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町内会 コミュニティからみる日本近代 | 玉野 和志

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筑摩書房 2024年 ちくま新書
ソフトカバー 192ページ
新書判


- 内容紹介 -
加入率の低下や担い手の高齢化により、存続の危機に瀕する町内会。それは自治や共助の伝統か、時代遅れの遺物か。隣近所から日本社会の成り立ちを問いなおす。

助け合いの伝統か、時代遅れの遺物か――
再生の手がかりを探るための必読書。
日本人の「きずな」はこうしてつくられた

加入率低下や担い手の高齢化により、存続の危機に瀕する町内会。回覧板、清掃、祭り、防災活動など、活動は多岐にわたる。そもそも参加は任意であるはずなのに全戸加入が原則とされてきた、このふしぎな住民組織はいつどのようにして生まれたのか。それは共助の伝統か、それとも行政権力の統治技術か。明治地方自治制、大衆民主化の時代から戦中・戦後まで、コミュニティの歴史を繙くことで、この国の成り立ちがみえてくる。直面する問題の本質をとらえ、再生の手がかりを探るための必読書。


- 目次 -
はじめに 

第一章 危機にある町内会
町内会が消える?/首都圏近郊の状況/超多忙な町内会長/「自分の代で終わりにします」/「やめるならごみ集積所を使うな」/震災以降の過剰な期待/「きずな」と「共助」/町内会を知らない若者たち/本書での表記――町内会、町会、自治会、部落会/町内会の定義―共同防衛を目的とした全戸加入原則/町内会と労働組合、国家と地方自治体/本書のねらい

第二章 町内会のふしぎな性質
町内会とは何か/町内会の特異性/町内会の理論的説明を求めて/中田実の地域共同管理論/安田三郎の町内会=地方自治体説/鳥越皓之の本質起源論/部落会と町内会/共同防衛という本質的機能への着目/国家、地方自治体、町内会に共通する機能/町内会成立の典型/フーコーの統治性研究/「統治性」/「階級性」/統治性との関連で/階級性との関連で

第三章 文化的特質か、統治の技術か
町内会=文化の型論/スープと味噌汁の違い/日本人の自治感覚/日本的統治の特質/原型としての明治地方自治制/大区小区制と地租改正反対一揆/村落の社会構造/士族民権から豪農民権へ/地方三新法と国会開設の詔/松方デフレと豪農層の上昇転化/明治の合併と行政村の形成/制限選挙制のからくり/区長と区長代理/芸術品としての明治地方自治制/寄生地主制と共同体的秩序の利用/日本的統治の本質

第四章 近代の大衆民主化――労働者と労働組合、都市自営業者と町内会
明治地方自治制から町内会体制へ/明治地方自治制の動揺/寄生地主制と共同体的秩序の変質/男子普通選挙と治安維持法/労働運動の台頭と弾圧/日本の労働者の選択――経営家族主義から日本的経営へという道/もうひとつの選択――一国一城の主=都市自営業者への道/町内会の起源について/町内会の成立過程/近代の都市化と町内会/共同防衛組織としての町内会/戦時体制と町内会の整備/臣民として認められた都市自営業者/大衆民主化の時代/労働者と都市自営業者/労働組合と町内会/戦時下の町内会/戦後改革と町内会禁止令/サンフランシスコ講和条約と町内会の復活/町会連合会の結成と町内会の圧力団体化/住民運動と革新自治体/コミュニティ施策の展開/町内会体制の確立と動揺

第五章 町内会と市民団体――新しい共助のかたち
グローバル化と都市自営業者層の衰退/町内会体制がもっていた可能性/町内会と日本の政治構造/政治改革と自公連立/町内会への期待/例外としての町内会/避けられない町内会の弱体化/市民活動の台頭/水と油の町内会と市民団体/期待される雪解け/行政の思惑/統治性と階級性の矛盾/何を捨て、何を継承すべきか/協議、決定、要求する場としての町内会/市民活動団体の役割/代議制民主主義との関係

おわりに
参考文献


- 著者プロフィール -
玉野 和志 (タマノ カズシ) (本文)
1960年石川県金沢市生まれ。東京都立大学人文学部卒業。東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。社会学博士。東京都老人総合研究所、流通経済大学、東京都立大学を経て、現在、放送大学教養学部社会と産業コース教授。専門は都市社会学・地域社会学。著書『近代日本の都市化と町内会の成立』(行人社)、『東京のローカル・コミュニティ』(東京大学出版会)、『創価学会の研究』(講談社現代新書)、『実践社会調査入門』(世界思想社)など。

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