・イェレンスカ, アカプルコスタジオ(イラスト), 佐々木申子(翻訳)
¥1,980
エクスナレッジ 2021年 ソフトカバー 92ページ A4変型判 - 内容紹介 - 世界の名建築とその歴史が分かる ポーランド発の建築絵本! どうして石は古代から建築の材料として使われてきたの? どうしてコンクリートの建物がいっぱいつくられるようになったの? そんな素朴な疑問をピラミッドやパルテノン神殿などの古代建築から グッゲンハイム美術館やブルジュ・ハリファなどの近代・現代建築物まで 世界の102の名建築とともに読みときます。 シドニーのオペラハウスは105万以上のタイルが使われている! エンパウア・ステート・ビルは1日1階という超スピード工事で完成した! アヤソフィアには古代ギリシャ神殿の破片が使われている! などなど 明日、誰かに話したくなる名建築の秘密ももりだくさんです。 難しいことは一切なし! お洒落なイラストとともに 世界の名建築をめぐりましょう! 建築好きはもちろん、これまで建築に興味を持った方がない方にもオススメです。
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教養としての建築入門 見方、作り方、活かし方 | 坂牛卓
¥924
中央公論新社 2023年 中公文庫 ソフトカバー 256ページ 新書判 - 内容紹介 - 名建築の意匠に感動し、上質な旅館で心を癒す。格別な建築とそう でない建築は何が違うのか? 建築の見方と作り方を知れば、生活 は快適になり、楽しみが増す。だが、学問・産業として発展してき た建築の世界は複雑だ。本書は、歴史をたどり、「観賞」「設計」「社会」という三つのアプローチで、基礎から建築を堪能する入門書である。建築を志す学生、なりわいにする企業人、見て楽しみたい読者にとっても、よき導き手になる。 - 著者プロフィール - 坂牛卓 (サカウシタク) (著/文) 1959年東京生まれ。博士(工学)。1985年UCLA大学院修了。1986年東京工業大学大学院修了。1998年よりO.F.D.A.associatesを主宰。日建設計、信州大学工学部教授を経て、現職。主な作品に「長野県信用組合本社ビル」、「するが幼稚園」、「リーテム東京工場」、「松ノ木のあるギャラリー」(インターナショナル・アーキテクチャー・アウォード2015年)、「運動と風景」(SD賞2017年)。著書『建築の規則』(ナカニシヤ出版、2008)、『建築の条件』(LIXIL出版、2017)、『建築の設計力』(彰国社、2020)、『会社を辞めて建築家になった』(フリックスタジオ、2023)。
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南極建築1957-2016 | 石沢賢二, 半貫敏夫, 笹原克, 白石和行, モリナガ・ヨウ (イラスト)
¥1,980
LIXIL出版 2016年 LIXIL BOOKLET ソフトカバー 90ページ - 内容紹介 - 極寒と強風の地、南極。過酷な環境下で観測隊の暮らしを支える建築物はどのようにつくられてきたのか。一番の課題が雪の吹き溜まり(スノードリフト)だ。数年で建物を埋没させる。四代にわたる観測船の大型化に伴い、形状等が模索され、快適さも飛躍的に向上していった。 本書では、日本初のプレファブ建築が誕生した第一次観測隊の1957年から現代の2016年までを5期に分け、観測船の代替わりと重なるエポックメイキング的な建築物の変遷を追う。実録レポ的絵本『築地市場』の作者モリナガ・ヨウが緻密なディテール描写で基地を図解する大画面イラストを目玉にした図版構成。さらに論考で、スノードリフト対策や実体験から得たノウハウなどを専門家、元越冬隊長らが披露する。10か所以上の海外基地も図版・解説付きで紹介する。各国の工夫とデザインが見どころ。建築と住環境に特化した初の南極本となる。 *各章見開きイラスト by モリナガ・ヨウ+写真&解説原稿 *挟み込み付録「1次隊の昭和基地青焼き設計図」複写
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ル・コルビュジエ|八束 はじめ
¥1,012
講談社 2022年 講談社学術文庫 ソフトカバー 224ページ 文庫判 - 内容紹介 - 20世紀を代表する、最も有名な前衛建築家、ル・コルビュジエ(1887-1965)。 「全ての建築家にとっての強迫観念(オブセッション)」「近代建築の言語そのもの」……。 スイスの若き時計工芸家は、なぜこれほどまでの世界的名声を勝ち得たのか。 師との出会いと決別、数多のコンペティション落選や学界との論争、生涯転身し続けた作風の背景――。 建築界の巨匠を“人文主義者”という視点で捉え直し、豊富な図版と共に、その全体像をクリアに描き出す! 「あなたが何か新しいことを考えたと思っても、 コルブ(=ル・コルビュジエ)はそれをもうやってしまっている」 ―イギリスの建築家アリソン・スミッソン(「序章」より) 目 次 序 章 ル・コルビュジエとは誰か? 第一章 見出されたもの 第二章 「開かれた目」と「ものを見ない目」 第三章 「建築を擁護する」 第四章 「彎曲の法則」 第五章 「直角の詩」 第六章 「開かれた手」 年譜 あとがき 学術文庫版あとがき 本書の原本は、1983年9月、岩波書店より20世紀思想家文庫として刊行されました。 - 著者プロフィール - 八束 はじめ (ヤツカ ハジメ) (著/文) やつか・はじめ 1948年、山形県生まれ。建築家、建築評論家、芝浦工業大学名誉教授。東京大学工学部都市工学科卒業、同大学院博士課程中退。磯崎新アトリエ勤務後、独立。著書に、『逃走するバベル 建築・革命・消費』『批評としての建築 現代建築の読みかた』『空間思考』『思想としての日本近代建築』『ロシア・アヴァンギャルド建築』『ル・コルビュジエ 生政治としてのユルバニスム』、共著に『未完の帝国 ナチス・ドイツの建築と都市』など多数。
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図解 世界遺産ル・コルビュジエの小屋ができるまで|藤原成曉, 八代克彦 (著)
¥2,860
エクスナレッジ 2023年 ソフトカバー 274ページ B5判 - 内容紹介 - -カップ・マルタンの休暇小屋、現地実測図面集- 日本で世界遺産の休暇小屋をつくってみた! 近代建築三大巨匠のひとりが選んだ終の棲家は、わずか5坪の最小限住宅。 この広さや機能では語れない魅力に迫る。 本書は世界遺産にも指定されているカップ・マルタンの休暇小屋を、 フランスでの実測から、日本での建設までをまとめたものです。 詳細な設計図書を多数掲載し、建設過程の様子も写真やイラスト詳しく紹介しています。 さらに考察編として、この建物がなぜ魅力的なのかについても詳しく解説。 この1冊でカップ・マルタンの休暇小屋のすべてがわかります。 「2016年7月、ル・コルビュジエの17の建築作品がユネスコ世界遺産に認定され、 その中に「カップ・マルタンの休暇小屋」も含まれている。 わが国には彼の作品が唯一、上野に国立西洋美術館があるのみである。ビス1 本から忠実に再現しているこのレプリカは、本物を1とすると、少なくとも0 . 5 の価値 はある、と私は考えている。」 ( 本書あとがき、より抜粋) 【著者について】 藤原成暁(ふじわら・なりあき) 東京都生まれ。武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業後、鬼頭梓建築設計事務所を経て藤原成曉設計室設立。ものつくり大学名誉教授、日本工学院専門学校非常勤講師。 八代克彦(やしろ・かつひこ) 群馬県生まれ、博士(工学)。東京工業大学工学部建築学科卒業後、中国政府給費留学生として黄土高原の洞穴住居窰洞(ヤオトン)研究で西安冶金建築学院(現西安建築科技大学)に2年間留学。その後、札幌市立高等専門学校(現札幌市立大学)を経て、現在ものつくり大学教授。 目次 1章:紹介編/しらべる ・カップ・マルタンの休暇小屋について 2章:実測編/はかる ・現地での実測と実測の用具 3章:図面編/かく ・実測をもとに作図する ・建築 ・建具 ・家具 ・金物等 4章:建設編/つくる ・原設計から現地実測そして制作図面へ ・工程表 ・1 仮設・土・地業工事 ・2 鉄筋・コンクリート・ 木造軸組工事下ごしらえ ・3 木造軸組工事 ・4 木造軸組・屋根工事 ・5 建具枠工事 ・6 外壁下地・床工事 ・7 外壁仕上げ ・8 建具工事 ・9 内装工事 ・10 塗装工事 ・11 家具工事 ・12 金属・雑工事 ・アトリエ制作 ・墓碑制作 ・ものつくり大学キャンパス 内に完成したレプリカ 5章:考察編/かんがえる ・休暇小屋の分析と考察 ・コルビュジエ年表 ・コルビュジエ ・世界遺産一覧 ・休暇小屋はわずか 45分で生まれた ・休暇小屋に至る アプローチの妙 ・断崖絶壁に穿かれた洞穴 ・1+1=3とする配置計画 ・断面・立面の分析 ・緩衝領域としての前室の役割 ・照らされる壁・ 反射する床 ・さまざまな視線、フレーミングされた窓 ・風の道をつくる窓の配置 ・自然界の要素に対応する開口部 ・見せる家具と隠れた収納 ・カラースキーム ・胎内空間の闇と光 ・灯りの重心・ 照らされる空間 ・壁と天井の目地─たかが目地、されど目地─ ・穿かれた窓 ・モデュロールというヒューマンスケール ・建築と絵画の統合─外向きの壁画・内向きの扉絵─ ・合理性の近傍にある美 ・コスモスとカオスの 二元対比 ・「小さな家」との共通点 ・コルビュジエの弟子の言葉 ・コルビュジエの言葉 6章:資料編 ・カップ・マルタン実測調査と視察 ・カップ・マルタンへ ─小空間を補完する周囲の環境─ ・カップ・マルタン駅から休暇小屋へ ・休暇小屋の周囲の建築 ・ロク・ブリュヌ村を抜けて墓碑へ ・周辺を歩く ・建物周囲を見る ・カップ・マルタンの休暇小屋 図面集 ・カップ・マルタンの休暇小屋 ドローイング集 ・カップ・マルタンの休暇小屋を「起こし絵」(折り紙建築)でつくってみよう ・ル・コルビュジエ、 思想の遺伝子
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文豪たちの住宅事情 | 田村景子, 小堀洋平, 田部知季, 吉野泰平
¥1,980
笠間書院 2021年 ソフトカバー 360ページ 四六判 - 内容紹介 - 一生借家住まい(夏目漱石)、20坪の庭が全宇宙(正岡子規)、化物屋敷から瀟洒な洋館へ(佐藤春夫)、46か所住んで土蔵の書斎が終の棲家(江戸川乱歩)、「どこに住んでも同じことである」(太宰治)、竹に始まり竹に終わる(水上勉)……。住んだ家、住んだ土地から見えてくる文豪たちの人生と文学。 本書は、夏目漱石から水上勉まで、総勢30名の文豪を取り上げ、なぜ文豪はその「土地」に住んだ(選んだ、引っ越した)のか、またなぜ、その「家」を選んだのかを、人生の流れを通してその「事情」を解説します。 文豪が住んだ土地の当時の状況、住宅の値段や家賃、住宅内外の人間関係やエピソードも、エッセイや小説からの引用でわかりやすく紹介。 深い内容ながらも、親しみやすいデザインとイラストで、文学・文豪好きから、文学散歩のお供にと、幅広い層におすすめできる内容です。 【目 次】 はじめに 目次 夏目漱石の住宅事情/森鷗外の住宅事情/正岡子規の住宅事情/泉鏡花の住宅事情/樋口一葉の住宅事情/与謝野晶子の住宅事情/田山花袋の住宅事情/島崎藤村の住宅事情/島村抱月の住宅事情/佐藤春夫の住宅事情/永井荷風の住宅事情/芥川龍之介の住宅事情/志賀直哉の住宅事情/江戸川乱歩の住宅事情/室生犀星の住宅事情/堀辰雄の住宅事情/萩原朔太郎の住宅事情/小林多喜二の住宅事情/斎藤茂吉の住宅事情/太宰治の住宅事情/石川啄木の住宅事情/谷崎潤一郎の住宅事情/川端康成の住宅事情/中原中也の住宅事情/宮沢賢治の住宅事情/中島敦の住宅事情/林芙美子の住宅事情/松本清張の住宅事情/寺山修司の住宅事情/水上勉の住宅事情 おわりに column 田端、馬込、阿佐ヶ谷、三鷹…文士村ができた理由 円本ブームにみる家とお金の関係 軽井沢文壇には文豪しかいない? 目次 はじめに 目次 夏目漱石の住宅事情/森鷗外の住宅事情/正岡子規の住宅事情/泉鏡花の住宅事情/樋口一葉の住宅事情/与謝野晶子の住宅事情/田山花袋の住宅事情/島崎藤村の住宅事情/島村抱月の住宅事情/佐藤春夫の住宅事情/永井荷風の住宅事情/芥川龍之介の住宅事情/志賀直哉の住宅事情/江戸川乱歩の住宅事情/室生犀星の住宅事情/堀辰雄の住宅事情/萩原朔太郎の住宅事情/小林多喜二の住宅事情/斎藤茂吉の住宅事情/太宰治の住宅事情/石川啄木の住宅事情/谷崎潤一郎の住宅事情/川端康成の住宅事情/中原中也の住宅事情/宮沢賢治の住宅事情/中島敦の住宅事情/林芙美子の住宅事情/松本清張の住宅事情/寺山修司の住宅事情/水上勉の住宅事情 おわりに column 田端、馬込、阿佐ヶ谷、三鷹…文士村ができた理由 円本ブームにみる家とお金の関係 軽井沢文壇には文豪しかいない? - 著者プロフィール - 田村景子 (タムラケイコ) (著/文 | 編集) 1980年群馬県前橋市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。早稲田大学大学院博士後期程修了。博士(学術)。現在、和光大学准教授。主な著書に『三島由紀夫と能楽―「近代能楽集」、または堕地獄者のパラダイス』(勉誠出版)、監修本として『文豪の家』『文豪の風景』(エクスナレッジ)など。 小堀洋平 (コボリヨウヘイ) (著/文) 1986年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。同大学助手・次席研究員(研究院講師)、皇學館大学助教・准教授を経て、現在和洋女子大学准教授。主な著書に『田山花袋 作品の形成』(翰林書房)。 田部知季 (タベトモキ) (著/文)1989 年宮城県生まれ。早稲田大学文学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員DC1、同PDを経て、現在、早稲田大学講師(任期付)。主な論文に「明治俳壇の喧囂な終局―虚子の俳壇復帰とその時代―」(『日本近代文学』2020.11)など。 吉野泰平 (ヨシノタイヘイ) (著/文) 吉野泰平(よしの・たいへい)。1990年静岡県生まれ。早稲田大学文学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、早稲田大学他非常勤講師。共著書に『〈戦後文学〉の現在形』(平凡社)など。主な論文に「松本清張「黒地の絵」と「実話」の変遷―「事実」の「書き方」の試行―」(『社会文学』2017.2)など。
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ジオ・ポンティとカルロ・モリーノ: ドムスへの道程 | キース・イヴァン グリーン, 岸本 雄二 (翻訳)
¥3,960
鹿島出版会 2011年 ハードカバー 270ページ - 内容紹介 - 戦後イタリアデザイン界の天使と悪魔、父と異端児の相克。 モダニズムの全盛期、対極的な二人は生き生きとした建築本来の姿、「ドムス」を追い求めた。その詩的で不可思議な世界を、気鋭の建築学者が読み解く。
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芸術家たち1 建築とデザインの巨匠 編 | 河内タカ
¥1,650
オークラ出版 2019年 ソフトカバー 160ページ - 内容紹介 - 教養として知っておきたい「アート」を楽しみながら、読んで学べる、 入門者のためのアートガイドブック『芸術家たち』。 シリーズ化を目指して刊行する一冊目のテーマは、「建築・デザイン編」。 著書『アートの入り口』や雑誌『&Premium』の連載、日本経済新聞のコラムなどで知られる 著者・河内タカが、20世紀の現代建築とモダンデザインの礎を築いた巨匠31組の 偉大な足跡を洒脱なエッセイで紹介していきます。 2020年の東京オリンピックを前にますます高まる建築とデザインへの社会的な関心。 学生から、教養として建築やデザインを学びたいと考えるビジネスパーソンまで、 多くの人の知的好奇心を刺激し、その世界へと誘う入門書の登場です。
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芸術家たち2 ミッドセンチュリーの偉人 編 | 河内タカ
¥1,650
オークラ出版 2020年 ソフトカバー 160ページ - 内容紹介 - 芸術家の人生を読んで知る。より多くの人がアートに親しみ、楽しむきっかけを作る1冊です。 約30年間をアメリカで過ごし、ニューヨークを拠点にアートや写真のキュレーション、そして写真集の編集を数多く手がけてきた河内タカ氏が、世界の建築家・デザイナー総勢31名をピックアップし、それぞれのアーティストについて作家同士のつながりやネットワークとストーリーを交えて語ります。そして、イラストレーターのサンダースタジオによる独自の視点で切り取った各アーティスト、いわゆる一般的なポートレートではなくそのアーティストにまつわる要素がしっかりと表現されたイラストでご紹介。河内氏の軽妙な語り口と、サンダースタジオによるユーモア溢れるポートレートのコラボレーションです。 敷居の高い“アート”ですが手に取りやすい内容、デザインになっているため、より多くの人がアートに親しみ、楽しむきっかけを作りたいと考えております。第2弾目は、ミッドセンチュリーで活躍していたアーティストたちのお話しです。