世界の土偶 | 譽田 亜紀子
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散歩舎 2026年
ソフトカバー 128ぺージ
B5判
- 内容紹介 -
「土偶」というと一般的には日本の縄文時代につくられた土製の人形(ひとがた)をさしますが、広義の土偶つまり土でつくられた偶像は、実は世界各地に存在します。
驚くほど巧緻な造形のもの、宇宙人のような謎の姿をしたもの、思わず微笑んでしまうプリミティブなもの、地母神や祖霊をあらわしたもの、異形のものへの畏怖の念が感じられるものなど、さまざまな土偶があります。世界各地の多種多様な土偶からは、そこに込められた人々の願いや世界観など、共通点や相違点などが見てとれます。
そんな世界の土偶を土偶ライターの譽田亜紀子さんがセレクト、日本を含め世界各地から約200体を厳選しました!
見たことのない、ワクワクに満ちた世界の土偶をぜひご堪能ください。
- 目次 -
はじめに 2
本書の見方 3
世界の土偶史年表 4
1.アフリカ大陸 6
2.西アジア 18
キプロス島の土偶たち 32
並べて比べる土偶観測室
ROOM1 大きさ・古さ 40
3.地中海 46
4.ヨーロッパ 56
並べて比べる土偶観測室
ROOM2 パーツ 68
5.中央・南・東南アジア 72
6.東アジア 84
並べて比べる土偶観測室
ROOM3 ポーズ 100
7.ラテンアメリカ 104
並べて比べる土偶観測室
ROOM4 世界の女神(ビーナス) 119
おわりに 123
掲載博物館・参考文献 126
- 前書きなど -
はじめに
「土偶って世界にもあるんですか?」
10年前、日本の土偶に関する本を出した際、読者さんに言われたのがこの言葉でした。「土偶が好きならメキシコの人類学博物館に行かなきゃダメだよ」と言われたこともありました。それをきっかけに、私の頭のなかには世界の土偶を見てみたいという思いがむくむくと生まれました。メキシコだけでなく、もしかしたら世界中に日本の土偶よりも面白い子たちがいるかもしれない……。
「土偶とは何か」と問われれば、縄文時代に粘土でつくられた人(ひと)形(がた)の焼き物と説明していますが、言葉通りの解釈でいけば土でつくられた偶(人形のこと)であり、時代や地域は関係がないはず。そこで世界に目を向けてみると、さまざまな土偶が各地でつくられていて、日本とはひと味もふた味も違う造形に「なんだこれ!」と心が躍りました。
それを皆さんに見ていただこうと「これは面白い」「こんなグロテスクなものも土偶にする?」「わー、かわいい♡」など、学術的な価値はひとまず脇において、私好みの世界の土偶を集めて本にすることにしたのです。なかには笛だったり花瓶だったりと、土偶ではないものもあります。それでも今回はあえて土偶の仲間としてご紹介していることをご理解いただければ幸いです。どうしても見ていただきたかったのです。
日本の土偶は、妊婦や女性を表しているとされますが、精霊だという研究者もいれば、目に見えない存在(超自然的存在)の具現化だと思っている私のようなものもます。誰にも正解はわかりません。
では、世界の土偶たちはどうでしょうか?
豊穣を祈る女神だったり、邪を祓うものだったり、仮面を被ったシャーマンだったり、時には権力者だったりとさまざまです。さまざまあるのだけれど、それをつくった当時のその地域の人々にとってはかけがえのない存在であり、心を寄せるものだったと思うと、どれもが愛おしく思えてくるのです。
アフリカ大陸から南米大陸までざっとご紹介していますが、ここにあるのは探し出すことができた世界の土偶のほんの一部でしかありません。本書をめくりながら、見たことのない世界の土偶たちが繰り広げる、楽しく豊かな世界にご一緒できたらと願ってやみません。
最後に、突然の申し出にもかかわらず快く各章最初の紹介部分の監修をお引き受けくださった東海大学文学部歴史学科考古学専攻教授の有村誠先生、いろいろな相談にのっていただいた東京文化財研究所文化遺産国際協力センター・保存計画研究室室長の安倍雅史さん、厳しい社会状況下で画像をお貸しくださったイラン国立博物館のホセイン・アジジ・ハラナギさんに、心から感謝を述べたいと思います。
譽田亜紀子
- 版元から一言 -
土偶を紹介する本は数々あれど、世界中の土偶を集めた一般書は今のところありません。
本書を見ると、世界の土偶の多様さや共通点など、いろいろなことに気づかされます。
また同時に、日本の縄文時代の土偶が製作期の長さや年代、デザインなどにおいて、いかに特異なものなのかを改めて感じざるを得ません。
豊富なビジュアルで、大人も子どもも楽しめる1冊です。
- 著者プロフィール -
譽田亜紀子 (コンダアキコ) (編著)
文筆家。岐阜県生まれ。京都女子大学卒業。奈良県観音寺本馬遺跡の土偶に魅せられ、縄文時代の虜になる。先史時代の人々を探究し、執筆や講演会を精力的に行って現代の暮らしに活かせるエッセンスを発信している。著書に『増補改訂版 はじめての土偶』『新版 土偶手帖』(共に世界文化社)、『知られざる縄文ライフ』『知られざるマヤ文明ライフ』(共に誠文堂新光社)、『土偶界へようこそ』『土偶のリアル』(共に山川出版社)、『「縄文」のヒミツ』(小学館)、『こんだあきこのわたしの偏愛遺跡旅』(新泉社)、『はじめての縄文のくらしえほん』(パイ インターナショナル)など多数。
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レビュー
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