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裸のネアンデルタール人 人間という存在を解き明かす | リュドヴィック スリマック, 野村 真依子(訳)

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柏書房 2025年
ソフトカバー 272ぺージ
四六判


- 内容紹介 -
かつて地球には、
私たちとはまったく異なる人類が生きていた――

かれらはなぜ滅んだのか? 
美意識はあったのか? 
その精神構造とは? 

現生人類(サピエンス)に都合のいい幻想から脱却し、人間という存在を「ありのまま」に理解しようとする情熱的探究の成果! 

赤道直下から北極圏まで駆けまわり、30年にわたり洞窟の地面を掘り続けた、第一人者にして考古学界の異端児による初の一般書。

“この先で、もうネアンデルタール人を同類とみなさないこと、つまりかれらは私たちの諸側面を投影した存在ではないのだと考えることが、なぜ重要なのかを説明しよう。完全に絶滅したこの人類は、私たちの抱く幻想をすべて足し合わせても及ばない存在なのに、私たちの視線でがんじがらめにされてしまった。私たちはかれらを同類に仕立てあげ、ありもしない姿に作りあげた挙げ句、無理やり歪めている。だから、ネアンデルタール人に固有の異質さを取り戻すためにも、私たちが抱いているおなじみの親しみやすさを取り除かなければならない。”(「はじめに」より)


- 目次 -
はじめに

第一章 ネアンデルタール人の正体
もう一つの知的生命体/ネアンデルタール人に立ち向かう/ネアンデルタール人の魂を探る/人間にとってオオカミはあくまでオオカミ……/絶滅/美術は時代の架け橋/さようなら、わが伴侶。大好きだったよ……

第二章 北極圏の冒険譚――マンモスの民からクジラの民まで
氷の世界?/寒さを生きる/広大な北の大地を前に/時間との戦い/極地方初の入植者の足跡/見えざる極地の狩猟民/氷に閉ざされた未知の北極圏文明/極北のエデン?/世界の果てへの逃避?/東方と西方からの北進/極地に避難した最後のネアンデルタール人?/マンモスの民からクジラの民へ

第三章 森の食人種? 
皆、これを食べなさい……/髄まで食べ尽くされた遺骸が出土/食欲とは無関係のカニバリズム/六年の発掘を経て現れた食人の跡が残る遺体/愛、飢え、貪食/数千年来の知識と戦略/逃げて! 逃げて! あれは人間じゃない!/ネアンデルタール人の儀礼? 

第四章 儀礼と象徴?――疑問を検証する
ヒト上科の死。先入観を手放す/時間的断絶/森の民からシカの民へ/ネアンデルタール人の成人儀礼? 

第五章 ネアンデルタール人の美意識
ネアンデルタール人の芸術、儚い思考/幻想の残骸/落書きと意味のない模倣/最後のネアンデルタール幻想の崩壊?/不格好なかかし

第六章 人間という存在を解き明かす
自己認識について/火の記憶について/愛してる、でも私はそうじゃない……/谷から谷への追跡/歴史の断片的な繰り返し/武器を取れ! 相違の出現/二つの人類の基本的構造が明らかに……

結論 この生き物を解放せよ
参考文献


- 著者プロフィール -
リュドヴィック スリマック (リュドヴィック スリマック) (著)
世界的に有名な先史学者。ネアンデルタール人社会に関する研究の第一人者であり、現在この分野で最も活発に重要な発見を行っている研究者でもある。CNRS(フランス国立科学研究センター)在任。ローヌ渓谷のマンドラン洞窟をはじめ、赤道直下から北極圏までの発掘調査を指揮。「最後のネアンデルタール人社会」に焦点を当て、これらの集団に関する数百の研究論文を著している。その研究は『ネイチャー』、『サイエンス』、『ニューヨーク・タイムズ』、『エル・パイス』などでも紹介されている。本作『裸のネアンデルタール人』は、2022年にフランスで出版されるや否や話題を呼んだ。


野村 真依子 (ノムラ マイコ) (訳)
フランス語・英語翻訳者。東京大学文学部卒、同大大学院人文社会系研究科修士課程修了。訳書に『こころを旅する数学』(晶文社)、『問題解決のための名画読解』(早川書房)、『フォト・ドキュメント 世界の母系社会』、『ミューズと芸術の物語 上』(ともに原書房)、『アートからたどる 悪魔学歴史大全』(共訳、原書房)など。

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