
のどまる堂|井原西鶴, 宮本百合子, 小山勝清, 壺井栄, 十返舎一九, 窪田空穂, 佐左木俊郎, 羽化仙史, 上村松園, ヘルマン・ヘッセ, 寺田寅彦
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のどまる堂 2025年
ソフトカバー 208ページ
文庫判 縦149mm 横105mm
- 内容紹介 -
豊臣秀吉に腰を揉ませて、失脚を企む柴田勝家。
孫の成長を優しく見守る、腰の曲がったおばあさん。
驚きのあまり腰を抜かしてしまう幽霊。
そして、坐骨神経痛に悩み、湯治へ向かう作家――。
「腰の痛み」や「腰の変調」を抱えた登場人物たちを集めた小説、随筆、短歌などのアンソロジー。
番外編に、今から117年前に考案された腰痛対策体操も収録。
時代を超えて人々を悩ませる「腰痛」に、文学から鋭く斬りこむ! イタタタタ
- 目次 -
井原西鶴『腰抜けの仙人』
宮本百合子『ソヴェト映画物語 ―「新女性線」―』
小山勝清『秀吉の堪忍 柴田勝家の腰もみ』(羽柴筑前守の巻より)
壺井栄『十五夜の月』
十返舎一九『娑婆は沙汰なしの三々九度。騒ぎは腰を抜かした地獄落とし』(あんぽん丹 下之巻より)
窪田空穂『卓上の灯』、ほか
佐左木俊郎『山茶花』
羽化仙史『さあ、しまった!』(探奇小説 旧情婦より)
上村松園『健康と仕事』
ヘルマン・ヘッセ『最初の一日』(湯治客より)
寺田寅彦『ステッキ』
【番外】『誰でもできる簡易体操』(腰痛対策選)国民体育攻究会 編
- 著者プロフィール -
井原西鶴 (イハラサイカク) (著)
【井原西鶴】一六四二年頃~一六九三年。江戸前期の大坂生まれの浮世草子作者・俳人。
浮世草子では、武士や町人の生活の実態を客観的に描き、日本最初の現実主義的な市民文学を確立した。
代表作に『好色一代男』『日本永代蔵』など。
宮本百合子 (ミヤモトユリコ) (著)
【宮本百合子】一八九九年~一九五一年。東京生まれの小説家、社会運動家。
昭和二年にソビエト連邦へ留学。帰国後、日本プロレタリア作家同盟に加入、翌年に日本共産党へ入党。戦後は日本共産党、新日本文学会、婦人民主クラブの創立と設立に参加した。
代表作に『貧しき人々の群』、『播州平野』など。
小山勝清 (コヤマカツキヨ) (著)
【小山勝清】一八九六年~一九六五年。熊本生まれの小説家。
柳田國男に師事し、民俗学に興味を持つ。その後、少年倶楽部や熊本日日新聞に連載。少年小説『山犬少年』で小学館文学賞をうけた。
代表作に『彦一頓智ばなし』『それからの武蔵』など。
壺井栄 (ツボイサカエ) (著)
【壺井栄】一九〇〇年~一九六七年。香川県生まれの小説家、童話作家。
友人だった宮本百合子らの影響で創作を初め、三八歳で『大根の葉』を発表。五二年に発表した『二十四の瞳』は映画化にされ、広く知られるようになった。
代表作に『母のない子と子のない母と』、『柿の木のある家』などがある。
十返舎一九 (ジッペンシャイック) (著)
【十返舎一九】一七六五年~一八三一年。江戸後期の黄表紙・洒落本・合巻作者。
静岡で生まれで、大坂で浄瑠璃作者となった。その後江戸で、版元の蔦屋重三郎のもとで黄表紙、洒落本、滑稽本などを出版した。
代表作に『東海道中膝栗毛』『江之島土産』など。
窪田空穂 (クボタウツボ) (著)
【窪田空穂】一八七七年~一九六七年。長野生まれの歌人・国文学者。
新聞記者などを経て、母校の早稲田大学教授に着任してからは歌人・国文学者として、精力的に古典研究を行った。文化功労者。
代表する歌集に『まひる野』、『濁れる川』、『木草と共に』など。
佐左木俊郎 (ササキトシロウ) (著)
【佐左木俊郎】一九〇〇年~一九三三年。宮城生まれの小説家。
農家の家に生まれたが没落し、中等教育を受けることができなかった。その後、鉄道員、小学校の代用教員などを経て新潮社に入社。編集者として働く傍ら、故郷を舞台に、農民の実像に迫る作品を発表し、農民文学の旗手として注目された。ほかにも猟奇小説や探偵小説も手掛けたが、多忙がたたり、三二歳の若さで早世した。
代表作に『熊の出る開墾地』、『黒い地帯』など。
羽化仙史 (ウカセンシ) (著)
【羽化仙史】一八五七年~一九三〇年。渋江保のペンネームのうちのひとつ。江戸生まれの翻訳家、著作家、教師、ジャーナリスト、自由民権家。
科学、数学、地理、歴史、哲学、文学、心理学、催眠術、記憶術、奇術、易学の解説にいたるまで無類の博識ぶりを発揮した。著作も一部雑誌を含め一九五冊にも及び、羽化仙史、渋江不鳴名義では冒険、怪奇、SFなどの小説を執筆した。
羽化仙史の代表作に『冒険小説 月世界探検』、『冒険小説 奇人の航海』などがある。
上村松園 (ウエムラショウエン) (著)
【上村松園】一八七五年~一九四九年。京都生まれの日本画家。
理想化された女性ではなく、普通の女性を描いた美人画や、能の謡曲に登場する女性を再現する題材などで知られる。文化勲章を受章。
代表作に『序の舞』、『焔』、『母子』など。著書に『青眉抄』、『青眉抄その後』がある。
ヘルマン・ヘッセ (ヘルマンヘッセ) (著)
【ヘルマン・ヘッセ】一八七七年~一九六二年南ドイツのカルフ生まれの作家、詩人。
新ロマン主義でデビューしたが、第一次世界大戦時に公然と戦争批判をし、新聞・雑誌からボイコットを受ける。のちにスイスに帰化。以後の作品は、自己の内面追求、文明批評などをテーマとするようになった。ノーベル文学賞受賞。
代表作に『車輪の下』、『デミアン』、『ガラス玉演戯』など。
寺田寅彦 (テラダトラヒコ) (著)
【寺田寅彦】一八七八年~一九三五年。東京生まれの物理学者、随筆家、俳人。
物理・地球物理・気象・地震・海洋物理・応用物理学など多方面を研究した。エックス線結晶構造の研究で学士院恩賜賞受賞。また、夏目漱石に師事し、多くの写生文・科学随筆を発表した。
おもな著作に『藪柑子集(やぶこうじしゅう)』、『地球物理学』など。
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