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ハレルヤ村の漁師たち スリランカ・タミルの村 内戦と信仰のエスノグラフィー|初見 かおり

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左右社 2021年
ハードカバー 352ページ
四六判


- 内容紹介 -
ふるさとの漁村から、激しい空爆を生き延び、たどり着いた海もない「ハレルヤ村」。
反政府ゲリラ軍と政府軍との双方に追われたタミルの人びとに
「本当に起きたこと」とは何だったのか。
爆薬を用いたテロ攻撃、性暴力を伴う残忍な殺人、暴力事件のやまぬなか、
著者は繰り返し現地を訪れ、村人たちの生活に身を沈めた。
数百年にわたり貫かれてきたカトリックへの信仰、
村を挙げての徹夜のミサのようすを描き、
国際社会からも忘れられつつある人びとに寄り添う、
エスノグラフィの新しい達成。

今、この教会に集合している一人ひとりは、生きてヴァンニの戦場を脱出してきた人たちだ。政府軍による空爆に追われながら、わずかな食べ物を探し回り、脱出の機会を待ち続けた人たちだ。つねに自分の身を優先しなければならない状況に追い込まれ、すべてを後に残してきた人たちだ。力尽きた者たちを、後に残してこなければならなかった人たちだ。(本文より)
目次
第一部 ハレルヤ村との出会い
  一、行き止まり──二〇〇六年夏
  二、最大の問い──二〇〇七年夏

第二部 ヴェラ家と周辺の人びとの物語
  三、バトル・オヴ・ヴァンニ──二〇〇九年四月
四、クエートから届いた柩──二〇〇九年十月~十一月

第三部 シシリア婆さんの帰郷
  五、不思議な行進──二〇一〇年三月
  六、イエスの柩──二〇一〇年四月

参考文献・読書案内
あとがき
前書きなど
今、この教会に集合している一人ひとりは、生きてヴァンニの戦場を脱出してきた人たちだ。政府軍による空爆に追われながら、わずかな食べ物を探し回り、脱出の機会を待ち続けた人たちだ。つねに自分の身を優先しなければならない状況に追い込まれ、すべてを後に残してきた人たちだ。力尽きた者たちを、後に残してこなければならなかった人たちだ。(本文より)


- 著者プロフィール -
初見 かおり (ハツミ カオリ) (著/文)
1980年生、文化人類学博士(コロンビア大学)。九州大学サイエンスコミュニケーター。論文に「Beyond methodological agnosticism: Ritual, healing, and Sri Lanka’s civil war(方法論としての不可知論を超えて)」(The Australian Journal of Anthropology)などがある。他者を理解するための方法としての文化人類学の魅力を発信することに関心がある。

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