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ハンナ・アーレント、三つの逃亡|ケン・クリムスティーン, 百木漠(翻訳)

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みすず書房 2023年
ハードカバー 248ページ
菊変型判


- 内容紹介 -
ユダヤ人として戦争の世紀に生まれ落ち、
現実に向かって“なぜ?”と問いつづける少女ハンナ。
『全体主義の起原』『活動的生』を著した
不世出の政治哲学者の生涯を
繊細に、大胆に、描ききる名作グラフィックノベル。

〈これから語られるのは、
ハンナ・アーレントという人物の
生涯についての物語である。
別の時代の、失われた世界の、
失われた国に生まれ落ちた亡命哲学者。
その名前を聞いたことがある人も
いるかもしれない。
最後に残る(そして最初からある)疑問。
なぜこの人物は、
おそらく20世紀の最も偉大な哲学者は、
哲学を捨てたのだろうか?
それにもかかわらず、なぜ彼女の思考は、
人類が前に進むための生きた道筋を
示してくれるのだろうか?〉


目次
若きハンナの悲しみ――東プロイセン
割れ目を踏む
スピロヘータ
癒しの錬金術
マールブルクの魔術師
恍惚とした真理 1925
「誓います」 1929

ハンナ、第一の逃亡――ベルリン
ロマーニッシェス:1933
黒いハバナの葉巻
いかさま裁判開廷中 1933年2月27日
われわれがこの世界の邪魔をする
私に罪を着せないで(その朝帰りのあとで)
無垢の終わり
ごく形式的なものです(正午)
お断りします(二日後)
無国籍

ハンナ、第二の逃亡――パリ
パリで三方面から真理へ迫る 1933
ハンナのパリ、三枚続きの絵――一枚目:愛する人 1936
ハンナのパリ、三枚続きの絵――二枚目:思考する人
ハンナのパリ、三枚続きの絵――三枚目:行動する人
ゲームは進行中 1939年9月1日
1940年5月5日
冬季自転車競技場、フランステクノロジーの勝利!
ギュルスへ 1940年5月23日
1940年6月14日 大混乱の崇高さ
徒歩で
地中海で運が尽きたアテネ
隠れ家を去る 1940年
鍵作戦
午前4時
ポルトボウにて
今がそのときだ
楽園から嵐が吹いてくる

ハンナ、第三の逃亡――ニューヨーク
新世界 1941
眉をひそめる
新たなユダヤ的任務完了
この種の真実の語りは
深淵 1943
アーレント主義の起源
ハイデガーの山小屋
マルタの最期と無数の「なぜ」 1951
ヴァルターの染み 1955
メアリー、メアリー:1958
時代の現存在 1958(15分後)
リバーサイドのカディッシュ

手すりなき思考――エルサレムとその後
宇宙時代の思想家
市民第1号?
悪魔とタンゴを踊る:ブエノス・アイレス 1961
複数性にむかってうつむきながら歩く:1968
そして、始まりにおいて

エピローグ

読書案内
謝辞
訳者あとがき


- 著者プロフィール -
ケン・クリムスティーン (ケンクリムスティーン) (著/文)
(Ken Krimstein)
漫画家。『ニューヨーカー』『ウォール・ストリート・ジャーナル』『ニューヨーク・タイムズ』『シカゴ・トリビューン』などで漫画を発表。デポール大学やシカゴ美術館附属美術大学で講師を務める。これまで、Kvetch as Kvetch can: Jewish Cartoon(Potter Style, 2010)、『ハンナ・アーレント、三つの逃亡 The Three Escapes of Hannah Arendt』(本書。全米ユダヤ図書賞ファイナリスト、Bloomsbury Publishing, 2018)、When I Grow Up: The Lost Autobiographies of Six Yiddish Teenagers(ワシントン・ポストのグラフィッ クノベル部門年間ベスト10ブック、Bloomsbury Publishing, 2021)の三作を出版、いずれもユダヤ人というテーマにとりくみ、高い評価を受けている。イリノイ州エヴァンストン在住。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。


百木漠 (モモキバク) (翻訳)
(ももき・ばく)
1982年奈良県に生まれる。専門は政治思想史・社会思想史。現在、関西大学法学部准教授。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。単著に、『アーレントのマルクス――労働と全体主義』(人文書院、2018年)、『嘘と政治――ポスト真実とアーレントの思想』(青土社、2021年)、共著に『現代社会理論の変貌――せめぎあう公共圏』(日暮雅夫・尾場瀬一郎・市井吉興編、ミネルヴァ書房、2016年)、『生きる場からの哲学入門』(大阪哲学学校編、新泉社、2019年)、『漂泊のアーレント、戦場のヨナス――ふたりの二〇世紀 ふたつの旅路』(慶應義塾大学出版会、2020年)、『アーレント読本』(日本アーレント研究会編、法政大学出版局、2020年)などがある。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

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