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セツローさんの随筆 | 小野 節郎

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信陽堂 2023年
ハードカバー 176ページ
B6変型判 縦160mm 横113mm 厚さ12mm


- 内容紹介 -
長くレントゲン技師を務めるかたわら、自らの美意識に導かれるままに描かれた野の草花の水彩スケッチ、木から削り出した匙やかんざし、手びねりの土人形など、人柄がにじむ素朴な作品で「セツローさん」の愛称で親しまれた小野節郎さんは、すぐれた書き手でもあった。本書には生前に残した私家版の随筆集2冊から19篇を収録、滋味深く時にユーモラスな語り口で描かれる昔日の光景、家族のこと、日々のできごと。スケッチや造形作品も合わせて収録しました。巻末には子息である陶芸家の小野哲平氏がエッセイを寄稿。


目次
今治駅のシグナル
月夜茸はうまかった
僕の車は菊の紋がついている
饅頭は害虫
味噌なめ地蔵

鮒めし
真紅の石
空を飛んだ!
引っ越し
澄子叔母

機雷
水葬
「これは団子です」


三人の叔父と祖父



- -版元から一言
山野草の水彩画、木から削り出された素朴なかんざしや匙、てのひらから生みだされる小さな土のいきものたち……人柄がにじむ作品で数多くのファンを持ち、「セツローさん」の愛称で親しまれた著者は、頰をよそ風に撫でるような印象を残す愛らしい随筆の書き手でもありました。本書は生前著者が残したコピー印刷の2冊の私家版随筆集から19篇を収録。ご子息は陶芸家の小野哲平氏であり、多くの著書を持つ布作家・早川ユミさんの義父にあたる方です。


- 著者プロフィール -
小野節郎 (オノセツロウ) (著・装画・挿画・造形)
1929年岡山県生まれ。愛媛県松山市で長くレントゲン技師を務めるかたわら、油彩を描く。のちに自らの美意識に導かれるままに野の草花を描き、木から匙やかんざしを削り出し、手びねりで愛らしい土人形を作った。晩年は「セツローさん」の愛称で親しまれ、幅広い世代のファンに恵まれる。陶芸家である長男・小野哲平氏、布作家の早川ユミ氏(哲平氏の妻)と全国各地で二人展、三人展を開催した。2017年没。
著書に『セツローさんのスケッチブック』(ラトルズ)、『セツローのものつくり』(アノニマ・スタジオ)がある。

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