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桂離宮のブルーノ・タウト ドイツ・ロマン主義と禅の精神世界|長谷川 章

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工作舎 2022年
ハードカバー 304ページ
A5判


- 内容紹介 -
亡命先の日本で桂離宮と運命的な出会いを果たし、その美しさを世界に伝えた建築家、ブルーノ・タウト。『画帖 桂離宮』  はタウトが毛筆で一気に描き上げた、二十六葉の桂離宮論=建築空間論である。ドイツ語で書かれた原文を丹念に読み解き、タウトが見出した 「関係性の芸術」 とその精神に迫る。


目次
まえがき 『画帖桂離宮』とは何か

第1章◉桂離宮―『画帖桂離宮』の誕生
第1節 桂離宮のブルーノ・タウト

第2章◉ 御庭―『画帖桂離宮』の前半の構成と主題
第2節 表紙
第3節 思惟するのは視覚である
第4節 御殿へのアプローチ
第5節 御庭の松琴亭へ
第6節 松琴亭から賞花亭へ
第7節 新御殿の御庭と伊勢
第8節 御庭から導き出された結論

第3章◉御殿―『画帖桂離宮』の後半の構成と主題
第9節 御殿の意匠
第10節 空間の軸と動線
第11節 建築家の三つの条件
第12節 芸術の精神への変換
第13節 惜別の辞

あとがき 関係性の美学から中動態の美学へ


- 著者プロフィール -
長谷川 章 (ハセガワ アキラ) (著/文)
1954年東京生まれ。1979年早稲田大学大学院修士課程修了。1985年DAAD西ドイツ政府所給費留学(アーヘン工科大学)。『北ドイツ表現主義建築の研究』で工学博士(早稲田大学)。東京造形大学教授、早稲田大学非常勤講師。専門はドイツ近代建築史。2019年に『ブルーノ・タウト研究─ロマン主義から表現主義へ』(ブリュッケ、2017)で日本建築学会著作賞受賞。著書に『ドイツ表現主義の建築』(鹿島出版会、1989)『世紀末の都市と身体─芸術と空間あるいはユートピアの彼方へ』(ブリュッケ、2000)、『芸術と民族主義─ドイツ・モダニズムの源流』(ブリュッケ、2008)、『絵画と都市の境界─タブローとしての都市の記憶』(ブリュッケ、2014)、『分離派建築会─日本のモダニズム建築誕生』(共著、京都大学学術出版会、2020)、『田園都市と千年王国─宗教改革からブルーノ・タウトへ』(工作舎、2021)。建築設計に「横浜人形の家」(商業環境デザイン大賞、神奈川県建築コンクール優秀賞受賞、1986)、「渋谷東急百貨店東横店」(北米照明学会特別表彰受賞、1988)。

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