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家の本 | アンドレア・バイヤーニ, 栗原 俊秀(翻訳)

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白水社 2022年 エクス・リブリス
ハードカバー 332ページ
四六判


- 内容紹介 -
アントニオ・タブッキ、ジュンパ・ラヒリ激賞!

 記憶にある最初の家は、おむつをしている「私」が祖母や両親、姉と、そして亀と暮らしていたところだ。やがて、放課後によく通った同級生の女の子の家、ぎこちない空気が重苦しかった親戚の家、ブラインドの空き具合が示す禁断の愛のメッセージを、息をつめてひたすら見上げた家、親が待つ家に帰りたくないがために入り浸った学生仲間の散らかった家、新しい家族を築いていった希望に満ちた家などが、そこにいた人々とともに思い浮かんでくる。なかには、大切な家族が病と闘っていた大きな施設もある。長年持ちつづけてきた家具を、やがて手放すことになった家もある……。家はいつだって見守っている。「私」が過ごしてきた家々が語る、「私」の人生の光と影。
 「第一章を読み終えるころにはもう、バイヤーニの言葉の魔力にとり憑かれていた。亀と赤ん坊のなにげない触れ合いを描いただけの文章が、なぜこうも心を揺さぶるのか」(「訳者あとがき」より)
 今もっとも注目を集める、ローマ生まれの小説家・詩人が、詩のように愛おしく哀切な言葉で紡ぐ、ストレーガ賞、カンピエッロ賞最終候補作品。


- 著者プロフィール -
アンドレア・バイヤーニ (アンドレア バイヤーニ) (著/文)
1975年ローマ生まれ。小説家、詩人。2002年、中篇「教皇が死んだら」で小説家としてデビュー。「もし罪だと思うのなら」(2007年刊行)でモンデッロ賞、「すべての約束」(2010年刊行)でバグッタ賞を受賞。アントニオ・タブッキから「イタリアの文学作品にこれほど興奮し、これほどのめりこんだのは、久しくなかったことだ」と高く評価され、以来、深い親交を結んだ。2013年発表の「私がわかりますか」は、前年に没したタブッキとの交流を描いた作品。2021年に発表された本書『家の本』は、イタリアを代表するふたつの文学賞、ストレーガ賞とカンピエッロ賞双方のファイナリストに選出され話題を呼んだ。現在はライター・イン・レジデンス(大学内在住作家)として、ヒューストンのライス大学でクリエイティブ・ライティングを講じている。


栗原 俊秀 (クリハラ トシヒデ) (翻訳)
翻訳家。専門はイタリア文学。
主要訳書
アントニオ・スクラーティ『小説ムッソリーニ 世紀の落とし子』(河出書房新社)ピエトロ・アレティーノ『コルティジャーナ 宮廷生活』(水声社)ジョン・ファンテ『ロサンゼルスへの道』(未知谷)ゼロカルカーレ『コバニ・コーリング』(花伝社)など。カルミネ・アバーテ『偉大なる時のモザイク』(未知谷)で、須賀敦子翻訳賞、および、イタリア文化財・文化活動省翻訳賞を受賞。

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