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【古本】20世紀ファッションの文化史 時代をつくった10人 | 成実 弘至
¥900
河出書房新社 2007年 ソフトカバー 302ページ 縦190mm 状態:大変良い カバーにスレなどありますが、綺麗な状態です。 - 大学生インターン 尾崎萌美さんによる紹介文 - デザインは「問題を解決すること」。ファッションデザイナーであるクレア・マッカ―デルの言葉です。作者はこれにファッションを見ることはその背後の「思想」を解読するスリリングな作業と述べています。デザイナーの考え、彼らにより作られたファッションを知れば、20世紀という社会がどのような流れで変化をしていったのかを知ることができるでしょう。 CHANELの5番、Mary Quantのミニスカート、Vivienne Westwoodのパンクデザイン、コム・デ・ギャルソンの前衛的なファッション。今でも世界中から人気のあるブランドとその時代の風潮、トレンドなど多角的な方向からブランドとデザイナーやそれぞれの持つ特徴について書かれています。 大量消費社会と呼ばれた20世紀。フォード車の大量生産、ル・コルビュジエによる量産型住宅。これらは大衆の生活を向上させるユートピア的発想からのものから生まれたのです。ファッション業界もまた大量消費社会の影響を受けた産業の一つなのです。 Vivienne Westwoodでは「土星」を連想する人が多いかもしれません。デザイナーのヴィヴィアンはマルコム・マクラーレンと出会い、バンドを結成したり、パンクファッションで社会に反抗的な路線を進むという時代がありました。流行や美意識からわざとかけ離れたファッションを創り出し、新たなファッションを確立させようとしたのです。これは彼らから世の中への挑発だったのです。 ファッションの知識だけではなく、20世紀における経済、社会の流れなどを理解しているとよりファッションと経済の密接な関係が見えてくるでしょう。また、なぜこれほどファッションという芸術を彼らが必死に確立しようとしたのかということも。
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イッセイさんはどこから来たの? 三宅一生の人と仕事 | 小池一子, 北村みどり(企画/原案), 横尾忠則(イラスト)
¥3,520
HeHe 2017年 ソフトカバー 206ページ B5判 - 内容紹介 - 常に独自の観点で、衣服の概念を変えるものづくりを一貫して行ってきたデザイナー三宅一生。 2016年にタッシェンより発売された集大成ともいえる書籍『Issey Miyake 三宅一生』(北村みどり企画・責任編集)に収録された小池一子のエッセイ8章に、書き下ろしの第9章を加え、新たな読み物として一冊に。 学生時代からの三宅を知り、その目覚ましい活躍と、ものづくりだけに留まらないさまざまな活動を特別な距離で見守り、関わってきた著者だからこそ描き得る仕事と人と成りを、同時代人としての小池らしい含蓄に富むテキストで仕上げています。 また、日本のクリエイティブを支え続けている小池ならではの表現と視点は、三宅を中心にその時代感覚も巧妙に描き出し、ドキュメンタリーとして興味深い作品が生まれています。 各章には、横尾忠則が1977年から1999年までの間で手がけたイッセイ ミヤケ パリ・コレクションの招待状から、約30点をカラー図版で掲載。 活版印刷の重厚感ある縦組みの日本語テキストと、洗礼された横組みの英語テキストが対を成す、浅葉克己の手腕の光る単行本になりました。 ◉和英両面表紙(紙クロス貼り・箔押し) ◉完全バイリンガル(和文:縦組、活版印刷) 三宅 一生(みやけ・いっせい)デザイナー 1938年広島生まれ。多摩美術大学卒業。1970年、三宅デザイン事務所設立。1973年からパリ・コレクションに参加。衣服デザイナーとして、活動の当初から“一枚の布”を基本理念に据えて身体と布の関係を問い、創作活動を続けてきた。既成の枠にとらわれない自由な発想を、ねばり強いリサーチと実験のプロセスを経て現実化するものづくりの姿勢は、現在に至るまで一貫している。 - 著者プロフィール - 小池一子 (コイケカズコ) (著/文) クリエイティブ・ディレクター/十和田市現代美術館館長 1936年東京生まれ。早稲田大学文学部卒業。1980年の「無印良品」の創設に携わり、以来アドバイザリーボードを務める。また「現代衣服の源流展」(1975年、京都国立近代美術館)、ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展 日本館「少女都市」(2000年)、「田中一光とデザインの前後左右」(2012年、21_21デザインサイト)などの展覧会の企画、ディレクションを行なう。83年に日本初のオルタナティブ・スペース「佐賀町エキジビット・スペース」を創設・主宰し、多くの現代美術作家を国内外に紹介した(~2000年)。編著書に『三宅一生の発想と展開』(平凡社、1978年)をはじめ多数。武蔵野美術大学名誉教授。