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「日本美術」とジェンダー 希望を身体化する|千野 香織, 池田 忍

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岩波書店 2026年 岩波現代文庫
ソフトカバー 402ページ
文庫判 縦148mm 横105mm 厚さ17mm


- 内容紹介 -
中世日本美術から現代アート、ミュージアム展示までをフェミニズム、ポストコロニアル批評を導入して論じ、「主体」が「客体」に向ける欲望に満ちた視線を分析するとともに、作品に宿る他者の痛みや希望を引き受け、この社会を問い続ける。美術史研究の新地平を拓いた著者の重要論文を選りすぐり文庫化。(解説=吉良智子)


- 目次 -
 はじめに(池田 忍)

Ⅰ 日本美術の研究実践
 1 嘲笑する絵画――「男衾三郎絵巻」にみるジェンダーとクラス
 2 醜い女はなぜ描かれたか――中世の絵巻を読み解く「行為体」とジェンダー
 3 天皇の母のための絵画――南禅寺大方丈の障壁画をめぐって
 4 土地が描かれることの意味――滋賀県立近代美術館蔵「近江名所図屛風」再考
 5 『伊勢物語』の絵画――伝統と文化を呼び寄せる装置

Ⅱ 現代へのまなざし
 6 日本美術史とフェミニズム
 7 女を装う男――森村泰昌「女優」論
 8 支配的、権力的な「視線」の意味を問い、美術史のパラダイム・チェンジをはかる
 9 美術とジェンダー
 10 アジアの現代美術――ユン・ソクナム作 《光の美しさ、生命の尊さ》
 11 あなたへのプレゼント――出光真子さんの作品
 12 戦争のイメージ

Ⅲ 歴史と展示をめぐって
 13 戦争と植民地の展示――ミュージアムの中の「日本」
 14 台北の故宮博物院を訪ねて――「美術」と「政治」の関係、鮮明に
 15 見る者・見せる者の立場を問う展覧会
    ――「インサイド・ストーリー 同時代のアフリカ美術」展に寄せて
 16 視覚的に歴史の隠蔽をはかる
 17 希望を身体化する――韓国のミュージアムにみる植民地の記憶と現代美術

  解説(吉良智子)


- 著者プロフィール -
千野 香織 (チノ カオリ) (著)
1952-2001年.元学習院大学教授.美術史研究.東京国立博物館研究員を経て,学習院大学に転出後,ハーヴァード大学客員研究員として渡米.著書に『10-13世紀の美術 王朝美の世界』(岩波書店),『フィクションとしての絵画』(共編著,ぺりかん社),『女?日本?美?』(共編著,慶應義塾大学出版会)ほか.


池田 忍 (イケダ シノブ) (著)
1958年生.千葉大学名誉教授.日本美術史,視覚文化.著書に『日本絵画の女性像』(筑摩書房),『手仕事の帝国日本』(岩波書店),『源氏物語と美術の世界』(編著,おうふう),『視覚表象と音楽』(共編著,明石書店),『問いかけるアイヌ・アート』(編著,岩波書店)ほか.

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