
僕たちは言葉について何も知らない 孤独、誤解、もどかしさの言語学 | 小野純一(著)
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ニューズピックス 2025年
ソフトカバー 272ぺージ
四六判
- 内容紹介 -
國分功一郎氏、千葉雅也氏推薦!
最注目の言語哲学者、一般書デビュー。
“人間は言葉を操る魔法使いである。その恐ろしさと可能性。 我々はまだ「言葉が何をなし得るか?」を知らずにいる。”
--國分功一郎・哲学者・『暇と退屈の倫理学』著者)
“言葉を使うのは難しい。なぜなら、言葉には、人を動かし、現実を変えてしまう不思議な力があるからだ。 本書は、「言葉の力」とは何かを、 哲学的な視点から丁寧に説明してくれる。”
--千葉雅也(哲学者、『勉強の哲学』著者)
言葉は人の心を救いもすれば、 生涯消えることのない傷を負わせることもできるものです。
誰もが言葉の持ち主なのに、どうにもうまく使いこなせない。
言葉とはいったい何なのでしょう。(「はじめに」より)
【目次】
第1章 人間の言葉は魔術だ
第2章 「言語化」の手前
第3章 あいまいさが生む言葉の本質
第4章 空気・皮肉・げんかつぎの言語学
第5章 聞き手をコントロールするコミュニケーション
第6章 誤解のメカニズム
第7章 文化の尊重と、個人の尊重
第8章 自分らしさの言語学
最終章 「月がきれいですね」が「あなたが好き」になるとき
なぜ「言語化」に長けた僕たちは、これほど孤独なのか。
【目次詳細】
<第1部 理論編:言葉の本質>
第1章 人間の言葉は魔術だ
・言葉には知られた顔と知られていない顔がある
・ミツバチは悩まずダンスする
・言葉の役割① 物語を生み出す力(イメージ喚起力)
・言葉の役割② 言葉は感情に働きかける
・言葉の役割③ 名づけが〈もの〉を生み出す
第2章 「言語化」の手前にあるもの
・論理のおおもとに心理がある
・知的な大人は「こども」みたいだ
第3章 あいまいさが生む言葉の本質
・言葉の黄身と言葉の白身
・概念の変化:愛には、憎しみと区別のつかない瞬間がある
・私たちは言葉の意味の真相をまだ知らない
第4章 空気・皮肉・げんかつぎの言語学
・言葉のまわりにゆるやかに存在する「心」に気づく
・「場の空気」は言葉の中に
・文字通りでない、ハイコンテクストの文化
・推し・ルーティン・げんかつぎ
・傷つきたくないからセンシティブにはなれません
<第2部 応用編①:嘘、誤解、もどかしさ>
第5章 聞き手をコントロールするコミュニケーション
・想起する言葉をコントロールすること
・なぜ「優しい嘘」は許され、「誤解させたなら謝ります」はモヤるのか
第6章 誤解のメカニズム
・意味が伝わらないとき、何が起きているのか
・意味が伝わるとき、何が起きているのか
・「あなたの気持ちがよくわかる」の誤解
<第3部 応用編②:生きるに値する孤独な世界>
第7章 文化の尊重は、個人の尊重
・なぜ個性のない言葉が「個性」を生むのか
・身体の言葉につもる文化
第8章 自分らしさの言語学
・本来の自分を言語化するには、「述語」に注目せよ
・人生の意味づけは「述語」が変える
・一般化とかけがえのなさ
・そもそも「みんな」にあなたは含まれていない
最終章 「月がきれいですね」が「あなたが好き」になるとき
・孤独感の正体
・孤独(Solitude)の先に孤独感(Loneliness)の解消がある
・言葉を大切にする人が幸せをつかむ
- 著者プロフィール -
小野純一 (オノジュンイチ) (著)
1975年、群馬県生まれ。
自治医科大学医学部総合教育部門哲学研究室准教授。専門は哲学・思想史。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。ベルギー・ゲント大学文学部アジア学科研究員、東洋大学国際哲学研究センター客員研究員などを経て現職。
著作に『井筒俊彦――世界と対話する哲学』(慶應義塾大学出版会、2023年)などがある。訳書にジェニファー・M・ソール『言葉はいかに人を欺くか』(慶應義塾大学出版会、2021年)、井筒俊彦『言語と呪術』(安藤礼二監訳、慶應義塾大学出版会、2018年)。
本書が初の一般向け著作となる。
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