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猫に学ぶ いかに良く生きるか | ジョン・グレイ, 鈴木晶(訳)

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みすず書房 2021年
ハードカバー 184ぺージ
四六判


- 内容紹介 -
「私が猫と遊んでいるとき、私が猫を相手に暇つぶしをしているのか、猫が私を相手に暇つぶしをしているのか、私にはわからない。」これはモンテーニュの言葉。
政治哲学者ジョン・グレイは本書で、何世紀にもわたる哲学や、コレット、ハイスミス、谷崎らの小説を渉猟し、人が猫にどう反応し行動するかを定めてきた複雑で親密なつながりを探究している。
その核心にあるのは猫への感謝の念だ。なぜなら、どんな動物にもまして猫は、人間という孤独な存在にもそなわっている動物本性を感じさせてくれるからである。

「しばしば数億円単位の実験室を持っている自然科学者から見ると、哲学者は自分の脳ミソしか持たない、典型的なプロレタリアである。その貧乏人に猫という小さな道具を与えてやったら、立派な哲学書と人生論が生まれた。人生の重荷を感じている人には、本書を読むことが救いにはならなくても、最低〈気晴らし〉にはなると思う。猫好きにとっては面白い上に感動的でもあり、つい読み切ってしまう。」養老孟司


- 目次 -
1 猫と哲学
猫を愛する反哲学者ミシェル・ド・モンテーニュ
メイオーの旅
いかにして猫は人間を手なずけたか

2 猫はどうして必死に幸福を追求しないのか
哲学者が幸福について論じるとき
パスカルの気晴らし論
ホッジと堕落

3 猫の倫理
道徳というきわめて奇怪な実践
本性に従って生きることについてのスピノザの思索
無私の利己主義

4 人間の愛 vs 猫の愛
サアの勝利
ミングの最大の獲物
いとしのリリー
姿を消したガッティーノ

5 時間、死、そして猫の魂
ムリのさようなら
死の否定としての文明
神としての猫

6 猫と人生の意味
猫の本性、人間の本性
いかに良く生きるかについて、猫がくれる十のヒント
窓ぎわのメイオー

謝辞

訳者あとがき


- 著者プロフィール -
ジョン・グレイ (ジョングレイ) (著)
(John Gray)
1948年生まれ。イギリスの政治哲学者。オックスフォード大学で博士号取得後、オックスフォード大学、ハーヴァード大学、イェール大学その他で教鞭をとり、2008年に引退するまでロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授(ヨーロッパ思想)。著書 『グローバリズムという妄想』(日本経済新聞社、1999)、『自由主義の二つの顔:価値多元主義と共生の政治哲学』(ミネルヴァ書房、2006)、『アル・カーイダと西欧:打ち砕かれた「西欧的近代化への野望」』(阪急コミュニケーションズ、2004)、『ユートピア政治の終焉:グローバル・デモクラシーという神話』(岩波書店、2011)、『バーリンの政治哲学入門』(岩波書店、2009)、『わらの犬:地球に君臨する人間』(みすず書房,2009)、『猫に学ぶ:いかに良く生きるか』(みすず書房、2021)他多数。The Guardian, Times Literary Supplementその他の紙誌に定期的に寄稿。


鈴木晶 (スズキショウ) (訳)
(すずき・しょう)
1952年生まれ。法政大学名誉教授。専門は精神分析思想史と舞踊史。精神分析思想史の著書に『フロイト以後』(講談社現代新書)など。訳書は、エーリッヒ・フロム『愛するということ』(紀伊國屋書店)、エリザベス・キューブラー=ロス『死ぬ瞬間:死とその過程について』(中公文庫)、スラヴォイ・ジジェク『イデオロギーの崇高な対象』(河出文庫)、ピーター・ゲイ『フロイト』(みすず書房)など多数。バレエ史の分野で、『踊る世紀』『バレエ誕生』『オペラ座の迷宮』(以上、新書館)などの著書、『ニジンスキーの手記 完全版』(新書館)、スヘイエン『ディアギレフ:芸術に捧げた生涯』(みすず書房)などの訳書がある。

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